JPH07189626A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH07189626A
JPH07189626A JP2988594A JP2988594A JPH07189626A JP H07189626 A JPH07189626 A JP H07189626A JP 2988594 A JP2988594 A JP 2988594A JP 2988594 A JP2988594 A JP 2988594A JP H07189626 A JPH07189626 A JP H07189626A
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JP
Japan
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drain passage
camshaft
drain
pressure chamber
hydraulic pressure
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Application number
JP2988594A
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English (en)
Inventor
Takehisa Kondo
武久 近藤
Akio Akasaka
彰夫 赤坂
Seiji Suga
聖治 菅
Dan Egashira
段 江頭
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Priority to DE69411126T priority patent/DE69411126T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転体とカムシャフトの相対回転角度の多段
階制御を確保しつつ、制御構造の簡素化を図り、製造作
業能率の向上とコストの低廉化を図る。 【構成】 スプロケット1とカムシャフト2との相対回
転角度を筒状歯車12の軸方向の移動に伴い変換して吸
気弁の開閉時期を制御する構成を前提としている。筒状
歯車12を図中右方向に移動させる圧力室13内の油圧
を、外部に排出する油圧排出通路19を有している。こ
の油圧排出通路19は、スリーブ9と内筒部10のカム
シャフト軸方向の略等間隔位置に半径方向に沿って形成
された4つのドレン通路部21〜24を備えている。ま
た、この各ドレン通路部21〜24を機関運転状態に応
じて選択的に開閉する制御弁20が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関の運転状態に応じ
て吸排気弁の開閉時期を可変制御するバルブタイミング
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、内燃機関のバルブタイミ
ング制御装置としては従来から種々提供されており、そ
の一つとして特公平3−53447号公報に記載された
ものがある。
【0003】概略を説明すれば、カムシャフトに連結さ
れた回転軸と、該回転軸と同軸に配置され、かつ回転軸
に対する軸方向の相対移動を阻止されると共に、軸線回
りの相対回動が可能なタイミングプーリと、前記回転軸
及びタイミングプーリの各ヘリカル歯に夫々噛合するピ
ストンと、該ピストンを軸方向の一方側に押圧すべく油
圧を作用させるための油圧室と、該油圧室内の油圧力に
抗してピストンを軸方向の他方側に付勢する戻しばねと
を備えている。また、前記油圧室と油圧供給路及び油圧
解放路との間には、前記ピストンに連動して前記回転軸
内を摺動するスリーブと、該スリーブ内に軸方向へ移動
可能に設けられたスプールとからなるサーボ弁が介装さ
れている。
【0004】そして、このサーボ弁は、コントローラを
介してスプールの軸方向の移動操作により、前記油圧室
と油圧供給路あるいは油圧解放路との連通をスプールの
軸方向の移動に追従したピストン及びスリーブの軸方向
の移動によって遮断状態に切り換えるものであって、該
切換作動によって前記ピストンを軸方向へ移動させるこ
とにより、前記タイミングプーリとカムシャフトとの相
対回動量を無段階に制御するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置にあっては、前述のようにスプールの軸方向の
