JPH0717384A - アンチロックブレーキ方法およびその装置 - Google Patents
アンチロックブレーキ方法およびその装置Info
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- JPH0717384A JPH0717384A JP16676193A JP16676193A JPH0717384A JP H0717384 A JPH0717384 A JP H0717384A JP 16676193 A JP16676193 A JP 16676193A JP 16676193 A JP16676193 A JP 16676193A JP H0717384 A JPH0717384 A JP H0717384A
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- speed
- target wheel
- target
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 制動距離をより短くできるアンチロックブレ
ーキ方法およびその装置を提供する。 【構成】 車輪速センサ30にて検出された車輪速VW
に基づいて制動中における車両の疑似車速VI を設定す
る疑似車速演算部70と、この疑似車速VI と車輪速V
W とに基づき、所定の制動力が得られる第一の目標車輪
速VS 、ならびに実際の車速を検出するための第二の目
標車輪速VS をそれぞれ設定する目標車輪速設定部90
と、この目標車輪速設定部90にて設定される第一目標
車輪速VSと第二目標車輪速VS とを所定の条件で切り
換える目標車輪速切換手段と、車輪速VW が第一目標車
輪速VS に追従するように、車輪に対する制動力を調整
する制動力調整部80とを具えたアンチロックブレーキ
装置において、目標車輪速設定部90は第二目標車輪速
VS の変化割合を第一目標車輪速VS の変化割合と対応
させる演算手段を有する。
ーキ方法およびその装置を提供する。 【構成】 車輪速センサ30にて検出された車輪速VW
に基づいて制動中における車両の疑似車速VI を設定す
る疑似車速演算部70と、この疑似車速VI と車輪速V
W とに基づき、所定の制動力が得られる第一の目標車輪
速VS 、ならびに実際の車速を検出するための第二の目
標車輪速VS をそれぞれ設定する目標車輪速設定部90
と、この目標車輪速設定部90にて設定される第一目標
車輪速VSと第二目標車輪速VS とを所定の条件で切り
換える目標車輪速切換手段と、車輪速VW が第一目標車
輪速VS に追従するように、車輪に対する制動力を調整
する制動力調整部80とを具えたアンチロックブレーキ
装置において、目標車輪速設定部90は第二目標車輪速
VS の変化割合を第一目標車輪速VS の変化割合と対応
させる演算手段を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制動中における車輪の
ロック状態を回避して制動距離を大幅に短くできるよう
にしたアンチロックブレーキ方法およびその装置に関す
る。
ロック状態を回避して制動距離を大幅に短くできるよう
にしたアンチロックブレーキ方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両に組み込まれるブレーキ装置は、こ
の車両を安全に走行させる上で非常に重要なものであ
り、従来から種々の補助機構を付設したものが知られて
いる。例えば、特開平3−54059号公報等ではブレ
ーキの作動中に車両が滑走するのを防止するアンチロッ
ク機構が付設され、より安全で確実なブレーキ操作を行
うことが可能となっている。
の車両を安全に走行させる上で非常に重要なものであ
り、従来から種々の補助機構を付設したものが知られて
いる。例えば、特開平3−54059号公報等ではブレ
ーキの作動中に車両が滑走するのを防止するアンチロッ
ク機構が付設され、より安全で確実なブレーキ操作を行
うことが可能となっている。
【0003】上述したアンチロック機構は、ブレーキの
作動中に車輪のロックの発生を防止するため、車輪がロ
ックぎみとなった場合に、この車輪に対するブレーキ力
を一時的に軽減し、車輪をロック状態から離脱させるよ
うにしたものであり、アンチロック機構専用の液圧ポン
プとブレーキのホイールシリンダとの間にブレーキ液の
供給側の電磁切換弁とブレーキ液の排出側の電磁切換弁
とを各車輪毎に設け、上述した液圧ポンプを電動モータ
によって駆動し、各車輪のロック状態に応じて一対の電
磁切換弁と排出側の電磁切換弁との作動を切り換え、ブ
レーキのホイールシリンダに対するブレーキ液の圧力を
調整している。
作動中に車輪のロックの発生を防止するため、車輪がロ
ックぎみとなった場合に、この車輪に対するブレーキ力
を一時的に軽減し、車輪をロック状態から離脱させるよ
うにしたものであり、アンチロック機構専用の液圧ポン
プとブレーキのホイールシリンダとの間にブレーキ液の
供給側の電磁切換弁とブレーキ液の排出側の電磁切換弁
とを各車輪毎に設け、上述した液圧ポンプを電動モータ
によって駆動し、各車輪のロック状態に応じて一対の電
磁切換弁と排出側の電磁切換弁との作動を切り換え、ブ
レーキのホイールシリンダに対するブレーキ液の圧力を
調整している。
【0004】ところで、車両のタイヤと路面との間の摩
擦力は、タイヤのスリップ率によって大きく異なり、乾
燥した路面に対してはスリップ率が例えば10〜15%
前後の場合に最大となることが一般的に知られている。
このようなことから、上述したアンチロック機構を搭載
した車両の制動時においては、実際の車速よりも車輪の
周速度を最大摩擦力が得られるスリップ率、つまりこの
スリップ率と対応した周速度となるように、車輪に対す
る制動力を制御している。
擦力は、タイヤのスリップ率によって大きく異なり、乾
燥した路面に対してはスリップ率が例えば10〜15%
前後の場合に最大となることが一般的に知られている。
このようなことから、上述したアンチロック機構を搭載
した車両の制動時においては、実際の車速よりも車輪の
周速度を最大摩擦力が得られるスリップ率、つまりこの
スリップ率と対応した周速度となるように、車輪に対す
る制動力を制御している。
【0005】通常、車両の走行速度(以下、これを車速
と呼称する)は左右の従動輪の周速の平均値で表すこと
ができるが、車両の制動時には路面とタイヤとの間にス
リップが発生するため、従動輪の周速度を検出するだけ
では正確な車速を検出することが根本的に不可能であ
る。このため、従来では車両の制動中に車輪がロックぎ
みとなった場合に制動力を一時的に解除し、この時の車
輪の周速度(以下、これを車輪速と呼称する)を検出す
ると共にその加速度を算出し、制動力の解除に伴って変
化する車輪の加速度が増速傾向からほぼ0に移行した時
点の車輪速を実際の車速として予測している。
と呼称する)は左右の従動輪の周速の平均値で表すこと
ができるが、車両の制動時には路面とタイヤとの間にス
リップが発生するため、従動輪の周速度を検出するだけ
では正確な車速を検出することが根本的に不可能であ
る。このため、従来では車両の制動中に車輪がロックぎ
みとなった場合に制動力を一時的に解除し、この時の車
輪の周速度(以下、これを車輪速と呼称する)を検出す
ると共にその加速度を算出し、制動力の解除に伴って変
化する車輪の加速度が増速傾向からほぼ0に移行した時
点の車輪速を実際の車速として予測している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のアンチ
ロック機構を搭載したブレーキ装置にあっては、車輪速
が路面との間に最大摩擦力を発生する所定の周速度まで
低下したら、ホイールシリンダのブレーキ液圧を一時的
に減圧し、車輪速を回復させつつこの車輪加速度を減ず
べくブレーキ液圧を徐々に増圧し、車輪加速度が正から
0または負となった時点で再度減圧するようにし、以上
の操作を繰り返すことで短時間の間に車両を安全に停止
させるようにしている。
ロック機構を搭載したブレーキ装置にあっては、車輪速
が路面との間に最大摩擦力を発生する所定の周速度まで
低下したら、ホイールシリンダのブレーキ液圧を一時的
に減圧し、車輪速を回復させつつこの車輪加速度を減ず
べくブレーキ液圧を徐々に増圧し、車輪加速度が正から
0または負となった時点で再度減圧するようにし、以上
の操作を繰り返すことで短時間の間に車両を安全に停止
させるようにしている。
【0007】このため、路面とタイヤとの間に最大摩擦
力が得られ、かつ車両の制動に大きく寄与する状態と、
制動力を一時的に解除することによって制動力が不足気
味となる状態とを交互に周期的、例えば200〜300
ミリ秒毎に繰り返すことになり、制動距離が思いのほか
長くなってしまうという問題があった。
力が得られ、かつ車両の制動に大きく寄与する状態と、
制動力を一時的に解除することによって制動力が不足気
