JPH0716913Y2 - 湿式ブレーキの摩耗チエツク構造 - Google Patents

湿式ブレーキの摩耗チエツク構造

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JPH0716913Y2
JPH0716913Y2 JP1988138642U JP13864288U JPH0716913Y2 JP H0716913 Y2 JPH0716913 Y2 JP H0716913Y2 JP 1988138642 U JP1988138642 U JP 1988138642U JP 13864288 U JP13864288 U JP 13864288U JP H0716913 Y2 JPH0716913 Y2 JP H0716913Y2
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は農用トラクタ等に装備される湿式デイスクブレ
ーキに関し、さらに詳しくはデイスクの摩耗状態が目視
で判別できる摩耗チエツク構造に関するものである。
〔従来技術〕
従来の農用トラクタ等に整備された湿式デイスクブレー
キは、全面的にハウジングで覆われており、デイクスの
摩耗状態が目視で直接にチエツクできない構造となつて
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、デイスクの摩耗状態を調整デイスクで補足す
ることによつて、デイスクの交換時期を延長できるもの
として、例えば特開昭51-101676号公報がある。しか
し、上記公報のものは、デイスクが調整範囲内にあつて
も、最初の調整位置および摩耗限界位置を明示する構造
となつておらず、デイスクは摩耗量が少なく使用できる
指定寸法内にあるにもかかわらず、分解してみなけねば
摩耗状態のチエツクができないという問題点があつた。
そこで、本考案は上述した従来の実情に鑑み、その問題
点を解消すべく創案されたもので、ブレーキの初期調整
位置を明示することにより、この初期調整位置を基準と
するデイスクの摩耗限界位置を、目視で直接チエツクで
きる湿式ブレーキの摩耗チエツク構造を提供することを
目的として実施するものである。
〔問題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本考案は、支点軸を中心に揺動し、
他端がペタル側に連動する作用アームの一端に、連結ロ
ッドを該ロッドの軸方向に往復移動自在に設け、この連
結ロッドに連動するカムプレートによりディスクを制動
する湿式ディスクブレーキ機構を車軸ケース内に有する
湿式ブレーキにおいて、前記連結ロッドを作用アーム側
で延設し、その延長部に、前記カムプレートのストロー
クを調整する調整子を前記作用アーム側に当接して螺合
すると共に該調整子の初期調整位置を維持するロックナ
ットを螺合し、前記ディスクが摩耗した際に該調整子を
締め込むことによりその摩耗に対応した隙間を前記調整
子とロックナットとの間に発生可能で、かつ該隙間が指
定寸法と一致した際にディスクが最大摩耗量に達したと
してディスク交換の目安となるように構成し、前記連結
ロッドの延長部に取付けた前記調整子を前記車軸ケース
に設けた貫通孔を介して外側に突出させたことを特徴と
するものである。
〔実施例〕
以下、本考案を一実施例として示す図面について説明す
る。
農用トラクタを構成するミツシヨンケースには、前後方
向に延びる駆動軸1が回転自在に支承されており、この
駆動軸1はミツシヨンケースの前方に接続された図示し
ないエンジンから駆動される。
また、ミツシヨンケースの後方には横方向に延びる左右
一対の後車軸2が回転自在に支承され、この各後車軸2
は、上記駆動軸1の後端に一体形成のピニオンギヤ3に
噛合するリングギヤ4を有するディファレンシャル歯車
機構5(以下デフ機構という)と、減速機構としての遊
星歯車機構6とを経由して駆動されるが、このデフ機構
5と遊星歯車機構6との間には湿式デイスクブレーキ機
構7が配設されている。
上記デフ機構5を構成する左右のサイドギヤ9に夫々一
端がスプライン嵌合された左右のピニオン軸10の他端
は、同一軸心上に配設された後車軸2の内側軸端との間
に隙間をあけて対峙され、このピニオン軸10の軸端には
ピニオンギヤ11が一体形成され、また後車軸2の内側軸
端には、ピニオンギヤ11に噛合する複数の遊星ギヤ12を
回転自在に支承する軸13を固定する鍔部14aを有するボ
ス14がスプライン嵌合されており、このボス14は後車軸
の軸端にボルト止めされる平座金15により位置決めされ
ている。
上記遊星ギヤ12が噛合するインタナルギヤ16は、ブレー
キハウジングと兼用の車軸ケース17に、外側側壁を構成
する側壁19とともにボルト止めされており、この側壁19
と、所定間隔をあけてミツシヨンケース内に一体形成さ
れ内側側壁を構成する側壁20との間には、湿式デイスク
ブレーキ機構7が配設される構造となつている。
この湿式デイスクブレーキ機構7は次のように構成され
ている。つまり、デイスク21は側壁19および側壁20側に
偏在する左右両側に夫々2枚並設され且つその中心部が
夫々ピニオン軸10に設けたスプライン部に噛合されてお
