JPH07211982A - 半導体発光装置 - Google Patents
半導体発光装置Info
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- JPH07211982A JPH07211982A JP451894A JP451894A JPH07211982A JP H07211982 A JPH07211982 A JP H07211982A JP 451894 A JP451894 A JP 451894A JP 451894 A JP451894 A JP 451894A JP H07211982 A JPH07211982 A JP H07211982A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 不純物の拡散工程を行わずに、P型InGa
AsP層と非アロイ型金属電極との間にオーミックコン
タクトを形成し、信頼性が高く、かつ歩留りが高い半導
体発光装置を提供する。 【構成】 バンドギャップ波長が1.5〜1.55μm
組成で不純物濃度が4×1018cm-3から6×1018c
m-3のP型InGaAsPコンタクト層33の表面にS
i3 N4 膜34を形成した後、その一部をエッチングし
コンタクト窓35を形成する。次に、非アロイ型金属電
極としてTi層36とPt層37とAu層38を蒸着に
より順次積層し、水素雰囲気中にて熱処理を行いオーミ
ックコンタクトを形成する。これにより、P型不純物で
あるZnの拡散によるP型InGaAsPコンタクト層
33への格子欠陥の導入と活性層を含むダブルへテロ層
32内のZnの移動によるPN接合の位置変化を防ぐこ
とができ、素子の信頼性と製造歩留まりが向上した。
AsP層と非アロイ型金属電極との間にオーミックコン
タクトを形成し、信頼性が高く、かつ歩留りが高い半導
体発光装置を提供する。 【構成】 バンドギャップ波長が1.5〜1.55μm
組成で不純物濃度が4×1018cm-3から6×1018c
m-3のP型InGaAsPコンタクト層33の表面にS
i3 N4 膜34を形成した後、その一部をエッチングし
コンタクト窓35を形成する。次に、非アロイ型金属電
極としてTi層36とPt層37とAu層38を蒸着に
より順次積層し、水素雰囲気中にて熱処理を行いオーミ
ックコンタクトを形成する。これにより、P型不純物で
あるZnの拡散によるP型InGaAsPコンタクト層
33への格子欠陥の導入と活性層を含むダブルへテロ層
32内のZnの移動によるPN接合の位置変化を防ぐこ
とができ、素子の信頼性と製造歩留まりが向上した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に光ファイバ通信
等に用いる長波長帯半導体レーザ等の半導体発光装置に
関するものである。
等に用いる長波長帯半導体レーザ等の半導体発光装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバ通信の普及とともに、
そのシステムを構成するデバイスの長期的な信頼性が要
求されている。システムを構成するキーデバイスの1つ
として光源に用いるInGaAsP/InP系半導体レ
ーザがある。この半導体レーザの長期的な信頼性を阻害
する1つの原因に電極からのAuの拡散があげられる。
P側電極としてはAu/Zn電極が簡単にオーミックコ
ンタクトを得られることから広く用いられてきたが、ア
ロイ型電極であるため、Auが結晶中に拡散する。従っ
て最近ではTi/Pt/Au等の非アロイ型電極を用い
る方法が主流となりつつある。アロイ型電極はAuが結
晶中に拡散しやすく長期的な信頼性が得られないのに対
し、非アロイ型電極はAuと結晶が接触しないためAu
が拡散せず長期的な信頼性の面で優れている。
そのシステムを構成するデバイスの長期的な信頼性が要
求されている。システムを構成するキーデバイスの1つ
