JPH07124509A - 粘性流体塗布方法および装置 - Google Patents
粘性流体塗布方法および装置Info
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Abstract
近接させた状態で塗布対象物の表面に沿って行う際、粘
性流体と塗布対象物の底面との間での気泡の形成を回避
する。 【構成】 流体吐出装置18の先端に備えられた吐出ノ
ズル22の進行方向前方側に粘性流体先行検出装置24
を取り付け、進行方向後方側に塗布状態検出装置26を
取り付ける。粘性流体先行検出装置24で、塗布の際に
吐出口29より前方の流体30の高さと幅とを検出し、
塗布状態検出装置26で吐出ノズル22後方の塗布面の
高さと幅とを検出する。これらの情報に基づいて吐出口
29の前方の流体量とノズル22の後方の流体量とを算
出し、その流体量の情報に基づいて吐出ノズル22の移
動速度および流体30の吐出速度を制御して気泡の形成
のない塗布を行う。
Description
液状ゴム,ガスケット等の粘性流体を塗布する方法およ
び装置に関するものであり、特に、塗布品質の向上に関
するものである。
体を吐出する吐出ノズルの吐出口を塗布対象物の表面に
近接させ、その表面に沿って相対的に進行させつつ粘性
流体を塗布する方法が知られている。この塗布方法によ
って粘性流体を塗布する際、塗布欠陥が生ずる場合があ
るため、その塗布欠陥を修復する機能を有する塗布装置
が開発されており、その一例が特開平1−159075
号公報に記載されている。上記公報記載の塗布装置は、
塗布の過程において塗布欠陥を検出し、その検出した欠
陥を後で修復して良好な塗布状態を得るものである。
の塗布装置では、粘性流体が塗布されていない部分や粘
性流体量の不足した部分の修復は良好に行うことができ
るが、塗布過程で粘性流体と塗布対象面との間に閉じ込
められた気泡を除去することは困難である。例えば、図
16,図17に示すように、溝80に粘性流体82を流
し込むような場合、吐出ノズル84が移動する間に、吐
出口85から吐出された粘性流体82と溝底面86との
間に気泡88が生ずることがある。粘性流体の単位時間
当たりの吐出量である吐出速度が過小であったり吐出ノ
ズル移動速度が過大であったりすると、吐出ノズル84
直下の粘性流体82と溝底面86との間に隙間ができ
る。その隙間が粘性流体82で充填される前に吐出速度
が増大したり移動速度が減少したりすると、隙間の吐出
ノズル進行方向前方(以下、単に前方といい、吐出ノズ
ル進行方向後方を単に後方という。)部分が閉じられて
気泡88が形成されるのである。このようにして形成さ
れた気泡88の除去は困難であり、高粘性流体では特に
難しい。また、粘性流体が不透明である場合は気泡88
の発見すら困難である。そこで、本発明は、上記問題を
解決すべく、気泡の発生を回避し得る粘性流体塗布方法
および塗布装置を得ることを課題とする。
を解決するため、粘性流体を吐出する吐出ノズルの吐出
口を塗布対象物の表面に近接させ、その表面に沿って相
対的に進行させつつ粘性流体を塗布する方法において、
吐出ノズルから吐出された粘性流体の一部が、上記相対
的な進行の方向において吐出ノズルの吐出口より前方に
位置する状態を保つように塗布することを要旨とする。
第2の発明は、粘性流体を吐出する吐出ノズルと、その
吐出ノズルを吐出口が塗布対象物の表面に近接した状態
で支持するとともに塗布対象物の表面に沿って相対的に
進行させる進行装置とを備えた粘性流体塗布装置におい
て、粘性流体が吐出ノズルの吐出口より前方に位置する
ことを検出する粘性流体先行検出装置を設けたことを要
旨とする。なお、吐出口より前方の粘性流体を検出する
際には、粘性流体が前方にあるということのみを検出し
てもよく、前方にある粘性流体の幅や高さ等を検出して
もよい。第3の発明は、第2の発明の粘性流体塗布装置
の吐出ノズルの後方に、塗布された粘性流体の塗布状態
