JPH07240331A - 希土類金属間化合物磁石の製造方法 - Google Patents
希土類金属間化合物磁石の製造方法Info
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- JPH07240331A JPH07240331A JP6031408A JP3140894A JPH07240331A JP H07240331 A JPH07240331 A JP H07240331A JP 6031408 A JP6031408 A JP 6031408A JP 3140894 A JP3140894 A JP 3140894A JP H07240331 A JPH07240331 A JP H07240331A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 効率良く磁石粉末の成形を連続的に行うとと
もに、粉砕された微粉の耐酸化性を改善し大気中でも安
定な微粉を供給する。 【構成】 Nd-Fe-B系希土類金属間化合物永久磁石
合金粗粉に炭化水素系潤滑剤および酸化抑制剤を添加混
合後に気流粉砕法により微粉砕した後に成形、焼結をす
る希土類金属間化合物磁石の製造方法。
もに、粉砕された微粉の耐酸化性を改善し大気中でも安
定な微粉を供給する。 【構成】 Nd-Fe-B系希土類金属間化合物永久磁石
合金粗粉に炭化水素系潤滑剤および酸化抑制剤を添加混
合後に気流粉砕法により微粉砕した後に成形、焼結をす
る希土類金属間化合物磁石の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は希土類金属間化合物磁石
の製造方法に関する。
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器や精密機械の小型化、軽
量化の市場動向に伴い、永久磁石においては従来のアル
ニコやフェライト磁石に代わり希土類磁石が多くの分野
で利用されるようになってきた。希土類磁石は一部の用
途を除いて粉末冶金法を利用し製造されている。希土類
磁石の中でもNd-Fe-B系希土類金属間化合物永久磁
石の需要が増加している。Nd-Fe-B系希土類金属間
化合物磁石を粉末冶金法により製造する方法は、所望の
組成に合金を溶解しインゴットを得、これを平均粒子径
が20〜500μm程度まで粗粉砕し、これをさらに1
〜20μm程度の粉末に微粉砕した後、成形し、焼結、
熱処理の工程を経る方法が一般的である。この工程の中
で、溶解鋳造インゴットから成形体を得るためには予め
機械的または化学的に20〜500μmにした粗粉を1
〜20μmにまで微粉砕した粉末を金型中に充填した
後、0.5〜5トン/cm2で加圧することにより成形体
を得る。一般に高い磁気特性を得るために成形時に磁界
を印加し成形体に異方性を付与する。
量化の市場動向に伴い、永久磁石においては従来のアル
ニコやフェライト磁石に代わり希土類磁石が多くの分野
で利用されるようになってきた。希土類磁石は一部の用
途を除いて粉末冶金法を利用し製造されている。希土類
磁石の中でもNd-Fe-B系希土類金属間化合物永久磁
石の需要が増加している。Nd-Fe-B系希土類金属間
化合物磁石を粉末冶金法により製造する方法は、所望の
組成に合金を溶解しインゴットを得、これを平均粒子径
が20〜500μm程度まで粗粉砕し、これをさらに1
〜20μm程度の粉末に微粉砕した後、成形し、焼結、
熱処理の工程を経る方法が一般的である。この工程の中
で、溶解鋳造インゴットから成形体を得るためには予め
機械的または化学的に20〜500μmにした粗粉を1
〜20μmにまで微粉砕した粉末を金型中に充填した
後、0.5〜5トン/cm2で加圧することにより成形体
を得る。一般に高い磁気特性を得るために成形時に磁界
を印加し成形体に異方性を付与する。
【0003】しかしながら、希土類金属間化合物永久磁
石粉末の成形においては成形時に金型内壁と原料粉末あ
るいは成形体との摩擦により原料粉末が金型内壁に付着
し、金型内壁に傷を発生し金型を損傷させる。これを避
けるためには、金型ダイスの交換を繁盛に行わなければ
ならず、成形作業能率の低下、金型消却費の増加をもた
らしていた。これを避けるために、一般に金型内壁に粉
末状あるいは液状の潤滑剤を塗布する方法が実施されて
いるが、この方法では潤滑効果の永続性が無いため、繁
盛に潤滑剤の塗布を行わなければならず成形効率が低下
するという欠点を有する。
