JPH07179071A - 感熱色素転写用色素供与体要素 - Google Patents

感熱色素転写用色素供与体要素

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JPH07179071A
JPH07179071A JP22764994A JP22764994A JPH07179071A JP H07179071 A JPH07179071 A JP H07179071A JP 22764994 A JP22764994 A JP 22764994A JP 22764994 A JP22764994 A JP 22764994A JP H07179071 A JPH07179071 A JP H07179071A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱色素転写用色素供与体要素に良好な接着
性及び加水分解安定性並びに帯電防止性を付与する下塗
層を提供する。 【構成】 本発明の下塗層は、帯電防止性を示し、且つ
(1)アルキレンオキシドセグメントを含む反復単位を
25重量%以上含有する分子量約100,000以上の
ポリマーと、(2)下式: 【化1】 〔上式中、A、B、L、Q、R1 、R2 、R3 、R4 、
M、n、x、y、zは明細書に記載の通り〕で示される
コポリマーとの混合物であって、前記コポリマーが前記
混合物中30〜75重量%の量で存在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱色素転写用色素供
与体要素に、より詳細には、要素の裏側のスリップ層に
帯電防止性を有する特定の下塗層を使用することに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、カラービデオカメラから電子的に
発生させた画像からプリントを得るための感熱転写装置
が開発されている。このようなプリントを得る一つの方
法によると、まず電子像をカラーフィルターによって色
分解する。次いで、それぞれの色分解画像を電気信号に
変換する。その後、これらの信号を操作して、シアン、
マゼンタ及びイエローの電気信号を発生させ、これらの
電気信号を感熱プリンターへ伝送する。プリントを得る
ため、シアン、マゼンタまたはイエローの色素供与体要
素を色素受容要素と向い合わせて配置する。次いで、そ
れら二つを感熱プリントヘッドと定盤ローラーとの間に
挿入する。ライン型感熱プリントヘッドを使用して、色
素供与体シートの裏側から熱をかける。感熱プリントヘ
ッドは数多くの加熱要素を有し、シアン、マゼンタまた
はイエローの信号に応じて逐次加熱される。その後、こ
の工程を、その他の2色について反復する。こうして、
スクリーンで見た元の画像に対応するカラーハードコピ
ーが得られる。この方法とそれを実施するための装置に
ついての詳細が、米国特許第4,621,271号明細
書に記載されている。
【0003】色素供与体要素の裏側には、印刷の際に感
熱ヘッドに粘着しないようスリップ層が通常設けられて
いる。このスリップ層と支持体との接着性を向上させる
ため、通常は下塗層も必要である。
【0004】媒体の輸送や取扱いのためには、色素供与
体要素に帯電防止層を設けることが通常は必要である。
表面に静電気が帯電すると粉塵が堆積したり火花放電が
起こり、感熱ヘッドの加熱素子に損傷を与えかねないか
らである。帯電防止材料は、色素供与体要素のスリップ
層中またはスリップ層上に通常は配置される。
【0005】米国特許第4,753,921号明細書
は、ポリエステル支持体とスリップ層との間の下塗層と
してチタンアルコキシドを使用することについて記載し
ている。米国特許第5,106,694号明細書及びR
esearch Disclosure(報文第334
83号、1992年2月、第155〜159頁)は、親
水性コロイドバインダーと混合して感熱色素転写要素に
使用することができる第四アンモニウム塩またはポリマ
ーなど各種の帯電防止剤を使用することについて記載し
ている。しかしながら、これらの文献にはこうした帯電
防止材料をスリップ層用の下塗層において使用すること
についての記載はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第4,75
3,921号明細書に記載の材料は接着性については良
好な下塗層であるが、加水分解的に不安定性であるとい
った問題があり、層を再現性よく塗被することが困難で
あった。また、チタンアルコキシドがスリップ層表面に
移行し、感熱ヘッドへの粘着を引き起こすことも認めら
れている。
