JPH0680062B2 - 新規アルカロイド - Google Patents

新規アルカロイド

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JPH0680062B2
JPH0680062B2 JP61047182A JP4718286A JPH0680062B2 JP H0680062 B2 JPH0680062 B2 JP H0680062B2 JP 61047182 A JP61047182 A JP 61047182A JP 4718286 A JP4718286 A JP 4718286A JP H0680062 B2 JPH0680062 B2 JP H0680062B2
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JP
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methanol
chloroform
extract
water
oxide
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達則 荻野
俊次 佐藤
博 佐々木
政雄 陳
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Tsumura and Co
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Tsumura and Co
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Description

【発明の詳細な説明】 粉防已(Stephania tetrandra S.MOORE)は、ツヅラフ
ジ科(Menispermaceae)の根を基原とする生薬であり、
中国における薬理研究の結果、鎮痛、消炎、抗アレルギ
ー、降圧作用等が証明されている。粉防已の根には、テ
トランドリン、フアンチノリン、メニシン、メニシジン
およびシクラノリン等のアルカロイドが約1.2%含まれ
ていることが知られており、本発明者等はこのアルカロ
イド成分の探求を行つた結果、新規なアルカロイドを見
出し本発明を完成した。
すなわち本発明は 一般式 (式中、Rは水素原子またはメチル基を意味し、Xは を意味し、Yは またはN−CH3を意味する。) で表される新規アルカロイドである。
本発明の新規アルカロイドを得るには例えば次のような
方法が挙げられる。
式中、Rがメチル基であり、Xが であり、YがN−CH3であるテトランドリン‐2-N-β‐
オキシドは防粉已を、水、アルコール類または水とアル
コール類の混合溶媒で抽出し、該抽出液から溶媒を除去
した残渣をそのまま、または必要に応じて水または水と
アルコール類の混合溶媒に溶かし、n-ヘキサン、石油エ
ーテル等の有機溶媒で分配し、該有機溶媒に移行する脂
溶性成分を除去した後、pH9のアンモニア水に溶解し、
更にクロロホルムで抽出し、アンモニア水抽出エキスと
クロロホルム抽出エキスを得る。次いでクロロホルム抽
出エキスを、水、メタノール、クロロホルム、エーテ
ル、ヘキサン、ベンゼン、酢酸エチルから選ばれる少な
くともひとつを溶出溶媒として、セフアデツクスLH20等
のセフアデツクス、ダイアイオンHP20等のポーラスポリ
マー、アルミナまたはシリカゲル等を担体に用いたカラ
ムクロマトグラフイーに数回付し、薄層クロマトグラフ
イーで目的成分を確認しながら分画することにより得る
ことができる。場合によつてはアセトン、メタノール、
エタノール等の適当な溶媒を用いて再結晶することによ
り精製してもよい。
テトランドリン‐2-N-β‐オキシドの製造の具体例を示
すと次の如くである。
具体例1 粉防已7.76kgを30のメタノールで抽出し、抽出液より
メタノールを除去してメタノールエキス410gを得た。こ
のメタノールエキスを90%メタノール‐水混合液1.5
に溶解し、n-ヘキサン1.5で3回抽出して脂溶性成分
を除去し、次いで90%メタノール‐水画分を減圧下濃縮
