JPH0714873Y2 - X線回折測定装置 - Google Patents
X線回折測定装置Info
- Publication number
- JPH0714873Y2 JPH0714873Y2 JP1986152600U JP15260086U JPH0714873Y2 JP H0714873 Y2 JPH0714873 Y2 JP H0714873Y2 JP 1986152600 U JP1986152600 U JP 1986152600U JP 15260086 U JP15260086 U JP 15260086U JP H0714873 Y2 JPH0714873 Y2 JP H0714873Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- detector
- ray
- diffraction
- sample
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 本考案は例えば鉄鋼材料における残留オーステナイトの
測定等に用いるためのX線回折測定装置に関する。
測定等に用いるためのX線回折測定装置に関する。
従来のX線回折測定装置は、試料を中心とする円弧状の
軌道に沿って1つのX線検出器を走査することにより、
回折角と強度との関係を測定する構造であった。しかし
このような装置を用いて、例えば鉄鋼の残留オーステナ
イトを検出しようとすると鉄の蛍光X線による妨害を受
けないクロームターゲツトX線管を用いた場合に、α相
であるマルテンサイトの回折角2θは155.8度、γ相で
あるオーステナイトの回折角は128.2度となる。すなわ
ちマルテンサイトによる回折線と投射X線との間の角度
は僅かに20度強に過ぎない。従ってX線管あるいは検出
器の縁で回折線または投射X線が遮蔽されることを防止
するためには、試料とX線源並びに前記円弧状軌道の半
径を充分大きくしなければならない。このため強度の弱
いオーステナイトの回折線を正確に検出することが困難
になる欠点があつた。従って本考案は例えば上述のよう
な欠点を除去し、回折角の大きいX線をも容易に検出す
ることができて、しかも回折角の比較的小さいX線は、
その強度を精密に検出することのできる装置を提供する
ものである。
軌道に沿って1つのX線検出器を走査することにより、
回折角と強度との関係を測定する構造であった。しかし
このような装置を用いて、例えば鉄鋼の残留オーステナ
イトを検出しようとすると鉄の蛍光X線による妨害を受
けないクロームターゲツトX線管を用いた場合に、α相
であるマルテンサイトの回折角2θは155.8度、γ相で
あるオーステナイトの回折角は128.2度となる。すなわ
ちマルテンサイトによる回折線と投射X線との間の角度
は僅かに20度強に過ぎない。従ってX線管あるいは検出
器の縁で回折線または投射X線が遮蔽されることを防止
するためには、試料とX線源並びに前記円弧状軌道の半
径を充分大きくしなければならない。このため強度の弱
いオーステナイトの回折線を正確に検出することが困難
になる欠点があつた。従って本考案は例えば上述のよう
な欠点を除去し、回折角の大きいX線をも容易に検出す
ることができて、しかも回折角の比較的小さいX線は、
その強度を精密に検出することのできる装置を提供する
ものである。
本考案は従来の装置のように、1個の検出器を1っの円
弧状軌道に沿って移動させることにより回折角の測定を
行う構成によることなく、複数個の位置敏感形X線検出
器を用いてそれぞれで適宜の回折角範囲のX線を検出
し、かつ回折角の大きい側のX線検出器と試料面との距
離が、回折角の小さい側のX線検出器と試料面との距離
よりも大きくなるようにしたものである。すなわち回折
角の大きいX線の検出器は、試料との間の距離が大きい
位置に配置されるために、検出器の縁の部分で投射X線
が遮断される角度範囲を充分小さくして、広角度範囲に
亘る測定を可能にすると共に回折角の小さいX線に対し
ては検出器と試料との間の距離を小さくすることによっ
て、その強度を精密に測定し得る作用効果がある。なお
検出器と試料との間の距離の相違にもとづく検出感度の
差は、これを電子計算器の併用によって時間遅れなく補
正することができる。
弧状軌道に沿って移動させることにより回折角の測定を