【0007】本発明の目的は、良好な接着性を示すスリ
ップ層用下塗層を提供することにある。本発明の別の目
的は、良好な加水分解安定性を有するスリップ層用下塗
層を提供することにある。本発明のさらに別の目的は、
帯電防止性を示すスリップ層用下塗層を提供することに
よって、別の帯電防止層を不要とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】これらの及びその他の目
的は、片面上に色素層を、その反対面上に順に下塗層及
びスリップ層を担持する支持体を含んで成る感熱色素転
写用色素供与体要素において、前記下塗層が、帯電防止
性を示し、且つ(1)アルキレンオキシドセグメントを
含む反復単位を25重量%以上含有する分子量約10
0,000以上のポリマーと、(2)下式:
【0009】
【化2】
【0010】〔上式中、Aは、2個以上のエチレン系不
飽和基を含有する付加重合性モノマーの単位を表し、B
は共重合性のα,β−エチレン系不飽和モノマーの単位
を表し、Lは、下式:
【0011】
【化3】
【0012】のようなカルボキシル系基または芳香族環
であり、QはNまたはPであり、R1 、R2 及びR
3 は、各々独立に、炭素原子数1〜20個のアルキルも
しくはシクロアルキル基(例えば、メチル、エチルもし
くはシクロヘキシル基)、または炭素原子数6〜10個
のアリールもしくはアラルキル基(例えば、フェニルも
しくはメチルフェニル)を表し、R4 はHまたはCH3
であり、Mはアニオンであり、nは1〜6の整数であ
り、xは0〜20モル%であり、yは0〜90モル%で
あり、zは10〜100モル%である〕で示されるコポ
リマーとの混合物であって、前記コポリマーが前記混合
物中約30〜約75重量%の量で存在する混合物を含ん
で成る前記感熱色素転写用色素供与体要素に関する本発
明によって達成される。
【0013】上記の如き混合物に用いられるアルキレン
オキシドセグメントを含む反復単位を25重量%以上含
有するポリマーの例として、(分子量が約100,00
0以上であるという条件で)ポリ(エチレンオキシド)
〔PEO〕;ポリ(ブチルアクリレート−コ−プロピレ
ングリコールモノメタクリレート−コ−2−アクリルア
ミド−2−メトキシ酢酸メチル)のようなポリ(プロピ
レングリコール)モノメタクリレートを含むコポリマ
ー;ポリ(プロピレングリコール);ポリエーテル/ポ
リカーボネート系コポリマー、例えば、n−ブチルアク
リレート、ポリ(プロピレングリコール)モノメタクリ
レート及び2−アクリルアミド−2−メトキシ酢酸メチ
ルのコポリマー、のようなポリエーテルセグメントを含
むコポリマー、等が挙げられる。
【0014】上記の如き混合物に用いられる上記の化学
式を有するポリマーの例として、ポリ(N−ビニル−ベ
ンジル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
−コ−エチレングリコールジメタクリレート)(93:
7モル%)(C−1);ポリ〔2−(N,N,N−トリ
メチルアンモニウム)エチルメタクリレートメトスルフ
ェート〕;ポリ〔2−(N,N,N−トリメチルアンモ
ニウム)エチルアクリレートメトスルフェート〕;ポリ
〔2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルメタクリレー
ト塩酸塩−コ−エチレングリコールジメタクリレート〕
(93:7モル%);等が挙げられる。
【0015】上記の式において、Aは、下記のようなエ
チレン系不飽和基を2個以上含有する付加重合性モノマ
ーの単位を表す。すなわち、ジビニルベンゼン、アリル
アクリレート、アリルメタクリレート、N−アリル−メ
タクリルアミド、4,4’−イソプロピリデンジフェニ
レンジアクリレート、1,3−ブチレンジアクリレー
ト、1,3−ブチレンジメタクリレート、1,4−シク
ロヘキシレンジメチレンジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、ジイソプロピリデングリ
コールジメタクリレート、ジビニルオキシメタン、エチ
レンジアクリレート、エチレンジメタクリレート、エチ
リデンジアクリレート、エチリデンジメタクリレート、
1,6−ジアクリルアミドヘキサン、1,6−ヘキサメ
チレンジアクリレート、1,6−ヘキサメチレンジメタ
クリレート、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、
2,2−ジメチル−1,3−トリメチレンジメタクリレ
ート、フェニルエチレンジメタクリレート、テトラエチ
レングリコールジメタクリレート、テトラメチレンジア
