JPH07211199A - 遮断装置 - Google Patents

遮断装置

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JPH07211199A
JPH07211199A JP487094A JP487094A JPH07211199A JP H07211199 A JPH07211199 A JP H07211199A JP 487094 A JP487094 A JP 487094A JP 487094 A JP487094 A JP 487094A JP H07211199 A JPH07211199 A JP H07211199A
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Hitoshi Mizoguchi
均 溝口
Toshikazu Sato
敏和 佐藤
Katsumi Suzuki
克巳 鈴木
Susumu Nishiwaki
進 西脇
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開極後の接触子間の開極距離を迅速に増大可
能で、かつ、閉極時における接触状態が良好であり、遮
断性能および通電性能に優れ、抵抗付きガス遮断器の抵
抗遮断部として好適な遮断装置を提供する。 【構成】 可動接触子部Aの可動接触子13は、操作ロ
ッド9とパッファシリンダ10に対して摺動可能に構成
され、バネ12により対向接触子部B側に付勢される。
対向接触子部Bは、対向接触子5、第1、第2のバネ6
a,6b、シリンダ7、および浮動中間体8を備える。
浮動中間体8は、バネ6aによりシリンダ7の支持板1
6に対して可動接触子部A側に付勢され、対向接触子5
は、バネ6bにより浮動中間体8に対して可動接触子部
A側に付勢される。3つのバネ6a,6b,12の付勢
力は、バネ6aの付勢力>バネ12の付勢力>バネ6b
の付勢力、という関係を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス遮断器に関するも
のであり、特に、主遮断部と並列に直列抵抗を有する抵
抗遮断部を接続し、開極時および閉極時に発生するサー
ジ電圧を抑制するように構成された抵抗付きガス遮断器
の抵抗遮断部として好適な遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力系統用の遮断器として、主遮
断部と並列に直列抵抗を有する抵抗遮断部が接続される
方式がある。このような抵抗付き遮断器の動作は次の通
りである。すなわち、遮断の際には、主遮断部に遅れて
抵抗遮断部が開極して抵抗に電流を流し、開極時に発生
するサージ電圧を抑制する。また、閉極の際には、抵抗
遮断部が主遮断部に先行して閉極し、抵抗に電流を流
し、閉極に伴って発生するサージ電圧を抑制する。
【0003】以上のような抵抗付き遮断器が事故電流を
遮断する時の動作の概念を図8に示す。この図は、一例
として、この遮断器の図中右側端子で故障が発生した場
合を示している。また、図において、1は主遮断部、2
は抵抗遮断部、3は抵抗、I,Irは電流を示してい
る。
【0004】まず、図8(a)に示す閉極状態におい
て、電流Iは経路の抵抗値が小さい主遮断部1を流れて
いる。次に、図8(b)に示すように、抵抗遮断部2を
閉極したまま主遮断部1を開極すると、電流Irが抵抗
遮断部2と抵抗3を通って流れるようになる。この電流
Irの値は系統電圧と抵抗3の値で決まる。続いて、図
8(c)に示すように、抵抗遮断部2を開極すると、電
流Irが遮断されて、遮断器は開路状態となる。
【0005】また、図8(b)に示すように、この遮断
器の図中右側端子で故障が発生し、主遮断部1により事
故電流Iを遮断した場合、遮断器の図中左側端子には、
遮断による高い過渡回復電圧(サージ電圧)が発生しよ
うとする。しかしながら、この状態においては、抵抗遮
断部2が閉極しているので、サージ電圧は抵抗3に吸収
される。この抵抗遮断部2は、サージ電圧が十分低い値
に抑制されるように、主遮断部1より必要な時間だけ遅
れて開極する。
【0006】一方、図8の右側端子の事故を解消した後
の閉極時には、図8(c)の状態から、抵抗遮断部2を
主遮断部1に先行して閉極する。この時の閉極サージ電
圧は抵抗3に吸収される。そして、主遮断部1は、サー
ジ電圧が十分低い値に抑制されるように、抵抗遮断部2
より必要な時間だけ遅れて閉極する。
【0007】従来、このような抵抗遮断部2の具体的な
構成としては、図9に示されるような構成が採用される
