JPH10130410A - ポリエステルフイルム、金属化ポリエステルフイルムおよびフイルムコンデンサー - Google Patents

ポリエステルフイルム、金属化ポリエステルフイルムおよびフイルムコンデンサー

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JPH10130410A
JPH10130410A JP8284330A JP28433096A JPH10130410A JP H10130410 A JPH10130410 A JP H10130410A JP 8284330 A JP8284330 A JP 8284330A JP 28433096 A JP28433096 A JP 28433096A JP H10130410 A JPH10130410 A JP H10130410A
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polyester film
film
less
polyester
water
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JP8284330A
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Seizo Aoki
精三 青木
Takuya Kumagai
拓也 熊谷
Yukichi Deguchi
雄吉 出口
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来フイルムに比べ、高温高湿下における耐湿
熱ライフ性に優れ、tanδの増加が少なく、低電圧で
コンデンサー破壊を起こしにくい、耐環境性に優れたコ
ンデンサー用に適したポリエステルフイルムを提供する
こと。 【解決手段】二軸配向ポリエステルフイルムの少なくと
も片面に水溶性及び/または水分散性エポキシ化合物を
塗布、熱処理してなる被膜を形成したことを特徴とする
ポリエステルフイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明はコンデンサー用に好適な
ポリエステルフイルムに関するものであり、さらに詳し
くは耐電圧、低誘電損失、滑り性や巻取性などの取り扱
い性に優れ、かつ耐湿熱ライフ性、耐樹脂性に優れたポ
リエステルフイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステルフイルムなどにおい
ては、その表面にカルボキシル塩基を有する水性のポリ
ウレタンに2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合
物を架橋剤として混合したものを塗布したポリエステル
フイルムが特公平1−19343号公報などで知られて
おり、また、1〜8wt%のカルボキシル基叉はその塩
を側鎖に有する水溶性叉は水分散性ポリウレタン及び、
叉はポリエステルに2個以上のエポキシ基有するエポキ
シ化合物を架橋剤として混合したものを、塗布し、つい
でその塗布層に金属蒸着層を設けた金属蒸着ポリエステ
ルフイルムが特公平7−81179号公報で知られてい
る。これらは、いずれも特定コート剤を被覆することに
より各種材料や蒸着金属と基材ポリエステルフイルムの
接着性、耐水接着性を改良することをその目的としてい
る。
【0003】また、カルボキシル基、ヒドロキシル基ま
たはこれらの塩を有する樹脂にイソシアネート系化合
物、エポキシ系化合物、アミン系化合物の少なくとも1
種を架橋剤として混合させたものをポリエステルフイル
ムに塗布し、ついで形成した塗布層に金属蒸着層を設け
た金属蒸着ポリエステルフイルムをフイルムコンデンサ
ーとすることが特開平5−152159号公報で知られ
ている。これは、特定コート剤を被覆することにより蒸
着金属と基材ポリエステルフイルムの接着性、耐水接着
性を改良し、また、コンデンサーを高温高湿下に置いた