クリレート、テトラメチレンジメタクリレート、2,
2,2−トリクロロエチリデンジメタクリレート、トリ
エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、エチリジントリメタクリレー
ト、プロピリジントリアクリレート、ビニルアリルオキ
シアセテート、ビニルメタクリレート、1−ビニルオキ
シ−2−アリルオキシエタン、等の単位である。
【0016】上記の式において、Bは、共重合性のα,
β−エチレン系不飽和モノマー、例えばエチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、イソブテン、2−メチルペンテ
ン、2−メチルブテン、1,1,4,4−テトラメチル
ブタジエン、スチレン及びα−メチルスチレン;脂肪族
酸のモノエチレン系不飽和エステル、例えば酢酸ビニ
ル、酢酸イソプロペニル、酢酸アリル、等;エチレン系
不飽和モノ−またはジ−カルボン酸のエステル、例えば
メチルメタクリレート、エチルアクリレート、ジエチル
メチレンマロネート、等;並びにモノエチレン系不飽和
化合物、例えばアクリロニトリル、シアン化アリル、並
びにジエン類、例えばブタジエン及びイソプレンの単位
を表す。
【0017】上記の式において、M- はアニオン、例え
ばブロミド、クロリド、スルフェート、アルキルスルフ
ェート、p−トルエンスルホネート、ホスフェート、ジ
アルキルホスフェートまたは同様のアニオン性部分であ
る。
【0018】本発明の下塗/帯電防止層は、所期の目的
にとって有効ないずれの濃度でも存在することができ
る。一般には、約0.1〜約0.2g/m2 の塗布量(l
aydown) で良好な結果が得られた。
【0019】上記のように、コポリマー(2)は混合物
中に約30〜約75重量%の量で存在する。好ましい範
囲は約35〜約50重量%である。
【0020】本発明の色素供与体要素の色素層には、熱
の作用によって色素受容層へ転写可能であるならば、い
ずれの画像色素を使用してもよい。以下に示すような昇
華性色素を使用すると特に良好な結果が得られる。
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】また、米国特許第4,541,830号明
細書に記載されている色素のいずれを使用しても良好な
結果が得られる。上記の色素は、モノクロを得るために
単独で使用しても、組み合わせて使用してもよい。色素
は、約0.05〜約1g/m 2 の被覆量で用いることが
でき、また親水性であることが好ましい。
【0025】本発明の色素供与体要素において色素バリ
ヤー層を使用して、転写される色素の濃度を改善するこ
とができる。このような色素バリヤー層材料には、米国
特許第4,716,144号明細書に記載され特許請求
されているような親水性材料が含まれる。
【0026】色素供与体要素の色素層は、支持体上に塗
布すること、或いはグラビア印刷などの印刷法で印刷す
ることができる。
【0027】本発明の色素供与体要素には、印刷ヘッド
の色素供与体要素への粘着を防止するものであればいず
れのスリップ層でも使用できる。このようなスリップ層
は、高分子量バインダーもしくは界面活性剤を含むかま
たは含まずに、固体もしくは液体の潤滑材料またはそれ
らの混合物を含むことができる。好ましい潤滑材料とし
て、100℃未満で融解する油状物または半結晶性有機
固体、例えばポリ(ビニルステアレート)、蜜蝋、過フ
ッ素化アルキルエステルポリエーテル、ポリ(カプロラ
クトン)、シリコーン油、ポリ(テトラフルオロエチレ
ン)、カーボワックス、ポリ(エチレングリコール)ま
たは米国特許第4,717,711号、同第4,71
7,712号、同第4,737,485号及び同第4,
738,950号明細書に記載されているいずれかの材
料が挙げられる。スリップ層用に適した高分子量バイン
ダーとして、ポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラー
ル)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)、ポ
リ(スチレン)、ポリ(酢酸ビニル)、酢酪酸セルロー
ス、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸セルロースまた
はエチルセルロースが挙げられる。
【0028】スリップ層に用いられる潤滑材料の量は、
潤滑材料の種類に大方依存するが、一般には約0.00
1〜約2g/m2 の範囲にある。高分子量バインダーを
使用する場合には、潤滑材料は、使用する高分子量バイ
ンダーに対して0.05〜50重量%、好ましくは0.