として光源に用いるInGaAsP/InP系半導体レ
ーザがある。この半導体レーザの長期的な信頼性を阻害
する1つの原因に電極からのAuの拡散があげられる。
P側電極としてはAu/Zn電極が簡単にオーミックコ
ンタクトを得られることから広く用いられてきたが、ア
ロイ型電極であるため、Auが結晶中に拡散する。従っ
て最近ではTi/Pt/Au等の非アロイ型電極を用い
る方法が主流となりつつある。アロイ型電極はAuが結
晶中に拡散しやすく長期的な信頼性が得られないのに対
し、非アロイ型電極はAuと結晶が接触しないためAu
が拡散せず長期的な信頼性の面で優れている。
【0003】以下、従来の半導体発光装置として、非ア
ロイ型電極を用いたInGaAsP/InP系半導体レ
ーザを例として説明する。図3は、第1の従来例として
のInGaAsP/InP系半導体レーザの断面図であ
り、1はN型InP基板、2は活性層を含むダブルヘテ
ロ層、3はバンドギャップ波長1.3μm組成のP型I
nGaAsPコンタクト層、4はSi3 N 4 膜、5はS
i3 N4 膜4を選択的に除去することにより形成したコ
ンタクト窓、6はP型InGaAsPコンタクト層3の
表面に選択的に形成された不純物濃度が1×1019cm
-3のZn拡散領域、7はTi層、8はPt層、9はAu
層である。
ロイ型電極を用いたInGaAsP/InP系半導体レ
ーザを例として説明する。図3は、第1の従来例として
のInGaAsP/InP系半導体レーザの断面図であ
り、1はN型InP基板、2は活性層を含むダブルヘテ
ロ層、3はバンドギャップ波長1.3μm組成のP型I
nGaAsPコンタクト層、4はSi3 N 4 膜、5はS
i3 N4 膜4を選択的に除去することにより形成したコ
ンタクト窓、6はP型InGaAsPコンタクト層3の
表面に選択的に形成された不純物濃度が1×1019cm
-3のZn拡散領域、7はTi層、8はPt層、9はAu
層である。
【0004】その製造方法は、N型InP基板1上に、
液相エピタキシャル成長法(LPE)により活性層を含
むダブルヘテロ層2とP型InGaAsPコンタクト層
3を順次形成した後、P型InGaAsPコンタクト層
3の表面にCVD法によりSi3 N4 膜4を堆積し、通
常のフォトリソグラフィー工程とエッチング工程により
Si3 N4 膜4を選択的に除去してコンタクト窓5を形
成する。このコンタクト窓5からP型不純物としてZn
の拡散を行い、P型InGaAsPコンタクト層3に濃
度が1×1019cm-3のZn拡散領域6を選択的に形成
する。Zn拡散領域6を形成する理由は後でも述べる
が、この組成のコンタクト層3では拡散により表面を高
濃度化しなければ非アロイ型電極を用いてオーミックコ
ンタクトを形成することができないためである。次に蒸
着前処理としてH2 SO4 :H2 O 2 :H2 O=1:
1:5の混合液で表面処理を行い、電子ビーム蒸着法に
より、Ti層7とPt層8とAu層9を順次蒸着する。
蒸着後、水素雰囲気中で熱処理を行いP側電極を形成し
ている。この構造ではP型InGaAsPコンタクト層
3の表面に非アロイ型電極であるTi層7が形成され、
Au層9が半導体層に接触しない構造となっている。
液相エピタキシャル成長法(LPE)により活性層を含
むダブルヘテロ層2とP型InGaAsPコンタクト層
3を順次形成した後、P型InGaAsPコンタクト層
3の表面にCVD法によりSi3 N4 膜4を堆積し、通
常のフォトリソグラフィー工程とエッチング工程により
Si3 N4 膜4を選択的に除去してコンタクト窓5を形
成する。このコンタクト窓5からP型不純物としてZn
の拡散を行い、P型InGaAsPコンタクト層3に濃
度が1×1019cm-3のZn拡散領域6を選択的に形成
する。Zn拡散領域6を形成する理由は後でも述べる
が、この組成のコンタクト層3では拡散により表面を高
濃度化しなければ非アロイ型電極を用いてオーミックコ
ンタクトを形成することができないためである。次に蒸
