JPH0721036B2 - 重合体の製造方法 - Google Patents

重合体の製造方法

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JPH0721036B2
JPH0721036B2 JP63288310A JP28831088A JPH0721036B2 JP H0721036 B2 JPH0721036 B2 JP H0721036B2 JP 63288310 A JP63288310 A JP 63288310A JP 28831088 A JP28831088 A JP 28831088A JP H0721036 B2 JPH0721036 B2 JP H0721036B2
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康彰 三木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は分子中に1個のアゾ基を有する多官能性重合開
始剤を用い、ポリアミドをブロックの一単位とするブロ
ック共重合体を製造する方法に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
易分解性のアゾ基を含む化合物によりビニルモノマーの
重合を行い得るには既に良く知られている通りである。
しかし、これを用いたポリアミド−ビニル重合体のブロ
ック共重合体の製造方法についての報告は少ない。
高分子論文集(vol.33(3),131(1976))には、ポリ
アミド−ビニル重合体のブロック共重合体の製造方法に
ついての記載があるが、ポリアミド鎖中にアゾ基を導入
する必要がある為、ジアミン及び酸クロリドを原料モノ
マーとして用いなくてはならない。本発明者らは、かか
る問題点に鑑み鋭意検討した結果、工業的に容易に入手
可能なジカルボン酸及びジイソシアネートを原料モノマ
ーとしてポリアミド−ビニル重合体のブロック共重合体
を製造する方法を見出し、本発明に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち本発明の要旨は、ジカルボン酸及びジイソシアネー
トを、分子中に芳香環に直接結合していない1個のアゾ
基を含みイソシアネート及び/又はカルボン酸と反応活
性を有する官能基を少なくとも2個有するアゾ化合物、
及びラジカル重合性ビニルモノマーの存在下に、有機溶
媒中で加熱反応させることを特徴とする、重合体の製造
方法に存する。
本発明に用いる分子中に芳香環に直接結合していない1
個のアゾ基を有するアゾ化合物としては、イソシアネー
ト及び/又はカルボン酸と反応活性を有する官能基を少
なくとも2個有するものであり、該官能基としては、好
ましくはカルボキシル基、水酸基、イミダゾリル基、イ
ミノ基またはアミノ基が挙げられる。具体的には、 A−N=N−A′ (A及びA′はイソシアネート及び/又はカルボン酸と
反応活性を有する官能基を含む残基を示し、アゾ基との
結合部分は芳香環ではなく、AとA′は同じでも異なっ
ていてもよい。)の様に表わされる化合物を示し、次の
様なものを挙げることができる。
一般式 (ここでR1、R2は水素、低級アルキル基、ニトリル基、
又は芳香族基、xは0〜10の整数を示す。
又、Xは水酸基、カルボキシル基、アミノ基などイソシ
アネート及び/又はカルボキシル基と反応活性を有する
官能基を示す。) で表わされるもの、例えば また一般式 (ここでR1、R2、x、及びXは前記と同様)で表わされ
るもの、例えば など また一般式 (ここでR1、R2は前記と同様、R3は2価の脂肪族基を表
わす) 例えば、 など また一般式 (ここでR1、R2、R3、Xは前記と同様) 例えば など また一般式 (R1、R2、R3、x、Xは前記と同様) 例えば など また一般式 (ここでR1、R2は前記と同様、Yはイソシアネート及び
/又はカルボキシル基と反応活性を有する官能基、又は
水素原子、ハロゲン原子を表わす) 例えば、 など、 また一般式 (ここでR1、R2、Xは前記と同様) 例えば、 など、 また、 さらに、 なども有用である。
本発明のアゾ化合物は勿論これらに限定されるものでは
なく、又、これらのアゾ基含有多官能化合物の塩酸塩な
どの誘導体や水和物なども含まれる。
これらのアゾ基含有多官能化合物の使用量は反応に用い
るラジカル重合性ビニルモノマーに対して0.01から20モ
ル%、好ましくは0.1から10モル%の範囲で用いられ
る。このアゾ基含有化合物が0.01モル%より少ないとビ
ニルモノマーの重合転化率が低下し、逆に20モル%より
多いと、ビニル重合体の分子量が低下しすぎるので好ま
しくない。
本発明で用いられるラジカル重合性ビニルモノマーとし
ては、線状の重合体を与えるモノマーであり、CH2=C
で示されるビニル基を有する化合物が好ましいが、ラ
ジカル重合性のものであれば特に制限を受けるものでは
ない。
具体的には、 ブタジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブダジエ
ンなどのジエン系モノマー、ベンジル(メタ)アクリレ
ート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ド
デシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アク
リレート、フルフリル(メタ)アクリレート、フルオロ
メチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
トなど(メタ)アクリレート系モノマー、(メタ)アク
リルアミド、ブチル(メタ)アクリルアミド、オクチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメメチル(メタ)ア