場合が多い。図9に示す抵抗遮断部は、対向して配置さ
れた可動接触子部Aと対向接触子部Bから構成されてい
る。このうち、可動接触子部Aは、図中左右方向に移動
する可動接触子4から構成されている。一方、対向接触
子部Bは、浮動型の対向接触子5と、この対向接触子5
を可動接触子4側に向かって付勢するバネ6、およびこ
れらを支持するケース7から構成されている。この場
合、対向接触子5は、ケース7から一定の突出寸法だけ
突出する位置でケース7と係合してその位置に保持され
るように構成されている。さらに、このような可動接触
子部Aと対向接触子部Bからなる抵抗遮断部は、消弧性
ガスを充填した図示していない接地容器内に配置されて
おり、可動接触子4に直結された図示していない駆動装
置によって駆動されるように構成されている。
【0008】また、このような構成を有する図9の抵抗
遮断部の動作は次の通りである。すなわち、開極動作時
には、可動接触子4が図中右方向(矢印方向)に駆動さ
れる。この場合、対向接触子5は、バネ6の付勢力によ
り、可動接触子4との接触状態を保ちながらこの可動接
触子4の移動に伴って図中右方向に移動する。したがっ
て、開極動作初期には、この抵抗遮断部を、主遮断部と
同時に同じ速度で動作を開始させることにより、この接
触子4,5間の接触時間だけ主遮断部よりも遅く開極さ
せることができる。また、この開極動作の終了時におい
て、対向接触子5は、ケース7から前述の突出寸法だけ
突出する位置でケース7と係合し、その位置で停止す
る。したがって、閉極動作時には、この突出寸法分だけ
接触子4,5間の距離が短くなるため、この抵抗接触部
を、主遮断部と同時に同じ速度で動作を開始させること
により、主遮断部に先行して閉極させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すような従来の抵抗遮断部においては、設計上、バネ
の力に限度があるため、開極動作時における対向接触子
5の加速度は可動接触子4の加速度に比べ非常に小さく
なる。そのため、開極動作の開始直後に可動接触子4と
対向接触子5が開離してしまうことになる。一方、可動
接触子4の速度(開極速度)は開極動作の開始後徐々に
大きくなるが、開極動作の開始直後には小さい値であ
る。したがって、図9に示すような抵抗遮断部において
は、開極動作の開始直後の低速状態で開極してしまい、
開極後、両接触子4,5の開離距離を迅速に増大させる
ことが難しい。その結果、接触子4,5間の絶縁破壊電
圧を迅速に上昇させることができないため、遮断直後に
印加される高電圧に対して十分な絶縁性能が得られず、
遮断性能を向上することが困難になる。
【0010】また、図9では、閉極状態での可動接触子
4と対向接触子5の接触状態を良好にする目的で、バネ
6の力をある程度大きくすることが必要である。しかし
ながら、バネ6の力を大きくした場合には、開極動作時
に対向接触子5が可動接触子4側に比較的高速で移動す
ることになり、上記したように開極時における可動接触
子4の開極速度が小さいことと相俟って、絶縁破壊電圧
の上昇がさらに遅くなり、絶縁性能がより低くなり、遮
断性能を向上することがより困難になる。一方、遮断装
置には、閉極状態での両接触子の接触状態が良好である
ことが要求されるため、両接触子間に大きなバネ力が加
わることが必要である。
【0011】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
開極後の接触子間の開極距離を迅速に増大可能で、か
つ、閉極時における接触状態が良好であり、遮断性能お
よび通電性能に優れ、抵抗付きガス遮断器の抵抗遮断部
として好適な遮断装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による遮断装置
は、可動接触子を駆動装置と非直結とするワイプ方式を
採用し、かつ、対向接触子側に、大小の付勢力を有する
第1、第2のバネと、第1のバネの付勢力を対向接触子
に伝達する浮動中間体とを設けたことを特徴としてい
る。
【0013】まず、本発明の遮断装置は、基本的に、消
弧性ガスを充填した接地容器内に収納され、可動接触子
を含む可動部とその支持部から構成された可動接触子部
と対向接触子を含む対向接触子部を備え、前記可動接触
子と前記対向接触子は接離可能に対向して配置され、前
記可動接触子部の前記可動部の移動により開極動作およ
び閉極動作を行う遮断部と、この遮断部の前記可動部を
駆動する駆動装置とを有する。
【0014】そして、請求項1に記載の遮断装置は、以
