JPH0722020U - シリンダブロックの構造 - Google Patents

シリンダブロックの構造

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JPH0722020U
JPH0722020U JP5438693U JP5438693U JPH0722020U JP H0722020 U JPH0722020 U JP H0722020U JP 5438693 U JP5438693 U JP 5438693U JP 5438693 U JP5438693 U JP 5438693U JP H0722020 U JPH0722020 U JP H0722020U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルク−ラの冷却効率を下げることなく、
しかも下死点付近を積極的に冷却するようにしたもの。 【構成】 シリンダブロック1のライナ部分1aに設け
られる水ジャケットを隔壁1bにより上部ジャケット2
および下部ジャケット3に区画形成して、下部ジャケッ
ト3にはウォ−タポンプの冷却水供給系の入口4を接続
し、上部ジャケット2には下部ジャケット3の排出系の
入口5を接続する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はエンジンのシリンダブロックの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、(1)小型エンジンのシリンダブロックの冷却については、図6に示す ようにウォ−タポンプからの水量は穴12からブロック11内に入って、ライナ 13の回りの水ジャケット14を構成し、一部の水は穴15を通り上面からシリ ンダヘッドに流れ、他の水は穴16を通りオイルク−ラ17を冷却した上、穴1 8からシリンダヘッドに流れるようになっている。また、(2)大型エンジンの シリンダブロックの冷却については、図7に示すようにウォ−タポンプからの水 量はブロック21の穴22からトンネル23を通り、全量がオイルク−ラ27を 冷却して穴24からブロック21内に入り、ライナ25回りの水ジャケット26 を構成して全水量を穴28をからシリンダヘッドに流れるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかして図6の場合は、図7のようなトンネル23が不要のため構造が簡単で コストが安い利点はあるが、オイルク−ラ17を冷却する水量は全水量の20〜 30%位で高出力エンジンでは不足であり油温が上がってしまうと云う問題があ る。また、(2)の場合は、図8に示すようにオイルク−ラ27のオイル通路2 9が冷却する水の流れを邪魔してA領域には水が流れなくなるためオイルク−ラ 27の冷却効率が悪くなると云う問題がある。
【0004】 さらにシリンダブロックが基本的に持つ問題点の1つとしては、図9に示すよ うに下死点付近の冷却がある。これはピストン30からシリンダライナ31への 伝熱は主にピストンリングを介して行われるが、特に下死点付近では上死点付近 を凌いで伝熱量が大きい。その理由はライナ温度が上死点付近より低く伝熱量が 大であるからである。ピストン30からシリンダライナ31への伝熱量Qは次式 で表される。Q=α(t0 −t1 )S,ここにαは伝熱効率、t0 はピストンリ ング温度、t1 はライナ温度、Sはピストンリングの放熱面積を示し、t1 は上 死点より下死点が低く、また、αは摺動速度は上・下死点付近では低いので油膜 は薄くなり、熱は伝わり易くなるため高くなる。図10(a),(b)はそれぞ れ従来のシリンダブロック11の側面および背面図であるが、ジャケットは一体 で特に下死点付近を積極的に冷却しようとする構造となっていない。これはジャ ケット幅のTがT′より狭いのはボアピッチlをできる限り小さくしてコンパク トなエンジンとするためであり、これによりライナの前後方向は特に冷え難い。
【0005】 シリンダブロックが基本的に持つ問題点の2つとしては、ライナの変形がオイ ル消費量を大きくしていることである。すなわち、図11に示すようにシリンダ ブロック32をヘッド33とボルト34により締付けるとライナ32aが変形し て図12(a),(b)のように左右方向や前後方向の内径が変化する。
【0006】 本考案はこれに鑑み、オイルク−ラの冷却効率を下げることなく、しかも下死 点付近を積極的に冷却することのできるシリンダブロックの構造を提供して従来 技術の持つ欠点の解消を図ることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、シリンダブロックのライナ部分に設けられ る水ジャケットを隔壁により上部ジャケットおよび下部ジャケットに区画形成し て、下部ジャケットにはウォ−タポンプの冷却水供給系を接続し、上部ジャケッ トには該下部ジャケットの排出系を接続したことを第1の特徴とし、また、前記 下部ジャケットの排出系を、前記シリンダブロックに付設したオイルク−ラに流 入方向がオイルの流れと直角となる方向に接続して、上部ジャケットに前記オイ ルク−ラの排出系を接続したことを第2の特徴とする。
【0008】
【作用】
上記構成によれば、ウォ−タポンプからの水流は必ず下部ジャケットを通した のち、上部ジャケットに入るから両ジャケットの間にオイルク−ラが付設されて いれば全水量によるオイルク−ラの冷却が行える。
【0009】
【実施例】
図1は本考案にかかるシリンダブロックの構造の一実施例の断面を示し、(a )は側面図、(b)は背面図、図2は図1の外観斜視図、図3(a)は図1のA −A断面図、(b)は図1のB−B断面図、図4は本考案による水流のオイルク −ラ回りを示す平面図、図5は本考案と従来のシリンダブロックのライナ部分の 変形の比較図で、(a)は左右方向、(b)は前後方向である。
【0010】 以下、本考案を図1乃至図5に示す実施例を参照して説明する。本考案のシリン ダブロックの構造は、シリンダブロック1のライナ部分1aに設けられる水ジャ ケットを隔壁1bにより上部ジャケット2および下部ジャケット3に区画形成し て、下部ジャケット3には図示しないウォ−タポンプの冷却水供給系の入口4を 接続し、上部ジャケット2には該下部ジャケット3の排出系の入口5を接続した もので構成され、また、前記下部ジャケット3の排出系の出口6を、前記シリン ダブロック1に付設したオイルク−ラ7に供給する場合には流入方向がオイルの 流れ方向8と直角に接続して、上部ジャケット2に前記オイルク−ラ7の排出系 の入口5を接続したもので構成されている。
【0011】 図1および図2においてシリンダブロック1の上部には複数個のピストンが挿 入されるシリンダボア1cが設けられており、シリンダボア1cの周囲はライナ 部分1aとなっている。ライナ部分1aには垂直方向に上部ジャケット2および 下部ジャケット3がそれぞれ設けられ、上部ジャケット2と下部ジャケット3と は隔壁1bによって遮断されている。下部ジャケット3はピストンの下死点側に 位置し、また、上部ジャケット2は上死点側に位置するように設けられている。 下部ジャケット3には一側にウォ−タポンプからの水量を受け入れる入口4が設 けられ、出口6はシリンダブロック1の一側に付設されたオイルク−ラ7に至る ようにシリンダボア1cの数だけ設けられている。さらに上部ジャケット2には オイルク−ラ7からの戻り水を受け入れるシリンダボア1cの数だけの入口5が 設けられ、上面には図示しないシリンダヘッドに至る複数個の出口9が設けられ ている。図2中、10はオイルの通路となる管路である。
【0012】 つぎに作用を説明する。ウォ−タポンプからの水量はまず、下部ジャケット3 の入口4から下部ジャケット3内に流入し、図3(a)に矢印で示すように流れ て下死点付近のライナ部分1a(伝熱量の大きい部分)を積極的に冷却しながら オイルク−ラ7に至る出口6からオイルク−ラ室に入って、オイルク−ラ7の油 を冷却する。この場合、オイルク−ラ室では図2および図4に示すように水は下 から上へ流れるためオイルの管路10は余り流れに影響せず、冷却効率の悪い領 域Bは殆ど無視できることになる。そしてオイルク−ラ7にはウォ−タポンプか らの全水量が流れるからク−ラ効率はアップできる。オイルク−ラ7を出た水量 は入口5から上部ジャケット2に入り、上死点付近のライナ部分1aを冷却しな がら出口9を通りヘッドに流れる。また、隔壁1bを設けたことによりシリンダ ブロック1のライナ部分1aの剛性が向上し、これによりライナ部分1bの変形 は図5に本考案(点線)と従来(実線)の比較を示すように本考案の方が変形量 を低減できるからオイル消費の少ないエンジンが得られる。
【0013】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように、シリンダブロックのライナ部分に設けられる水 ジャケットを隔壁により上部ジャケットおよび下部ジャケットに区画形成して、 下部ジャケットにはウォ−タポンプの冷却水供給系を接続し、下部ジャケットの 排出系を、前記シリンダブロックに付設したオイルク−ラに流入方向がオイルの 流れ方向と直角に接続して、上部ジャケットに前記オイルク−ラの排出系を接続 したから、高出力化の可能で、かつオイル消費の少ないエンジンを得ることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるシリンダブロックの構造の一実
施例を示し、(a)は側面図、(b)は背面図である。
【図2】図1の外観斜視図である。
【図3】(a)は図1のA−A断面図、(b)は図1の
B−B断面図である。
【図4】本考案による水流のオイルク−ラ回りを示す平
面図である。
【図5】本考案と従来のシリンダブロックのライナ部分
の変形の比較図で、(a)は左右方向、(b)は前後方
向である。
【図6】従来の小型エンジンのシリンダブロックの冷却
を示す斜視図である。
【図7】従来の大型エンジンのシリンダブロックの冷却
を示す斜視図である。
【図8】図7のオイルク−ラ部分の冷却の不具合を示す
斜視図である。
【図9】従来のピストン回りの伝熱状態を示す要領図で
ある。
【図10】従来のシリンダブロックの断面を示し、
(a)は側面図、(b)は背面図である。
【図11】従来のシリンダブロックのヘッドとの締付け
によるライナ部分の変形を示す断面図である。
【図12】図11のライナ部分の内径の変形状態を示
し、(a)は左右方向、(b)は前後方向である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 1a ライナ部分 1b 隔壁 2 上部ジャケット 3 下部ジャケット 4 冷却水供給系の入口 5 排出系の入口 6 排出系の出口 7 オイルク−ラ 8 オイルの流れ方向

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックのライナ部分に設けら
    れる水ジャケットを隔壁により上部ジャケットおよび下
    部ジャケットに区画形成して、下部ジャケットにはウォ
    −タポンプの冷却水供給系を接続し、上部ジャケットに
    は該下部ジャケットの排出系を接続したことを特徴とす
    るシリンダブロックの構造。
  2. 【請求項2】 前記下部ジャケットの排出系を、前記シ
    リンダブロックに付設したオイルク−ラに流入方向がオ
    イルの流れ方向と直角に接続して、上部ジャケットに前
    記オイルク−ラの排出系を接続したことを特徴とする請
    求項1記載のシリンダブロックの構造。
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US11492955B2 (en) 2017-12-15 2022-11-08 Yanmar Power Technology Co., Ltd. Engine

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