JPH0718326A - オンライン熱処理による高強度高靭性レールの製造方法 - Google Patents
オンライン熱処理による高強度高靭性レールの製造方法Info
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- JPH0718326A JPH0718326A JP16258993A JP16258993A JPH0718326A JP H0718326 A JPH0718326 A JP H0718326A JP 16258993 A JP16258993 A JP 16258993A JP 16258993 A JP16258993 A JP 16258993A JP H0718326 A JPH0718326 A JP H0718326A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】重量%で、C:0.60〜0.85%、Si:
0.1〜0.8%、Mn:0.5〜1.5%、P:0.
035%以下、S:0.035%以下、Cr:0.2〜
0.8%、Nb:0.01〜0.05%、Ni:0.1
〜0.4%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物か
らなる鋼素材を、圧延仕上温度が800〜1000℃と
なるように熱間圧延し、次いで、パーライト変態開始以
前の温度から400℃以下までを1〜3℃/secの冷
却速度で加速冷却し、高強度高靭性レールを得る。 【効果】所望の強度を確保しつつ優れた靭性を有する高
性能レールをオンライン熱処理で製造する方法が提供さ
れる。
0.1〜0.8%、Mn:0.5〜1.5%、P:0.
035%以下、S:0.035%以下、Cr:0.2〜
0.8%、Nb:0.01〜0.05%、Ni:0.1
〜0.4%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物か
らなる鋼素材を、圧延仕上温度が800〜1000℃と
なるように熱間圧延し、次いで、パーライト変態開始以
前の温度から400℃以下までを1〜3℃/secの冷
却速度で加速冷却し、高強度高靭性レールを得る。 【効果】所望の強度を確保しつつ優れた靭性を有する高
性能レールをオンライン熱処理で製造する方法が提供さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延後オンライン
で熱処理することにより高強度かつ高靭性のレールを製
造する方法に関する。
で熱処理することにより高強度かつ高靭性のレールを製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レールは耐摩耗、耐転動疲労重視
の観点から高強度化のみが指向されてきたが、近年、鉄
道輸送の高速化、高軸重化に伴いレールの使用条件はま
すます厳しいものになってきており、このような厳しい
使用条件の下でも破損の恐れがない優れた靭性を有する
レールが要求されるようになっている。普通レールの靭
性は、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギーが+2
0℃で1.0kgf・m以下と低く、0.5kgf・m
増加させるのも困難である。
の観点から高強度化のみが指向されてきたが、近年、鉄
道輸送の高速化、高軸重化に伴いレールの使用条件はま
すます厳しいものになってきており、このような厳しい
使用条件の下でも破損の恐れがない優れた靭性を有する
レールが要求されるようになっている。普通レールの靭
性は、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギーが+2
0℃で1.0kgf・m以下と低く、0.5kgf・m
増加させるのも困難である。
【0003】レールの強度、靭性を向上させる手段とし
て熱処理する方法がある。この熱処理法には (1)圧延終了後いったん冷却した後にAc3 点以上に
再加熱して加速冷却を行うオフライン熱処理法(特開昭
63−128123号) (2)圧延終了後Ac3 点以上の温度にある段階でその
まま加速冷却を行うオンライン熱処理法(特開昭63−
23244) の2種類がある。
て熱処理する方法がある。この熱処理法には (1)圧延終了後いったん冷却した後にAc3 点以上に
再加熱して加速冷却を行うオフライン熱処理法(特開昭