を検出する塗布状態検出装置を設けたことを要旨とす
る。
性流体が塗布対象物の表面に沿って相対的に進行して塗
布される際、その粘性流体の一部が、吐出ノズルの吐出
口より前方に位置する状態に保たれると、粘性流体と塗
布対象物との間での気泡の発生が回避される(なお、吐
出ノズルと塗布対象物との相対的な進行に関して、以下
の記載においては、塗布対象物が固定され吐出ノズルが
移動するとして説明するが、これは便宜的なものであっ
て、塗布対象物が移動し、あるいは両方が移動してもよ
い)。例えば、図18,図19に示すように、溝80に
吐出される粘性流体82の一部が吐出ノズル84の吐出
口85より前方に位置する状態とされている場合には、
少なくとも吐出ノズル84と溝底面86との間は粘性流
体82で満たされている。この間が粘性流体82で満た
された後でないと吐出口より前方へは粘性流体82が現
れないのである。したがって、吐出ノズル84の移動時
に粘性流体82の一部が吐出ノズル84の吐出口85よ
り前方に位置する状態を保てば、吐出ノズル84と溝底
面86との間が常に粘性流体82で満たされた状態で塗
布が進行する。そのため、粘性流体82と溝底面86と
の間に隙間は形成されず、気泡の発生が回避されるので
ある。溝以外に塗布する場合についても同様である。
る粘性流体が塗布対象物の表面に沿って塗布される際
に、その粘性流体が吐出ノズルの吐出口より前方に位置
することが粘性流体先行検出装置によって検出される。
このような粘性流体先行検出装置を設けることにより、
粘性流体が吐出ノズルの吐出口より前方に位置する状態
に保たれているか否かを確認することができる。そし
て、粘性流体の一部が吐出口より前方に位置するように
保たれている場合には吐出を継続するようにし、保たれ
ていない場合には塗布を停止させたり、報知したりする
ようにすることができる。さらに、粘性流体塗布装置の
制御を行う制御装置と、この粘性流体先行検出装置とを
接続すれば、吐出口より前方の粘性流体の状態に応じて
その吐出速度や吐出ノズル移動速度等を制御することも
可能となる。
えば、塗布面の高さや塗布幅等が塗布状態検出装置で検
出される。塗布状態を検出して塗布が良好に成されたか
否かを確認するのである。第2の発明の粘性流体先行検
出装置と併用することにより、吐出口より前方に位置す
る粘性流体の状態と塗布状態との関係を把握することが
できる。予定の粘性の粘性流体に関して予定の相対移動
速度において塗布状態が適正になるような吐出口より前
方の粘性流体の状態を予め調べておき、その状態が適当
となるように吐出速度を制御すれば、気泡の発生を回避
しつつ適正量の粘性流体を塗布することができる。同様
に、予定の吐出速度において塗布状態が適正となるよう
に吐出ノズルの移動速度を制御してもよい。
出装置とを併用し、これらの装置と粘性流体塗布装置の
制御手段とを接続することにより、塗布状態に応じて吐
出口より前方に位置する粘性流体の状態を制御すること
が可能となる。例えば、吐出ノズルより前方の粘性流体
の状態のみを観測し、その情報に基づいて粘性流体の吐
出速度等を制御する場合、粘性流体の粘性が変化する
と、予定の粘性に対して予め設定された吐出速度等で吐
出しても、吐出ノズルより前方の粘性流体の状態に関す
る情報は予定されたものとは異なったものとなり、その
予定と異なった情報に基づいて吐出速度等が制御される
ため、適正に粘性流体を塗布することができなくなる。
しかし、吐出口より前方に位置する粘性流体の状態と塗
布状態との両方を検出し、それらの情報に基づいて吐出
速度等を制御すると、塗布状態に応じて粘性流体の吐出
速度等が制御できるため、良好な塗布を行うことが可能
となる。
とを併用することにより、粘性流体塗布の際の最適条件
を決定するためのデータを容易に取得することもでき
る。粘性流体の粘性、吐出速度、吐出ノズルと塗布対象
物との相対移動速度、ノズル口径、溝に塗布する場合で
あればその溝幅および深さ等の各種条件を適当に変更
