JPH06337553A - 溶出型電子写真平版印刷版用画像消去具 - Google Patents

溶出型電子写真平版印刷版用画像消去具

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JPH06337553A
JPH06337553A JP5127392A JP12739293A JPH06337553A JP H06337553 A JPH06337553 A JP H06337553A JP 5127392 A JP5127392 A JP 5127392A JP 12739293 A JP12739293 A JP 12739293A JP H06337553 A JPH06337553 A JP H06337553A
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JP
Japan
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image
erasing
printing plate
liquid
photoconductive layer
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JP5127392A
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English (en)
Inventor
Yuji Takagami
裕二 高上
Yasuhiro Aizawa
泰洋 相澤
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガム被膜或は印刷インクの付着した状態での
画像修正消去作業が短時間に行なえ、消去部分に印刷画
像が再び現れることがないばかりでなく、その周辺非画
像部支持体の消去液が付着した部分も地汚れの発生がな
く、またさらに使用途中で液詰まりによる画像消去性が
低下しない溶出型電子写真平版印刷版用画像消去具を提
供する。 【構成】 導電性支持体上に少なくとも有機光導電性化
合物及び結着樹脂を含有する光導電層を設けてなり、電
子写真法によりトナー画像を形成させた後にトナー画像
部以外の非画像部光導電層を溶出除去して印刷版とする
溶出型電子写真平版印刷版に於ける画像消去具であっ
て、少なくとも該印刷版画像消去液を収容する手段
(A)、該印刷版に接触して該消去液を供給する手段
(B)を有し、任意に手段(A)内部の該消去液の圧力
変化させる手段(C)を有する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法により形成
されたトナー画像部以外の非画像部光導電層を溶出除去
して印刷版とする溶出型電子写真平版印刷版用の画像消
去具に関し、製版処理終了後保護ガムの乾燥被膜が付着
した状態や印刷に於て印刷インクが払拭されていない状
態での画像部の修正消去が容易かつ迅速に行なえ、支持
体表面の親水性を侵すことなく以降の印刷に於て画像消
去部分に印刷汚れの発生がなく、使用途中で液詰まりに
よる画像消去性が低下しない溶出型電子写真平版印刷版
用画像消去具に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真平版印刷版はトナー電着部を画
像部とし、非画像部光導電層面を親水化剤によって親水
化するか、処理液により光導電層を除去して親水性支持
体を表出させるかして印刷版とする。特に後者は高耐刷
性のために重印刷分野に用いられるが、この非画像部溶
出型電子写真平版印刷版は一般に光導電性物質とアルカ
リ可溶性の親油性結着樹脂とからなる光導電層を導電性
支持体上に設けてなり、電子写真方式により光導電層上
にトナー画像を形成させ、溶出工程に於てアルカリ剤等
を含有する溶出液によりトナーをレジストとしてトナー
画像部以外の非画像部光導電層を可溶化させて溶出し、
続くリンス処理工程に於て版面に残存する可溶化した光
導電層成分を洗浄除去した後、通常保護ガム処理され
る。これらの製版処理は、通常自動機を用いて保護ガム
処理まで連続的に製版される。
【0003】印刷に際しては湿し水により印刷版面の保
護ガム皮膜を溶解して除去した後、画像部及び非画像部
に対する印刷インク及び湿し水の親和性の差により画像
部だけに印刷インクを付着させることによりなされる。
ところが、版面の特定画像だけを印刷したくない場合
や、印刷中の印刷汚れの発生、特に新聞印刷に於て記事
を小変更する場合等、印刷版を交換することなしに不要
な印刷画像となりうる版面部分を即座にインク反撥性に
する必要が起こる場合がある。
