JPH07150029A - 難燃性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 - Google Patents
難燃性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物Info
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- JPH07150029A JPH07150029A JP32576393A JP32576393A JPH07150029A JP H07150029 A JPH07150029 A JP H07150029A JP 32576393 A JP32576393 A JP 32576393A JP 32576393 A JP32576393 A JP 32576393A JP H07150029 A JPH07150029 A JP H07150029A
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- polyphenylene ether
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 滴下が抑制された難燃性PPE系樹脂組成物
を提供する。 【構成】 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂または
これとスチレン系樹脂100重量部に対して、(B)リ
ン酸エステル系難燃剤3〜30重量部および(C)次式
(化1)または(化2)で示される化合物0.1〜5重
量部を含む樹脂組成物。 【化1】 【化2】 (上記式中、X1 およびX2 はそれぞれ独立して、水素
原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し、R′は2
価以上の、芳香族残基、脂肪族残基または脂環式残基を
表し、mは2以上の数を表す)
を提供する。 【構成】 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂または
これとスチレン系樹脂100重量部に対して、(B)リ
ン酸エステル系難燃剤3〜30重量部および(C)次式
(化1)または(化2)で示される化合物0.1〜5重
量部を含む樹脂組成物。 【化1】 【化2】 (上記式中、X1 およびX2 はそれぞれ独立して、水素
原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し、R′は2
価以上の、芳香族残基、脂肪族残基または脂環式残基を
表し、mは2以上の数を表す)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性ポリフェニレン
エーテル(以下では、PPEと称することがある)系樹
脂組成物に関し、さらに詳しくは、燃焼時の滴下を抑制
した難燃性PPE系樹脂組成物に関する。
エーテル(以下では、PPEと称することがある)系樹
脂組成物に関し、さらに詳しくは、燃焼時の滴下を抑制
した難燃性PPE系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】PPE系樹脂は、工業的に容
易に入手し得る良く知られた樹脂である。また、PPE
系樹脂の成形性、耐衝撃性等の改良のためこれにポリス
チレン系樹脂を配合した樹脂組成物もよく使用される。
しかしながら、これらの樹脂はいずれも、可燃性である
ので、工業的に許容される難燃度を達成するためには難
燃剤を使用する必要がある。
易に入手し得る良く知られた樹脂である。また、PPE
系樹脂の成形性、耐衝撃性等の改良のためこれにポリス
チレン系樹脂を配合した樹脂組成物もよく使用される。
しかしながら、これらの樹脂はいずれも、可燃性である
ので、工業的に許容される難燃度を達成するためには難
燃剤を使用する必要がある。
【0003】熱可塑性樹脂は、十分な時間激しく燃焼す
ると、次第に軟化し垂れ下がり始める。この現象は「滴
下」として知られている。ポリスチレンで変性されたP
PE系樹脂の場合には、粘度がより低くなるために燃焼
中もしくは燃焼後の滴下が顕著であり、難燃度がさらに
低くなる。
ると、次第に軟化し垂れ下がり始める。この現象は「滴
下」として知られている。ポリスチレンで変性されたP
PE系樹脂の場合には、粘度がより低くなるために燃焼
中もしくは燃焼後の滴下が顕著であり、難燃度がさらに
低くなる。
【0004】そこで、PPE系樹脂に、難燃剤と共にポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)を添加する(P
PE系樹脂100 重量部に対して0.1 〜0.25重量部)こと
により、滴下を防止した樹脂組成物が知られている(特
開昭59-98158号公報)。ここで、PTFEは樹脂の補強
剤の役割を果たしていると考えられる。
リテトラフルオロエチレン(PTFE)を添加する(P
PE系樹脂100 重量部に対して0.1 〜0.25重量部)こと
により、滴下を防止した樹脂組成物が知られている(特
開昭59-98158号公報)。ここで、PTFEは樹脂の補強
剤の役割を果たしていると考えられる。
【0005】しかしながら、このような樹脂組成物は、
押出時に、PTFEが押出機のスクリューのフライトに
付着するなど操作性が悪い。また、樹脂組成物中に、P
TFEがアンメルトとして白点で残ったりする。さらに
このような樹脂組成物は、燃焼時に収縮を生じるため、
難燃性試験UL94に記載された5Vb法を満足しな
い。
押出時に、PTFEが押出機のスクリューのフライトに
付着するなど操作性が悪い。また、樹脂組成物中に、P
TFEがアンメルトとして白点で残ったりする。さらに
このような樹脂組成物は、燃焼時に収縮を生じるため、
難燃性試験UL94に記載された5Vb法を満足しな
い。
【0006】そこで本発明は、難燃性、特に滴下が抑制
された難燃性を有し、しかも優れた成形性および機械的
特性を保持したPPE系樹脂組成物を提供することを目
的とする。
された難燃性を有し、しかも優れた成形性および機械的
特性を保持したPPE系樹脂組成物を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の難燃性PPE系
樹脂組成物は、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂ま
たはこれとスチレン系樹脂100重量部に対して、
(B)リン酸エステル系難燃剤3〜30重量部および
(C)次式(化3):
樹脂組成物は、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂ま
たはこれとスチレン系樹脂100重量部に対して、
(B)リン酸エステル系難燃剤3〜30重量部および
(C)次式(化3):
【0008】
【化3】 または(化4):
【0009】
【化4】 (上記式中、X1 およびX2 はそれぞれ独立して、水素
原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し、R′は2