上のような基本的な構成に加えて、次のような特徴を有
する。すなわち、可動接触子部の可動部の一部は、駆動
装置と直結する駆動装置直結部として構成され、可動接
触子は、駆動装置と非直結とされ、駆動装置直結部によ
って可動に支持される。また、可動接触子部は、駆動装
置直結部に対して可動接触子を対向接触子側に向かって
付勢する第1のバネを有し、開極動作時には、駆動装置
直結部が予め設定された第1の設定距離だけ移動した後
に、可動接触子が駆動装置直結部に係合して移動する形
で開極動作を開始するように構成される。一方、対向接
触子部は、対向接触子を可動に支持する支持部と、この
支持部と対向接触子の間に設けられる浮動中間体と、支
持部に対して浮動中間体を可動接触子側に向かって付勢
する第2のバネと、浮動中間体に対して対向接触子を可
動接触子側に向かって付勢する第3のバネとを有する。
この対向接触子部は、開極動作時には、第2のバネの付
勢力によって浮動中間体と対向接触子が予め設定された
第2の設定距離だけ移動した後、浮動中間体が支持部に
係合して停止すると共に、第3のバネの付勢力によって
対向接触子が前記可動接触子側に移動するように構成さ
れる。一方、さらに、第1、第2、および第3のバネの
付勢力は、第2のバネの付勢力>第1のバネの付勢力>
第3のバネの付勢力、という関係を有する。
【0015】また、請求項2に記載の遮断装置は、以上
のような請求項1の構成に加えて、さらに、次のような
特徴を有する。すなわち、可動接触子は、駆動装置直結
部側にフランジを有し、駆動装置直結部は、フランジに
係合するシリンダを有する。そして、可動接触子部は、
開極動作時には、駆動装置直結部が予め設定された第1
の設定距離だけ移動した後に、可動接触子のフランジが
駆動装置直結部のシリンダに係合して移動する形で開極
動作を開始するように構成される。
【0016】さらにまた、請求項3に記載の遮断装置
は、以上のような請求項2の構成に加えて、さらに、次
のような特徴を有する。すなわち、駆動装置直結部は、
可動接触子側にガス流出口を有するパッファシリンダ
と、このパッファシリンダ内のガスを圧縮するパッファ
ピストン、およびガス流出口から吹き出すガスを可動接
触子と対向接触子との間に導くノズルを備えたガス吹き
付け装置を有し、フランジおよびシリンダは、パッファ
シリンダのガス流出口の直前に配置される。
【0017】
【作用】以上のような構成を有する本発明の遮断装置に
よれば、まず、可動接触子にワイプ方式を採用している
ことにより、開極動作時には、可動接触子部の駆動装置
直結部が開極動作を開始しても、浮動状態となっている
可動接触子は初期の位置に取り残されるため、開極速度
が十分に大きくなった後に、可動接触子と対向接触子を
開極させることができる。また、対向接触子には、開極
動作の開始直後のみ浮動中間体を介して第2のバネの大
きな付勢力が作用して、可動接触子との接触を保持し、
その後は第3のバネの小さな付勢力が作用することとな
り、対向接触子の前進速度は十分に遅くなる。したがっ
て、開極後の接触子間の開極距離を迅速に増大させるこ
とができる。
【0018】
【実施例】
[1]第1実施例 [1−1]第1実施例の構成 図1は、本発明による遮断装置の第1実施例の構成を示
す図であり、特に、閉極状態を示している。この遮断装
置の遮断部は、可動接触子部Aおよび対向接触子部Bか
ら構成されており、この遮断部は、消弧性ガスを充填し
た図示していない接地容器内に収納されている。
【0019】最初に可動接触子部Aの構成を説明する。
すなわち、可動接触子部Aは、まず、図示していない駆
動装置に絶縁ロッドなどを介して直結する操作ロッド9
と、この操作ロッド9に一体的に取り付けられたパッフ
ァシリンダ10、およびこのパッファシリンダ10に挿
入されたパッファピストン11を備えており、操作ロッ
ド9とパッファシリンダ10は、本発明における駆動装
置直結部に相当する。このうち、パッファピストン11
は、図示していない接地容器に対して固定的に支持され
ており、パッファシリンダ10との相対運動により、ガ
スを圧縮するようになっている。また、パッファシリン
ダ10の対向接触子部B側の端部には、圧縮したガスを
吹き出すガス流出口10aが設けられている。
【0020】可動接触子部Aはまた、パッファシリンダ
10の対向接触子部B側の端面に装着されたバネ12
と、このバネ12の反対側の端部に当接するように配置
された可動接触子13を備えている。この可動接触子1
3は、操作ロッド9とパッファシリンダ10に対して摺