【0004】そこで、消去したい画像部を化学的に溶解
除去し親水性支持体表面を露出させる方法を取ってい
た。この場合小面積を簡便に消去できるようにフェルト
ペンのような筆記具形態の消去具に消去液を充填して使
用していた。
【0005】このような筆記具タイプの消去具ではペン
先にフェルトチップ等を使用し、本体内に中綿を充填
し、この中綿に毛細管現象によって消去液を保持させる
とともにペン先に消去液を供給していた。しかし、この
ような筆記具タイプの消去具では、使用中にペン先のフ
ェルトチップ等に消去液によって可溶化した光導電層が
毛細管現象により吸い上げられ、フェルトチップの表面
あるいは内部で固体化して消去液供給路を詰まらせ、再
度使用するときに消去液の供給量が著しく低下して消去
性が低下する事態が生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、導電性支持
体上に少なくとも有機光導電性化合物及び結着樹脂を含
有する光導電層を設けてなり、電子写真法によりトナー
画像を形成させた後にトナー画像部以外の非画像部光導
電層を溶出除去して印刷版とする溶出型電子写真平版印
刷版に用いる画像消去具に関し、製版処理終了後保護ガ
ムの乾燥被膜が付着した状態や印刷に於て印刷インクが
完全には払拭されていない状態での画像部の修正消去作
業が容易かつ迅速に行なえるばかりでなく、支持体表面
の親水性を侵すことなく以降の多数枚印刷に於ても画像
消去部分の印刷汚れの発生がなく、また使用途中で液詰
まりによる画像消去性が低下しない溶出型電子写真平版
印刷版用画像消去具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するため鋭意検討した結果、導電性支持体上に少な
くとも有機光導電性化合物及び結着樹脂を含有する光導
電層を設けてなり、電子写真法によりトナー画像を形成
させた後にトナー画像部以外の非画像部光導電層を溶出
除去して印刷版とする溶出型電子写真平版印刷版に於け
る画像消去具であって、少なくとも該印刷版の画像消去
液を収容する手段(A)、該印刷版に接触して該消去液
を供給する手段(B)を有し、任意に手段(A)内部の
該消去液の圧力変化させる手段(C)を有することを特
徴とする溶出型電子写真平版印刷版用画像消去具により
達成された。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
画像消去具の構成例としては、手段(A)〜手段(C)
が一体となったサインペンあるいは筆ペンのような筆記
具形態であることが取扱いの簡便さあるいは作業性の良
さから望ましい。この具体例としては、手段(A)とし
て筒状体から内部に沿って形成された液室に消去液をフ
ェルト状材あるいは多孔質材からなる中綿に含浸されて
保持し、手段(B)として前記筒状本体の片端にフェル
トチップ等の毛細管現象を発現する棒状体がその片端は
ペン先として、他方は中綿に挿入され毛細管現象で消去
液をペン先に供給するように接続され、前記筒状体のも
う一方の片端に手段(C)として、蓋状になっており筒
状体のペン先方向へねじ込まれることにより手段(A)
の液室の容積を小さくして内部の圧力を高め手段(B)
への供給流量を増加させるものがある。
【0009】この例の他に、手段(C)として前記筒状
体のペン先と反対側に指で圧縮可能な空気注入ポンプを
設けて圧縮されたときに前記ポンプから吐出される空気
は手段(A)の液室に導入され加圧する機構のものでも
同様に使用できる。
【0010】また、いわゆるホワイトボードマーカー等
の筆記具のような直液形のもの、すなわち手段(A)と
して筒状体本体の液室に中綿なしで消去液を収容し、前
記液室には収容された消去液と空気を区画する摺動自在
なスライド栓を備え、さらに手段(B)のペン先を含む
ペン体が筒状体に内接しておりペン先を押し付けること
によりペン体が筒状体に圧入して消去液を加圧するポン
プ機構(手段(C))を備えたものは、消去液の貯留量
が多くできるので好適に使用できる。
【0011】本発明に用いる溶出型電子写真平版印刷版
用消去液は、少なくとも電子写真光導電層結着樹脂可溶
性溶剤を含有してなる液状物である。本発明で云う結着
樹脂可溶性溶剤とは、溶出型電子写真平版印刷版光導電
層に用いられている結着樹脂を1重量%以上溶解する溶
剤である。画像消去は、用いる印刷版の製版処理終了後
か、特に新聞印刷等に於ては印刷機版胴上で行なわれる
ことが圧倒的であるから、修正部分は実際にはトナー及
び保護ガム皮膜が積層しているか、少なくとも幾らかは
印刷インクが付着しているので、修正時にはこれらも溶
