JPH07242636A - Fo−3216物質及びその製造法 - Google Patents

Fo−3216物質及びその製造法

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JPH07242636A
JPH07242636A JP6031487A JP3148794A JPH07242636A JP H07242636 A JPH07242636 A JP H07242636A JP 6031487 A JP6031487 A JP 6031487A JP 3148794 A JP3148794 A JP 3148794A JP H07242636 A JPH07242636 A JP H07242636A
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JP
Japan
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substance
culture
toxic salt
medium
penicillium
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Application number
JP6031487A
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English (en)
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Satoshi Omura
智 大村
Kazuro Shiomi
和朗 塩見
Hiroshi Koda
洋 供田
Rokurou Masuma
碌郎 増間
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Kitasato Institute
Original Assignee
Kitasato Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アシルコエンザイムAコレステロールアシル
転位酵素に対する阻害活性を示し、ヒトのコレステロー
ル蓄積に起因する疾病の予防および治療に有効な物質を
提供するものである。 【構成】 下記の式(1) 【化1】 (式中、RはHまたはCOCH3 を示し、YはOH、O
CHOCH3 またはOを示し、XはOまたはN−CH2
−CH2 OHを示し、点線と実線の二重線は単結合また
は二重結合を示す)で表されるFO−3216物質また
はその非毒性塩である。 【効果】 本物質はアシルコエンザイムAコレステロー
ル転位酵素阻害作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アシルコエンザイムA
コレステロールアシル転位酵素阻害を有する新規物質F
O−3216物質及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いくつかの高脂血症薬物が知られ
ていたが、未だに有効な物質は得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、食生活の向上に
伴い成人の高脂血症や動脈硬化などコレステロール蓄積
に起因する症状が現代病として問題視されている。コレ
ステロールはアシルコエンザイムAからアシル基転位に
よりコレステロールエステルとなり、細胞内および血中
リポ蛋白に蓄積される。このアシル基転位反応を触媒す
る酵素がアシルコエンザイムコレステロールアシル転位
酵素であり、コレステロールの腸管からの吸収および冠
動脈における泡沫細胞の形成に深く係わっている。
【0004】従って、アシルコエンザイムAコレステロ
ールアシル転位酵素を阻害する物質は、かかる疾病に有
効であることが推察される。かかる実情において、アシ
ルコエンザイムAコレステロールアシル転位酵素阻害活
性を有する物質を提供することは、高脂血症やそれに基
く動脈硬化などの成人病の治療上有用なことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微生物の
生産する代謝産物について研究を続けた結果、新たに土
壌から分離したFO−3216菌株の培養液中にアシル
コエンザイムAコレステロールアシル転位酵素阻害活性
を有する物質が産生されることを見出した。次いで、培
養物からアシルコエンザイムAコレステロールアシル転
位酵素阻害活性物質を分離、精製することによりFO−
3216物質を得た。本発明はかかる知見に基いて完成
されたものであって、その目的とするところは下記一般
式(1)