価以上の、芳香族残基、脂肪族残基または脂環式残基を
表し、mは2以上の数を表す)で示される化合物0.1
〜5重量部を含むことを特徴とする。
原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し、R′は2
価以上の、芳香族残基、脂肪族残基または脂環式残基を
表し、mは2以上の数を表す)で示される化合物0.1
〜5重量部を含むことを特徴とする。
【0010】上記式中、R′の価数もしくはmの数は、
2以上であればよく、特に上限はないが、取扱い易さの
点から、2〜4が好ましい。
2以上であればよく、特に上限はないが、取扱い易さの
点から、2〜4が好ましい。
【0011】本発明で使用するPPE系樹脂は、例えば
一般式(化5):
一般式(化5):
【0012】
【化5】 (上記式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独
立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコ
キシ基およびハロゲン原子とフェニル環との間に少くと
も2個の炭素原子を有するハロアルキル基またはハロア
ルコキシ基で第3級α‐炭素を含まないものから選ばれ
た一価置換基を表し、nは重合度を表わす整数である)
で示される重合体の総称であり、上記一般式で示される
重合体の1種単独であっても、また2種以上が組合され
た共重合体であってもよい。好ましい具体例ではR1 お
よびR2 が炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R3
およびR4 が水素原子もしくは炭素原子数1〜4のアル
キル基である。例えばポリ(2,6‐ジメチル‐1,4 ‐フェ
ニレン)エーテル、ポリ(2,6‐ジエチル‐1,4 ‐フェニ
レン)エーテル、ポリ(2‐メチル‐6‐エチル‐1,4
‐フェニレン)エーテル、ポリ(2‐メチル‐6‐プロ
ピル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、ポリ(2,6‐ジプロ
ピル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、ポリ(2‐エチル
‐6‐プロピル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、などが
挙げられる。またPPE共重合体としては上記ポリフェ
ニレンエーテル繰返し単位中にアルキル三置換フェノー
ル例えば 2,3,6‐トリメチルフェノールを一部含有する
共重合体を挙げることができる。またこれらのPPE
に、スチレン系化合物がグラフトした共重合体であって
もよい。スチレン系化合物グラフト化ポリフェニレンエ
ーテルとしては上記PPEにスチレン系化合物として、
例えばスチレン、α‐メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、クロルスチレンなどをグラフト重合して得られる共
重合体である。
立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコ
キシ基およびハロゲン原子とフェニル環との間に少くと
も2個の炭素原子を有するハロアルキル基またはハロア
ルコキシ基で第3級α‐炭素を含まないものから選ばれ
た一価置換基を表し、nは重合度を表わす整数である)
で示される重合体の総称であり、上記一般式で示される
重合体の1種単独であっても、また2種以上が組合され
た共重合体であってもよい。好ましい具体例ではR1 お
よびR2 が炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R3
およびR4 が水素原子もしくは炭素原子数1〜4のアル
キル基である。例えばポリ(2,6‐ジメチル‐1,4 ‐フェ
ニレン)エーテル、ポリ(2,6‐ジエチル‐1,4 ‐フェニ
レン)エーテル、ポリ(2‐メチル‐6‐エチル‐1,4
‐フェニレン)エーテル、ポリ(2‐メチル‐6‐プロ
ピル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、ポリ(2,6‐ジプロ
ピル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、ポリ(2‐エチル
‐6‐プロピル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、などが
挙げられる。またPPE共重合体としては上記ポリフェ
ニレンエーテル繰返し単位中にアルキル三置換フェノー
ル例えば 2,3,6‐トリメチルフェノールを一部含有する
共重合体を挙げることができる。またこれらのPPE
に、スチレン系化合物がグラフトした共重合体であって
もよい。スチレン系化合物グラフト化ポリフェニレンエ
ーテルとしては上記PPEにスチレン系化合物として、
例えばスチレン、α‐メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、クロルスチレンなどをグラフト重合して得られる共
重合体である。
【0013】成分(A)はPPE系樹脂の他に任意的に
スチレン系樹脂を含むことができる。スチレン系樹脂は
それ自体公知であり、一般式(化6):
スチレン系樹脂を含むことができる。スチレン系樹脂は
それ自体公知であり、一般式(化6):
【0014】
【化6】 (上記式中、Rは水素原子または炭素原子数1〜4のア
ルキル基であり、Zはハロゲン原子または炭素原子数1
〜4のアルキル基である置換基を表し、rは0〜5の整
数である)で示される芳香族ビニル化合物から誘導され
た繰返し構造単位を、その重合体中に少くとも25重量%
以上有するものでなければならない。かかるスチレン系
重合体としては、スチレンもしくはその誘導体(例えば
p‐メチルスチレン、α‐メチルスチレン、α‐メチル
‐p‐メチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレ
ン等)の単独重合体および、例えばポリブタジエン、ポ
リイソプレン、ブチルゴム、EPDM、エチレン‐プロ
ピレン共重合体、天然ゴムのようなエラストマー物質を
混合あるいはこれらで変性したスチレン系共重合体、さ
らにはスチレン含有共重合体、例えばスチレン‐アクリ
ロニトリル共重合体(SAN)、スチレン‐ブタジエン
共重合体、スチレン‐アクリロニトリル‐ブタジエン共
重合体(ABS)を挙げることができる。本発明のため
に好ましいスチレン系樹脂としては、ホモポリスチレン
およびゴム強化ポリスチレン(HIPS)である。スチ
レン系樹脂は、好ましくはPPE系樹脂10〜100重
量部に対して90〜0重量部含まれ、さらに好ましくは
PPE系樹脂10〜50重量部に対して90〜50重量
部含まれる。
ルキル基であり、Zはハロゲン原子または炭素原子数1
〜4のアルキル基である置換基を表し、rは0〜5の整
数である)で示される芳香族ビニル化合物から誘導され
た繰返し構造単位を、その重合体中に少くとも25重量%