し、それぞれの条件下での吐出口より前方の粘性流体の
状態および塗布状態を観察するのである。各種条件の違
いは吐出口より前方の粘性流体の状態および塗布状態に
反映されるため、それらのデータに基づいて、塗布を良
好に行うための最適条件を決定することが可能となる。
態検出装置による検出は、光学式,超音波式あるいは接
触式等のセンサを用いて行うことが可能であるが、取扱
性および検出精度の点から光学式センサを用いるのが好
ましい。
一部を吐出口より前方に位置させることにより、気泡の
発生を良好に回避することが可能となる。第2の発明
で、吐出口より前方に粘性流体が位置することを検出す
ることにより、粘性流体の一部が吐出口より前方に位置
する状態に保たれていることの確認が容易になり、その
確認した結果に基づいて塗布を調整することが可能とな
って、気泡の発生を良好に回避することが可能となる。
第3の発明で、吐出口より前方の粘性流体の状態を検出
するとともに塗布状態を検出することにより、適当な塗
布状態となる場合の吐出口より前方の粘性流体の状態を
決めることが可能となり、気泡のない良好な塗布状態を
容易に得ることが可能となる。
に説明する。図1に示すように、基台10の上にロボッ
ト12と粘性流体供給装置14とが備えられている。ロ
ボット12はいわゆる産業用ロボットであり、予め設定
された条件に基づいて種々の作業を行うものである。ロ
ボット12には倣い式等によりティーチングされた情報
に基づいて所定の軌跡で動作するアーム16が備えられ
ており、そのアーム16の先端に粘性流体吐出装置18
が取り付けられている。
(以下、単に粘性流体という)を貯えておき、その貯え
られた粘性流体を必要に応じてロボット12に備えられ
た粘性流体吐出装置18に供給する装置である。粘性流
体吐出装置18と粘性流体供給装置14とはホース20
を主体とする粘性流体通路で接続されており、粘性流体
が、粘性流体供給装置14に備えられたポンプによって
粘性流体供給装置14からホース20を経て粘性流体吐
出装置18に移送される。粘性流体吐出装置18の内部
には粘性流体を貯えるための容器21と、その容器21
の重量を測定するための容器重量測定装置22と、貯え
られた粘性流体を定量的に吐出するための定量ポンプと
が備えられ、先端には粘性流体を吐出する吐出ノズル2
3が取り付けられている。また、粘性流体吐出装置18
には、図中矢印で示すノズル進行方向の前方側に粘性流
体先行検出装置24が取り付けられ、ノズル進行方向の
後方側に塗布状態検出装置26が取り付けられている。
自動車ボディーのパネルの継ぎ目の溝28内に塗布され
る場合について説明する。シーラントは白色の物質であ
り、パネルはほぼ鋼色をしている。なお、シーラントは
黒等他の色でもよく、使用例としては、黒色のオイルパ
ンに白色の常温加硫型シリコンゴムから成る液状ガスケ
ットを塗布する場合や、銀色のエンジンヘッドカバーガ
スケットに黒色の液状ゴムを塗布する場合が考えられ
る。
面に形成された溝28と近接しており、粘性流体吐出装
置18に供給された粘性流体が吐出ノズル23の吐出口
29から溝28に沿って吐出される。その際、吐出され
た粘性流体30の吐出口29より前方に張り出す程度が
粘性流体先行検出装置24で検出され、吐出ノズル23
より後方の塗布状態が塗布状態検出装置26で検出され
る。これらの検出された情報が図2に示す制御装置32
に送られる。なお、粘性流体先行検出装置24および塗
布状態検出装置26については後に詳述する。
4および塗布状態検出装置26等が接続される入力ポー
ト34と、ロボット12,粘性流体供給装置14および
粘性流体吐出装置18等が接続される出力ポート36
と、コンピュータ38とを有しており、コンピュータ3
8は、CPU40,ROM42およびRAM44を備え
ている。
検出装置26等で検出された情報が、入力ポート34を
経てコンピュータ38に送られ、その情報に基づいて各
種プログラムが実行される。プログラムの実行により決