5〜40重量%の範囲で存在する。
【0029】本発明の色素供与体要素の支持体には、寸
法安定性があり且つ感熱プリントヘッドの熱に耐えられ
るものであればいずれの材料でも使用できる。このよう
な材料として、ポリ(エチレンテレフタレート)などの
ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、グラシ
ン紙、コンデンサー紙、セルロースエステル、フッ素ポ
リマー、ポリエーテル、ポリアセタール、ポリオレフィ
ン及びポリイミドが挙げられる。支持体の厚さは一般に
約2〜約30μmである。
【0030】本発明の色素供与体要素と共に用いられる
色素受容要素は、表面に色素像受容層を有する支持体を
通常含んで成る。この支持体は、ポリ(エーテルスルホ
ン)、ポリイミド、酢酸セルロースなどのセルロースエ
ステル、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)ま
たはポリ(エチレンテレフタレート)といった透明フィ
ルムであることができる。色素受容要素用の支持体は、
バライタ紙、ポリエチレン塗被紙、白色ポリエステル
(白色顔料が含まれているポリエステル)、アイボリー
紙、コンデンサー紙またはDuPont社のTyvek
(登録商標)などの合成紙のような反射性の支持体であ
ってもよい。
【0031】色素像受容層は、例として、ポリカーボネ
ート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ(塩化ビニ
ル)、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ
カプロラクトンまたはそれらの混合物を含むことができ
る。色素像受容層は、所期の目的に有効であれば任意の
量で存在させることができる。一般に、約1〜5g/m
2 の濃度で良好な結果が得られる。
【0032】上記のように、本発明の色素供与体要素を
使用して色素転写像を形成する。このようなプロセス
は、上記のような色素供与体要素を像様加熱して色素像
を色素受容要素に転写して色素転写像を形成する工程を
含む。
【0033】本発明の色素供与体要素は、シート状で使
用しても、また連続ロールもしくはリボンの形態で使用
してもよい。連続ロールまたはリボンを使用する場合、
1種類の色素だけを有するものであっても、また昇華性
シアン及び/またはマゼンタ及び/またはイエロー及び
/またはブラックまたはその他の色素など異なる別の色
素を交互に有するものであってもよい。このような色素
が、米国特許第4,541,830号、同第4,69
8,651号、同第4,695,287号、同第4,7
01,439号、同第4,757,046号、同第4,
743,582号、同第4,769,360号及び同第
4,753,922号明細書に記載されている。このよ
うに、本発明の範囲には1色、2色、3色もしくは4色
要素が(さらには5色以上のものも)包含される。
【0034】本発明の好ましい実施態様では、色素供与
体要素は、イエロー、シアン及びマゼンタの各色素の領
域が逐次反復するよう塗被されたポリ(エチレンテレフ
タレート)支持体を含むものであり、そして上記の処理
工程を各色について逐次実施して3色色素転写像を得
る。もちろん、この処理を1色についてのみ実施したと
きには、モノクロの色素転写像が得られる。
【0035】本発明の感熱色素転写集成体は、 (a)上記の如き色素供与体要素、及び (b)上記の如き色素受容要素 を含み、色素受容要素と色素供与体要素を、供与体要素
の色素層が受容要素の色素像受容層に接触するように重
畳する。
【0036】モノクロ像を得る場合には、これら二つの
要素を含む上記の集成体を一体型ユニットとして予備集
成することができる。これは、二つの要素をその縁部で
一時的に接着することによって行うことができる。転写
後、色素受容要素を剥離して色素転写像を露呈させる。
【0037】3色像を得る場合には、上記の集成体を3
