JPH0718489A - 樹脂製品の製造方法 - Google Patents
樹脂製品の製造方法Info
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- JPH0718489A JPH0718489A JP16362393A JP16362393A JPH0718489A JP H0718489 A JPH0718489 A JP H0718489A JP 16362393 A JP16362393 A JP 16362393A JP 16362393 A JP16362393 A JP 16362393A JP H0718489 A JPH0718489 A JP H0718489A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D5/00—Electroplating characterised by the process; Pretreatment or after-treatment of workpieces
- C25D5/02—Electroplating of selected surface areas
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C18/00—Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating
- C23C18/16—Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating by reduction or substitution, e.g. electroless plating
- C23C18/1601—Process or apparatus
- C23C18/1633—Process of electroless plating
- C23C18/1646—Characteristics of the product obtained
- C23C18/165—Multilayered product
- C23C18/1653—Two or more layers with at least one layer obtained by electroless plating and one layer obtained by electroplating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】めっき層上に塗膜層が形成されることによる剥
離のおそれをなくし、基材上に塗膜層を強固に接合さ
せ、外観品質の向上並びに製造工数及びコストの低減を
図る。 【構成】電鋳マスク27が被覆されたときにめっき層3
が覆われるような環状の条溝11を有するグリル本体2
を得、それに無電解めっきを施す。条溝11の底部11
aを除く全部分には無電解めっき層15が形成される。
次に、電気めっきに供する。めっきを必要としない部分
の無電解めっき層15は溶解され、必要とする部分の無
電解めっき層15の表面に電気めっき層16が形成され
る。めっき層3部分を、電鋳マスク27により被覆して
露出部分に向けて塗装を施し、グリル本体2上に直接塗
膜層4を形成する。電鋳マスク27が被覆された際に、
めっき層3が露出することがなく、従って、めっき層3
上に塗膜層4が形成されることがない。
離のおそれをなくし、基材上に塗膜層を強固に接合さ
せ、外観品質の向上並びに製造工数及びコストの低減を
図る。 【構成】電鋳マスク27が被覆されたときにめっき層3
が覆われるような環状の条溝11を有するグリル本体2
を得、それに無電解めっきを施す。条溝11の底部11
aを除く全部分には無電解めっき層15が形成される。
次に、電気めっきに供する。めっきを必要としない部分
の無電解めっき層15は溶解され、必要とする部分の無
電解めっき層15の表面に電気めっき層16が形成され
る。めっき層3部分を、電鋳マスク27により被覆して
露出部分に向けて塗装を施し、グリル本体2上に直接塗
膜層4を形成する。電鋳マスク27が被覆された際に、
めっき層3が露出することがなく、従って、めっき層3
上に塗膜層4が形成されることがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製の基材の表面の
うち、めっきを必要とする部分にのみめっき層が形成さ
れるとともに、それ以外の部分には、段差又は溝よりな
る塗装見切部を境界として塗膜層が形成された樹脂製品
の製造方法に関するものである。
うち、めっきを必要とする部分にのみめっき層が形成さ
れるとともに、それ以外の部分には、段差又は溝よりな
る塗装見切部を境界として塗膜層が形成された樹脂製品
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば本件
出願人による特願平5−83603号において提案され
たものがある。この技術では、図19に示すように、先
ず金型成形により、段差部51に条溝52が環状に形成
されたグリル本体53を成形し、そのグリル本体53に
無電解めっきを施す。このとき、条溝52の底部52a
においては、隙間間隔が狭いため、めっきが施されず、
これらを除く全部分には無電解めっき層54が形成され
る。次に、無電解めっき層54が形成されたグリル本体
53を電気めっきに供する。すると、めっきを必要とし
ない部分に形成された無電解めっき層54は、電気めっ
き液によって溶解され、必要とする部分においては通電
により無電解めっき層54の表面に電気めっき層55が
形成される。このように無電解めっき層54及び電気め
っき層55よりなるめっき層56の形成された部分を、
電鋳マスク57により被覆して露出部分に向けて塗装を
施し、塗膜層58を形成する。
出願人による特願平5−83603号において提案され
たものがある。この技術では、図19に示すように、先
ず金型成形により、段差部51に条溝52が環状に形成
されたグリル本体53を成形し、そのグリル本体53に
無電解めっきを施す。このとき、条溝52の底部52a
においては、隙間間隔が狭いため、めっきが施されず、
これらを除く全部分には無電解めっき層54が形成され
る。次に、無電解めっき層54が形成されたグリル本体
53を電気めっきに供する。すると、めっきを必要とし
ない部分に形成された無電解めっき層54は、電気めっ
き液によって溶解され、必要とする部分においては通電
により無電解めっき層54の表面に電気めっき層55が
形成される。このように無電解めっき層54及び電気め
っき層55よりなるめっき層56の形成された部分を、
電鋳マスク57により被覆して露出部分に向けて塗装を
施し、塗膜層58を形成する。
【0003】従って、塗膜層58を形成するに際して
は、プライマー層を介することなく、直接グリル本体5
3上に直接塗膜層58が形成される。その結果、全面め
っきを施した上に部分的に塗膜層を形成する場合に比べ
て、グリル本体53上に塗膜層58を強固に接合させて
耐久性能を向上させることができる。また、外観品質の
向上並びに製造に際しての工数及びコストの低減を図る
ことが可能となる。
は、プライマー層を介することなく、直接グリル本体5
3上に直接塗膜層58が形成される。その結果、全面め
