JPH07196576A - メタクリル酸エステルの高収率製造方法 - Google Patents
メタクリル酸エステルの高収率製造方法Info
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- JPH07196576A JPH07196576A JP6316004A JP31600494A JPH07196576A JP H07196576 A JPH07196576 A JP H07196576A JP 6316004 A JP6316004 A JP 6316004A JP 31600494 A JP31600494 A JP 31600494A JP H07196576 A JPH07196576 A JP H07196576A
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Abstract
てアセトンシアノヒドリンから高収率でα,β−不飽和
カルボン酸エステルを製造する方法を提供する。 【構成】 メタクリル酸エステルの製造方法であって、 (a) アセトンシアノヒドリンを硫酸で加水分解して2−
メタクリルアミド、α−スルファトイソブチルアミド、
α−ヒドロキシイソブチルアミド及びメタクリル酸を含
む混合物を調製し、ここでアセトンシアノヒドリンから
のこれら誘導成分の全モル数合計が最大になり; (b) 加水分解混合物をC1 〜C12アルキルアルコールで
エステル化し混合物を調製し; (c) エステル化混合物を水性フラクション、第1有機フ
ラクション及び第2有機フラクションに分離し; (d) 第2有機フラクションを脱水してC1 〜C12アルキ
ルメタクリレート、メタクリル酸、C1 〜C12アルキル
アルコール及び水を含む再循環混合物を調製し; (e) 再循環混合物を加水分解混合物またはエステル化混
合物と混合する;工程を含む方法。
Description
リル酸エステルを高収率で製造する方法に関する。かか
るエステルを製造するために、アセトンシアノヒドリン
の硫酸処理、イソブチレン又はt−ブチルアルコールの
2段階酸化、及びホルムアルデヒドとプロピオンアルデ
ヒドの液相接触縮合をはじめとする数多くの商業的方法
が行われている。
ルメタクリレート(MMA)の製造に関して米国特許第
4529816号において記載されている。この方法に
おいては、アセトンシアノヒドリン(ACH)を、(1)
硫酸によって加水分解してα−ヒドロキシイソブチルア
ミド(HIBAM)及びその硫酸エステルであるα−ス
ルファトイソブチルアミド(SIBAM)を調製し;
(2) HIBAM及びSIBAMを、2−メタクリルアミ
ド(MAM)及び少量のメタクリル酸(MAA)に熱的
に転化させ;次に、(3) メタノールでエステル化して、
MMAを調製する(残留HIBAMはメチル−α−ヒド
ロキイソブチレート(MOB)にエステル化する)。米
国特許第4529816号においては、また、MMAを
製造する一般的方法に対する改良が開示されており、こ
こでは、存在するMOBを単離し、熱転化とエステル化
工程の間の工程に戻す。
化工程は、エステル化前にHIBAM及びSIBAMか
らのMAM形成を最大にするのに十分に高い温度で十分
に長い時間行う。SIBAMの熱転化は、HIBAMの
熱転化よりも容易である。米国特許第4529816号
の一つの目的は、この工程におけるMAM及びMAAの
最大収率を得ることである。MAAは熱転化工程の副生
成物であり、エステル化中に同様にMMAに転化され
る。更に、米国特許第4529816号においては、単
離したMOBを熱転化とエステル化工程との間の工程に
戻す際に、硫酸の濃度を約97〜100%に保持し、遊
離硫酸対MOBのモル比を4〜40に保持するように注
意を払わなければならないと示されている。
においては、メタクリル酸エステルを製造するための、
硫酸を必要としないアセトンシアノヒドリン法が開示さ
れている。この方法の重要な工程は、ヨーロッパ特許出
願第429800−A2において開示されているアルカ
リ金属及び白金族元素で変性された結晶質アルミノシリ
ケートの存在下での、α−ヒドロキシ、α−アルコキ
シ、又はβ−アルコキシカルボン酸エステルの気相脱水
/脱アルコール化である。しかしながら、この方法はA
CHに基づく収率が低いという欠点がある。
されている改良された方法を用いても、高純度高収率の
MMA法に対する必要性が依然として存在する。更なる
改良を推し進める原動力の一つは、現在行われている製
造方法から廃棄生成物を減少させることに対する必要性
である。
形成を減少し、工程中間体を再循環することにより、
