JPH07199547A - 溶出型電子写真平版印刷版用画像消去方法 - Google Patents

溶出型電子写真平版印刷版用画像消去方法

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JPH07199547A
JPH07199547A JP33402693A JP33402693A JPH07199547A JP H07199547 A JPH07199547 A JP H07199547A JP 33402693 A JP33402693 A JP 33402693A JP 33402693 A JP33402693 A JP 33402693A JP H07199547 A JPH07199547 A JP H07199547A
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erasing
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JP33402693A
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Yuji Takagami
裕二 高上
Yasuhiro Aizawa
泰洋 相澤
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガム被膜或は印刷インクの付着した状態での
画像修正消去作業が短時間に行なえ、消去部分に印刷画
像が再び現れることがないばかりでなく、その周辺非画
像部支持体の消去液が付着した部分も地汚れの発生がな
い溶出型電子写真平版印刷版用画像消去方法を提供す
る。 【構成】 導電性支持体上に少なくとも有機光導電性化
合物及び結着樹脂を含有する光導電層を設けてなり、電
子写真法によりトナー画像を形成させた後にトナー画像
部以外の非画像部光導電層を溶出除去して印刷版とする
溶出型電子写真平版印刷版に於ける画像消去方法であっ
て、該印刷版の消去部分を粘弾性を有する樹脂で擦過
し、少なくとも光導電層可溶性溶剤と不感脂化剤とを含
有する修正液を該印刷版の消去部分に塗布する構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法により形成
されたトナー画像部以外の非画像部光導電層を溶出除去
して印刷版とする溶出型電子写真平版印刷版用の画像消
去修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真平版印刷版はトナー電着部を画
像部とし、非画像部光導電層面を親水化剤によって親水
化するか、処理液により光導電層を除去して親水性支持
体を表出させるかして印刷版とする。特に後者は高耐刷
性のために重印刷分野に用いられるが、この非画像部溶
出型電子写真平版印刷版は一般に光導電性物質とアルカ
リ可溶性の親油性結着樹脂とからなる光導電層を導電性
支持体上に設けてなり、電子写真方式により光導電層上
にトナー画像を形成させ、溶出工程に於てアルカリ剤等
を含有する溶出液によりトナーをレジストとしてトナー
画像部以外の非画像部光導電層を可溶化させて溶出し、
続くリンス処理工程に於て版面に残存する可溶化した光
導電層成分を洗浄除去した後、通常保護ガム処理され
る。これらの製版処理は、通常自動機を用いて保護ガム
処理まで連続的に製版される。
【0003】印刷に際しては湿し水により印刷版面の保
護ガム皮膜を溶解して除去した後、画像部及び非画像部
に対する印刷インク及び湿し水の親和性の差により画像
部だけに印刷インクを付着させることによりなされる。
ところが、版面の特定画像だけを印刷したくない場合
や、印刷中の印刷汚れの発生、特に新聞印刷に於て記事
を小変更する場合等、印刷版を交換することなしに不要
な印刷画像となりうる版面部分を即座にインク反撥性に
する必要が起こる場合がある。
【0004】そこで、消去したい画像部を化学的に溶解
除去し親水性支持体表面を露出させる方法が取られてい
た。この場合小面積を簡便に消去できるようにフェルト
ペンのような筆記具形態の消去具に消去液を充填して使
用されていた。
【0005】このような筆記具タイプの消去具ではペン
先にフェルトチップ等を使用し、本体内に中綿を充填
し、この中綿に毛細管現象によって消去液を保持させる
とともにペン先に消去液を供給するようになっている。