味となる状態とを交互に周期的、例えば200〜300
ミリ秒毎に繰り返すことになり、制動距離が思いのほか
長くなってしまうという問題があった。
【0008】というのも、上述の周期はホイールシリン
ダに対するブレーキ液圧の給排状態や路面の摩擦係数の
違い等の影響で必ずしも一定ではなく、周期が短いと制
動力不足気味の状態が頻繁に起ることとなり、逆に周期
が長いと制動力が不足する状態が時間的に長く続くから
である。
ダに対するブレーキ液圧の給排状態や路面の摩擦係数の
違い等の影響で必ずしも一定ではなく、周期が短いと制
動力不足気味の状態が頻繁に起ることとなり、逆に周期
が長いと制動力が不足する状態が時間的に長く続くから
である。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、従来のものよりも制動
距離をより短くすることのできるアンチロックブレーキ
方法およびその装置を提供することにある。
距離をより短くすることのできるアンチロックブレーキ
方法およびその装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による第一の形態
は、車輪の回転速度を検出する車輪速検出ステップと、
この車輪速検出ステップにて検出された車輪速に基づい
て制動中における車両の疑似車速を設定する疑似車速設
定ステップと、この疑似車速設定ステップにて設定され
た疑似車速と前記車輪速検出ステップにて検出された車
輪速とに基づき、所定の制動力が得られる第一目標車輪
速、ならびに前記疑似車速以上の第二目標車輪速をそれ
ぞれ設定する目標車輪速設定ステップと、この目標車輪
速設定ステップにて設定される第一目標車輪速と第二目
標車輪速とを所定の条件で切り換える目標車輪速切換ス
テップと、前記車輪速検出ステップにて検出される車輪
速が第一目標車輪速に追従するように、前記車輪に対す
る制動力を調整する制動力調整ステップとを具えたアン
チロックブレーキ方法において、前記目標車輪速設定手
段は第二目標車輪速の変化割合を前記第一目標車輪速の
変化割合と対応させる演算ステップを有するものである
ことを特徴とする。
は、車輪の回転速度を検出する車輪速検出ステップと、
この車輪速検出ステップにて検出された車輪速に基づい
て制動中における車両の疑似車速を設定する疑似車速設
定ステップと、この疑似車速設定ステップにて設定され
た疑似車速と前記車輪速検出ステップにて検出された車
輪速とに基づき、所定の制動力が得られる第一目標車輪
速、ならびに前記疑似車速以上の第二目標車輪速をそれ
ぞれ設定する目標車輪速設定ステップと、この目標車輪
速設定ステップにて設定される第一目標車輪速と第二目
標車輪速とを所定の条件で切り換える目標車輪速切換ス
テップと、前記車輪速検出ステップにて検出される車輪
速が第一目標車輪速に追従するように、前記車輪に対す
る制動力を調整する制動力調整ステップとを具えたアン
チロックブレーキ方法において、前記目標車輪速設定手
段は第二目標車輪速の変化割合を前記第一目標車輪速の
変化割合と対応させる演算ステップを有するものである
ことを特徴とする。
【0011】本発明による第二の形態は、車輪の回転速
度を検出する車輪速検出手段と、この車輪速検出手段に
て検出された車輪速に基づいて制動中における車両の疑
似車速を設定する疑似車速設定手段と、この疑似車速設
定手段にて設定された疑似車速と前記車輪速検出手段に
て検出された車輪速とに基づき、所定の制動力が得られ
る第一目標車輪速、ならびに前記疑似車速以上の第二目
標車輪速をそれぞれ設定する目標車輪速設定手段と、こ
の目標車輪速設定手段にて設定される第一目標車輪速と
第二目標車輪速とを所定の条件で切り換える目標車輪速
切換手段と、前記車輪速検出手段にて検出される車輪速
が第一目標車輪速に追従するように、前記車輪に対する
制動力を調整する制動力調整手段とを具えたアンチロッ
クブレーキ装置において、前記目標車輪速設定手段は前
記第二目標車輪速の変化割合を前記第一目標車輪速の変
化割合と対応させる演算手段を有するものであることを
特徴とする。
度を検出する車輪速検出手段と、この車輪速検出手段に
て検出された車輪速に基づいて制動中における車両の疑
似車速を設定する疑似車速設定手段と、この疑似車速設
定手段にて設定された疑似車速と前記車輪速検出手段に
て検出された車輪速とに基づき、所定の制動力が得られ
る第一目標車輪速、ならびに前記疑似車速以上の第二目
標車輪速をそれぞれ設定する目標車輪速設定手段と、こ
の目標車輪速設定手段にて設定される第一目標車輪速と
第二目標車輪速とを所定の条件で切り換える目標車輪速
切換手段と、前記車輪速検出手段にて検出される車輪速
が第一目標車輪速に追従するように、前記車輪に対する
制動力を調整する制動力調整手段とを具えたアンチロッ
クブレーキ装置において、前記目標車輪速設定手段は前
記第二目標車輪速の変化割合を前記第一目標車輪速の変
化割合と対応させる演算手段を有するものであることを
特徴とする。
【0012】
【作用】本発明によると、ブレーキ開始時点における車
輪の回転速度を車輪速検出手段により検出し、この車輪
速に基づいて車両の走行速度が所定の減速割合となるよ
うに、制動中の車両の疑似車速を疑似車速設定手段にて
設定する。そして、この疑似車速に基づいて所定の制動
力が得られる第一目標車輪速を目標車輪速設定手段にて
設定し、この第一目標車輪速に対して車輪速検出手段に
より検出される車輪速が追従するように、制動力調整手
段により車輪に対する制動力が調整される。
輪の回転速度を車輪速検出手段により検出し、この車輪
速に基づいて車両の走行速度が所定の減速割合となるよ
うに、制動中の車両の疑似車速を疑似車速設定手段にて
設定する。そして、この疑似車速に基づいて所定の制動
力が得られる第一目標車輪速を目標車輪速設定手段にて
設定し、この第一目標車輪速に対して車輪速検出手段に
より検出される車輪速が追従するように、制動力調整手
段により車輪に対する制動力が調整される。
【0013】一方、ブレーキ開始時点から所定周期毎に
制動力調整手段により制動力を一時的に低下させ、これ
によって上昇する車輪の回転速度と疑似車速とが等しく
なった時点から車輪の加速度が0以下となるまでの間、
疑似車速設定手段にて設定された疑似車速以上で、かつ
第一目標車輪速の変化割合と対応した変化割合の第二目
標車輪速を目標車輪速設定手段の演算手段にて設定す
る。そして、この間の車輪に対する制動力を第二目標車
輪速に基づいて制動力調整手段により調整する。
制動力調整手段により制動力を一時的に低下させ、これ
によって上昇する車輪の回転速度と疑似車速とが等しく
なった時点から車輪の加速度が0以下となるまでの間、
疑似車速設定手段にて設定された疑似車速以上で、かつ
第一目標車輪速の変化割合と対応した変化割合の第二目
標車輪速を目標車輪速設定手段の演算手段にて設定す
る。そして、この間の車輪に対する制動力を第二目標車
輪速に基づいて制動力調整手段により調整する。
【0014】
【実施例】本発明による制動力制御装置を後輪駆動車に
応用した一実施例について図1〜図8を参照しつつ詳細
に説明する。
応用した一実施例について図1〜図8を参照しつつ詳細
に説明する。
【0015】本実施例の概略機構を表す図2およびその
ブレーキ液圧制御回路の一部を表す図3に示すように、
マイクロコンピュータを含む制御ユニット(以下、これ
をECUと記述する)40には、操舵車輪である右前輪
10FRおよび左前輪10FLの回転に応じたパルス信号を
このECU40にそれぞれ出力する車輪速センサ3
0FR, 30FLと、駆動車輪である右後輪20RRおよび左
後輪20RLの回転に応じたパルス信号を上述したECU
40にそれぞれ出力する車輪速センサ30RR, 30 RLと
が接続している。各車輪10FR, 10FL, 20RR, 20
RLにそれぞれ配設されたホイールシリンダ50と、運転
者がブレーキペダル52を踏むことによってブレーキ液
圧を発生するマスタシリンダ54とは、主液通路56を
介して連通しており、この主液通路56の途中には各ホ
イールシリンダ50のブレーキ液圧を切換制御するアク
チュエータユニット60がそれぞれ介装されており、前
記ECU40にはブレーキペダル52の踏み込みを検出
してそのオン信号をECU40に出力するブレーキスイ
ッチ57が接続している。
ブレーキ液圧制御回路の一部を表す図3に示すように、
マイクロコンピュータを含む制御ユニット(以下、これ
をECUと記述する)40には、操舵車輪である右前輪
10FRおよび左前輪10FLの回転に応じたパルス信号を
このECU40にそれぞれ出力する車輪速センサ3
0FR, 30FLと、駆動車輪である右後輪20RRおよび左
後輪20RLの回転に応じたパルス信号を上述したECU
40にそれぞれ出力する車輪速センサ30RR, 30 RLと
が接続している。各車輪10FR, 10FL, 20RR, 20
RLにそれぞれ配設されたホイールシリンダ50と、運転