石粉末の成形においては成形時に金型内壁と原料粉末あ
るいは成形体との摩擦により原料粉末が金型内壁に付着
し、金型内壁に傷を発生し金型を損傷させる。これを避
けるためには、金型ダイスの交換を繁盛に行わなければ
ならず、成形作業能率の低下、金型消却費の増加をもた
らしていた。これを避けるために、一般に金型内壁に粉
末状あるいは液状の潤滑剤を塗布する方法が実施されて
いるが、この方法では潤滑効果の永続性が無いため、繁
盛に潤滑剤の塗布を行わなければならず成形効率が低下
するという欠点を有する。
【0004】金型内壁を潤滑する方法に代わる手段とし
て、原料粉末に成形性改良のための潤滑剤を添加するこ
とが提案されている。例えば、特公平5−61340号
ではステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ビスアマイドの
少なくとも1種を、また特開平5−214406号では
固形パラフィン、樟脳のうち少なくとも1種を添加する
ことが提案されている。しかし、これらの提案は潤滑剤
を機械的な混合機で添加混合していたので以下のような
問題点がある。すなわち、機械的な混合機ではもともと
凝集性の高い潤滑剤を均一に分散させることが困難であ
り、そのため混合体に潤滑剤の凝集体が存在する。ま
た、希土類金属間化合物微粉末と潤滑剤の真比重が著し
く異なるため機械的混合においては潤滑剤を均一に分散
させることが困難である。したがって上記提案されてい
る、潤滑方法においては潤滑効果が不十分であり連続的
に成形を行うことは不可能である。また凝集した潤滑剤
が成形体中に存在すると磁気特性が劣化し品質の低下を
もたらすという欠点を有する。
て、原料粉末に成形性改良のための潤滑剤を添加するこ
とが提案されている。例えば、特公平5−61340号
ではステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ビスアマイドの
少なくとも1種を、また特開平5−214406号では
固形パラフィン、樟脳のうち少なくとも1種を添加する
ことが提案されている。しかし、これらの提案は潤滑剤
を機械的な混合機で添加混合していたので以下のような
問題点がある。すなわち、機械的な混合機ではもともと
凝集性の高い潤滑剤を均一に分散させることが困難であ
り、そのため混合体に潤滑剤の凝集体が存在する。ま
た、希土類金属間化合物微粉末と潤滑剤の真比重が著し
く異なるため機械的混合においては潤滑剤を均一に分散
させることが困難である。したがって上記提案されてい
る、潤滑方法においては潤滑効果が不十分であり連続的
に成形を行うことは不可能である。また凝集した潤滑剤
が成形体中に存在すると磁気特性が劣化し品質の低下を
もたらすという欠点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題点を解決す
る手段として、特開平4−191302号、特開平5−
94922号では、以上の潤滑剤を添加した混合体を気
流式粉砕機により微粉砕し、次いで成形、焼結を行う製
造方法を提案している。(以後、粗粉潤滑という)この
粗粉潤滑によれば、潤滑剤は気流式粉砕により極めて均
一に分散する。したがって、潤滑剤は比較的少量の添加
ですみ、潤滑剤の凝集を防止することが可能である。
る手段として、特開平4−191302号、特開平5−
94922号では、以上の潤滑剤を添加した混合体を気
流式粉砕機により微粉砕し、次いで成形、焼結を行う製
造方法を提案している。(以後、粗粉潤滑という)この
粗粉潤滑によれば、潤滑剤は気流式粉砕により極めて均
一に分散する。したがって、潤滑剤は比較的少量の添加
ですみ、潤滑剤の凝集を防止することが可能である。
【0006】以上のように粗粉潤滑は極めて有効な技術
であるが、以下のような問題点を有する。すなわち、潤
滑剤が均一に分散する結果として成形体の強度が低下し
て、成形体に剥がれまたは亀裂が発生し、所望寸法精度
の焼結体を得ることが極めて困難になる。本発明は、上
記従来技術の欠点を解消し効率良く希土類金属間化合物
永久磁石粉末の成形を連続的に行うとともに、粉砕され
た微粉の耐酸化性を改善し大気中でも安定な微粉を供給
することを目的とする。本発明は、成形時の金型への粉
末の付着による金型損傷を解消し、成形体強度の低下を
引き起こすこと無く、かつ従来大気中で不安定なNd-
Fe-B系希土類金属間化合物磁石粉末の連続成形を大
気中で行う手段を提供するものである。
であるが、以下のような問題点を有する。すなわち、潤