着前処理としてH2 SO4 :H2 O 2 :H2 O=1:
1:5の混合液で表面処理を行い、電子ビーム蒸着法に
より、Ti層7とPt層8とAu層9を順次蒸着する。
蒸着後、水素雰囲気中で熱処理を行いP側電極を形成し
ている。この構造ではP型InGaAsPコンタクト層
3の表面に非アロイ型電極であるTi層7が形成され、
Au層9が半導体層に接触しない構造となっている。
【0005】しかしながら、この第1の従来例ではAu
の結晶中への拡散は防げるものの、Zn拡散工程により
Zn拡散領域6に多くの格子欠陥が導入され、それが特
性の劣化原因になるという問題があった。また、500
℃という高温で拡散を行うため、結晶中のP型不純物で
あるZnが移動し、PN接合位置が変化して素子の特性
(例えば、しきい値電流)が不安定になり、歩留まりが
低くなる欠点があった。また、Zn拡散を行わずにP型
InGaAsPコンタクト層3のZnドーピング量を増
やすことにより表面のZn濃度を1×1019cm-3にす
る方法が考えられたがドーピング量が6×1018cm-3
以上の高濃度になると結晶性が悪くなるという新たな問
題が生ずる。
の結晶中への拡散は防げるものの、Zn拡散工程により
Zn拡散領域6に多くの格子欠陥が導入され、それが特
性の劣化原因になるという問題があった。また、500
℃という高温で拡散を行うため、結晶中のP型不純物で
あるZnが移動し、PN接合位置が変化して素子の特性
(例えば、しきい値電流)が不安定になり、歩留まりが
低くなる欠点があった。また、Zn拡散を行わずにP型
InGaAsPコンタクト層3のZnドーピング量を増
やすことにより表面のZn濃度を1×1019cm-3にす
る方法が考えられたがドーピング量が6×1018cm-3
以上の高濃度になると結晶性が悪くなるという新たな問
題が生ずる。
【0006】そこで不純物濃度を上げずにオーミックコ
ンタクトを得る方法として第2の従来例が考えられた。
図4は、第2の従来例としてのInGaAsP/InP
系半導体レーザの断面図であり、11はN型InP基
板、12は活性層を含むダブルヘテロ層、13はZn濃
度が5×1018cm-3のP型InGaAsコンタクト
層、14はSi3N4 膜、15はSi3 N4 膜14を選
択的に除去することにより形成したコンタクト窓、16
はTi層、17はPt層、18はAu層である。第1の
従来例と異なるのはコンタクト層をInGaAsとした
点である。InGaAsはInGaAsPに比べバンド
ギャップが小さいため、比較的低濃度でもオーミックコ
ンタクトを得ることができる。この例ではP型InGa
Asコンタクト層13のZn濃度が5×1018cm-3で
あるが十分なオーミック性が得られ、また結晶性も良好
であった。
ンタクトを得る方法として第2の従来例が考えられた。
図4は、第2の従来例としてのInGaAsP/InP
系半導体レーザの断面図であり、11はN型InP基
板、12は活性層を含むダブルヘテロ層、13はZn濃
度が5×1018cm-3のP型InGaAsコンタクト
層、14はSi3N4 膜、15はSi3 N4 膜14を選
択的に除去することにより形成したコンタクト窓、16
はTi層、17はPt層、18はAu層である。第1の
従来例と異なるのはコンタクト層をInGaAsとした
点である。InGaAsはInGaAsPに比べバンド
ギャップが小さいため、比較的低濃度でもオーミックコ
ンタクトを得ることができる。この例ではP型InGa
Asコンタクト層13のZn濃度が5×1018cm-3で
あるが十分なオーミック性が得られ、また結晶性も良好
であった。
【0007】しかしながらInGaAs層は表面が酸化
され易く、電極形成前の蒸着前処理を確実に行なわなけ
れば十分なコンタクトを得ることができない。そこで一
般的な方法として表面を薄くエッチングして酸化層を除
去している。しかしエッチング液として用いるH2 SO
4 :H2 O2 :H2 O=1:1:20の混合液ではエッ