移動に伴いスリーブを追従移動させて油圧供給路及び油
圧解放路の遮断制御を行いながら油圧室内の油圧を制御
してタイミングプーリとカムシャフトとの相対回転量を
制御するようになっている。つまり、スプールの他に、
スリーブも摺動しながら油圧室内の油圧を制御するよう
になっている。したがって、機関の回転数や負荷の変化
に応じて前記タイミングプーリやカムシャフトの相対回
転量制御を正確に行うには、必ずコントローラによって
スプールやスリーブの現在の移動位置をフィードバック
により検出し、さらにこの検出位置を演算により算出し
た後に、スプールの必要移動量を決定しなければならな
い。換言すれば、バルブタイミング制御機構の主たる構
成部品が摺動しながら相対回転量を制御するので、各構
成部品の移動位置を常にチェックしなければならない。
この結果、コントローラでの斯かるスプールの位置検出
と演算作業が必要となり、制御構造が複雑になると共
に、製造コストの高騰が余儀なくされる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、請求項1の発明は、機
関によって回転駆動する回転体と、該回転体からの回転
力によって吸排気弁を作動させるカムを有するカムシャ
フトと、回転体とカムシャフトとの間に介装されて、カ
ムシャフト軸方向の移動に伴い回転体とカムシャフトと
の相対回転位相を変換する位相変換手段と、前記回転体
の内部に形成されて、液圧回路を介して給排される内部
の液圧に応じて前記位相変換手段を軸方向の一方側へ移
動させる圧力室と、前記液圧回路の排出通路の一部を構
成し、カムシャフト軸方向の位置に夫々所定間隔をもっ
て径方向へ形成された複数のドレン通路部と、該夫々の
ドレン通路部の内側開口端を機関運転状態に応じて選択
的に開閉して前記圧力室内の容積を可変にする制御弁と
を備えたことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、前記圧力室と位相変換
手段との間にカムシャフト軸方向へ摺動自在に設けられ
て、前記圧力室内の油圧に応じて前記いずれかのドレン
通路部の外側開口端を開成して位相変換手段の移動位置
を決定するピストンを備えたことを特徴としている。
【0008】請求項3の発明は、前記ピストンの内周縁
で開成される各ドレン通路部の前記外側開口端の開口面
積を、可及的に小さく設定したことを特徴としている。
【0009】請求項4の発明は、前記制御弁によって開
閉される各ドレン通路部の前記内側開口端の開口面積
を、前記外側開口端よりも大きく設定したことを特徴と
している。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、機関運転状態に応じ
て制御弁を軸方向へ移動させることにより、複数のドレ
ン通路部のうちいずれか一つを選択して開成すると同時
に、他のドレン通路部を閉成する。したがって、圧力室
内の油圧は選択された1つのドレン通路部を通って外部
に排出される。即ち、選択されたいずれか1つのドレン
通路部付近まで圧力室の容積が軸方向に増減して該圧力
室内に流入する液量(液圧)を制御する。したがって、
位相変換手段は、斯かる圧力室の液量の増減にしたがっ
て、その軸方向の移動位置が多段階に制御されることに
なる。このため、回転体とカムシャフトの相対回転角度
を多段階に制御することが可能になる。特に、本発明
は、予め位置決定されて形成された各ドレン通路部の1
つを選択することによって位相変換手段を軸方向の所定
位置に移動させることができるため、各構成部品の移動
位置を細かく検出する必要がなくなり、制御構造の簡素
化が図れる。
【0011】また、請求項2の発明によれば、位相変換
手段の移動位置を規定することができると共に、圧力室
内の液圧をピストンで効率良く受けてそのまま位相変換
手段に伝達しつつ該位相変換手段を軸方向へ移動案内す
ることができるため、圧力室の液量の変化に応じて位相
変換手段を速やかに移動させることが可能になる。
【0012】請求項3の発明によれば、ピストンの内周
縁による外側開口端の全開作用つまり開き切り作用が良
好となり、斯かる作用によってピストン自体の移動位置
も安定化するため、前記各ドレン通路部の形成位置によ
って決定される位相変換手段の移動設定位置を精度良く
制御できる。換言すれば、回転体とカムシャフトとの相