クリルアミド、モルホリル(メタ)アクリルアミドなど
の(メタ)アクリルアミド系モノマー、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カ
プロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、モノクロロ酢酸ビ
ニル、安息香酸ビニル、桂皮酸ビニルなどのカルボン酸
ビニルエステル系モノマー、スチレン、α−メチルスチ
レン、4−アセトキシスチレン、4−ベンゾイルスチレ
ン、4−ブロモスチレン、4−クロロスチレン、4−シ
アノスチレン、2−ヒドロキシメチルスチレンなどのス
チレン系モノマー、メチルビニルエーテル、エチルビニ
ルエーテル、イソブチルビニルエーテル、シクロヘキシ
ルビニルエーテルなどのビニルエーテル系モノマー、ビ
ニルクロリド、ビニリデンクロリド、2−クロロプロペ
ンなどのハロゲン化ビニル系モノマー、メチルビニルケ
トン、メチルイソプロペニルケトン、フェニルビニルケ
トンなどのビニルケトン系モノマー、などが挙げられ
る。
これらは二種類以上併用して用いることも可能である。
また、無水マレイン酸やその誘導体などもコモノマーと
して使用することができる。
さらに必要に応じてエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチルプロパントリ(メタ)アクリレートなど
の多官能性ビニルモノマーを併用することもできる。
本発明で用いられるジイソシアネートは、 一般式 ONC−R4−NCO (R4は−C6H4−、−C6H4−X′−C6H4−で示される二価
の芳香族残基、又は二価の炭素数2〜20の脂肪族残基を
示し、X′はCH2又はO、Sである。) で示される一種もしくは二種以上のジイソシアネートで
ある。例えば、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシア
ネート、ジフェニルエーテル−4,4′−ジイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジ
イソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネートなどが挙げられる。
本発明に用いられるジカルボン酸は、 一般式 HOOC−R5−COOH (R5は二価の芳香族残基、あるいは二価の炭素数2〜20
の脂肪族残基を示す。) で示される一種又は二種以上のジカルボン酸である。例
えば、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ウンデカンニ酸、ドデカンニ酸、ト
リデカンニ酸、テトラデカンニ酸などが挙げられる。
本発明で使用されるジイソシアネート、アゾ化合物及び
ジカルボン酸の量比としては、ジイソシアネート1モル
に対し、アゾ化合物とジカルボン酸の合計が0.8〜1.2モ
ルとなるような割合で反応させることが好ましいが、目
的によってはこの範囲を超えたモル比においても反応し
得る。
本発明が用いられる有機溶媒としては、反応体であるジ
カルボン酸及びジイソシアネートのどちらとも反応しな
いものが好ましい。具体的には、ジメチルスルホン、ジ
フェニルスルホン、テトラメチレンスルホンなどが挙げ
られ、更にN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N−アセチル−2−ピロリドン、ヘキ
サメチルホスホルアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシドなども使用可能である。
上記溶媒は各々単独でも使用し得るが、2種以上の溶媒
を組合わせて使用することもできる。更には、ベンゼ
ン、ジオキサン、キシレン、トルエン、シクロヘキサン
等の他の溶媒と組合せて使用することもできる。
本発明においては、反応は好ましくは40〜240℃、更に
好ましくは60〜200℃の温度範囲で行われる。40℃に満
たぬ温度での反応では、アゾ基の分解速度が充分でない
ため、長い反応時間を必要とし、また240℃を超える温
度での反応は、イソシアネートの副反応を招く怒れがあ
り、好ましくない。
反応時間は通常1時間から15時間で行われる。また必要
に応じて第3級アミン、アルコラート、フェノラート、
有機金属化合物等を触媒として用いることができる。具
体的にはナトリウムメチラート、カリウムメチラートな
どのアルカリ金属アルコラート、スズオクトエート、ナ
マリオクトエート、ジブチル−スズ−オクトエート、ジ
ブチル−スズ−ラウレート、トリエチルアミンなどが挙
げられる。これらの触媒はジイソシアネートに対し好ま
しくは0.01〜5モル%の範囲で添加される。
反応終了後得られる重合体の分離、精製は一般にこの種
の重合体に用いられる方法による。例えば、得られた重
合体溶液を大量の水、アルコール、アセトン等の非溶媒
にあけ、重合体を沈殿させる等の方法により単離され
る。
本発明によって得られたポリアミド−ビニル重合体のブ
ロック共重合体は、公知の成形方法により各種物品に成
形できる。
また、本発明の重合体は、種々のプラスチックの耐衝撃
性改質剤、ポリマーアロイの改質剤または相溶化剤とし
て各種プラスチックに混合して用いることもできる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を逸脱しない限り、これら実施例により
限定されるものではない。
尚、実施例中でのηinh(固有粘度)の値は、N−メチ
ルピロリドン中0.5重量%、30℃において測定した値で
ある。
実施例1 300mlの三ツ口フラスコに、 テトラメチレンスルホン 120g スチレン 34g 0.5g 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート 11.0g アジピン酸 5.0g イソフタル酸 1.0g を仕込み、系全体を窒素置換した。反応は全て窒素雰囲