定された各種制御命令が出力ポート36を経てロボット
12,粘性流体供給装置14および粘性流体吐出装置1
8等に発せられて、各装置の作動が制御される。
は、図3に示すROM42に格納されている。ROM4
2には、吐出制御ルーチンメモリ46を始め、前方粘性
流体量算出ルーチンメモリ48,前方粘性流体量許容範
囲メモリ50,前方粘性流体量補正用後方粘性流体量補
正値メモリ51,後方粘性流体量算出ルーチンメモリ5
2,後方粘性流体量許容範囲メモリ54,後方粘性流体
量補正値メモリ55,ノズル移動速度補正ルーチンメモ
リ57,粘性流体吐出速度補正ルーチンメモリ58およ
びループ実行基準回数メモリ62等種々のメモリが形成
されている。
吐出口29の前方の粘性流体量と吐出ノズル23の後方
の粘性流体量とに基づいてロボット12,粘性流体供給
装置14および粘性流体吐出装置18等を制御する吐出
制御ルーチンが格納されたメモリである。前方粘性流体
量算出ルーチンメモリ48は、粘性流体先行検出装置2
4の情報に基づいて吐出口29の前方の粘性流体量を算
出する前方粘性流体量算出ルーチンが格納されたメモリ
である。前方粘性流体量許容範囲メモリ50は、吐出口
29の前方の粘性流体量の許容範囲が格納されるメモリ
であり、ここでは、吐出口29の前方の粘性流体30の
最小許容量が格納されている。前方粘性流体量補正用後
方粘性流体量補正値メモリ51は、前方粘性流体量の検
出結果が吐出口29の前方の粘性流体30の最小許容量
より少なく、粘性流体30の塗布量の補正が必要な場合
に、その検出された前方粘性流体量の不足を解消するた
めに必要な後方粘性流体量、すなわち塗布量の補正値が
格納されたメモリである。後方粘性流体量算出ルーチン
メモリ52は、塗布状態検出装置26の情報に基づいて
吐出ノズル23の後方の粘性流体量を算出する後方粘性
流体量算出ルーチンの格納されたメモリである。後方粘
性流体量許容範囲メモリ54は、吐出ノズル23の後方
の粘性流体量の許容範囲、すなわち、粘性流体30の塗
布量の許容範囲の最大値である最大許容塗布量と許容範
囲の最小値である最小許容塗布量とが格納されたメモリ
である。後方粘性流体量補正値メモリ55は、吐出ノズ
ル23の後方の粘性流体量が後方粘性流体量許容範囲メ
モリ54に格納された粘性流体30の量の許容範囲内に
ない場合にその量を許容範囲に入れるべく補正する値が
格納されたメモリであり、粘性流体30の塗布量が最大
許容塗布量より大きい場合に塗布量を小さくする補正値
であるΔV1 (負の値を有する)と、最小許容塗布量よ
り小さい場合に塗布量を大きくする補正値であるΔV2
(正の値を有する)とが格納されている。ノズル移動速
度補正ルーチンメモリ57は、吐出ノズル23の移動速
度を補正するノズル移動速度補正ルーチンが格納された
メモリである。粘性流体吐出速度補正ルーチンメモリ5
8は、粘性流体吐出速度を補正する粘性流体吐出速度補
正ルーチンが格納されたメモリである。ループ実行基準
回数メモリ62は、吐出制御ルーチンの実行時に、吐出
口29の前方に粘性流体30が検出されない状態で吐出
制御ルーチンのうちの後に説明する特定のループの実行
の基準回数が格納されたメモリである。
過程で発生する種々のデータがRAM44に記憶され
る。図4に示すように、RAM44には、後で説明する
吐出制御ルーチンの実行時に、吐出口29の前方に粘性
流体30が検出されない状態で吐出制御ルーチンが実行
される実行回数を記憶するループ実行回数メモリ64を
始め、各種演算過程で用いられるメモリが形成されてい
る。
出装置26による粘性流体30の塗布状態の検出につい
て詳しく説明する。
行検出装置24,塗布量検出装置26は、共にCCDカ
メラ66とCCDカメラ66に隣接して備えられた円環
状の光源装置68とで構成されている。CCDカメラ6
6は、粘性流体吐出装置18への取付状態によって決ま
る撮影位置での粘性流体の溝幅方向の直線状の像を撮像
する。光源装置68から照射された光が粘性流体30の