チングレートが約5.0μm/分程度と非常に大きいた
め表面を薄く(約0.1μm程度)エッチングすること
は困難である。またエッチングレートを下げるため過酸
化水素(H2 O2 )の混合比を小さくすると、過酸化水
素(H2 O2 )の分解性のためエッチングレートが不安
定になるという問題があった。
され易く、電極形成前の蒸着前処理を確実に行なわなけ
れば十分なコンタクトを得ることができない。そこで一
般的な方法として表面を薄くエッチングして酸化層を除
去している。しかしエッチング液として用いるH2 SO
4 :H2 O2 :H2 O=1:1:20の混合液ではエッ
チングレートが約5.0μm/分程度と非常に大きいた
め表面を薄く(約0.1μm程度)エッチングすること
は困難である。またエッチングレートを下げるため過酸
化水素(H2 O2 )の混合比を小さくすると、過酸化水
素(H2 O2 )の分解性のためエッチングレートが不安
定になるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例では、A
uの結晶中への拡散は防げるものの、表面濃度を上げる
ためのZn拡散を行なわねばならず、それが特性の劣化
と歩留まり低下の原因になるという問題があった。ま
た、第2の従来例では、P型InGaAsコンタクト層
13のエッチングレートが非常に大きいために蒸着前処
理が困難であり、製造歩留まり低下の原因になってい
た。
uの結晶中への拡散は防げるものの、表面濃度を上げる
ためのZn拡散を行なわねばならず、それが特性の劣化
と歩留まり低下の原因になるという問題があった。ま
た、第2の従来例では、P型InGaAsコンタクト層
13のエッチングレートが非常に大きいために蒸着前処
理が困難であり、製造歩留まり低下の原因になってい
た。
【0009】この発明は、上記課題を解決するもので、
不純物の拡散工程を行わずに、P型InGaAsP層と
非アロイ型金属電極との間にオーミックコンタクトを形
成し、信頼性が高く、かつ歩留りが高い半導体発光装置
を提供することを目的とする。
不純物の拡散工程を行わずに、P型InGaAsP層と
非アロイ型金属電極との間にオーミックコンタクトを形
成し、信頼性が高く、かつ歩留りが高い半導体発光装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の半導体発光装置は、P型InGaAsP
層の表面に非アロイ型金属電極を備え、P型InGaA
sP層のバンドギャップ波長を1.5μmから1.55
μmの組成にするとともに、P型InGaAsP層の不
純物濃度を4×1018cm-3から6×1018cm-3にし
たことを特徴とする。
に、この発明の半導体発光装置は、P型InGaAsP
層の表面に非アロイ型金属電極を備え、P型InGaA
sP層のバンドギャップ波長を1.5μmから1.55
μmの組成にするとともに、P型InGaAsP層の不
純物濃度を4×1018cm-3から6×1018cm-3にし
たことを特徴とする。
【0011】
【作用】この構成によれば、P型InGaAsP層のバ
ンドギャップ波長が1.5〜1.55μm組成であるた
め、不純物濃度を4×1018cm-3以上とすることによ
り、非アロイ型電極とオーミックコンタクトを形成する
ことができる。また、P型InGaAsP層は不純物濃
度を6×1018cm-3以下とすることにより、結晶中に
不純物をドーピングしても結晶性が良く、表面モホロジ
ーも悪化しない。
ンドギャップ波長が1.5〜1.55μm組成であるた
め、不純物濃度を4×1018cm-3以上とすることによ
り、非アロイ型電極とオーミックコンタクトを形成する
ことができる。また、P型InGaAsP層は不純物濃
度を6×1018cm-3以下とすることにより、結晶中に
不純物をドーピングしても結晶性が良く、表面モホロジ
ーも悪化しない。
【0012】また、バンドギャップ波長が1.5〜1.