者がブレーキペダル52を踏むことによってブレーキ液
圧を発生するマスタシリンダ54とは、主液通路56を
介して連通しており、この主液通路56の途中には各ホ
イールシリンダ50のブレーキ液圧を切換制御するアク
チュエータユニット60がそれぞれ介装されており、前
記ECU40にはブレーキペダル52の踏み込みを検出
してそのオン信号をECU40に出力するブレーキスイ
ッチ57が接続している。
【0016】各アクチュエータユニット60は、ホイー
ルシリンダ50の液圧の増圧を切換え制御するために主
液通路56に介設された増圧切換制御弁61と、減圧を
切換え制御するために減圧通路58に介設された減圧切
換制御弁62と、ホイールシリンダ50の減圧時にこの
ホイールシリンダ50からのブレーキ液が貯えられるリ
ザーバ63とを具え、これらアクチュエータユニット6
0のリザーバ63に貯えられたブレーキ液を主液通路5
4に戻すためのポンプ64と、このポンプ64を駆動す
るモータ65とが主液通路56とこれらアクチュエータ
ユニット60との間に介装されている。
ルシリンダ50の液圧の増圧を切換え制御するために主
液通路56に介設された増圧切換制御弁61と、減圧を
切換え制御するために減圧通路58に介設された減圧切
換制御弁62と、ホイールシリンダ50の減圧時にこの
ホイールシリンダ50からのブレーキ液が貯えられるリ
ザーバ63とを具え、これらアクチュエータユニット6
0のリザーバ63に貯えられたブレーキ液を主液通路5
4に戻すためのポンプ64と、このポンプ64を駆動す
るモータ65とが主液通路56とこれらアクチュエータ
ユニット60との間に介装されている。
【0017】前記ECU40は、運転者がブレーキペダ
ル52を踏み込んだ時点からの車両の減速割合を予め設
定し、この状態において路面に対しタイヤが最大摩擦力
を発生するような車輪速となるように、ホイールシリン
ダ50に対するブレーキ液の給排を自動的に調整するア
ンチロックブレーキ制御(以下、これをABS制御と記
述する)を行う。ただし、この状態を継続したままでは
実際の車速の変化を把握することができないので、定期
的に制動力を低下させて車輪速を実際の車速まで戻し、
この時点から再び車両の減速割合をこの間の実際の車両
の減速割合に基づいて設定し直し、この状態において路
面に対しタイヤが最大摩擦力を発生するような車輪速の
変化となるように、ホイールシリンダ50に対するブレ
ーキ液の給排を切り換える。
ル52を踏み込んだ時点からの車両の減速割合を予め設
定し、この状態において路面に対しタイヤが最大摩擦力
を発生するような車輪速となるように、ホイールシリン
ダ50に対するブレーキ液の給排を自動的に調整するア
ンチロックブレーキ制御(以下、これをABS制御と記
述する)を行う。ただし、この状態を継続したままでは
実際の車速の変化を把握することができないので、定期
的に制動力を低下させて車輪速を実際の車速まで戻し、
この時点から再び車両の減速割合をこの間の実際の車両
の減速割合に基づいて設定し直し、この状態において路
面に対しタイヤが最大摩擦力を発生するような車輪速の
変化となるように、ホイールシリンダ50に対するブレ
ーキ液の給排を切り換える。
【0018】このような本実施例における基本的な制御
機構を図1に示し、その制御手順の流れを図4に示す。
すなわち、ECU40はM100のステップにて各車輪
速センサ30FR, 30FL, 30RR, 30RLの出力に基づ
き、各車輪10FR, 10FL,20RR, 20RLの回転速度
(以下、これを車輪速と略称する)VFR, VFL, VRR,
VRL(以下、これらをまとめてVW と記述する場合があ
る)と、これらの速度変化率である車輪加速度αW とを
算出し、これらを図示しないメモリに順次記憶する。
機構を図1に示し、その制御手順の流れを図4に示す。
すなわち、ECU40はM100のステップにて各車輪
速センサ30FR, 30FL, 30RR, 30RLの出力に基づ
き、各車輪10FR, 10FL,20RR, 20RLの回転速度
(以下、これを車輪速と略称する)VFR, VFL, VRR,
VRL(以下、これらをまとめてVW と記述する場合があ
る)と、これらの速度変化率である車輪加速度αW とを
算出し、これらを図示しないメモリに順次記憶する。
【0019】なお、ECU40はこの図4のフローチャ
ートに示されたプログラムを所定周期毎、例えば、5ミ
リ秒毎に実行する。
ートに示されたプログラムを所定周期毎、例えば、5ミ
リ秒毎に実行する。
【0020】次に、ECU40に組み込まれた疑似車速
演算部70は、M100のステップにて算出された車輪
速VW のうち、最大の車輪速VWSに基づいてブレーキの
制動操作中に設定される車両の走行速度(以下、これを
疑似車速と呼称する)VI をM200のステップにて算
出する。この疑似車速VI を算出するのは、従動輪であ
る前輪10FR, 10FLが制動中はスリップ状態にあるた
め、非制動時のようにこれら前輪10FR, 10FLの回転
速度の平均値をそのまま車両の実際の走行速度として制
動時に利用できないためである。また、制動中における
車輪10FR, 10FL, 20RR, 20RLは少なくともスリ
ップ状態にあり、実際の車速よりも低回転状態となって
いるため、最もスリップ量が少ないと予想される最大の
車輪速VWSを疑似車速VI として採用する。
演算部70は、M100のステップにて算出された車輪
速VW のうち、最大の車輪速VWSに基づいてブレーキの
制動操作中に設定される車両の走行速度(以下、これを
疑似車速と呼称する)VI をM200のステップにて算
出する。この疑似車速VI を算出するのは、従動輪であ
る前輪10FR, 10FLが制動中はスリップ状態にあるた
め、非制動時のようにこれら前輪10FR, 10FLの回転
速度の平均値をそのまま車両の実際の走行速度として制
動時に利用できないためである。また、制動中における
車輪10FR, 10FL, 20RR, 20RLは少なくともスリ
ップ状態にあり、実際の車速よりも低回転状態となって
いるため、最もスリップ量が少ないと予想される最大の
車輪速VWSを疑似車速VI として採用する。
【0021】このような本実施例における疑似車速演算
部70による疑似車速VI の演算手順を図5に示す。す
なわち、ECU40はまずM201のステップにてブレ
ーキスイッチ57がオンか否かを判定し、ブレーキスイ
ッチ57がオフである、すなわちブレーキペダル52が
踏まれていないと判断した場合には、従動輪である左右
の前輪10FR, 10FLにスリップが発生していないの
で、M202のステップに移行し、下式のように左右の
前輪10FR, 10FLの車輪速VFR, VFLの平均値を疑似
車速VI として採用する。
部70による疑似車速VI の演算手順を図5に示す。す
なわち、ECU40はまずM201のステップにてブレ
ーキスイッチ57がオンか否かを判定し、ブレーキスイ
ッチ57がオフである、すなわちブレーキペダル52が
踏まれていないと判断した場合には、従動輪である左右
の前輪10FR, 10FLにスリップが発生していないの
で、M202のステップに移行し、下式のように左右の
前輪10FR, 10FLの車輪速VFR, VFLの平均値を疑似
車速VI として採用する。
【0022】
【数1】VI =(VFR+VFL)/2 そして、このM202のステップにて算出された疑似車
速VI をM203のステップにてブレーキ開始時点t0
における車両の走行速度(以下、これをブレーキ開始車
速と呼称する)V0 として採用した後、M204のステ
ップにて後述する初回減速度算出済フラグVPFLGお
よび周期カウンタのカウント値CS1をそれぞれ0にリセ
ットする。
速VI をM203のステップにてブレーキ開始時点t0
における車両の走行速度(以下、これをブレーキ開始車
速と呼称する)V0 として採用した後、M204のステ
ップにて後述する初回減速度算出済フラグVPFLGお
よび周期カウンタのカウント値CS1をそれぞれ0にリセ
ットする。
【0023】一方、M201のステップにてブレーキス
イッチ57がオン、すなわちブレーキペダル52が踏ま
れていると判断した場合には、M205のステップに移
行してECU40に内蔵された図示しないクロックパル
スを上述した制御サイクル毎に積算、すなわち周期カウ
ンタのカウント値CS1を1つカウントアップする。この
周期カウンタは、後述するようにブレーキ開始時点t0
からの車両の減速度を算出するためのものである。次
に、車輪速VW から算出される車輪加速度αW が加速傾
向から減速傾向へ変わったか否かが各車輪10FR,10
FL,20RR,20RL毎にM206のステップにて判定さ
れる。このM206のステップにおける判定操作は、制
動操作後の車輪速が実際の車速よりも遅くなるため、制
動力を一時的に解除した状態では路面との摩擦に伴って
実際の車速まで車輪10FR, 10FL, 20RR, 20RLの