っきを施した上に部分的に塗膜層を形成する場合に比べ
て、グリル本体53上に塗膜層58を強固に接合させて
耐久性能を向上させることができる。また、外観品質の
向上並びに製造に際しての工数及びコストの低減を図る
ことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、条溝52の位置が特に規定されてい
なかった。このため、図19に示すように、電鋳マスク
57を被覆させた際に、条溝52が該電鋳マスク57の
外側(図の上側)に露出してしまうおそれがあった。か
かる場合には、塗膜層58の形成時において、めっき層
56も一部露出してしまうこととなり、その露出された
めっき層56上に塗膜層58が形成されてしまうおそれ
があった。
来技術においては、条溝52の位置が特に規定されてい
なかった。このため、図19に示すように、電鋳マスク
57を被覆させた際に、条溝52が該電鋳マスク57の
外側(図の上側)に露出してしまうおそれがあった。か
かる場合には、塗膜層58の形成時において、めっき層
56も一部露出してしまうこととなり、その露出された
めっき層56上に塗膜層58が形成されてしまうおそれ
があった。
【0005】上記技術においては、塗膜層58を樹脂製
のグリル本体53上に直接形成することができることか
ら、汎用の塗料を使用できる点で優れていた。しかし、
上述の如く、一部のめっき層56上に塗膜層58が形成
されてしまった場合に、汎用の塗料を用いると、両者間
の充分な接着力が確保されず、塗膜層58の一部が剥離
してしまうおそれがあった。
のグリル本体53上に直接形成することができることか
ら、汎用の塗料を使用できる点で優れていた。しかし、
上述の如く、一部のめっき層56上に塗膜層58が形成
されてしまった場合に、汎用の塗料を用いると、両者間
の充分な接着力が確保されず、塗膜層58の一部が剥離
してしまうおそれがあった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、樹脂基材の表面のう
ち、めっきを必要とする部分にのみめっき層が形成され
るとともに、それ以外の部分には、塗装見切部を境界と
して塗膜層が形成された樹脂製品において、めっき層上
に塗膜層が形成されることによる剥離のおそれがなく、
基材上に塗膜層を強固に接合させて耐久性能を向上させ
ることが可能で、しかも、外観品質の向上並びに製造に
際しての工数及びコストの低減を図ることの可能な樹脂
製品の製造方法を提供することにある。
れたものであって、その目的は、樹脂基材の表面のう
ち、めっきを必要とする部分にのみめっき層が形成され
るとともに、それ以外の部分には、塗装見切部を境界と
して塗膜層が形成された樹脂製品において、めっき層上
に塗膜層が形成されることによる剥離のおそれがなく、
基材上に塗膜層を強固に接合させて耐久性能を向上させ
ることが可能で、しかも、外観品質の向上並びに製造に
際しての工数及びコストの低減を図ることの可能な樹脂
製品の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、段差又は溝よりなる塗装見切部を有する
樹脂製の基材上に、前記塗装見切部を境界として形成さ
れた無電解めっき層及び同無電解めっき層上に形成され
た電気めっき層からなるめっき層と、前記基材表面の前
記めっき層以外の部分に、前記塗装見切部を境界として
塗布形成された塗膜層とを備えた樹脂製品の製造方法で
あって、前記基材表面に前記塗装見切部を環状又は環状
の一部をなすように形成するとともに、該塗装見切部に
沿って断面略V字状の条溝を環状に形成する条溝形成工
程と、前記基材表面の前記条溝の底部以外の部分に無電
解めっき層を形成する無電解めっき工程と、前記無電解
めっき工程を経た前記基材に形成された前記無電解めっ
き層のうち、めっきの必要な部分を電気的に導通させ
て、前記無電解めっき層上のめっきの必要な部分に電気
めっき層を形成する電気めっき工程と、前記電気めっき
層を被覆体により被覆した状態で、前記基材表面のめっ
きの不要な部分に塗膜層を形成する塗膜層形成工程とを
備え、かつ、前記条溝形成工程においては、前記被覆体
を被覆させた際に前記めっき層が露出されないような位
置に、前記条溝を形成することをその要旨としている。
め、本発明は、段差又は溝よりなる塗装見切部を有する
樹脂製の基材上に、前記塗装見切部を境界として形成さ
れた無電解めっき層及び同無電解めっき層上に形成され
た電気めっき層からなるめっき層と、前記基材表面の前
記めっき層以外の部分に、前記塗装見切部を境界として
塗布形成された塗膜層とを備えた樹脂製品の製造方法で
あって、前記基材表面に前記塗装見切部を環状又は環状
の一部をなすように形成するとともに、該塗装見切部に
沿って断面略V字状の条溝を環状に形成する条溝形成工
程と、前記基材表面の前記条溝の底部以外の部分に無電
解めっき層を形成する無電解めっき工程と、前記無電解
めっき工程を経た前記基材に形成された前記無電解めっ
き層のうち、めっきの必要な部分を電気的に導通させ
て、前記無電解めっき層上のめっきの必要な部分に電気
めっき層を形成する電気めっき工程と、前記電気めっき
層を被覆体により被覆した状態で、前記基材表面のめっ
きの不要な部分に塗膜層を形成する塗膜層形成工程とを
備え、かつ、前記条溝形成工程においては、前記被覆体
を被覆させた際に前記めっき層が露出されないような位
置に、前記条溝を形成することをその要旨としている。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、条溝形成工程では、樹脂
製の基材表面に塗装見切部が環状又は環状の一部をなす
ように形成される。また、塗装見切部に沿って断面略V
字状の条溝が環状に形成される。無電解めっき工程で
は、基材表面の条溝の底部以外の部分に無電解めっき層
が形成される。続いて、電気めっき工程では、無電解め
っき工程を経た基材に形成された無電解めっき層のう
ち、めっきの必要な部分が電気的に導通されて、無電解
めっき層上のめっきの必要な部分に電気めっき層が形成
される。このとき、無電解めっき層のうち、めっきの不
要な部分は電気めっき溶液によって溶解され除去され
る。そして、塗膜層形成工程では、少なくとも電気めっ
き層を被覆体により被覆した状態で、基材表面のめっき
の不要な部分に塗膜層が形成される。上記の工程を経る
ことにより、樹脂製の基材上に、塗装見切部を境界とし
て、めっきを必要とする部分にのみめっき層が形成され
るとともに、それ以外の部分には塗膜層の形成された樹
脂製品が得られる。
製の基材表面に塗装見切部が環状又は環状の一部をなす
ように形成される。また、塗装見切部に沿って断面略V
字状の条溝が環状に形成される。無電解めっき工程で
は、基材表面の条溝の底部以外の部分に無電解めっき層
が形成される。続いて、電気めっき工程では、無電解め
っき工程を経た基材に形成された無電解めっき層のう
ち、めっきの必要な部分が電気的に導通されて、無電解
めっき層上のめっきの必要な部分に電気めっき層が形成
される。このとき、無電解めっき層のうち、めっきの不
要な部分は電気めっき溶液によって溶解され除去され
る。そして、塗膜層形成工程では、少なくとも電気めっ
き層を被覆体により被覆した状態で、基材表面のめっき
の不要な部分に塗膜層が形成される。上記の工程を経る