解或は膨潤させて除去し得る性能を有する溶剤であるこ
とが望ましい。本発明に用いる消去液に使用される結着
樹脂可溶性溶剤は、消去する画像部の光導電層を構成す
る結着樹脂の種類にもよるが、一般例としてはメタノー
ル、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、
1-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール、2-ブタ
ノール、1-ペンタノール、及びベンジルアルコール等
のアルコール類、オキソラン、オキサン、及び1,4-ジ
オキサン等の環状エーテル類、2-メトキシエタノー
ル、2-エトキシエタノール、2-(1-プロポキシ)エ
タノール、2-(1-ブトキシ)エタノール、1-メトキ
シ-2-プロパノール、及び1-エトキシ-2-プロパノー
ル等のグリコールエーテル類、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、酢酸1-プロピル、及び酢酸1-ブチル等の脂肪酸エ
ステル類、プロパノン及びブタノン等のケトン類の他、
N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトア
ミド、及びジメチルスルホキシド等の水溶性有機溶媒等
が挙げられ、本発明に用いる消去液中の結着樹脂可溶性
溶剤の含有量は50〜90重量%が良い。
【0012】また、光導電層除去後の支持体表面の親水
性を向上させるために消去液成分として、ポリ水酸化ア
ルミニウム化合物を0.5〜2重量%程度、酸性酸化リ
ン化合物を10〜30重量%程度含有させてもよい。
【0013】さらに、塗布性を考慮して界面活性剤類を
数重量%含有させたり、他の薬品類との区別するために
香料や顔料および染料等を含有させることもできる。
【0014】次に本発明に係わる溶出型電子写真平版印
刷版について説明する。本発明に係わる溶出型電子写真
平版印刷版は、導電性支持体上に少なくとも有機光導電
性化合物及び結着樹脂を含有する光導電層を設けてな
り、通常の電子写真現像方式によりトナー画像を形成し
得るものである。溶出型電子写真平版印刷版に用いられ
支持体としては、導電性表面を有するプラスチックシー
トや、アルミニウム、亜鉛、銅−アルミニウム、クロム
−銅−アルミニウム、クロム−銅−ステンレス等の金属
板等を基体とし、少なくとも光導電層を設ける面は親水
化処理が施された導電性支持体が挙げられる。これらの
基体中でもアルミニウム板が好適に使用される。このア
ルミニウム板は、アルミニウムを主成分とし微量の異元
素を含有しても良く、従来公知・公用の素材を適宜使用
することが出来る。
【0015】所望の表面性状を光導電層を設ける支持体
面に持せるため、公知の方法で砂目立てや陽極酸化する
ことが好ましい。砂目立て処理に先立って、所望により
界面活性剤またはアルカリ水溶液による脱脂処理する。
砂目立て処理方法には、機械的粗面化法、電気化学的粗
面化法、化学的表面選択溶解法等がある。この様に粗面
化された基体は、必要に応じてアルカリエッチング処理
及び中和処理して用いる。処理された基体は、その表面
に酸化皮膜を形成させるため陽極酸化処理される。陽極
酸化処理に用いられる電解質としては、硫酸、リン酸、
しゅう酸等、或はそれらの混酸等が挙げられ、陽極酸化
皮膜量は0.1〜10g/m2が良く、更には1〜6g/m
2の範囲が好適である。
【0016】この様にして得られた導電性支持体上に所
望の電子写真光導電層を設けて、溶出型電子写真平版印
刷版が得られる。本発明に係わる溶出型電子写真平版印
刷版の光導電層には、少なくとも有機光導電性化合物及
び結着樹脂を含有し、有機光導電性化合物は従来公知の
物質を選定して使用することが出来るが、少量で所望の
電子写真特性が得られ、かつ消去液による結着樹脂の溶
解性を損なわせることのない、光導電性フタロシアニン
系顔料が有利に用いられる。特に、半導体レーザ等の光
源での走査露光に対応するため、χ型無金属フタロシア
ニン及びチタニルフタロシアニンが好適である。
【0017】本発明に係わる溶出型電子写真平版印刷版
の光導電層には、更に結着樹脂を併用する。印刷版とし
て用いる際は、必要な電子写真特性を満足し、最終的に
画像部以外の光導電層を除去する必要性から溶出液に可
溶或は分散可能な高分子化合物でなければならない。こ
の様な性能を有する高分子化合物中、酸無水物基或はカ
ルボキシル基含有モノマ含有共重合体が有利に使用出来
る。酸無水物基を有するモノマ含有共重合体としては、
スチレンと無水マレイン酸との共重合体が好ましい。カ
ルボキシル基を有するモノマ含有共重合体としては、ス