り、この並設されたデイスク21間には外周側に位置する
リングプレート22が配設され、このリングプレート22お
よびピン23は図示しない外周面で支持されている。
また、左右のデイスク21、21間に配設した左右両側のカ
ムプレート24、24には、その外周から前後方向に突出す
る突出部24aが対称位置となるよう設けられ、この各突
出部24aに基端が夫々枢支連結された連結プレート25、2
5の先端は、ロッド軸方向に往復移動自在に設けた連結
ロツド26の下端にピン27を介して枢支連結されている。
一方、車軸ケース17に枢支された支点軸29には、該支点
軸29回りに揺動する作用アーム30がノツクピンにより固
定されており、この作用アーム30は後述するペタル側の
オペレートシリンダ40に連動するペタル側アーム30a
と、中央部に貫通孔を有する支持軸31が枢着されるロツ
ド側アーム30bとから形成されている。
上記連結ロツド26はロツド側アーム30bの支持軸31に設
けた貫通孔を貫通して上方に延長され、この連結ロツド
の延長部26aに形成したねじには、作用アーム30側にあ
る支持軸31に下端が接触しカムプレート24のストローク
を調整する調整子32と、この調整子32の上方に位置しブ
レーキの初期調整位置をロツクすることにより初期調整
位置が維持され且つ明示できるロツクナツト33とが螺合
されている。そして、この調整子32の上部とロツクナツ
ト33とは、車軸ケース17の上面に開口されゴムキヤツプ
34等が着脱自在に設けられた貫通孔18から突出する位置
となるよう連結ロツド26および調整子32の長さが設定さ
れている。
また、車軸ケース17のペタル側アーム30a上方には、後
述するオペレートシリンダ40が嵌合する取付孔35が夫々
開口されている。第4図のブロツク図に示す如く、農用
トラクタの機体には右後輪用の右側ペタル36と左後輪用
の左側ペタル36とが各別、または同時操作自在に並設さ
れており、この各ペタル36の踏込み操作に連動して作動
する各マスタシリンダ37が夫々設けられ、この右側のマ
スタシリンダ37は油路39を経由して右側のオペレートシ
リンダ40に連繋され、また左側のマスタシリンダ37は油
路41を経由して左側のオペレートシリンダ40に連繋され
ている。さらに、上記各オペレートシリンダ40は駐車ブ
レーキレバー41に同時作動可能に連繋されている。この
各オペレートシリンダ40は、その先端が夫々の取付孔35
に嵌合された後、車軸ケース17に夫々取付けられが、そ
の先端側に突出するプツシユロツド43がペタル側アーム
30aに枢支連結される。
第5図に示すように、左右のカムプレート24の互いに対
面する内側には所定長さのボール溝44が複数個所にわた
つて設けられ、この各ボール溝44内には夫々ボール45が
内設されており、この両カムプレート24は複数のコイル
スプリング46で互いに接近状態に附勢されている。
したがつて、ペタル36を踏込むと、マスタリシンダ37が
作動して圧油がオペレートシリンダ40に流れることで、
プツシユロツド43が伸張する。これに連動してペタル側
アーム30aが第2図の矢印方向に移動し、連結ロツド26
が矢印方向に移動することで、第5図Bのように、左右
のカムプレート24、24はボール溝44からボール45が突出
しコイルスプリング46に抗して対向幅が拡大する方向に
相対回動する。これによつて左右のデイスク21が夫々側
壁19、20に圧接され湿式デイスクブレーキ機構7が制動
状態となる。
そして、左右一対設けたピニオン軸(後車軸2に連動し
ている)10、10の内、旋回方向側のピニオン軸10を制動
すると、デフ機構5により旋回方向とは反対側のピニオ
ン軸10は2倍速となるようになつているので、旋回方向
側(内側)のピニオン軸10に傾動をかけると、後車軸2
には動力が伝達されずブレーキがかかつたことになり、
内側の後輪は車軸線上を旋回中心にして機体は旋回する
ことになる。
また、ペタル36の踏込みを解除すると、マスタシリンダ
37が作動してオペレートシリンダ40の圧油が戻ること
で、プツシユロツド43が縮小する。これに連動してペタ
ル側アーム30aが第2図の反矢印方向に移動し、連結ロ
ツド26が反矢印方向に移動することで、第5図Aのよう
に、左右のカムプレート24、24はボール45がボール溝44
内に位置し対向幅が縮小する方向に相対回動する。これ
によつて左右のデイスク21が夫々側壁19、20から離間し
湿式デイスクブレーキ機構7の制動状態が解除される。
そして、湿式デイスクブレーキ機構7の初期の調整にお
いては、第3図Aに図示のように、連結ロツドの延長部
26aに螺合する調整子32位置を調整し、この調整子32の
上面にロツクナツト33の下面を接触させて調整子32とロ
ツクナツト33との隙間を0にセツトしておく。
デイスク21の摩耗につれて連結ロツド26のストロークが
大きくなるので、調整子32を締め込む方向に調整するこ
とで所定のストロークを維持することができるが、この
調整子32を調整する場合、第3図Bに図示のように、ロ
ツクナツト33は移動されず初期位置そのままが維持され
ているので、調整子32の上面とロツクナツト33下面との