以上有するものでなければならない。かかるスチレン系
重合体としては、スチレンもしくはその誘導体(例えば
p‐メチルスチレン、α‐メチルスチレン、α‐メチル
‐p‐メチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレ
ン等)の単独重合体および、例えばポリブタジエン、ポ
リイソプレン、ブチルゴム、EPDM、エチレン‐プロ
ピレン共重合体、天然ゴムのようなエラストマー物質を
混合あるいはこれらで変性したスチレン系共重合体、さ
らにはスチレン含有共重合体、例えばスチレン‐アクリ
ロニトリル共重合体(SAN)、スチレン‐ブタジエン
共重合体、スチレン‐アクリロニトリル‐ブタジエン共
重合体(ABS)を挙げることができる。本発明のため
に好ましいスチレン系樹脂としては、ホモポリスチレン
およびゴム強化ポリスチレン(HIPS)である。スチ
レン系樹脂は、好ましくはPPE系樹脂10〜100重
量部に対して90〜0重量部含まれ、さらに好ましくは
PPE系樹脂10〜50重量部に対して90〜50重量
部含まれる。
【0015】次に、難燃剤として使用されるリン酸エス
テル系化合物(B)としては、次式(化7):
テル系化合物(B)としては、次式(化7):
【0016】
【化7】 (ここで、Ra 、Rb 、Rc およびRd は、それぞれ独
立して、水素原子または有機基を表すが、Ra =Rb =
Rc =Rd =Hの場合を除く。Xは2価以上の有機基を
表し、xは0または1であり、yは1以上、例えば30以
下の整数、zは0以上の整数を表す)で示されるリン酸
エステル系化合物が挙げられる。しかし、これ等に限定
されるものではない。
立して、水素原子または有機基を表すが、Ra =Rb =
Rc =Rd =Hの場合を除く。Xは2価以上の有機基を
表し、xは0または1であり、yは1以上、例えば30以
下の整数、zは0以上の整数を表す)で示されるリン酸
エステル系化合物が挙げられる。しかし、これ等に限定
されるものではない。
【0017】上記式において、有機基とはたとえば、置
換されていてもいなくてもよいアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基等が挙げられる。また、置換されて
いる場合、置換基としては例えばアルキル基、アルコキ
シ基、アルキルチオ基、ハロゲン、アリール基、アリー
ルオキシ基、アリールチオ基、ハロゲン化アリール基等
が挙げられ、またこれ等の置換基を組合せた基(例えば
アリールアルコキシアルキル基等)またはこれ等の置換
基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により結合して
組合せた基(例えば、アリールスルホニルアリール基
等)を置換基として用いてもよい。また、2価以上の有
機基とは上記した有機基から、炭素原子に結合している
水素原子の1個以上を除いてできる2価以上の基を意味
する。例えばアルキレン基、および好ましくは(置換)
フェニレン基、多核フェノール類例えばビスフェノール
類から誘導されるものが挙げられ、2以上の遊離原子価
の相対的位置は任意である。特に好ましいものとして、
ヒドロキノン、レゾルシノール、ジフェニロールメタ
ン、ジフェニロールジメチルメタン、ジヒドロキシジフ
ェニル、 p,p′- ジヒドロキシジフェニルスルホン、ジ
ヒドロキシナフタレン等が挙げられる。
換されていてもいなくてもよいアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基等が挙げられる。また、置換されて
いる場合、置換基としては例えばアルキル基、アルコキ
シ基、アルキルチオ基、ハロゲン、アリール基、アリー
ルオキシ基、アリールチオ基、ハロゲン化アリール基等
が挙げられ、またこれ等の置換基を組合せた基(例えば
アリールアルコキシアルキル基等)またはこれ等の置換
基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により結合して
組合せた基(例えば、アリールスルホニルアリール基
等)を置換基として用いてもよい。また、2価以上の有
機基とは上記した有機基から、炭素原子に結合している
水素原子の1個以上を除いてできる2価以上の基を意味
する。例えばアルキレン基、および好ましくは(置換)
フェニレン基、多核フェノール類例えばビスフェノール
類から誘導されるものが挙げられ、2以上の遊離原子価
の相対的位置は任意である。特に好ましいものとして、
ヒドロキノン、レゾルシノール、ジフェニロールメタ
ン、ジフェニロールジメチルメタン、ジヒドロキシジフ
ェニル、 p,p′- ジヒドロキシジフェニルスルホン、ジ
ヒドロキシナフタレン等が挙げられる。
【0018】具体的なリン酸エステル系化合物の例とし
ては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェー
ト、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルフェ
ニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、
ジイソプロピルフェニルホスフェート、トリス(クロロ
エチル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホ
スフェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、
ビス(2,3-ジブロモプロピル)-2,3- ジクロロプロピル
ホスフェート、トリス(2,3-ジブロモプロピル)ホスフ
ェートおよびビス(クロロプロピル)モノオクチルホス
フェート、Ra 〜Rd がアルコキシ例えばメトキシ、エ
トキシおよびプロポキシ、または好ましくは(置換)フ
ェノキシ例えばフェノキシ、メチル(置換)フェノキシ
であるところのビスフェノールAビスホスフェート、ヒ
ドロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスホスフェ
ート、トリオキシベンゼントリホスフェート等のポリホ
スフェートが挙げられ、好ましくはトリフェニルホスフ
ェートおよび各種ポリホスフェートである。
ては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェー
ト、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルフェ
ニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、
ジイソプロピルフェニルホスフェート、トリス(クロロ
エチル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホ
スフェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、
ビス(2,3-ジブロモプロピル)-2,3- ジクロロプロピル
ホスフェート、トリス(2,3-ジブロモプロピル)ホスフ
ェートおよびビス(クロロプロピル)モノオクチルホス