場合の静電容量の低下を防ぐことをその目的としてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記手法では
その目的に対してはそれなりの効果が期待できるが、耐
湿熱ライフ性のさらなる向上が求められ、かつ使用条件
の過酷さからさらに高温下における耐湿熱ライフ特性の
改良が求められている。また、上記の公知の手法は、コ
ンデンサーとした際、被覆材料の吸水が大きく高温高湿
下において、誘電損失が増大し、その結果、コンデンサ
ーの破壊が低電圧で生じる、という欠点を有し、また、
コンデンサーの外装を形成する樹脂(アンダーコートを
含む)により、誘電損失の増大が生じ、コンデンサーの
破壊が起こる(耐樹脂性がない)という問題を有してい
る。
【0005】本発明の目的は、前述したコンデンサー用
途においてさらなる耐湿熱ライフ特性に優れ、かつ、さ
らなる高温下の耐湿熱ライフ特性の向上(以下耐湿熱ラ
イフ性は両者を含めたものとして言う)し、かつ、コン
デンサーの低電圧での破壊を防ぐことを可能とするコン
デンサー用に好適なポリエステルフイルムを提供するこ
とをにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、上記課題は、次ぎの構成の本発明によって工
業的に有利に達成された。
【0007】[1]二軸配向ポリエステルフイルムの少
なくとも片面に水溶性及び/または水分散性エポキシ化
合物を塗布、延伸、熱処理してなる被膜を形成したこと
を特徴とするポリエステルフイルム。
【0008】[2]該フイルムの吸水率が3%以下であ
ることを特徴とする上記[1]記載のポリエステルフイ
ルム水溶性及び/または水分散性エポキシ化合物を塗
布、延伸、熱処理してなる被膜。
【0009】[3」該フイルムの150℃、30分の熱
収縮率が1.5%以下であることを特徴とする上記
[1]または上記[2]に記載のポリエステルフイル
ム。
【0010】[4]中心線平均粗さSRaが100nm
以下であり、かつSRmaxが2000nm以下である
ことを特徴とする上記[1]〜[3]のいずれかに記載
のポリエステルフイルム。
【0011】[5]未延伸ポリエステルフイルムまたは
一軸延伸ポリエステルフイルムに水溶性及び/または水
分散性エポキシ化合物を塗布した後、延伸、熱処理する
ことを特徴とするポリエステルフイルムの製法。
【0012】[6]該フイルムの吸水率が3%以下であ
ることを特徴とする上記[5]記載のポリエステルフイ
ルムの製法。
【0013】[7]該フイルムの150℃、30分の熱
収縮率が1.5%以下であることを特徴とする上記
[5]または上記[6]に記載のポリエステルフイルム
の製法。 [8]該フイルムの中心線平均粗さSRaが100nm
以下であり、かつSRmaxが2000nm以下である
ことを特徴とする上記[5]〜[7]のいずれかに記載
のポリエステルフイルムの製法。
【0014】[9]上記[1]〜[4]のいずれかに記
載のポリエステルフイルムの少なくとも片面の被膜上に
金属層を形成してなることを特徴とする金属化ポリエス
テルフイルム。
【0015】[10]上記[9]記載の金属化ポリエス
テルフイルムを巻回もしくは積層してなることを特徴と
するフイルムコンデンサー。
【0016】本発明の最大の特徴は、水溶性及び/また
は水分散性エポキシ化合物の被膜が上記本発明の課題を
好都合に達成した点にある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステルフイ
ルムに用いられるポリエステルとはエステル化によって
高分子化されている結晶性の熱可塑性樹脂組成物であ
り、このようなポリエステルはジカルボン酸成分とグリ
コール成分を重縮合することによって得られる。
【0018】ジカルボン酸成分としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸な