α,β−不飽和カルボン酸エステルを高収率で製造する
方法に関する。
CH法を改良することによって、出発ACH基準で高い
収率(約95%以上)で高純度(約99重量%以上)の
α,β−不飽和カルボン酸エステルを製造する方法に関
する。
AM、HIBAM及びMAAの全モル数の合計が最大に
なるような時間及び温度の条件下で、ACHを硫酸で加
水分解して、MAM、SIBAM、HIBAM及びMA
Aを含む加水分解混合物を調製する。
アルコールでエステル化して、C1〜C12アルキルメタ
クリレート、C1 〜C12アルキル−α−ヒドロキシイソ
ブチレート、C1 〜C12アルキル−β−C1 〜C12アル
コキシイソブチレート及びC1 〜C12アルキル−α−C
1 〜C12アルコキシイソブチレートを含むエステル化混
合物を調製する。
ン、C1 〜C12アルキルメタクリレートを含む第1の有
機フラクション、及び、C1 〜C12アルキル−α−ヒド
ロキシイソブチレート、C1 〜C12アルキル−α−C1
〜C12アルコキシイソブチレート及びC1 〜C12アルキ
ル−β−C1 〜C12アルコキシイソブチレートを含む第
2の有機フラクションに分離する。
して、C1 〜C12アルキルメタクリレート、メタクリル
酸、C1 〜C12アルキルアルコール及び水を含む再循環
混合物を調製する。この開示の目的に関して、「脱水
(dehydrate)」又は「脱水された」という用
語は、α−又はβ−ヒドロキシ置換成分から水分子を脱
離させるか、又はα−又はβ−アルコキシ置換成分から
アルキルアルコール分子を脱離させて、α,β−不飽和
カルボン酸エステルを製造することを意味するものであ
る。
ち工程1と2との間、又はエステル化混合物、即ち工程
2と3との間の、いずれかと混合する。
リレートの製造方法に限定して行う。しかしながら、こ
の方法は、硫酸/ACH法及びC1 〜C12アルキルアル
コールを用いて調製されるメタクリル酸エステル類一般
に適用可能である。そのメタクリレートエステルの商業
的価値のため、C1 〜C4 のアルコールを用いることが
好ましい。最も好ましいアルコールはメタノールであ
る。現在実施されている方法における最も大きな収率の
ロスは、エステル化の前のHIBAMのMAMへの熱転
化の間に起こっている。SIBAMのMAMへの熱転化
は、HIBAMのMAMへの転化よりも容易なので、S
IBAMはより望ましい加水分解生成物である。ACH
からのHIBAMの形成は水の存在によって起こるの
で、通常の従来法においては100%に近い純度のH2
SO4 を用いている。これによって、HIBAMの形成
が最小になり、SIBAMの形成が最大になる。本発明
は、HIBAMのMAMへの熱転化の必要性を排除する
ものである。究極的な効果は、MAM、SIBAM、H
IBAM及びMAAの合計としての最適なエステル化前
収率を再評価することに基づいて、加水分解及び脱水工
程が最適化されることである。硫酸/ACH法において
現在実施されている方法は、エステル化工程の前のMA
M及びMAAのみの合計量を最大にすることに力を入れ
たものである。本発明においては、得られるエステル化
生成物である、MOB、メチル−β−メトキシイソブチ
レート(β−MEMOB)及びメチル−α−メトキシイ
ソブチレート(α−MEMOB)が単離され、別の工程
でMMAに転化せしめられるので、HIBAM及びSI
BAMのMAMへの熱転化は必要ではない。本発明にお
ける硫酸/ACH法に対する第2の改良点は、MOB、
α−MEMOB及びβ−MEMOBを、工程に再循環す
る前にMMAに脱水することである。これは、MOB
を、より低い収率で、再循環後に脱水する米国特許第4
529816号の方法とは対照的である。
約80〜約135℃、好ましくは約80〜約105℃の
温度で、MAM、SIBAM、HIBAM及びMAAの
全体のエステル化前収率を最大にするのに十分な時間、
ACHを加水分解する。反応の進行中において、温度を
一定の値に保持することも又は変化させることもでき
る。反応は連続的にも段階的にも行うことができる。必
要な時間は、1分未満から約60分の範囲で変化し得
る。硫酸の濃度は重要ではない。95〜100%の硫酸
が好ましいが、100%の硫酸は必要ではない。加水分
解混合物中における工程流中の反応したACHに対応す
る生成物のモルパーセント分布は変化する。しかしなが
ら、次の分布:MAM約60〜80%;SIBAM約1
〜20%;HIBAM約2〜20%(より好ましくは5
〜15%);及びMAA約0〜5%で、全ACH転化率
は約100%:を与える条件が好ましい。この新規な方
法の有利な点は、MAMへの熱転化中のHIBAMレベ
ルを減少させる努力によって従来方法において起こって