回形成し、その間に感熱印刷ヘッドによって熱をかけ
る。最初の色素が転写したら要素を剥離する。次いで、
第二の色素供与体要素(または異なる色素領域を有する
同じ供与体要素の別の領域)を色素受容要素と位置合わ
せして、先の工程を繰り返す。同様にして第三の色を得
る。
【0038】
【実施例】以下の実施例により本発明を例示する。
【0039】実施例1 A)厚さ6μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持
体上に下記の層を塗被して対照用色素供与体要素を製作
した。 n−プロピルアセテートとn−ブチルアルコールの
溶剤混合物から塗布したチタンアルコキシド(DuPo
nt社製Tyzor TBT)(0.11g/m2 )の
下塗層、並びに トルエン、メタノール及びシクロペンタノンの溶剤
混合物から塗布した、酢酸プロピオン酸セルロースバイ
ンダー(アセチル2.5%、プロピオニル45%)
(0.66g/m2 )に上記の第一のシアン色素(0.
42g/m2 )が含まれている色素層
【0040】この要素の裏側に下記の層を順に塗被し
た。 n−ブチルアルコール溶剤から塗布したチタンアル
コキシド(DuPont社製Tyzor TBT)
(0.11g/m2 )の下塗層、並びに ジエチルケトン及びメタノールの75:25混合物
から塗布した、アミノプロピルジメチル末端ポリジメチ
ルシロキサンであるPS513(Petrarch S
ystems社の登録商標)(0.0129g/
m2 )、ポリ(プロピレンオキシド)とポリ(メチルオ
クチルシロキサン)とのコポリマーであるBYK−S7
32(登録商標)(98%ストッダード溶剤溶液)(B
yk Chemie)、ポリ(ビニルアセタール)バイ
ンダー(0.5382g/m2 )及びp−トルエンスル
ホン酸(0.003g/m2 )を含有するスリップ層
【0041】B)上記A)と同様に、但し下塗層を設け
ずに別の対照用要素を製作した。
【0042】C)上記A)と同様に、但し下塗層をポリ
(N−ビニル−ベンジル−N,N,N−トリメチルアン
モニウムクロリド−コ−エチレングリコールジメタクリ
レート)(93:7モル%)(C−1)をメタノールか
ら塗布したものとして別の対照用要素を製作した。
【0043】D)上記C)と同様に、但し下塗層を分子
量100,000のポリ(エチレンオキシド)(PE
O)(Union Carbide社製Polyox
WSR−N−10)をメチルアルコールから0.11g
/m2 で塗布したものとして別の対照用要素を製作し
た。
【0044】E)上記C)と同様に、但し下塗層をC)
のC−1とD)のPEOとの65/35混合物として本
発明による色素供与体要素を製作した。
【0045】二酸化チタンで着色したポリエチレンを被
覆した紙素材からなる白色反射性支持体上に下記の層を
記載順に塗被することによって色素受容要素を製作し
た。 ブタノンから塗布したポリ(アクリロニトリル−コ
−塩化ビニリデン−コ−アクリル酸)(重量比14:7
9:7)(0.08g/m2 )の下塗層; ジクロロメタンから塗布した、ビスフェノールA−
ポリカーボネート樹脂のMakrolon5705(B
ayer AG社の登録商標)(1.61g/m2 )、
T−1ポリカーボネート(1.61g/m2 )(下記構
造式)、ジブチルフタレート(0.32g/m2 )、ジ
フェニルフタレート(0.32g/m2)及びFC−4
31(登録商標)フルオロカーボン界面活性剤(3M
社)(0.011g/m2 )の色素受容層;並びに ジクロロメタンから塗布した、T−1ポリカーボネ
ート(0.22g/m 2 )、FC−431(登録商標)
フルオロカーボン界面活性剤(3M社)(0.032g
/m2 )及びDC−510(登録商標)シリコーン流体
(Dow Corning社)(0.016g/m2 )
のオーバーコート層
【0046】
【化7】
【0047】上記のような色素供与体要素の色素側(約