回転が復帰することから、車輪速VW が実際の車速にま
で復帰したか否かを判断するために行われる。
イッチ57がオン、すなわちブレーキペダル52が踏ま
れていると判断した場合には、M205のステップに移
行してECU40に内蔵された図示しないクロックパル
スを上述した制御サイクル毎に積算、すなわち周期カウ
ンタのカウント値CS1を1つカウントアップする。この
周期カウンタは、後述するようにブレーキ開始時点t0
からの車両の減速度を算出するためのものである。次
に、車輪速VW から算出される車輪加速度αW が加速傾
向から減速傾向へ変わったか否かが各車輪10FR,10
FL,20RR,20RL毎にM206のステップにて判定さ
れる。このM206のステップにおける判定操作は、制
動操作後の車輪速が実際の車速よりも遅くなるため、制
動力を一時的に解除した状態では路面との摩擦に伴って
実際の車速まで車輪10FR, 10FL, 20RR, 20RLの
回転が復帰することから、車輪速VW が実際の車速にま
で復帰したか否かを判断するために行われる。
【0024】このM206のステップにて前回の車輪加
速度αW(n-1)が0以上であって、かつ今回の車輪加速度
αW(n)が負である、すなわちブレーキスイッチ57のオ
ン後に今回初めて車輪加速度αW(n)が負に転じたと判断
した場合には、M207のステップに移行してブレーキ
ペダル52を踏み込んでから最初の車両の減速割合が算
出されたことを意味する初回減速度算出済フラグVPF
LGを1にセットし、この車輪速復帰時点t2 での疑似
車速VI として当該車輪速復帰時点t2 における車両の
走行速度(以下、これを復帰実車速と呼称する)VP を
採用する。なお、M206のステップにて車輪加速度α
W が正である、すなわち車輪速VW が実際の車速にまで
復帰していないと判断した場合には、M207のステッ
プを介することなくM208のステップへ移行し、初回
減速度算出済フラグVPFLGが1にセットされている
か否かを判定する。
速度αW(n-1)が0以上であって、かつ今回の車輪加速度
αW(n)が負である、すなわちブレーキスイッチ57のオ
ン後に今回初めて車輪加速度αW(n)が負に転じたと判断
した場合には、M207のステップに移行してブレーキ
ペダル52を踏み込んでから最初の車両の減速割合が算
出されたことを意味する初回減速度算出済フラグVPF
LGを1にセットし、この車輪速復帰時点t2 での疑似
車速VI として当該車輪速復帰時点t2 における車両の
走行速度(以下、これを復帰実車速と呼称する)VP を
採用する。なお、M206のステップにて車輪加速度α
W が正である、すなわち車輪速VW が実際の車速にまで
復帰していないと判断した場合には、M207のステッ
プを介することなくM208のステップへ移行し、初回
減速度算出済フラグVPFLGが1にセットされている
か否かを判定する。
【0025】このM208のステップにて初回減速度算
出済フラグVPFLGが0にリセットされている、すな
わち実際の車速を検知するために制動力の一時的な低下
操作を一回も行っていないと判断した場合には、M20
9のステップへ移行し、前回の疑似車速VI に基づいて
下式(1) により今回の疑似車速VI を算出する。
出済フラグVPFLGが0にリセットされている、すな
わち実際の車速を検知するために制動力の一時的な低下
操作を一回も行っていないと判断した場合には、M20
9のステップへ移行し、前回の疑似車速VI に基づいて
下式(1) により今回の疑似車速VI を算出する。
【0026】
【数2】 VI =VI −K1 ・・・ (1) ただし、K1 は摩擦係数μの大きい乾燥状態の路面に対
する車両の最大の減速度を想定して予め設定した速度差
であり、上記(1) 式によってブレーキ開始時点t0 から
の車両の減速割合が設定される。
する車両の最大の減速度を想定して予め設定した速度差
であり、上記(1) 式によってブレーキ開始時点t0 から
の車両の減速割合が設定される。
【0027】そして、M208のステップにおいて、初
回減速度算出済フラグVPFLGが1にセットされてい
る、すなわち実際の車速を検知するために制動力の一時
的な低下操作をすでに行っていると判断した場合には、
M210のステップに移行してブレーキ開始時点t0 に
おけるブレーキ開始車速V0 と、車輪速復帰時点t2に
おける復帰実車速VP および周期カウンタのカウント値
CS1とを用いて下式(2) により、上述した1制御サイク
ル当りの実際の車両の減速度VK を算出する。
回減速度算出済フラグVPFLGが1にセットされてい
る、すなわち実際の車速を検知するために制動力の一時
的な低下操作をすでに行っていると判断した場合には、
M210のステップに移行してブレーキ開始時点t0 に
おけるブレーキ開始車速V0 と、車輪速復帰時点t2に
おける復帰実車速VP および周期カウンタのカウント値
CS1とを用いて下式(2) により、上述した1制御サイク
ル当りの実際の車両の減速度VK を算出する。
【0028】
【数3】 VK =(V0 −VP )/CS1 ・・・ (2) 次に、M211のステップにて1制御サイクル当りの減
速度VK を用い、上述した(1) 式に代えて下式(3) によ
り疑似車速VI を算出する。
速度VK を用い、上述した(1) 式に代えて下式(3) によ
り疑似車速VI を算出する。
【0029】
【数4】 VI =VI −VK −K2 ・・・ (3) ただし、K2 は、路面状況等の変化や(2) 式にて算出さ
れる1制御サイクル当りの実際の車両の減速度VK の誤
差等により、疑似車速VI が実際の車速より大きく設定
されてしまい、これに伴って制動力が弱すぎる状態が発
生するのを確実に防止するための安全性を考慮した毎時
0km以上の速度補正量である。
れる1制御サイクル当りの実際の車両の減速度VK の誤
差等により、疑似車速VI が実際の車速より大きく設定
されてしまい、これに伴って制動力が弱すぎる状態が発
生するのを確実に防止するための安全性を考慮した毎時
0km以上の速度補正量である。
【0030】つまり、実際の車両の減速度VK が(2) 式
にて算出されるまでは、予め設定された減速割合となる
ように、(1) 式に基づいて制動中の疑似車速VI を推定
するが、実際の車両の減速度VK が(2) 式にて算出され
た後は、これに対応した(3)式に基づいて制動中の疑似
車速VI をより正確に推定することができる。
にて算出されるまでは、予め設定された減速割合となる
ように、(1) 式に基づいて制動中の疑似車速VI を推定
するが、実際の車両の減速度VK が(2) 式にて算出され
た後は、これに対応した(3)式に基づいて制動中の疑似
車速VI をより正確に推定することができる。
【0031】このようにして、M209またはM211
のステップにて制動中の疑似車速VI を推定した後、こ
の疑似車速VI が最大車輪速VWSよりも小さいか否かを
M212のステップにて判定する。そして、このM21
2のステップにて疑似車速VI が最大車輪速VWSよりも
小さい、すなわち上述した制動力の一時的な低下操作が
開始されたと判断した場合や、路面状況の変化等が発生
したと判断した場合には、(1) 式あるいは(3) 式にて算
出された疑似車速VI を採用せず、M213のステップ
にて上述した最大車輪速VWSを今回の疑似車速VI とし
て採用し、再びM201以降のステップを繰り返す。ま
た、M212のステップにて疑似車速VI が最大車輪速
VWS以上である、すなわち制動操作により車輪10FR,
10FL,20RR, 20RLがスリップ状態にあると判断し
た場合には、特に問題がないので再びM201以降のス
テップを繰り返す。
のステップにて制動中の疑似車速VI を推定した後、こ
の疑似車速VI が最大車輪速VWSよりも小さいか否かを
M212のステップにて判定する。そして、このM21
2のステップにて疑似車速VI が最大車輪速VWSよりも
小さい、すなわち上述した制動力の一時的な低下操作が
開始されたと判断した場合や、路面状況の変化等が発生
したと判断した場合には、(1) 式あるいは(3) 式にて算
出された疑似車速VI を採用せず、M213のステップ
にて上述した最大車輪速VWSを今回の疑似車速VI とし
て採用し、再びM201以降のステップを繰り返す。ま
た、M212のステップにて疑似車速VI が最大車輪速
VWS以上である、すなわち制動操作により車輪10FR,
10FL,20RR, 20RLがスリップ状態にあると判断し
た場合には、特に問題がないので再びM201以降のス
テップを繰り返す。
【0032】上述した疑似車速VI の演算ルーチンによ
り算出される疑似車速VI に基づき、M300のステッ
プにて各車輪10FR, 10FL, 20RR, 20RLのスリッ
プ率Sが疑似車速VI と各車輪速VW とを用いて下式
(4) によりそれぞれ算出される。
り算出される疑似車速VI に基づき、M300のステッ