どが挙げられ、グリコール成分としては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。
これらのうち酸成分としてはテレフタル酸、ナフタレン
−2,6−ジカルボン酸が好ましく、グリコール成分と
してはエチレングリコールが好ましい。
【0019】該ポリエステルの融点は250℃以上であ
るのが耐熱性の点から好ましく、また、300℃以下で
あるのが生産性の点から好ましい。このような好ましい
ポリエステルとしてはポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレート、ポリ−1,4−シ
クロヘキシレンジメチレンテレフタレートを挙げること
ができる。
【0020】これらのポリマには他の成分が共重合、ブ
レンドされていても差し支えない。また、本発明のポリ
エステル中の金属とリンとの比すなわちM/Pは、好ま
しくは1.8以下、より好ましくは1.4以下、さらに
好ましくは1.2以下、特に好ましくは1.0以下であ
るのが常温及び高温における絶縁抵抗が向上する。ま
た、耐湿熱ライフ特性をも向上させるため好ましい。
【0021】本発明のポリエステルはその極限粘度
[η]が好ましくは0.50dl/g以上、より好まし
くは0.6dl/g以上、さらに好ましくは0.65d
l/g以上、特に好ましくは0.7dl/g以上がコン
デンサ用においては耐圧性,機械特性,耐湿熱ライフ特
性の点で好ましく、回収性の点からも好ましい。
【0022】このポリエステルフイルムは2軸延伸(配
向)を行なう必要があり、また、機械的特性、熱的特
性、電気的特性からも好ましい。被覆層については配向
状態であっても未配向状態であってもよい。
【0023】本発明の被膜はエポキシ化合物からなるも
のであり、好ましくは2個以上のエポキシ基、より好ま
しくは3〜5個のエポキシ基を有するのが好ましい。こ
のエポキシ化合物はモノマーであっても、ポリマーであ
ってもよいが、水溶性及び/または水分散性である必要
がある(塗布前で)。水溶性及び/または水分散性でな
いと塗布欠点が出来、本発明の耐湿熱ライフ性の向上が
出来ないばかりでなく、溶剤使用ではインラインコート
時危険性、有害性が問題となる。エポキシ化合物を用い
ることにより、耐湿熱ライフ特性、誘電損失の低減、耐
電圧、滑り性、巻き取り性、素子巻き性などに優れる。
このエポキシ化合物の具体例としては、次のものが挙げ
られる。
【0024】
【化1】
【化2】
【化3】 本発明のポリエステルフイルムは、その吸水率が3wt
%以下、特に0.2〜2.5wt%であるのが好まし
い。3wt%を越えるものでは、誘電損失が大きくな
り、高温高湿下長時間における絶縁破壊電圧の低下が起
こり、実用上問題となる場合がある。また、小さくなり
すぎるとコンデンサ素子巻きにおいて、帯電現象を生じ
巻取り収率が低下し生産性を低下させるなどの傾向とな
る。
【0025】本発明のポリエステルフイルムは、その耐
樹脂性(後述する)が2〜5、特に4〜5であるのが好
ましい。2未満では、コンデンサーとしたとき、端子引
き出し部分で抵抗が大きくなったり、発熱を伴い、ひど
いときにはコンデンサの破壊につながるなどの問題を起
こす傾向となる。
【0026】本発明の被膜に、ポリエステル、ポリウレ
タン、ポリオレフィン、ポリアミド、アクリルなどの樹
脂を、本発明の目的、効果を損なわない範囲で含まれて
も良い。また、含まれる場合好ましくは60%以下、さ
らに好ましくは50%以下、より好ましくは30%以下
とする。含まないのが耐湿熱ライフ性、塗布性などから
最も好ましい。
【0027】本発明の被覆には、架橋を促進するための
架橋促進剤、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、ベンジルメチルアミン、メタフェニレ
ンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、キシリレンジ
アミン等を添加することにより、架橋反応が促進され、