63−128123号) (2)圧延終了後Ac3 点以上の温度にある段階でその
まま加速冷却を行うオンライン熱処理法(特開昭63−
23244) の2種類がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
をレールの製造に適用した場合それぞれ次のような問題
がある。(1)は加速冷却することで鋼を低温で変態さ
せ組織の微細化を図る方法であり、かつ、変態を繰り返
すことによる組織の微細化の効果もある。このため、高
強度、高靭性のレールが得られる。しかし、冷却後に再
加熱を行うため熱効率の観点から好ましくない。
をレールの製造に適用した場合それぞれ次のような問題
がある。(1)は加速冷却することで鋼を低温で変態さ
せ組織の微細化を図る方法であり、かつ、変態を繰り返
すことによる組織の微細化の効果もある。このため、高
強度、高靭性のレールが得られる。しかし、冷却後に再
加熱を行うため熱効率の観点から好ましくない。
【0005】また、(2)は圧延終了後そのまま加速冷
却を行うため熱効率はよい。しかし、従来の成分のレー
ルでは加速冷却により強度の向上ははかれるものの靭性
が改善されない。
却を行うため熱効率はよい。しかし、従来の成分のレー
ルでは加速冷却により強度の向上ははかれるものの靭性
が改善されない。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであって、所望の強度を確保しつつ優れた靭性を有す
る高性能レールをオンライン熱処理で製造する方法を提
供することを目的とする。
のであって、所望の強度を確保しつつ優れた靭性を有す
る高性能レールをオンライン熱処理で製造する方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を解決するために、重量%でC:0.60〜0.8
5%、Si:0.1〜0.8%、Mn:0.5〜1.5
%、P:0.035%以下、S:0.035%以下、C
r:0.2〜0.8%、Nb:0.01〜0.05%、
Ni:0.1〜0.4%を含有し、残部がFe及び不可
避的不純物からなる鋼素材を、圧延仕上温度が1000
〜800℃となるように熱間圧延し、次いで、パーライ
ト変態開始以前の温度から400℃以下までを1〜3℃
/secの冷却速度で加速冷却することを特徴とするオ
ンライン熱処理による高強度高靭性レールの製造方法を
提供する。
課題を解決するために、重量%でC:0.60〜0.8
5%、Si:0.1〜0.8%、Mn:0.5〜1.5
%、P:0.035%以下、S:0.035%以下、C
r:0.2〜0.8%、Nb:0.01〜0.05%、
Ni:0.1〜0.4%を含有し、残部がFe及び不可
避的不純物からなる鋼素材を、圧延仕上温度が1000
〜800℃となるように熱間圧延し、次いで、パーライ
ト変態開始以前の温度から400℃以下までを1〜3℃
/secの冷却速度で加速冷却することを特徴とするオ
ンライン熱処理による高強度高靭性レールの製造方法を
提供する。
【0008】本願発明者らは、上記課題を解決すべく、
まず、0.78C−0.02Nb−0.1Ni鋼を中心
とする組成の鋼用いて圧延仕上温度と冷却速度の条件の
検討を行った。
まず、0.78C−0.02Nb−0.1Ni鋼を中心
とする組成の鋼用いて圧延仕上温度と冷却速度の条件の
検討を行った。
【0009】この際に用いた組成を表1に示す。また、
表2には表1の組成の鋼素材を用いてレールを製造した
際の製造条件及び特性を示す。図1は表1のB鋼(0.
78%C−0.51%Si−0.84%Mn−0.10
%Ni−0.44%Cr−0.022%Nb)を128
0℃に加熱し、仕上温度を760〜1040℃の範囲で
変化させて圧延した後、冷却速度を1.8℃/secで
加速冷却した場合の圧延仕上温度と靭性の関係を示す。
圧延仕上温度が800℃未満では UE20が低下し、その
値も温度によって大きく変化しており不安定であり、強
度も著しく低下し120kg/mm2 以下となる。80
0℃ではUE20が2.6kgf・mと高く、強度も12
0kg/mm2 以上となり、その値も安定している。一
方、1000℃を超えると UE20が2.0kgf・m以
下となり靭性が低下する。
表2には表1の組成の鋼素材を用いてレールを製造した
際の製造条件及び特性を示す。図1は表1のB鋼(0.