ことにより、樹脂製の基材上に、塗装見切部を境界とし
て、めっきを必要とする部分にのみめっき層が形成され
るとともに、それ以外の部分には塗膜層の形成された樹
脂製品が得られる。
【0009】上記の無電解めっき工程において、条溝の
底部には、無電解めっき層が形成されていない。このた
め、電気めっき工程において、めっきの必要な部分が電
気的に導通されて、無電解めっき層上のめっきの必要な
部分に電気めっき層が形成される。また、めっきの不要
な部分の無電解めっき層は除去される。そのため、この
段階で、必要な部分にのみ無電解めっき層及び電気めっ
き層が形成された基材が得られる。従って、塗膜層形成
工程において、プライマー層を介することなく、直接基
材上に塗膜層を形成することが可能となる。
底部には、無電解めっき層が形成されていない。このた
め、電気めっき工程において、めっきの必要な部分が電
気的に導通されて、無電解めっき層上のめっきの必要な
部分に電気めっき層が形成される。また、めっきの不要
な部分の無電解めっき層は除去される。そのため、この
段階で、必要な部分にのみ無電解めっき層及び電気めっ
き層が形成された基材が得られる。従って、塗膜層形成
工程において、プライマー層を介することなく、直接基
材上に塗膜層を形成することが可能となる。
【0010】また、条溝形成工程においては、条溝は、
被覆体を被覆させた際に、めっき層が露出しないような
位置に形成される。従って、塗膜層形成工程において、
被覆体の被覆された状態において、めっき層が露出され
たまま塗膜層が形成されることがなくなる。そのため、
めっき層上に塗膜層が形成されることがない。
被覆体を被覆させた際に、めっき層が露出しないような
位置に形成される。従って、塗膜層形成工程において、
被覆体の被覆された状態において、めっき層が露出され
たまま塗膜層が形成されることがなくなる。そのため、
めっき層上に塗膜層が形成されることがない。
【0011】
(第1実施例)以下、本発明を樹脂製品としての車両用
のフロントグリル1に具体化した第1実施例を図1〜1
1に基づいて説明する。
のフロントグリル1に具体化した第1実施例を図1〜1
1に基づいて説明する。
【0012】車両の前面には、図2に示すようなフロン
トグリル1が装着されるようになっている。図2,3,
6に示すように、このフロントグリル1は、ABS樹脂
製の基材としてのフロントグリル本体(以下、グリル本
体という)2を備えているとともに、その意匠面の一
部、すなわち前面の一部に形成されためっき層3(図3
では網目状に示した部分)と、同めっき層3以外(裏側
の一部を除く)の箇所に塗布形成された塗膜層4とを有
している。より詳細に説明すると、フロントグリル1
は、正面略矩形状の枠5、該枠5内において横方向に延
びる複数の副仕切り板6、枠5内において縦方向に延び
る複数の連結板7、中央部においてマークプレート(図
示せず)を取付けるための取付プレート8及び前記枠5
から取付プレート8に向かって延びる主仕切り板9を有
している。そして、前記枠5の主として正面側部分及び
主仕切り板9の正面側部分には、前記めっき層3が形成
されている。また、副仕切り板6、取付プレート8及び
連結板7の主として正面側部分には、前記塗膜層4が形
成されている。
トグリル1が装着されるようになっている。図2,3,
6に示すように、このフロントグリル1は、ABS樹脂
製の基材としてのフロントグリル本体(以下、グリル本
体という)2を備えているとともに、その意匠面の一
部、すなわち前面の一部に形成されためっき層3(図3
では網目状に示した部分)と、同めっき層3以外(裏側
の一部を除く)の箇所に塗布形成された塗膜層4とを有
している。より詳細に説明すると、フロントグリル1
は、正面略矩形状の枠5、該枠5内において横方向に延
びる複数の副仕切り板6、枠5内において縦方向に延び
る複数の連結板7、中央部においてマークプレート(図
示せず)を取付けるための取付プレート8及び前記枠5
から取付プレート8に向かって延びる主仕切り板9を有
している。そして、前記枠5の主として正面側部分及び
主仕切り板9の正面側部分には、前記めっき層3が形成
されている。また、副仕切り板6、取付プレート8及び
連結板7の主として正面側部分には、前記塗膜層4が形
成されている。
【0013】図4は主仕切り板9の一部(図3のα部
分)を拡大して示す正面図であり、図5は図4のA−A
線断面図である。これらの図及び図6に示すように、グ
リル本体2の正面側部分において、前記めっき層3と塗
膜層4との境界部分には、枠5及び主仕切り板9から上
下方向に突出する塗装見切部としての正面側段差部10
が環状に形成されている。そして、この正面側段差部1
0には、断面略V字状の条溝11が環状(閉曲線状)に
形成されている(図3参照)。また、図7は枠5の裏面
側の一部(図3のβ部分)を拡大して示す裏面図であ
る。同図に示すように、グリル本体2の裏面側部分にお
いて、前記めっき層3とめっき層3が形成されていない
部分との境界部分には、断面略V字状の条溝13が環状
に形成されている(図3参照)。さらに、グリル本体2
の裏面側部分には、同裏面方向(車両後部方向)へ突出
する電極用突起14が突出形成されている(図3参
照)。
分)を拡大して示す正面図であり、図5は図4のA−A
線断面図である。これらの図及び図6に示すように、グ
リル本体2の正面側部分において、前記めっき層3と塗
膜層4との境界部分には、枠5及び主仕切り板9から上
下方向に突出する塗装見切部としての正面側段差部10
が環状に形成されている。そして、この正面側段差部1
0には、断面略V字状の条溝11が環状(閉曲線状)に
形成されている(図3参照)。また、図7は枠5の裏面
側の一部(図3のβ部分)を拡大して示す裏面図であ
る。同図に示すように、グリル本体2の裏面側部分にお
いて、前記めっき層3とめっき層3が形成されていない
部分との境界部分には、断面略V字状の条溝13が環状
に形成されている(図3参照)。さらに、グリル本体2
の裏面側部分には、同裏面方向(車両後部方向)へ突出
する電極用突起14が突出形成されている(図3参
照)。
【0014】図6に示すように、前記めっき層3は無電
解めっき層15と、電気めっき層16とからなってい
る。本実施例において、無電解めっき層15はニッケル
により、厚さ「0.3〜0.4μm」程度に形成されて
いる。また、電気めっき層16は、銅、ニッケル及びク
ロムの3種類の金属により厚さ「20〜50μm」程度
に形成され、多層構造をなしている。
解めっき層15と、電気めっき層16とからなってい
る。本実施例において、無電解めっき層15はニッケル
により、厚さ「0.3〜0.4μm」程度に形成されて
いる。また、電気めっき層16は、銅、ニッケル及びク
ロムの3種類の金属により厚さ「20〜50μm」程度
に形成され、多層構造をなしている。
【0015】また、前記両条溝11,13は、それぞれ
幅Wが「0.5mm」、深さDが「0.5mm」に形成
されている。但し、幅Wは、特に限定されるものではな
いが、加工上の制限から「0.2mm」以上が好まし
く、意匠性の向上を図る意味で「1.0mm」以下が好
ましい。また、深さDについても、特に限定されるもの
ではないが、同じく加工上の制限から「0.2mm」以
上が好ましく、グリル本体2の強度上の制約から「0.