10×13cmの面積を有するストリップ状)を、同じ
面積を有する上記のような色素受容体要素の色素像受容
層に接触するように配置する。この集成体を直径60m
mのゴムローラーを駆動するステップモーターにクラン
プ締結し、そしてTDK感熱ヘッド(L−231番)
(24.5℃に温度制御)を集成体の色素供与体要素側
に36ニュートンの力で押し当ててゴムローラーに対し
て圧力をかけた。
【0048】画像形成電子回路を作動させ、供与体/受
容体集成体を印刷ヘッドとローラーの間を通して6.9
mm/秒で引き抜いた。同時に、感熱印刷ヘッドの抵抗
素子に33ミリ秒/ドットの印刷時間の間に128マイ
クロ秒の間隔を置いた20マイクロ秒/パルスのパルス
を与えた。印刷ヘッドに供給する電圧は約24.5ボル
トとして、瞬間ピーク電力1.24ワット/ドット及び
最大全エネルギー9.2ミリジュール/ドットを与え
た。試験印刷像は、幅18.5mmの中濃度(Dmin )
ストリップと、次いで幅18.5mmの最大濃度(Dma
x )ストリップと、そして幅18.5mmの濃度0(ス
テップ0)ストリップとから成るものとした。この像を
印刷する際に、印刷ヘッドとローラーの間を供与体/受
容体集成体を引き抜くために引抜装置が要する力を、H
immelstein社の3−08TL(16−1)ト
ルクメーター(1.13メートル−ニュートンレンジ)
と6−201コンディショニングモジュールで測定し
た。この力は小さい方が望ましい。結果を以下の表1に
記載する。
【0049】スリップ層の接着性をテープ付着試験で評
価した。面積の小さい(約1.25×4.0cm)透明
なスコッチマジックテープ(3M社製、第810番)
を、供与体の裏側に手で強く押し当てた。テープを手で
引っ張った際に剥離したスリップ層の量を評価し、これ
を接着性の指標とした。以下のカテゴリーを確立して評
価を行った。 良好:層はまったく剥離しなかった 可:層の一部が剥離した 劣:層が実質的に剥離した 極劣:層がすべて剥離した
【0050】Hewlett Packard 160
08Aの抵抗セルをHP4329高抵抗メーターと組み
合わせて表面電気抵抗率(SER)を測定した。試験電
圧は100Vとし、1分間の帯電後の表面抵抗率(オー
ム)を測定した。この抵抗率が低いほど、供与体要素の
帯電防止性は良好となる。以下の結果が得られた。
【0051】 表1 トルクゲージ摩擦力(N) 下塗層 Dmin Dmax ステップ0 テープ付着性 log SER(Ω) 無(対照) 8.1 7.4 7.1 劣 14.25 Tyzor(対照) 7.4 6.7 6.1 良好 11.64 C-1(対照) 8.1 6.9 6.4 極劣 9.17 PEO(対照) 7.3 6.4 6.1 可/良 14.28 PEO/C-1 5.0 5.0 4.9 良好 10.21
【0052】上記の結果は、本発明の下塗層を有する要
素が、どの対照よりも良好な摩擦力を、一つを除くどの
対照よりも良好な接着性を、そして一つを除くどの対照
よりも良好な抵抗率を有することを示している。
【0053】実施例2 実施例1を繰り返したが、但し表2に記載したPEO/
C−1比率を採用した。以下の結果が得られた。
【0054】 表2 PEO/C−1 テープ付着性 log SER(Ω) 0:100 劣 8.55 10:90 劣 8.58 25:75 劣/可 8.53 35:65 可/良 8.56 50:50 可/良 9.02 65:35 良好 11.16 75:25 良好 13.67 90:10 良好 13.84 100:0 良好 13.70
【0055】上記の結果は、混合物中のC−1が約30
〜約75%の範囲にあるときに十分な接着性と良好な抵
抗率を提供することを示している。
【0056】実施例3 この実施例は分子量の異なるPEOを使用した効果を示
すものである。実施例1と同様に色素供与体要素を製作
したが、但し、以下のように分子量の異なる3種類のP