プにて各車輪10FR, 10FL, 20RR, 20RLのスリッ
プ率Sが疑似車速VI と各車輪速VW とを用いて下式
(4) によりそれぞれ算出される。
【0033】
【数5】 S=(VI −VW ) /VI ・・・ (4) 次に、M400のステップにてホイールシリンダ50に
対してブレーキ液圧の制御を行うアンチロックブレーキ
制御(以下、これをABS制御と記述する)において、
上述したホイールシリンダ50に対する減圧や増圧、あ
るいは液圧保持のモードを決定するルーチンが実行され
る。本実施例では、これを後述する目標車輪速VS と各
車輪速VW との偏差ΔVおよびその変化率βに基づいて
比例微分制御により、ECU40内の制動力調整部80
にて行っている。
対してブレーキ液圧の制御を行うアンチロックブレーキ
制御(以下、これをABS制御と記述する)において、
上述したホイールシリンダ50に対する減圧や増圧、あ
るいは液圧保持のモードを決定するルーチンが実行され
る。本実施例では、これを後述する目標車輪速VS と各
車輪速VW との偏差ΔVおよびその変化率βに基づいて
比例微分制御により、ECU40内の制動力調整部80
にて行っている。
【0034】この制動力調整部80における制御の流れ
を図6のフローチャートに示す。すなわち、まず、M4
01のステップにてABS制御中であることを意味する
ABS制御中フラグABSFLGが1にセットされてい
るか否かを判定し、ABS制御中フラグABSFLGが
0にリセットされている、すなわちABS制御中ではな
いと判断した場合には、M402のステップに移行し、
前記(4) 式で算出されたスリップ率Sが路面に対してタ
イヤが最大摩擦力を得られるスリップ率、例えば0. 1
5以上か否かを判定する。スリップ率Sが0. 15未満
である、すなわち車輪がロック気味ではないと判断した
場合には、再びM401のステップに戻る。また、この
M402のステップにおいてスリップ率Sが0. 15以
上である、すなわち車輪がロック気味になっている可能
性があると判断した場合には、M403のステップに移
行し、ABS制御中フラグABSFLGを1にセットし
てM410のステップへ移行する。
を図6のフローチャートに示す。すなわち、まず、M4
01のステップにてABS制御中であることを意味する
ABS制御中フラグABSFLGが1にセットされてい
るか否かを判定し、ABS制御中フラグABSFLGが
0にリセットされている、すなわちABS制御中ではな
いと判断した場合には、M402のステップに移行し、
前記(4) 式で算出されたスリップ率Sが路面に対してタ
イヤが最大摩擦力を得られるスリップ率、例えば0. 1
5以上か否かを判定する。スリップ率Sが0. 15未満
である、すなわち車輪がロック気味ではないと判断した
場合には、再びM401のステップに戻る。また、この
M402のステップにおいてスリップ率Sが0. 15以
上である、すなわち車輪がロック気味になっている可能
性があると判断した場合には、M403のステップに移
行し、ABS制御中フラグABSFLGを1にセットし
てM410のステップへ移行する。
【0035】一方、M401のステップにてABS制御
中フラグABSFLGが1にセットされている、すなわ
ちABS制御中であると判断した場合には、M404の
ステップに移行して増圧カウンタのカウント値CP が所
定値B以上か否かを判定する。この増圧カウンタの所定
値Bは車両が停止するのに十分な値であって、路面状況
や車速等に基づいて予め適当な値に設定される。つま
り、このM404のステップにて増圧カウンタのカウン
ト値CP が所定値B未満である、すなわち車両が停止状
態にないと推定した場合には、M410のステップに移
行する。逆に、増圧カウンタのカウント値CP が所定値
B以上である、すなわち車両が停止状態となっている可
能性があると判断した場合には、M405のステップに
移行してスリップ率Sが上述したスリップ率よりも小さ
いスリップ率、例えば0. 1未満か否かを判定する。
中フラグABSFLGが1にセットされている、すなわ
ちABS制御中であると判断した場合には、M404の
ステップに移行して増圧カウンタのカウント値CP が所
定値B以上か否かを判定する。この増圧カウンタの所定
値Bは車両が停止するのに十分な値であって、路面状況
や車速等に基づいて予め適当な値に設定される。つま
り、このM404のステップにて増圧カウンタのカウン
ト値CP が所定値B未満である、すなわち車両が停止状
態にないと推定した場合には、M410のステップに移
行する。逆に、増圧カウンタのカウント値CP が所定値
B以上である、すなわち車両が停止状態となっている可
能性があると判断した場合には、M405のステップに
移行してスリップ率Sが上述したスリップ率よりも小さ
いスリップ率、例えば0. 1未満か否かを判定する。
【0036】そして、このM405のステップにてスリ
ップ率Sが0. 1以上である、すなわち車両はまだ完全
に停止していないと判断した場合には、M410のステ
ップへ移行する。また、M405のステップにてスリッ
プ率Sが0. 1未満である、すなわち車両が停止状態に
あると判断した場合には、M406のステップに移行し
てABS制御中フラグABSFLGを0にリセットし、
さらに増圧カウンタのカウント値CP を0にリセットし
て再びS401のステップに戻る。
ップ率Sが0. 1以上である、すなわち車両はまだ完全
に停止していないと判断した場合には、M410のステ
ップへ移行する。また、M405のステップにてスリッ
プ率Sが0. 1未満である、すなわち車両が停止状態に
あると判断した場合には、M406のステップに移行し
てABS制御中フラグABSFLGを0にリセットし、
さらに増圧カウンタのカウント値CP を0にリセットし
て再びS401のステップに戻る。
【0037】前記M410のステップでは、後述する目
標車輪速VS と各車輪速VW との偏差ΔVを下式(5) に
基づいて算出する。
標車輪速VS と各車輪速VW との偏差ΔVを下式(5) に
基づいて算出する。
【0038】
【数6】 ΔV=VS −VW ・・・ (5) さらに、このM410のステップで算出した偏差ΔVと
その変化率βとに基づき、M411のステップにて下式
(6) により比例微分制御のための評価値Zを算出し、ホ
イールシリンダ50に対するブレーキ液圧の減圧や増
圧、あるいは液圧保持のモードを決定する。
その変化率βとに基づき、M411のステップにて下式
(6) により比例微分制御のための評価値Zを算出し、ホ
イールシリンダ50に対するブレーキ液圧の減圧や増
圧、あるいは液圧保持のモードを決定する。
【0039】
【数7】 Z=G(ΔV+K・β) ・・・ (6) ただし、GおよびKは車両の特性等に基づいて予め設定
された正の値を持つ係数である。
された正の値を持つ係数である。
【0040】次に、ステップS412にて評価値Zが予
め設定された0より小さい増圧基準値ZS1以下であるか
否かを判定し、評価値Zが増圧基準値ZS1より小さい、
すなわち目標車輪速VS が実際の車輪速VW より下回る
か、あるいは下回る方向に向かっていると判断した場合
には、M413のステップにてホイールシリンダ50に
対する増圧指令を出力し、増圧切換制御弁61を開、減
圧切換制御弁62を閉としてホイールシリンダ50のブ
レーキ液圧を上昇させた後、M414のステップにて増
圧カウンタのカウント値CP を1つ加算し、再びM40
1のステップに戻る。
め設定された0より小さい増圧基準値ZS1以下であるか
否かを判定し、評価値Zが増圧基準値ZS1より小さい、
すなわち目標車輪速VS が実際の車輪速VW より下回る
か、あるいは下回る方向に向かっていると判断した場合
には、M413のステップにてホイールシリンダ50に
対する増圧指令を出力し、増圧切換制御弁61を開、減
圧切換制御弁62を閉としてホイールシリンダ50のブ
レーキ液圧を上昇させた後、M414のステップにて増
圧カウンタのカウント値CP を1つ加算し、再びM40
1のステップに戻る。
【0041】一方、M412のステップにて評価値Zが
増圧基準値ZS1を越えていると判断した場合には、M4
15のステップに移行し、前記評価値Zが予め設定され
た0よりも大きな減圧基準値ZS2以上であるか否かを判
定する。このM415のステップにて評価値Zが減圧基
準値ZS2以上である、すなわち目標車輪速VS が実際の
車輪速VW より上回るか、あるいは上回る方向に向かっ
ていると判断した場合には、M416のステップに移行
してホイールシリンダ50に対する減圧指令を出力し、
増圧切換制御弁61を閉、減圧切換制御弁62を開とし
てホイールシリンダ50のブレーキ液圧を下降させた
後、M417のステップに移行して増圧カウンタのカウ
ント値CP を0にリセットして再びM401のステップ
に戻る。
増圧基準値ZS1を越えていると判断した場合には、M4
