JPH0720965B2 - 1,3,4−トリデヒドロ−フアンチノリウムヒドロキシド - Google Patents

1,3,4−トリデヒドロ−フアンチノリウムヒドロキシド

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JPH0720965B2
JPH0720965B2 JP13626086A JP13626086A JPH0720965B2 JP H0720965 B2 JPH0720965 B2 JP H0720965B2 JP 13626086 A JP13626086 A JP 13626086A JP 13626086 A JP13626086 A JP 13626086A JP H0720965 B2 JPH0720965 B2 JP H0720965B2
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JP
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methanol
chloroform
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water
compound
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達則 荻野
俊次 佐藤
博 佐々木
政雄 陳
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Tsumura and Co
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Tsumura and Co
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Description

【発明の詳細な説明】 粉防己(Stephania tetrandra S.MOORE)は、ツヅラフ
ジ科(Menispermaceae)の根を基原とする生薬であり、
中国における薬理研究の結果、鎮痛、消炎、抗アレルギ
ー、降圧作用等が証明されている。粉防己の根には、テ
トランドリン、フアンチノリン、メニシン、メニシジン
およびシクラノリン等のアルカロイドが約1.2%含まれ
ていることが知られており、本発明者等はこのアルカロ
イド成分の探求を行った結果、新規なアルカロイドを見
出し本発明を完成した。
すなわち本発明は下記式 で表される1,3,4-トリデヒドロ‐フアンチノリウムヒド
ロキシド(以下、本発明の化合物と称する)である。
本発明の化合物を得るには例えば次のような方法が挙げ
られる。
粉防己を、水、アルコール類または水とアルコール類の
混合溶媒で抽出し、該抽出液から溶媒を除去した残渣を
そのまま、または必要に応じて水または水とアルコール
類の混合溶媒に溶かし、n-ヘキサン、石油エーテル等の
有機溶媒で分配し、該有機溶媒に移行する脂溶性成分を
除去した後、pH9のアンモニア水に溶解し、更にクロロ
ホルムで抽出し、アンモニア水抽出エキスとクロロホル
ム抽出エキスを得る。次いでアンモニア水抽出エキス
を、水、メタノール、クロロホルム、エーテル、ヘキサ
ン、ベンゼン、酢酸エチルから選ばれる少なくともひと
つを溶出溶媒として、セフアデツクス LH 20等のセフア
デツクス、ダイアイオン HP20等のポーラスポリマー、
アルミナまたはシリカゲル等の担体に用いたカラムクロ
マトグラフイーに数回付し、薄層クロマトグラフイーで
目的成分を確認しながら分画することにより得ることが
できる。
上記のアンモニア水抽出エキスをそのままカラムクロマ
トグラフイーに付してもかまわないが、塩酸等の適当な
酸を加えて塩としてから付してもかまわない。塩にした
場合には、クロロホルム、メタノール、酢酸エチル等を
溶出溶媒としたアルミナ(塩基性)カラムクロマトグラ
フイーに付すか、またはアンモニア水でアルカリ性とし
てクロロホルム等で抽出することにより遊離の状態にす
ることができる。
また、精製に際しては、アセトン、メタノール、エタノ
ール等の適当な溶媒を用いて再結晶しても良い。
本発明の化合物の製造例を示すと次の如くである。
製造例1 粉防己7.76kgを30lのメタノールで抽出し、抽出液より
メタノールを除去してメタノールエキス410gを得た。こ
のメタノールエキスを90%メタノール‐水混合液1.5lに
溶解し、n-ヘキサン1.5lで3回抽出して脂溶性成分を除
去し、次いで90%メタノール‐水画分を減圧下濃縮して
得た残渣にpH9のアンモニア水1.5lを加えて溶解し、ク
ロロホルム1.5lで5回抽出し、アンモニア水層、クロロ
ホルム層をそれぞれ減圧下濃縮してアンモニア水抽出エ
キス、クロロホルム抽出エキスを得た。次いでアンモニ
ア水抽出エキスを、水およびメタノールを溶出溶媒と
し、ダイアイオンHP20を用いたカラムクロマトグラフイ
ーに付し、メタノール溶出部を減圧下濃縮し、これをク
ロロホルム、クロロホルム‐メタノール、メタノールを
溶出溶媒としたアルミナカラムクロマトグラフイー(ア
ルミニウムオキシド 90 メルク社製)に付してFr-1
(フラクシヨンを意味する。以下同じ)、Fr-2、Fr-3の
フラクシヨンに分け、Fr-2をシリカゲル(キーゼルゲル
60、メルク社製)カラムクロマトグラフイーに付し、
クロロホルム‐メタノール‐アンモニア水(70:10:1)