EOを使用した。 分子量18,500のポリ(エチレンオキシド)(Polysciences
社) 分子量100,000 のポリ (エチレンオキシド)(Scientific
Polymer Products) 分子量900,000 のポリ(エチレンオキシド)(Scientific
Polymer Products)
【0057】これらのポリ(エチレンオキシド)をC−
1との65/35混合物にして厚さ6μmのポリ(エチ
レンテレフタレート)支持体上に塗布した(0.11g
/m 2 )。以下の結果が得られた。
【0058】表3 PEO(分子量) テープ付着性 18,500 極劣 100,000 良好 900,000 良好
【0059】上記の結果は、良好な接着性を得るために
は、ポリ(エチレンオキシド)の分子量が100,00
0以上でなければならないことを示している。
【0060】実施例4 実施例1と同様に色素供与体要素を製作したが、表4に
記載のように下塗材料の種類及び塗布量を変更して製作
した。以下の結果が得られた。
【0061】 表4 下塗層 塗布量(g/m2) テープ付着性 log SER(Ω) 無 (対照) ---- 劣 14.25 Tyzor (対照) 0.11 良好 11.64 C-1 (対照) 0.11 極劣 9.17 PVP * (対照) 0.11 極劣 14.01 PVP/C-1(65:35) (対照) 0.11 劣 14.52 PVP/C-1(75:25) (対照) 0.11 劣 14.10 PEO (対照) 0.11 可/良 14.28 PEO/C-1(65:35) 0.11 良好 10.21 PEO/C-1(65:35) 0.22 可 9.36 KL3 **/C-1(65:35) 0.11 可/良 12.05 P-1 *** /C-1(65:35) 0.11 良好 10.10
【0062】上記表中: * PVP = ポリ(ビニルピロリドン) ** KL3 = Miles Laboratories 製のポリエーテル/ポリ
カーボネートコポリマー *** P-1 = n−ブチルアクリレート、ポリ(プロピレン
グリコール)モノメタクリレート及び2−アクリルアミ
ド−2−メトキシ酢酸メチルのコポリマー(重量比=5
0:25:25)
【0063】上記の結果もまた、本発明のポリマー混合
物の接着性及び抵抗率が、異なる塗布量において各種の
対照比較混合物よりも良好であることを示している。
【0064】実施例5 実施例1と同様に色素供与体要素を製作したが、但し、
表5に記載のように、下塗層において本発明の高分子量
材料または対照用帯電防止材料の添加物をPEOと一緒
に使用した。以下の結果が得られた。
【0065】 表5 添加物 PEO/添加物比 テープ付着性 log SER(Ω) C-1 65:35 良好 11.65 N(CH3)4Cl (対照) 65:35 極劣 13.26 シ゛アリルシ゛メチルアンモニウムクロリト゛ ホ゜リマー (対照) 65:35 極劣 14.02 Gafquat 734 * (対照) 65:35 良好 14.25 P-2 ** 50:50 良好 10.07 P-3 *** 50:50 良好 10.46
【0066】* Gafquat(登録商標)734 = GAF社製のビニ
ルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートか
らなる4級化コポリマー ** ポリ〔2−(N,N,N−トリメチルアンモニウ
ム)エチルメタクリレートメトスルフェート〕 *** ポリ〔2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルメタ
クリレート/エチレングリコールジメタクリレート塩酸
塩〕
【0067】上記の結果は、本発明のポリマー混合物が
対照の各種混合物よりも効果的であることを示してい
る。
【0068】実施例6 この実施例は、別のスリップ層を用いた場合でも同等の
結果が得られることを示すものである。以下の表6に示