しかし、このような筆記具タイプの消去具では、使用中
にペン先のフェルトチップ等に消去液によって可溶化し
た光導電層が毛細管現象により吸い上げられ、フェルト
チップの表面あるいは内部で固体化して消去液供給路を
詰まらせ、再度使用するときに消去液の供給量が著しく
低下して消去性が低下するなど、かなり消去に時間を要
していた。特に短時間製版を求められる新聞印刷の分野
においては部分修正(消去)に時間を取られることは印
刷開始時間の遅延となり後工程に負担を強いる結果とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題に
鑑み導電性支持体上に少なくとも有機光導電性化合物及
び結着樹脂を含有する光導電層を設けてなり、電子写真
法によりトナー画像を形成させた後にトナー画像部以外
の非画像部光導電層を溶出除去して印刷版とする溶出型
電子写真平版印刷版に用いる画像消去方法に関し、製版
処理終了後保護ガムの乾燥被膜が付着した状態や印刷に
於て印刷インクが完全には払拭されていない状態での画
像部の修正消去作業が容易かつ迅速に行なえるばかりで
なく、支持体表面の親水性を侵すことなく以降の多数枚
印刷に於ても画像消去部分の印刷汚れの発生がない溶出
型電子写真平版印刷版用画像消去方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、導電性支持体上に少なくとも有機光導電性化合物及
び結着樹脂を含有する光導電層を設けてなり、電子写真
法によりトナー画像を形成させた後にトナー画像部以外
の非画像部光導電層を溶出除去して印刷版とする溶出型
電子写真平版印刷版に於ける画像消去方法であって、該
印刷版の消去部分を粘弾性を有する樹脂で擦過し、少な
くとも光導電層可溶性溶剤と不感脂化剤とを含有する修
正液を該印刷版の消去部分に塗布することを特徴として
いる。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記粘弾性を有
する樹脂は、少なくとも前記光導電層を溶解または膨潤
させる液体を含有することを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、前記粘弾性を有
する樹脂を該印刷版に対して機械的に摺動擦過させるこ
とを特徴としている。
【0010】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
画像消去方法に用いられる粘弾性を有する樹脂として
は、ゴム弾性を有するものであれば使用できる。好まし
くは一般に筆記具の修正に用いられる消しゴム類、例え
ば可硫されたゴムを用いたゴム系消しゴム、ポリ塩化ビ
ニルと可塑剤、充填剤を混合したものを加熱成形した塩
化ビニル系消しゴム、熱可塑性エラストマーを基材とし
た消しゴム、等がある。これらの中でも熱可塑性エラス
トマー系からなるもの、例えば特公昭56−12749
8号公報、特公昭57−32680号公報、特公昭58
−4072号公報、特公昭63−19500号公報、特
公平1−105799号公報、特公平2−13638号
公報、特開平5−4495号公報等に記載の基材を用い
た消しゴムが好適に用いられる。さらには、特公昭59
−53198号公報記載の溶剤を含有させた消しゴムや
特公昭59−53199号公報記載の消しゴム等は画像
を消去することに要する時間が溶剤を含まないものに比
べ短縮できるので、より好適に使用できる。
【0011】また本発明に用いられる粘弾性を有する樹
脂に光導電層を溶解または膨潤させる液体を内包したマ
イクロカプセルを混合分散させることでき、これは光導
電層を溶解または膨潤させる液体が経時で蒸発逸散する
ことを防げるため長期に渡って性能が維持されるため有
効である。用いられるマイクロカプセルは無機質壁マイ
クロカプセル、有機質(樹脂)壁マイクロカプセル等の
中から適宜選択して使用できる。好ましい例としては、
特公昭59−1087号公報に記載の無機質壁マイクロ
カプセル、あるいはメラニン樹脂をカプセル壁としたマ
イクロカプセル等が挙げられる。マイクロカプセルに内
包させる光導電層を溶解または膨潤させる液体つまりマ
イクロカプセルの芯物質は、マイクロカプセルの作製方
法や壁物質の化学的性質を考慮して光導電層を溶解ある
いは膨潤させる有機溶剤類から選択すれば良い。例とし
ては、アルコール類、グリセリン類、ケトン、エステ
ル、エーテル、ハロゲン化炭化水素、芳香族炭化水素、