滑剤が均一に分散する結果として成形体の強度が低下し
て、成形体に剥がれまたは亀裂が発生し、所望寸法精度
の焼結体を得ることが極めて困難になる。本発明は、上
記従来技術の欠点を解消し効率良く希土類金属間化合物
永久磁石粉末の成形を連続的に行うとともに、粉砕され
た微粉の耐酸化性を改善し大気中でも安定な微粉を供給
することを目的とする。本発明は、成形時の金型への粉
末の付着による金型損傷を解消し、成形体強度の低下を
引き起こすこと無く、かつ従来大気中で不安定なNd-
Fe-B系希土類金属間化合物磁石粉末の連続成形を大
気中で行う手段を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、Nd-Fe-B
系希土類金属間化合物永久磁石合金粗粉に炭化水素系潤
滑剤および酸化抑制剤を添加混合後に気流粉砕法により
微粉砕した後に成形、焼結をする希土類金属間化合物磁
石の製造方法であって、酸化抑制剤がトリアジンチオー
ルまたはその誘導体の1種または2種以上である希土類
金属間化合物磁石の製造方法である。
系希土類金属間化合物永久磁石合金粗粉に炭化水素系潤
滑剤および酸化抑制剤を添加混合後に気流粉砕法により
微粉砕した後に成形、焼結をする希土類金属間化合物磁
石の製造方法であって、酸化抑制剤がトリアジンチオー
ルまたはその誘導体の1種または2種以上である希土類
金属間化合物磁石の製造方法である。
【0008】以下本発明を詳述する。本発明において
は、まず希土類金属間化合物永久磁石合金粗粉に炭化水
素系潤滑剤および酸化抑制剤を添加混合する。混合は、
V型混合機、ヘンシエルミキサ−、ボ−ルミル等を利用
し乾式で行うかまたはアルコ−ル、アセトン、テトラヒ
ドロフランなどに潤滑剤と酸化抑制剤を溶解または分散
させた溶液中で湿式で行う。ここで、炭化水素系潤滑剤
としては流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロク
リスタリンワックス、ポリエチレンワックス、合成パラ
フィン、塩素化ナフタリン等が有効である。また酸化抑
制剤としてトリアジンチオ−ルおよびその誘導体が有効
である。これらの添加混合体を次いでジェットミル等の
気流粉砕法にて1〜20μmに微粉砕する。微粉砕工程
において、炭化水素系潤滑剤は粉末表面に溶融固着し微
粉末表面に均一に塗布される。この溶融塗布された潤滑
剤は微粉末粒子間および粒子と金型内壁との摩擦を低減
する。添加する潤滑剤の形態は特に制約は無いが、効率
よく均一な分散を行うためには粉末状の潤滑剤が好まし
い。炭化水素系の潤滑剤の添加量が0.05wt%以下
では十分な潤滑効果が得られない。また5.0wt%以
上の添加では成形体強度が著しく低下するばかりでな
く、焼結体中に許容範囲以上のCが残留し磁気特性を著
しく低下させる。したがって、炭化水素系潤滑剤の添加
量は0.05〜5.0wt%、さらに好ましくは0.5〜
2.0wt%である。酸化抑制剤として使用されるトリ
アジンチオ−ルまたはその誘導体の分解温度は300℃
以下であることが好ましい。酸化抑制剤を混合すること
により希土類磁石粉末と潤滑剤との界面に酸化抑制剤の
膜が形成され微粉の酸化が抑制されるとともに、トリア
ジンチオ−ルはシランカップリング剤と同様カップリン
グ効果を有するため磁石粉末と潤滑剤の結合効果を強め
るため成形体強度が改善されるとともに、成形体離型時
の抜き圧が低下する。酸化抑制剤の添加量は0.01〜
2wt%さらに好ましくは0.01〜0.2%とするのが
良い。これら酸化抑制剤は一般にはヘキサン等の極性の
低い有機溶媒への溶解量が少ないため2wt%以上の添
加は成形体の脱脂を困難にし磁気特性の低下をもたら
す。
は、まず希土類金属間化合物永久磁石合金粗粉に炭化水
素系潤滑剤および酸化抑制剤を添加混合する。混合は、
V型混合機、ヘンシエルミキサ−、ボ−ルミル等を利用
し乾式で行うかまたはアルコ−ル、アセトン、テトラヒ
ドロフランなどに潤滑剤と酸化抑制剤を溶解または分散
させた溶液中で湿式で行う。ここで、炭化水素系潤滑剤
としては流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロク
リスタリンワックス、ポリエチレンワックス、合成パラ
フィン、塩素化ナフタリン等が有効である。また酸化抑
制剤としてトリアジンチオ−ルおよびその誘導体が有効
である。これらの添加混合体を次いでジェットミル等の
気流粉砕法にて1〜20μmに微粉砕する。微粉砕工程
において、炭化水素系潤滑剤は粉末表面に溶融固着し微