気下で行った。
反応温度70℃で4時間反応させ、次いで触媒としてナト
リウムメチラート0.07gを加えて反応温度を130℃に上
げ、3時間反応を行った。その間二酸化炭素の発生が観
察され、溶液の粘度は徐々に上昇した。
得られた重合体溶液を多量のメタノール中にあけて重合
体を沈殿させ、別後さらに多量のメタノールで洗浄を
繰り返した後乾燥させたところ、29gのポリマーが得ら
れた。
得られたポリマーのηinhは0.62dl/gであった。
また得られたポリマーについてシクロヘキサンによりソ
ックスレー抽出を行いポリスチレンのホモポリマーを抽
出して、重合に供したスチレンのうちブロック共重合し
たスチレンの割合(ブロック効率)を求めたところ、68
%であった。
また抽出後のポリマーのIRを測定すると、ポリスチレン
に特徴的な吸収に加え、1645cm-1、1587cm-1のアミド結
合に由来する吸収が観測された。
実施例2〜5 アゾ基含有化合物を表1に示したようにかえる他は、実
施例1と同様の操作を行い、表1に示したような重合体
を得た。
実施例6 300mlの三ツ口フラスコに、 N−メチル−2−ピロリドン 120ml メチルメタクリレート 30g 0.5g 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート 11.0g アジピン酸 5.0g イソフタル酸 1.0g を仕込み、系全体を窒素置換した。その後は実施例1と
同様な操作を行い、25gのポリマーを得た。このポリマ
ーのIRを測定すると、1640cm-1、1587cm-1にアミド結合
に由来する吸収が観測された。
実施例7〜9 ビニルモノマーを表2に示したようにかえた他は実施例
6と同様の操作を行い、表2に示したような重合体を得
た。
実施例10 300mlの三ツ口フラスコに、 N−メチル−2−ピロリドン 120ml スチレン 30ml 0.5g 1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート 7.4g アジピン酸 5.0g イソフタル酸 1.0g を仕込み、系全体を窒素置換した。
反応温度を70℃に保ち4時間反応させた後、触媒として
ナトリウムメチラート0.08gを加え反応温度を130℃に上
げ5時間反応を行った。その間二酸化炭素の発生が見ら
れ、また溶液の粘度も徐々に上昇した。
得られた重合体溶液を多量のアセトン中にあけて重合体
を沈殿させ、別後さらに多量のアセトンで洗浄を繰り
返した後乾燥させたところ、31gのポリマーが得られ
た。
得られた重合体のIRを測定したところ、1680cm-1、1533
cm-1にアミド結合に由来する吸収が観測された。
また、得られたポリマーのηinhは0.47dlg-1であった。
さらに、得られたポリマーについてシクロヘキサンでソ
ックスレー抽出を行いブロック効率を求めたところ、57
%であった。
比較例1 300mlの三ツ口フラスコに、 N−メチル−2−ピロリドン 120ml スチレン 30g 2,2′−アゾイソブチロニトリル 0.5g 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート 11.0g アジピン酸 5.0g イソフタル酸 1.0g を仕込み、系全体を窒素置換した。
反応温度を70℃で4時間反応させた後、触媒としてナト
リウムメチラート0.07gを加え反応温度を130℃に上げ
て、更に3時間反応を行った。その様にして得られた重
合体溶液に実施例1と同様の処理を施したところ、31g
のポリマーが得られた。
このポリマーをシクロヘキサンによりソックスレー抽出
を行い、抽出残渣のIRを測定したところ、1644cm-1、15
85cm-1のアミド結合に由来する吸収は見られたが、ポリ
スチレンに由来する吸収は観測されなかった。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、ポリアミド−ビニル重合体のブ
ロック共重合体を工業的に有利に製造することができ
る。該共重合体は各種成形品の製造に用いられるだけで
なく、種々のプラスチックの改質剤、相溶化剤等として
有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジカルボン酸及びジイソシアネートを、分
    子中に芳香環に直接結合していない1個のアゾ基を含み
    イソシアネート及び/又はカルボン酸と反応活性を有す
    る官能基を少なくとも2個有するアゾ化合物、及びラジ
    カル重合性ビニルモノマーの存在下に、有機溶媒中で加
    熱反応させることを特徴とする、重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】イソシアネート及び/又はカルボン酸と反
    応活性を有する官能基が、カルボキシル基、水酸基、イ
    ミダゾリル基、イミノ基またはアミノ基であることを特
    徴とする、特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
JP63288310A 1988-11-15 1988-11-15 重合体の製造方法 Expired - Lifetime JPH0721036B2 (ja)

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WO2025173572A1 (ja) * 2024-02-13 2025-08-21 東京応化工業株式会社 レジスト組成物、レジストパターン形成方法、化合物、ラジカル重合開始剤、連鎖移動剤及び重合体

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