78%C−0.51%Si−0.84%Mn−0.10
%Ni−0.44%Cr−0.022%Nb)を128
0℃に加熱し、仕上温度を760〜1040℃の範囲で
変化させて圧延した後、冷却速度を1.8℃/secで
加速冷却した場合の圧延仕上温度と靭性の関係を示す。
圧延仕上温度が800℃未満では UE20が低下し、その
値も温度によって大きく変化しており不安定であり、強
度も著しく低下し120kg/mm2 以下となる。80
0℃ではUE20が2.6kgf・mと高く、強度も12
0kg/mm2 以上となり、その値も安定している。一
方、1000℃を超えると UE20が2.0kgf・m以
下となり靭性が低下する。
【0010】これは、圧延仕上温度が800℃以下では
加速冷却以前にパーライト変態が開始してしまい、耐摩
耗性、高強度化に有効な微細パーライト組織が得られ
ず、また、1000℃を超えるとパーライト変態前のオ
ーステナイト粒が粗大化し、その後の加速冷却において
も組織が十分に微細化されず強度、靭性の確保が困難で
あるからである。
加速冷却以前にパーライト変態が開始してしまい、耐摩
耗性、高強度化に有効な微細パーライト組織が得られ
ず、また、1000℃を超えるとパーライト変態前のオ
ーステナイト粒が粗大化し、その後の加速冷却において
も組織が十分に微細化されず強度、靭性の確保が困難で
あるからである。
【0011】従って、圧延仕上温度を800℃以上10
00℃以下とすることにより、2mmUノッチシャルピ
ー吸収エネルギーが+20℃で2.0kgf・m以上の
高靭性を得ることができる。
00℃以下とすることにより、2mmUノッチシャルピ
ー吸収エネルギーが+20℃で2.0kgf・m以上の
高靭性を得ることができる。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】図2に表1のB鋼(0.78%C−0.5
1%Si−0.84%Mn−0.10%Ni−0.44
%Cr−0.022%Nb)を1280℃に加熱し、仕
上温度を920℃で圧延した後、冷却速度を空冷(0.
4℃/sec)〜4.0℃/secまで変化させた場合
の冷却速度と強度、靭性の関係を示す。冷却速度が1℃
/sec未満では靭性が低いものの、冷却速度の上昇に
伴い強度、靭性ともに向上する。しかし、3℃/sec
を超えると強度、靭性は共に著しく低下している。つま
り、冷却速度を1℃/sec以上3℃/sec以下とす
ることにより、引張強度120kg/mm2 以上、2m
mUノッチシャルピー吸収エネルギーが+20℃で2.
0kgf・m以上の高強度、高靭性を得ることができる
ことがわかる。これは、パーライト変態時の冷却速度が
1℃/sec未満では過冷度が低くパーライト組織が十
分に微細化されず、目的とする強度、靭性を達成でき
ず、逆に3℃/secを超えるとレール頭部表層にベイ
ナイトやマルテンサイトなどの異常組織が生成し、強
度、靭性を著しく低下させるからである。従って、パー
ライト変態開始以前の温度からパーライト変態が終了す
る400℃以下までの冷却速度を1〜3℃/secとし
た。
1%Si−0.84%Mn−0.10%Ni−0.44
%Cr−0.022%Nb)を1280℃に加熱し、仕
上温度を920℃で圧延した後、冷却速度を空冷(0.
4℃/sec)〜4.0℃/secまで変化させた場合
の冷却速度と強度、靭性の関係を示す。冷却速度が1℃
/sec未満では靭性が低いものの、冷却速度の上昇に
伴い強度、靭性ともに向上する。しかし、3℃/sec
を超えると強度、靭性は共に著しく低下している。つま
り、冷却速度を1℃/sec以上3℃/sec以下とす
ることにより、引張強度120kg/mm2 以上、2m
mUノッチシャルピー吸収エネルギーが+20℃で2.