55μm組成のP型InGaAsP層のH2 SO4 :H
2 O2 :H2 O=1:1:20混合液に対するエッチン
グレートは約0.2μm/分と小さく、電極蒸着前処理
を安定に行うことができる。したがって、拡散工程によ
るP型InGaAsP層の表面へのP型不純物の拡散が
不要となり、格子欠陥の導入と活性領域での不純物の移
動を防ぐことができ、素子の信頼性と歩留まりを改善す
ることができる。
55μm組成のP型InGaAsP層のH2 SO4 :H
2 O2 :H2 O=1:1:20混合液に対するエッチン
グレートは約0.2μm/分と小さく、電極蒸着前処理
を安定に行うことができる。したがって、拡散工程によ
るP型InGaAsP層の表面へのP型不純物の拡散が
不要となり、格子欠陥の導入と活性領域での不純物の移
動を防ぐことができ、素子の信頼性と歩留まりを改善す
ることができる。
【0013】
【実施例】はじめに、本願発明者らはP型InGaAs
Pコンタクト層のZn濃度と非アロイ型金属電極である
Ti/Pt/Au電極形成後の熱処理温度との関係を、
バンドギャップ波長が1.3μm組成と1.5μm組成
について調べた。その結果を図2に示す。図2は、P型
InGaAsPコンタクト層のZn濃度を縦軸に、Ti
/Pt/Au電極形成後の熱処理温度を横軸にとり、オ
ーミックコンタクトが得られる領域を示した図である。
21はバンドギャップ波長が1.3μm組成、22はバ
ンドギャップ波長が1.5μm組成のオーミックコンタ
クトになる領域をそれぞれ示した境界線である。境界線
21,22よりZn濃度の高い領域では、それぞれオー
ミックコンタクトとなり、境界線21,22よりZn濃
度の低い領域では、それぞれショットキーコンタクトと
なることを示している。
Pコンタクト層のZn濃度と非アロイ型金属電極である
Ti/Pt/Au電極形成後の熱処理温度との関係を、
バンドギャップ波長が1.3μm組成と1.5μm組成
について調べた。その結果を図2に示す。図2は、P型
InGaAsPコンタクト層のZn濃度を縦軸に、Ti
/Pt/Au電極形成後の熱処理温度を横軸にとり、オ
ーミックコンタクトが得られる領域を示した図である。
21はバンドギャップ波長が1.3μm組成、22はバ
ンドギャップ波長が1.5μm組成のオーミックコンタ
クトになる領域をそれぞれ示した境界線である。境界線
21,22よりZn濃度の高い領域では、それぞれオー
ミックコンタクトとなり、境界線21,22よりZn濃
度の低い領域では、それぞれショットキーコンタクトと
なることを示している。
【0014】図2から、バンドギャップ波長1.3μm
組成のP型InGaAsPコンタクト層では、境界線2
1で示すように、Zn濃度が1×1019cm-3以上でな
ければオーミックコンタクトが得られないことがわか
る。この場合、従来例で述べたようにZn濃度が6×1
018cm-3以上の高濃度になると結晶性が悪くなるの
で、特性の安定性と高歩留りを保ちながらオーミックコ
ンタクトを得ることができなかった。
組成のP型InGaAsPコンタクト層では、境界線2
1で示すように、Zn濃度が1×1019cm-3以上でな
ければオーミックコンタクトが得られないことがわか
る。この場合、従来例で述べたようにZn濃度が6×1
018cm-3以上の高濃度になると結晶性が悪くなるの
で、特性の安定性と高歩留りを保ちながらオーミックコ
ンタクトを得ることができなかった。
【0015】これに対し、バンドギャップ波長1.5μ
m組成のP型InGaAsPコンタクト層では、その境
界線22はZn濃度が4×1018cm-3付近にある。そ
の結果、良好な結晶性を保つことができ、かつ良好なオ
ーミックコンタクトを得ることができるZn濃度は4×
1018cm-3から6×1018cm-3の範囲である。これ
により非アロイ型金属電極であるTi/Pt/Au電極
とオーミックコンタクトを形成できることがわかった。
m組成のP型InGaAsPコンタクト層では、その境
界線22はZn濃度が4×1018cm-3付近にある。そ
の結果、良好な結晶性を保つことができ、かつ良好なオ
ーミックコンタクトを得ることができるZn濃度は4×
1018cm-3から6×1018cm-3の範囲である。これ
により非アロイ型金属電極であるTi/Pt/Au電極
とオーミックコンタクトを形成できることがわかった。
【0016】このことを利用したこの発明の一実施例に
ついて、InGaAsP/InP系半導体レーザを例と
して図面を参照しながら説明する。図1は、一実施例と
してのInGaAsP/InP系半導体レーザの断面図
である。31はN型InP基板、32は活性層を含むダ
ブルヘテロ層、33はバンドギャップ波長が1.5μm
組成でZn濃度が5×1018cm-3のP型InGaAs