対回動の無段状の設定角に対するバランス位置制御精度
を向上させることができる。
【0013】請求項4の発明によれば、ドレン通路部の
内側開口端側と外側開口端側を別部材に夫々形成した場
合には、小径な外側開口端に対する内側開口端の位置合
わせが容易になるため、各部材の組み付け作業性が良好
になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。
【0015】図1は本発明の第1実施例を示し、図中1
は機関のクランク軸から図外のタイミングチェーンを介
して回転力が伝達されるスプロケット、2は本体2aの
外周にスプロケット1からの回転力によって図外の例え
ば吸気弁を開作動させるカムを有するカムシャフトであ
る。
【0016】前記スプロケット1は、筒状本体3と該筒
状本体3の後端部にボルト4によって固定された歯車部
5とを備えている。前記筒状本体3は、前端部にかしめ
固定された円環部6に縦断面コ字形のフロントカバー7
がボルト固定されていると共に、内周面にヘリカル状の
インナ歯3aが形成されている。歯車部5は、円環状を
呈し、内周面がカムシャフト本体2aの外周に回転自在
に支持されている。したがって、スプロケット1とカム
シャフト2とは、相対回転自在に形成されている。
【0017】前記カムシャフト2は、前記カムシャフト
本体2aの一端部に取付ボルト8によって同軸上に固定
された段差円筒状のスリーブ9を有している。このスリ
ーブ9は、全体が筒状本体3内に収容されており、一端
部がカムシャフト本体2aの端部に嵌合保持されている
と共に、他端部が前記円環部6の内周に相対回動自在に
嵌入している。また、スリーブ9は、図1及び図2に示
すように一端部側の内周に円環状の隔壁9aが一体に設
けられていると共に、外周にヘリカル状のアウタ歯9b
が形成されている。さらに、このスリーブ9の他端側内
周には、内筒部材10が収納固定されている。この内筒
部材10は、図1及び図3に示すようにピン11を介し
てスリーブ9に周方向に位置決めされていると共に、一
端側のフランジ部と隔壁9aを介して前記取付ボルト8
によってカムシャフト本体2aの一端部に同軸上に共締
め固定されている。
【0018】また、図中12は、筒状本体3とスリーブ
9との間に介装された位相変換手段たる筒状歯車であっ
て、この筒状歯車12は、軸直角方向から2分割された
前側歯車構成部12aと後側歯車構成部12bとを備え
ている。この両歯車構成部12a,12bは、バックラ
ッシュ隙間を吸収するために連結ピンとコイルスプリン
グを介して互いに接近する方向へ付勢しつつ連結されて
いると共に、夫々の内外周に前記インナ歯3aとアウタ
歯9aに噛合するヘリカル状の内外歯が形成されてい
る。また、この筒状歯車12は、前側歯車構成部12a
と円環部6との間に形成された圧力室13内に油圧回路
を介して供給された油圧力と、後側歯車構成部12bと
歯車部5の内端面との間に弾装された圧縮スプリング1
4のばね力との相対圧で図中左右軸方向へ移動自在に形
成されている。
【0019】前記圧力室13は、その容積が軸方向に沿
って増減するようになっていると共に、前側歯車構成部
12aの前端面に配置されたピストン15を介して筒状
歯車12に油圧力を伝達するようになっている。
【0020】該ピストン15は、図1及び図4,図5に
示すように円環状を呈し、中央にスリーブ9が挿通する
挿通孔15cが形成されていると共に、外周に圧力室1
3をシールするシールリング16が設けられている。ま
たこのピストン15は、圧力室13側の一端面に受圧用
の環状溝面15aが形成されていると共に、一端面の外
周側に円環部6の内端面に離接する円弧状の突起状着座
部15bが周方向の等間隔位置に4つ形成されている。
【0021】前記油圧回路は、図1に示すようにオイル
ポンプ17と圧力室13とを連通する油圧供給通路18
と、圧力室13と外部とを連通する油圧排出通路19と
から構成され、該油圧排出通路19の途中に制御弁20
が設けられている。
【0022】前記油圧供給通路18は、図外のシリンダ
ヘッド及びカムシャフト本体2aと取付ボルト8との間
に形成されて上流端がオイルポンプ17に接続された主
通路18aと、スリーブ9と内筒部材10との間に形成
されて、一端が主通路18aに、他端がフロントカバー
7内周面の屈曲通路18b及び円環部6のオリフィス機
