JPH0712834Y2 - ダンパー用温度ヒューズ - Google Patents

ダンパー用温度ヒューズ

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JPH0712834Y2
JPH0712834Y2 JP8900590U JP8900590U JPH0712834Y2 JP H0712834 Y2 JPH0712834 Y2 JP H0712834Y2 JP 8900590 U JP8900590 U JP 8900590U JP 8900590 U JP8900590 U JP 8900590U JP H0712834 Y2 JPH0712834 Y2 JP H0712834Y2
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幸男 久野
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Description

【考案の詳細な説明】 I.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、空調用ダクトに介設するダンパーの羽根体を
常時開放ロック状態に保持させながら火災発生時等には
羽根体のロックを解除して自動閉鎖させるためのダンパ
ー用温度ヒューズに関するものである。
(2)従来の技術 従来、各種建物、工場等においては、空調用のダクトの
防火区画位置にダンパーを備え、ケーシング内で閉状態
にバネ付勢された羽根体をケーシングに設置した温度ヒ
ューズに連係させて開状態にロック保持させながら常時
給気、或は排気させ、火災発生時等にはダクト内を通流
する高温気流で、温度ヒューズを作動させ、羽根体の開
状態のロックを開放させて、羽根体をバネ付勢力で強制
的に回動させることによりケーシング内を閉鎖させなが
ら防煙、防火を図っているものである。
ところで、前記羽根体を開状態にロック保持する温度ヒ
ューズは、金属製の筒体内に貫通させたヒューズピンを
その端部方向へ常時バネ付勢しおき、前記筒体に枢着さ
せた係止具でヒューズピンの端部にヒューズメタルで固
着させたフランジをバネ付勢力に抗して係止具で係止し
ながらヒューズピンの他端を筒体のキャップの孔より突
出させ、この突出部で前記羽根体の開閉レバーを開状態
にロックさせおき、火災等の発生時にはダンパーのケー
シング内へ突出させたヒューズピンの先端フランジのヒ
ューズメタルが高温で溶解してヒューズピンによる羽根
体のロックが開放され、ケーシング内を羽根体で自動閉
鎖させているものである。
また、近年、実公昭56-23634号公報に開示されている様
に温度ヒューズのダクト内の露出部全面に耐薬品用の合
成樹脂を被着させてヒューズ部材に薬品ガスによる腐食
や錆等が発生するのを防止する温度ヒューズが提案され
ている。
(3)考案が解決しようとする問題点 前記金属製筒体により構成された温度ヒューズによれ
ば、湿度等により経時的にどうしても錆び付きを生じさ
せ易く、このため、ヒューズの作動不良あるいは誤作動
を生じさせやすい点問題があった。
また、前記公報開示のものによれば、温度ヒューズの露
出部分に合成樹脂を被着させても、どうしても被着部に
ピンホールによる被着不良部が出来、この被着不良部よ
り薬品ガスが内部に侵入してヒューズピン等の部材に腐
食や錆等を発生し、その結果ダンパーの誤作動や作動不
良を生起する。
また、露出部に被着した合成樹脂のために溶着温度に対
するヒューズピンの応答性が遅い。
また、温度ヒューズのヒューズピンの端部にフランジを
ヒューズメタルで固着したり、フランジの係止具等を設
けたりするために製造組立てが複雑で、製造コストが割
高となる。
更に、温度ヒューズが一旦作動した後では、合成樹脂の
被着のためにフランジ部材の交換が不可能であり、新し
い温度ヒューズと交換しなければならず、その分の経費
と手間を要する等の問題があった。
本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は温度ヒューズのヒューズピンのロック係
止を確保させる筒本体等の一部を所定温度で軟化する合
成樹脂で形成することにより、ヒューズピン等の部材の
腐食、錆等を発生させないようにしてダンパーの誤作動
や作動不良を完全に防止でき、長期に亙ってその機能を
保持出来、温度に対する応答性も早く、構造も簡略で、
製造コストも安価で、一端作動した後の復帰も容易に行
なわせることのできるダンパー用温度ヒューズを提供す