15のステップに移行し、前記評価値Zが予め設定され
た0よりも大きな減圧基準値ZS2以上であるか否かを判
定する。このM415のステップにて評価値Zが減圧基
準値ZS2以上である、すなわち目標車輪速VS が実際の
車輪速VW より上回るか、あるいは上回る方向に向かっ
ていると判断した場合には、M416のステップに移行
してホイールシリンダ50に対する減圧指令を出力し、
増圧切換制御弁61を閉、減圧切換制御弁62を開とし
てホイールシリンダ50のブレーキ液圧を下降させた
後、M417のステップに移行して増圧カウンタのカウ
ント値CP を0にリセットして再びM401のステップ
に戻る。
【0042】また、M415のステップにて評価値Zが
減圧基準値ZS2未満である、すなわち評価値Zが増圧基
準値ZS1と減圧基準値ZS2との間にあることから、目標
車輪速VS が実際の車輪速VW にほぼ近い状態であると
判断した場合には、M418のステップに移行して保持
指令を出力し、増圧切換制御弁61を閉、減圧切換制御
弁62を閉としてホイールシリンダ50のブレーキ液圧
を保持した後、M417のステップに移行する。
減圧基準値ZS2未満である、すなわち評価値Zが増圧基
準値ZS1と減圧基準値ZS2との間にあることから、目標
車輪速VS が実際の車輪速VW にほぼ近い状態であると
判断した場合には、M418のステップに移行して保持
指令を出力し、増圧切換制御弁61を閉、減圧切換制御
弁62を閉としてホイールシリンダ50のブレーキ液圧
を保持した後、M417のステップに移行する。
【0043】なお、増圧カウンタを設けて増圧出力毎に
そのカウント値CP をカウントアップして行き、上述し
たブレーキ液給排モード決定ルーチンの初期段階のM4
04のステップにて増圧カウンタのカウント値CP が所
定値Bを越えたか否かを判定することにより、車両が停
止状態であるかを判断する理由は、車両が停止状態にあ
る時には、評価値Zが増圧増圧基準値ZS1と減圧基準値
ZS2との間にあり、ホイールシリンダ50に対するブレ
ーキ液圧の保持出力を行なう必要がないにもかかわら
ず、増圧切換制御弁61に保持出力を出してしまうから
である。
そのカウント値CP をカウントアップして行き、上述し
たブレーキ液給排モード決定ルーチンの初期段階のM4
04のステップにて増圧カウンタのカウント値CP が所
定値Bを越えたか否かを判定することにより、車両が停
止状態であるかを判断する理由は、車両が停止状態にあ
る時には、評価値Zが増圧増圧基準値ZS1と減圧基準値
ZS2との間にあり、ホイールシリンダ50に対するブレ
ーキ液圧の保持出力を行なう必要がないにもかかわら
ず、増圧切換制御弁61に保持出力を出してしまうから
である。
【0044】M400のステップにおけるブレーキ液給
排モード決定ルーチンが終了すると、M500のステッ
プにて目標スリップ率S0 および目標車輪速VS の決定
のためのルーチンがECU40の目標車輪速設定部90
にて実行される。基本的には、車輪10FR,10FL,2
0RR,20RLに対する制動力を周期的に低下させて車輪
速VW を実際の車速まで戻すための周期カウンタのカウ
ント値CS2が予め設定した値Aに達する度に、疑似車速
VI および車輪速VW よりも大きな第二の目標車輪速V
S を設定する一方、これ以外の期間は所定の制動力が得
られる第一の目標車輪速VS を設定する。このため、目
標車輪速VS の初期値を算出する際に利用される目標ス
リップ率S0 を、第二の目標車輪速VS の場合と第一の
目標車輪速VS の場合とで切り換えるようにしており、
この初期値を基準として目標車輪速VS をそれまでの疑
似車速VI の減速割合に対応して漸次減少させるように
している。つまり、上述した周期カウンタのカウント値
CS2と予め設定した値Aとを比較して第一の目標車輪速
VS と第一の目標車輪速VS とを切り換える操作が、本
発明による目標車輪速切換ステップに該当する。
排モード決定ルーチンが終了すると、M500のステッ
プにて目標スリップ率S0 および目標車輪速VS の決定
のためのルーチンがECU40の目標車輪速設定部90
にて実行される。基本的には、車輪10FR,10FL,2
0RR,20RLに対する制動力を周期的に低下させて車輪
速VW を実際の車速まで戻すための周期カウンタのカウ
ント値CS2が予め設定した値Aに達する度に、疑似車速
VI および車輪速VW よりも大きな第二の目標車輪速V
S を設定する一方、これ以外の期間は所定の制動力が得
られる第一の目標車輪速VS を設定する。このため、目
標車輪速VS の初期値を算出する際に利用される目標ス
リップ率S0 を、第二の目標車輪速VS の場合と第一の
目標車輪速VS の場合とで切り換えるようにしており、
この初期値を基準として目標車輪速VS をそれまでの疑
似車速VI の減速割合に対応して漸次減少させるように
している。つまり、上述した周期カウンタのカウント値
CS2と予め設定した値Aとを比較して第一の目標車輪速
VS と第一の目標車輪速VS とを切り換える操作が、本
発明による目標車輪速切換ステップに該当する。
【0045】このような本実施例における目標車輪速設
定部90の制御手順を図7のフローチャートに示す。す
なわち、M501のステップにてABS制御中フラグA
BSFLGが1にセットされているか否かを判断し、A
BS制御中フラグABSFLGが0にリセットされてい
る、すなわちABS制御中ではないと判断した場合に
は、M502のステップに移行して周期カウンタのカウ
ント値CS2および切換フラグFC および目標車輪速設定
済フラグFV を0にリセットした後、再びM501のス
テップに戻る。
定部90の制御手順を図7のフローチャートに示す。す
なわち、M501のステップにてABS制御中フラグA
BSFLGが1にセットされているか否かを判断し、A
BS制御中フラグABSFLGが0にリセットされてい
る、すなわちABS制御中ではないと判断した場合に
は、M502のステップに移行して周期カウンタのカウ
ント値CS2および切換フラグFC および目標車輪速設定
済フラグFV を0にリセットした後、再びM501のス
テップに戻る。
【0046】また、M501のステップにてABS制御
中フラグABSFLGが1にセットされている、すなわ
ちABS制御中であると判断した場合には、M503の
ステップに移行して周期カウンタのカウント値CS2を1
つ繰り上げてM504のステップに移行する。このM5
04のステップでは周期カウンタのカウント値CS2が所
定値A以上か否かを判定し、周期カウンタのカウント値
CS2が所定値A以上である、すなわち実際の車速を判断
するために制動力を一時的に解除する時期に達している
と判断した場合には、M505のステップに移行して周
期カウンタのカウント値CS2を0にリセットし、さらに
切換フラグFC を1にセットする。そして、M506の
ステップにて目標スリップ率S0 を車速判定用の目標ス
リップ率、例えば−0. 1に設定することにより、ホイ
ールシリンダ50に対して減圧出力が実行され、制動力
が徐々に解除されて車輪速VW を増速傾向に切り換える
ことができる。
中フラグABSFLGが1にセットされている、すなわ
ちABS制御中であると判断した場合には、M503の
ステップに移行して周期カウンタのカウント値CS2を1
つ繰り上げてM504のステップに移行する。このM5
04のステップでは周期カウンタのカウント値CS2が所
定値A以上か否かを判定し、周期カウンタのカウント値
CS2が所定値A以上である、すなわち実際の車速を判断
するために制動力を一時的に解除する時期に達している
と判断した場合には、M505のステップに移行して周
期カウンタのカウント値CS2を0にリセットし、さらに
切換フラグFC を1にセットする。そして、M506の
ステップにて目標スリップ率S0 を車速判定用の目標ス
リップ率、例えば−0. 1に設定することにより、ホイ
ールシリンダ50に対して減圧出力が実行され、制動力
が徐々に解除されて車輪速VW を増速傾向に切り換える
ことができる。
【0047】上述したM506のステップに続いてM5
07のステップでは、目標車輪速設定済フラグFV が1
にセットされているか否かを判定し、これが1にセット
されていない、すなわち車両の実際の減速割合が算出さ
れていないと判断した場合には、M508のステップに
て目標車輪速VS を下式(7) により算出した後、M50
9のステップにて目標車輪速設定済フラグFV を1にセ
ットし、再びM501のステップに戻る。
07のステップでは、目標車輪速設定済フラグFV が1
にセットされているか否かを判定し、これが1にセット
されていない、すなわち車両の実際の減速割合が算出さ
れていないと判断した場合には、M508のステップに
て目標車輪速VS を下式(7) により算出した後、M50
9のステップにて目標車輪速設定済フラグFV を1にセ
ットし、再びM501のステップに戻る。
【0048】