【0006】
【化6】 (式中、RはHまたはCOCH3 を示し、YはOH、O
CHOCH3 またはOを示し、XはOまたはN−CH2
−CH2 OHを示し、点線と実線の二重線は単結合また
は二重結合を示す)で表されるFO−3216物質また
その非毒性塩を提供するものである。本発明の別の目的
は、更に下記式(2)、(3)、(4)および(5)で
表されるFO−3216I物質
【0007】
【化7】 FO−3216II物質
【0008】
【化8】 FO−3216III 物質
【0009】
【化9】 FO−3216IV物質
【0010】
【化10】 またはその非毒性塩を提供するものである。
【0011】本発明の更に別の目的は、ペニシリウム属
に属し、FO−3216物質を生産する能力を有する微
生物を培地に培養し、該培養物にFO−3216物質を
蓄積せしめ、該培養物からFO−3216物質を採取
し、所望によりそれらの非毒性塩となすことを特徴とす
るFO−3216物質またはそれらの塩の製造法を提供
するものである。
【0012】本発明の更なる別の目的は、ペニシリウム
属に属し、FO−3216物質を生産する能力を有する
微生物がペニシリウム エスピー・FO−3216(P
enicillium sp.FO−3216)FER
M P−14152を提供することにある。
【0013】FO−3216物質を生産する能力を有す
る微生物(以下、FO−3216物質生産菌と称する)
は、ペニシリウム属に属するが、例えば本発明者らが分
離したペニシリウム属に属するFO−3216菌株は、
本発明の最も有効に使用される菌株の一例である。本発
明のFO−3216物質を生産するために使用される菌
株としては、例えば本発明者らによって土壌から分離さ
れたペニシリウム エスピー・(Penicilliu
m sp.)FO−3216株が挙げられる。本菌株の
菌学的性状を示すと次の通りである。
【0014】I.形態的性質 本菌株はバレイショ・ブドウ糖寒天培地、麦芽エキス寒
天培地、ツアペック・イースト寒天培地等で比較的良好
に生育し、分生子の着生も良好である。バレイショ・ブ
ドウ糖寒天培地に生育したコロニーを顕微鏡で観察する
と菌糸は透明で隔壁を有しており、分生子柄は基底菌糸
より直生している。そしてその表面は平滑である。
【0015】ペニシラスは単輪生で、梗子はとっくり型
で3〜5個群生するが、しばしば1〜2個の場合もあ
る。その大きさは7.5〜10.0×2〜3μmであ
る。はじめはフィアロ型分生子が、梗子の頂端に一個着
生し、培養時間の経過とともに連鎖状となり、最終的に
はこの連鎖は150μm前後に達する。分生子は球形
で、大きさは2.5〜3.0μmであり、その表面は平
滑である。
【0016】II.各種培地上での諸性状 各種培地上で25℃、14日間培養した場合の肉眼的に
観察した結果を表1に示した。各培地において、菌の生
育に伴う分泌液および菌核の形成は観察されなかった。
【0017】
【表1】
【0018】III.生理的性状 1)最適生育条件 本菌株の最適生育条件はYpSs培地においてpH3〜
10であり、生育温度は12〜31℃である。 2)生育の範囲 本菌株の生育範囲はYpSs培地においてpH2〜1
0、生育温度は9〜32℃である。 3)好気性、嫌気性の区別:好気性
【0019】以上の形態的特徴、培養性状および生理的
性状に基づき、既知菌種との比較を試みた結果、本菌株
はペニシリウム(Penicillium)属に属する
菌種であると考えられ、ペニシリム エスピー・FO−
3216と命名した。本菌株は、ペニシリウム エスピ
ー・FO−3216(Penicillium sp・
FO−3216)として、工業技術院生命工学工業技術
研究所に寄託されている。受託番号はFERM P−1
4152であり、受託日は平成6年2月17日である。
【0020】以上、FO−3216物質生産菌について
説明したが、菌の一般的性状として菌学上の性状はきわ
めて変異し易く、一定したものではなく、自然的にある
いは通常行われる紫外線照射またはX線照射または変異
誘導体、例えばN−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロ
ソグアニジン、エチルメタンスルホネートなどを用いる
人工的変異手段により変異することは周知の事実であ
り、このような人工的変異株は勿論、自然変異株も含
め、ペニシリウム属に属し、FO−3216物質を生産
する能力を有する菌株はすべて本発明に使用することが
できる。又、細胞融合、遺伝子操作などの細胞工学的に
変異させた菌株もFO−3216物質生産菌として包含
される。
【0021】本発明においては、先ずペニシリウム属に
属するFO−3216物質を生産する能力を有する生産