行う構成によることなく、複数個の位置敏感形X線検出
器を用いてそれぞれで適宜の回折角範囲のX線を検出
し、かつ回折角の大きい側のX線検出器と試料面との距
離が、回折角の小さい側のX線検出器と試料面との距離
よりも大きくなるようにしたものである。すなわち回折
角の大きいX線の検出器は、試料との間の距離が大きい
位置に配置されるために、検出器の縁の部分で投射X線
が遮断される角度範囲を充分小さくして、広角度範囲に
亘る測定を可能にすると共に回折角の小さいX線に対し
ては検出器と試料との間の距離を小さくすることによっ
て、その強度を精密に測定し得る作用効果がある。なお
検出器と試料との間の距離の相違にもとづく検出感度の
差は、これを電子計算器の併用によって時間遅れなく補
正することができる。
第1図は本考案実施例の正面図、第2図はその右側面図
で、必要に応じては内部をポンプで排気されるコリメー
タ1を用いて、例えばクロームターゲツトX線管2から
鉄鋼等の試料3上の点pに細い平行X線を入射させる。
この点pを通って紙面に直角な軸4によつて微調整腕5
および6の一端をそれぞれ独立に回動し得るように支持
し、腕5,6の他端にそれぞれ位置敏感形X線検出器7お
よび8を取り付けてある。検出器7,8は試料3に対向す
る面にそれぞれ帯状のX線窓9を有し、この窓に入射す
るX線の位置、すなわち窓の長手方向における入射点並
びにその強度に対応した信号を送出する。なお前記腕5,
6は図示してないが、比較的小さい適当な範囲で検出器
7,8の位置調整を行って固定される機構を具備し、測定
中は固定状態に置かれる。また検出器7は試料3上の点
pから破線で示したように角Aの範囲に回折したX線を
検出し、検出器8は角Bの範囲の回折線を検出するもの
で、前者は点pから充分大きい距離1の位置に、後者は
これより小さい適当な距離mの位置に配置される。第1
図の角Dは、検出器7のX線管2に近い側の測定限界と
投射X線とのなす角度であり、角Cは、検出器8のX線
管2に近い側の測定限界と投射X線とのなす角度であ
る。検出器7および8によってそれぞれ検出することの
できる最大回折角はそれぞれ(π−D)並びに(π−
C)であり、また検出できる最小の回折角はそれぞれ
{π−(D+A)}並びに{π−(C+B)}である。
なお、この実施例では(C+B)=π/2となっているの
で、検出器8が検出できる最小の回折角はπ/2となる。
ここで、(D+A)よりCが小さくなるように設計する
と、検出器8で検出できる最大回折角(π−C)が、検
出器7が検出できる最小回折角{π−(D+A)}を上
回ることになり、その結果、回折角がπ/2から(π−
D)の範囲内にある全ての回折X線を検出器7または8
のいずれかによって検出することができる。
で、必要に応じては内部をポンプで排気されるコリメー
タ1を用いて、例えばクロームターゲツトX線管2から
鉄鋼等の試料3上の点pに細い平行X線を入射させる。
この点pを通って紙面に直角な軸4によつて微調整腕5
および6の一端をそれぞれ独立に回動し得るように支持
し、腕5,6の他端にそれぞれ位置敏感形X線検出器7お
よび8を取り付けてある。検出器7,8は試料3に対向す
る面にそれぞれ帯状のX線窓9を有し、この窓に入射す
るX線の位置、すなわち窓の長手方向における入射点並
びにその強度に対応した信号を送出する。なお前記腕5,
6は図示してないが、比較的小さい適当な範囲で検出器
7,8の位置調整を行って固定される機構を具備し、測定
中は固定状態に置かれる。また検出器7は試料3上の点
pから破線で示したように角Aの範囲に回折したX線を
検出し、検出器8は角Bの範囲の回折線を検出するもの
で、前者は点pから充分大きい距離1の位置に、後者は
これより小さい適当な距離mの位置に配置される。第1
図の角Dは、検出器7のX線管2に近い側の測定限界と
投射X線とのなす角度であり、角Cは、検出器8のX線
管2に近い側の測定限界と投射X線とのなす角度であ
る。検出器7および8によってそれぞれ検出することの
できる最大回折角はそれぞれ(π−D)並びに(π−
C)であり、また検出できる最小の回折角はそれぞれ
{π−(D+A)}並びに{π−(C+B)}である。
なお、この実施例では(C+B)=π/2となっているの
で、検出器8が検出できる最小の回折角はπ/2となる。
ここで、(D+A)よりCが小さくなるように設計する