したようにスリップ層を変更してPEO/C−1下塗層
を用いて実施例1を繰り返した。以下の結果が得られ
た。
【0069】 表6 スリップ層 スリップ層 テープ log SER バインダー 潤滑剤 付着性 (Ω) ポリ(ビニルアセタール) PS-513 + BYK-S732 良好 11.16 酢酸プロピオン酸セルロース モンタン蝋 良好 10.07 ポリ(ビニルブチラール)* PS-513 + BYK-S732 良好 10.46
【0070】* Butvar B76 (登録商標) = Monsanto社よ
り市販のポリ(ビニルブチラール)
【0071】上記の結果は、本発明の下塗層を各種スリ
ップ層と共に使用した場合に良好な接着性及び抵抗率が
得られることを示している。
【0072】実施例7 この実施例は、溶液安定性が性能に与える影響を示すも
のである。対照の下塗溶液はチタンアルコキシド(DuPo
nt社製のTyzor TBT)(酢酸プロピル/n−ブタノールの
85:15溶液中固形分6.4%)とした。本発明の下
塗溶液はPEO/C−1(65:35)(メタノール中
固形分5.75%)とした。どちらの下塗溶液も開放グ
ラビアパンで老化させてから湿塗布量2.37cc/m
2 でグラビア印刷した。これらの下塗溶液を使用して実
施例1を繰り返した。以下の結果が得られた。
【0073】 表7 下塗材料 溶液老化(分) テープ付着性 log SER(Ω) Tyzor(登録商標) 3 可/良 11.36 Tyzor(登録商標) 10 可/良 11.29 Tyzor(登録商標) 20 可 11.36 Tyzor(登録商標) 30 可 11.34 Tyzor(登録商標) * 40 劣 11.49 PEO/C-1 3 良好 9.76 PEO/C-1 10 良好 9.57 PEO/C-1 20 良好 9.64 PEO/C-1 35 良好 9.95 PEO/C-1 40 良好 9.42
【0074】* Tyzor(登録商標) は37分後に析出した。
【0075】上記の結果は、本発明の下塗層が従来技術
の材料よりも良好な接着性及び抵抗率を示し、しかも塗
布溶液中で経時劣化しないことを示している。
【0076】
【発明の効果】本発明の下塗層は、良好な接着性及び加
水分解安定性を示し、しかも別の帯電防止層を必要とし
ない帯電防止性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/16 106 E 107 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面上に色素層を、その反対面上に順に
    下塗層及びスリップ層を担持する支持体を含んで成る感
    熱色素転写用色素供与体要素において、前記下塗層が、
    帯電防止性を示し、且つ(1)アルキレンオキシドセグ
    メントを含む反復単位を25重量%以上含有する分子量
    約100,000以上のポリマーと、(2)下式: 【化1】 〔上式中、 Aは、2個以上のエチレン系不飽和基を含有する付加重
    合性モノマーの単位を表し、 Bは共重合性のα,β−エチレン系不飽和モノマーの単
    位を表し、 Lはカルボキシル系基または芳香族環であり、 QはNまたはPであり、 R1 、R2 及びR3 は、各々独立に、炭素原子数1〜2
    0個のアルキルもしくはシクロアルキル基、または炭素
    原子数6〜10個のアリールもしくはアラルキル基を表
    し、 R4 はHまたはCH3 であり、 Mはアニオンであり、 nは1〜6の整数であり、 xは0〜20モル%であり、 yは0〜90モル%であり、 zは10〜100モル%である〕で示されるコポリマー
    との混合物であって、前記コポリマーが前記混合物中3
    0〜75重量%の量で存在する混合物を含んで成る前記
    感熱色素転写用色素供与体要素。
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