表面で反射され、その溝幅方向で変化する反射状態をC
CDカメラ66で検出して粘性流体30の状態を知るの
である。CCDカメラ66は、溝幅よりやや広い領域で
の撮像ができるように備えられており、粘性流体30の
高さと幅とを検出する。
の自動焦点調整機能を利用して検出する。塗布が良好に
行われる際の吐出口29の前方および吐出ノズル23の
後方での粘性流体30の高さ、例えば、図6に示す吐出
口29の前方の粘性流体の高さh f および吐出口29の
後方の粘性流体の高さhb を前方および後方の基準粘性
流体高さとし、吐出ノズル23の前方および後方に取り
付けられたCCDカメラ66のピントをそれぞれそれら
の基準粘性流体高さに合わせて、その際のカメラレンズ
位置をそれぞれの基準レンズ位置とする。自動焦点調整
機能を有するカメラでは、レンズ位置を自動的に調整す
ることによってピントを合わせるため、ピント調整の際
のレンズ位置の変動を検出することによって対象物がど
の位置に存在するかを知ることができる。図7に示すよ
うに、粘性流体面が基準粘性流体高さより高くなってい
る場合や、図8に示すように粘性流体面が基準粘性流体
高さより低くなっている場合において、上記粘性流体表
面にピントが合わせられた状態でのレンズ位置と基準レ
ンズ位置とを比較することによって粘性流体30の高さ
の基準粘性流体高さhf , hb からのずれを検出するこ
とができ、粘性流体30の高さを検出することができる
のである。
らの映像を画像処理して検出する。粘性流体30と粘性
流体30でない部分との画像上の濃淡の違いから粘性流
体部分を判別して幅を検出するのである。このようにし
て検出された粘性流体30の高さと幅とに基づいて前方
粘性流体量算出ルーチンおよび後方粘性流体量算出ルー
チンが実行される。これらのルーチンでは、吐出口29
の前方および吐出ノズル23の後方における撮影位置で
の粘性流体の断面積が算出され、その断面積に基づいて
吐出口29の前方および吐出ノズル23の後方の粘性流
体量が求められる。ここで、吐出口29の前方の粘性流
体量は吐出口より前方にある粘性流体の総量であり、予
め求められている撮影位置における粘性流体の断面積と
吐出口29の前方の粘性流体量との関係から取得され
る。また、吐出ノズル23の後方の粘性流体量は溝28
の単位長さ当たりの粘性流体量である。
ーチャートに基づいて粘性流体の吐出制御を説明する。
粘性流体塗布の準備が整い、図示しない操作パネルから
粘性流体の吐出制御開始指令が出されると、吐出制御ル
ーチンメモリ45に格納された吐出制御ルーチンが読み
出される。この吐出制御ルーチンの実行にあたっては、
ROM42に格納されている種々のルーチンの実行を伴
うが、これらのルーチンについては本発明とは直接関係
しないため、図示および説明を省略する。また、これら
のルーチンは、実行毎にそれぞれがROM42のメモリ
から読み出されるのであるが、記載の煩雑化を回避する
ため、以下においては読み出し時のメモリの名称および
符号の記載を省略する。
ステップ2以降も同じ)で粘性流体先行検出装置24の
情報に基づいて吐出口29の前方に粘性流体30がある
か否かが判定される。前方に粘性流体30がある場合に
は、S2以降で粘性流体30の塗布量が制御され、粘性
流体30がない場合にはS17以降で装置異常の検出等
が行われる。S17以降については後に説明する。吐出
口29の前方に粘性流体30がある場合には、S2で前
方粘性流体量算出ルーチンが実行され、粘性流体先行検
出装置24で検出された粘性流体30の高さと幅とに基
づいて吐出口29の前方にある粘性流体の量が算出され
る。S3では、算出された吐出口29前方の粘性流体量
が前方粘性流体量許容範囲メモリ50に格納されている
吐出口29前方の粘性流体量の最小許容量と比較され
る。算出された粘性流体量が最小許容量に満たない場合
にはS4でその不足分が算出された後、その算出された
不足分の値に基づいてS5でこの不足を補うために必要
