JPH0720218U - 鋸 歯 - Google Patents

鋸 歯

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JPH0720218U
JPH0720218U JP5154493U JP5154493U JPH0720218U JP H0720218 U JPH0720218 U JP H0720218U JP 5154493 U JP5154493 U JP 5154493U JP 5154493 U JP5154493 U JP 5154493U JP H0720218 U JPH0720218 U JP H0720218U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】従来の鋸歯を改良する。 【構成】鋸身の全長にわたり、アサリのある鋸歯とアサ
リのない鋸歯とが1つおきに表裏交互に連続し、両鋸歯
天部の三角形刃先面が斜めに対向し並列することを特徴
とする鋸歯。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、改良された鋸歯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の鋸歯は、鋸身の背部から鋸歯部に至るにつれて厚くし、一番厚肉端部分 に鋸歯を形成させ表裏から交互に刃付けをしたもので、切削材中に鋸身が沈むと 鋸の切削面積が大きくなり鋸身が切削両面からはさまれる形になって鋸体が動か なくなるので、現在は切削口を一定に保ちながら切り下げるためにアサリをつけ た鋸歯が主流になっている。
【0003】 しかし、アサリが大きいと鋸身が切削材中に入る力が左右に分散され、切れ味 にも影響するので、アサリについて各種の改良提案がなされてきた。例えば従来 の鋸歯よりもアサリを少なくした鋸歯を、所定の目数ごとに高く突出して配置す る(実開昭57−201308)などの提案があるが、性能において従来の鋸歯 を超えるものは得られていない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来よりもさらに改良された作業性と切れ味の鋭い鋸歯を提供しよ うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本考案は、鋸身の表裏から交互に刃つけされた鋸歯 の、アサリのある対とアサリのない対が、1つおきに交互に連続し、鋸歯天部の 三角形刃先面が斜めに対向して並列することを特徴とする鋸歯を提案するもので ある。
【0006】 以下本考案を詳しく述べる前に、鋸の切れ味について考えてみると、鋸身の厚 さが薄いほど切削材の中へ入る鋸の切削面積(体積)が少ないので良く切れるが 、鋸身の厚さが0ということは実際上あり得ない。そこで、アサリをほぼ0にす るため、鋸身の厚さに近くすると、始めはよく切れるが、切削材中に鋸身が沈む と鋸の切削面積(体積)が大きくなり、摩擦抵抗が増加して鋸体が動かず、切削 材を切ることができなくなる。 また、アサリが0に近い鋸は、全体を比較的肉厚にして鋸歯部分を厚くし、反 対側の背を薄くすると、鋸全体に力がなくなるので実際上使用できなくなる。
【0007】 そこで、本考案者は従来の鋸歯について、アサリのある歯からなる鋸歯の長所 とアサリのない歯からなる鋸歯の長所とを併せ持った切れ味の優れた鋸歯ができ ないものかと、鋸身の厚さやアサリのある歯とアサリのない歯の組み合わせ及び 配列が切れ味に及ぼす影響等を種々検討した。その結果、一つの鋸歯でアサリの ある歯とアサリのない歯の両方を備えた鋸歯を開発した。そして、アサリのある 歯とアサリのない歯の配列は、これまでに全くなかった組合わせ、即ちアサリの ある歯の対とアサリのない歯の対が一つおきに交互に連続するものが最も調和が とれて切れ味の優れた鋸歯であるという結論に達した。 以下これを図について説明すると、図1の鋸歯の拡大図に示すとおりアサリの ある鋸歯の組25、26とアサリのない鋸歯の組27、28が一組ずつ交互に配 列する。 この配列は図1から明らかなように、鋸身1の表裏から交互に刃つけされた鋸 歯21、22の対に更に23、24の対が来るように連続する。この場合、アサ リのある対とアサリのない対が、1つおきに交互に連続し、図3に示すように、 鋸歯天部の刃先面25、26、27、28は、ほぼ三角形で斜めに対向して全長 にわたり並列する。
【0008】 本考案の鋸歯は、鋸身1の表側と次の鋸歯の裏側が交互に刃つけされて対をな し、アサリのある歯(〇)1つとアサリのない歯(□)1つは図3に示すように 表裏に現れる。 表側の歯 〇 □ 〇 □ 〇 □ 〇 □ 〇 □ のように連続する。 裏側の歯 〇 □ 〇 □ 〇 □ 〇 □ 〇 □ のように連続する。 本考案によれば、全長にわたる上記の配列はバランスがとれているため、これ 以外の配列では得られない最良の切れ味が保証できる。
【0009】 鋸歯の組み合わせが、〇1つと□2つ、〇1つと□3つ、あるいは〇2つと□ 1つの組み合わせのような本考案と異なる組み合わせの場合は、いずれもバラン スの欠けた配列であるため、小物や細かい物をのこ引きするときにガタツキ、引 っ掛かる不快な抵抗感があり、疲労を招きやすい。
【0010】 そこで、さらに仕事量から考えてみる。まず、同じ鋸歯で形成される鋸の場合 、アサリの全くない鋸は前述したように最初は良く切れるが途中から切削が不可 能となる。また、アサリのある鋸の場合は、アサリの多少またアサリの大小等に よっても切れ味は異なり、一般的にはアサリの少ない鋸の方が良く切れる。しか し、このようなアサリの少ない鋸でも、アサリを多く出し過ぎる(アサリが大き 過ぎると)と切れ味は悪くなる。したがって、いくつかの実験の結果、アサリの ある歯の組とアサリのない歯の組が一組おきに交互に繰り返す鋸歯の切れ味が最 良であることがわかった。