能を有する段差径通路孔18cを介して圧力室13に夫
々接続された環状通路18dとから構成されている。段
差径通路孔18cは、オイルポンプ17から供給される
作動油の圧力変動を抑制するために圧力室13の上流側
に設けられるので、前記ピストン15が前記作動油の圧
力変動の影響を受けることなく安定した移動、または静
止を行うことができる。
【0023】前記油圧排出通路19は、スリーブ9と内
筒部材10の各下端側の周壁に半径方向に沿って連続的
に貫通した複数のドレン通路部21,22,23,24
と、内筒部材10の内部に形成されて各ドレン通路部2
1〜24に連通するドレン室25と、前記制御弁20の
後述する弁体28の端壁に軸方向に沿って穿設されてド
レン室25と連通する軸方向孔26と、フロントカバー
7の壁部を軸方向に貫通形成されてドレン室25と外部
を連通するドレン孔27とを備えている。
【0024】前記ドレン通路部21,22,23,24
は、円周方向に沿った複数の小孔群によって4組列に形
成されており、図6に示すようにスリーブ9に形成され
た外側開口端21a,22a,23a,24aと内筒部
材10に形成された内側開口端21b,22b,23
b,24bとによって夫々形成されている。そして、前
記外側開口端21a〜24aは、その各通路断面積つま
り内径aが可及的に小さく設定されている一方、内側開
口端21b〜24bの内径bは、外側開口端21a〜2
4aの内径aの約2倍以上の大きさに設定されている。
図1中最左側の第1ドレン通路部21と該第1ドレン通
路部21と隣接する第2ドレン通路部22との間隔は若
干大きいものの、他の第2,第3,第4ドレン通路部2
2,23,24の間隔は若干小さくかつ等間隔に設定さ
れている。さらに、この各間隔は予めスプロケット1と
カムシャフト2との所定の相対回転角度に対応して設定
されている。更に、各ドレン通路部21〜24の夫々の
小孔群の総断面積は、圧縮スプリング14のばね力等と
の相対関係で決定されて、夫々が均一に設定されてい
る。
【0025】前記制御弁20は、図1に示すように前記
内筒部材10内に軸方向へ摺動自在に設けられて、各ド
レン通路部21〜24を選択的に開閉する弁体28と、
該弁体28を軸方向へ摺動させる図外の電磁アクチュエ
ータとを備えている。
【0026】前記弁体28は、有底円筒状に形成され、
軸方向の長さが前記第1ドレン通路部21から第4ドレ
ン通路部24まで全体を閉成可能な長さに設定されてい
ると共に、外周面が内筒部材10の内周面に密接状態に
摺接するようになっている。また、一端が取付ボルト8
の頭部に弾接したコイルスプリング31のばね力によっ
て図中左方向に付勢されている。
【0027】前記電磁アクチュエータは、ステッピング
モータによって構成され、回転軸の先端側に回転運動を
直線運動に変換する機構を介して駆動ロッド29が連結
されている。この駆動ロッド29は、先端が弁体28の
底壁にナット30を介して連結されて、弁体28を図中
左右軸方向の所定位置に摺動させるようになっている。
また、該ステッピングモータを制御する図外のコントロ
ーラは、マイクロコンピュータが内蔵され、クランク角
センサやエアーフローメータ等の各センサ類から出力さ
れた機関回転数や吸入空気量等に基づいて現在の運転状
態を検出している。
【0028】以下、本実施例の作用について説明する。
まず、例えば機関低負荷域では、コントローラからステ
ッピングモータにOFF信号(非通電)が出力されて、
駆動ロッド29を最大左方向位置に移動させる。したが
って、弁体28は、図1に示すように最大左方向位置に
保持され、全ドレン通路部21〜24のドレン室25側
の各内側開口端21b〜24bを開成する。一方、オイ
ルポンプ17から油圧供給通路18を介して圧力室13
に供給された作動油は、その殆どが第1ドレン通路部2
1を通ってドレン室25内に流入し、ここから、軸方向
孔26,ドレン孔27を通って外部に排出される。した
がって、圧力室13内が低圧状態になる。このため、筒
状歯車12は、圧縮スプリング14のばね力によって最
大前方向位置(図中左方向位置)に付勢される。これに
よって、スプロケット1とカムシャフト2は、一方側の
最大相対回転角度位置に保持されて、例えば吸気弁の閉
時期を最大遅角制御する。
【0029】また、機関運転負荷が若干上昇すると、コ
ントローラからステップモータに制御電流が出力されて
所定量回転する。したがって、弁体28は、図7に示す