Pコンタクト層、34はSi3 N4 膜、35はSi3 N
4 膜34を選択的に除去することにより形成したコンタ
クト窓、36はTi層、37はPt層、38はAu層、
39はAu/Ge/Ni層、40はTi層、41はAu
層である。以下に製作工程について説明する。
ついて、InGaAsP/InP系半導体レーザを例と
して図面を参照しながら説明する。図1は、一実施例と
してのInGaAsP/InP系半導体レーザの断面図
である。31はN型InP基板、32は活性層を含むダ
ブルヘテロ層、33はバンドギャップ波長が1.5μm
組成でZn濃度が5×1018cm-3のP型InGaAs
Pコンタクト層、34はSi3 N4 膜、35はSi3 N
4 膜34を選択的に除去することにより形成したコンタ
クト窓、36はTi層、37はPt層、38はAu層、
39はAu/Ge/Ni層、40はTi層、41はAu
層である。以下に製作工程について説明する。
【0017】通常の液相エピタキシャル成長により、活
性層を含むダブルヘテロ層32とP型InGaAsPコ
ンタクト層33をN型InP基板31上に順次形成す
る。P型InGaAsPコンタクト層33は厚さ0.4
μmで、P型不純物としてZnが5×1018cm-3の濃
度でドーピングされている。次にプラズマCVD法によ
り、P型InGaAsPコンタクト層33の表面に膜厚
3000オングストロームのSi3 N4 膜34を形成す
る。次に、通常のフォトリソグラフィー工程とエッチン
グ工程によりSi3 N4 膜34の一部を選択的に除去
し、コンタクト窓35を形成してP型InGaAsPコ
ンタクト層33の表面の一部を露出させる。
性層を含むダブルヘテロ層32とP型InGaAsPコ
ンタクト層33をN型InP基板31上に順次形成す
る。P型InGaAsPコンタクト層33は厚さ0.4
μmで、P型不純物としてZnが5×1018cm-3の濃
度でドーピングされている。次にプラズマCVD法によ
り、P型InGaAsPコンタクト層33の表面に膜厚
3000オングストロームのSi3 N4 膜34を形成す
る。次に、通常のフォトリソグラフィー工程とエッチン
グ工程によりSi3 N4 膜34の一部を選択的に除去
し、コンタクト窓35を形成してP型InGaAsPコ
ンタクト層33の表面の一部を露出させる。
【0018】次に蒸着前処理としてH2 SO4 :H2 O
2 :H2 O=1:1:20の混合液で30秒間表面処理
を行いP型InGaAsPコンタクト層33を約0.1
μmエッチングする。このようにP型InGaAsPコ
ンタクト層33がバンドギャップ波長1.5μm組成で
あるためエッチングレートが約0.2μm/分とInG
aAsに比べ小さく、エッチング量を十分に制御するこ
とができる。
2 :H2 O=1:1:20の混合液で30秒間表面処理
を行いP型InGaAsPコンタクト層33を約0.1
μmエッチングする。このようにP型InGaAsPコ
ンタクト層33がバンドギャップ波長1.5μm組成で
あるためエッチングレートが約0.2μm/分とInG
aAsに比べ小さく、エッチング量を十分に制御するこ
とができる。
【0019】次に、電子ビーム蒸着法により、非アロイ
型金属電極としてTi層36とPt層37とAu層38
を順次蒸着する。各層の厚さはTi層36が500オン
グストローム、Pt層37が1000オングストロー
ム、Au層38が2μmである。次にこれを水素雰囲気
中で400℃の熱処理を行い、オーミックコンタクトを
形成する。このときのコンタクト抵抗は、3×10-4Ω
cm2 であり、Au系のアロイ型電極のものと遜色がな
い十分小さな値であった。最後に、基板31を通常の研
磨工程により120μmの厚さにし、N側電極としてA
u/Ge/Ni層39と、Ti層40と、Au層41を
順次形成し、水素雰囲気中にて340℃でアロイする。
型金属電極としてTi層36とPt層37とAu層38
を順次蒸着する。各層の厚さはTi層36が500オン
グストローム、Pt層37が1000オングストロー
ム、Au層38が2μmである。次にこれを水素雰囲気
中で400℃の熱処理を行い、オーミックコンタクトを
形成する。このときのコンタクト抵抗は、3×10-4Ω
cm2 であり、Au系のアロイ型電極のものと遜色がな
い十分小さな値であった。最後に、基板31を通常の研
磨工程により120μmの厚さにし、N側電極としてA
u/Ge/Ni層39と、Ti層40と、Au層41を
順次形成し、水素雰囲気中にて340℃でアロイする。
【0020】以上のようにして形成したウエハーを、へ
き開して共振器を形成すると同時にチップとした後、シ
リコンサブマウント上にAu/Snハンダでボンディン
グし、パッケージに装着した。この素子について初期特
性測定後、信頼性試験を70℃、出力5mWの一定光出