【数8】 VS =(1−S0 )・VI ・・・ (7) また、M507のステップにて目標車輪速設定済フラグ
FV が1にセットされていると判断した場合には、M5
10のステップにて今回の目標車輪速VS(n)を下式(8)
にて算出し、再びM501のステップに戻る。
FV が1にセットされていると判断した場合には、M5
10のステップにて今回の目標車輪速VS(n)を下式(8)
にて算出し、再びM501のステップに戻る。
【0049】
【数9】 VS(n)=VS(n-1)−VK ・・・ (8) つまり、前記(2) 式により、1制御サイクル当りの実際
の車両の減速量VK が算出されるまでの初回減速度割合
算出済フラグVPFLGが0にリセットされている状態
では、(1) 式にて算出される疑似車速VI に基づいて
(7) 式により目標車輪速VS を算出するが、1制御サイ
クル当りの実際の車両の減速量VK が算出された後の初
回減速度割合算出済フラグVPFLGが1にセットされ
た状態では、(8) 式にてより正確な目標車輪速VS が算
出される。
の車両の減速量VK が算出されるまでの初回減速度割合
算出済フラグVPFLGが0にリセットされている状態
では、(1) 式にて算出される疑似車速VI に基づいて
(7) 式により目標車輪速VS を算出するが、1制御サイ
クル当りの実際の車両の減速量VK が算出された後の初
回減速度割合算出済フラグVPFLGが1にセットされ
た状態では、(8) 式にてより正確な目標車輪速VS が算
出される。
【0050】一方、M504のステップにて周期カウン
タのカウント値CS2が所定値A未満である、すなわち実
際の車速を判断するために制動力を一時的に解除する新
たな時期にまだ達していないと判断した場合には、M5
11のステップに移行して切換フラグFC が1にセット
されているか否かを判定する。このM511のステップ
にて切換フラグFC が1にセットされている、すなわち
実際の車速を判断するために制動力を一時的に解除して
いる状態にあると判断した場合には、M512のステッ
プに移行して車輪速VW が疑似車速VI にまで回復した
かをみるため、車輪加速度αW が0以上で、かつスリッ
プ率Sが所定値、例えば0. 05以下か否かを判定す
る。このM512のステップにて車輪加速度αW が負で
あるか、あるいはスリップ率Sが0. 05を越えてい
る、つまり車輪速VW が充分に回復していないと判断し
た場合には、前記M506のステップに移行して目標ス
リップ率S0 として車速判定用のスリップ率である−
0. 1を選択し、M508およびM510のステップに
て実際の車速を検出するための第二の目標車輪速VS を
算出する。つまり、これら(7),(8) 式による第二の目標
車輪速VS の設定操作が、本発明の目標車輪速設定ステ
ップ中における演算ステップに該当する。
タのカウント値CS2が所定値A未満である、すなわち実
際の車速を判断するために制動力を一時的に解除する新
たな時期にまだ達していないと判断した場合には、M5
11のステップに移行して切換フラグFC が1にセット
されているか否かを判定する。このM511のステップ
にて切換フラグFC が1にセットされている、すなわち
実際の車速を判断するために制動力を一時的に解除して
いる状態にあると判断した場合には、M512のステッ
プに移行して車輪速VW が疑似車速VI にまで回復した
かをみるため、車輪加速度αW が0以上で、かつスリッ
プ率Sが所定値、例えば0. 05以下か否かを判定す
る。このM512のステップにて車輪加速度αW が負で
あるか、あるいはスリップ率Sが0. 05を越えてい
る、つまり車輪速VW が充分に回復していないと判断し
た場合には、前記M506のステップに移行して目標ス
リップ率S0 として車速判定用のスリップ率である−
0. 1を選択し、M508およびM510のステップに
て実際の車速を検出するための第二の目標車輪速VS を
算出する。つまり、これら(7),(8) 式による第二の目標
車輪速VS の設定操作が、本発明の目標車輪速設定ステ
ップ中における演算ステップに該当する。
【0051】このように、切換フラグFC が1にセット
されている状態では、目標スリップ率S0 として車速判
定用のスリップ率である−0. 1を採用し、前記(7) 式
にて算出される第二の目標車輪速VS の初期値をその直
前の最大車輪速VWSまたは疑似車速VI よりも大きく設
定することにより、ブレーキのホイールシリンダ50か
らブレーキ液が迅速に排出されるようにし、さらにこの
状態からそれまでの疑似車速VI の減速割合に応じて第
二の目標車輪速VS を減少させることにより、制動効果
の少ない切換フラグFC が1にセットされている期間を
短くすることができる。
されている状態では、目標スリップ率S0 として車速判
定用のスリップ率である−0. 1を採用し、前記(7) 式
にて算出される第二の目標車輪速VS の初期値をその直
前の最大車輪速VWSまたは疑似車速VI よりも大きく設
定することにより、ブレーキのホイールシリンダ50か
らブレーキ液が迅速に排出されるようにし、さらにこの
状態からそれまでの疑似車速VI の減速割合に応じて第
二の目標車輪速VS を減少させることにより、制動効果
の少ない切換フラグFC が1にセットされている期間を
短くすることができる。
【0052】逆に、前記M512のステップにて車輪加
速度αW が0以上で、かつスリップ率Sが0. 05以下
である、すなわち車輪速VW が疑似車速VI にまで回復
していると判断した場合には、M513のステップにて
切換フラグFC および目標車輪速設定済フラグFV をそ
れぞれ0にリセットした後、M514のステップに移行
して目標スリップ率S0 として路面に対しタイヤが最大
摩擦力を得られるスリップ率、例えば0. 15を採用
し、M507のステップに移行して所定の制動力が得ら
れる第一の目標車輪速VS を前述したM508およびM
510のステップにて設定する。
速度αW が0以上で、かつスリップ率Sが0. 05以下
である、すなわち車輪速VW が疑似車速VI にまで回復
していると判断した場合には、M513のステップにて
切換フラグFC および目標車輪速設定済フラグFV をそ
れぞれ0にリセットした後、M514のステップに移行
して目標スリップ率S0 として路面に対しタイヤが最大
摩擦力を得られるスリップ率、例えば0. 15を採用
し、M507のステップに移行して所定の制動力が得ら
れる第一の目標車輪速VS を前述したM508およびM
510のステップにて設定する。
【0053】なお、この目標車輪速設定部90にて設定
される第一の目標車輪速VS および第二の目標車輪速V
S を所定の条件で切り換える本発明の目標車輪速切換手
段は、上述した周期カウンタを有するECU40の一部
で構成される。また、上述したM512のステップにお
いて、スリップ率Sが0ではなく、0. 05以下である
か否かを判断するようにしたのは、ノイズ等の混入によ
る誤判断を防止するためである。さらに、路面に対して
タイヤが最大摩擦力を得られる目標スリップ率として、
本実施例では0. 15を採用したが、車両の走行状態や
路面状況等に基づいて変更するようにしても良い。
される第一の目標車輪速VS および第二の目標車輪速V
S を所定の条件で切り換える本発明の目標車輪速切換手
段は、上述した周期カウンタを有するECU40の一部
で構成される。また、上述したM512のステップにお
いて、スリップ率Sが0ではなく、0. 05以下である
か否かを判断するようにしたのは、ノイズ等の混入によ
る誤判断を防止するためである。さらに、路面に対して
タイヤが最大摩擦力を得られる目標スリップ率として、
本実施例では0. 15を採用したが、車両の走行状態や
路面状況等に基づいて変更するようにしても良い。
【0054】上述した本実施例における制動操作を行っ
た場合の実際の車速と疑似車速と車輪速と目標車輪速と
の関係を図8に模式的に示しておく。この図8から明ら
かなように、切換フラグが1にセットされている状態で
は、第二の目標車輪速Vs が車輪速復帰時点t2 まで常
に減少していることから、この車輪速復帰時点t2 から
制動力が有効に作用するまでの時間が短くなり、車輪速
復帰時点t2 における車輪速を第一の目標車輪速Vs に
対して迅速に収束させることができる。
た場合の実際の車速と疑似車速と車輪速と目標車輪速と
の関係を図8に模式的に示しておく。この図8から明ら
かなように、切換フラグが1にセットされている状態で
は、第二の目標車輪速Vs が車輪速復帰時点t2 まで常
に減少していることから、この車輪速復帰時点t2 から
制動力が有効に作用するまでの時間が短くなり、車輪速
復帰時点t2 における車輪速を第一の目標車輪速Vs に
対して迅速に収束させることができる。
【0055】このように、本実施例ではブレーキペダル
52の踏込みによるブレーキ開始時点t0 から所定の