0kgf・m以上の高強度、高靭性を得ることができる
ことがわかる。これは、パーライト変態時の冷却速度が
1℃/sec未満では過冷度が低くパーライト組織が十
分に微細化されず、目的とする強度、靭性を達成でき
ず、逆に3℃/secを超えるとレール頭部表層にベイ
ナイトやマルテンサイトなどの異常組織が生成し、強
度、靭性を著しく低下させるからである。従って、パー
ライト変態開始以前の温度からパーライト変態が終了す
る400℃以下までの冷却速度を1〜3℃/secとし
た。
【0015】次に、表1に示すA鋼からJ鋼を1280
℃に加熱し、上記の圧延、冷却条件を満足する920℃
で圧延を終了後、2℃/secで加速冷却した条件で成
分範囲の検討を行った。
℃に加熱し、上記の圧延、冷却条件を満足する920℃
で圧延を終了後、2℃/secで加速冷却した条件で成
分範囲の検討を行った。
【0016】図3に0.78%C−0.51%Si−
0.84%Mn−0.1%Ni−0.44%Cr鋼にN
bを0.0%から0.069%添加した場合のNb添加
量と強度、靭性の関係を示す。Nbの添加に伴い強度は
なだらかに低下し、靭性は向上する。Nbが0.01%
未満では靭性が低く、0.05%を超えると靭性向上の
効果が縮小している。このことから、0.78%C−
0.51%Si−0.84%Mn−0.10%Ni−
0.44%Crの条件ではNbを0.01%以上0.0
5%以下とすることにより、引張強度120kg/mm
2 以上、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギーが+
20℃で2.0kgf・m以上という高強度、高靭性レ
ールを得ることができることがわかる。
0.84%Mn−0.1%Ni−0.44%Cr鋼にN
bを0.0%から0.069%添加した場合のNb添加
量と強度、靭性の関係を示す。Nbの添加に伴い強度は
なだらかに低下し、靭性は向上する。Nbが0.01%
未満では靭性が低く、0.05%を超えると靭性向上の
効果が縮小している。このことから、0.78%C−
0.51%Si−0.84%Mn−0.10%Ni−
0.44%Crの条件ではNbを0.01%以上0.0
5%以下とすることにより、引張強度120kg/mm
2 以上、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギーが+
20℃で2.0kgf・m以上という高強度、高靭性レ
ールを得ることができることがわかる。
【0017】図4に0.78%C−0.51%Si−
0.84%Mn−0.44%Cr−0.02Nb鋼にN
iを0.0%から0.61%添加した場合のNi添加量
と強度、靭性の関係を示す。Niの添加に伴い強度はな
だらかに上昇し、靭性も向上する。Niが0.1%未満
では靭性が低く、0.4%超えると強度、靭性向上の効
果がほとんど見られない。このことから、0.78%C
−0.51%Si−0.84%Mn−0.44%Cr−
0.02%Nbの条件ではNiを0.1%以上0.4%
以下とすることにより、引張強度120kg/mm2 以
上、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギーが+20
℃で2.0kgf・m以上の高強度、高靭性を得ること
ができることがわかる。
0.84%Mn−0.44%Cr−0.02Nb鋼にN
iを0.0%から0.61%添加した場合のNi添加量
と強度、靭性の関係を示す。Niの添加に伴い強度はな
だらかに上昇し、靭性も向上する。Niが0.1%未満
では靭性が低く、0.4%超えると強度、靭性向上の効
果がほとんど見られない。このことから、0.78%C
−0.51%Si−0.84%Mn−0.44%Cr−
0.02%Nbの条件ではNiを0.1%以上0.4%
以下とすることにより、引張強度120kg/mm2 以
上、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギーが+20
℃で2.0kgf・m以上の高強度、高靭性を得ること
ができることがわかる。
【0018】以上の結果より、Nbを0.01%以上
0.05%以下、Niを0.1%以上0.4%以下添加
し、かつ、圧延仕上温度が800℃以上1000℃以下
となるように熱間圧延し、その後パーライト変態開始以
前の温度から400℃以下までの冷却速度を1〜3℃/
secで加速冷却することにより、引張強度120kg
/mm2 以上、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギ
ーが+20℃で2.0kgf・m以上の高強度、高靭性
を得ることができる。
0.05%以下、Niを0.1%以上0.4%以下添加
し、かつ、圧延仕上温度が800℃以上1000℃以下
となるように熱間圧延し、その後パーライト変態開始以
前の温度から400℃以下までの冷却速度を1〜3℃/
secで加速冷却することにより、引張強度120kg
/mm2 以上、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギ
ーが+20℃で2.0kgf・m以上の高強度、高靭性
を得ることができる。
【0019】次に、各成分の含有量の限定理由について
説明する。 (1)C: Cは共析鋼としての強度確保のため0.6
0%以上必要であるが、0.85%を超えると粒界に初
析セメンタイトが生成し材質の脆化を引き起こすので好
ましくない。従って、C量を0.60〜0.85%の範
囲に規定する。
説明する。 (1)C: Cは共析鋼としての強度確保のため0.6
0%以上必要であるが、0.85%を超えると粒界に初
析セメンタイトが生成し材質の脆化を引き起こすので好
ましくない。従って、C量を0.60〜0.85%の範
囲に規定する。
【0020】(2)Si: Siは製鋼時の脱酸のため
に0.1%以上必要であり、かつパーライト中のフェラ
イトに固溶し高強度化に寄与する。しかし、0.8%を
超えると強度上昇の割合が減少する。従って、Si量を
0.1〜0.8%の範囲に規定する。
に0.1%以上必要であり、かつパーライト中のフェラ
イトに固溶し高強度化に寄与する。しかし、0.8%を
超えると強度上昇の割合が減少する。従って、Si量を
0.1〜0.8%の範囲に規定する。
【0021】(3)Mn: Mnはパーライト変態温度
を低下させ焼入性を高めることによりレールの高強度化
に寄与する元素である。しかし、0.5%未満では目的
の強度を確保することができず、逆に1.5%を超える
と鋼のミクロ偏析によるマルテンサイト組織を生じ易
く、熱処理時及び溶接時に硬化や脆化を生じ材質劣化を
来すので好ましくない。従って、Mn量を0.5〜1.