生産性は向上するようにみえるが、添加することにより
耐湿熱ライフ特性を低下させるため添加しないのが好ま
しい。
【0028】本発明の被膜は、その軟化温度が140℃
以上であるのが好ましく、さらに好ましくは150℃、
より好ましくは160℃以上であるのがよい。140℃
以上とすることにより、耐樹脂性、耐湿熱ライフ性やコ
ンデンサーの耐熱性向上の点で好ましい。
【0029】本発明の被膜を形成されたポリエステルフ
イルムは、その表面粗さSRaが100nm以下、特に
10〜80nmであるのが好ましい。100nmを越え
るものでは平滑性が悪く耐湿熱ライフ性、耐電圧などの
点で問題を生じる場合がある。また、小さくなりすぎた
場合、滑り性が悪化し、材料によってはブロッキングを
起こし、取り扱いが困難となったり巻取性が悪化する場
合がある。
【0030】また、この最大表面粗さSRmaxは20
00nm以下、特に500〜1500nmが好ましい。
2000nmを越えるものでは耐電圧特にステップアッ
プ直流耐電圧が低下したり、耐湿熱ライフ特性が低下す
る方向になる。小さくなりすぎると巻き取り時、空気抜
け性が悪く、フイルムの蛇行などの問題を生じる。
【0031】本発明のフイルムの150℃、30分処理
時の熱収縮率は1.5%以下特に0.1〜1.2%が好
ましい。1.5%を越える場合蒸着後コンデンサーと
し、高温下、高温多湿下に放置した時、表面に凹凸が生
じこの結果、誘電損失が増大傾向となり、コンデンサー
破壊の原因をつりやすくなる。また、小さすぎても同様
の問題を生じやすくなる。
【0032】この被覆層は二軸延伸製膜における延伸前
や一軸延伸後二軸目の延伸前にコロナ放電処理を行い前
述した水溶性及び/または水分散性エポキシ化合物を基
材ポリエステルの水分散性樹脂及び/または水溶性樹脂
をコートし、延伸する方法によって得られる。
【0033】本発明における被膜層の厚みは少なくとも
片面に、0.001〜5.0μm、特に0.01〜2.
0μmが好ましい。0.001μm未満では本発明の表
面粗さが得られず、滑り性、素子巻性などが悪く、耐湿
熱ライフ性の改良効果も不十分となり好ましくない。ま
た、5.0μmを越えるものではコンデンサ用途におい
ては、耐電圧性、コロナ放電破壊など各種電気特性の悪
化やセルフヒール性などが悪化する。
【0034】フイルムの巻取り性や滑り性、コンデンサ
素子巻性をよくするために、基材ポリエステル層や被膜
層に微粒子の添加をおこなってもよく、この粒子として
は無機粒子や有機粒子などいかなるものであってもよ
く、無機粒子としては、シリカ、アルミナ、ジルコニ
ア、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、燐酸カルシウ
ム、酸化チタンなど、有機粒子としては、アクリル酸
類、スチレン、ポリエステル等を構成成分とするものな
どが挙げられる。前述した表面粗さを構成する粒子サイ
ズや添加量で合わせるのがよい。
【0035】次に本発明の製造方法について説明するが
必ずしもこれに限定されるものではない。
【0036】まず、基材となるポリエステルを押出機に
て溶融押出し、冷却ロール上でガラス転移点以下に冷
却、キャストし、ガラス転移点以上に加熱したのち、長
手方向に2.8〜7.5倍延伸し、被覆する側のポリエ
ステル表面をコロナ放電処理し、前述の被覆樹脂をコー
トし、さらにステンタにて基材ポリエステルのTg〜1
70℃に予熱した後、3.0〜12倍に幅方向に延伸
し、必要により弛緩しながら基材ポリエステルの融点未
満の温度、好ましくは235℃以下、より好ましくは2
25℃、さらに好ましくは220〜200℃で熱固定す
るのが誘電損失を低減させるために好ましい。
【0037】次にコンデンサの場合の内部電極となる金
属蒸着は真空、蒸着法によって得られ、蒸発源から金属
を蒸着させ、本発明のポリエステルフイルム上に蒸着膜
を形成する。
【0038】この蒸発源としては抵抗加熱方式のボート
形式や、輻射あるいは高周波加熱によるルツボ形式や、