ように駆動ロッド29を介して図中右方向へ若干移動し
て、第1ドレン通路部21の内側開口端21bを閉成す
る。このため、油圧供給通路18から圧力室13内に流
入した作動油は、一時的に密閉された該圧力室13内で
圧力を高めながらピストン15を図示のように右方向へ
押圧し、該ピストン15の環状溝面15aの内周縁15
dで第2ドレン通路部22の外側開口端22aを開成す
る。したがって、該ピストン15は、圧力室13の油圧
と圧縮スプリング14のばね力が均り合う位置つまり第
2ドレン通路部22の外側開口端22aを開成した移動
位置で停止する。よって、筒状歯車12は、ピストン1
5のよって図示位置まで右方向に移動し、スプロケット
1とカムシャフト2の相対回動角度位置を他方側に変換
して、吸気弁の閉時期を進角側に制御する。
【0030】更に、機関運転負荷が上昇すると、ステッ
ピングモータにより弁体28がさらに右方向へ移動して
図8に示すように、今度は第1ドレン通路部21の内側
開口端21bを閉成しつつさらに第2ドレン通路部22
の内側開口端22bも閉成する。このため、一時的に密
閉された圧力室13内の油圧が上昇してピストン15を
図示のようにさらに右方向へ押圧する。したがって、ピ
ストン15は、第3ドレン通路部23の外側開口端23
aを開成すると共に、前述と同様に該第3ドレン通路部
23の外側開口端23aを開成した移動位置で停止す
る。このため、筒状歯車12は、ピストン15によって
図示位置まで右方向に移動し、スプロケット1とカムシ
ャフト2の相対回動角度位置をさらに他方側に変換す
る。
【0031】次に、機関運転負荷がさらに上昇すると、
ステッピングモータにより弁体28がさらに右方向へ移
動して、図9に示すように第1,第2ドレン通路部2
1,22の内側開口端21b,22bを閉成しつつ第3
ドレン通路部23の内側開口端23bも閉成する。この
ため、一時的に密閉された圧力室13内の油圧が上昇し
てピストン15を図示の如くさらに右方向へ押圧する。
したがって、ピストン15は、第4ドレン通路部24の
外側開口端24aを開成すると共に、該第4ドレン通路
部24を開成した移動位置で停止する。このため、筒状
歯車12もピストン15によって図示位置まで右方向に
移動し、スプロケット1とカムシャフト2の相対回転角
度をさらに他方側に変換し、吸気弁の閉時期をさらに進
角側に制御する。
【0032】また、機関運転が高負荷域に移行すると、
ステッピングモータによって弁体28がさらに右方向へ
移動して図10に示すように第1〜第3ドレン通路部2
1〜23の内側開口端21b〜23bを閉成しつつ第4
ドレン通路部24の内側開口端24bも閉成し、つま
り、全部を閉成する。このため、圧力室13は、密閉状
態になって内部油圧が最大に上昇する。したがって、ピ
ストン15は、図示のようにさらに右方向に移動して、
筒状歯車12を最大右方向に押圧する。このため、スプ
ロケット1とカムシャフト2は、相対回転角度が他方側
に最大に変換され、吸気弁の閉時期を最大進角側に制御
する。
【0033】尚、各ドレン通路部21〜24からドレン
室25に流入した作動油は、軸方向孔26、ドレン孔2
7を通って外部に排出されてオイルパン32に戻され
る。
【0034】このように、本実施例では、弁体28の移
動位置に応じて各ドレン通路部21〜24を選択的に開
閉することによりピストン15を介して筒状歯車12を
5段階に移動させることができるため、スプロケット1
とカムシャフト2との相対回転角度も5段階に変換する
ことができる。この結果、吸気弁の閉時期を機関運転状
態に応じて高精度に制御できる。
【0035】しかも、予め形成位置が設定された各ドレ
ン通路部21〜24を弁体28によって開閉するだけで
あるから、各構成部品の移動位置、例えばピストン15
等の移動位置を常に検出する必要がない。したがって、
コントローラの制御構造が簡素化されて、製造作業能率
の向上とコストの大巾な低下が図れる。
【0036】また、油圧回路の油圧供給通路18や油圧
排出通路部19の構造も比較的簡素化されているため、
この点でも製造作業能率の向上とコストの低廉化が図れ
る。
【0037】さらには、ピストン15によって圧力室1
3内の油圧を効率良く受圧すると共に、筒状歯車12を
軸方向へ移動案内するため、筒状歯車12の移動応答性
が向上する。
【0038】また、前記ドレン通路部21〜24は、外