5%の範囲に規定する。
を低下させ焼入性を高めることによりレールの高強度化
に寄与する元素である。しかし、0.5%未満では目的
の強度を確保することができず、逆に1.5%を超える
と鋼のミクロ偏析によるマルテンサイト組織を生じ易
く、熱処理時及び溶接時に硬化や脆化を生じ材質劣化を
来すので好ましくない。従って、Mn量を0.5〜1.
5%の範囲に規定する。
【0022】(4)P: Pは靭性を劣化させるので
0.035%以下に規定する。 (5)S: Sは主として介在物の形態をとって鋼中に
存在し靭性を著しく劣化させるので0.035%以下に
規定する。
0.035%以下に規定する。 (5)S: Sは主として介在物の形態をとって鋼中に
存在し靭性を著しく劣化させるので0.035%以下に
規定する。
【0023】(6)Cr: Crはパーライトのラメラ
間隔を狭くし高強度に寄与するが、0.2%未満ではそ
の効果が低く、また0.8%を超えると加速冷却時にマ
ルテンサイトを混入させる恐れがある。従って、Cr量
を0.2〜0.8%の範囲に規定する。
間隔を狭くし高強度に寄与するが、0.2%未満ではそ
の効果が低く、また0.8%を超えると加速冷却時にマ
ルテンサイトを混入させる恐れがある。従って、Cr量
を0.2〜0.8%の範囲に規定する。
【0024】(7)Nb: Nbは再結晶を抑制する効
果があり、加速冷却後に得られるパーライトコロニーの
サイズを細かくし靭性を向上させる効果がある。しか
し、上述した図3に示すように、0.01%未満ではそ
の効果が小さく、逆に0.05%を超えると靭性向上の
効果が飽和する。従って、Nb量を0.01〜0.05
%の範囲に規定する。
果があり、加速冷却後に得られるパーライトコロニーの
サイズを細かくし靭性を向上させる効果がある。しか
し、上述した図3に示すように、0.01%未満ではそ
の効果が小さく、逆に0.05%を超えると靭性向上の
効果が飽和する。従って、Nb量を0.01〜0.05
%の範囲に規定する。
【0025】(8)Ni: Niはパーライト中のフェ
ライトを強化し高強度化に寄与し、同時に靭性を向上さ
せる。しかし、上述した図4に示すように、0.1%未
満ではその効果が小さく、逆に0.4%を超えると経済
性の観点から不利である。従って、Ni量を0.1〜
0.4%の範囲に規定する。
ライトを強化し高強度化に寄与し、同時に靭性を向上さ
せる。しかし、上述した図4に示すように、0.1%未
満ではその効果が小さく、逆に0.4%を超えると経済
性の観点から不利である。従って、Ni量を0.1〜
0.4%の範囲に規定する。
【0026】以上のような組成を有する鋼素材、すなわ
ちNbを0.01%以上0.05%以下、Niを0.1
%以上0.4%以下複合添加する素材を用い、圧延仕上
温度が800℃以上1000℃以下となるように熱間圧
延し、パーライト変態温度域を1℃/sec以上3℃/
sec以下で加速冷却することにより初めて、引張強度
120kg/mm2 以上、2mmUノッチシャルピー吸
収エネルギーが+20℃で2.0kgf・m以上の高強
度、高靭性を達成することができる。
ちNbを0.01%以上0.05%以下、Niを0.1
%以上0.4%以下複合添加する素材を用い、圧延仕上
温度が800℃以上1000℃以下となるように熱間圧
延し、パーライト変態温度域を1℃/sec以上3℃/
sec以下で加速冷却することにより初めて、引張強度
120kg/mm2 以上、2mmUノッチシャルピー吸
収エネルギーが+20℃で2.0kgf・m以上の高強
度、高靭性を達成することができる。
【0027】
(実施例1)表3に示す本発明の範囲内の組成を有する
K鋼、L鋼の2鋼種について、圧延仕上温度を750〜
1050℃の範囲、冷却速度を0.4〜4.5℃/sの
範囲で変化させて、引張特性及び2mmUノッチシャル
ピー試験における+20℃での衝撃値(2mm UE+20
と表わす)を測定した。その結果を表4に示す。
K鋼、L鋼の2鋼種について、圧延仕上温度を750〜
1050℃の範囲、冷却速度を0.4〜4.5℃/sの
範囲で変化させて、引張特性及び2mmUノッチシャル
ピー試験における+20℃での衝撃値(2mm UE+20
と表わす)を測定した。その結果を表4に示す。
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】表4の条件1は圧延仕上温度、冷却速度共
に満足していないために、TS=108.3kg/mm
2 、2mm UE+20 =1.3kgf・mと低い値を示し
ている。条件2は冷却速度は本請求範囲内であるが圧延
仕上温度を満足していないために、TS=112.8k
g/mm2 、2mm UE+20 =1.5kgf・mと低い
値を示している。条件3,4は共に圧延仕上温度、冷却
速度を満足しているため、TS≧120.0kg/mm
2 、2mm UE+20 ≧2.0kgf・mと良好な値を示
している。条件5は圧延仕上温度は条件を満足している
ものの冷却速度を満足していないために、TS=11