で溶出してFr2-1、Fr2-2を得た。次にFr2-2をメタノー
ルに溶解し、10%塩酸‐メタノールを加えてpH5とした
後、メタノールを減圧下濃縮し、次いでメタノール‐ア
セトンを用いて再結晶することにより、Rf値0.41[薄層
プレート:キーゼルゲル 60 F254(メルク社製)、展
開溶媒:クロロホルム‐メタノール‐水(65:35:10)の
下層、発色試薬:ドラーゲンドルフ試薬]の下記理化学
的性質を有する黄色針状晶の塩酸塩を得た。
融点:300℃以下 3400,2932,2548,1610,1558,1512,1266,1226,1204,1124,
840 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CD3OD): 3.04(3H,s),3.45(6H,s), 3.90(3H,s),4.06(3H,s), 4.13(1H,d,J=15.9Hz), 4.48(3H,s), 5.44(1H,d,J=15.9Hz), 5.96(1H,s),6.62(1H,d-like), 6.65(1H,s), 6.81(1H,dd,J=8.06,2.2Hz), 6.86(1H,s-like), 6.94(1H,dd,J=8.3,2.44Hz) 6.98(1H,d,J=8.06Hz), 7.17(1H,dd,J=8.3,2.44Hz), 7.42(1H,s), 7.63(1H,dd,J=8.06,2.2Hz), 8.10(1H,d,J=6.8Hz), 8.36(1H,d,J=6.8Hz), 次いでこの黄色針状晶をアルミナカラムクロマトグラフ
イーに付し、クロロホルム‐メタノール(20:1)で溶出
した溶液より溶媒除去して下記理化学的性質を有する橙
色粉末を得た。
3412,2924,2836,1610,1568,1530,1506,1484,1424,1372,
1352,1290,1262,1204,1126,838 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDCl3): 2.50(3H,s),3.56(3H,s), 3.87(3H,s),3.89(3H,s), 3.96(3H,s), 4.08(1H,d,J=16Hz), 5.67(1H,s), 6.06(1H,d,J=16Hz), 6.31(1H,d,J=1.95Hz), 6.48(1H,s), 6.53(2H),6.60(1H,s), 6.79(1H,dd,J=8.3,2.44Hz), 6.84(1H,d,J=8.3Hz), 6.87(1H,d-like), 7.07(1H,d-like), 7.16(1H,d,J=6Hz), 7.21(1H,d,J=6Hz), ▲[α]23 D▼−59.7°(c=0.32,EtOH) FD-MSm/z:605(M+) この理化学的性質の赤外線吸収スペクトルにおいて、34
12cm-1の吸収から水酸基の存在が示唆され、プロトン核
磁気共鳴スペクトルにおいて、3.56、3.87および3.89pp
mに3個のメトキシ基、2.50および3.96ppmに2個のN-メ
チル基、7.16および7.21ppmに特徴的な2個のオレフイ
ンプロトンのシグナルが観察された。また、FD-MSスペ
クトルにおいてM+がm/z605にみられた。これらの知見を
もとに1,3,4,-トリデヒドロ‐フアンチノリウムヒドロ
キシドと決定した。
また、本発明の化合物は下記式 で表されるフアンチノリン(Fangchinoline)を酸化す
ることにより得ることもできる。フアンチノリンは、粉
防己を、水、アルコール類または水とアルコール類の混
合溶媒で抽出し、該抽出液から溶媒を除去した残渣を水
または水とアルコール類の混合溶媒と、n-ヘキサン、石
油エーテル等の有機溶媒で分配し、該有機溶媒に移行す
る脂溶性成分を除去した後、pH9のアンモニア水に溶解
し、更に、クロロホルムで抽出し、アンモニア水抽出エ
キスとクロロホルム抽出エキスを得る。次いでクロロホ
ルム抽出エキスを、水、メタノール、クロロホルム、エ
ーテル、ヘキサン、ベンゼン、酢酸エチルから選ばれる
少なくともひとつを溶出溶媒として、セフアデツクスLH
20等のセフアデツクス、ダイアイオンHP20等のポーラス
ポリマー、アルミナまたはシリカゲル等の担体に用いた
カラムクロマトグラフイーに数回付し、薄層クロマトグ
ラフイーで目的成分を確認しながら分画することにより
得ることができる。場合によつてはアセトン、メタノー
ル、エタノール等の適当な溶媒を用いて再結晶すること
により精製してもよい。
製造例2 粉防己7.76kgを30lのメタノールで抽出し、抽出液より
メタノールを除去してメタノールエキス410gを得た。こ
のメタノールエキスを90%メタノール‐水混合液1.5lに
溶解し、n-ヘキサン1.5lで3回抽出して脂溶性成分を除
去し、次いで90%メタノール‐水画分を減圧下濃縮して
得た残渣にpH9のアンモニア水1.5lを加えて溶解し、ク
ロロホルム1.5lで5回抽出し、アンモニア水層、クロロ
ホルム層をそれぞれ減圧下濃縮してアンモニア水抽出エ
キス、クロロホルム抽出エキスを得た。次いでクロロホ
ルム抽出エキスをアルミナ(アルミニウムオキシド90
メクル社製)カラムクロマトグラフイーに付し、クロロ
ホルムで溶出してFr-1、およびFr-2を得た。次いで、Fr
-2をシリカゲル(キーゼルゲル60メクル社製)カラムク
ロマトグラフイーに付し、クロロホルム‐メタノール