6mm」以下が好ましい。また、幅Wに対する深さDの
比(D/W)は「1.0」以上が好ましい。
幅Wが「0.5mm」、深さDが「0.5mm」に形成
されている。但し、幅Wは、特に限定されるものではな
いが、加工上の制限から「0.2mm」以上が好まし
く、意匠性の向上を図る意味で「1.0mm」以下が好
ましい。また、深さDについても、特に限定されるもの
ではないが、同じく加工上の制限から「0.2mm」以
上が好ましく、グリル本体2の強度上の制約から「0.
6mm」以下が好ましい。また、幅Wに対する深さDの
比(D/W)は「1.0」以上が好ましい。
【0016】さらに、図1に示すように、前記条溝11
は、後述する電鋳マスク27が被覆されたときに、少な
くとも正面側の全てのめっき層3が覆われるよう、つま
り電鋳マスク27の外側に出ないよう、充分めっき層3
側(図では下側)に形成されている。
は、後述する電鋳マスク27が被覆されたときに、少な
くとも正面側の全てのめっき層3が覆われるよう、つま
り電鋳マスク27の外側に出ないよう、充分めっき層3
側(図では下側)に形成されている。
【0017】次に、上記のグリル本体2を成形するため
の金型21について説明する。図8に示すように、金型
21は、固定型22及び可動型23を備えている。そし
て、これら両型22,23によってグリル本体2を成形
するためのキャビティ24が形成されている。但し、可
動型23(又は固定型22)には、前記条溝11,13
を形成するための突起26等が一体的に形成されてい
る。
の金型21について説明する。図8に示すように、金型
21は、固定型22及び可動型23を備えている。そし
て、これら両型22,23によってグリル本体2を成形
するためのキャビティ24が形成されている。但し、可
動型23(又は固定型22)には、前記条溝11,13
を形成するための突起26等が一体的に形成されてい
る。
【0018】次に、上記のフロントグリル1を製造する
に際しての作用及びその効果について説明する。まず、
公知の金型成形法により、前記キャビティ24内に溶融
されたABS樹脂を射出し、充填する(図8参照)。樹
脂が冷却され、固化されたならば、両型22,23を開
き、グリル本体2を取り出す。このとき、両型22,2
3は、型開き方向と平行に、すなわち突起26等が抜け
る方向に開かれる。このため、突起26等によって型開
きが阻害されることはなく、グリル本体2を容易に取り
出すことができる。このようにして、所定の箇所に条溝
11,13がそれぞれ環状に形成されたグリル本体2が
得られる。
に際しての作用及びその効果について説明する。まず、
公知の金型成形法により、前記キャビティ24内に溶融
されたABS樹脂を射出し、充填する(図8参照)。樹
脂が冷却され、固化されたならば、両型22,23を開
き、グリル本体2を取り出す。このとき、両型22,2
3は、型開き方向と平行に、すなわち突起26等が抜け
る方向に開かれる。このため、突起26等によって型開
きが阻害されることはなく、グリル本体2を容易に取り
出すことができる。このようにして、所定の箇所に条溝
11,13がそれぞれ環状に形成されたグリル本体2が
得られる。
【0019】続いて、グリル本体2を無電解めっき溶液
中に浸漬し、無電解めっきを施す。このとき、図9に示
すように、両条溝11,13の底部11a,13aにお
いては、隙間の間隔が狭いため、めっき溶液が到達しな
い(但し、図1及び図9〜11においては、説明の便宜
上、正面側の条溝11のみについて記すが、裏面側の条
溝13についても同様のことがいえる)。従って、これ
ら底部11a,13aには、めっきが施されない。換言
すれば、グリル本体2表面の底部11a,13aを除く
すべての部分には、無電解めっき層15が形成される。
中に浸漬し、無電解めっきを施す。このとき、図9に示
すように、両条溝11,13の底部11a,13aにお
いては、隙間の間隔が狭いため、めっき溶液が到達しな
い(但し、図1及び図9〜11においては、説明の便宜
上、正面側の条溝11のみについて記すが、裏面側の条
溝13についても同様のことがいえる)。従って、これ
ら底部11a,13aには、めっきが施されない。換言
すれば、グリル本体2表面の底部11a,13aを除く
すべての部分には、無電解めっき層15が形成される。
【0020】次に、図10に示すように、無電解めっき
層15の形成されたグリル本体2を電気めっきに供す
る。すなわち、同本体2を、所定の電気めっき溶液に複
数回浸漬するとともに、めっきを必要とする部分(枠5
の主として正面側部分及び主仕切り板9の正面側部分)
を電気的に導通させる。このとき、前記グリル本体2の
裏面側部分に突出形成された前記電極用突起14が1つ
の電極とされる。すると、めっきを必要としない部分に
形成された無電解めっき層15は、電気めっき液によっ
て溶解される。また、めっきを必要とする部分において
は、無電解めっき層15の表面に、前述した多層構造を
なす電気めっき層16が形成される(図の下側)。この
ようにして、めっきを必要とする部分においてのみ無電
解めっき層15及び電気めっき層16(めっき層3)の
形成されたグリル本体2が形成される。
層15の形成されたグリル本体2を電気めっきに供す
る。すなわち、同本体2を、所定の電気めっき溶液に複
数回浸漬するとともに、めっきを必要とする部分(枠5
の主として正面側部分及び主仕切り板9の正面側部分)
を電気的に導通させる。このとき、前記グリル本体2の
裏面側部分に突出形成された前記電極用突起14が1つ
の電極とされる。すると、めっきを必要としない部分に
形成された無電解めっき層15は、電気めっき液によっ
て溶解される。また、めっきを必要とする部分において
は、無電解めっき層15の表面に、前述した多層構造を
なす電気めっき層16が形成される(図の下側)。この
ようにして、めっきを必要とする部分においてのみ無電
解めっき層15及び電気めっき層16(めっき層3)の
形成されたグリル本体2が形成される。
【0021】その後、図11に示すように、めっき層3
の形成された部分を、被覆体としての電鋳マスク27に
より被覆する。すなわち、この電鋳マスク27は、厚さ
「数mm」の金属製の板であって、フロントグリル1の
形状に則した形状をなしている。また、電鋳マスク27
には塗膜層4を形成するのに必要な部分だけ開口した開
口部28が適宜形成されている。この電鋳マスク27の
被覆により、開口部28からは塗膜層4を形成するのに
必要な部分が露出する。
の形成された部分を、被覆体としての電鋳マスク27に
より被覆する。すなわち、この電鋳マスク27は、厚さ
「数mm」の金属製の板であって、フロントグリル1の
形状に則した形状をなしている。また、電鋳マスク27
には塗膜層4を形成するのに必要な部分だけ開口した開
口部28が適宜形成されている。この電鋳マスク27の