動可能に構成され、バネ12によって、対向接触子部B
側に向かって付勢されている。このバネ12は、本発明
における第1のバネに相当する。また、可動接触子13
の周囲には、絶縁ノズル14が配置され、一体的に取り
付けられている。この絶縁ノズル14は、パッファシリ
ンダ10のガス流出口10aから吹き出すガスを可動接
触子13と後述する対向接触子5との間に導く手段であ
り、パッファシリンダ10およびパッファピストン11
と共に、ガス吹き付け装置を構成している。さらに、可
動接触子13の軸13aの端部(接触子と反対側)に
は、軸13aより大径のピストン13bが形成され、操
作ロッド9の内径部を摺動可能になっている。なお、バ
ネ12の付勢力は、このような可動接触子13側と駆動
装置直結部(操作ロッド9とパッファシリンダ10)側
との間の摩擦力に比べて十分に大きくされている。
【0021】一方、操作ロッド9の内径部には、可動接
触子13の軸13aのピストン13bに対向して、貫通
部を有する仕切り部9aが設けられている。また、パッ
ファシリンダ10の対向接触子部B側の端部の内径部に
は、通電部15が設けられている。なお、以上のように
構成された可動接触子部Aのうち、パッファピストン1
1は、本発明における可動接触子部の支持部に相当し、
それ以外の部分は、本発明における可動接触子部の可動
部に相当する。
【0022】次に、対向接触子部Bの構成を説明する。
すなわち、対向接触子部Bは、閉極状態で可動接触子1
3と接触する対向接触子5、この対向接触子5を可動に
支持するシリンダ7、このシリンダ7と対向接触子5と
の間に設けられた浮動中間体8、シリンダ7の支持板1
6に対して浮動中間体8を可動接触子部A側に向かって
付勢するバネ6a、およびこの浮動中間体8に対して対
向接触子13を可動接触子部A側に向かって付勢するバ
ネ6bを備えている。このうち、対向接触子5は、前述
した可動接触子13と同様に、軸5aとピストン5bを
有し、軸5aの可動接触子部A側端部には、浮動中間体
8の端部に係合する段部5cが設けられている。また、
シリンダ7の支持板16の内径部には、通電部16aが
設けられている。一方、浮動中間体8は、そのリング形
状を有しており、その外径部によってシリンダ7内を摺
動し、かつ、その内径部には、対向接触子5の軸5aが
摺動可能に貫通している。さらに、バネ6aは、本発明
における第2のバネに相当し、比較的大きな付勢力を有
する比較的短いストロークのバネであり、バネ6bは、
本発明における第3のバネに相当し、比較的小さな付勢
力を有する比較的長いストロークのバネである。そして
また、図中B1 は、対向接触子用の制動装置部であり、
シリンダ17とその蓋18、および可動接触子13のピ
ストン5bから構成されている。
【0023】なお、図1に示す構成において、3つのバ
ネ6a,6b,12の付勢力は、「バネ6aの付勢力>
バネ12の付勢力>バネ6bの付勢力」、という関係を
有する。このような関係でバネの付勢力を設定すること
により、図1に示す閉極状態において、可動接触子部A
は、可動接触子13のピストン13bと操作ロッド9の
仕切り部9aが密着し、可動接触子13のピストン13
aとパッファシリンダ10の端部がL2 の距離を保つよ
うになっている。この距離L2 は、可動接触子部Aにお
ける開極動作時の可動接触子13の停止長さ(ワイプ
長)であり、本発明における第1の設定距離に相当す
る。同様に、この図1に示す閉極状態において、対向接
触子部Bは、浮動中間体8の一方の端部と対向接触子5
の段部5cとが密着し、浮動中間体8の他方の端部とシ
リンダ7の端部とが、L1 のわずかな距離を保つように
なっている。この距離L1 は、開極動作開始時のバネ6
aによる対向接触子5の駆動距離であり、本発明におけ
る第2の設定距離に相当する。
【0024】[1−2]第1実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の遮断装置の作用は
次の通りである。まず、図1に示す閉極状態において、
可動接触子13と対向接触子5の接触力は、バネ6aの
大きな付勢力によって得られるため、両接触子5,13
の接触状態は良好に保たれる。
【0025】次に、図1に示す閉極状態から開極動作を
開始する場合には、図示しない駆動装置からの開極駆動
力によって、駆動装置直結部である操作ロッド9および
パッファシリンダ10が、図中右方向への移動を開始す
る。このような開極動作の開始状態において、可動接触
子13は、バネ12によって対向接触子5側に付勢され