菌が培地に培養される。本菌の培養においては、通常真
菌類の培養法が一般に用いられる。培地としては、微生
物が同化し得る炭素源、資化し得る窒素源および無機
物、更に必要に応じてその他の栄養物をほどよく含有す
る合成培地または天然培地を使用することができる。培
地に使用される炭素源および窒素源としては、使用菌株
の利用可能なものならばいずれの種類でもよい。
【0022】同化し得る炭素源としては、例えばグルコ
ース、シュークロース、グリセロール、フラクトース、
マルトース、マンニトール、キシロース、ガラクトー
ス、リボース、デキストリン、糖密、澱粉またはその加
水分解物等の種々の炭水化物が利用できる。その濃度は
通常、培地に対して0.1〜5%が好ましい。又、グル
コン酸、ピルビン酸、乳酸、酢酸等の各種有機酸、グリ
シン、グルタミン酸、アラニン等の各種アミノ酸、さら
にはメタノール、エタノール等のアルコール類やノルマ
ルパラフィン等の非芳香属炭化水素、あるいは植物もし
くは動物性の各種油脂等も使用可能である。
【0023】資化し得る窒素源としては、例えばアンモ
ニア、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム、硝酸アンモニウム等の各種無機酸あるいは
有機酸のアンモニウム塩類、尿素、ペプトン、NZ−ア
ミン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コーン・ステ
ィープ・リカー、酵母エキス、乾燥酵母、NZ−アミ
ン、綿実粉、落花生粉、大豆粉あるいはその消化物、カ
ゼインあるいはその水分解物などの含窒素有機物質、さ
らには、グリシン、グルタミン酸、アラニン等の各種ア
ミノ酸が使用可能である。
【0024】無機物としては、例えば各種リン酸塩、硫
酸塩、食塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム等を使
用できる。さらには必要に応じて微量の重金属塩、消泡
剤としての動物、植物、鉱物油等を添加することもでき
る。また、栄養要求性を示す変異株を用いる場合には、
当然その栄養要求性を満足させる物質を培地に加えなけ
ればならないが、この種の栄養素は、天然物を含む培地
を使用する場合は、とくに添加を必要としない場合があ
る。
【0025】培養は通常振とうまたは通気攪拌培養など
の好気的条件下で行うのがよい。工業的には深部通気攪
拌培養が好ましい。培養のpHはたとえば4〜9である
が、pH5付近で培養を行うのが好ましい。培養温度は
例えば25〜30℃で行い得るが、好ましくは27℃付
近に保つのがよい。培養時間は液体の場合、通常2〜1
日間培養を行うと、本発明のFO−3216物質が蓄積
されるので、培養中の蓄積量が最大に達した時に、培養
を終了すればよい。
【0026】これらの培地組成、培地の液性、培養温
度、攪拌速度、通気量などの培養条件は使用する菌株の
種類や外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節、選択されることはいうまでもない。液
体培養において、発泡があるときは、シリコン油、植物
油、界面活性剤などの消泡剤を適宜使用できる。このよ
うにして得られた培養物に蓄積される本発明のFO−3
216物質は菌体内および培養濾液中に含有されるの
で、培養物を遠心分離して培養濾液と菌体とに分離し、
各々から本発明のFO−3216物質を採取するのが有
利である。
【0027】培養濾液または菌体から本物質FO−32
16I、II、III 、IVを採取するには、通常の微生物の
培養物から代謝物を採取するのに用いられる手段を単独
あるいは任意の順序に組み合わせ、または反復して用い
られる。すなわち、例えば抽出濾過、遠心分離、透析、
濃縮、乾燥、凍結、吸着、脱着、各種溶媒に対する溶解
度の差を利用する例えば沈澱、結晶化、再結晶、転溶、
向流分配法さらに各種クロマトグラフイー等の手段が用
いられる。
【0028】また、本発明のFO−3216I 、II、II
I およびIV物質の薬学的に許容し得る塩としては、例え
ばナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を常法
により製造することができる。本発明のFO−3216
I、II、III およびIV物質の理化学的性状について述べ
る。
【0029】FO−3216I物質の理化学的性状は次
の通りである。 (1)性状:黄色粉末 (2)分子量:353(M+H、高速原子衝撃質量分析
による) (3)分子式:C19254 Cl (4)融点:84〜85℃ (5)比旋光度:〔α〕D 25=+150°(c=1.0
7、メタノール)