電子ビーム加熱による方式などがあるが、特に限定され
ない。この蒸着に用いる金属としては、Al,Zn,M
g,Snなどの金属が好ましいが、Ti,In,Cr,
Ni,Cu,Pb,Feなども使用できる。これらの金
属はその純度が99%以上、望ましくは99.5%以上
の粒状,ロッド状,タブレット状,ワイヤー状あるいは
ルツボの形状に加工したものが好ましい。
【0039】また、この蒸着の場合は特にアルミニウム
が生産性,コスト面から好ましく、少なくとも片面にア
ルミニウムを蒸着して、アルミニウム蒸着膜を設ける
が、この時アルミニウムと同時あるいは逐次にたとえば
ニッケル、銅、金、銀、クロム、亜鉛などの他の金属成
分も蒸着することができる。
【0040】また、該アルミニウムの厚さは使用目的に
より異なるが20〜1000オングストロームであるこ
とがコンデンサ特性特にセルフヒール性の点で好まし
い。
【0041】また、コンデンサ用途においては、さらに
アルミニウムの蒸着膜表面のアルミニウム酸化指数が
1.65以下、好ましくは1.45〜1.60が耐湿熱
ライフ性がより一層向上するため好ましい。
【0042】また本発明のポリエステルフイルムは15
0℃,30分の加熱収縮率が、コンデンサとしたのち少
なくとも長手方向で2.0%以下より好ましくは1.5
%以下、さらに好ましくは1.0%以下であるのが望ま
しい。
【0043】[評価方法] (1)ポリエステルの極限粘度[η] ポリエステルをオルソクロロフェノールに溶解し、25
℃において測定した。 (2)吸水率 ポリエステルフイルムを重ねて2cm角に裁断し、秤量
瓶中に入れ、48hr常温で真空乾燥し、この重量をW
1とする。このサンプルを60℃、80%RH下に放置
し、重量を経時で測定し、平行状態になった時の重量を
W2とし、下記式で吸水率を求めた。(なお、W2は吸
湿率の変化が10%以内になった時点とした) (W2−W1)×100/W1=吸水率(%) (3)耐樹脂性 サンプル準備 評価するポリエステルフイルムの評価面に蒸着機にてア
ルミニウムを表面抵抗が1〜5Ω/□または200〜2
000Aの膜厚となるように蒸着した。金属化フイルム
からなるコンデンサーにおいては、その蒸着面を評価す
る。
【0044】[ 評価手順] 蒸着フイルムの蒸着面に、サ
ンユレジン(株)製エポキシ樹脂SR−10とその硬化
剤H−330を100対80の割合(重量比)で混合し
たものを、塗布または滴下し、常温で30min放置
後、105℃の熱風オーブンで1hr放置し、塗布また
は滴下部分の表面変化を観察(顕微鏡下などの拡大観察
可能な手段を用いて)し、以下の評価基準で示した。
【0045】この変化とは、シワ、つぶ状等の何らかの
変化が認められた場合、その1個の最大部分の寸法で表
した(多数のシワ、つぶが集合したものは、その集合状
態を1個とした)。次の5段階評価とした。
【0046】 5:変化しない〜0.05mm未満:良好で使用可能 4:0.05〜0.1mm未満:わずかに問題あるが使
用可能 3:0.1〜0.2mm未満:問題あるが用途により使
用可能 2:0.2〜0.3mm未満:かなり問題であるが用途
により使用可能 1:0.3mm以上:使用不可能 (4)フイルムの表面粗さRa JIS B0601に準じて測定する。ET−30K
(小坂製作所(株)製)で触針方法により測定した。
【0047】(5)アルミニウム蒸着膜表面のアルミニ
ウム酸化指数 蒸着膜表面を軟X線光電子分光法で分析する。試料がコ
ンデンサとなっている時は解体して蒸着面を空気中に暴
露して試料とする。測定によって得られるピーク面積比
を各原子の相対感度因子で補正して得られる原子数比お
よび各原子の結合状態によりシフトしたピークを分割し
て求められる成分割合より、アルミニウム酸化指数O/
Alを(1)式によって求める。
【0048】 O/Al=[O(Al oxide)/Al(Total) ]/[Al (III)/Al(Total)(1) ここで[Al (III)/Al(Total) ]はアルミニウム原