(20:1)で溶出してFr2-1、Fr2-2、Fr2-3およびFr2-4を
得、Fr2-1から溶出溶媒を除去し、アセトンで再結晶す
ることにより、Rf値0.34[薄層プレート:キーゼルゲル
60 F254、展開溶媒:クロロホルム‐メタノール(3:
1)、発色試薬:ドラーゲンドルフ試薬]のフアンチノ
リンを得た。
次に、フアンチノリン204mgにエタノール7ml、過量の二
酸化マンガンを加え、4℃で3日間放置した後、過
し、減圧濃縮した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイーに付し、クロロホルム‐メタノール‐アンモニア
水(40:10:1)で溶出して本発明の化合物を得た。
本発明の化合物はアンジオテンシンI転換酵素阻害作用
を有し、抗高血圧剤として有用である。このことについ
て実験例を挙げて説明する。
実験例 ラビツトラングアセトンパウダー(シグマ社製)2gを50
mMのリン酸緩衝液(pH8.3)30mlに懸濁させ、34,000gで
40分間遠心分離して、その上清を透析チユーブに封入し
10mMリン酸緩衝液3lで透析し、更に50mMリン酸緩衝液で
適宜希釈してアンジオテンシンI転換酵素液を得た。
製造例1で得た化合物を、最終濃度1mMになるように20
%ジメチルスルフオキシドに溶解し、この溶液をそれぞ
れ試験管に25μlずつ入れ、それぞれに基質としてヒプ
リルヒスチジルロイシン(最終濃度5mM)59μlを加
え、更に3Mの塩化ナトリウム溶液25μl、500mMリン酸
緩衝液(pH8.3)50μlを添加し、37℃で10分間保温
後、上記のようにして得た酵素液100μlを添加し37℃
で60分間反応させた。その後、1N塩酸100μlを加えて
反応を停止させた後、内部標準としてベンゾイルアラニ
ン(1mg/ml)25μlを添加し、1mlの酢酸エチルを加
え、酢酸エチル中に抽出されたヒプリン酸の量を高速液
体クロマトグラフイー[カラム,μ‐Bondapak C18(径
4mm,長さ30cm);移動相,アセトニトリル:メタノー
ル:1%酢酸(1:1:8);流速,1ml/min;検出,紫外線(25
4nm)]により測定し、これを酵素活性とした。
この結果について、阻害率を次式により算出した。
C:具体例で得た化合物を含まない場合のヒプリン酸のピ
ーク面積 (内部標準により補正) S:具体例で得た化合物添加の場合のヒプリン酸のピーク
面積 (内部標準により補正) その結果、製造例1で得た本発明の化合物の阻害率は8
0.4%であり、アンジオテンシンI転換酵素阻害作用が
確認された。
また、製造例1で得た化合物を、ddY系雄性マウスに、1
g/kg経口投与しても死亡例がみられないことより本発明
の化合物は比較的安全であることが認められた。
本発明の化合物は、医薬品としての効果を達成するため
に塩酸、硫酸、コハク酸等の医薬として慣用される塩と
して用いることもできる。
本発明の化合物はそのまま、あるいは慣用の製剤担体と
共に動物および人に投与することができる。投与形態と
しては、特に限定がなく、必要に応じ適宜選択して使用
され、錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の経口剤、または注
射剤、坐剤等の非経口剤が挙げられる。錠剤、カプセル
剤、顆粒剤等の経口剤は常法に従つて製造される。錠剤
は本発明の化合物をゼラチン、でん粉、乳糖、ステアリ
ン酸マグネシウム、滑石、アラビアゴム等の製剤学的賦
形剤と混合し賦形することにより製造され、カプセル剤
は、本発明の化合物を不活性の製剤充填剤、もしくは希
釈剤と混合し、硬質ゼラチンカプセル、軟質ゼラチンカ
プセル等に充填することにより製造される。シロツプ
剤、エリキシル剤は、本発明の化合物をシヨ糖等の甘味
剤、メチルおよびプロピルパラベン類等の防腐剤、着色
剤、調味剤、芳香剤、補助剤と混合して製造される。
非経口剤は常法に従つて製造され、希釈剤として一般に
注射用蒸留水、生理食塩水、デキストロース水溶液、プ
ロピレングリコール等を用いることができる。さらに必
要に応じて、殺菌剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。
また、この非経口剤は安定性の点から、アンプル等に充
填後冷凍し、通常の凍結乾燥技術により水分を除去し、
使用直前に凍結乾燥物から液剤を再調製することもでき
る。
その他の非経口剤としては、外用液剤、軟膏等の塗布
剤、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、常法に従つ
て製造される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式 で表される1,3,4-トリデヒドロ‐フアンチノリウムヒド
    ロキシド。
JP13626086A 1986-06-13 1986-06-13 1,3,4−トリデヒドロ−フアンチノリウムヒドロキシド Expired - Lifetime JPH0720965B2 (ja)

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JPS62294684A JPS62294684A (ja) 1987-12-22
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