間、摩擦係数の大きな乾燥路における車両の減速度を想
定して設定した速度差値K1 を用いてこの間の疑似車速
VI を算出し、この疑似車速V I に基づいて設定される
第一の目標車輪速VS に車輪速VW を収束させ、所定時
間経過後にホイールシリンダ50の液圧を減圧すること
により、車輪速VW を実際の車速まで復帰させ、これに
より実際の車両の減速割合を修正するようにしたが、疑
似車速VI に基づいて設定される第一の目標車輪速VS
に対し、車輪速Vw を所定の許容差で追従させても良
く、本実施例で採用した目標車輪速VS を車輪のスリッ
プ率に換算して上述した制御を行うようにしても良い。
また、ブレーキ開始時点t0 から車輪速VW が所定の閾
値以下に達した場合、直ちに減圧を開始して車輪速VW
を早急に実際の車速と対応した車輪速にまで復帰させ、
実際の車両の減速割合を算出することにより、より早く
正確な疑似車速VI を得ることも可能である。
52の踏込みによるブレーキ開始時点t0 から所定の
間、摩擦係数の大きな乾燥路における車両の減速度を想
定して設定した速度差値K1 を用いてこの間の疑似車速
VI を算出し、この疑似車速V I に基づいて設定される
第一の目標車輪速VS に車輪速VW を収束させ、所定時
間経過後にホイールシリンダ50の液圧を減圧すること
により、車輪速VW を実際の車速まで復帰させ、これに
より実際の車両の減速割合を修正するようにしたが、疑
似車速VI に基づいて設定される第一の目標車輪速VS
に対し、車輪速Vw を所定の許容差で追従させても良
く、本実施例で採用した目標車輪速VS を車輪のスリッ
プ率に換算して上述した制御を行うようにしても良い。
また、ブレーキ開始時点t0 から車輪速VW が所定の閾
値以下に達した場合、直ちに減圧を開始して車輪速VW
を早急に実際の車速と対応した車輪速にまで復帰させ、
実際の車両の減速割合を算出することにより、より早く
正確な疑似車速VI を得ることも可能である。
【0056】
【発明の効果】本発明のアンチロックブレーキ方法およ
びその装置によると、制動中に実際の車速を検出する目
的で、制動力を一時的に低下させる第二目標車輪速を所
定の制動力が得られる第一目標車輪速の変化割合と対応
した変化割合で常に減少させるようにしたので、再び制
動力を回復させる際に第一目標車輪速に対する収束時間
を短くすることが可能となり、これによって制動距離を
大幅に短縮することができる。
びその装置によると、制動中に実際の車速を検出する目
的で、制動力を一時的に低下させる第二目標車輪速を所
定の制動力が得られる第一目標車輪速の変化割合と対応
した変化割合で常に減少させるようにしたので、再び制
動力を回復させる際に第一目標車輪速に対する収束時間
を短くすることが可能となり、これによって制動距離を
大幅に短縮することができる。
【図1】本発明によるアンチロックブレーキ装置を後輪
駆動車に応用した一実施例における制御ブロック図であ
る。
駆動車に応用した一実施例における制御ブロック図であ
る。
【図2】本実施例におけるアンチロックブレーキ装置の
システム概念図である。
システム概念図である。
【図3】本実施例におけるブレーキ液圧回路の一部を表
す概念図である。
す概念図である。
【図4】本実施例における基本的な制御手順の一例を表
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図5】本実施例における疑似車速演算部の処理の流れ
を表すフローチャートである。
を表すフローチャートである。
【図6】本実施例における制動力調整部の処理の流れを
表すフローチャートである。
表すフローチャートである。
【図7】本実施例における目標車輪速設定部の処理の流
れを表すフローチャートである。
れを表すフローチャートである。
【図8】本実施例における実際の車速と疑似車速と車輪
速と目標車輪速との関係を表すグラフである。
速と目標車輪速との関係を表すグラフである。
10FR, 10FL, 20RR, 20RL 車輪 30FR, 30FL, 30RR, 30RL 車輪速センサ 40 ECU(制御ユニット) 50 ホイールシリンダ 52 ブレーキペダル 57 ブレーキスイッチ 61 増圧切換制御弁 62 減圧切換制御弁 70 疑似車速演算部 80 制動力調整部 90 目標車輪速設定部 A 周期カウンタの予め設定した値 B 増圧カウンタの所定値 CS 周期カウンタのカウント値 CP 増圧カウンタのカウント値 FC 切換フラグ FV 目標車輪速設定済フラグ ABSFLG ABS制御中フラグ VPFLG 初回減速度算出済フラグ G 係数 K 係数 K1 速度差 S 車輪のスリップ率 S0 目標スリップ率 t0 ブレーキ開始時点 t2 車輪速復帰時点 VFR, VFL, VRR, VRL, VW 車輪速 VWS 最大車輪速 V0 ブレーキ開始車速 VI 疑似車速 VS 目標車輪速 VP 復帰実車速 VK 1制御サイクル当りの実際の車両の減速度 ΔV 目標車輪速と車輪速との偏差 Z 評価値 ZS1 増圧基準値 ZS2 減圧基準値 αW 車輪加速度 αWS 最大車輪加速度 β 目標車輪速と車輪速との偏差の変化率
Claims (2)
- 【請求項1】 車輪の回転速度を検出する車輪速検出ス
テップと、 この車輪速検出ステップにて検出された車輪速に基づい
て制動中における車両の疑似車速を設定する疑似車速設
定ステップと、 この疑似車速設定ステップにて設定された疑似車速と前
記車輪速検出ステップにて検出された車輪速とに基づ
き、所定の制動力が得られる第一目標車輪速、ならびに
前記疑似車速以上の第二目標車輪速をそれぞれ設定する
目標車輪速設定ステップと、 この目標車輪速設定ステップにて設定される第一目標車
輪速と第二目標車輪速とを所定の条件で切り換える目標
車輪速切換ステップと、 前記車輪速検出ステップにて検出される車輪速が第一目
標車輪速に追従するように、前記車輪に対する制動力を
調整する制動力調整ステップとを具えたアンチロックブ
レーキ方法において、 前記目標車輪速設定手段は第二目標車輪速の変化割合を
前記第一目標車輪速の変化割合と対応させる演算ステッ
プを有するものであることを特徴とするアンチロックブ
レーキ方法。 - 【請求項2】 車輪の回転速度を検出する車輪速検出手
段と、 この車輪速検出手段にて検出された車輪速に基づいて制
動中における車両の疑似車速を設定する疑似車速設定手
段と、 この疑似車速設定手段にて設定された疑似車速と前記車
輪速検出手段にて検出された車輪速とに基づき、所定の
制動力が得られる第一目標車輪速、ならびに前記疑似車
速以上の第二目標車輪速をそれぞれ設定する目標車輪速
設定手段と、 この目標車輪速設定手段にて設定される第一目標車輪速
と第二目標車輪速とを所定の条件で切り換える目標車輪
速切換手段と、 前記車輪速検出手段にて検出される車輪速が第一目標車
輪速に追従するように、前記車輪に対する制動力を調整
する制動力調整手段とを具えたアンチロックブレーキ装
置において、 前記目標車輪速設定手段は前記第二目標車輪速の変化割
合を前記第一目標車輪速の変化割合と対応させる演算手
段を有するものであることを特徴とするアンチロックブ
レーキ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16676193A JPH0717384A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | アンチロックブレーキ方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16676193A JPH0717384A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | アンチロックブレーキ方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0717384A true JPH0717384A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15837228
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16676193A Pending JPH0717384A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | アンチロックブレーキ方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0717384A (ja) |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP16676193A patent/JPH0717384A/ja active Pending
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