子のピークを分割して得られたAl (III)の存在比、ま
た[O(Aloxide) /Al(Total) ]はアルミニウムに対
する全酸素濃度から酸素単体およびアルミニウム以外の
元素と結合した酸素濃度を差し引いて求められる。すな
わち、例えば炭素と結合した酸素の濃度は、炭素のピー
クを分割して求められる。この時、酸素を含む官能基が
いくつか考えられたり、あるいは結合エネルギーが接近
しているため分離ができない等、酸素の量が特定できな
い場合には最も多くの酸素が炭素と結合しているものと
見積もる。同様にして、他の元素に結合した酸素につい
ても結合酸素量を求め、合計した値を全酸素濃度から差
し引く。測定条件を以下に示す。
【0049】 装置 :島津製作所製 ESCA750 励起X線 :MgKα1.2線(1253.6e
V) エネルギー補正:C1Sメインピークの結合エネルギーを
284.6eVとする。
【0050】光電子脱出角度:90度 (6)コンデンサの耐湿熱ライフ性 コンデンサを60℃、95%RHの雰囲気下で400V
DCを印加し、エージングして静電容量変化率を測定し
た。この静電容量変化率△C/Cが10%低下するまで
の時間で示し、耐湿ライフ試験結果とした。この時間が
長いほど耐湿熱ライフ性が良い。ここで、Cはエージン
グ前の静電容量、△Cはエージング前後の静電容量変化
量である。
【0051】さらなる高温下の耐湿熱ライフ性は雰囲気
温度を85℃にした以外はすべて同一条件とした。
【0052】(7)シート平均耐電圧 JIS2110に準じ、シートBDV(絶縁破壊電圧)
DCにて測定した。陰極に厚み100μm、10cm角
アルミ箔電極、陽極に真鋳製25mmφ、500gの電
極を用い、この間にフイルムをはさみ、春日製高電圧直
流電源を用いて、100V/secの割合で昇圧しなが
ら印加し、10mA以上の電流が流れた場合を絶縁破壊
したものとし、これを30回測定し、その平均値の電圧
で示した。
【0053】(8)コンデンサーの製造 フイルムの片面に表面抵抗値が2Ωとなるようにアルミ
ニウムを真空蒸着した。その際、長手方向に走るマージ
ン部を有するストライプ状に蒸着した(蒸着部の幅8.
0mm、マージン部の幅1.0mmの繰り返し)。次に
各蒸着部の中央と各マージン部の中央に刃を入れてスリ
ットし、左もしくは右に0.5mmのマージンを有する
全幅4.5mmのテープ状に巻取リールにした。得られ
たリールの左マージンおよび右マージンのもの各1枚づ
つを重ね合わせて巻回し、静電容量約0.047μFの
巻回体を得た。その際、幅方向に蒸着部分がマージン部
より0.5mmはみだすように2枚のフイルムをずらし
て巻回した。この巻回体から芯材を抜いて、そのまま1
50℃、1MPaの温度、圧力で5分間プレスした。こ
れに両端面にメタリコンを溶射して外部電極とし、メタ
リコンにリード線を溶接して巻回型コンデンサ素子を得
た。
【0054】このコンデンサー素子に、サンユレジン
(株)製エポキシ樹脂SR−10とその硬化剤H−33
0を100対80の割合(重量比)で混合したもので含
浸(端面より)被覆(全体)し( 含浸時間:30秒)但
しコンデンサー素子を事前に120℃で1時間加熱した
ものを素早く含浸する。次いで、100℃で硬化させ
た。(9)ガラス転移温度(Tg) セイコー電子工業(株)製ロボットDSC,RDC22
0,SSC5200HDISK STATIONを用
い、2〜5mmgをサンプリングし、昇温速度20℃/
minで測定し、求めた。また、この測定で検出されな
い場合は昇温を250℃まで行い、液体窒素で急冷し、
再度前述条件で昇温測定した。また、両方にガラス転移
温度が認められる場合、高く出る方を使用した。
【0055】被覆層を基材から溶剤で溶解し、溶剤を飛
ばし、被覆樹脂のみを取り出し、困難場合は被覆層のみ
掻き削り測定サンプルとした。基材、被覆層の樹脂が明
らかな場合は、その素材をサンプルとした。
【0056】(10)表面のカルボン酸濃度 島津製作所製 ESCA750を使用し、次ぎの条件で