チレンとマレイン酸モノエステルとの共重合体、アクリ
ル酸或はメタクリル酸とそれらのアルキルエステル、ア
リールエステル、またはアラルキルエステルとの二元以
上の共重合体が好ましい。また、酢酸ビニルとクロトン
酸の共重合体も良い。結着樹脂は単独でも、或は2種以
上を混合して用いても良い。
【0018】本発明に係わる溶出型電子写真平版印刷版
は、常法に従って光導電層を導電性支持体上に塗布して
得られる。塗布液は、光導電層を構成する各成分を適当
な溶媒に溶解分散して作製するが、有機光導電性化合物
がフタロシアニン等の様に溶媒に不溶な成分を用いる場
合は、分散機により平均粒径0.4μm以下、より好ま
しくは0.2μm以下に分散して用いる。また、光導電
層には必要に応じ、有機光導電性化合物及び結着樹脂の
他に光導電層の柔軟性、塗布表面状態等の膜物性を改良
する目的で、可塑剤、界面活性剤、その他の添加物を添
加出来る。この様にして作製した塗布液を公知の方法で
支持体上に塗布乾燥して溶出型電子写真平版印刷版を得
ることが出来る。塗液濃度(或は粘度)及び使用する溶
媒やその混合比は、塗布方式及び乾燥条件等から適宜選
択される。
【0019】本発明で使用する溶出型電子写真平版印刷
版は、公知の操作によってトナー画像を形成させること
が出来る。則ち、暗所で実質的に一様に帯電させ、画像
露光により静電潜像を形成させ、しかる後にトナー現像
する。露光方法としては、キセノンランプ、タングステ
ンランプ、及び蛍光灯等を光源とした反射画像露光、透
明陽画フィルムを通した密着露光や、レーザ光、発光ダ
イオード等による走査露光が挙げられる。次に、静電潜
像をトナーによって現像する。現像方法としては、乾式
現像法及び液体現像法の何れも使用出来る。殊に液体現
像法は微細なトナー画像を形成出来、再現性良い印刷版
を作製するのに好適である。更に、正現像によるポジ/
ポジ現像や、適当なバイアス電圧の印加の下反転現像に
よるネガ/ポジ現像も可能であるが、レーザ光により走
査露光するのであれば、画像露光部に反転現像にてトナ
ー現像を行なう。形成されたトナー画像は公知の定着法
により定着出来る。この様に形成したトナー画像をレジ
ストとして、非画像部光導電層を溶出液により除去して
印刷版が作製出来る。
【0020】トナー現像を完了した溶出型電子写真平版
印刷版は、次に溶出液によって非画像部光導電層を溶出
する。溶出液としては、少なくともアルカリ剤を含有
し、最終調製pH域に緩衝能を有する水溶液が望まし
い。アルカリ剤としては、一般式SiO2/M2O(Mはア
ルカリ金属原子を表わす)で表現される珪酸塩、アルカ
リ金属水酸化物、リン酸や炭酸のアルカリ金属及びアン
モニウム塩等の無機アルカリ剤、エタノールアミン類、
ジアルキルアミン等の有機アルカリ剤、及びこれらの混
合物が使用出来るが、特に珪酸塩は適当なアルカリ強度
と高pHで強い緩衝能とを示すために有利に使用され
る。溶出液とした場合の珪酸に対するアルカリ金属酸化
物の総量の最終的なモル比(SiO2/M2O)は1.3〜
2.2が好適である。溶出液のpHは11.8〜13.5
が良く、より好ましくは12.0〜13.0である。多数
枚通版等に際しては所望の溶出補充液を適時添加して、
溶出活性度の向上を図ることが望ましい。
【0021】非画像部光導電層を可溶化した溶出型電子
写真平版印刷版は、リンス液により版面に残存する可溶
化光導電層成分を除去し、更に所望により版面の対傷強
度の向上及び非画像部不感脂化等の目的で、保護ガム処
理される。本発明に用いることの出来るリンス液には弱
塩基性緩衝剤、防腐剤、及び界面活性剤等を含み、また
ガム液には親水性自己皮膜性高分子化合物、酸性化合
物、防腐剤、及び界面活性剤等を含み、これらの試剤は
全て公知のものが利用出来る。
【0022】
【作用】本発明の消去具を用いて画像修正を行なえば、
結着樹脂可溶性溶剤が保護ガム皮膜や印刷インクを湿潤
溶解させながらトナーを剥離して光導電層を溶解させる
と共に、可溶化した光導電層が手段(B)例えばフェル
トチップ等のペン先、に付着し固化して消去液の供給量
が低下する場合でも、手段(C)例えば空気注入ポンプ
により、手段(A)内部に貯留されている消去液を加圧
して押しだし、手段(B)に供給して固着した光導電層
を再溶解して消去液供給路が確保されるので消去液供給
量は低下せず、常に安定した画像消去が可能となる。
【0023】
【実施例】本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明はその主旨を越えない限り、下記の実施例に
限定されるものではない。
【0024】実施例1 以下、図を参照して本発明の実施例を説明する。図1は