【0030】(6)紫外部吸収スペクトル:メタノール
中で測定した紫外部吸収スペクトルは図1に示す通りで
あり、205nm(ε=8500)、215nm(ショ
ルダー、ε=7050)、264nm(ε=480
0)、386nm(ε=21500)に特徴的な吸収極
大を示す。 (7)赤外部吸収スペクトル:KBr錠で測定した赤外
部吸収スペクトルは図2に示す通りであり、3246、
2960、2920、2870、1670、1610、
1560、1460、1370、1260、1140、
1060、960cm-1に極大吸収帯を有する。
【0031】(8)プロトン核磁気共鳴スペクトル(重
クロロホルム中):化学シフト(ppm)及びスピン結
合定数(Hz)を表2に示す。 (9)13C核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム
中):化学シフト(ppmを表4に示す。 (10)溶剤に対する溶解性:メタノール、ベンゼン、
クロロホルム、酢酸エチルに可溶、水、ヘキサンに難溶 (11)呈色反応:硫酸、ヨウ素に陽性 (12)塩基性、酸性、中性の区別:中性物質
【0032】FO−3216II物質の理化学的性状は次
の通りである。 (1)性状:黄色粉末 (2)分子量:395(M+H、高速原子衝撃質量分析
による) (3)分子式:C21275 Cl (4)融点:83〜85℃ (5)比旋光度:〔α〕D 25=−341°(c=0.2
0、メタノール)
【0033】(6)紫外部吸収スペクトル:メタノール
中で測定した紫外部吸収スペクトルは図3に示す通りで
あり、205nm(ε=11800)、267nm(ε
=7900)、390nm(ε=39400)nmに特
徴的な吸収極大を示す。 (7)赤外部吸収スペクトル:KBr錠で測定した赤外
部吸収スペクトルは図4に示す通りであり、3430、
2960、2930、2870、1750、1670、
1610、1560、1460、1370、1270、
1240、1150、1060、1030、970cm
-1に極大吸収帯を有する。
【0034】(8)プロトン核磁気共鳴スペクトル(重
クロロホルム中):化学シフト(ppm)及びスピン結
合定数(Hz)を表2に示す。 (9)13C核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム
中):化学シフト(ppmを表4に示す。 (10)溶剤に対する溶解製:メタノール、ベンゼン、
クロロホルム、酢酸エチルに可溶、水、ヘキサンに難溶 (11)呈色反応:硫酸、ヨウ素に陽性 (10)塩基性、酸性、中性の区別:中性物質
【0035】FO−3216III 物質の理化学的性状は
次の通りである。 (1)性状:黄色粉末 (2)分子量:351(M+H、高速原子衝撃質量分析
による) (3)分子式:C19234 Cl (4)融点:58〜61℃ (5)比旋光度:〔α〕D 25=−108°(c=0.1
9、メタノール)
【0036】(6)紫外部吸収スペクトル:メタノール
中で測定した紫外部吸収スペクトルは図5に示す通りで
あり、202nm(ε=8100)、248nm(ε=
7000)、314nm(ショルダー、ε=400
0)、322nm(ショルダー、ε=4300)、34
0nm(ショルダー、ε=4000)、355nm(ε
=8600)、390nm(ショルダー、ε=980
0)、407nm(ε=10200)、430nm(シ
ョルダー、ε=7500)、464nm(ショルダー、
ε=2700)に特徴的な吸収極大を示す。 (7)赤外部吸収スペクトル:KBr法で測定した赤外
部吸収スペクトルは図6に示す通りであり、3420、
2960、2930、2850、1720、1630、
1560、1530、1460、1380、1170、
1120、1040、850cm-1に極大吸収帯を有す
る。
【0037】(8)プロトン核磁気共鳴スペクトル(重
クロロホルム中):化学シフト(ppm)及びスピン結
合定数(Hz)を表3に示す。 (9)13C核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム
中):化学シフト(ppmを表4に示す。 (10)溶剤に対する溶解性:メタノール、ベンゼン、
クロロホルム、酢酸エチルに可溶、水、ヘキサンに難溶 (11)呈色反応:硫酸、ヨウ素に陽性 (12)塩基性、酸性、中性の区別:中性物質
【0038】FO−3216IV物質の理化学的性状は次
の通りである。 (1)性状:黄色粉末 (2)分子量:434(M+H、高速原子衝撃質量分析
による) (3)分子式:C2328NO5 Cl (4)融点:122〜125℃ (5)比旋光度:〔α〕D 25=+2170°(c=0.