いた、収率のロスを低下させる点である。
エステル化方法を用いて、例えば、触媒として硫酸を用
い、100psig以下の圧力下、100〜150℃の温度
で、通常1時間未満の滞留時間で、過剰の水性アルコー
ルと混合して、MAM/SIBAM/HIBAM/MA
A混合物をエステル化する。MMAの製造の場合には、
過剰の水性メタノールを加水分解混合物と合わせる。エ
ステル化条件は重要ではなく広範囲にわたって変化させ
ることができる。唯一必要なことは、条件が、生成物の
劣化につながる副反応が許容できない程度に起こること
がない程度に、十分に穏やかであるということである。
B、α−MEMOB及びβ−MEMOBを、有意量の水
及び未反応メタノールと共に含むエステル化混合物が生
成する。この混合物を、水性フラクション及び有機フラ
クションに分離する。水性フラクションは、種々の量の
上記成分を含んでおり、最終的に工程に再循環すること
ができる。有機フラクションは、標準的な分離方法を用
いて数多くの更なるフラクションに分離されるが、分別
蒸留が好ましい。分別蒸留条件を調節して、水、未反応
メタノール、少量のMMAなどのような低沸点成分の前
留物を得る。次に、高純度のMMAを含む第1のフラク
ションを得る。最後に、MOB、α−MEMOB及びβ
−MEMOBなどをはじめとする高沸点物質を含む第2
のフラクションを得る。
成分を、好ましくは気相で、結晶質アルミノシリケー
ト、及びより好ましくは、アルカリ金属及び白金族元素
で変性した結晶質アルミノシリケートの存在下で脱水し
て、再循環混合物を調製する。この混合物は工程に再循
環される。脱水工程は、第2のフラクションのそのまま
の成分、又はより好ましくはメタノール及び/又は不活
性ガスのような希釈剤の存在下で、約200〜約400
℃の反応温度で行う。メタノールは、副生成物であるメ
タクリル酸の形成を防止するのを助ける。
は、方法のそれぞれの個々の工程が、特定の工程に基づ
いたMMAの収率を最大にする方法では行われないとし
ても、工程全体ではMMAの全体の収率が最大になると
いう点である。
る。第1に、典型的なACH法の熱転化工程(米国特許
第4529816号の工程2)においてMAMの収率を
最大にするために必要な通常の苛酷な条件を用いること
が避けられるという点である。このような条件を用いる
と、例えばMAM及び、MAMの加水分解の結果として
存在する任意のMAAの分解、又はMAMの二量体化な
どのような副反応によって、工程の全収率が低下する。
熱転化条件の厳しさを低めることによって、SIBAM
及びHIBAMのMAMへの転化率が低くなるために、
MAMの収率も低下する。しかしながら、引き続く工程
において、従来のHIBAMのMAMへの熱転化を用い
て得られていたよりも効率的な方法で、この過剰のSI
BAM及びHIBAMがα−MEMOB及びMOBにエ
ステル化され、MMAに脱水され、工程に再循環され
る。MOB及びα−MEMOBを回収し、それらをMM
A及びMAAに転化し、次にそれらを工程に再循環する
ことによって、工程からのMMAの全体の収率が向上す
ると共に、焼却、埋め立てなどによって廃棄しなければ
ならない廃棄物質が減少する。しかして、改良された方
法によって、現在実施されている方法を凌ぐ、向上した
収率及び低下した廃棄物の観点から大きなコスト削減が
もたらされる。
において生成する副生成物であるβ−MEMOBが、M
OB及びα−MEMOBと共に容易に単離されるという
点である。β−MEMOBもまたMMAに転化される。
これによって、収率が更に向上し、工程廃棄物が更に全
体的に減少する。
いる方法において用いられているよりも純度の低いH2
SO4 を本発明方法に用いることができるという点であ
る。ACHからのHIBAMの形成はH2 Oの存在によ
って起こる。実際には、SIBAMのMAMへの熱転化
はHIBAMのMAMへの転化よりも容易であるので、
SIBAMはより望ましい加水分解生成物である。通常
の商業的な方法においては、100%に近い純度のH2
SO4 を用いて、HIBAMの形成を最小にし、HIB
AMをMAMに熱的に転化させるのに必要な条件によっ
て蒙る収率のロスを最小にしている。この改良方法にお
いてはHIBAMの熱転化は必要ではないので、より低
い純度のH2 SO4 、即ちより高いレベルの水を用いる
ことができる。
説明する。これらは本発明をいかなるようにも制限する
ものではない。
(実施例1)による加水分解混合物中の組成の変化と、
米国特許第4529816号に開示されているような通
常の商業的方法(比較例1)におけるものとを比較する
ことによって、MMAへのACHの転化における全収率