ている。このバネ12の付勢力は、可動接触子13と駆
動装置直結部側との摩擦力に比べて十分に大きくされて
いるため、可動接触子13は、閉極状態から継続して開
極動作の開始直後に至るまで、対向接触子5との良好な
接触状態に保たれる。
【0026】続いて、図2の(a)に示すように、駆動
装置直結部である操作ロッド9およびパッファシリンダ
10が、閉極位置から図中右方向(矢印21a)に図1
の距離L2 だけ移動すると、可動接触子13のピストン
13bとパッファシリンダ10の端部との距離が0にな
り、可動接触子13とパッファシリンダ10がこの部分
で係合する。したがって、その後、可動接触子13は、
操作ロッド9とパッファシリンダ10に係合してこれら
と一体に移動する形で開極動作を開始し、図2の(b)
に示すように、可動接触子13と対向接触子5との間の
距離Lo が増大する。この場合、本実施例では、図9に
示した従来例のように開極動作開始直後の低速状態で開
極するのではなく、ある程度加速されて高速化した状態
で開極するため、開極後の接触子5,13間の開極距離
を迅速に増大することができる。
【0027】さらに、本実施例では、開極動作の開始直
後、浮動中間体8とこれに密着している対向接触子5a
が、バネ6aの比較的大きな付勢力により、一体となっ
て、可動接触子13側に前進し、開極位置から図1の距
離L1 だけ前進する。この時点では、図2の(a)に示
すように、浮動中間体8の端部とシリンダ7の端部との
距離が0となり、浮動中間体8は停止する。その後、図
2の(b)に示すように、対向接触子5は、バネ6bの
比較的小さな付勢力により、可動接触子13側に駆動さ
れ、可動接触子13の速度に比べて十分に遅い速度で前
進する。したがって、可動接触子13と対向接触子5と
の距離Lo の増大は図9に示した従来例に比べて格段に
速くなる。なお、図2の(b)に示すように、バネ6b
により、対向接触子5が前進し始めると、対向接触子5
の段部5cと浮動中間体8の端部との間に距離L3 がで
き、その大きさが増大する。
【0028】また、開極後、接触子5,13間に発生す
るアークは、図2の(b)に示すように、パッファシリ
ンダ10内の空間Cの縮小によってガスが圧縮され、ガ
ス流22a,22bが形成されることによって、消弧さ
れる。すなわち、パッファシリンダ10内の空間Cの縮
小によって圧縮されたガスがパッファシリンダ10のガ
ス流出口10aから吹き出して、ガス流22aが形成さ
れ、さらに、絶縁ノズル14を介して接触子5,13間
に導かれるガス流22bが形成される結果、このガス流
22bがアークに吹き付けられ、遮断が達成される。な
お、開極動作の終了時には、図2の(c)に示すよう
に、両接触子5,13間の距離は、十分大きな距離L
o(e)となり、十分に高い絶縁性能が保たれる。
【0029】図3は、以上のような開極動作時における
可動接触子部Aと対向接触子部Bの動作を経時的に示す
特性図であり、対向接触子5が開極動作の開始直後の初
期のみ比較的大きな速度で移動し、開極後は比較的低速
で移動することにより、開極後の接触子間距離が迅速に
増大する特性が示されている。
【0030】一方、図2の(c)に示すような開極動作
完了状態から閉極動作を開始する場合には、駆動装置か
らの閉極駆動力によって、駆動装置直結部である操作ロ
ッド9およびパッファシリンダ10が、図中左方向に移
動する。この場合、可動接触子13は、バネ12の付勢
力によって、突出状態を保ったまま、操作ロッド9およ
びパッファシリンダ10と一体に図中左方向に移動す
る。これに対して、対向接触子5は、バネ6aの付勢力
により、突出状態で保たれる。
【0031】続いて、図4の(a)に示すように、可動
接触子部Aの操作ロッド9、パッファシリンダ10、お
よび可動接触子13が、開極動作完了状態から図中左方
向(矢印21b)に図2の(c)の距離Lo(e)だけ移動
すると、可動接触子13が対向接触子5と接触する。こ
の状態から可動接触子部Aの操作ロッド9およびパッフ
ァシリンダ10がさらに図中左方向に移動すると、可動
接触子13を付勢するバネ12の付勢力よりも対向接触
子5を付勢するバネ6bの付勢力の方が小さいために、
可動接触子13の移動に従ってこのバネ6bが対向接触
子5を介して押圧・圧縮され、対向接触子5の段部5c
と浮動中間体8の端部との間の距離L3が小さくなる。
図4の(b)は、閉極動作が進行して、この距離L3
0になり、したがって、対向接触子5の段部5cと浮動
中間体8の端部とが接触し、両者が係合した状態を示し
ている。
【0032】そして、このように、対向接触子5と浮動
中間体8が係合した時点から、さらに、可動接触子部A
の操作ロッド9およびパッファシリンダ10がさらに図
中左方向に移動すると、浮動中間体8を付勢するバネ6
aの付勢力よりも可動接触子13を付勢するバネ12の
付勢力の方が小さいために、このバネ12が、浮動中間
体8、対向接触子5、および可動接触子13を介して押
圧・圧縮され、可動接触子13は、押し戻される形で図
中右方向に移動を開始する。図4の(c)は、このよう
に、バネ12が圧縮され、可動接触子13が押し戻され
ている状態を示している。この図4の(c)に示すよう
に、閉極動作の進行に伴い、パッファシリンダ10の端
部と可動接触子13のピストン13bとの間の距離L2a
が増大し、ピストン13bと操作ロッド9の仕切り部9
aとの距離L2bが縮小する。そして、この距離L2bが0
となり、可動接触子13のピストン13aとパッファシ
リンダ10の端部との間に図1に示した距離L2 ができ
た後、最終的に、浮動中間体8を付勢するバネ6aが圧
縮され、図1に示した閉極状態となり、浮動中間体8の
端部とシリンダ7の端部との間に、図1に示した距離L
1 ができる。この場合、両接触子5,13間の接触力
は、付勢力の大きなバネ6aにより十分に大きくなるた
め、閉極状態での両接触子5,13間の接触状態を良好
にすることができる。
【0033】[1−3]第1実施例の効果 以上のように、本実施例によれば、可動接触子13にワ
イプ方式を採用しているため、開極後の接触子間の開極
距離を迅速に増大させることができる。また、本実施例
においては、対向接触子部Bに、異なる付勢力を有する
バネ6a,6bと、付勢力の比較的大きなバネ6aの付
勢力を対向接触子5に伝達する浮動中間体とを設けてい
るため、対向接触子5には、開極動作の開始直後のみ浮
動中間体8を介してバネ6aの大きな付勢力が作用し
て、可動接触子13との接触が保持され、その後は、バ
ネ6bの小さな付勢力のみが作用することになり、対向
接触子5の前進速度は十分に遅くなる。
【0034】したがって、本実施例によれば、開極後の
接触子5,13間の開極距離を迅速に増大することがで
き、その結果、接触子5,13間の絶縁破壊電圧を迅速
に上昇させることができるため、遮断直後に印加される
高電圧に対して十分な絶縁性能が得られ、遮断性能を向
上することができる。また、閉極時における接触状態が
良好であるため、通電性能を向上することもできる。
【0035】[2]第2実施例 [2−1]第2実施例の構成 図5は、本発明による遮断装置の第2実施例の構成を示
す図であり、特に、閉極状態を示している。本実施例の
対向接触子部Bにおいて、対向接触子5の周囲にはシー
ルド5dが設けられ、対向接触子5の本体側と軸5aお
よび段部5c側とは別部材とされ、これらが一体に組み
立てられているが、対向接触子部Bの他の構成は、前記
第1実施例と全く同様である。
【0036】一方、本実施例の可動接触子部Aにおい
て、可動接触子13の後部に大径のフランジ13cが設
けられ、このフランジ13cにノズル14が固定されて
いる。また、フランジ13cの周囲には、このフランジ
13cと係合するシリンダ19が設けられ、このシリン
ダ19の内径部をフランジ13cが摺動するようになっ
ている。なお、このような構成の変更に合わせて、可動
接触子13のピストン13bおよび操作ロッド9の仕切
り部9aは省略されている。さらに、可動接触子13の
フランジ13cとシリンダ19の端部との間は、閉極状
態において、距離L2 を保つように構成されている。そ
してまた、対向接触子5と同様、可動接触子13の周囲
にも、シールド20が設けられている。なお、可動接触
子部Aの他の構成は、前記第1実施例と全く同様であ
り、3つのバネの付勢力の関係も、前記第1実施例と同
様とされている。
【0037】[2−2]第2実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用は、次の通り
である。まず、図5に示す閉極状態において、前記第1
実施例と同様に、駆動装置からの開極駆動力によって、
駆動装置直結部である操作ロッド9およびパッファシリ
ンダ10が、図中右方向への移動を開始する。この場
合、可動接触子13は、バネ12の付勢力によって、対
向接触子5との接触状態に保たれる。そして、可動接触
子13のフランジ13cがシリンダ19の端部に係合し
た後、可動接触子13は、駆動装置直結部である操作ロ
ッド9およびパッファシリンダ10と一体に移動する形
で開極動作を開始し、前記第1実施例と同様に、ある程