ることにある。
II.考案の構成 (1)問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案は筒本体16内にヒュ
ーズピン22を貫通させ、このヒューズピンを常時端部方
向へバネ付勢し、このバネ付勢力に抗して同ヒューズピ
ンの端部方向作動を係止するロック機構Rを備えたダン
パー用温度ヒューズにおいて、 前記ロック機構Rのロック係止を確保させる筒本体16あ
るいは筒本体の一部が所定温度で軟化する合成樹脂で形
成されたことを特徴とするダンパー用温度ヒューズ10か
ら構成される。
また、ヒューズピン用孔12を有したキャップ14が一端に
固締され、他端に縮径された孔18を有して所定温度で軟
化する合成樹脂で形成された筒本体16と、この筒本体16
の前記縮径された孔18に内部より嵌合係止された係止体
20と、前記筒本体16内に嵌挿され一端が前記係止体20に
当接して同係止体20方向に常時バネ付勢されると共に他
端が前記キャップ14のヒューズピン用孔12より外部へと
突出したヒューズピン22とを備え、前記係止体20は、常
時縮径された孔18に係着しつつバネ付勢を受けるための
係止頭部28を有してなるダンパー用温度ヒューズ10から
構成される。
また、前記筒本体16は、前記縮径された孔18に係止体20
が嵌合係止された部分を含む交換筒16aと、固定筒16b
と、より成り、この交換筒16aは固定筒16bに着脱自在に
固締されて形成しても良い。
(2)作用 本考案のダンパー用温度ヒューズは、防火ダンパー等に
設置して内部の羽根体を開放ロックさせながら火災発生
時に前記ロックを解除させるものであり、ロック係止を
確保させる筒本体あるいは筒本体の一部を所定温度で軟
化する合成樹脂で形成することにより防火ダンパー等の
ケーシング内に突出状に配置させる筒本体の内部は遮蔽
された状態となって、内部にケーシング内を通流する排
気ガスや薬品ガス等の侵入を防止するのみならず、内部
のヒューズピン等の部材に腐食や錆等の発生がなく長期
に亙ってその機能を保持できるものである。そして、火
災等の発生によりケーシング内の温度が設定温度以上に
上昇した時には、筒本体あるいはその一部が軟化してヒ
ューズピンが作動するため温度に対する応答性も早く、
更に構造も簡易で製造コストも安価である。
(3)実施例 以下、添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施例
を説明する。
本考案の実施例に係るダンパー用温度ヒューズ10は、第
4図、第5図に示す様な防火ダンパー36のケーシング38
に軸支された羽根体40の作動軸42の近傍位置に一端がケ
ーシング38内に突出する様に設置し、羽根体40の開口状
態を保持するために作動軸42に固定された開閉レバー44
を温度ヒューズ10でロックさせながら屋内側より外部へ
と屋内空気を排気させ、火災等の発生でケーシング38を
通流する煙や火災でケーシング38内の温度が温度ヒュー
ズ10が作動する設定温度以上に上昇した時に開閉レバー
44のロックが解除され、羽根体40でケーシング38内を自
動閉鎖させながら防煙、防火を図るものである。
第1図乃至第3図において、ダンパー用温度ヒューズ10
は、ヒューズピン用孔12を有したキャップ14が一端に螺
着され所定温度で軟化する合成樹脂で形成された中空円
筒形状の筒本体16を備えている。この筒本体16は他端側
にこの筒本体の外径より少なくとも縮径された孔18を有
している。
この筒本体16の前記縮径された孔18には、同筒体16の内
部に係止体20が嵌合係止されている。また、前記筒本体
16内には、一端が前記係止体20に当接されると共に他端
が前記キャップ14のヒューズピン用孔12より一部分を突
出させたヒューズピン22が嵌挿されている。
前記筒本体16内のヒューズピン22には、略中央部がピン
本体から段差状に拡径した拡径部24が形成されている。
そして、キャップ14とこの拡径部24間に付勢バネ26が介
装されヒューズピン22を常時一端の係止体20方向へ付勢
している。
本実施例において、筒本体16は、前記縮径された孔18に
係止体20が嵌合係止された部分を含む交換筒16aと、他
の筒体部分である固定筒16bと、から形成されている。
この交換筒16aは固定筒16bに螺着固定されており、これ
によって、交換筒16aは固定筒16bに対して、着脱自在に
交換可能となっている。
そして、この実施例においては付勢バネ26のバネ付勢力
に抗して、このヒューズピン22のバネ付勢方向への作動