と、検出器8で検出できる最大回折角(π−C)が、検
出器7が検出できる最小回折角{π−(D+A)}を上
回ることになり、その結果、回折角がπ/2から(π−
D)の範囲内にある全ての回折X線を検出器7または8
のいずれかによって検出することができる。
このように本考案のX線回折測定装置は、複数個の位置
敏感形X線検出器を用いるから、その1つ例えば7を試
料3から充分大きい距離1の位置に配置することによっ
て、この検出器の端部7′とコリメータ1との衝突によ
り検出不能となる角度Dを充分小さくすることができ
る。また、検出器7から試料3までの距離を、X線管2
から試料3までの距離よりも大きくした場合は、X線管
2の縁の部分で回折線が遮蔽される位置まで角度Dを充
分小さくすることができる。しかも他方の検出器8等
は、これを試料に充分近い位置に配置することによつ
て、弱い回折線を高感度で検出することが可能となる。
このような実施例を鉄鋼の残留オーステナイトの測定に
適用する例を以下に説明する。炭素鋼をγ相のオーステ
イト状態から焼き入れすると、ほどんどがα相のマルテ
ンサイトに変態するが、γ相のオーステナイトが残るこ
とがある。これを残留オーステイトと呼び、歯車や工具
鋼などではこの残留オーステイナイトの体積率を制御す
る要求がある。この残留オーステナイトの体積率をX線
回折で測定するには、α相のマルテンサイトの(211)
面からの回折線のプロファイルの積分強度と、γ相のオ
ーステナイトの(220)面からの回折線のプロファイル
の積分強度とを比較すればよい。そこで、上述の実施例
をこの残留オーステナイトの測定に適用すると、α相の
マルテンサイトからの回折線(回折角2θ=155.8度)
を検出器7で検出できるとともに、γ相のオーステナイ
トからの回折線(回折角2θ=128.2度)を検出器8で
検出できる。検出器7は、試料3から遠い位置に配置し
てあるので、2θ=155.8度というような大きな回折角
を測定する場合でも、検出器7がコリメータ1に衝突す
ることはない。このα相のマルテンサイトからの回折線
の強度は比較的強いので、検出器7を遠くても、検出精
度はそれほど低下しない。これに対して、γ相のオース
テイトからの回折線の強度は比較的弱いので、検出器8
を検出器7よりも試料3に近付けることによって高精度
の測定ができる。検出器8は2θ=128.2度の回折線を
測定する位置にあってコリメータ1からは離れているの
で、検出器8を試料3に近付けても、検出器8がコリメ
ータ1に衝突する心配はない。検出器と試料との間の距
離に基づく検出感度の差は、電子計算器によって補正を
すればよい。本実施例によれば、残留オーステナイトの
体積率が1%程度の試料でも測定が可能である。かつ検
出器を機械的に移動させて測定を行う等の必要がないか
ら、測定に要する時間も著しく短縮される。
敏感形X線検出器を用いるから、その1つ例えば7を試
料3から充分大きい距離1の位置に配置することによっ
て、この検出器の端部7′とコリメータ1との衝突によ
り検出不能となる角度Dを充分小さくすることができ
る。また、検出器7から試料3までの距離を、X線管2
から試料3までの距離よりも大きくした場合は、X線管
2の縁の部分で回折線が遮蔽される位置まで角度Dを充
分小さくすることができる。しかも他方の検出器8等
は、これを試料に充分近い位置に配置することによつ
て、弱い回折線を高感度で検出することが可能となる。
このような実施例を鉄鋼の残留オーステナイトの測定に
適用する例を以下に説明する。炭素鋼をγ相のオーステ
イト状態から焼き入れすると、ほどんどがα相のマルテ
ンサイトに変態するが、γ相のオーステナイトが残るこ
とがある。これを残留オーステイトと呼び、歯車や工具
鋼などではこの残留オーステイナイトの体積率を制御す
る要求がある。この残留オーステナイトの体積率をX線
回折で測定するには、α相のマルテンサイトの(211)
面からの回折線のプロファイルの積分強度と、γ相のオ
ーステナイトの(220)面からの回折線のプロファイル
の積分強度とを比較すればよい。そこで、上述の実施例
をこの残留オーステナイトの測定に適用すると、α相の
マルテンサイトからの回折線(回折角2θ=155.8度)
を検出器7で検出できるとともに、γ相のオーステナイ
トからの回折線(回折角2θ=128.2度)を検出器8で