被覆により、開口部28からは塗膜層4を形成するのに
必要な部分が露出する。
【0022】このとき、条溝11は、全てのめっき層3
が覆われるよう充分めっき層3側(図11で下側)に形
成されているので、電鋳マスク27が被覆された際に、
めっき層3が露出することはない。そして、図11に示
すように、その外の露出部分に向けて、スプレー塗装を
施す。この塗装により、塗膜の必要な箇所には塗膜層4
が形成される。一方、電鋳マスク27により覆われた箇
所には、塗膜層4が形成されることはない。
が覆われるよう充分めっき層3側(図11で下側)に形
成されているので、電鋳マスク27が被覆された際に、
めっき層3が露出することはない。そして、図11に示
すように、その外の露出部分に向けて、スプレー塗装を
施す。この塗装により、塗膜の必要な箇所には塗膜層4
が形成される。一方、電鋳マスク27により覆われた箇
所には、塗膜層4が形成されることはない。
【0023】そして、塗膜層4が形成された後、図1に
示すように、電鋳マスク27の被覆を解除することによ
り、上記のフロントグリル1が得られる。つまり、前記
枠5の主として正面側部分及び主仕切り板9の正面側部
分にめっき層3を有し、副仕切り板6、取付プレート8
及び連結板7の主として正面側部分に塗膜層4を有する
フロントグリル1が得られるのである。
示すように、電鋳マスク27の被覆を解除することによ
り、上記のフロントグリル1が得られる。つまり、前記
枠5の主として正面側部分及び主仕切り板9の正面側部
分にめっき層3を有し、副仕切り板6、取付プレート8
及び連結板7の主として正面側部分に塗膜層4を有する
フロントグリル1が得られるのである。
【0024】本実施例によれば、上記の無電解めっき層
15を形成するに際し、条溝11,13の底部11a,
13aには、無電解めっき層15が形成されない。この
ため、電気めっき層16を形成するに際しては、めっき
の必要な部分のみが電気的に導通されることとなる。す
なわち、めっきを必要としない部分に形成された無電解
めっき層15は、電気めっき液によって溶解される。ま
た、めっきを必要とする部分においては、無電解めっき
層15の表面に、前述した多層構造をなす電気めっき層
16が形成される。そのため、この段階で、必要な部分
にのみ確実にめっき層3の形成されたグリル本体2が得
られる。従って、塗膜層4を形成するに際し、プライマ
ー層を介することなく、直接グリル本体2上に塗膜層4
を形成することが可能となる。
15を形成するに際し、条溝11,13の底部11a,
13aには、無電解めっき層15が形成されない。この
ため、電気めっき層16を形成するに際しては、めっき
の必要な部分のみが電気的に導通されることとなる。す
なわち、めっきを必要としない部分に形成された無電解
めっき層15は、電気めっき液によって溶解される。ま
た、めっきを必要とする部分においては、無電解めっき
層15の表面に、前述した多層構造をなす電気めっき層
16が形成される。そのため、この段階で、必要な部分
にのみ確実にめっき層3の形成されたグリル本体2が得
られる。従って、塗膜層4を形成するに際し、プライマ
ー層を介することなく、直接グリル本体2上に塗膜層4
を形成することが可能となる。
【0025】その結果、プライマー層を形成する工程が
不要となるため、作業工数の低減及びコストの低減を図
ることができる。また、グリル本体2全面に電気めっき
層16を形成する必要がないので、その分のコストの低
減をも図ることができる。
不要となるため、作業工数の低減及びコストの低減を図
ることができる。また、グリル本体2全面に電気めっき
層16を形成する必要がないので、その分のコストの低
減をも図ることができる。
【0026】また、フロントグリル1においては、その
塗膜層4がグリル本体2上に直接形成されている。その
ため、該部分にはめっき層3及びプライマー層が介在さ
れていない分だけ、その膜厚が薄く形成される。その結
果、塗膜層4部分の膜厚の薄肉化を図ることができ、ひ
いては外観品質を向上させることができる。さらに、塗
膜層4及びグリル本体2は共に樹脂材料よりなるので、
塗膜層4をグリル本体2に対して強固に接合させること
ができる。従って、フロントグリル1の塗膜層4部分に
おける耐久性能の向上を図ることができる。
塗膜層4がグリル本体2上に直接形成されている。その
ため、該部分にはめっき層3及びプライマー層が介在さ
れていない分だけ、その膜厚が薄く形成される。その結
果、塗膜層4部分の膜厚の薄肉化を図ることができ、ひ
いては外観品質を向上させることができる。さらに、塗
膜層4及びグリル本体2は共に樹脂材料よりなるので、
塗膜層4をグリル本体2に対して強固に接合させること
ができる。従って、フロントグリル1の塗膜層4部分に
おける耐久性能の向上を図ることができる。
【0027】併せて、本実施例では、前記正面側の条溝
11が、塗膜層4とめっき層3との境界部となる。この
ため、境界部の見切り部分が、ジグザグ状ではなく鮮明
に形成される。その結果、見切り線をくっきりと明瞭な
ものとすることができ、ひいては外観品質のさらなる向
上を図ることができる。
11が、塗膜層4とめっき層3との境界部となる。この
ため、境界部の見切り部分が、ジグザグ状ではなく鮮明
に形成される。その結果、見切り線をくっきりと明瞭な
ものとすることができ、ひいては外観品質のさらなる向
上を図ることができる。
【0028】加えて、本実施例では、条溝11は、全て
のめっき層3が覆われるよう充分めっき層3側(図11
では下側)に形成されているので、電鋳マスク27が被
覆された際に、めっき層3が露出することがない。この
ため、塗装が施された際に、電鋳マスク27により覆わ
れた箇所、すなわち、めっき層3上に塗膜層4が形成さ
れることはない。従って、汎用の塗料を用いて塗膜層4
を形成したとしても、めっき層3上に形成されることに
よる塗膜層4の剥離のおそれがなく、グリル本体2上に
塗膜層4を強固に接合させて耐久性能を向上させること
ができる。また、剥離による外観品質の低下を防止する
ことができる。 (第2実施例)次に、本発明を同じく樹脂製品としての
車両用のフロントグリル31に具体化した第2実施例を
図12〜17に基づいて説明する。但し、本実施例にお
いては、発明の主要部分は前述した第1実施例とほぼ同
様であるため、相違点を中心に説明する。
のめっき層3が覆われるよう充分めっき層3側(図11
では下側)に形成されているので、電鋳マスク27が被
覆された際に、めっき層3が露出することがない。この
ため、塗装が施された際に、電鋳マスク27により覆わ
れた箇所、すなわち、めっき層3上に塗膜層4が形成さ
れることはない。従って、汎用の塗料を用いて塗膜層4
を形成したとしても、めっき層3上に形成されることに
よる塗膜層4の剥離のおそれがなく、グリル本体2上に