を係止するロック機構Rは、直接的には係止体20と、交
換筒16aの端部17によって形成され、交換筒16aの孔18内
にその孔径より大きな外径を備えた係止体20が嵌合し、
これによって、同ロック機構Rのロック係止を確保して
いる。
本考案において一つの特徴的なことは、ロック機構Rの
ロック係止を確保させる筒本体あるいは筒本体の一部が
所定温度で軟化する合成樹脂で形成されたことである。
すなわち、実施例において温度ヒューズの本体たる筒本
体自体を所定温度で軟化する合成樹脂で形成すると共
に、この筒本体の一端に孔を設けてこの孔に対し内部か
らバネ付勢された係止体を係止させることにより、筒本
体と、係止体との係合関係自体でヒューズ機能を持たせ
ている。これによって、ピンホール発生等の完全防止、
製造組立の容易性、製造および取り付けコストの低減等
を達成するものである。
前記筒本体16、交換筒16aは軟化温度を72℃位に設定す
るために合成樹脂への可塑剤(例えばフタル酸ジ−2−
エチルヘキサン)の含有量を10%位に調整させた硬質塩
化ビニルの様な合成樹脂で成型されている。
前記固定筒16bは、交換筒16aと同じ合成樹脂、または耐
蝕性の金属材で成型しても良い。
実施例においてはロック機構Rは、直接的には係止体20
と、交換筒16aの端部17によって形成されることから、
固定筒16bあるいは交換筒16a側を所定温度で軟化、ある
いは溶融する合成樹脂で形成することとしているが、ヒ
ューズピンのバネ付勢力に抗して係止ロックさせる構造
はその他種々の構成が考えられ、要は、それらのロック
係止を確保させる筒本体あるいは筒本体の一部が所定温
度で軟化する合成樹脂性であれば良いものである。そし
て、これによって、筒本体等自体が軟化してヒューズピ
ンの作動を確実なのとできるので異常時のフェイルセイ
フ機能を果たし得るものである。
したがって、例えば、ヒューズピン22の付勢構造等も単
なる金属コイルバネに限らず、合成樹脂性、形状記憶タ
イプの合金バネや、樹脂バネ等の単一付勢、あるいは組
み合わせ付勢等としたものでも良い。
第2図、第3図に示す様に前記係止体20は、前記交換筒
16aの端部の縮径された孔18に係着されつつ前記付勢バ
ネ26で付勢されるための円錐台状テーパー型の係止頭部
28と、この係止頭部28に連続した胴部30、前記孔18より
係止頭部28が突出した時に係止体20を孔18内に係止させ
るため胴部30の端部に突設されたストッパー32と、前記
胴部30内に端部より開穴されたピン当接穴34とを有して
いる。
前記係止体20は、前記筒本体16と同じ合成樹脂、また
は、耐蝕性の金属材で成型してもよい。
第2図に示す様に交換筒16aの端部の孔18に係止頭部28
が内部より嵌合係止されているため、ダクト用温度ヒュ
ーズ10の筒本体16内は外部より遮断されて内部の金属性
のヒューズピン22や付勢バネ26等が薬品ガス等で汚染さ
れることなく、長期に亙ってその作動機能を保持し、前
記筒本体16の端部の交換筒16aが温度の上昇で軟化する
と係止体20の係止頭部28で押圧された孔18が第3図の様
に膨化して係止体20が外部へ突出し、ヒューズピン22が
動作する。従って、ヒューズピン22は温度上昇に対し敏
速に応答することが出来る。
本考案のダンパー用温度ヒューズ10は、第5図、第6図
に示す様な防火ダンパー36のケーシング38において前記
筒本体16がケーシング38内へ突出する様に設置し、羽根
体40を開放ロックさせるために開閉レバー44の先端の係
止溝46を外部へ突出しているヒューズピン22でロックさ
せながら屋内側より外部等へ排気ガスを常時排気させる
ものである。前記ケーシング38内を通流する排気ガス等
に薬品ガスが含まれていても、ケーシング38内に突出し
た筒本体16の端部に交換筒16aが螺着され、この交換筒1
6aの孔18に係止体20が嵌合係止されているため、筒本体
16内に薬品ガスが侵入することなく、筒本体16内のヒュ
ーズピン22や付勢バネ26等に腐食や、錆等が発生せず長
期に亙ってその作動機能を保持することとなる。
そして、火災の発生により防火ダンパー36のケーシング
38内を通流する煙、火災等で内部温度が例えば約72℃以
上に上昇すると、交換筒16aが軟化し、係止体20の係止
頭部28が内部より嵌合係止された孔18が膨化して係止体
20が孔18より突出することにより、ヒューズピン22が摺
動して開閉レバー44のロックが解除され羽根体40はケー
シング38内を自動閉鎖して煙や火災が他の区画に延焼す
るのが防止される。