な後方粘性流体量の補正値が求められ、S11が実行さ
れる。吐出口29の前方の粘性流体の不足量と、その不
足量を補って適正な後方粘性流体量にするのに必要な補
正値との関係が予め求められており、その関係に基づい
て不足を補うために必要な後方粘性流体量の補正値が求
められるのである。この補正値は、ROM42の前方粘
性流体量補正用後方粘性流体量補正値メモリ51に格納
された補正値が参照される。
以上の場合は、S6で後方粘性流体量算出ルーチンが実
行されて吐出ノズル23の後方の粘性流体量が算出され
た後、S7が実行される。S7では、算出された吐出ノ
ズル23後方の粘性流体量が後方粘性流体量許容範囲メ
モリ54に格納されている最大許容塗布量および最小許
容塗布量と比較される。算出された粘性流体量が、最大
許容塗布量および最小許容塗布量との間にあり許容範囲
内であれば、そのままルーチンの実行を終了し、許容範
囲内になければS8が実行される。S8では算出された
粘性流体量が最大許容塗布量より大きいか否かが判定さ
れ、大きい場合はS9で塗布量を減らすように補正がな
され、小さい場合はS10で塗布量を増やすように補正
がなされる。S9では、ROM42の後方粘性流体量補
正値メモリ55に格納されたΔV1 が現在の塗布量Vに
加えられ、S10では同じく後方粘性流体補正値メモリ
55に格納されたΔV2 が現在の塗布量に加えられるの
である。S9もしくはS10が実行されたのちにS11
が実行される。
のに必要な粘性流体塗布装置のノズル移動速度の補正量
が算出され、S12でノズル移動速度の調整限度内でノ
ズル移動速度が調整される。なお、このノズル移動速度
の調整限度は生産性を考慮して定められる場合と装置性
能から決まる場合とがある。S13では、S12で行っ
たノズル移動速度の調整だけで必要な粘性流体30の塗
布量が得られるか否かが判定され、得られるのであれば
S16で所定時間の経過が待たれた後ルーチンの実行を
終了する。必要な塗布量が得られないのであれば、S1
4でさらに粘性流体30の吐出速度の補正量が算出さ
れ、S15で粘性流体吐出速度が調整された後、S16
で所定時間の経過が待たれた後ルーチンの実行を終了す
る。なお、ノズル移動速度の補正は、ノズル移動速度補
正ルーチンの実行により行われ、粘性流体吐出速度の補
正は、粘性流体吐出速度補正ルーチンの実行によって行
われる。
ない場合には、S17でノズル移動停止命令が出されて
吐出ノズル23の移動が停止させられ、以降のステップ
で吐出口29の前方に粘性流体30が出てくるのが待た
れる。S18では、ノズル移動停止命令が出された回数
N(この回数Nは後に説明するループの実行回数であ
る)がカウントされる。ノズル移動停止命令が出される
毎に回数Nが増加させられるのである。なお、この回数
Nは、S1で吐出口29の前方に粘性流体30が検出さ
れた場合には、クリアされる。S19では、回数Nがル
ープ実行基準回数メモリ62に格納された基準回数と比
較される。回数Nが基準回数以上であればS20以降で
粘性流体吐出装置18の異常点検および警告が行われ、
基準回数に満たなければS1が再び実行される。S1で
吐出口29の前方に粘性流体30が検出されない場合に
は、S1−S17−S18−S19のループの実行が繰
り返され、ループ実行回数Nが基準回数に達するとS2
0が実行されるのである。
器21の重量が容器重量測定装置22で測定され、その
容器内に粘性流体30が残っているか否かが判定され
る。粘性流体30が残っているのであれば、吐出ノズル
23が詰まったために粘性流体30の吐出が妨げられて
いるとして、S22で図示しない制御板に備えられたノ
ズル詰まりランプが点灯させられる。一方、粘性流体3
0が残っていないのであれば、S21で粘性流体切れラ
ンプが点灯される。その後、さらに異常をはっきりと知
らせるべくS23で異常ランプが点灯させられてルーチ
ンの実行が停止させられる。
量以上の粘性流体30が存在するように粘性流体吐出速