検出できる。検出器7は、試料3から遠い位置に配置し
てあるので、2θ=155.8度というような大きな回折角
を測定する場合でも、検出器7がコリメータ1に衝突す
ることはない。このα相のマルテンサイトからの回折線
の強度は比較的強いので、検出器7を遠くても、検出精
度はそれほど低下しない。これに対して、γ相のオース
テイトからの回折線の強度は比較的弱いので、検出器8
を検出器7よりも試料3に近付けることによって高精度
の測定ができる。検出器8は2θ=128.2度の回折線を
測定する位置にあってコリメータ1からは離れているの
で、検出器8を試料3に近付けても、検出器8がコリメ
ータ1に衝突する心配はない。検出器と試料との間の距
離に基づく検出感度の差は、電子計算器によって補正を
すればよい。本実施例によれば、残留オーステナイトの
体積率が1%程度の試料でも測定が可能である。かつ検
出器を機械的に移動させて測定を行う等の必要がないか
ら、測定に要する時間も著しく短縮される。
第1図は本考案実施例の正面図、第2図は第1図の装置
の右側面図である。なお図において、1はコリメータ、
2はX線管、3は試料、4は軸、5および6は微調整
腕、7および8は位置敏感形X線検出器、9はX線窓で
ある。
の右側面図である。なお図において、1はコリメータ、
2はX線管、3は試料、4は軸、5および6は微調整
腕、7および8は位置敏感形X線検出器、9はX線窓で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】試料面に所定の波長の細い平行X線を入射
させる細長いコリメータと上記試料面で所望の平面内に
回折したX線の回折角をそれぞれ検出する複数個の位置
敏感型X線検出器とを有し、上記複数個のX線検出器の
うち回折角の大きい側のX線検出器と試料面との距離
が、回折角の小さい側のX線検出器と試料面との距離よ
りも大きくなっていることを特徴とするX線回折測定装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986152600U JPH0714873Y2 (ja) | 1986-10-06 | 1986-10-06 | X線回折測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986152600U JPH0714873Y2 (ja) | 1986-10-06 | 1986-10-06 | X線回折測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6358740U JPS6358740U (ja) | 1988-04-19 |
| JPH0714873Y2 true JPH0714873Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31070730
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986152600U Expired - Lifetime JPH0714873Y2 (ja) | 1986-10-06 | 1986-10-06 | X線回折測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0714873Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4851679A (ja) * | 1971-10-29 | 1973-07-20 | ||
| JPS55163445A (en) * | 1979-06-06 | 1980-12-19 | Kawasaki Steel Corp | On-line measurement of austenitic quantity in rolled steel plate |
-
1986
- 1986-10-06 JP JP1986152600U patent/JPH0714873Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6358740U (ja) | 1988-04-19 |
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