ダンパー用温度ヒューズ10の作動後においては、筒本体
16の固定筒16b部分が変形していない場合は交換筒16aの
みを係止体20が装着された状態で新しいものと取替装着
してダンパー用温度ヒューズ10全体を交換する必要がな
く、復帰作業の簡略化や経費の節約を達成できる。
なお、前記実施例においては、筒本体16の端部に交換筒
16aを着脱自在に固締しているが、これに限定されるこ
となく、交換筒16aと固定筒16bを一体的に成型し、筒本
体16の端部に孔18を設けて係止体20を嵌合係止させても
よい。また、本考案の温度ヒューズは排気用ダンパーの
ほか、通常の防火ダンパーの温度ヒューズとしても使用
出来る。
III.考案の効果 以上説明したように、請求項1記載のダンパー用温度ヒ
ューズによれば、筒本体内にヒューズピンを貫通させ、
このヒューズピンを常時端部方向へバネ付勢し、このバ
ネ付勢力に抗して同ヒューズピンの端部方向作動を係止
するロック機構を備えたダンパー用温度ヒューズにおい
て、ロック機構のロック係止を確保させる筒本体あるい
は筒本体の一部が所定温度で軟化する合成樹脂で形成し
たことにより、ヒューズの作動の必要のない通常時には
筒本体自体の錆や腐食を防止して、ヒューズ作動の信頼
性を確保できると共に、火災時等の異常時には筒本体自
体がロック係止の解除を行うのでいわゆるフェイルセイ
フ機能が保証され、安全性が高いと同時に、製造コスト
も安価に維持できる。
また、請求項2記載のダンパー用温度ヒューズによれ
ば、所定温度で軟化する合成樹脂の筒体内にヒューズピ
ンを嵌挿し、前記筒体の縮径された端部の孔に嵌合係止
された係止体に前記ヒューズピンの一端を当接させつつ
同係止体方向へ常時バネ付勢させる様になしたことによ
り、防火ダンパーのケーシング内に突出状に設置した筒
本体内を外部と遮断して、ケーシング内を通流する排気
ガスや排気ガスに含まれた薬品ガス等の侵入を防止しつ
つ、被着不良に伴うピンホール発生を完全に防止するこ
とができ、かつ、火災発生時には筒自体が軟化してヒュ
ーズピンを動作させるため温度に対する応答性が向上す
る。また、構造も簡略で、製造コストも安価である。
また、請求項3によれば、一旦高温で筒自体が軟化して
ヒューズピンが作動した後でも、筒本体の端部の交換筒
を取替て簡易に復帰操作が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例に係るダンパー用温度ヒュー
ズの断面図、 第2図は、その筒本体の端部の一部拡大断面図、第3図
は、係止体の突出によるヒューズピンの作動を示した一
部拡大断面図、 第4図は、防火ダンパーの温度ヒューズによる開放ロッ
クを示した正面図、 第5図は、第4図A−A線矢視図である。 R……ロック機構、10……ダンパー用温度ヒューズ、12
……ヒューズピン用孔、14……キャップ、16……筒本
体、16a……交換筒、18……孔、20……係止体、22……
ヒューズピン、28……係止頭部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒本体内にヒューズピンを貫通させ、この
    ヒューズピンを常時端部方向へバネ付勢し、 このバネ付勢力に抗して同ヒューズピンの端部方向作動
    を係止するロック機構を備えたダンパー用温度ヒューズ
    において、 前記ロック機構のロック係止を確保させる筒本体あるい
    は筒本体の一部が所定温度で軟化する合成樹脂で形成さ
    れたことを特徴とするダンパー用温度ヒューズ。
  2. 【請求項2】ヒューズピン用孔を有したキャップが一端
    に固締され、他端に縮径された孔を有して所定温度で軟
    化する合成樹脂で形成された筒本体と、 この筒本体の前記縮径された孔に内部より嵌合係止され
    た係止体と、 前記筒本体内に嵌挿され一端が前記係止体に当接して同
    係止体方向に常時バネ付勢されると共に他端が前記キャ
    ップのヒューズピン用孔より外部へと突出したヒューズ
    ピン、とを備え、 前記係止体は、常時縮径された孔に係着しつつバネ付勢
    を受けるための係止頭部を有してなるダンパー用温度ヒ
    ューズ。
  3. 【請求項3】前記筒本体は、前記縮径された孔に係止体
    が嵌合係止された部分を含む交換筒と、固定筒と、より
    成り、この交換筒は固定筒に着脱自在に固締されて成る
    請求項2記載のダンパー用温度ヒューズ。
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