脂肪族炭化水素等の常温で液体のものが使用出来る。
【0012】この様な溶剤を含有する、例えば上記マイ
クロカプセルを含有する消しゴム類で消去すれば、消去
後に印刷する枚数が小量あるいは短時間の場合後述する
修正液を塗布することなしに使用することも可能であ
る。
【0013】また、粘弾性を有する樹脂には研磨材を、
画像消去時に光導電層下層の支持体表面の親水性を向上
させるために設けられている陽極酸化層を著しく削り取
らない程度であれば混合分散させてもよい。研磨材とし
ては例えば、カーボランダム、溶融アルミナ、ガラス
粉、珪砂、石英粉、シラス、酸化チタン等が挙げられ
る。
【0014】本発明の修正液に用いられる光導電層可溶
性溶剤とは少なくとも電子写真光導電層結着樹脂可溶性
溶剤を含有してなる液状物である。本発明で云う結着樹
脂可溶性溶剤とは、溶出型電子写真平版印刷版の光導電
層に用いられている結着樹脂を1重量%以上溶解する溶
剤である。画像消去は、用いる印刷版の製版処理終了後
か、特に新聞印刷等に於ては印刷機版胴上で行なわれる
ことが圧倒的であるから、修正部分は実際にはトナー及
び保護ガム皮膜が積層しているか、少なくとも幾らかは
印刷インクが付着しているので、これらも溶解或は膨潤
させて除去し得る性能を有する溶剤であることが望まし
い。本発明に用いる光導電層可溶性溶剤は、消去する画
像部の光導電層を構成する結着樹脂の種類にもよるが、
一般例としてはメタノール、エタノール、1-プロパノ
ール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-メチル-1
-プロパノール、2-ブタノール、1-ペンタノール、及
びベンジルアルコール等のアルコール類、オキソラン、
オキサン、及び1,4-ジオキサン等の環状エーテル類、
2-メトキシエタノール、2-エトキシエタノール、2-
(1-プロポキシ)エタノール、2-(1-ブトキシ)エ
タノール、1-メトキシ-2-プロパノール、及び1-エト
キシ-2-プロパノール等のグリコールエーテル類、乳酸
メチル、乳酸エチル、酢酸1-プロピル、及び酢酸1-ブ
チル等の脂肪酸エステル類、プロパノン及びブタノン等
のケトン類の他、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-
ジメチルアセトアミド、及びジメチルスルホキシド等の
水溶性有機溶媒等が挙げられる。
【0015】本発明の修正液に用いられる不感脂化剤
は、光導電層除去後の支持体表面の親水性を向上させる
ために用いられるもので、アラビアガム、カルボキシメ
チルセルロース、デンプン等の水溶性高分子、アルギン
酸塩、ヘキサメタリン酸塩、リン酸塩、クエン酸塩、酒
石酸塩、ポリ水酸化アルミニウム化合物等およびそれら
の水溶液が挙げられ、特に85%リン酸が好適に用いら
れる。上記の不感脂化剤は併用してもよい。用いられる
量としては、結着樹脂可溶性溶剤に対して重量比で1:
9〜3:7程度が好ましい。
【0016】さらに、塗布性を考慮して界面活性剤類を
数重量%含有させたり、他の薬品類との区別するために
香料や顔料および染料等を含有させることもできる。
【0017】本発明の修正液を溶出型電子写真平版印刷
版に塗布する方法としては、例えば綿棒、スポンジ、フ
ェルト、筆等に修正液を含ませて塗布すればよいが、ラ
インマーカーあるいはフェルトペン等の筆記具ケースを
使用しても良い。
【0018】本発明に用いられる粘弾性を有する樹脂を
印刷版に対して機械的に摺動擦過させる手段としては、
前記樹脂を円柱状にしその円断面の中心を軸にモーター
で回転させる手段、前記樹脂の一部を挟持して振動を与
え、樹脂を振動させる手段などが挙げられる。
【0019】次に本発明に係わる溶出型電子写真平版印
刷版について説明する。本発明に係わる溶出型電子写真
平版印刷版は、導電性支持体上に少なくとも有機光導電
性化合物及び結着樹脂を含有する光導電層を設けてな
り、通常の電子写真現像方式によりトナー画像を形成し
得るものである。溶出型電子写真平版印刷版に用いられ
支持体としては、導電性表面を有するプラスチックシー
トや、アルミニウム、亜鉛、銅−アルミニウム、クロム
−銅−アルミニウム、クロム−銅−ステンレス等の金属
板等を基体とし、少なくとも光導電層を設ける面は親水
化処理が施された導電性支持体が挙げられる。これらの
基体中でもアルミニウム板が好適に使用される。このア