度およびノズル移動速度を調整することにより、溝28
の底面と粘性流体30との間の気泡の発生を回避するこ
とができる。また、さらに吐出ノズル23後方に塗布さ
れた粘性流体量を検出して粘性流体塗布量を調整するこ
とにより、良好な塗布状態を得ることができる。
明したが、本発明は、この実施例に限られるものではな
い。例えば、粘性流体先行検出装置24および塗布状態
検出装置26として直線状の像を撮像するCCDカメラ
66を用いたが、特に直線状の像を撮像するものを用い
る必要はなく、全体の像を撮像するCCDカメラを用い
てもよい。 さらに、前方粘性流体量および後方粘性流
体量の検出を幅および高さの両方から行ったが、いずれ
か一方のみで前方粘性流体量や後方粘性流体量の検出を
行ってもよく、両者の検出形態を相異ならせてもよい。
CDカメラ66を使用する必要はなく、図10乃至図1
5に示す接触式の歪みセンサ70を用いてもよい。図1
0に示すように、図中矢印で示す吐出ノズル23の進行
方向前方および後方の相対する位置に歪みセンサ70を
取り付け、その歪みセンサ70が、粘性流体30の流れ
によって湾曲させられる際の歪み量を検出して粘性流体
30の塗布状態を検出するのである。図10,図11の
如く、粘性流体30が前方に多量に張り出していれば進
行方向前方に備えられた歪みセンサ70の歪み量は大き
く、図12,図13の如く少量張り出していれば歪み量
は小さく、図14,図15の如く前方への張り出しが無
ければ歪まないため、この歪み量を検出することにより
吐出口29の前方の粘性流体量を検出できるのである。
吐出ノズル23の後方の粘性流体量の検出についても同
様である。なお、この歪みセンサ70は接触式であるた
め、接触部が粘性流体中に入り込んで塗布面に軌跡を残
す場合があるが、これは、粘性流体30と歪みセンサ7
0との表面張力差を大きくすることにより回避すること
ができる。
出ノズル23に取り付け、粘性流体で反射した超音波の
情報から粘性流体30の塗布状態を検出してもよく、あ
るいは、光を照射し、その反射光強度を測定することに
よって粘性流体30の塗布状態を検出してもよい。超音
波送信器及び受信器を使用する例としては、複数の送信
器と受信器とをそれぞれ1対1に対応するように一線上
に並べ、対応する送信器から送信された超音波を受信し
て粘性流体の状態を検出するもの等がある。さらに、粘
性流体先行検出装置24と塗布状態検出装置26とは同
じ検出機構を有する必要はない。
においては円形としたが、これに限らず各種の形状、例
えばスリット状の吐出口を有する吐出ノズルを用いるこ
とも可能である。
補正に際して、細かな補正はノズル移動速度の補正で行
うとともに、ノズル移動速度の補正範囲を一定範囲に制
限することによってノズル移動速度が大きく目標速度か
ら外れることを防止し、それで不足する粘性流体塗布量
の補正は粘性流体吐出速度の補正により行ったが、ノズ
ル移動速度の補正と粘性流体吐出速度の補正との関係を
逆にすることも可能である。
とにそれぞれ基準値を設定するとともに、常時両者の実
際の値の基準値からの外れ率を算出しておき、粘性流体
塗布量の補正が必要になったとき、ノズル移動速度と粘
性流体吐出速度とのうち外れ率の絶対値が減少する向き
の補正により目的を達成し得る方の補正で粘性流体塗布
量の補正を行うこととすることも可能である。両方とも
外れ率の絶対値が小さくなる場合には、外れ率の絶対値
の大きい方の補正で粘性流体塗布量の補正を行えばよ
い。さらに、ノズル移動速度と粘性流体吐出速度との一
方を固定し、他方のみで粘性流体塗布量の補正を行うこ
とも可能である。
外乱による粘性流体30の流動性の変化の小さい範囲内
で粘性流体塗布量を制御して吐出口前方の粘性流体量を
確保するものであり、粘性流体塗布量の多少の変動(多
くなる方向の変動)は許容するものであるが、吐出制御
ルーチンはこれに限られない。例えば、粘性の異なる粘
性流体毎に粘性流体吐出速度等の塗布条件が異なる場合
の吐出口前方の粘性流体量とノズル後方の粘性流体量と