本発明の第1の実施例の断面概略図を示す。図中の16
は消去具の本体であって、円筒状をなし、その内部は消
去液室13に形成されており、例えばフェルトもしくは
スポンジ等の多孔質材により消去液が保持されている。
また、この本体16の前端部にはペン先ホルダ12およ
びフェルトで形成されたペン先11が取り付けられてい
る。
【0025】また、本体16の後端部は、本体16の内
壁に形成された雌ネジ部14と先端が雄ネジ形状となっ
たキャップ15から構成されており、キャップ15は回
転させることにより雌ネジ部14に従って本体16の軸
方向を上下に移動出来るようになっている。
【0026】従って、キャップ15を本体16にねじ込
むように回転させると本体16内部および消去液室13
の体積が減少することになり、消去液室13に保持され
ている消去液が加圧され、ペン先11に供給される液量
が多くなるようになっている。
【0027】〔溶出型電子写真平版印刷版の作製〕:J
IS1050アルミニウム(0.3mm厚)を60℃、1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、アルミニウ
ム溶解量が6g/m2になる様にエッチングした。水洗
後、30重量%硝酸水溶液に1分間浸漬して中和し、充
分水洗した。次に、3.0重量%塩酸水溶液中で35A/
dm2、50秒間電解粗面化を行ない、50℃、20重
量%硫酸水溶液中に浸漬して表面を洗浄した後、水洗し
た。更に、20重量%硫酸水溶液中で陽極酸化処理を施
して、表面にアルミニウム酸化物皮膜を形成させ、水洗
後乾燥することにより印刷版用支持体を作製した。この
支持体表面処理面に、ペイントシェィカーにて1時間分
散させた表1記載の光導電性組成物をエクストルージョ
ンコータで固形分塗布量4.4g/m2となる様塗布した
後、90℃、3分間乾燥して溶出型電子写真平版印刷版
Aを作製した。
【0028】
【表1】
【0029】得られた溶出型電子写真平版印刷版Aを遮
光して50℃で2時間加温した後に常温まで放冷した。
この印刷版を暗所にて表面電位が約+280Vになる様
帯電させた後、半導体レーザ(780nm)を用いて走
査画像露光し、直ちに正電荷トナー(三菱製紙(株)製、
LOM-ED III)を用いて液体反転現像を行ない、冷
風乾燥してトナー分散媒を除去後、更にトナー粒子を9
0℃で定着して光導電層上にトナー画像を付着形成させ
た。このトナー現像済み印刷版について、アルカリ性現
像液(富士写真フィルム(株)製、商品名:DP-4)を用
いて非画像部光導電層を溶出し、水道水で版面を充分に
洗浄した後に保護ガム液(富士写真フィルム(株)製、商
品名:GU-7)を塗布して乾燥させた。
【0030】〔消去液の作製〕:表2に示すポリ水酸化
アルミニウム化合物を両結着樹脂可溶性溶剤混合液に添
加して充分に分散させた後、水に希釈したピロリン酸を
滴下しながら強攪拌して調製し、均一に分散した消去液
(消去液A)を得た。
【0031】
【表2】
【0032】上記のように作製した消去液を図1に示し
た消去具に装填した。次に、上で得られた印刷版の画像
部(20mm×20mmの黒ベタ部)をガム皮膜の上か
ら擦って1分間かけて消去したところ完全に消去するこ
とができた。この後消去具を1分間放置し、別の同様な
画像部を消去しようとしたがペン先11に可溶化した光
導電層が付着したためペン先11からの消去液の出具合
いが悪くなり、2分間かけても1回目の半分程度の面積
しか消去できなかった。直ちにキャップ15を約1回転
回して本体16へねじ込んだ後に画像部の消去を行った
所、1回目同様に約1分間で充分消去が可能であった。
消去した部分を水に浸した布で消去部を払拭し、再びガ
ム液を塗布した後印刷を行っても消去部には画像が現れ
ることなくまたその周辺非画像部にも地汚れは発生ず、
良好な印刷物が得られた。
【0033】実施例2 図2は本発明の第2の実施例の断面概略図を示す。図中
の28は消去具の本体であって、円筒状をなし、その内
部は消去液室23に形成されており、消去液が保持され
ている。また、この本体16の前端部にはペン先ホルダ
22およびフェルトで形成されたペン先21が取り付け
られている。
【0034】また本体28の後端部は、空気の流れを一
方向に規制する空気弁25、27が装着されて、蛇腹を
圧縮させることにより空気弁25から本体28および消
去液室23へ空気を送り込み、復元時に空気弁27から
外気を吸入する構成になっている空気ポンプ26が取り
付けられている。
【0035】従って、空気ポンプ26を圧縮動作させる
と本体28内部および消去液室23へ空気が送り込ま