の向上を示すものである。本発明に関する結果は、硫酸
対ACHの重量比1.7:1.0(硫酸63重量%)
で、105℃の加水分解温度で35分間の反応に基づい
ている。米国特許第4529816号の比較例に関する
結果は、商業的な製造設備において通常得られるエステ
ル化前組成を反映している。結果を表1に示す。
化率がほぼ20モル%大きかったことを示している。し
かしながら、これは、前エステル化の全体としての収率
(MAM+MAA+HIBAM+SIBAM)を犠牲に
したものである。
ずれも廃棄されない。それらは、プロセスの引き続く工
程においてMMAに転化されるか、あるいは他の中間体
に転化されて工程に再循環される。したがって、MMA
の全体的な収率は、現在の商業的方法を用いて得られる
ものに対して劇的に向上する。
機フラクション単離収率、及び、MMA及びMAAへの
収率96.6%での第2の有機フラクションの転化率9
9%のヨーロッパ特許429800−A2のデータを用
いて算出 **99.5%のエステル化収率、米国特許第4529
816号に記載のMOBのMMA及びMAAへの収率6
3.7%を用いて算出
Claims (9)
- 【請求項1】 メタクリル酸エステルを製造する方法で
あって、 (a) アセトンシアノヒドリンを硫酸で加水分解して、2
−メタクリルアミド、α−スルファトイソブチルアミ
ド、α−ヒドロキシイソブチルアミド及びメタクリル酸
を含む加水分解混合物を調製し、ここでアセトンシアノ
ヒドリンから誘導されるこれらの成分の全モル数の合計
が最大になっており; (b) 加水分解混合物をC1 〜C12アルキルアルコールで
エステル化して、C1〜C12アルキルメタクリレート、
C1 〜C12アルキル−α−ヒドロキシイソブチレート、
C1 〜C12アルキル−β−C1 〜C12アルコキシイソブ
チレート及びC1 〜C12アルキル−α−C1 〜C12アル
コキシイソブチレートを含むエステル化混合物を調製
し; (c) エステル化混合物を、水性フラクション、C1 〜C
12アルキルメタクリレートを含む第1の有機フラクショ
ン、及び、C1 〜C12アルキル−α−ヒドロキシイソブ
チレート、C1 〜C12アルキル−β−C1 〜C12アルコ
キシイソブチレート及びC1 〜C12アルキル−α−C1
〜C12アルコキシイソブチレートを含む第2の有機フラ
クションに分離し; (d) 第2の有機フラクションのイソブチレート含有成分
を脱水して、C1 〜C12アルキルメタクリレート、メタ
クリル酸、C1 〜C12アルキルアルコール及び水を含む
再循環混合物を調製し; (e) 再循環混合物を、加水分解混合物かエステル化混合
物のいずれかと混合する; 工程を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 エステル化を行う直前の処理流中のα−
ヒドロキシイソブチルアミドの濃度が、出発アセトンシ
アノヒドリンを基準として約2〜約20モル%である請
求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 エステル化を行う直前の処理流中のα−
ヒドロキシイソブチルアミドの濃度が、出発アセトンシ
アノヒドリンを基準として約5〜約15モル%である請
求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 エステル化を行う直前の処理流中のα−
スルファトイソブチルアミドの濃度が、出発アセトンシ
アノヒドリンを基準として約1〜約20モル%である請
求項1に記載の方法。 - 【請求項5】 C1 〜C12アルキルアルコールが、メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブタノール及びイソブタノールから選択され
る請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 C1 〜C12アルキルアルコールがメタノ
ールである請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 分離工程が、エステル化混合物の分別蒸
留を含む請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 脱水工程を、結晶質アルミノシリケート
の存在下で、気相中で行う請求項1に記載の方法。 - 【請求項9】 結晶質アルミノシリケートが、アルカリ
金属及び白金族元素で変性されている請求項8に記載の
方法。
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