の関係を予め求めておき、その関係に基づき粘性流体3
0の粘性に応じてその塗布条件を制御することにより、
粘性流体の流動性の変化に係わらず粘性流体塗布量を所
望の値に近づけるようにしてもよい。その他、特許請求
の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種
々の変更、改良を施した態様で本発明を実施することが
できる。
的に示す正面図である。
的に示す図である。
念的に示す図である。
念的に示す図である。
ある。
の塗布状態を示す側面断面図である。
の塗布状態を示す側面断面図である。
ローチャートである。
布状態を示す図5に相当する図である。
面図である。
面断面図である。
面図である。
示す平面断面図である。
面図である。
溝の上方から見た図である。
面図である。
を溝の上方から見た図である。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 粘性流体を吐出する吐出ノズルの吐出口
を塗布対象物の表面に近接させ、その表面に沿って相対
的に進行させつつ粘性流体を塗布する方法において、 前記吐出ノズルから吐出された粘性流体の一部が、前記
相対的な進行の方向において吐出ノズルの吐出口より前
方に位置する状態を保つことを特徴とする粘性流体塗布
方法。 - 【請求項2】 粘性流体を吐出する吐出ノズルと、その
吐出ノズルを吐出口が塗布対象物の表面に近接した状態
で支持するとともに塗布対象物の表面に沿って相対的に
進行させる進行装置とを備えた粘性流体塗布装置におい
て、 前記粘性流体が前記吐出ノズルの吐出口より吐出ノズル
進行方向前方に位置することを検出する粘性流体先行検
出装置を設けたことを特徴とする粘性流体塗布装置。 - 【請求項3】 前記吐出ノズルの進行方向後方に、塗布
された粘性流体の塗布状態を検出する塗布状態検出装置
を設けたことを特徴とする請求項2記載の粘性流体塗布
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27566593A JP3221187B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 粘性流体塗布方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27566593A JP3221187B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 粘性流体塗布方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07124509A true JPH07124509A (ja) | 1995-05-16 |
| JP3221187B2 JP3221187B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=17558649
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27566593A Expired - Fee Related JP3221187B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 粘性流体塗布方法および装置 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP3221187B2 (ja) |
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-
1993
- 1993-11-04 JP JP27566593A patent/JP3221187B2/ja not_active Expired - Fee Related
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