力にて行った。5000時間後の劣化率からこの素子の
寿命を推定した結果、約50万時間と従来のAu系アロ
イ型電極を用いた素子に比べ、約5倍の推定寿命を得
た。また、製造歩留まりはレーザ発振しきい値15mA
以下、外部微分効率0.30W/A以上の条件で約80
%であった。これは第1の従来例の場合に比べ約30%
の向上である。
き開して共振器を形成すると同時にチップとした後、シ
リコンサブマウント上にAu/Snハンダでボンディン
グし、パッケージに装着した。この素子について初期特
性測定後、信頼性試験を70℃、出力5mWの一定光出
力にて行った。5000時間後の劣化率からこの素子の
寿命を推定した結果、約50万時間と従来のAu系アロ
イ型電極を用いた素子に比べ、約5倍の推定寿命を得
た。また、製造歩留まりはレーザ発振しきい値15mA
以下、外部微分効率0.30W/A以上の条件で約80
%であった。これは第1の従来例の場合に比べ約30%
の向上である。
【0021】以上のようにこの実施例によれば、P型I
nGaAsPコンタクト層33のバンドギャップ波長を
1.5μm組成とし、Zn濃度を5×1018cm-3とす
ることにより、結晶性を悪化させることなく、また不純
物拡散工程も行わずに、非アロイ型電極とオーミックコ
ンタクトを形成できるものであり、これにより非常に高
い信頼性と高い歩留まりを有する半導体発光装置を実現
することができる。
nGaAsPコンタクト層33のバンドギャップ波長を
1.5μm組成とし、Zn濃度を5×1018cm-3とす
ることにより、結晶性を悪化させることなく、また不純
物拡散工程も行わずに、非アロイ型電極とオーミックコ
ンタクトを形成できるものであり、これにより非常に高
い信頼性と高い歩留まりを有する半導体発光装置を実現
することができる。
【0022】また、バンドギャップ波長が1.5μm組
成のInGaAsPはInGaAsに比べエッチングレ
ートが十分小さく制御しやすい。これにより表面処理を
安定に行なうことができ、製造歩留まりも大幅に向上す
ることができる。なお、この実施例では、P型InGa
AsPコンタクト層33のZn濃度を5×1018cm-3
としたが、図2からも分かるように熱処理温度をやや高
くすることにより4×1018cm-3でも可能である。ま
た、結晶性の悪化しない6×10 18cm-3にすれば熱処
理温度を340℃程度に下げてオーミックコンタクトを
得ることができる。すなわち、P型InGaAsPコン
タクト層33のZn濃度は、4×1018cm-3から6×
1018cm-3の範囲で熱処理温度を調節することによ
り、結晶性を悪化させることなく、非アロイ型電極とオ
ーミックコンタクトを形成できる。また、P型InGa
AsPコンタクト層33を形成するためにドーピングす
る不純物としては、Znの代わりに、Cd(カドミウ
ム)等のP型不純物を用いてもよく、その場合の不純物
濃度は、Znの場合と同じである。
成のInGaAsPはInGaAsに比べエッチングレ
ートが十分小さく制御しやすい。これにより表面処理を
安定に行なうことができ、製造歩留まりも大幅に向上す
ることができる。なお、この実施例では、P型InGa
AsPコンタクト層33のZn濃度を5×1018cm-3
としたが、図2からも分かるように熱処理温度をやや高
くすることにより4×1018cm-3でも可能である。ま
た、結晶性の悪化しない6×10 18cm-3にすれば熱処
理温度を340℃程度に下げてオーミックコンタクトを
得ることができる。すなわち、P型InGaAsPコン
タクト層33のZn濃度は、4×1018cm-3から6×
1018cm-3の範囲で熱処理温度を調節することによ
り、結晶性を悪化させることなく、非アロイ型電極とオ
ーミックコンタクトを形成できる。また、P型InGa
AsPコンタクト層33を形成するためにドーピングす
る不純物としては、Znの代わりに、Cd(カドミウ
ム)等のP型不純物を用いてもよく、その場合の不純物
濃度は、Znの場合と同じである。
【0023】また、この実施例では、P型InGaAs
Pコンタクト層33としてバンドギャップ波長1.5μ
m組成のInGaAsP層を用いたが、バンドギャップ
波長が1.5μmから1.55μm組成であれば、蒸着
前処理のエッチングレートも約0.2μm/分と小さ
く、ほとんど変化しないので使用できる。
Pコンタクト層33としてバンドギャップ波長1.5μ
m組成のInGaAsP層を用いたが、バンドギャップ
波長が1.5μmから1.55μm組成であれば、蒸着
前処理のエッチングレートも約0.2μm/分と小さ
く、ほとんど変化しないので使用できる。
【0024】
【発明の効果】この発明は、P型InGaAsP層のバ
ンドギャップ波長を1.5〜1.55μm組成とし、不