側開口端21a〜24aの通路断面積が十分に小さいた
め、大きな通路断面積とした場合に比較してピストン1
5の内周縁15dによる該各外側開口端21a〜24a
の全開作用つまり開き切り作業が良好となり、斯かる作
用によってピストン15自体もその所定の移動位置に安
定に保持される。このため、各ドレン通路部21〜24
の形成位置によって決定される筒状歯車12の移動設定
位置を高精度に制御できる。換言すれば、スプロケット
1とカムシャフト2を、多段状の相対回動設定角度位置
に安定かつ正確に保持することが可能になる。
【0039】さらに、内側開口端21b〜24bの通路
断面積を、外側開口端21a〜24aよりも十分に大き
く設定したしたため、スリーブ9と内筒部材10との組
み付け時における両開口端21a,21b、22a,2
2b、23a,23b、24a,24bの位置合わせが
容易になる。この結果、たとえスリーブ9と内筒部材1
0との若干の組み付け誤差等が生じても正規の通路断面
積が確保され、組み付け作業能率の向上が図れる。
【0040】尚、機関高負荷域から低負荷域に移行する
までの間も、弁体28によって前述とは逆に各ドレン通
路部21〜24を選択的に開閉しつつ、筒状歯車12を
多段階に左方向へ移動させることも可能である。また、
各ドレン通路部21〜24を、前述のように弁体28で
順次選択的に開閉するのではなく、機関負荷の急激な変
化に応じて適宜対応するドレン通路部21〜24を選択
して開閉することも可能である。
【0041】図11は本発明に供される各ドレン通路部
21〜24の形状を変更したもので、複数の小孔に替え
て長孔に形成したものである。この長孔は、その通路総
断面が小孔の総断面と同一に設定されており、したがっ
て、該各ドレン通路部21〜24を通流する作動油の流
量は小孔の場合と同一になる。また、これに対応して内
筒部材10側も長孔に形成されていることは勿論であ
る。このように、各ドレン通路部21〜24を長孔に形
成すれば、ドリリングではなく切削作業で一度に成形で
きるため、斯かる成形作業能率の向上とコストの低廉化
が図れる。この場合、外側開口端21a〜24aの通路
断面積を可及的に小さくする一方、内側開口端21b〜
24bの通路断面積を大きく設定することは勿論であ
る。
【0042】本発明は、前記実施例の構成に限定される
ものではなく、例えば各ドレン通路部21〜24をさら
に増加形成して、筒状歯車12をさらに6段階以上の移
動制御を行うことも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、制御弁によって各ドレン通路部を適宜選択して
開閉制御することにより、位相変換手段の軸方向の移動
位置を多段階に制御して、回転体とカムシャフトとの相
対回転角度を多段階に設定できることは勿論のこと、従
来のように主要な構成部品の全ての移動位置を常に検出
する必要がなくなるので、制御構造の簡素化が図れる。
この結果、製造作業能率の向上と製造コストの大巾な低
廉化が図れる。
【0044】しかも、ピストンによって圧力室内の液圧
を位相変換手段に効率良く伝達できると共に、位相変換
手段を軸方向へ円滑に案内できる。この結果、位相変換
手段の移動速度が向上し、機関運転状態の変化に即応し
たバルブタイミング制御が可能になる。
【0045】また、請求項3の発明によれば、ピストン
の内周縁による各外側開口端の全開作用が良好となり、
これによってピストン自体も所定の移動位置に安定に保
持されるため、位相変換手段の移動設定位置を高精度に
制御できる。この結果、バルブタイミング制御精度が向
上する。
【0046】さらに、請求項4の発明によれば、内外側
開口端の位置合わせが容易になるため、各部材の組み付
け作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部縦断面図。
【図2】本実施例のスリーブを示す側面図。
【図3】本実施例の内筒部材を示す側面図。
【図4】本実施例のピストンを示す正面図。
【図5】図4のA−A線断面図。
【図6】本実施例の要部拡大断面図。
【図7】本実施例の作用を示す説明図。
【図8】本実施例の作用を示す説明図。
【図9】本実施例の作用を示す説明図。
【図10】本実施例の作用を示す説明図。
【図11】本実施例の各ドレン通路部の異なる構造を示
すスリーブの縦断面図。
【符号の説明】