フェート、Ra 〜Rd がアルコキシ例えばメトキシ、エ
トキシおよびプロポキシ、または好ましくは(置換)フ
ェノキシ例えばフェノキシ、メチル(置換)フェノキシ
であるところのビスフェノールAビスホスフェート、ヒ
ドロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスホスフェ
ート、トリオキシベンゼントリホスフェート等のポリホ
スフェートが挙げられ、好ましくはトリフェニルホスフ
ェートおよび各種ポリホスフェートである。
【0019】上記の成分(B)は、成分(A)100重
量部に対して3〜30重量部、好ましくは5〜20重量
部添加する。成分(B)の量が3重量部未満であると消
炎時間が長くなり、また30重量部を超えると耐熱性お
よび機械的特性が損なわれる。
量部に対して3〜30重量部、好ましくは5〜20重量
部添加する。成分(B)の量が3重量部未満であると消
炎時間が長くなり、また30重量部を超えると耐熱性お
よび機械的特性が損なわれる。
【0020】(C)は上記式(化3)または(化4)で
示される化合物である。このような化合物は、分子内に
2個以上、好ましくは2〜4個のアミノ基を有する化合
物と、次式(化8)で示されるジカルボン酸または次式
(化9)で示されるジカルボン酸無水物との反応により
得られる。
示される化合物である。このような化合物は、分子内に
2個以上、好ましくは2〜4個のアミノ基を有する化合
物と、次式(化8)で示されるジカルボン酸または次式
(化9)で示されるジカルボン酸無水物との反応により
得られる。
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】 (上記式中、X1 およびX2 は上記と同義である)分子
内に2個以上のアミノ基を有する化合物としては、例え
ばm-もしくはp-フェニレンジアミン、m-もしくはp-キシ
レンジアミン、1,4-もしくは1,3-シクロヘキサンジアミ
ン、ヘキサヒドロキシレンジアミン(ジメチルシクロヘ
キサンジアミン)、4,4'- ジアミノビフェニル、ビス
(4-アミノフェニル)エーテル、ビス(4-アミノフェニ
ル)メタン(すなわち4,4'- ジアミノジフェニルメタ
ン)、ビス(4-アミノフェニル)スルホン、ビス(4-ア
ミノ-3- メチルフェニル)スルホン、ビス(4-アミノ-
3,5- ジメチルフェニル)メタン、ビス(4-アミノフェ
ニル)シクロヘキサン、2,2-ビス(4-アミノフェニル)
プロパン、2,2-ビス(4-アミノ-3- メチルフェニル)プ
ロパン、ビス(4-アミノ-3- クロロフェニル)メタン、
2,2-ビス(3,5-ジブロモ-4- アミノフェニル)プロパ
ン、ビス(4-アミノフェニル)フェニルメタン、3,4-ジ
アミノフェニル-4'-アミノフェニルメタン、1,1-ビス
(4-アミノフェニル)-1- フェニルエタン、s-トリアジ
ン環を有するメラミン類、アニリンとホルマリンとを反
応させてベンゼン環をメチレン結合で結んだポリアミン
類、3,3':4,4'- テトラアミノジフェニルエーテル、3,
3':4,4'- テトラアミノジフェニルメタン、3,3':4,4'
- テトラアミノジフェニルスルホン等が挙げられる。こ
れらを単独でまたは2種以上組合せて使用できる。反応
性の点では第1級アミンが好ましいが、第2級アミンを
使用することもできる。好ましくはp-フェニレンジアミ
ン、ビス(4-アミノフェニル)メタン等である。
内に2個以上のアミノ基を有する化合物としては、例え
ばm-もしくはp-フェニレンジアミン、m-もしくはp-キシ
レンジアミン、1,4-もしくは1,3-シクロヘキサンジアミ
ン、ヘキサヒドロキシレンジアミン(ジメチルシクロヘ
キサンジアミン)、4,4'- ジアミノビフェニル、ビス
(4-アミノフェニル)エーテル、ビス(4-アミノフェニ
ル)メタン(すなわち4,4'- ジアミノジフェニルメタ
ン)、ビス(4-アミノフェニル)スルホン、ビス(4-ア
ミノ-3- メチルフェニル)スルホン、ビス(4-アミノ-
3,5- ジメチルフェニル)メタン、ビス(4-アミノフェ
ニル)シクロヘキサン、2,2-ビス(4-アミノフェニル)
プロパン、2,2-ビス(4-アミノ-3- メチルフェニル)プ
ロパン、ビス(4-アミノ-3- クロロフェニル)メタン、
2,2-ビス(3,5-ジブロモ-4- アミノフェニル)プロパ
ン、ビス(4-アミノフェニル)フェニルメタン、3,4-ジ
アミノフェニル-4'-アミノフェニルメタン、1,1-ビス
(4-アミノフェニル)-1- フェニルエタン、s-トリアジ
ン環を有するメラミン類、アニリンとホルマリンとを反
応させてベンゼン環をメチレン結合で結んだポリアミン
類、3,3':4,4'- テトラアミノジフェニルエーテル、3,
3':4,4'- テトラアミノジフェニルメタン、3,3':4,4'
- テトラアミノジフェニルスルホン等が挙げられる。こ
れらを単独でまたは2種以上組合せて使用できる。反応
性の点では第1級アミンが好ましいが、第2級アミンを
使用することもできる。好ましくはp-フェニレンジアミ
ン、ビス(4-アミノフェニル)メタン等である。
【0023】また、上記式(化8)または(化9)で示
されるジカルボン酸または無水物としては、ナジック酸
(5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸)、メチルナジッ
ク酸(5-もしくは6-メチル-5- ノルボルネン-2,3- ジカ
ルボン酸)、およびこれらのジカルボン酸の無水物が挙
げられる。なかでも、5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン
酸およびその無水物が好ましい。
されるジカルボン酸または無水物としては、ナジック酸
(5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸)、メチルナジッ
ク酸(5-もしくは6-メチル-5- ノルボルネン-2,3- ジカ
ルボン酸)、およびこれらのジカルボン酸の無水物が挙
げられる。なかでも、5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン
酸およびその無水物が好ましい。
【0024】成分(C)として好ましい化合物として
は、5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物とp-フェ
ニレンジアミンとの反応物、5-ノルボルネン-2,3- ジカ
ルボン酸無水物とビス(4-アミノフェニル)メタンとの
反応物等ならびにこれらの脱水還元により生成するイミ
ド化合物などが挙げられる。
は、5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物とp-フェ
ニレンジアミンとの反応物、5-ノルボルネン-2,3- ジカ
ルボン酸無水物とビス(4-アミノフェニル)メタンとの
反応物等ならびにこれらの脱水還元により生成するイミ
ド化合物などが挙げられる。
【0025】このような化合物は、例えばM.P.Cava,A.