粉末表面に均一に塗布される。この溶融塗布された潤滑
剤は微粉末粒子間および粒子と金型内壁との摩擦を低減
する。添加する潤滑剤の形態は特に制約は無いが、効率
よく均一な分散を行うためには粉末状の潤滑剤が好まし
い。炭化水素系の潤滑剤の添加量が0.05wt%以下
では十分な潤滑効果が得られない。また5.0wt%以
上の添加では成形体強度が著しく低下するばかりでな
く、焼結体中に許容範囲以上のCが残留し磁気特性を著
しく低下させる。したがって、炭化水素系潤滑剤の添加
量は0.05〜5.0wt%、さらに好ましくは0.5〜
2.0wt%である。酸化抑制剤として使用されるトリ
アジンチオ−ルまたはその誘導体の分解温度は300℃
以下であることが好ましい。酸化抑制剤を混合すること
により希土類磁石粉末と潤滑剤との界面に酸化抑制剤の
膜が形成され微粉の酸化が抑制されるとともに、トリア
ジンチオ−ルはシランカップリング剤と同様カップリン
グ効果を有するため磁石粉末と潤滑剤の結合効果を強め
るため成形体強度が改善されるとともに、成形体離型時
の抜き圧が低下する。酸化抑制剤の添加量は0.01〜
2wt%さらに好ましくは0.01〜0.2%とするのが
良い。これら酸化抑制剤は一般にはヘキサン等の極性の
低い有機溶媒への溶解量が少ないため2wt%以上の添
加は成形体の脱脂を困難にし磁気特性の低下をもたら
す。
【0009】成形は、無磁場または磁場中で行われる。
得られた成形体は有機溶剤中に所定時間浸漬することに
より脱脂処理する。有機溶剤として、トルエン、シクロ
ヘキサン、ノルマルヘキサン、ケロシン、キシレン、ミ
ネラルタ−ペン、などが好ましい。これらの有機溶媒中
に所定時間成形体を浸漬することにより、添加量の約9
0%の潤滑剤が除去される。潤滑剤の脱脂速度を促進す
るために、有機溶剤を加熱、攪拌、超音波振動を付与す
ることは有効である。
得られた成形体は有機溶剤中に所定時間浸漬することに
より脱脂処理する。有機溶剤として、トルエン、シクロ
ヘキサン、ノルマルヘキサン、ケロシン、キシレン、ミ
ネラルタ−ペン、などが好ましい。これらの有機溶媒中
に所定時間成形体を浸漬することにより、添加量の約9
0%の潤滑剤が除去される。潤滑剤の脱脂速度を促進す
るために、有機溶剤を加熱、攪拌、超音波振動を付与す
ることは有効である。
【0010】予め、有機溶剤に浸漬された成形体は真空
あるいはアルゴン等の不活性雰囲気中で焼結される。有
機溶剤による前処理を行わない成形体を焼結する場合に
は、焼結工程に脱脂工程を必要とする。すなわち100
〜500℃で成形体を加熱保持し潤滑剤および粘結剤を
成形体より除去した後、1000〜1200℃にて本焼
結を行う必要がある。したがって、焼結工程には16〜
24時間を必要とし、工業上極めて生産効率が悪い。本
発明による、有機溶剤による前処理を行った成形体は焼
結工程中に脱脂工程を必要とせず、焼結温度で一定時間
成形体を保持することにより焼結を行うことが可能であ
り、また焼結炉にワックストラップや脱脂室などの特殊
な装置を必要としないため、焼結炉の設備費が著しく軽
減されるため工業上の利点は極めて大である。また本発
明による酸化抑制剤は材は微粉表面に均質な保護膜を形
成するため微粉の酸化防止に顕著な効果があり、大気中
に放置しても発熱、発火等の問題がなく成形が大気中で
行うことが可能である。本発明による微粉を使用した、
脱脂洗浄後の焼結体の酸素量は0.6wt%以下に抑制
される。脱脂洗浄後の焼結体の炭素量が0.15%以上
では磁気特性が著しく低下する。またC量の下限につい
ては磁気特性上の制約はないが、潤滑剤および酸化抑制
剤の主元素が炭素であるため、脱脂洗浄を十分に行って
も、実質的に0.03〜0.10wt%の炭素が焼結体中
に残存することは避けられない。なお焼結体中に残存す
る炭素量は潤滑剤および粘結剤の添加量および組み合わ
せに依存する。本発明による粘結剤は有機溶媒中の溶解
量が極めて小さいため、大部分が焼結工程で分解飛散す
る、したがって分解温度あるいが300℃以上の粘結剤
を使用することは磁気特性上好ましくない。
あるいはアルゴン等の不活性雰囲気中で焼結される。有
機溶剤による前処理を行わない成形体を焼結する場合に
は、焼結工程に脱脂工程を必要とする。すなわち100
〜500℃で成形体を加熱保持し潤滑剤および粘結剤を
成形体より除去した後、1000〜1200℃にて本焼
結を行う必要がある。したがって、焼結工程には16〜
24時間を必要とし、工業上極めて生産効率が悪い。本