度高速化した状態で対向接触子5から開離する。
【0038】また、開極動作の開始直後、浮動中間体8
とこれに密着している対向接触子5aが、バネ6aの比
較的大きな付勢力により、一体となって前進し、開極位
置から距離L1 だけ前進する。この結果、図6の(a)
に示すように、浮動中間体8とシリンダ7が係合して浮
動中間体8が停止すると、この後、対向接触子5aは、
バネ6bの比較的小さな付勢力により、可動接触子13
に比べて十分に遅い速度で前進する。開極図6の(b)
は、このような開極動作途中の状態を示している。
【0039】したがって、本実施例においても、前記第
1実施例と同様に、可動接触子13と対向接触子5の間
の開極距離を迅速に増大することができる。なお、パッ
ファシリンダ10内の空間Cの縮小によってガスが圧縮
され、ガス流22a,22bが生じて遮断が達成される
点についても、前記第1実施例と同様である。
【0040】[2−3]第2実施例の効果 以上のように、本実施例によれば、前記第1実施例1と
同様に、開極後の接触子5,13間の開極距離を迅速に
増大することができ、その結果、接触子5,13間の絶
縁破壊電圧を迅速に上昇させることができるため、遮断
直後に印加される高電圧に対して十分な絶縁性能が得ら
れ、遮断性能を向上することができる。また、閉極時に
おける接触状態が良好であるため、通電性能を向上する
こともできる。
【0041】[3]第3実施例 [3−1]第3実施例の構成 図7は、本発明による遮断装置の第3実施例の構成を示
す図であり、特に、閉極状態を示している。この遮断装
置の対向接触子部Bの構成は、前記第1実施例と全く同
様である。一方、本実施例の可動接触子部Aにおいて
は、前記第1実施例の構成から、パッファシリンダ10
とパッファピストン11、および絶縁ノズル14からな
るガス吹き付け装置が省略されている。本実施例は、遮
断電流が小さく、遮断が容易である場合に適する構成で
ある。なお、本実施例における可動接触子部Aの他の構
成は、前記第1実施例と全く同様である。
【0042】[3−2]第3実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例においても、前記第
1実施例と同様に、可動接触子13と対向接触子5の間
の開極距離を迅速に増大することができる。本実施例に
おいては、ガス吹き付け装置がないため、前記第1実施
例のように、ガス流が形成されることはないが、遮断電
流が小さく、遮断が容易である場合には、開極距離の迅
速な増大により、良好な遮断を達成することができる。
【0043】[3−3]第3実施例の効果 以上のように、本実施例によれば、遮断電流が小さく、
遮断が容易である場合に限定すれば、前記第1実施例と
同様に、開極後の接触子5,13間の開極距離を迅速に
増大することができ、その結果、接触子5,13間の絶
縁破壊電圧を迅速に上昇させることができるため、遮断
直後に印加される高電圧に対して十分な絶縁性能が得ら
れ、遮断性能を向上することができる。また、閉極時に
おける接触状態が良好であるため、通電性能を向上する
こともできる。さらに、本実施例においては、ガス吹き
付け装置を省略した分だけ構成を大幅に簡略化すること
ができ、経済性にも優れている。
【0044】[4]他の実施例 なお、本発明は、前記各実施例に限定されるものではな
く、可動接触子部および対向接触子部の具体的な構成
は、自由に選択可能である。例えば、可動接触子部にお
ける可動接触子と駆動装置直結部との係合構成や、対向
接触子部における対向接触子と浮動中間体との係合構成
および浮動中間体と支持部との係合構成などは自由に設
計可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
開極後の接触子間の開極距離を迅速に増大可能で、か
つ、閉極時における接触状態が良好であり、遮断性能お
よび通電性能に優れ、抵抗付きガス遮断器の抵抗遮断部
として好適な遮断装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による遮断装置の第1実施例の構成を示
す構成図。
【図2】図1の遮断装置の開極動作を示す説明図であ
り、(a)は開極動作の開始直後の初期状態、(b)は
開極動作の途中状態、(c)は開極動作の終了状態。
【図3】図1の遮断装置の開極動作時における可動接触
子部Aと対向接触子部Bの動作を経時的に示す特性図。
【図4】図1の遮断装置の閉極動作を示す説明図であ
り、(a)は両接触子の接触状態、(b)は対向接触子
と浮動中間体との係合状態、(c)は可動接触子の駆動