A.Deana,K.Muth,M.J.MitchellによるOrg.Synth.,41,93
(1961)に記載された方法に従って製造することができ
る。すなわち、分子内に2個以上のアミノ基を有する化
合物を適当な溶媒(例えばアセトン、ベンゼン、トルエ
ン、メタノール、クロロホルム等の有機溶媒)に溶解
し、次いで撹拌しながらこれに、上記のジカルボン酸も
しくは無水物(所望により、適当な有機溶媒に溶解す
る)を滴下し、撹拌を続ける。反応温度は、約20〜5
0℃、好ましくは室温程度の温度で、反応時間1〜12
時間、好ましくは2〜4時間である。かくしてアミド酸
を得ることができる。さらに、高温で反応させるかまた
は無水酢酸中で加熱することにより、脱水還元されて環
状イミドまで反応を進めることができる。反応終了後、
反応物を適当な公知手段(例えば濾過、溶媒除去、再結
晶等)により分離精製する。
A.Deana,K.Muth,M.J.MitchellによるOrg.Synth.,41,93
(1961)に記載された方法に従って製造することができ
る。すなわち、分子内に2個以上のアミノ基を有する化
合物を適当な溶媒(例えばアセトン、ベンゼン、トルエ
ン、メタノール、クロロホルム等の有機溶媒)に溶解
し、次いで撹拌しながらこれに、上記のジカルボン酸も
しくは無水物(所望により、適当な有機溶媒に溶解す
る)を滴下し、撹拌を続ける。反応温度は、約20〜5
0℃、好ましくは室温程度の温度で、反応時間1〜12
時間、好ましくは2〜4時間である。かくしてアミド酸
を得ることができる。さらに、高温で反応させるかまた
は無水酢酸中で加熱することにより、脱水還元されて環
状イミドまで反応を進めることができる。反応終了後、
反応物を適当な公知手段(例えば濾過、溶媒除去、再結
晶等)により分離精製する。
【0026】成分(C)は、成分(A)100重量部に
対して0.1〜5重量部、好ましくは0.25〜0.5
重量部添加する。成分(C)の量が0.1重量部未満で
あると滴下防止の効果が期待できず、また5重量部を超
えると耐熱性および機械的特性が損なわれる。
対して0.1〜5重量部、好ましくは0.25〜0.5
重量部添加する。成分(C)の量が0.1重量部未満で
あると滴下防止の効果が期待できず、また5重量部を超
えると耐熱性および機械的特性が損なわれる。
【0027】本発明の組成物は耐衝撃強度をさらに向上
させるための任意的成分としてゴム状物質を、成分
(A)100重量部に対し、例えば80重量部以下の量
で含むことができる。
させるための任意的成分としてゴム状物質を、成分
(A)100重量部に対し、例えば80重量部以下の量
で含むことができる。
【0028】ゴム状物質としては、室温で、弾性体であ
る天然および合成の重合体材料を含む。その具体例とし
ては、天然ゴム、ブタジエン重合体、スチレン‐イソプ
レン共重合体、ブタジエン‐スチレン共重合体(ランダ
ム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体など
すべて含まれる)、イソプレン重合体、クロロブタジエ
ン重合体、ブタジエン‐アクリロニトリル共重合体、イ
ソブチレン重合体、イソブチレン‐ブタジエン共重合
体、イソブチレン‐イソプレン共重合体、アクリル酸エ
ステル重合体、エチレン‐プロピレン共重合体、エチレ
ン‐プロピレン‐ジエン共重合体、チオコ―ルゴム、多
硫化ゴム、ポリウレタンゴム、ポリエ―テルゴム(たと
えば、ポリプロピレンオキシドなど)、エピクロロヒド
リンゴムなどが挙げられる。
る天然および合成の重合体材料を含む。その具体例とし
ては、天然ゴム、ブタジエン重合体、スチレン‐イソプ
レン共重合体、ブタジエン‐スチレン共重合体(ランダ
ム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体など
すべて含まれる)、イソプレン重合体、クロロブタジエ
ン重合体、ブタジエン‐アクリロニトリル共重合体、イ
ソブチレン重合体、イソブチレン‐ブタジエン共重合
体、イソブチレン‐イソプレン共重合体、アクリル酸エ
ステル重合体、エチレン‐プロピレン共重合体、エチレ
ン‐プロピレン‐ジエン共重合体、チオコ―ルゴム、多
硫化ゴム、ポリウレタンゴム、ポリエ―テルゴム(たと
えば、ポリプロピレンオキシドなど)、エピクロロヒド
リンゴムなどが挙げられる。
【0029】これらのゴム状物質は、いかなる重合法
(たとえば乳化重合、溶液重合)、いかなる触媒(たと
えば過酸化物、トリアルキルアルミニウム、ハロゲン化
リチウム、ニッケル系触媒)で作られたものでもよい。
さらに、各種の架橋度を有するもの、各種の割合のミク
ロ構造を有するもの(例えばシス構造、トランス構造、
ビニル基など)あるいは、各種の平均ゴム粒径を有する
ものも使用される。また、共重合体は、ランダム共重合
体、ブロック共重合体、グラフト共重合体など、各種の
共重合体はいずれも使用することができる。さらには、
これらのゴム状物質をつくるに際し、他のオレフィン
類、ジエン類、芳香族ビニル化合物アクリル酸、アクリ
ル酸エステル、メタアクリル酸エステルなどの単量体と
の共重合も可能である。それらの共重合の方法は、ラン
ダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合など、い
ずれの手段も可能である。これらの単量体の具体例とし
ては、例えば、エチレン、プロピレン、スチレン、クロ
ロスチレン、α‐メチルスチレン、ブタジエン、イソブ
チレン、クロロブタジエン、ブテン、イソブチレン、ア
クリル酸メチル、アクリル酸、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、メタアクリル酸メチル、アクリロニトリ
ルなどが挙げられる。さらに、部分変性したゴム状物質
を用いることもでき、たとえば、ヒドロキシまたはカル
ボキシ‐末端変性ポリブタジエン、部分水添スチレン‐
ブタジエンブロック共重合体、部分水添スチレン‐イソ
プレンブロック共重合体などが挙げられる。ただし、上
記のゴム状物質において記載したスチレン系共重合体
は、先に成分(A)のところで述べたスチレン系樹脂の
定義に該当しないものに限る。
(たとえば乳化重合、溶液重合)、いかなる触媒(たと
えば過酸化物、トリアルキルアルミニウム、ハロゲン化
リチウム、ニッケル系触媒)で作られたものでもよい。
さらに、各種の架橋度を有するもの、各種の割合のミク
ロ構造を有するもの(例えばシス構造、トランス構造、
ビニル基など)あるいは、各種の平均ゴム粒径を有する
ものも使用される。また、共重合体は、ランダム共重合
体、ブロック共重合体、グラフト共重合体など、各種の
共重合体はいずれも使用することができる。さらには、