塗膜層4を強固に接合させて耐久性能を向上させること
ができる。また、剥離による外観品質の低下を防止する
ことができる。 (第2実施例)次に、本発明を同じく樹脂製品としての
車両用のフロントグリル31に具体化した第2実施例を
図12〜17に基づいて説明する。但し、本実施例にお
いては、発明の主要部分は前述した第1実施例とほぼ同
様であるため、相違点を中心に説明する。
【0029】図12,13に示すように、前記第1実施
例と同様、フロントグリル31は、基材としてのグリル
本体32を備えており、めっき層33及び同めっき層3
3以外(裏側の一部を除く)の箇所に塗布形成された塗
膜層34を有している。本実施例においては、フロント
グリル31の形状に関して前述した第1実施例とは大き
く異なっている。すなわち、フロントグリル31は、正
面略矩形状の枠35、該枠35内において格子状をなす
仕切り板36を有している。前記枠35には、断面略U
字状の塗装見切部としての溝部37が環状に形成されて
いる。そして、枠35の溝部37よりも外周側において
はめっき層33が形成され、溝部37よりも内周側(仕
切り板36等)においては塗膜層34が形成されてい
る。
例と同様、フロントグリル31は、基材としてのグリル
本体32を備えており、めっき層33及び同めっき層3
3以外(裏側の一部を除く)の箇所に塗布形成された塗
膜層34を有している。本実施例においては、フロント
グリル31の形状に関して前述した第1実施例とは大き
く異なっている。すなわち、フロントグリル31は、正
面略矩形状の枠35、該枠35内において格子状をなす
仕切り板36を有している。前記枠35には、断面略U
字状の塗装見切部としての溝部37が環状に形成されて
いる。そして、枠35の溝部37よりも外周側において
はめっき層33が形成され、溝部37よりも内周側(仕
切り板36等)においては塗膜層34が形成されてい
る。
【0030】前記溝部37には、断面略V字状の条溝3
8(図13参照)が環状(閉曲線状)に形成されてい
る。また、グリル本体32の裏面側部分において、前記
めっき層33とめっき層33が形成されていない部分と
の境界部分にも、断面略V字状の条溝(図示せず)が環
状に形成されている。さらに、グリル本体32の裏面側
部分には、電極用突起(図示せず)が突出形成されてい
る。
8(図13参照)が環状(閉曲線状)に形成されてい
る。また、グリル本体32の裏面側部分において、前記
めっき層33とめっき層33が形成されていない部分と
の境界部分にも、断面略V字状の条溝(図示せず)が環
状に形成されている。さらに、グリル本体32の裏面側
部分には、電極用突起(図示せず)が突出形成されてい
る。
【0031】図13に示すように、本実施例において
も、めっき層33は無電解めっき層39と、電気めっき
層40とからなっている。また、前記条溝38は、後述
する電鋳マスク41が被覆されたときに、少なくとも正
面側のめっき層33が完全に覆われるよう、つまり電鋳
マスク41の外側に露出しないよう、充分めっき層33
側(図では上側、つまり外周側)に形成されている。
も、めっき層33は無電解めっき層39と、電気めっき
層40とからなっている。また、前記条溝38は、後述
する電鋳マスク41が被覆されたときに、少なくとも正
面側のめっき層33が完全に覆われるよう、つまり電鋳
マスク41の外側に露出しないよう、充分めっき層33
側(図では上側、つまり外周側)に形成されている。
【0032】次に、上記のフロントグリル31を製造す
るに際しての作用及びその効果について説明する。ま
ず、公知の金型成形法により、所定の箇所に条溝38
(裏面側も含む)がそれぞれ環状に形成されたグリル本
体32を得る。続いて、グリル本体32を無電解めっき
溶液中に浸漬し、無電解めっきを施す。このとき、図1
4に示すように、隙間の間隔が狭いため、底部38aに
はめっきが施されず、グリル本体32の底部32aを除
くすべての部分には、無電解めっき層39が形成され
る。
るに際しての作用及びその効果について説明する。ま
ず、公知の金型成形法により、所定の箇所に条溝38
(裏面側も含む)がそれぞれ環状に形成されたグリル本
体32を得る。続いて、グリル本体32を無電解めっき
溶液中に浸漬し、無電解めっきを施す。このとき、図1
4に示すように、隙間の間隔が狭いため、底部38aに
はめっきが施されず、グリル本体32の底部32aを除
くすべての部分には、無電解めっき層39が形成され
る。
【0033】次に、図15に示すように、無電解めっき
層39が形成されたグリル本体32を、電気めっきに供
する。すると、めっきを必要としない部分に形成された
無電解めっき層39は、電気めっき液によって溶解さ
れ、めっきを必要とする部分においては、無電解めっき
層39の表面に、多層構造をなす電気めっき層40が形
成され、結果的にめっき層33が形成される(図の上
側)。
層39が形成されたグリル本体32を、電気めっきに供
する。すると、めっきを必要としない部分に形成された
無電解めっき層39は、電気めっき液によって溶解さ
れ、めっきを必要とする部分においては、無電解めっき
層39の表面に、多層構造をなす電気めっき層40が形
成され、結果的にめっき層33が形成される(図の上
側)。
【0034】その後、図16に示すように、めっき層3
3の形成された部分を、被覆体としての電鋳マスク41
により被覆する。この被覆により、電鋳マスク41の開
口部42の内側(図の下側)からは塗膜層34を形成す
るのに必要な部分が露出する。
3の形成された部分を、被覆体としての電鋳マスク41
により被覆する。この被覆により、電鋳マスク41の開
口部42の内側(図の下側)からは塗膜層34を形成す
るのに必要な部分が露出する。
【0035】このとき、条溝38は、少なくとも正面側
の全てのめっき層33が覆われるよう充分めっき層33
側(図16では上側)に形成されているので、電鋳マス
ク41が被覆された際に、めっき層33が露出すること
はない。そして、図17に示すように、その外の露出部
分に向けて、スプレー塗装を施す。この塗装により、塗
膜の必要な箇所には塗膜層34が形成される。一方、電
鋳マスク41により覆われた箇所には、塗膜層34が形
成されることはない。
の全てのめっき層33が覆われるよう充分めっき層33
側(図16では上側)に形成されているので、電鋳マス
ク41が被覆された際に、めっき層33が露出すること
はない。そして、図17に示すように、その外の露出部
分に向けて、スプレー塗装を施す。この塗装により、塗
膜の必要な箇所には塗膜層34が形成される。一方、電
鋳マスク41により覆われた箇所には、塗膜層34が形
成されることはない。
【0036】そして、塗膜層34が形成された後、図1
3に示すように、電鋳マスク41の被覆を解除すること