して得た残渣にpH9のアンモニア水1.5を加えて溶解
し、クロロホルム1.5で5回抽出し、アンモニア水
層、クロロホルム層をそれぞれ減圧下濃縮してアンモニ
ア水抽出エキス、クロロホルム抽出エキスを得た。次い
でクロロホルム抽出エキスをアルミナ(アルミニウムオ
キシド90メルク社製)カラムクロマトグラフイーに付
し、クロロホルムおよびクロロホルム‐メタノールで溶
出して2つのフラクシヨンに分け、2番目のフラクシヨ
ンをシリカゲル(キーゼルゲル60メルク社製)カラムク
ロマトグラフイーに付し、クロロホルム‐メタノール
(20:1)で溶出して4つのフラクシヨンに分け、3番目
のフラクシヨンから溶出溶媒を除去し、更にアセトンを
用いて再結晶することにより、Rf値0.31[薄層プレー
ト:キーゼルゲル60F254、展開溶媒:クロロホルム‐メ
タノール(3:1)、発色試薬:ドラーゲンドルフ試薬]
の下記の理化学的性質を有する無色針状結晶のテトラン
ドリン‐2-N-β‐オキシドを得た。
テトランドリン‐2-N-β‐オキシド 2928,2832,1610,1584,1506,1264,1234,1128 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDCl3): 2.62(3H,s),3.08(3H,s), 3.14(3H,s),3.43(3H,s), 3.76(3H,s),3.95(3H,s), 4.92(1H,d,J=9.77Hz) 5.92(1H,s),6.39(1H,s), 6.43(1H,dd,J=8.3,1.95Hz), 6.50(1H,s), 6.68(1H,dd,J=8.3,1.95Hz), 6.76(1H,d,J=1.95Hz), 6.84(1H,d,J=8.3Hz), 6.92(1H,dd,J=8.06,2.44Hz), 6.99(1H,dd,J=8.06,2.44Hz), 7.34(1H,dd,J=8.3,1.95Hz) 融点 : 174〜176℃ [α▲]24 D▼+328.2゜(c=1.043,CHCl3) EI-MS m/z(%) : 638(M+,11) 622(M+−16,41),395(94), 318(100),198(54),174(71) 式中、Rが水素原子であり、XがH3C−Nであり、Yが であるフアンチノリン‐2′‐N-α‐オキシドおよびR
が水素原子であり、XがH3C−Nであり、Yが であるフアンチノリン‐2′‐N-β‐オキシドは粉防已
を、水、アルコール類または水とアルコール類の混合溶
媒で抽出し、該抽出液から溶媒を除去した残渣をそのま
ま、または必要に応じて水または水とアルコール類の混
合溶媒に溶かし、n-ヘキサン、石油エーテル等の有機溶
媒で分配し、該有機溶媒に移行する脂溶性成分を除去し
た後、pH9のアンモニア水に溶解し、更にクロロホルム
で抽出し、アンモニア水抽出エキスとクロロホルム抽出
エキスを得る。次いでアンモニア水抽出エキスを、水、
メタノール、クロロホルム、エーテル、ヘキサン、ベン
ゼン、酢酸エチルから選ばれる少なくともひとつを溶出
溶媒として、セフアデツクスLH20等のセフアデツクス、
ダイアイオンHP20等のポーラスポリマー、アルミナまた
はシリカゲル等を担体に用いたカラムクロマトグラフイ
ーに数回付し、薄層クロマトグラフイーで目的成分を確
認しながら分画することにより得ることができる。場合
によつてはアセトン、メタノール、エタノール等の適当
な溶媒を用いて再結晶することにより精製してもよい。
フアンチノリン‐2′‐N-α‐オキシドおよびフアンチ
ノリン‐2′‐N-β‐オキシドの製造の具体例を示すと
次の如くである。
具体例2 粉防已7.76kgを30のメタノールで抽出し、抽出液より
メタノールを除去してメタノールエキス410gを得た。こ
のメタノールエキスを90%メタノール‐水混合液1.5
に溶解し、n-ヘキサン1.5で3回抽出して脂溶性成分
を除去し、次いで90%メタノール‐水画分を減圧下濃縮
して得た残渣にpH9のアンモニア水1.5を加えて溶解
し、クロロホルム1.5で5回抽出し、アンモニア水
層、クロロホルム層をそれぞれ減圧下濃縮してアンモニ