これらのゴム状物質をつくるに際し、他のオレフィン
類、ジエン類、芳香族ビニル化合物アクリル酸、アクリ
ル酸エステル、メタアクリル酸エステルなどの単量体と
の共重合も可能である。それらの共重合の方法は、ラン
ダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合など、い
ずれの手段も可能である。これらの単量体の具体例とし
ては、例えば、エチレン、プロピレン、スチレン、クロ
ロスチレン、α‐メチルスチレン、ブタジエン、イソブ
チレン、クロロブタジエン、ブテン、イソブチレン、ア
クリル酸メチル、アクリル酸、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、メタアクリル酸メチル、アクリロニトリ
ルなどが挙げられる。さらに、部分変性したゴム状物質
を用いることもでき、たとえば、ヒドロキシまたはカル
ボキシ‐末端変性ポリブタジエン、部分水添スチレン‐
ブタジエンブロック共重合体、部分水添スチレン‐イソ
プレンブロック共重合体などが挙げられる。ただし、上
記のゴム状物質において記載したスチレン系共重合体
は、先に成分(A)のところで述べたスチレン系樹脂の
定義に該当しないものに限る。
【0030】本発明の樹脂組成物には、上記の成分の他
に、その物性を損なわない限りにおいて、その目的に応
じて樹脂の混合時、成形時に、慣用の他の添加剤、例え
ば顔料、染料、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維など)、
充填剤(カーボンブラック、シリカ、酸化チタンな
ど)、耐熱剤、酸化劣化防止剤、耐候剤、滑剤、離型
剤、結晶核剤、可塑剤、流動性改良剤、帯電防止剤等を
添加することができる。
に、その物性を損なわない限りにおいて、その目的に応
じて樹脂の混合時、成形時に、慣用の他の添加剤、例え
ば顔料、染料、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維など)、
充填剤(カーボンブラック、シリカ、酸化チタンな
ど)、耐熱剤、酸化劣化防止剤、耐候剤、滑剤、離型
剤、結晶核剤、可塑剤、流動性改良剤、帯電防止剤等を
添加することができる。
【0031】本発明の樹脂組成物を製造するための方法
に特に制限はなく、通常の方法が満足に使用できる。し
かしながら一般に溶融混合法が望ましい。少量の溶剤の
使用も可能であるが、一般に必要ない。装置としては特
に押出機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等
を例として挙げることができ、これらを回分的または連
続的に運転する。成分の混合順は特に限定されない。
に特に制限はなく、通常の方法が満足に使用できる。し
かしながら一般に溶融混合法が望ましい。少量の溶剤の
使用も可能であるが、一般に必要ない。装置としては特
に押出機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等
を例として挙げることができ、これらを回分的または連
続的に運転する。成分の混合順は特に限定されない。
【0032】
【作用】本発明の樹脂組成物は、補強剤として、二重結
合を封止されたマレイン酸のイミド(もしくはアミド
酸)骨格を有する化合物を使用していることに特徴を有
する。この化合物は、二重結合がシクロペンタジエンで
封止されている点がマレイン酸の場合と大きく異なり、
それが本発明の樹脂組成物の特性に大きく影響する。す
なわち、マレイン酸(マレイミドもしくはマレアミド
酸)の場合には、溶融混練時(押出機中)に容易にPP
Eと反応して架橋し、増粘することが知られている(特
開平4-177928号公報)が、本発明にかかるこの化合物
は、溶融混練温度ではPPE系樹脂と反応しないので、
樹脂組成物の粘度は変わらず (すなわちメルトインデ
ックスの低下はみられず)、よって樹脂組成物の成形特
性に影響を与えない。しかし、燃焼時の高温では、この
化合物は分解して(逆ディールスアルダー反応)、マレ
イミド(もしくはマレアミド酸)骨格を有する化合物を
生じ、次いでこの化合物とPPEとの間で架橋反応が起
こって樹脂組成物の粘度を上げるために、滴下防止の効
果が生じるものと推測される。
合を封止されたマレイン酸のイミド(もしくはアミド
酸)骨格を有する化合物を使用していることに特徴を有
する。この化合物は、二重結合がシクロペンタジエンで
封止されている点がマレイン酸の場合と大きく異なり、
それが本発明の樹脂組成物の特性に大きく影響する。す
なわち、マレイン酸(マレイミドもしくはマレアミド
酸)の場合には、溶融混練時(押出機中)に容易にPP
Eと反応して架橋し、増粘することが知られている(特
開平4-177928号公報)が、本発明にかかるこの化合物
は、溶融混練温度ではPPE系樹脂と反応しないので、
樹脂組成物の粘度は変わらず (すなわちメルトインデ
ックスの低下はみられず)、よって樹脂組成物の成形特
性に影響を与えない。しかし、燃焼時の高温では、この
化合物は分解して(逆ディールスアルダー反応)、マレ
イミド(もしくはマレアミド酸)骨格を有する化合物を
生じ、次いでこの化合物とPPEとの間で架橋反応が起
こって樹脂組成物の粘度を上げるために、滴下防止の効
果が生じるものと推測される。
【0033】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに説明す
る。
る。
【0034】なお、以下の実施例および比較例では、次
の化合物を使用した。 (A)PPE系樹脂 固有粘度(クロロホルム中、30℃で測定)0.48dl/
gのポリ(2,6- ジメチル-1,4- フェニレン)エ−テル、
日本ジーイープラスチックス社製(PPEと称する)スチレン系樹脂 ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、商標:HT
−265、三菱化成工業社製 (B)リン酸エステル系難燃剤 トリフェニルホスフェート(TPPと称する) (C)以下のようにして合成した化合物を使用した: (1) PBNAA 5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物152.5g
(0.929モル)をアセトン420mlに溶解し、三
つ口フラスコに仕込んだ。室温にて撹拌しながら、ここ
に、p-フェニレンジアミンのアセトン溶液(p-フェニレ
ンジアミン50.23g(0.465モル)含有)を滴
下した。そこで、反応生成物がアセトン中に析出し、沈
殿した。滴下終了後2時間放置した。次に、沈殿物をヌ
ッチェを用いて濾過し、真空乾燥させて、179.43
gの合成物を得た(収率88.5%、ただし、混合物と