により、上記のフロントグリル31が得られる。つま
り、前記枠35の主として溝部37の外周部分にめっき
層33を有し、それよりも内周側の主として仕切り板3
6の部分に塗膜層34を有するフロントグリル31が得
られるのである。
3に示すように、電鋳マスク41の被覆を解除すること
により、上記のフロントグリル31が得られる。つま
り、前記枠35の主として溝部37の外周部分にめっき
層33を有し、それよりも内周側の主として仕切り板3
6の部分に塗膜層34を有するフロントグリル31が得
られるのである。
【0037】本実施例においても、前記第1実施例と同
様の効果を奏する。なお、本発明は前記各実施例に限定
されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構
成の一部を適宜に変更して次のように実施することもで
きる。
様の効果を奏する。なお、本発明は前記各実施例に限定
されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構
成の一部を適宜に変更して次のように実施することもで
きる。
【0038】(1)前記第1実施例では、段差部10を
有するフロントグリル1に、また、第2実施例では断面
略U字状の溝部37を有するフロントグリル31にそれ
ぞれ具体化したが、その外にも例えば図18に示すよう
に、断面略V字状の塗装見切部としての溝部43を有す
る場合に具体化してもよい。
有するフロントグリル1に、また、第2実施例では断面
略U字状の溝部37を有するフロントグリル31にそれ
ぞれ具体化したが、その外にも例えば図18に示すよう
に、断面略V字状の塗装見切部としての溝部43を有す
る場合に具体化してもよい。
【0039】(2)前記両実施例では本発明を車両用の
フロントグリル1,31に具体化したが、その外にも、
車両用のドアミラーブラケット用アウタカバー、バック
パネル、ルーバ、ピラーガーニッシュ、クォータベン
ト、マークプレート等に具体化してもよい。また、上記
の樹脂製品に限定されず、めっき層と塗膜層とを有する
その他の樹脂製品に本発明を具体化してもよい。
フロントグリル1,31に具体化したが、その外にも、
車両用のドアミラーブラケット用アウタカバー、バック
パネル、ルーバ、ピラーガーニッシュ、クォータベン
ト、マークプレート等に具体化してもよい。また、上記
の樹脂製品に限定されず、めっき層と塗膜層とを有する
その他の樹脂製品に本発明を具体化してもよい。
【0040】(3)前記各実施例では、基材を構成する
樹脂素材をいずれもABS樹脂により構成するようにし
たが、その外にも例えばポリプロピレン、ポリフェニレ
ンオキサイド、ポリアミド、ポリスルフォン、ポリエス
テル等の各種樹脂素材を用いてもよい。
樹脂素材をいずれもABS樹脂により構成するようにし
たが、その外にも例えばポリプロピレン、ポリフェニレ
ンオキサイド、ポリアミド、ポリスルフォン、ポリエス
テル等の各種樹脂素材を用いてもよい。
【0041】(4)前記各実施例では、無電解めっき層
15,39をニッケルにより形成したが、その外にも銅
等により形成してもよい。また、前記実施例では、電気
めっき層16,40を、銅、ニッケル及びクロムの3種
類の金属により、多層構造をなすように形成したが、こ
れら以外の金属を用いてもよいし、また、多層構造とし
ない場合に具体化してもよい。
15,39をニッケルにより形成したが、その外にも銅
等により形成してもよい。また、前記実施例では、電気
めっき層16,40を、銅、ニッケル及びクロムの3種
類の金属により、多層構造をなすように形成したが、こ
れら以外の金属を用いてもよいし、また、多層構造とし
ない場合に具体化してもよい。
【0042】(5)前記各実施例では、金型21によ
り、条溝11,13,38を形成するようにしたが、各
条溝を、NCカッター、超音波カッター等により、後加
工により形成してもよい。
り、条溝11,13,38を形成するようにしたが、各
条溝を、NCカッター、超音波カッター等により、後加
工により形成してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の樹脂製品
の製造方法によれば、樹脂基材の表面のうち、めっきを
必要とする部分にのみめっき層が形成されるとともに、
それ以外の部分には、塗装見切部を境界として塗膜層が
形成された樹脂製品において、めっき層上に塗膜層が形
成されることによる剥離のおそれがなく、基材上に塗膜
層を強固に接合させて耐久性能を向上させることがで
き、しかも、外観品質の向上並びに製造に際しての工数
及びコストの低減を図ることができるという優れた効果
を奏する。
の製造方法によれば、樹脂基材の表面のうち、めっきを
必要とする部分にのみめっき層が形成されるとともに、
それ以外の部分には、塗装見切部を境界として塗膜層が
形成された樹脂製品において、めっき層上に塗膜層が形
成されることによる剥離のおそれがなく、基材上に塗膜
層を強固に接合させて耐久性能を向上させることがで
き、しかも、外観品質の向上並びに製造に際しての工数
及びコストの低減を図ることができるという優れた効果
を奏する。
【図1】本発明を具体化した第1実施例において、所定
箇所に電鋳マスクを被覆した状態でグリル本体に塗膜層
を形成した状態を示す部分断面図である。
箇所に電鋳マスクを被覆した状態でグリル本体に塗膜層
を形成した状態を示す部分断面図である。
【図2】第1実施例におけるフロントグリルを示す正面
図である。
図である。
【図3】第1実施例において、フロントグリルのめっき
が施された部分を示す図であって、フロントグリルを正
面及び裏面に展開した模式図である。
が施された部分を示す図であって、フロントグリルを正
面及び裏面に展開した模式図である。
【図4】第1実施例において、フロントグリルの主仕切
り板の一部を拡大して示す正面図である。
り板の一部を拡大して示す正面図である。
【図5】第1実施例における図4のA−A線断面図であ
る。
る。
【図6】第1実施例において、図5の要部を拡大して示
す断面図である。
す断面図である。
【図7】第1実施例において、フロントグリルの枠の一
部を拡大して示す裏面図である。
部を拡大して示す裏面図である。
【図8】第1実施例において、グリル本体を成形するた
めの金型の一部を拡大して示す断面図である。
めの金型の一部を拡大して示す断面図である。
【図9】第1実施例において、グリル本体に無電解めっ
きを施した状態を示す部分断面図である。
きを施した状態を示す部分断面図である。
【図10】第1実施例において、無電解めっき層の形成
されたグリル本体に電気めっきを施した状態を示す部分
断面図である。
されたグリル本体に電気めっきを施した状態を示す部分
断面図である。
【図11】第1実施例において、グリル本体のめっき層