ア水抽出エキス、クロロホルム抽出エキスを得た。次い
でアンモニア水抽出エキスを、水およびメタノールを溶
出溶媒とし、ダイアイオンHP20を用いたカラムクロマト
グラフイーに付し、メタノール溶出部を減圧下濃縮し、
これをクロロホルム、クロロホルム‐メタノール、メタ
ノールを溶出溶媒としたアルミナカラムクロマトグラフ
イーに付して3つのフラクシヨンに分け、2番目のフラ
クシヨンを更にアルミナカラムクロマトグラフイーに付
し、クロロホルム‐メタノール(50:1)で溶出して2つ
のフラクシヨンを得た。この2つのフラクシヨンのうち
2番目のフラクシヨンをシリカゲル(キーゼルゲル60メ
レク社製)カラムクロマトグラフイーに付し、クロロホ
ルム‐メタノール(7:1)で溶出して2つのフラクシヨ
ンに分け、それぞれのフラクシヨンから溶出溶媒を除去
し、エタノールを用いて再結晶することにより、1番目
のフラクシヨンからRf値0.44[薄層プレート:キーゼル
ゲル60F254、展開溶媒:クロロホルム‐メタノール‐水
(65:35:10)の下層、発色試薬:ドラーゲンドルフ試
薬]の無色針状晶のフアンチノリン‐2′‐N-β‐オキ
シドを得、2番目のフラクシヨンからRf値0.38[薄層プ
レート:キーゼルゲル60F254、展開溶媒:クロロホルム
‐メタノール‐水(65:35:10)の下層、発色試薬:ドラ
ーゲンドルフ試薬]の無色プリズム晶のフアンチノリン
‐2′‐N-α‐オキシドを得た。
フアンチノリン‐2′‐N-α‐オキシド 3420,2932,1514,1586,1510 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDCl3-CD3OD): 2.32(3H,s),3.34(6H,s), 3.71(3H,s),3.92(3H,s), 4.44(1H,dd,J=11.5Hz), 6.08(1H,s), 6.24(1H,dd,J=8.06,1.95Hz), 6.26(1H,s), 6.56(2H), 6.81(1H,dd,J=8.3,2.44Hz), 6.87(2H), 7.15(1H,dd,J=8.3,2.44Hz), 7.30(1H,dd,J=8.06,1.95Hz) 融点 : 211〜213℃ [α▲]25 D▼+242.5゜ (c=0.640,CHCl3-CH3OH(3:1)) EI-MS m/z(%) : 624(M+,6) 608(80),381(100),191(87),174(29) フアンチノリン‐2′‐N-β‐オキシド 3416,2928,1612,1584,1510. プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDCl3): 2.39(3H,s),2.94(3H,s), 3.37(3H,s),3.78(3H,s), 3.88(3H,s), 4.72(1H,dd,J=11.5Hz), 6.18(1H,s), 6.22(1H,dd,J=8.3,1.95Hz), 6.32(1H,s), 6.56(1H,s), 6.77(1H,d,J=1.95Hz), 6.77(1H,dd,J=8.3,2.44Hz), 6.85(1H,d,J=8.3Hz), 6.92(1H,dd,J=8.3,1.95Hz), 6.96(1H,dd,J=8.3,2.44Hz), 7.34(1H,dd,J=8.3,1.95Hz) 融点 : 165〜166℃ [α▲]25 D▼+239.4゜(c=0.630,CH3OH) EI-MS m/z(%) : 624(M+,47) 608(M+−16,100),381(87),191(95),174(30) 本発明の化合物はアンジオテンシンI転換酵素阻害作用
を有し、抗高血圧剤としての医薬品として有用である。
このことについて実験例を挙げて説明する。
実験例 ラビツトラングアセトンパウダー(シグマ社製)2gを50
mMのリン酸緩衝液(pH8.3)30mlに懸濁させ、34,000gで
40分間遠心分離して、その上清を透析チユーブに封入し
10mMリン酸緩衝液3で透析し、更に50mMリン酸緩衝液
で適宜希釈してアンジオテンシンI転換酵素液を得た。
具体例1および2で得た化合物を、それぞれ最終濃度1m
Mになるように20%ジメチルスルフオキシドに溶解し、
この溶液をそれぞれ試験管に25μずつ入れ、それぞれ
に基質としてヒプリルヒスチジルロイシン(最終濃度5m
M)50μを加え、更に3Mの塩化ナトリウム溶液25μ
、500mMリン酸緩衝液(pH8.3)50μを添加し、37℃
で10分間保温後、上記のようにして得た酵素液100μ
を添加し37℃で60分間反応させた。その後、1N塩酸100
μを加えて反応を停止させた後、内部標準としてベン
ゾイルアラニン(1mg/ml)25μを添加し、1mlの酢酸
エチルを加え、酢酸エチル中に抽出されたヒプリン酸の
量を高速液体クロマトグラフイー[カラム,μ‐Bondap
ak C18(径 4mm,長さ 30cm);移動相,アセトニトリ
ル:メタノール:1%酢酸(1:1:8);流速,1ml/min;検
出,紫外線(254nm)]により測定し、これを酵素活性
とした。
この結果について、阻害率を次式により算出した。
C:具体例で得た化合物を含まない場合のヒプリン酸のピ
ーク面積 (内部標準により補正) S:具体例で得た化合物添加の場合のヒプリン酸のピーク
面積 (内部標準により補正) その結果、具体例1で得たテトランドリン‐2-N-β‐オ
キシドの阻害率は72.3%であり、具体例2で得たフアン
チノリン‐2′‐N-α‐オキシドおよびフアンチノリン
‐2′‐N-β‐オキシドの阻害率はそれぞれ41.6%、5
9.8%であり、アンジオテンシンI転換酵素阻害作用が
確認された。
また、具体例1および2で得た化合物をそれぞれ800mg/
kg経口投与、250mg/kg腹腔内投与しても死亡例がみられ
ないことより本発明の化合物の安全性が確認された。
本発明の化合物は、医薬品としての効果を達成するため
に塩酸、硫酸、コハク酸等の医薬として慣用される塩と
して用いることもできる。
本発明の化合物はそのまま、あるいは慣用の製剤担体と
共に動物および人に投与することができる。投与形態と
しては、特に限定がなく、必要に応じ適宜選択して使用
され、錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の経口剤、注射剤、
坐剤等の非経口剤が挙げられる。錠剤、カプセル剤、顆
粒剤等の経口剤は常法に従つて製造される。錠剤は本発
明の化合物をゼラチン、でん粉、乳糖、ステアリン酸マ
グネシウム、滑石、アラビアゴム等の製剤学的賦形剤と
混合し賦形することにより製造され、カプセル剤は、本
発明の化合物を不活性の製剤充填剤、もしくは希釈剤と
混合し、硬質ゼラチンカプセル、軟質ゼラチンカプセル
等に充填することにより製造される。シロツプ剤、エリ
キシル剤は、本発明の化合物をシヨ糖等の甘味剤、メチ
ルおよびプロピルパラベン類等の防腐剤、着色剤、調味
剤、芳香剤、補助剤と混合して製造される。
非経口剤は常法に従つて製造され、希釈剤として一般に
注射用蒸留水、生理食塩水、デキストロース水溶液、プ
ロピレングリコール等を用いることができる。さらに必
要に応じて、殺菌剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。
また、この非経口剤は安定性の点から、カプセル等に充
填後冷凍し、通常の凍結乾燥技術により水分を除去し、
使用直前に凍結乾燥物から液剤を再調製することもでき
る。
その他の非経口剤としては、外用液剤、軟膏等の塗布
剤、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、常法に従つ
て製造される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Rは水素原子またはメチル基を意味し、Xは を意味し、Yは またはN−CH3を意味する。) で表される新規アルカロイド。
JP61047182A 1986-03-06 1986-03-06 新規アルカロイド Expired - Lifetime JPH0680062B2 (ja)

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