して)。かくして得られた合成物は、次式(化10):
の化合物を使用した。 (A)PPE系樹脂 固有粘度(クロロホルム中、30℃で測定)0.48dl/
gのポリ(2,6- ジメチル-1,4- フェニレン)エ−テル、
日本ジーイープラスチックス社製(PPEと称する)スチレン系樹脂 ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、商標:HT
−265、三菱化成工業社製 (B)リン酸エステル系難燃剤 トリフェニルホスフェート(TPPと称する) (C)以下のようにして合成した化合物を使用した: (1) PBNAA 5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物152.5g
(0.929モル)をアセトン420mlに溶解し、三
つ口フラスコに仕込んだ。室温にて撹拌しながら、ここ
に、p-フェニレンジアミンのアセトン溶液(p-フェニレ
ンジアミン50.23g(0.465モル)含有)を滴
下した。そこで、反応生成物がアセトン中に析出し、沈
殿した。滴下終了後2時間放置した。次に、沈殿物をヌ
ッチェを用いて濾過し、真空乾燥させて、179.43
gの合成物を得た(収率88.5%、ただし、混合物と
して)。かくして得られた合成物は、次式(化10):
【0035】
【化10】 で示されるフェニレン-N,N'-(1,4- フェニレン)- ビス
-(5-ノルボルネン-3- カルボキシ-2- アミド酸)(PB
NAA)64モル%および、これがさらに反応したオリ
ゴマーと考えられる物質36モル%の混合物であること
を、1 H−NMRにて確認した。この混合物を、分離せ
ずに、PBNAAとして使用した。 (2) PPNAA 5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物101.69
g(0.619モル)をアセトン200mlに溶解し、
三つ口フラスコに仕込んだ。室温にて撹拌しながら、こ
こに、Anilix(アミン価0.63当量/100g
の、種々の重合度のアミン混合物、計算により求めた平
均重合度0.81、分子量907)(三井東圧化学社
製)98.31gをアセトン175mlに溶解した溶液
を滴下した。沈殿は生じなかった。滴下終了後2時間放
置した。次に、溶媒を留去し、残渣(生成物)をヘキサ
ン中に沈殿させて洗浄した。得られた生成物を濾過し、
次いで真空乾燥した。収量は203.3gであった(収
率101.6%)。生成物は、次式(化11):
-(5-ノルボルネン-3- カルボキシ-2- アミド酸)(PB
NAA)64モル%および、これがさらに反応したオリ
ゴマーと考えられる物質36モル%の混合物であること
を、1 H−NMRにて確認した。この混合物を、分離せ
ずに、PBNAAとして使用した。 (2) PPNAA 5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物101.69
g(0.619モル)をアセトン200mlに溶解し、
三つ口フラスコに仕込んだ。室温にて撹拌しながら、こ
こに、Anilix(アミン価0.63当量/100g
の、種々の重合度のアミン混合物、計算により求めた平
均重合度0.81、分子量907)(三井東圧化学社
製)98.31gをアセトン175mlに溶解した溶液
を滴下した。沈殿は生じなかった。滴下終了後2時間放
置した。次に、溶媒を留去し、残渣(生成物)をヘキサ
ン中に沈殿させて洗浄した。得られた生成物を濾過し、
次いで真空乾燥した。収量は203.3gであった(収
率101.6%)。生成物は、次式(化11):
【0036】
【化11】 で示される。これは、種々の重合度(n)の化合物の混
合物であり、平均重合度0.81である。以下では、こ
の混合物をPPNAAと称する。 (3) NPI−150 5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物76.30g
(0.235モル)をアセトン350mlに溶解し、三
つ口フラスコに仕込んだ。室温にて撹拌しながら、ここ
に、MDA−150(アミン価0.99当量/100g
の、種々の重合度のアミン混合物、計算により求めた平
均重合度1.21、分子量852)(三井東圧化学社
製)123.7gをアセトン100mlに溶解した溶液
を滴下した。溶液は淡黄色に変わり、僅かに濁りがみら
れた。滴下終了後2時間放置した。次に、溶媒を留去
し、残渣(生成物)をクロロホルム中に沈殿させて洗浄
した。得られた生成物を濾過し、次いで真空乾燥した。
収量は58.04gであった(収率29.0%)。生成
物は、次式(化12):
合物であり、平均重合度0.81である。以下では、こ
の混合物をPPNAAと称する。 (3) NPI−150 5-ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物76.30g
(0.235モル)をアセトン350mlに溶解し、三
つ口フラスコに仕込んだ。室温にて撹拌しながら、ここ
に、MDA−150(アミン価0.99当量/100g
の、種々の重合度のアミン混合物、計算により求めた平
均重合度1.21、分子量852)(三井東圧化学社
製)123.7gをアセトン100mlに溶解した溶液
を滴下した。溶液は淡黄色に変わり、僅かに濁りがみら
れた。滴下終了後2時間放置した。次に、溶媒を留去
し、残渣(生成物)をクロロホルム中に沈殿させて洗浄
した。得られた生成物を濾過し、次いで真空乾燥した。
収量は58.04gであった(収率29.0%)。生成
物は、次式(化12):
【0037】
【化12】 で示される。これは、種々の重合度(n)の化合物の混
合物であり、平均重合度1.21である。以下では、こ
の混合物をNPI−150と称する。
合物であり、平均重合度1.21である。以下では、こ
の混合物をNPI−150と称する。
【0038】なお、比較例においては、上記の化合物の
代わりに、次式(化13):
代わりに、次式(化13):
【0039】
【化13】 で示される化合物(ビスマレイミド M−20、三井東
圧化学社製)(以下では、PBMIと称する)を使用し
た。
圧化学社製)(以下では、PBMIと称する)を使用し
た。
【0040】
【実施例1〜5および比較例1〜2】表1に示す割合
(重量比)の成分を、2軸押出機を用いて温度280℃
で溶融混練し、ペレットを作った。このペレットから、
設定温度240℃にて射出成形することにより試験片を
作成し、これを以下の試験に供した。結果を表1に示
す。 (1) アイゾット衝撃強度 ASTM D256にしたがって、1/8"ノッチ付アイゾ