の形成された部分に電鋳マスクを被覆した状態を示す部
分断面図である。
の形成された部分に電鋳マスクを被覆した状態を示す部
分断面図である。
【図12】本発明を具体化した第2実施例におけるフロ
ントグリルを示す正面図である。
ントグリルを示す正面図である。
【図13】第2実施例において、フロントグリルの溝部
付近を示す図12のB−B線断面図である。
付近を示す図12のB−B線断面図である。
【図14】第2実施例において、グリル本体に無電解め
っきを施した状態を示す部分断面図である。
っきを施した状態を示す部分断面図である。
【図15】第2実施例において、無電解めっき層の形成
されたグリル本体に電気めっきを施した状態を示す部分
断面図である。
されたグリル本体に電気めっきを施した状態を示す部分
断面図である。
【図16】第2実施例において、グリル本体のめっき層
の形成された部分に電鋳マスクを被覆した状態を示す部
分断面図である。
の形成された部分に電鋳マスクを被覆した状態を示す部
分断面図である。
【図17】第2実施例において、所定箇所に電鋳マスク
を被覆した状態でグリル本体に塗膜層を形成した状態を
示す部分断面図である。
を被覆した状態でグリル本体に塗膜層を形成した状態を
示す部分断面図である。
【図18】本発明の別の実施例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図19】従来技術におけるフロントグリルの溝部付近
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
1,31…樹脂製品としてのフロントグリル、2,32
…基材としてのグリル本体、3,33…めっき層、4,
34…塗膜層、10…塗装見切り部としての段差部、1
1,13,38…条溝、11a,13a,38a…底
部、15,39…無電解めっき層、16,40…電気め
っき層、27,41…被覆体としての電鋳マスク、3
7,43…塗装見切り部としての溝部。
…基材としてのグリル本体、3,33…めっき層、4,
34…塗膜層、10…塗装見切り部としての段差部、1
1,13,38…条溝、11a,13a,38a…底
部、15,39…無電解めっき層、16,40…電気め
っき層、27,41…被覆体としての電鋳マスク、3
7,43…塗装見切り部としての溝部。
Claims (1)
- 【請求項1】 段差又は溝よりなる塗装見切部(10,
37,43)を有する樹脂製の基材(2,32)上に、
前記塗装見切部(10,37,43)を境界として形成
された無電解めっき層(15,39)及び同無電解めっ
き層(15,39)上に形成された電気めっき層(1
6,40)からなるめっき層(3,33)と、前記基材
(2,32)表面の前記めっき層(3,33)以外の部
分に、前記塗装見切部(10,37,43)を境界とし
て塗布形成された塗膜層(4,34)とを備えた樹脂製
品の製造方法であって、 前記基材(2,32)表面に前記塗装見切部(10,3
7,43)を環状又は環状の一部をなすように形成する
とともに、該塗装見切部(10,37,43)に沿って
断面略V字状の条溝(11,13,38)を環状に形成
する条溝形成工程と、 前記基材(2,32)表面の前記条溝(11,13,3
8)の底部(11a,13a,38a)以外の部分に無
電解めっき層(15,39)を形成する無電解めっき工
程と、 前記無電解めっき工程を経た前記基材(2,32)に形
成された前記無電解めっき層(15,39)のうち、め
っきの必要な部分を電気的に導通させて、前記無電解め
っき層(15,39)上のめっきの必要な部分に電気め
っき層(16,40)を形成する電気めっき工程と、 前記電気めっき層(16,40)を被覆体(27,4
1)により被覆した状態で、前記基材(2,32)表面
のめっきの不要な部分に塗膜層(4,34)を形成する
塗膜層形成工程とを備え、かつ、前記条溝形成工程にお
いては、前記被覆体(27,41)を被覆させた際に前
記めっき層(3,33)が露出されないような位置に、
前記条溝(11,13,38)を形成することを特徴と
する樹脂製品の製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16362393A JP2940349B2 (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 樹脂製品の製造方法 |
| DE4412126A DE4412126C2 (de) | 1993-04-09 | 1994-04-08 | Verfahren zur Herstellung eines Kunstharzprodukts mit dekorativer Beschichtung und Anwendung des Verfahrens |
| US08/225,286 US5484516A (en) | 1993-04-09 | 1994-04-08 | Resin products and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16362393A JP2940349B2 (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 樹脂製品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0718489A true JPH0718489A (ja) | 1995-01-20 |
| JP2940349B2 JP2940349B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=15777451
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16362393A Expired - Fee Related JP2940349B2 (ja) | 1993-04-09 | 1993-07-01 | 樹脂製品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2940349B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3104555B2 (ja) | 1994-12-14 | 2000-10-30 | 豊田合成株式会社 | 樹脂製品の部分めっき方法 |
-
1993
- 1993-07-01 JP JP16362393A patent/JP2940349B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2940349B2 (ja) | 1999-08-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |