JPH07214441A - 棒状材料用バイスのチャック - Google Patents

棒状材料用バイスのチャック

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JPH07214441A
JPH07214441A JP2746294A JP2746294A JPH07214441A JP H07214441 A JPH07214441 A JP H07214441A JP 2746294 A JP2746294 A JP 2746294A JP 2746294 A JP2746294 A JP 2746294A JP H07214441 A JPH07214441 A JP H07214441A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 上下で太さの異なるテーパ付きの棒状材料で
あっても、適正な状態に確実な固定ができ、そのための
精度のよい切削加工が可能になる棒状材料用バイスのチ
ャックを提供することである。 【構成】 この棒状材料用バイスのチャック10は、棒
状材料26の上部側を把持する一対の把持部11a,1
1bの下面に、それぞれ可撓性を有する連結片14a,
14bを垂設し、この連結片14a,14bの下端部
に、棒状材料26の下部側を支持する押圧片15a,1
5bを突設している。したがって、このチャック10を
用いると、棒状材料26がテーパ付きであっても、把持
部11a,11bが棒状材料26の上部側を、押圧片1
5a,15bがその下部側を支持するようになり、棒状
材料26の中心軸がずれたりすることなく、適正な状態
でかつ強固な固定ができるようになる。その結果、精度
のよい切削加工ができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピューター制御
によって印鑑材料等、棒状材料の上端面に文字等を彫刻
する切削加工機等に用いられる棒状材料用バイスのチャ
ックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピューター制御により自
動的に彫刻等の切削加工を行う装置として、図10に示
すようなものがある。この切削加工機1は、基台2の後
端部に、昇降手段が内臓された後壁部2aが立設され、
この後壁部2aにヘッド部3が上下に移動可能な状態で
設けられている。そして、基台2上には、左右,前後に
移動可能なようにテーブル4が配設され、その上面に被
切削材料固定用のバイス5が取り付けられている。6
は、上記ヘッド部3に設けられた切削具であり、7はバ
イス5に固定された円柱状の印鑑材料である。
【0003】上記切削加工機1を用いて切削加工を行う
場合には、図示のように、まず、ヘッド部3に切削具6
を取り付け、バイス5に印鑑材料7を固定する。そし
て、その状態で、切削具6を回転させ、テーブル4を前
後、左右に移動させるとともに、ヘッド部3を上下に移
動させることが行われる。これによって、切削具6が印
鑑材料7の上面7aを切削し、所定の文字等を表示する
ようになるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印鑑材
料等、棒状材料の中には、上記印鑑材料7のように全体
にわたって直径が等しくなった円柱状のものばかりでな
く、上下で直径の異なるテーパ付きのものもある。この
ようなものの中に、例えば、図11および図12に示す
ような、文字等を刻設する上面側が細く下部側が太くな
った印鑑材料7’がある。この印鑑材料7’を上記のよ
うなバイス5に固定すると、図示のように、印鑑材料
7’はバイス5のチャック8を構成する把持部8a,8
bの点a,b,c,dの4点だけによる点接触で支持さ
れる。
【0005】上記4点a,b,c,dは同一面上に位置
するため、印鑑材料7’の固定が不安定になり、チャッ
ク8の把持方向に対して、印鑑材料7’の中心軸がずれ
た状態になりやすくなる。その結果、印鑑材料7’の上
面7a’が切削具6に対して垂直な状態でなくなり、切
削加工する際に、上面7a’の部分によって、文字の深
さが深くなったり浅くなったりして良好な切削加工が行
えなくなるという問題が生じる。この発明は、このよう
な事情に鑑みなされたもので、上下で直径が異なるテー
パ付きの棒状材料を用いても精度のよい切削が行えるよ
うになる棒状材料用バイスのチャック提供をその目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、同一軌道上をスライド移動することに
より互いに離合できる一対の把持部の先端部に、上面視
略V字状の切欠部が形成され、上記離合によって上記切
欠部間に棒状材料を固定しまた開放することができる棒
状材料用バイスに用いるチャックであって、上記両把持
部の下面に、それぞれ可撓性を有する連結片を垂設する
とともに、この両連結片の下端部に相対峙するようにし
て、先端部に上面視略V字状の切欠部が形成された押圧
片を突設し、上記両把持部が棒状材料を把持した際に、
上記両押圧片が上記棒状材料の下部側を支持するように
したという構成をとる。
【0007】
【作用】すなわち、この発明による棒状材料用バイスの
チャックでは、互いに離合できる一対の把持部の下面に
それぞれ可撓性を有する連結片を垂設し、この連結片の
下端部に棒状材料の下部側を支持できる押圧片を突設し
ている。そして、上記把持部および押圧片の先端部に
は、それぞれ相対峙状態で、上面視V字状の切欠部が形
成されている。したがって、この棒状材料用バイスで棒
状材料を把持すると棒状材料の上部側が把持部によって
把持固定されるとともに、下部側が押圧片によって支持
されるようになる。このため、棒状材料は中心軸がずれ
たりすることなく、適正な状態で固定されるようにな
る。
【0008】この際、棒状材料が、下部側の直径が上部
側の直径よりも大きくなってテーパのついたものであっ
ても、把持部と押圧片を連結する連結片が可撓性を有し
ているため、その棒状材料は把持部で上部側4点,押圧
片で下部側4点の計8点による点接触で固定されるよう
になる。このため、従来例にような上部側だけの4点に
よる固定に比べると、安定性が高くなり、適正な状態で
棒状材料を固定することができるようになる。その結
果、精度のよい切削加工が可能になる。
【0009】また、下部側の直径が上部側の直径よりも
大きくなったテーパのついたものである場合には、押圧
片の切欠部が形成する空間部が把持部の切欠部が形成す
る空間部よりも小さくなるようにした棒状材料用バイス
を用いる。これによって、上記のようなテーパ付きの棒
状材料を把持した際にも、押圧片が棒状材料の下部側を
支持することがきるようになる。つぎに、実施例にもと
づいて、この発明による棒状材料用バイスのチャックを
詳しく説明する。
【0010】
【実施例】図1および図2は、この発明の一実施例によ
る棒状材料用バイスのチャック10を示している。図に
おいて、11a,11bはそれぞれチャック10の上部
側に形成された厚板状の把持部であり、先端側(双方の
相対峙する側)中央部に角度が90度に設定されたV字
状の切欠部12a,12bが設けられ、その奥側の角部
に四角状の小切欠部13a,13bが設けられている。
14a,14bは把持部11a,11bの後端部中央部
に垂設された薄板状の連結片であり、その下端部に把持
部11a,11bの幅を小さくし、厚さを薄くした大き
さの押圧片15a,15bが突設されている。
【0011】上記連結片14a,14bは可撓性を有し
ており力を付加することにより前後に撓ますことができ
るようになっている。また、上記押圧片15a,15b
は、それぞれ把持部11a,11bと平行な状態で突設
されており、切欠部12a,12bに対応する位置に切
欠部12a,12bと同形の切欠部16a,16bが設
けられ、小切欠部13a,13bに対応する位置に小切
欠部13a,13bと同形の小切欠部17a,17bが
それぞれ設けられている。
【0012】このようなチャック10は、例えば、図3
に示すような装置18に取り付けバイスとして用いるこ
とが好ましい。すなわち、この装置18では、台部19
の両側に立設された壁部19a,19bの上部側に、平
行を保った状態で2本のねじ棒20a,20bが軸に沿
って回動自在の状態で架け渡されている。このねじ棒2
0a,20bは、両端側部分にそれぞれ左右で方向の異
なるねじが刻設され、中央部が滑らかな摺面部に形成さ
れている。
【0013】21a,21bは、それぞれ内部にねじ棒
20a,20bを挿通させた状態で、台部19の両側に
配設されたスライド部である。このスライド部21a,
21bは、同形の部材を対峙状態に配設して構成されて
おり、ねじ棒20a,20bが挿通する穴部の後端側部
分(ともに図示の中央側が先端部で両端側が後端部とす
る)に、ねじ棒20a,20bのねじと螺合するねじが
刻設され、先端側部分がねじ棒20a,20bの摺面部
と摺接する摺面部に形成されている。
【0014】このため、つまみ22を左右に回動させる
ことにより、ねじ棒20a,20bが回動し(つまみ2
2とねじ棒20a,20bとはカバー23の内部に設け
られた歯車によって連結され、つまみ22を回動するこ
とにより、ねじ棒20aと20bは同方向に回転するよ
うになっている)、スライド部21a,21bが互いに
接近したり離れたりする。
【0015】また、スライド部21a,21bの先端側
中央部には、縦断面形状が略T字状の切欠部24a,2
4bが設けられており、その両側部分がそれぞれ段部2
5a,25bになっている。したがって、この段部25
a,25bに、チャック10における把持部11a,1
1bの両端部を位置決めし、その部分をねじ等で固定す
ることにより、この装置18にチャック10を取り付け
ることができる。
【0016】この構成において、例えば、加工面26a
側が細径になった印鑑材料(図4,5参照)26に切削
加工を行う際には、まず、図10に示したような切削加
工機1のテーブル4上に、装置18を取り付けるととも
に、ヘッド部3に切削具6を取り付ける。ついで、装置
18にチャック10を取り付け、このチャック10に印
鑑材料26を把持固定する。そして、切削加工機1に接
続されたコンピューターから送られてくるデータを受け
取ることによって、ヘッド3およびテーブル4を移動さ
せるとともに、切削具6を回転させ、印鑑材料26の上
面に所定の文字を刻み込む。
【0017】上記切削加工における印鑑材料26の固定
の際には、まず、装置18のつまみ22を回転させてチ
ャック10で印鑑材料26を締め付けようとすると、印
鑑材料26の下部側が切欠部16a,16bの中心部に
位置決めされるようにして押圧片15a,15bに把持
される。ついで、連結片14a,14bが撓みながら、
把持部11a,11bが印鑑材料26の上部側表面に近
づいて当接し、さらに印鑑材料26を把持する。
【0018】この場合、押圧片15a,15bで把持さ
れた印鑑材料26の中心軸が多少ずれていても、つぎに
印鑑材料26の上部を把持する把持部11a,11bの
押圧力によって、印鑑材料26はチャック10の進退方
向に対して垂直になるように矯正され、適正な状態にな
る。また、図4,5に示すように、印鑑材料26の固定
は、把持部11a,11bが印鑑材料26の上部側を把
持し、押圧片15a,15bが印鑑材料26の下部側を
把持することにより行われる。このため、印鑑材料26
を支持するのは、把持部11a,11bによる4点e,
f,g,hと押圧片15a,15bによる4点i,j,
k,lの計8点となり、安定した固定が行われるように
なる。
【0019】このように、この実施例のチャック10で
は、印鑑材料26の上部側を把持する把持11a,11
bの外に、印鑑材料26の下部側を把持する押圧片15
a,15bが設けられている。したがって、印鑑材料2
6の把持が、従来例のような、把持部8a,8bにおけ
る同一平面上に位置する4点の支持によるものではな
く、上下の異なる面上での各4点によって支持が行える
ようになる。その結果、印鑑材料26を適正な状態で固
定できるようになるとともに、その固定が強固なものと
なり安定するようになる。
【0020】また、把持部11a,11bと押圧片15
a,15bを連結する連結片14a,14bが可撓性を
有しているため、印鑑材料26の上部側と下部側の直径
の差が大きく、大きなテーパを有する印鑑材料26にも
対応できるようになる。なお、このチャック10がテー
パの無い印鑑材料や、横断面形状が四角形の印鑑材料、
その他印鑑材料以外の棒状材料にも使用できることは言
うまでもない。また、このチャック10を取り付ける装
置も、上記のような装置18に限らず、従来例のような
バイス5にこのチャック10を取り付けるようにしても
よいし、バイスとして機能するものであれば他の装置を
用いることもできる。
【0021】図6および図7は、この発明の他の実施例
によるチャック27で印鑑材料26を把持した状態を示
している。このチャック27では、押圧片28a,28
bが、チャック10の押圧片15a,15bと比べて
幅,長さともに短く設定されており、それにともなって
連結片29a,29bの幅も短くなっている。それ以外
の部分の構成については、上記実施例のチャック10と
同様である。したがって、同一部分に同一符号を記して
いる。
【0022】このように構成することにより、チャック
27が小型化され軽量化されるとともに、連結片29
a,29bの撓み量を増加させることができるようにな
り、よりテーパの大きな印鑑材料26にも対応できるよ
うになる。それ以外の作用効果については、上記実施例
と同様である。なお、この場合の押圧片28a,28b
と印鑑材料26との接触点は、m,n,o,pの4点で
ある。
【0023】図8および図9は、この発明のさらに他の
実施例によるチャック30を示している。このチャック
30では、押圧片31a,31bの長さが、チャック2
7の押圧片28a,28bの長さよりもやや長く設定さ
れており、図示のように、印鑑材料26を把持しない状
態では、押圧片31a,31bにおける切欠部32a,
32bの周囲部分が、把持部11a,11bにおける切
欠部12a,12bの周囲部分よりも前方に突出するよ
うになっている。それ以外の構成については、図6およ
び図7に示したチャック27と同様である。したがっ
て、同一部分に同一符号を記している。
【0024】このように構成することにより、上部側の
直径が大きく、下部側の直径が小さくなった印鑑材料も
把持固定することができるようになる。それ以外の作用
効果については、前記実施例と同様であり、このチャッ
ク30を用いても、テーパのついてない印鑑材料や上部
側の直径が小さくなった印鑑材料の固定を行うことはで
きる。
【0025】
【発明の効果】この発明による棒状材料用バイスのチャ
ックは、以上のように、棒状材料の上部側を把持する把
持部の下方に押圧片を設けて、この押圧片で棒状材料の
下部側を支持できるようになっている。したがって、棒
状材料は、それぞれ把持部,押圧部に対応する上下の各
4点で支持されるようになり、中心軸がずれたりするこ
となく、適正な状態で固定されるようになる。この際、
棒状材料が、上下で直径の異なるテーパ付きのものであ
っても、把持部と押圧片を連結する連結片が可撓性を有
しているため、押圧片は棒状材料の表面に追従して撓む
ようになり、棒状材料のテーパに関係なく、適正な状態
でかつ安定した固定ができるようになる。その結果、精
度のよい切削加工ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるチャックを示す平面
図である。
【図2】その正面図である。
【図3】そのチャックを取り付けるための装置を示す斜
視図である。
【図4】チャックにテーパ付きの印鑑材料を取り付けた
状態を示す平面図である。
【図5】その正面図である。
【図6】他の実施例によるチャックにテーパ付きの印鑑
材料を取り付けた状態を示す平面図である。
【図7】その正面図である。
【図8】さらに他の実施例によるチャックの平面図であ
る。
【図9】その正面図である。
【図10】従来例のチャックを切削加工機に取り付けた
状態を示す斜視図である。
【図11】従来のチャックにテーパ付きの印鑑材料を取
り付けた状態を示す平面図である。
【図12】その正面図である。
【符号の説明】
10,27,30
チャック 11a,11b
把持部 12a,12b,16a,16b,32a,32b
切欠部 14a,14b,29a,29b
連結片 15a,15b,28a,28b,31a,31b
押圧片 18
装置 20a,20b
ねじ棒 21a,21b
スライド部 26
印鑑材料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一軌道上をスライド移動することによ
    り互いに離合できる一対の把持部の先端部に、上面視略
    V字状の切欠部が形成され、上記離合によって上記切欠
    部間に棒状材料を固定しまた開放することができる棒状
    材料用バイスに用いるチャックであって、上記両把持部
    の下面に、それぞれ可撓性を有する連結片を垂設すると
    ともに、この両連結片の下端部に相対峙するようにし
    て、先端部に上面視略V字状の切欠部が形成された押圧
    片を突設し、上記両把持部が棒状材料を把持した際に、
    上記両押圧片が上記棒状材料の下部側を支持するように
    したことを特徴とする棒状用材料用バイスのチャック。
  2. 【請求項2】 両把持部の中心点と両押圧片の中心点
    が、両把持部が進退する軌道に対して垂直な同軸線上に
    ある請求項1に記載の棒状材料用バイスのチャック。
  3. 【請求項3】 一対の押圧片の切欠部輪郭が形成する空
    間部が一対の把持部の切欠部輪郭が形成する空間部より
    も小さくなるようにされ、上記把持部で下部側が細くな
    ったテーパ付きの棒状材料を把持した際にも、押圧片が
    棒状材料の下部側を支持できるようになった請求項1ま
    たは2に記載の棒状材料用バイスのチャック。
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