1、メタノール)
【0039】(6)紫外部吸収スペクトル:メタノール
中で測定した紫外部吸収スペクトルは図7に示す通りで
あり、235nm(ε=15600)、345nm(シ
ョルダー、ε=22500)、370nm(ε=234
00)、485nm(ε=3900)に特徴的な吸収極
大を示す。 (7)赤外部吸収スペクトル:KBr法で測定した赤外
部吸収スペクトルは図8に示す通りであり、2960、
2870、1730、1700、1595、1500、
1370、1230、1150、1080、1000、
860cm-1に極大吸収帯を有する。
【0040】(8)プロトン核磁気共鳴スペクトル(重
クロロホルム中):化学シフト(ppm)及びスピン結
合定数(Hz)を表3に示す。 (9)13C核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム
中):化学シフト(ppmを表4に示す。 (10)溶剤に対する溶解性:メタノール、ベンゼン、
クロロホルム、酢酸エチルに可溶、水、ヘキサンに難溶 (11)呈色反応:硫酸、ヨウ素に陽性 (12)塩基性、酸性、中性の区別:塩基性物質
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】以上のとおり、本発明のFO−3216
I、II、III およびIV物質の理化学的性状について詳述
したが、その結果、物質FO−3216I、II、III お
よびIVはいずれもアザフィロン系化合物であることが判
明した。既知のアザフィロン系化合物の中には物質FO
−3216I、IIおよびIVと構造および理化学的性状の
一致する化合物はこれまで報告されておらず、FO−3
216I、IIおよびIV物質は新規物質であると決定し
た。
【0045】また、FO−3216III 物質はTL−1
(ヘテロサイクルズ、第30巻、第1号、607〜61
6頁、1990年)と同一の平面構造を有するが、比旋
光度、プロトン核磁気共鳴スペクトルおよび13C核磁気
共鳴スペクトルにおいて明らかに区別できるので、物質
FO−3216III も新規物質であると決定した。
【0046】ラット由来アシルコエンザイムAコレステ
ロールアシル転位酵素に対する阻害作用:アシルコエン
ザイムAコレステロールアシル転位酵素活性に対する影
響は、ラツト肝ミクロソーム画分より調製した粗酵素を
用い300μM(1−14C)Oleoyl−CoA;3
mg/mlコレステロールを各々20μl(0.02μ
lCi);6.67μl添加し、37℃で30分間反応
させ、総脂質をクロロホルム:メタノール(2:1)混
合液で抽出した。
【0047】この抽出後、TLC(キーゼルゲルGF
254 、展開溶媒として石油エーテル:ジエチルエーテ
ル:酢酸、90:10:1)で各脂質を分離後、コレス
テロールエステル画分をかきとり、液体シンチレーショ
ンカウンターでアシルコエンザイムAコレステロールア
シル転位酵素活性を測定した。本酵素に対する50%阻
害濃度を算定した結果は、FO−3216I物質は37
μg/ml、FO−3216II物質は18.5μg/m
l、FO−3216III 物質は18μg/ml、FO−
3216IV物質は50μg/mlであった。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明により新
規FO−3216I、II、III およびIV物質およびその
製造法を提供することができ、その物質はアシルコエン
ザイムAコレステロールアシル転位酵素に対する阻害活
性を示すことから、ヒトのコレステロール蓄積に起因す
る疾病の予防および治療に有用であると考えられる。
【0049】
【実施例】次いで本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明は何らこれに限定されるものではない。寒天斜面
培地で培養したペニシリウム・エスピーFO−3216
株(FERMP14152号)により、グルコース2.