れ、消去液室13に保持されている消去液が加圧され、
ペン先21に供給される液量が多くなるようになってい
る。
【0036】実施例1と同様に電子写真平版印刷版およ
び消去液を調製し、消去液を図2の消去具に装填した。
実施例1と同条件でこの消去具を用いて消去した。その
結果、1回目の消去は勿論、消去後空気ポンプ26を数
回動作させることにより1回目と変わる事なく消去する
ことが出来た。消去された部分は画像が再び現れること
なく、またその周辺非画像部支持体の消去液が付着した
部分も全く地汚れの発生も観られず、実施例1と同様に
良好な印刷物が得られた。
【0037】実施例3 図3は本発明の第3の実施例の断面概略図を示す。図中
の38は消去具の本体であって、円筒状をなし、その内
部は消去液室35に形成されている。また、この本体3
8の前端部にはフェルトで形成されたペン先31、ペン
先31の後端にはシリコーンゴム等の弾性体材料からな
る円筒状のピストン体32が取り付けられている。さら
に、本体38に内接してリング状のストッパー34とピ
ストン体32との間にコイルバネ33が設置されてお
り、ペン先31およびピストン体32の本体38の軸方
向の移動によって圧縮されるようになっている。
【0038】また上記の消去液室35内には、スライド
栓36が摺動自在に設けられている。このスライド栓3
6は、例えばふっ素ゴム、ふっ素系シリコーンゴム、そ
の他のシリコーンゴム等の弾性材料で形成され、その外
周面には図示しない環状のシールがあり消去液室35の
内周面に弾性変形して密接しシール性を維持している。
【0039】さらに本体38の後端部には尾栓37が取
り付けられ、この尾栓37には図示しない外気導入弁が
形成されている。上記消去液室35内には消去液が充填
され、この消去液と空気とはスライド栓36により区画
され、消去液の消費に応じて上記スライド栓36が摺動
し、この消去液室35の圧力を大気圧と等しく維持する
ように構成されている。
【0040】上記の構成によれば、ペン先31を押し付
け本体38に潜り込ませることによりピストン体32が
摺動して消去液室35の内圧を高め消去液をペン先31
へより供給するようになっている。
【0041】実施例1と同様に電子写真平版印刷版およ
び消去液を調製し、消去液を図3の消去具に装填した。
実施例1と同条件でこの消去具を用いて消去した。その
結果、1回目の消去は勿論、消去後ペン先31を数回上
下動作させることにより1回目と変わる事なく消去する
ことが出来た。消去された部分は画像が再び現れること
なく、またその周辺非画像部支持体の消去液が付着した
部分も全く地汚れの発生も観られず、実施例1と同様に
良好な印刷物が得られた。
【0042】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の溶出型電子
写真平版印刷版用消去具によって溶出型電子写真平版印
刷版の画像部を処理すれば、製版処理終了後ガム被膜が
付着した状態や印刷に於て印刷インクが完全には払拭さ
れていない状態での画像部の修正消去作業が容易かつ短
時間に行なえ、印刷に於ては消去部分に画像が再出現す
ることがないばかりでなく、また使用途中で液詰まりに
よる画像消去性が低下しない、良好な印刷物が得られる
秀逸なる効果をもたらす。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の縦断面概略図
【図2】 第2の実施例の縦断面概略図
【図3】 第3の実施例の縦断面概略図
【符号の説明】
11 ペン先 12 ペン先ホルダ 13 消去液室 14 雄ネジ部 15 キャップ 16 本体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも有機光導電
    性化合物及び結着樹脂を含有する光導電層を設けてな
    り、電子写真法によりトナー画像を形成させた後にトナ
    ー画像部以外の非画像部光導電層を溶出除去して印刷版
    とする溶出型電子写真平版印刷版に於ける画像消去具で
    あって、少なくとも該印刷版の画像消去液を収容する手
    段(A)、該印刷版に接触して該消去液を供給する手段
    (B)を有し、任意に手段(A)内部の該消去液の圧力
    変化させる手段(C)を有することを特徴とする溶出型
    電子写真平版印刷版用画像消去具。
JP5127392A 1993-05-28 1993-05-28 溶出型電子写真平版印刷版用画像消去具 Pending JPH06337553A (ja)

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