9.1kg/mm2 、2mm UE+20 =1.8kgf・
mと低い値を示している。条件6は、圧延仕上温度、冷
却速度共に満足しているため、TS≧120.0kg/
mm2 、2mm UE+20 ≧2.0kgf・mと良好な値
を示している。条件7は圧延仕上温度は条件を満足して
いるものの冷却速度を満足していないために、2mm U
E+20 =1.9kgf・mと若干低い値を示している。
条件8,9は圧延仕上温度、冷却速度共に満足している
ため、TS≧120.0kg/mm2 、2mm UE+20
≧2.0kgf・mと良好な値を示している。条件10
は、冷却速度は条件を満足しているが圧延仕上温度を満
足していないために、TS=105.5kg/mm2 、
2mm UE+20=1.5kgf・mと低い値を示してい
る。 (実施例2)表5に示すM〜Wの組成の鋼素材を表6の
本発明条件を満たす仕上圧延温度920℃、冷却速度
1.8〜1.9℃/sの条件で製造した。その際の引張
特性及び2mm UE+20 の値を表6に併記する。
に満足していないために、TS=108.3kg/mm
2 、2mm UE+20 =1.3kgf・mと低い値を示し
ている。条件2は冷却速度は本請求範囲内であるが圧延
仕上温度を満足していないために、TS=112.8k
g/mm2 、2mm UE+20 =1.5kgf・mと低い
値を示している。条件3,4は共に圧延仕上温度、冷却
速度を満足しているため、TS≧120.0kg/mm
2 、2mm UE+20 ≧2.0kgf・mと良好な値を示
している。条件5は圧延仕上温度は条件を満足している
ものの冷却速度を満足していないために、TS=11
9.1kg/mm2 、2mm UE+20 =1.8kgf・
mと低い値を示している。条件6は、圧延仕上温度、冷
却速度共に満足しているため、TS≧120.0kg/
mm2 、2mm UE+20 ≧2.0kgf・mと良好な値
を示している。条件7は圧延仕上温度は条件を満足して
いるものの冷却速度を満足していないために、2mm U
E+20 =1.9kgf・mと若干低い値を示している。
条件8,9は圧延仕上温度、冷却速度共に満足している
ため、TS≧120.0kg/mm2 、2mm UE+20
≧2.0kgf・mと良好な値を示している。条件10
は、冷却速度は条件を満足しているが圧延仕上温度を満
足していないために、TS=105.5kg/mm2 、
2mm UE+20=1.5kgf・mと低い値を示してい
る。 (実施例2)表5に示すM〜Wの組成の鋼素材を表6の
本発明条件を満たす仕上圧延温度920℃、冷却速度
1.8〜1.9℃/sの条件で製造した。その際の引張
特性及び2mm UE+20 の値を表6に併記する。
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】M鋼、N鋼はNiを添加していないために
M鋼では2mm UE+20 =1.8kgf・m、N鋼では
TS=118.9kg/mm2 と低い値を示している。
P鋼、Q鋼はNbを添加していないためにP鋼では2m
m UE+20 =1.6kgf・m、Q鋼では2mm UE+2
=1.8kgf・mと低い値を示している。また、Nb
の規定を満足していないS鋼はTS=117.3kg/
mm2 と低い値になっている。
M鋼では2mm UE+20 =1.8kgf・m、N鋼では
TS=118.9kg/mm2 と低い値を示している。
P鋼、Q鋼はNbを添加していないためにP鋼では2m
m UE+20 =1.6kgf・m、Q鋼では2mm UE+2
=1.8kgf・mと低い値を示している。また、Nb
の規定を満足していないS鋼はTS=117.3kg/
mm2 と低い値になっている。
【0034】これに対して本発明を満足しているO鋼、
R鋼、T鋼、U鋼、V鋼はTS≧120.0kg/mm
2 、2mm UE+20 ≧2.0kgf・mと良好な値を示
している。なお、S鋼については、本発明の鋼組成にC
uを添加したものであるが、圧延途中で割れが生じた。
R鋼、T鋼、U鋼、V鋼はTS≧120.0kg/mm
2 、2mm UE+20 ≧2.0kgf・mと良好な値を示
している。なお、S鋼については、本発明の鋼組成にC
uを添加したものであるが、圧延途中で割れが生じた。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、所望の強度を確保しつ
つ優れた靭性を有する高性能レールをオンライン熱処理
で製造する方法が提供される。具体的には、引張強度1
20kg/mm2 以上、2mmUノッチシャルピー吸収
エネルギーが+20℃で2.0kgf・m以上の高強度
高靭性レールを製造することができる。
つ優れた靭性を有する高性能レールをオンライン熱処理
で製造する方法が提供される。具体的には、引張強度1
20kg/mm2 以上、2mmUノッチシャルピー吸収
エネルギーが+20℃で2.0kgf・m以上の高強度
高靭性レールを製造することができる。
【図1】圧延仕上がり温度と靭性との関係を示す図。
【図2】冷却速度と強度、靭性との関係を示す図。