発明による、有機溶剤による前処理を行った成形体は焼
結工程中に脱脂工程を必要とせず、焼結温度で一定時間
成形体を保持することにより焼結を行うことが可能であ
り、また焼結炉にワックストラップや脱脂室などの特殊
な装置を必要としないため、焼結炉の設備費が著しく軽
減されるため工業上の利点は極めて大である。また本発
明による酸化抑制剤は材は微粉表面に均質な保護膜を形
成するため微粉の酸化防止に顕著な効果があり、大気中
に放置しても発熱、発火等の問題がなく成形が大気中で
行うことが可能である。本発明による微粉を使用した、
脱脂洗浄後の焼結体の酸素量は0.6wt%以下に抑制
される。脱脂洗浄後の焼結体の炭素量が0.15%以上
では磁気特性が著しく低下する。またC量の下限につい
ては磁気特性上の制約はないが、潤滑剤および酸化抑制
剤の主元素が炭素であるため、脱脂洗浄を十分に行って
も、実質的に0.03〜0.10wt%の炭素が焼結体中
に残存することは避けられない。なお焼結体中に残存す
る炭素量は潤滑剤および粘結剤の添加量および組み合わ
せに依存する。本発明による粘結剤は有機溶媒中の溶解
量が極めて小さいため、大部分が焼結工程で分解飛散す
る、したがって分解温度あるいが300℃以上の粘結剤
を使用することは磁気特性上好ましくない。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお本発明は以下実施例にのみ限定されるものでは
ない。
る。なお本発明は以下実施例にのみ限定されるものでは
ない。
【0012】(実施例1)平均粒径40μmのNd-F
e-B系永久磁石合金粗粉にパラフィンワックスを2w
t%とトリアジンチオ−ル(商品名ジスネットDB 三
協化成)を0.5wt%添加し、ヘンシエルミキサ−に
て30秒間混合した。混合後、この粗粉をジェットミル
粉砕し平均粒径3.3μmの微粉を得た。得られた微粉
を磁場中成形した時の潤滑効果と成形体強度、焼結体酸
素量を潤滑剤および酸化抑制剤を添加しない微粉と比較
した結果を表1に示す。本発明による微粉は10000
回以上連続的に成形し成形体および金型に傷の発生が観
られなかったのに対し、無添加の微粉は20回連続成形
行うと成形体に傷が発生し以後成形が継続出来なかっ
た。また、成形体強度は本発明の微粉によると約2倍に
増大していることが分かる。
e-B系永久磁石合金粗粉にパラフィンワックスを2w
t%とトリアジンチオ−ル(商品名ジスネットDB 三
協化成)を0.5wt%添加し、ヘンシエルミキサ−に
て30秒間混合した。混合後、この粗粉をジェットミル
粉砕し平均粒径3.3μmの微粉を得た。得られた微粉
を磁場中成形した時の潤滑効果と成形体強度、焼結体酸
素量を潤滑剤および酸化抑制剤を添加しない微粉と比較
した結果を表1に示す。本発明による微粉は10000
回以上連続的に成形し成形体および金型に傷の発生が観
られなかったのに対し、無添加の微粉は20回連続成形
行うと成形体に傷が発生し以後成形が継続出来なかっ
た。また、成形体強度は本発明の微粉によると約2倍に
増大していることが分かる。
【表1】
【0013】(実施例2)Nd-Fe-B系永久磁石合金
粗粉にパラフィンワックスを1wt%およびトリアジン
チオ−ル(ジスネットF)を0.2wt%添加し、ジェ
ットミル粉砕により平均粒径4.2μmの微粉を得た。
この微粉を30℃で相対湿度80%の大気中に所定時間
放置し、酸化速度をワックスおよび酸化抑制剤を添加し
ない微粉と比較測定した結果を表2に示す。 本発明に
よる微粉では大気中に100時間放置しても、ほとんど
酸素量の増加が観られなかったのに対し無添加微粉にお
いては、100時間放置後の酸素量は11000ppm
であった。またパラフィンワックスのみ添加した微粉で
は2000回まで連続的に成形が可能であるが離型抵抗
が徐々に増加し、2000回で離型が不可能となった。
粗粉にパラフィンワックスを1wt%およびトリアジン
チオ−ル(ジスネットF)を0.2wt%添加し、ジェ
ットミル粉砕により平均粒径4.2μmの微粉を得た。
この微粉を30℃で相対湿度80%の大気中に所定時間
放置し、酸化速度をワックスおよび酸化抑制剤を添加し
ない微粉と比較測定した結果を表2に示す。 本発明に
よる微粉では大気中に100時間放置しても、ほとんど
酸素量の増加が観られなかったのに対し無添加微粉にお
いては、100時間放置後の酸素量は11000ppm
であった。またパラフィンワックスのみ添加した微粉で
は2000回まで連続的に成形が可能であるが離型抵抗
が徐々に増加し、2000回で離型が不可能となった。
【表2】
【0014】(実施例3)平均粒径40μmのNd-F
e-B系粗粉に天然ワックス1wt%およびジスネット
DBを0.2wt%添加混合し、ジェットミル粉砕し平
均粒径3.8μmの微粉を得た。この微粉を磁場中成形
した後、成形体をトルエン中に2時間浸漬した後、10
00℃にて2時間焼結後、室温まで急冷した。焼結体の
磁気特性と残存CおよびO量を浸漬処理を行わなかった
焼結体との比較で示す。
e-B系粗粉に天然ワックス1wt%およびジスネット
DBを0.2wt%添加混合し、ジェットミル粉砕し平
均粒径3.8μmの微粉を得た。この微粉を磁場中成形
した後、成形体をトルエン中に2時間浸漬した後、10
00℃にて2時間焼結後、室温まで急冷した。焼結体の
磁気特性と残存CおよびO量を浸漬処理を行わなかった
焼結体との比較で示す。
【表3】
【0015】(実施例4)平均粒径30μmのNd-F
e-B系永久磁石粗粉にマイクロワックスを0.01〜6
wt%およびジスネットFを0.2wt%添加混合しジ
ェットミル粉砕し得られた微粉を磁場中成形した後、ヘ
キサン中に成形体を3時間浸漬し、1100℃で2時間
真空焼結した。添加量と連続成形性、焼結体保磁力、C
量、O量の関係を表4に示す。
e-B系永久磁石粗粉にマイクロワックスを0.01〜6
wt%およびジスネットFを0.2wt%添加混合しジ
ェットミル粉砕し得られた微粉を磁場中成形した後、ヘ
キサン中に成形体を3時間浸漬し、1100℃で2時間
真空焼結した。添加量と連続成形性、焼結体保磁力、C
量、O量の関係を表4に示す。
【表4】
【0016】(実施例5)平均粒径30μmのNd-F
e-B系永久磁石粗粉に流動パラフィンを1wt%およ
びジスネットFを0.01〜3wt%添加混合しジェッ
トミル粉砕し得られた微粉を磁場中成形した後、ケロシ
ン中に成形体を3時間浸漬し、1100℃で2時間真空
焼結した。ポリエチレングリコ−ル添加量と連続成形
性、成形体強度、焼結体保磁力(表中にはiHcと記
す)、C、0量の関係を表5に示す。
e-B系永久磁石粗粉に流動パラフィンを1wt%およ
びジスネットFを0.01〜3wt%添加混合しジェッ
トミル粉砕し得られた微粉を磁場中成形した後、ケロシ
ン中に成形体を3時間浸漬し、1100℃で2時間真空
焼結した。ポリエチレングリコ−ル添加量と連続成形
性、成形体強度、焼結体保磁力(表中にはiHcと記
す)、C、0量の関係を表5に示す。
【表5】
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、成形時の金型の損傷お
よび成形体の剥がれおよび亀裂が解消され、Nd-Fe-
B系希土類永久磁石合金粉末の成形を半永久的に連続に
行うことが可能であり、また微粉の耐酸化性が優れるた
め成形を大気中で連続的に行っても、焼結体の酸素量を
600ppm以下に抑制することが可能である。さらに
高価な脱ワックス機構を有する専用焼結炉を使用するこ
と無く磁気特性の低下の無い永久磁石を得ることが可能
である。なお本発明の効果はNd-Fe-B系希土類永久
磁石に限定されたものではなく希土類コバルト永久磁石
おいても同様の効果が得られる。
よび成形体の剥がれおよび亀裂が解消され、Nd-Fe-
B系希土類永久磁石合金粉末の成形を半永久的に連続に
行うことが可能であり、また微粉の耐酸化性が優れるた
め成形を大気中で連続的に行っても、焼結体の酸素量を
600ppm以下に抑制することが可能である。さらに
高価な脱ワックス機構を有する専用焼結炉を使用するこ
と無く磁気特性の低下の無い永久磁石を得ることが可能
である。なお本発明の効果はNd-Fe-B系希土類永久
磁石に限定されたものではなく希土類コバルト永久磁石
おいても同様の効果が得られる。
Claims (7)
- 【請求項1】 Nd-Fe-B系希土類金属間化合物永久
磁石合金粗粉に炭化水素系潤滑剤および酸化抑制剤を添
加混合後に気流粉砕法により微粉砕した後に成形、焼結
をする希土類金属間化合物磁石の製造方法であって、酸
化抑制剤がトリアジンチオールまたはその誘導体の1種
または2種以上であることを特徴とする希土類金属間化
合物磁石の製造方法。 - 【請求項2】 成形後、得られた成形体から潤滑剤を除
去する前処理を施した後に焼結することを特徴とする請
求項1に記載の希土類金属間化合物永久磁石の製造方
法。 - 【請求項3】 成形体から潤滑剤を除去する前処理が、
成形体を有機溶剤中に所定時間浸漬することを特徴とす
る請求項2に記載の希土類金属間化合物永久磁石の製造
方法。 - 【請求項4】 炭化水素系潤滑剤の添加量が0.05〜
5.0wt%である請求項1ないし3のいづれかに記載
の希土類金属間化合物磁石の製造方法。 - 【請求項5】 炭化水素系潤滑剤の添加量が0.5〜2.
0wt%である請求項1ないし3のいづれかに記載の希
土類金属間化合物磁石の製造方法。 - 【請求項6】 酸化抑制剤の添加量が0.01〜2.0
wt%である請求項1ないし5のいづれかに記載の希土
類金属間化合物永久磁石の製造方法。 - 【請求項7】 酸化抑制剤の添加量が0.02〜0.1
wt%である請求項1ないし5のいづれかに記載の希土
類金属間化合物永久磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6031408A JPH07240331A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 希土類金属間化合物磁石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6031408A JPH07240331A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 希土類金属間化合物磁石の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07240331A true JPH07240331A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12330441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6031408A Pending JPH07240331A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 希土類金属間化合物磁石の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07240331A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09190909A (ja) * | 1995-11-10 | 1997-07-22 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | R−t−n系永久磁石粉末および異方性ボンド磁石の製造方法 |
| JP2011228656A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-11-10 | Nitto Denko Corp | 永久磁石及び永久磁石の製造方法 |
| CN103521758A (zh) * | 2013-10-22 | 2014-01-22 | 爱科科技有限公司 | 一种钕铁硼合金制粉的方法 |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP6031408A patent/JPH07240331A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09190909A (ja) * | 1995-11-10 | 1997-07-22 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | R−t−n系永久磁石粉末および異方性ボンド磁石の製造方法 |
| JP2011228656A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-11-10 | Nitto Denko Corp | 永久磁石及び永久磁石の製造方法 |
| CN102511071A (zh) * | 2010-03-31 | 2012-06-20 | 日东电工株式会社 | 永久磁铁及永久磁铁的制造方法 |
| CN103521758A (zh) * | 2013-10-22 | 2014-01-22 | 爱科科技有限公司 | 一种钕铁硼合金制粉的方法 |
| CN103521758B (zh) * | 2013-10-22 | 2016-06-08 | 爱科科技有限公司 | 一种钕铁硼合金制粉的方法 |
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