純物濃度を4×1018cm-3から6×1018cm-3とす
ることにより、結晶性を悪化させることなく、また不純
物拡散工程も行わずに非アロイ型電極とオーミックコン
タクトを形成できるものであり、これにより非常に高い
信頼性と高い歩留まりを有する半導体発光装置を実現す
ることができる。
ンドギャップ波長を1.5〜1.55μm組成とし、不
純物濃度を4×1018cm-3から6×1018cm-3とす
ることにより、結晶性を悪化させることなく、また不純
物拡散工程も行わずに非アロイ型電極とオーミックコン
タクトを形成できるものであり、これにより非常に高い
信頼性と高い歩留まりを有する半導体発光装置を実現す
ることができる。
【0025】また、バンドギャップ波長が1.5〜1.
55μm組成のInGaAsPはInGaAsに比べエ
ッチングレートが十分小さく制御しやすい。このため、
表面処理を安定に行なうことができ、製造歩留まりも大
幅に向上することができる。
55μm組成のInGaAsPはInGaAsに比べエ
ッチングレートが十分小さく制御しやすい。このため、
表面処理を安定に行なうことができ、製造歩留まりも大
幅に向上することができる。
【図1】この発明の一実施例におけるInGaAsP/
InP系半導体レーザの断面図である。
InP系半導体レーザの断面図である。
【図2】この発明の一実施例におけるP型InGaAs
Pコンタクト層のZn濃度と熱処理温度の関係を表した
図である。
Pコンタクト層のZn濃度と熱処理温度の関係を表した
図である。
【図3】第1の従来例におけるInGaAsP/InP
系半導体レーザの断面図である。
系半導体レーザの断面図である。
【図4】第2の従来例におけるInGaAsP/InP
系半導体レーザの断面図である。
系半導体レーザの断面図である。
31 N型InP基板 32 活性層を含むダブルヘテロ層 33 P型InGaAsPコンタクト層 36 Ti層(非アロイ型金属電極) 37 Pt層(非アロイ型金属電極) 38 Au層(非アロイ型金属電極)
Claims (1)
- 【請求項1】 P型InGaAsP層の表面に非アロイ
型金属電極を備えた半導体発光装置であって、 前記P型InGaAsP層のバンドギャップ波長を1.
5μmから1.55μmの組成にするとともに、前記P
型InGaAsP層の不純物濃度を4×1018cm-3か
ら6×1018cm-3にしたことを特徴とする半導体発光
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP451894A JPH07211982A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 半導体発光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP451894A JPH07211982A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 半導体発光装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07211982A true JPH07211982A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11586280
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP451894A Pending JPH07211982A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 半導体発光装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07211982A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020008710A (ja) * | 2018-07-06 | 2020-01-16 | 住友電気工業株式会社 | マッハツェンダー変調器、マッハツェンダー変調器を作製する方法 |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP451894A patent/JPH07211982A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020008710A (ja) * | 2018-07-06 | 2020-01-16 | 住友電気工業株式会社 | マッハツェンダー変調器、マッハツェンダー変調器を作製する方法 |
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