0%、ポリペプトン(極東製薬工業製)0.7%、酵母
エキス(オリエンタル酵母工業製)0.2%、硫酸マグ
ネシウム7水和物0.05%、リン酸二水素カリウム
0.1%、寒天0.1%からなる液体培地(pH5.
6)を100mlづつ分注した500ml容三角フラス
コ2本に1白金耳ずつ接種し、27℃で2日間振盪培養
して、種培養液を得た。
【0050】この種培養液をサッカロース2.0%、グ
ルコース1.0%、コーン・スティープ・パウダー(庄
野澱粉製)0.5%、肉エキス0.5%、リン酸二水素
カリウム0.1%、硫酸マグネシウム7水和物0.05
%、炭酸カルシウム0.3%、寒天0.1%、硫酸第1
鉄7水和物0.001%、塩化マンガン4水和物0.0
01%、硫酸亜鉛7水和物0.001%、硫酸銅5水和
物0.001%、塩化コバルト2水和物0.001%か
らなる液体培地(pH6.0)を30l ジャーファーメ
ンター1基に20l を仕込み、蒸気滅菌冷却後、種培養
した培養液200mlを無菌的に移植し、攪拌速度25
0rpm、通気量10l /分の培養条件で、27℃で7
2時間通気攪拌した。
【0051】培養液は遠心分離し、得られた菌体を3l
のアセトンで抽出し減圧濃縮した。これを再び酢酸エチ
ルで抽出し、減圧濃縮後、35gの粗物質Aを得た。こ
れを少量のクロロホルムに溶解し、クロロホルムで充填
したシリカゲルカラム(900g、Merck Ar
t.7734)にかけ、クロロホルム−メタノール(1
00:3)で洗浄後、クロロホルム−メタノール(10
0:7)で溶出し、減圧濃縮により粗物質B1gおよび
C10gを得た。
【0052】粗物質Bをクロロホルム−メタノール
(9:1)を展開溶媒として薄層シリカゲルクロマトグ
ラフイー(Merk Art.5744)を行い、Rf
値0.4の赤色バンドをかきとり、これをクロロホルム
−メタノール(9:1)で抽出することにより物質FO
−3216IVの赤色粉末を10mg得た。
【0053】また一方、粗物質Cを少量のトルエンに溶
解し、トルエンで充填したシリカゲルカラム(420
g、Merck Art.7734)にかけ、トルエン
−アセトン(100:5)で洗浄後、トルエン−アセト
ン(100:10)および(100:15)で溶出し、
これらを減圧濃縮により粗物質D300mg、粗物質E
270mgをそれぞれ得た。
【0054】続いて粗物質Dをトルエン−アセトン(1
00:25)を展開溶媒として薄層シリカゲルクロマト
グラフイー(Merck Art.5744)を行い、
Rf値0.7の黄色のバンドをかきとり、これをクロロ
ホルム−メタノール(9:1)で抽出することにより物
質FO−3216IIの黄色粉末を10mg得た。
【0055】また粗物質Eをトルエン−アセトン(10
0:25)を展開溶媒として薄層シリカゲルクロマトグ
ラフイー(Merck Art.5744)を行い、R
f値0.4およびRf値0.2の黄色のバンドをかきと
り、これをクロロホルム−メタノール(9:1)で抽出
することにより物質FO−3216I、III の黄色粉末
をそれぞれ190mg、35mg得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】FO−3216I物質の紫外部吸収スペクトル
である。
【図2】FO−3216I物質の赤外部吸収スペクトル
である。
【図3】FO−3216II物質の紫外部吸収スペクトル
である。
【図4】FO−3216II物質の赤外部吸収スペクトル
である。
【図5】FO−3216III 物質の紫外部吸収スペクト
ルである。
【図6】FO−3216III 物質の赤外部吸収スペクト
ルである。
【図7】FO−3216IV物質の紫外部吸収スペクトル
である。
【図8】FO−3216IV物質の赤外部吸収スペクトル