測定した。
【0057】 励起X線:MgKα1,2 線(1253.6eV) 光電子脱出角度θ:90゜ 標準サンプルはポリアクリル酸(PAA)フイルムを使
用した。
【0058】標準サンプル,測定サンプル共に以下の気
相化学修飾反応を実施した。
【0059】R-COOH+CF3 CH2 OH+C 6 H 11NCNC6 H 11
→R-COOCH 2 CF3 +C 6 H 11NHCONHC 6 H 11 試料フイルムと標準試料であるPAAフイルムを約1c
m角に切り、デシケータ中で空気雰囲気下、ピリジンと
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)を触媒と
し、トリフルオロエタノール(TFE)により、フイル
ム表面カルボン酸のエステル化を行なった(試料フイル
ムとPAAフイルムは同一バッチでおこなった)。
【0060】PAA標準試料からTFEとの反応率
(r)と反応触媒として用いたDCCの残留率(m)を
求め、各試料のC1S, F1Sのピーク面積にrとmを配慮
してフイルム表面カルボン酸濃度(−COOH/C[to
tal ])を求めた。
【0061】(11)素子巻性 前述のコンデンサ製造方法において、素子巻を終えたも
のをプレス工程に入る前に解体し、2枚のフイルムの蛇
行状態で判断した。蛇行が0.5mm未満を良好として
○で示し、1.0mm以上は使用負荷として×で示し
た。また、その中間のものを△で示した。
【0062】(12)滑り性 摩擦係数にて評価した。摩擦係数の評価法としてはAS
TM D1894に準じた。
【0063】(13)tanδ変化 コンデンサー作成後のtanδを測定し、未コートta
nδとの差で示した。変化が±3%以下を良好として
◎、±3%を越え±5%以下を○で示し、±5%±7%
以下を△で、±7%を越え±10%以下を△×とし、±
10%以上は使用不能として×で示した。
【0064】(14)軟化温度 水分散被覆樹脂を100℃真空下で乾燥し、さらに23
0℃で15分乾燥した被覆樹脂を真空下で常温まで低下
したものを用い以下のように評価、測定した。上記樹脂
を高化式フローテスターを用い、ノズル径1.0mm、
ノズル長さ5mm、シリンダー直径10mmに10kg
の荷重をかけ、4℃/minの速度で昇温し、ノズルよ
り流出し始める温度で表した。
【0065】
【実施例】以下本発明を実施例に基づき説明する。
【0066】[比較例1]ポリエステル樹脂としてポリ
エチレンテレフタレート(IV=0.65)を用い、1
80℃で真空乾燥し、押出機に供給し、285℃で溶融
させたのちTダイよりシートを吐出させ、冷却ドラムに
てキャストした。
【0067】このフイルムを90℃に加熱し、長手方向
に3.3倍延伸し、幅方向に4倍延伸し、引続き215
℃で3.5%弛緩処理を行い、5.4μmの二軸延伸フ
イルムを得た。
【0068】[実施例1]ポリエチレンテレフタレート
を長手方向に延伸したあと被覆剤塗布前にコロナ放電処
理をおこない、被覆剤として多官能エポキシ化合物”C
R−5L”(大日本インキ化学工業(株)製)/の8重
量%の水分散液を塗布し、その他は比較例1と同様の製
膜条件で二軸延伸フイルムを得た。本被覆剤を被膜厚み
0.1μmとなるように両面に塗布した。全フイルム厚
み5.4μmの二軸延伸フイルムを得た。
【0069】[実施例2]被覆剤として”CR−5L”
(大日本インキ化学工業(株)製)100重量部にポリ
エステル樹脂の30重量%水分散液”ポリエスター”W
0030(日本合成化学工業(株)製)を固形分で10
重量部添加し、実施例1と同様の条件で製膜し、二軸延
伸フイルムを得た。両面の塗布厚みが0.15μm、全
フイルム厚み5.4μmの二軸延伸フイルムを得た。
【0070】[実施例3]被覆剤として”CR−5L”
(大日本インキ化学工業(株)製)100重量部にポリ
エステルポリウレタン樹脂の30重量%水分散液”ハイ
ドラン”HW350(大日本インキ化学工業(株)製)