ルミニウム板は、アルミニウムを主成分とし微量の異元
素を含有しても良く、従来公知・公用の素材を適宜使用
することが出来る。
【0020】所望の表面性状を光導電層を設ける支持体
面に持せるため、公知の方法で砂目立てや陽極酸化する
ことが好ましい。砂目立て処理に先立って、所望により
界面活性剤またはアルカリ水溶液による脱脂処理する。
砂目立て処理方法には、機械的粗面化法、電気化学的粗
面化法、化学的表面選択溶解法等がある。この様に粗面
化された基体は、必要に応じてアルカリエッチング処理
及び中和処理して用いる。処理された基体は、その表面
に酸化皮膜を形成させるため陽極酸化処理される。陽極
酸化処理に用いられる電解質としては、硫酸、リン酸、
しゅう酸等、或はそれらの混酸等が挙げられ、陽極酸化
皮膜量は0.1〜10g/m2 が良く、更には1〜6g/
2 の範囲が好適である。
【0021】この様にして得られた導電性支持体上に所
望の電子写真光導電層を設けて、溶出型電子写真平版印
刷版が得られる。本発明に係わる溶出型電子写真平版印
刷版の光導電層には、少なくとも有機光導電性化合物及
び結着樹脂を含有し、有機光導電性化合物は従来公知の
物質を選定して使用することが出来るが、少量で所望の
電子写真特性が得られ、かつ消去液による結着樹脂の溶
解性を損なわせることのない、光導電性フタロシアニン
系顔料が有利に用いられる。特に、半導体レーザ等の光
源での走査露光に対応するため、χ型無金属フタロシア
ニン及びチタニルフタロシアニンが好適である。
【0022】本発明に係わる溶出型電子写真平版印刷版
の光導電層には、更に結着樹脂を併用する。印刷版とし
て用いる際は、必要な電子写真特性を満足し、最終的に
画像部以外の光導電層を除去する必要性から溶出液に可
溶或は分散可能な高分子化合物でなければならない。こ
の様な性能を有する高分子化合物中、酸無水物基或はカ
ルボキシル基含有モノマ含有共重合体が有利に使用出来
る。酸無水物基を有するモノマ含有共重合体としては、
スチレンと無水マレイン酸との共重合体が好ましい。カ
ルボキシル基を有するモノマ含有共重合体としては、ス
チレンとマレイン酸モノエステルとの共重合体、アクリ
ル酸或はメタクリル酸とそれらのアルキルエステル、ア
リールエステル、またはアラルキルエステルとの二元以
上の共重合体が好ましい。また、酢酸ビニルとクロトン
酸の共重合体も良い。結着樹脂は単独でも、或は2種以
上を混合して用いても良い。
【0023】本発明に係わる溶出型電子写真平版印刷版
は、常法に従って光導電層を導電性支持体上に塗布して
得られる。塗布液は、光導電層を構成する各成分を適当
な溶媒に溶解分散して作製するが、有機光導電性化合物
がフタロシアニン等の様に溶媒に不溶な成分を用いる場
合は、分散機により平均粒径0. 4μm以下、より好ま
しくは0. 2μm以下に分散して用いる。また、光導電
層には必要に応じ、有機光導電性化合物及び結着樹脂の
他に光導電層の柔軟性、塗布表面状態等の膜物性を改良
する目的で、可塑剤、界面活性剤、その他の添加物を添
加出来る。この様にして作製した塗布液を公知の方法で
支持体上に塗布乾燥して溶出型電子写真平版印刷版を得
ることが出来る。塗液濃度(或は粘度)及び使用する溶
媒やその混合比は、塗布方式及び乾燥条件等から適宜選
択される。
【0024】本発明で使用する溶出型電子写真平版印刷
版は、公知の操作によってトナー画像を形成させること
が出来る。則ち、暗所で実質的に一様に帯電させ、画像
露光により静電潜像を形成させ、しかる後にトナー現像
する。露光方法としては、キセノンランプ、タングステ
ンランプ、及び蛍光灯等を光源とした反射画像露光、透
明陽画フィルムを通した密着露光や、レーザ光、発光ダ
イオード等による走査露光が挙げられる。次に、静電潜
像をトナーによって現像する。現像方法としては、乾式
現像法及び液体現像法の何れも使用出来る。殊に液体現
像法は微細なトナー画像を形成出来、再現性良い印刷版
を作製するのに好適である。更に、正現像によるポジ/
ポジ現像や、適当なバイアス電圧の印加の下反転現像に
よるネガ/ポジ現像も可能であるが、レーザ光により走
査露光するのであれば、画像露光部に反転現像にてトナ
ー現像を行なう。形成されたトナー画像は公知の定着法
により定着出来る。この様に形成したトナー画像をレジ
ストとして、非画像部光導電層を溶出液により除去して
印刷版が作製出来る。
【0025】トナー現像を完了した溶出型電子写真平版