1…スプロケット(回転体) 2…カムシャフト 12…筒状歯車(位相変換手段) 13…圧力室 15…ピストン 15d…内周縁 18…油圧供給通路 19…油圧排出通路 20…制御弁 21〜24…ドレン通路部 21a〜24a…外側開口端 21b〜24b…内側開口端 28…弁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江頭 段 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関によって回転駆動する回転体と、該
    回転体からの回転力によって吸排気弁を作動させるカム
    を有するカムシャフトと、回転体とカムシャフトとの間
    に介装されて、カムシャフト軸方向の移動に伴い回転体
    とカムシャフトとの相対回転位相を変換する位相変換手
    段と、前記回転体の内部に形成されて、液圧回路を介し
    て給排される内部の液圧に応じて前記位相変換手段を軸
    方向の一方側へ移動させる圧力室と、前記液圧回路の排
    出通路の一部を構成し、カムシャフト軸方向の位置に夫
    々所定間隔をもって径方向へ形成された複数のドレン通
    路部と、該夫々のドレン通路部の内側開口端を機関運転
    状態に応じて選択的に開閉して前記圧力室内の容積を可
    変にする制御弁とを備えたことを特徴とする内燃機関の
    バルブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力室と位相変換手段との間にカム
    シャフト軸方向へ摺動自在に設けられて、前記圧力室内
    の油圧に応じて前記いずれかのドレン通路部の外側開口
    端を開成して位相変換手段の移動位置を決定するピスト
    ンを備えたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の
    バルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ピストンの内周縁で開成される各ド
    レン通路部の前記外側開口端の開口面積を、可及的に小
    さく設定したことを特徴とする請求項1及び2記載の内
    燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御弁によって開閉される各ドレン
    通路部の前記内側開口端の開口面積を、前記外側開口端
    よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1〜3記
    載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
JP2988594A 1993-11-18 1994-02-28 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Pending JPH07189626A (ja)

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JP2988594A JPH07189626A (ja) 1993-11-18 1994-02-28 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US08/343,992 US5447126A (en) 1993-11-18 1994-11-18 Variabe cam phaser for internal combustion engine
EP94118226A EP0654588B1 (en) 1993-11-18 1994-11-18 Variable cam phaser for internal combustion engine
DE69411126T DE69411126T2 (de) 1993-11-18 1994-11-18 Vorrichtung zur Veränderung der Nockensteuerung einer Brennkraftmaschine

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-288563 1993-11-18
JP28856393 1993-11-18
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