【0011】 鋸の切削材の中に入ろうとする力は、左右の刃のすくい角で決まることは周知 の事実である。ここで、同じすくい角の刃という条件の下、図7の鋸歯はアサリ のない鋸歯で、左右の鋸歯の刃先で切削材の中に入ろうとする力(せん断力)を F1 、F2 とする。次に前記と同じ条件の刃で、図8の鋸歯はアサリが鋸身の厚 さからα。出ており、鋸歯の刃先で切削材の中に入ろうとする左右の力をF3 と F4 とする。ここで、刃のすくい角が同じ条件なので、F1 =F2 =F3 =F4 =1とする。しかし、図8では実際に切削材の中に入る力はF5 とF6 になる。 ここで、F5 =F3 cos(π−α)、F6 =F4 cos(π−α)となる。し たがって、F5 +F6 =F3 cos(π−α)+F4 cos(π−α)で表され 、これはF3 +F4 より小さくなる。即ち、F5 +F6 =F3 cos(π−α) +F4 cos(π−α)<F3 +F4 となり、ここでF1 =F2 =F3 =F4 = 1であるから、F3 +F4 =F1 +F2 となり、F5 +F6 =F3 cos(π− α)+F4 cos(π−α)<F1 +F2 となる。よって、アサリのある鋸歯の 切削材の中に入ろうとする力は(F1 +F2 )cos(π−α)となる。ここで 、cos(π−α)=0.8とすると、アサリのない鋸歯100個からなる鋸は 、50+50=100となるのに対し、アサリのある鋸歯100個からなる鋸は 、40(50×0.8)+40(50×0.8)=80となり、アサリのある鋸 歯からなる鋸の方が切削材の中に入ろうとする力は少なくなる。さらに、アサリ のない鋸歯とアサリのある鋸歯の数を任意に組み合わせそれぞれの切削材の中に 入ろうとする力を計算してみると、アサリのない鋸歯50個とアサリのある鋸歯 50個づつの鋸が切削材の中に入ろうとする力は50+40=90となり、アサ リのない鋸歯75個とアサリのある鋸歯25個の鋸が切削材の中に入ろうとする 力は75+20=95となり、逆にアサリのない鋸歯25個とアサリのある鋸歯 75個の鋸が切削材の中に入ろうとする力は25+60=85となる。このよう に、アサリのある鋸歯が多い鋸ほど切削材の中に入ろうとする力は少なくなる。 本考案は、これらの点を考慮し、アサリのある歯の組とアサリのない歯の組を一 組づつ交互に配列する、即ち鋸歯の数で言うとアサリのある歯とアサリのない歯 の数がほぼ同数ずつ配列する構成であり、これによってアサリの少ない鋸歯の方 が良く切れるという利点と、アサリのある鋸歯の方が切削材との摩擦抵抗が少な くスムースに動くという利点を併せ持ったものであって、これはすべての鋸歯に 応用できる。
【0012】
【実施例】
次の鋸歯4種を用意した。 No.1:アサリのある歯のみからなるもの(従来のもの) No.2:アサリのある対とアサリのない対が1つおきに表裏交互に連続し、各 切り刃の天部の刃先面が斜めに対向し、並列した鋸(本考案) No.3:アサリのある歯3対とアサリのない歯1対が一組となって連続するも の No.4:アサリのある歯1対とアサリのない歯3対が一組となって連続するも の 実施例1 上記のような歯の形成状態の異なる4種の同型鋸の切れ味を23名のパネラー に評価させた。即ち、各パネラーごとに同じ条件の木材を挽かせ、それぞれの切 れ味を、回数(切れた平均回数)、食込(食込み具合)、かかり(かかり具合) 及び動き(動き具合)について調べた。これらの定性的平均評価と総合評価を下 表にまとめた。
【表1】 パネラー23名中、20名が良い鋸として本考案の鋸歯の鋸No.2をあげた。
【0013】
【考案の効果】
本考案によれば、アサリのある刃とない刃とが交互に調和良く配列し、図2に 示されるように4列の切り刃の天で木理を切断して行くので、力が分散し又おが くずのはけが良い。したがって、従来の鋸歯のようにひっかかる感じがなく、軽 く引くだけできわめてスムースに切り込むことができ、切れ味も優れているので 、本考案は実用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
添付図面の図1〜図2は本考案の鋸歯の実施例を示す。
【図1】鋸歯の部分拡大図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】各鋸歯の天部刃先面の配列形状を示す説明図
【図4】アサリのない鋸歯によつて切断された切削材の
切り口断面図
【図5】比較的肉厚の鋸で、鋸身の背部を極端に薄くし
てアサリが有るよう作った鋸によつて切断された切削材
の切り口断面図
【図6】アサリのある鋸歯によつて切断された切削材の
切り口断面図
【図7】アサリのない鋸歯が切削材のなかに入ろうとす
る力を示した図
【図8】アサリのある鋸歯が切削材のなかに入ろうとす
る力を示した図
【符号の説明】
1:鋸身 21,22:アサリのない鋸歯 23,24:アサリのある鋸歯 25,26,27,28:鋸歯の天部刃先面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋸身の表裏から交互に刃つけされた鋸歯に
    おいて、アサリのある対とアサリのない対が、1つおき
    に交互に連続し、鋸歯天部の三角形刃先面が斜めに対向
    して並列することを特徴とする鋸歯。
  2. 【請求項2】鋸身の全長にわたり連続する鋸歯の列が、
    アサリの有無に関係なく対または対の片方から始まるこ
    とを特徴とする請求項1の鋸歯。
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