装置直結部に対する後退開始状態。
【図5】本発明による遮断装置の第2実施例の構成を示
す構成図。
【図6】図5の遮断装置の開極動作を示す説明図であ
り、(a)は開極動作の開始直後の初期状態、(b)は
開極動作の途中状態。
【図7】本発明による遮断装置の第3実施例の構成を示
す構成図。
【図8】一般的な抵抗付き遮断器の動作を示す原理図で
あり、(a)は閉極状態、(b)は主遮断部の開極状
態、(c)は開路状態。
【図9】従来の抵抗付きガス遮断器用抵抗遮断部の構成
の一例を示す構成図。
【符号の説明】
A…可動接触子部 B…対向接触子部 5…対向接触子 5a…軸 5b…ピストン 5c…段部 5d…シールド 6a,6b,12…バネ 7…シリンダ 8…浮動中間体 9…操作ロッド 9a…仕切り部 10…パッファシリンダ 11…パッファピストン 13…可動接触子 13a…軸 13b…ピストン 13c…フランジ 14…絶縁ノズル 15,16a…通電部 16…支持板 17…シリンダ 18…蓋 19…シリンダ 20…シールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西脇 進 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消弧性ガスを充填した接地容器内に収納
    され、可動接触子を含む可動部とその支持部から構成さ
    れた可動接触子部と対向接触子を含む対向接触子部を備
    え、前記可動接触子と前記対向接触子は接離可能に対向
    して配置され、前記可動接触子部の前記可動部の移動に
    より開極動作および閉極動作を行う遮断部と、この遮断
    部の前記可動部を駆動する駆動装置とを有する遮断装置
    において、 前記可動接触子部の前記可動部の一部は、前記駆動装置
    と直結する駆動装置直結部として構成され、前記可動接
    触子は、前記駆動装置と非直結とされ、前記駆動装置直
    結部によって可動に支持され、 前記可動接触子部は、前記駆動装置直結部に対して前記
    可動接触子を前記対向接触子側に向かって付勢する第1
    のバネを有し、開極動作時には、前記駆動装置直結部が
    予め設定された第1の設定距離だけ移動した後に、前記
    可動接触子が前記駆動装置直結部に係合して移動する形
    で開極動作を開始するように構成され、 前記対向接触子部は、前記対向接触子を可動に支持する
    支持部と、この支持部と対向接触子の間に設けられる浮
    動中間体と、支持部に対して浮動中間体を前記可動接触
    子側に向かって付勢する第2のバネと、浮動中間体に対
    して対向接触子を前記可動接触子側に向かって付勢する
    第3のバネとを有し、開極動作時には、第2のバネの付
    勢力によって浮動中間体と対向接触子が予め設定された
    第2の設定距離だけ移動した後、浮動中間体が支持部に
    係合して停止すると共に、第3のバネの付勢力によって
    対向接触子が前記可動接触子側に移動するように構成さ
    れ、 前記第1、第2、および第3のバネの付勢力は、第2の
    バネの付勢力>第1のバネの付勢力>第3のバネの付勢
    力、という関係を有する、 ことを特徴とする遮断装置。
  2. 【請求項2】 前記可動接触子は、前記駆動装置直結部
    側にフランジを有し、 前記駆動装置直結部は、前記フランジに係合するシリン
    ダを有し、 前記可動接触子部は、開極動作時には、前記駆動装置直
    結部が予め設定された第1の設定距離だけ移動した後
    に、前記可動接触子の前記フランジが前記駆動装置直結
    部の前記シリンダに係合して移動する形で開極動作を開
    始するように構成される、 ことを特徴とする請求項1記載の遮断装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動装置直結部は、前記可動接触子
    側にガス流出口を有するパッファシリンダと、このパッ
    ファシリンダ内のガスを圧縮するパッファピストン、お
    よび前記ガス流出口から吹き出すガスを前記可動接触子
    と対向接触子との間に導くノズルを備えたガス吹き付け
    装置を有し、 前記フランジおよび前記シリンダは、前記パッファシリ
    ンダのガス流出口の直前に配置される、 ことを特徴とする請求項2記載の遮断装置。
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