を固形分で10重量部添加し、実施例1と同様の条件で
製膜し、二軸延伸フイルムを得た。両面の塗布厚みが
0.15μm、全フイルム厚み5.4μmの二軸延伸フ
イルムを得た。
【0071】これら比較例1及び実施例1〜3の結果を
表1に示したが特定の被膜を有することにより、tan
δの増加が少なく、耐湿熱ライフ性に優れたコンデンサ
ー用のポリエステルフイルムが得られた。
【0072】
【表1】
【0073】
【発明の効果】本発明のポリエステルフイルムは、従来
フイルムに比べ、高温高湿下における耐湿熱ライフ性に
優れ、tanδの増加が少なく、低電圧でコンデンサー
破壊を起こしにくい、耐環境性に優れたコンデンサー用
に適したポリエステルフイルムが得られたものである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸配向ポリエステルフイルムの少なくと
    も片面に水溶性及び/または水分散性エポキシ化合物を
    塗布、熱処理してなる被膜を形成したことを特徴とする
    ポリエステルフイルム。
  2. 【請求項2】該フイルムの吸水率が3%以下であること
    を特徴とする請求項1記載のポリエステルフイルム。
  3. 【請求項3】該フイルムの150℃、30分の熱収縮率
    が1.5%以下であることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のポリエステルフイルム。
  4. 【請求項4】中心線平均粗さSRaが100nm以下で
    あり、かつSRmaxが2000nm以下であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステ
    ルフイルム。
  5. 【請求項5】未延伸ポリエステルフイルムまたは一軸延
    伸ポリエステルフイルムに水溶性及び/または水分散性
    エポキシ化合物を塗布した後、延伸、熱処理することを
    特徴とするポリエステルフイルムの製法。
  6. 【請求項6】該フイルムの吸水率が3%以下であること
    を特徴とする請求項5記載のポリエステルフイルムの製
    法。
  7. 【請求項7】該フイルムの150℃、30分の熱収縮率
    が1.5%以下であることを特徴とする請求項5または
    請求項6に記載のポリエステルフイルムの製法。
  8. 【請求項8】該フイルムの中心線平均粗さSRaが10
    0nm以下であり、かつSRmaxが2000nm以下
    であることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載
    のポリエステルフイルムの製法。
  9. 【請求項9】請求項1〜4のいずれかに記載のポリエス
    テルフイルムの少なくとも片面の被膜上に金属層を形成
    してなることを特徴とする金属化ポリエステルフイル
    ム。
  10. 【請求項10】請求項9記載の金属化ポリエステルフイ
    ルムを巻回もしくは積層してなることを特徴とするフイ
    ルムコンデンサー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100500834B1 (ko) * 2000-01-20 2005-07-12 주식회사 코오롱 전해 콘덴서 피복용 폴리에스테르계 열수축성 튜브
KR20160079474A (ko) * 2014-12-26 2016-07-06 도레이첨단소재 주식회사 전기절연 특성과 표면 특성이 향상된 박막 콘덴서용 이축 연신 폴리에스테르 필름
EP2867907A4 (en) * 2012-06-29 2016-08-03 Zoll Medical Corp HUMIDITY RESISTANT ELECTRONIC COMPONENTS

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