【図3】Nb添加量と強度、靭性との関係を示す図。
【図4】Ni添加量と強度、靭性との関係を示す図。
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】レールの強度、靭性を向上させる手段とし
て熱処理する方法がある。この熱処理法には (1)圧延終了後いったん冷却した後にAc3 点以上に
再加熱して加速冷却を行うオフライン熱処理法(特願昭
63−128123号) (2)圧延終了後Ac3 点以上の温度にある段階でその
まま加速冷却を行うオンライン熱処理法(特公昭63−
23244) の2種類がある。
て熱処理する方法がある。この熱処理法には (1)圧延終了後いったん冷却した後にAc3 点以上に
再加熱して加速冷却を行うオフライン熱処理法(特願昭
63−128123号) (2)圧延終了後Ac3 点以上の温度にある段階でその
まま加速冷却を行うオンライン熱処理法(特公昭63−
23244) の2種類がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本願発明者らは、上記課題を解決すべく、
まず、0.78%C−0.02%Nb−0.1%Niを
中心とする組成の素材を用いて圧延仕上温度と冷却速度
の条件の検討を行った。
まず、0.78%C−0.02%Nb−0.1%Niを
中心とする組成の素材を用いて圧延仕上温度と冷却速度
の条件の検討を行った。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】図4に0.78%C−0.51%Si−
0.84%Mn−0.44%Cr−0.02%Nb鋼に
Niを0.0%から0.61%添加した場合のNi添加
量と強度、靭性の関係を示す。Niの添加に伴い強度は
なだらかに上昇し、靭性も向上する。Niが0.1%未
満では靭性が低く、0.4%超えると強度、靭性向上の
効果がほとんど見られない。このことから、0.78%
C−0.51%Si−0.84%Mn−0.44%Cr
−0.02%Nbの条件ではNiを0.1%以上0.4
%以下とすることにより、引張強度120kg/mm2
以上、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギーが+2
0℃で2.0kgf・m以上の高強度、高靭性を得るこ
とができることがわかる。
0.84%Mn−0.44%Cr−0.02%Nb鋼に
Niを0.0%から0.61%添加した場合のNi添加
量と強度、靭性の関係を示す。Niの添加に伴い強度は
なだらかに上昇し、靭性も向上する。Niが0.1%未
満では靭性が低く、0.4%超えると強度、靭性向上の
効果がほとんど見られない。このことから、0.78%
C−0.51%Si−0.84%Mn−0.44%Cr
−0.02%Nbの条件ではNiを0.1%以上0.4
%以下とすることにより、引張強度120kg/mm2
以上、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギーが+2
0℃で2.0kgf・m以上の高強度、高靭性を得るこ
とができることがわかる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】これに対して本発明を満足しているO鋼、
R鋼、T鋼、U鋼、V鋼はTS≧120.0kg/mm
2 、2mm UE+20 ≧2.0kgf・mと良好な値を示
している。なお、W鋼については、本発明の鋼組成にC
uを添加したものであるが、圧延途中で割れが生じた。
R鋼、T鋼、U鋼、V鋼はTS≧120.0kg/mm
2 、2mm UE+20 ≧2.0kgf・mと良好な値を示
している。なお、W鋼については、本発明の鋼組成にC
uを添加したものであるが、圧延途中で割れが生じた。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.60〜0.85%、
Si:0.1〜0.8%、Mn:0.5〜1.5%、
P:0.035%以下、S:0.035%以下、Cr:
0.2〜0.8%、Nb:0.01〜0.05%、N
i:0.1〜0.4%を含有し、残部がFe及び不可避
的不純物からなる鋼素材を、圧延仕上温度が800〜1
000℃となるように熱間圧延し、次いで、パーライト
変態開始以前の温度から400℃以下までを1〜3℃/
secの冷却速度で加速冷却することを特徴とするオン
ライン熱処理による高強度高靭性レールの製造方法。 - 【請求項2】 前記レールは、引張強度120kg/m
m2 以上、2mmUノッチシャルピー吸収エネルギーが
+20℃で2.0kgf・m以上を有する請求項1記載