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 1/14 A 8828−4B 9/99 C12P 17/06 7432−4B 17/12 7432−4B //(C12N 1/14 C12R 1:80) (C12P 17/06 C12R 1:80) (C12P 17/12 C12R 1:80) (72)発明者 増間 碌郎 東京都港区白金5丁目9番1号 社団法人 北里研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1) 【化1】 (式中、RはHまたはCOCH3 を示し、YはOH、O
    COCH3 またはOを示し、XはOまたはN−CH2
    CH2 OHを示し、点線と実線の二重線は単結合または
    二重結合を示す)で表されるFO−3216物質または
    その非毒性塩。
  2. 【請求項2】 下記の式(2) 【化2】 で表されるFO−3216I物質またはその非毒性塩。
  3. 【請求項3】 下記の式(3) 【化3】 で表されるFO−3216II物質またはその非毒性塩。
  4. 【請求項4】 下記の式(4) 【化4】 で表されるFO−3216III 物質またはその非毒性
    塩。
  5. 【請求項5】 下記の式(5) 【化5】 で表されるFO−3216IV物質またはその非毒性塩。
  6. 【請求項6】 ペニシリウム属に属し、FO−3216
    物質を生産する能力を有する微生物を培地に培養して培
    養物中にFO−3216物質を蓄積せしめ、該培養物か
    らFO−3216物質を採取し、所望によりその非毒性
    塩となすことを特徴とするFO−3216物質あるいは
    それらの塩の製造法。
  7. 【請求項7】 ペニシリウム属に属し、FO−3216
    物質を生産する能力を有する微生物を培地に培養し、該
    培養物中にFO−3216物質を蓄積せしめ、該培養物
    からFO−3216I物質、FO−3216II物質、F
    O−3216III 物質、FO−3216IV物質を採取
    し、所望によりその非毒性塩となすことを特徴とするF
    O−3216I 、FO−3216II、FO−3216II
    I および/またはFO−3216VI物質あるいはそれら
    の非毒性塩の製造法。
  8. 【請求項8】 ペニシリウム属に属し、FO−3216
    物質を生産する能力を有する微生物がペニシリウム エ
    スピー・FO−3216(Penicillium s
    p.FO−3216 FERM P−14152)であ
    る請求項2ないし7項のいずれかに記載の製造法。
  9. 【請求項9】 ペニシリウム属に属しFO−3216物
    質を生産する能力を有する微生物。
  10. 【請求項10】 微生物がペニシリウム エスピー・F
    O−3216(FERM P−14152)である請求
    項9記載の微生物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103910708A (zh) * 2014-02-28 2014-07-09 中山大学 一种海洋真菌来源的Azaphilones化合物及其制备方法和应用
CN107382857A (zh) * 2017-07-31 2017-11-24 内蒙古康元生物技术有限公司 化合物、该化合物的制备方法以及该化合物的应用和应用其的产品
CN109400527A (zh) * 2018-04-20 2019-03-01 中国科学院成都生物研究所 一种具有抗炎活性的红色食用真菌色素及其制备方法
CN116410185A (zh) * 2023-03-31 2023-07-11 济南大学 嗜氮酮类化合物及其制备方法和在制备神经退行性疾病药物中的应用

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