間にはデイスク21の摩耗につれて次第に隙間Hが生ずる
ことになる。この隙間Hが指定寸法と一致した場合に
は、デイスク21が最大摩耗量に達していることが判明す
るので、デイスク21の交換時期はハウジングとしての車
軸ケース17を分解してみることなく目視状態で知ること
ができる。
〔考案の効果〕
上述したように本考案の湿式ブレーキの摩耗チェック構
造は、支点軸を中心に揺動し、他端がペタル側に連動す
る作用アームの一端に、連結ロッドを該ロッドの軸方向
に往復移動自在に設け、この連結ロッドに連動するカム
プレートによりディスクを制動する湿式ディスクブレー
キ機構を車軸ケース内に有する湿式ブレーキにおいて、
前記連結ロッドを作用アーム側で延設し、その延長部
に、前記カムプレートのストロークを調整する調整子を
前記作用アーム側に当接して螺合すると共に該調整子の
初期調整位置を維持するロックナットを螺合し、前記デ
ィスクが摩耗した際に該調整子を締め込むことによりそ
の摩耗に対応した隙間を前記調整子とロックナットとの
間に発生可能で、かつ該隙間が指定寸法と一致した際に
ディスクが最大摩耗量に達したとしてディスク交換の目
安となるように構成し、前記連結ロッドの延長部に取付
けた前記調整子を前記車軸ケースに設けた貫通孔を介し
て外側に突出させたので、以下のような優れた効果を奏
するものである。
即ち、連結ロッドの延長部にカムプレートのストローク
を調整する調整子とこの調整子の初期調整位置を維持す
るロックナットとを螺合し、かつディスクが摩耗した際
に該調整子を締め込むことによりその摩耗に対応した隙
間を調整子とロックナットとの間に発生するように構成
したので、摩耗したディスクを直接見ることなく、その
ディスクの摩耗量を容易に確認することができる。
また、発生した隙間が指定寸法と一致した際にディスク
が最大摩耗量に達したとしてディスク交換の目安となる
ように構成されているので、ディスク交換の時期を謬る
ことなく適切な時期にディスク交換を確実にすることが
でき、ブレーキを常に安全な状態に維持し、かつディス
クを効率良く使用することができる。
また、連結ロッドの延長部に取付けた調整子を車軸ケー
スに設けた貫通孔を介して外側に突出させたので、ハウ
ジングとしての車軸ケースを分解することなく、ディス
クの摩耗状態を外側から目視により容易にチェックする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は農用トラクタ
の後車輪に用いられた湿式ディスクブレーキを示す側断
面説明図、第2図は湿式デイスクブレーキ要部の縦断側
面図、第3図Aは連結ロツドの初期調整位置を示す縦断
側面図、第3図Bは連結ロツドの最大摩耗位置を示す縦
断側面図、第4図はオペレートシリンダとペタルとの関
連を示す説明図、第5図Aおよび第5図Bはカムプレー
トの作用説明図である。 7……湿式デイスクブレーキ機構、17……車軸ケース、
18……貫通孔、19……側壁、20……側壁、21……デイス
ク、24……カムプレート、26……連結ロツド、26a……
連結ロツドの延長部、29……支点軸、30……作用アー
ム、30a……ペタル側アーム、30b……ロツド側アーム、
31……支持軸、32……調整子、33……ロツクナツト、36
……ペタル、37……マスタシリンダ、40……オペレート
シリンダ、43……プツシユロツド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支点軸を中心に揺動し、他端がペタル側に
    連動する作用アームの一端に、連結ロッドを該ロッドの
    軸方向に往復移動自在に設け、この連結ロッドに連動す
    るカムプレートによりディスクを制動する湿式ディスク
    ブレーキ機構を車軸ケース内に有する湿式ブレーキにお
    いて、前記連結ロッドを作用アーム側で延設し、その延
    長部に、前記カムプレートのストロークを調整する調整
    子を前記作用アーム側に当接して螺合すると共に該調整
    子の初期調整位置を維持するロックナットを螺合し、前
    記ディスクが摩耗した際に該調整子を締め込むことによ
    りその摩耗に対応した隙間を前記調整子とロックナット
    との間に発生可能で、かつ該隙間が指定寸法と一致した
    際にディスクが最大摩耗量に達したとしてディスク交換
    の目安となるように構成し、前記連結ロッドの延長部に
    取付けた前記調整子を前記車軸ケースに設けた貫通孔を
    介して外側に突出させた湿式ブレーキの摩耗チェック構
    造。
JP1988138642U 1988-10-26 1988-10-26 湿式ブレーキの摩耗チエツク構造 Expired - Lifetime JPH0716913Y2 (ja)

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JPH0259331U JPH0259331U (ja) 1990-04-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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