のオンライン熱処理による高強度高靭性レールの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16258993A JPH0718326A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | オンライン熱処理による高強度高靭性レールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16258993A JPH0718326A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | オンライン熱処理による高強度高靭性レールの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0718326A true JPH0718326A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15757467
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16258993A Pending JPH0718326A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | オンライン熱処理による高強度高靭性レールの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0718326A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007169727A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Jfe Steel Kk | 高強度パーライト系レールおよびその製造方法 |
| WO2007111285A1 (ja) | 2006-03-16 | 2007-10-04 | Jfe Steel Corporation | 耐遅れ破壊特性に優れた高強度パーライト系レール |
| JP2010185106A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Jfe Steel Corp | 耐摩耗性レールおよびその製造方法 |
| JP2015209590A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-24 | Jfeスチール株式会社 | レールの製造方法 |
| JP2017115229A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | Jfeスチール株式会社 | レール |
| CN113373371A (zh) * | 2021-05-21 | 2021-09-10 | 包头钢铁(集团)有限责任公司 | 一种添加稀土和镍元素的超高耐磨性过共析型珠光体钢轨材料 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16258993A patent/JPH0718326A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007169727A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Jfe Steel Kk | 高強度パーライト系レールおよびその製造方法 |
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| US8361382B2 (en) | 2006-03-16 | 2013-01-29 | Jfe Steel Corporation | High-strength pearlitic steel rail having excellent delayed fracture properties |
| US8404178B2 (en) | 2006-03-16 | 2013-03-26 | Jfe Steel Corporation | High-strength pearlitic steel rail having excellent delayed fracture properties |
| EP3072988A1 (en) | 2006-03-16 | 2016-09-28 | JFE Steel Corporation | High-strength pearlitic steel rail having excellent delayed fracture properties |
| JP2010185106A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Jfe Steel Corp | 耐摩耗性レールおよびその製造方法 |
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| CN113373371A (zh) * | 2021-05-21 | 2021-09-10 | 包头钢铁(集团)有限责任公司 | 一种添加稀土和镍元素的超高耐磨性过共析型珠光体钢轨材料 |
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