ット衝撃強度を測定した。 (2) 引張り強度および引張り伸び ASTM D638にしたがって測定した。 (3) 曲げ強度および曲げ剛性 ASTM D790にしたがって測定した。 (4) 熱たわみ温度 ASTM D648にしたがって測定した。 (5) メルトインデックス(MI) ASTM D1238にしたがって、250℃で、10
kg荷重にて測定した。 (6) 燃焼試験(UL94/V0,VI,VII試験) アンダーライターズラボラトリーズインコーポレーショ
ンのブレチン94”材料分類のための燃焼試験”(UL
−94という)に示される試験方法にしたがって、厚み
1.6mmの5個の試験片を使用して試験した。1個の
試験片について、10秒の接炎の後に燃焼時間(消火ま
での時間)を測定するという操作を2回繰り返した。以
下の表1においては、2回の燃焼時間は/で区切って示
した。また、Dの記号は、滴下物があり、これが落下し
た後も燃え続けたことを示す。Dの前の数字は滴下が生
じるまでの燃焼時間である。
(重量比)の成分を、2軸押出機を用いて温度280℃
で溶融混練し、ペレットを作った。このペレットから、
設定温度240℃にて射出成形することにより試験片を
作成し、これを以下の試験に供した。結果を表1に示
す。 (1) アイゾット衝撃強度 ASTM D256にしたがって、1/8"ノッチ付アイゾ
ット衝撃強度を測定した。 (2) 引張り強度および引張り伸び ASTM D638にしたがって測定した。 (3) 曲げ強度および曲げ剛性 ASTM D790にしたがって測定した。 (4) 熱たわみ温度 ASTM D648にしたがって測定した。 (5) メルトインデックス(MI) ASTM D1238にしたがって、250℃で、10
kg荷重にて測定した。 (6) 燃焼試験(UL94/V0,VI,VII試験) アンダーライターズラボラトリーズインコーポレーショ
ンのブレチン94”材料分類のための燃焼試験”(UL
−94という)に示される試験方法にしたがって、厚み
1.6mmの5個の試験片を使用して試験した。1個の
試験片について、10秒の接炎の後に燃焼時間(消火ま
での時間)を測定するという操作を2回繰り返した。以
下の表1においては、2回の燃焼時間は/で区切って示
した。また、Dの記号は、滴下物があり、これが落下し
た後も燃え続けたことを示す。Dの前の数字は滴下が生
じるまでの燃焼時間である。
【0041】
【表1】 上記の表1からわかるように、実施例の組成物は、成分
(C) を何も添加しなかった比較例1と比べて、燃焼時間
は変わらないが、明らかに滴下の頻度が減少している。
また、通常の成形温度(〜320℃)では加工性が損な
われていないことが分かる。また、機械的特性は比較例
1と同等である。それに対して、成分(C) の代わりにマ
レイミドを有する化合物を使用した比較例2では、溶融
混練の際にこの化合物がPPEと反応して増粘したため
に、燃焼時の滴下は生じないが、MIの低下がみられ成
形性が著しく損なわれていることが分かる。
(C) を何も添加しなかった比較例1と比べて、燃焼時間
は変わらないが、明らかに滴下の頻度が減少している。
また、通常の成形温度(〜320℃)では加工性が損な
われていないことが分かる。また、機械的特性は比較例
1と同等である。それに対して、成分(C) の代わりにマ
レイミドを有する化合物を使用した比較例2では、溶融
混練の際にこの化合物がPPEと反応して増粘したため
に、燃焼時の滴下は生じないが、MIの低下がみられ成
形性が著しく損なわれていることが分かる。
【0042】
【発明の効果】本発明の組成物は、燃焼時における滴下
が抑制された優れた難燃性を有しており、しかも、押出
し、成形時に粘度を増加させることがないので成形性に
優れているとともに機械的特性にも優れる。よって、広
い分野で使用でき、工業的に非常に有用である。
が抑制された優れた難燃性を有しており、しかも、押出
し、成形時に粘度を増加させることがないので成形性に
優れているとともに機械的特性にも優れる。よって、広
い分野で使用でき、工業的に非常に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25/04 KGB
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂ま
たはこれとスチレン系樹脂100重量部に対して、
(B)リン酸エステル系難燃剤3〜30重量部および
(C)次式(化1): 【化1】 または(化2): 【化2】 (上記式中、X1 およびX2 はそれぞれ独立して、水素
原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し、R′は2
価以上の、芳香族残基、脂肪族残基または脂環式残基を
表し、mは2以上の数を表す)で示される化合物0.1
〜5重量部を含む難燃性ポリフェニレンエーテル系樹脂
組成物。 - 【請求項2】 成分(C)における式中、R′が2〜4
価の、芳香族残基、脂肪族残基または脂環式残基を表
し、mが2〜4の数を表す請求項1記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32576393A JPH07150029A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 難燃性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32576393A JPH07150029A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 難燃性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07150029A true JPH07150029A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=18180355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32576393A Pending JPH07150029A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 難燃性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07150029A (ja) |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP32576393A patent/JPH07150029A/ja active Pending
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