印刷版は、次に溶出液によって非画像部光導電層を溶出
する。溶出液としては、少なくともアルカリ剤を含有
し、最終調製pH域に緩衝能を有する水溶液が望まし
い。アルカリ剤としては、一般式SiO2/M2O(Mはア
ルカリ金属原子を表わす)で表現される珪酸塩、アルカ
リ金属水酸化物、リン酸や炭酸のアルカリ金属及びアン
モニウム塩等の無機アルカリ剤、エタノールアミン類、
ジアルキルアミン等の有機アルカリ剤、及びこれらの混
合物が使用出来るが、特に珪酸塩は適当なアルカリ強度
と高pHで強い緩衝能とを示すために有利に使用され
る。溶出液とした場合の珪酸に対するアルカリ金属酸化
物の総量の最終的なモル比(SiO2/M2O)は1.3〜
2.2が好適である。溶出液のpHは11.8〜13.5
が良く、より好ましくは12.0〜13.0である。多数
枚通版等に際しては所望の溶出補充液を適時添加して、
溶出活性度の向上を図ることが望ましい。
【0026】非画像部光導電層を可溶化した溶出型電子
写真平版印刷版は、リンス液により版面に残存する可溶
化光導電層成分を除去し、更に所望により版面の対傷強
度の向上及び非画像部不感脂化等の目的で、保護ガム処
理される。本発明に用いることの出来るリンス液には弱
塩基性緩衝剤、防腐剤、及び界面活性剤等を含み、また
ガム液には親水性自己皮膜性高分子化合物、酸性化合
物、防腐剤、及び界面活性剤等を含み、これらの試剤は
全て公知のものが利用出来る。
【0027】
【作用】本発明の消去方法を用いての画像修正は、溶出
型電子写真平版印刷版を製版した後に、修正消去部分を
粘弾性を有する樹脂で擦過することにより該印刷版のト
ナー層あるいは光導電層結着樹脂を物理的に除去され、
支持体表面を露出させ、非画像部とすることができる。
さらに修正液を塗布すれば光導電層可溶性溶剤が保護ガ
ム皮膜や印刷インクを湿潤溶解させながらトナーを剥離
して光導電層を溶解させるのでより早く消去されると共
に光導電層を除去した後の支持体表面をより親水化され
る。また光導電層を溶解する液体を包含したマイクロカ
プセルを含有する樹脂を用いた場合や樹脂を印刷版に対
して機械的に擦過させた場合には更に早く消去される。
【0028】
【実施例】本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明はその主旨を越えない限り、下記の実施例に
限定されるものではない。
【0029】実施例1 〔溶出型電子写真平版印刷版の作製〕:JIS1050
アルミニウム(0. 3mm厚)を60℃、10重量%水
酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、アルミニウム溶解量が
6g/m2になる様にエッチングした。水洗後、30重量
%硝酸水溶液に1分間浸漬して中和し、充分水洗した。
次に、3.0重量%塩酸水溶液中で35A/dm2、50秒
間電解粗面化を行ない、50℃、20重量%硫酸水溶液
中に浸漬して表面を洗浄した後、水洗した。更に、20
重量%硫酸水溶液中で陽極酸化処理を施して、表面にア
ルミニウム酸化物皮膜を形成させ、水洗後乾燥すること
により印刷版用支持体を作製した。この支持体表面処理
面に、ペイントシェィカーにて1時間分散させた表1記
載の光導電性組成物をエクストルージョンコータで固形
分塗布量4.4g/m2となる様塗布した後、90℃、3
分間乾燥して溶出型電子写真平版印刷版Aを作製した。
【0030】
【表1】
【0031】得られた溶出型電子写真平版印刷版Aを遮
光して50℃で2時間加温した後に常温まで放冷した。
この印刷版を暗所にて表面電位が約+280Vになる様
帯電させた後、半導体レーザ(780nm)を用いて走
査画像露光し、直ちに正電荷トナー(三菱製紙(株)製、
LOM-ED III)を用いて液体反転現像を行ない、冷
風乾燥してトナー分散媒を除去後、更にトナー粒子を9
0℃で定着して光導電層上にトナー画像を付着形成させ
た。このトナー現像済み印刷版について、アルカリ性現
像液(富士写真フィルム(株)製、商品名:DP-4)を用
いて非画像部光導電層を溶出し、水道水で版面を充分に
洗浄した後に保護ガム液(富士写真フィルム(株)製、商
品名:GU-7)を塗布して乾燥させた。
【0032】次に上で得られた印刷版の画像部(10m
m×10mm黒ベタ部)を市販のプラスチック消しゴム
を用いて数十回擦って画像部の色が薄くなった所を、後
述する修正液を含ませた綿棒で数回擦って画像を消去し
た。画像の消去を始めてから消去完了するまでに約10
分かかった。消去部は直ちにガム引きして輪転印刷機
(浮田工業(株)製OW−200)にて印刷を行ったとこ
ろ、消去した部分および周辺非画像部はインキが乗ら
ず、約10万枚目の印刷物上でも消去した画像が再び現
れることなく非画像部と見分けがつかなかい良好な印刷
物であった。
【0033】〔修正液の作製〕:表2に示す両結着樹脂
可溶性溶剤混合液に85%リン酸を滴下しながら強攪拌
して調製し、均一に分散した修正液を得た。
【0034】
【表2】
【0035】実施例2 実施例1と同様に電子写真平版印刷版および修正液を調
製した。実施例1と同じ黒ベタ部を、プラスチック消し
ゴムを直径4.5mm長さ20mmの円筒形に加工し電
動字消し機(コクヨ(株)製、KOKUYO TZ−40
76)に装着して擦ったところ、開始から約2分で画像
部の色はかなり薄くなった。続いて実施例1と同様に修
正液を用いて消去した。画像の消去を始めてから約5分
で完全に消去出来た。その後実施例1の通り印刷を行っ
たが、結果消去された部分は画像が再び現れることな
く、またその周辺非画像部支持体の消去液が付着した部
分も全く地汚れの発生も観られず、実施例1と同様に良
好な印刷物が得られた。
【0036】実施例3 実施例1と同様に電子写真平版印刷版および修正液を調
製した。実施例1と同様な黒ベタ部を消去するために使
用する粘弾性を有する樹脂として溶剤含有消しゴム(コ
ンテック(株)製、スーパーイレーサーXero NE/
A−Type)を用い画像消去を行った。画像の消去を
始めてから約3分で完全に消去することが出来た。その
後実施例1に従って印刷を行い、同様に得られた印刷物
は良好なものであった。
【0037】実施例4 実施例1と同様に電子写真平版印刷版および修正液を調
製した。実施例1と同じ黒ベタ部を、実施例3で用いた
消しゴムを直径4.5mm長さ20mmの円筒形に加工
し電動字消し機(コクヨ(株)製、KOKUYO TZ−
4076)に装着して擦ったところ、開始から約1分で
画像部の色はかなり薄くなった。続いて実施例1と同様
に修正液を用いて消去した。画像の消去を始めてから約
2分で完全に消去出来た。その後実施例1の通り印刷を
行ったが、結果消去された部分は画像が再び現れること
なく、またその周辺非画像部支持体の消去液が付着した
部分も全く地汚れの発生も観られず、実施例1と同様に
良好な印刷物が得られた。
【0038】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の溶出型電子
写真平版印刷版用画像消去方法によって溶出型電子写真
平版印刷版の画像部を処理すれば、製版処理終了後ガム
被膜が付着した状態や印刷に於て印刷インクが完全には
払拭されていない状態での画像部の修正消去作業が容易
かつ短時間に行なえ、印刷に於ては消去部分に画像が再
出現することがないばかりでなく、良好な印刷物が得ら
れる秀逸なる効果をもたらす。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも有機光導電
    性化合物及び結着樹脂を含有する光導電層を設けてな
    り、電子写真法によりトナー画像を形成させた後にトナ
    ー画像部以外の非画像部光導電層を溶出除去して印刷版
    とする溶出型電子写真平版印刷版に於ける画像消去方法
    であって、該印刷版の消去部分を粘弾性を有する樹脂で
    擦過し、少なくとも光導電層可溶性溶剤と不感脂化剤と
    を含有する修正液を該印刷版の消去部分に塗布すること
    を特徴とする画像消去方法。
  2. 【請求項2】 前記粘弾性を有する樹脂は、少なくとも
    前記光導電層を溶解もしくは膨潤させる液体を含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像消去方法。
  3. 【請求項3】 前記粘弾性を有する樹脂を該印刷版に対
    して機械的に摺動擦過させることを特徴とする請求項1
    〜2記載の画像消去方法。
JP33402693A 1993-12-28 1993-12-28 溶出型電子写真平版印刷版用画像消去方法 Pending JPH07199547A (ja)

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