JPH07257576A - シートパレット - Google Patents

シートパレット

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Publication number
JPH07257576A
JPH07257576A JP5617194A JP5617194A JPH07257576A JP H07257576 A JPH07257576 A JP H07257576A JP 5617194 A JP5617194 A JP 5617194A JP 5617194 A JP5617194 A JP 5617194A JP H07257576 A JPH07257576 A JP H07257576A
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JP
Japan
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sheet
cured film
sheet pallet
crosslinked cured
thermoplastic resin
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Pending
Application number
JP5617194A
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English (en)
Inventor
Shuji Sakamoto
秀志 坂本
Katsuya Watanabe
克也 渡辺
Noriaki Harada
典明 原田
Toru Suzuki
亨 鈴木
Saburo Nishida
三郎 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AARU PII TOUPURA KK
MITSUMURA INSATSU KK
JNC Corp
Original Assignee
AARU PII TOUPURA KK
MITSUMURA INSATSU KK
Chisso Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by AARU PII TOUPURA KK, MITSUMURA INSATSU KK, Chisso Corp filed Critical AARU PII TOUPURA KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 熱可塑性樹脂製基材シートの片面もしくは両
面にアクリレート系オリゴマーおよびアクリレート系モ
ノマーからなる群から選ばれた一種もしくは二種以上を
含有する硬化用組成物からなる架橋硬化膜を有するシー
トパレット。 【効果】 本発明は、耐受傷性・耐摩耗性に優れ、作業
性に優れ、耐用回数が大幅に向上したシートパレットを
供給することを可能とした。また、このシートパレット
によりほこりや汚れ付着、およびシート同士の密着によ
る作業上のトラブルが減少した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷役作業に用いられる
シートパレットに関するものである。さらに詳しくは、
複数の荷物を積載・保持し、下側にプラテンを滑りこま
せて荷物と共に移動および保管されるシート状の荷運び
用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】貨物の物流分野において、従来の木製パ
レットやプラスチック製パレットなどに代わって、コス
トの低下、貯蔵保管スペースの節約、製造の簡便さなど
のメリットから樹脂製シートパレットが急速に普及して
いる。シートパレットは、荷物を載せる面(以下載荷面
と称す)の摩擦係数はプラテンを滑り込ませる面(以下
載荷面の裏面と称す)の摩擦係数より大きいことが必要
とされ、これまで数多くの技術が開示されている。
【0003】例えば、実公昭55−16821には載荷
面である上面が裏面(下面)より荒い面に形成する技術
が、実公昭62−40905には、荷物が合成樹脂フィ
ルムから製作された袋のような外装を有する荷物を運
搬、移送する際に載荷面を裏面より粗度を小さくするこ
とが開示されている。また、実開昭56−28931に
載荷面に接着剤を塗布する技術が、実開昭57−854
24には載荷面の全面または一部にポリマーエマルジョ
ンを塗布する技術が開示されている。しかしながらこれ
らのシートパレットでは、荷物やプラテンにより受傷・
摩擦しやすく、繰り返し使用されるような長期使用は問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解決し、耐受傷性および耐摩耗性が優
れ、載荷時の作業性に優れ、また、耐用回数の長いシー
トパレットを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。 (1)熱可塑性樹脂製基材シートの片面もしくは両面に
架橋硬化膜を有するシートパレット。 (2)熱可塑性樹脂シートの片面もしくは両面に架橋硬
化膜を有する熱可塑性樹脂フィルムを積層してなるシー
トパレット。 (3)載荷面の摩擦係数が載荷面の裏面の摩擦係数より
大きいことからなる前記第1項もしくは第2項記載のシ
ートパレット。 (4)架橋硬化膜が、網点状であり、凸部の高さが5〜
50μmである前記第1項記載のシートパレット。 (5)架橋硬化膜が、アクリレート系オリゴマーおよび
アクリレート系モノマーからなる群から選ばれた一種も
しくは二種以上を含有する硬化用組成物を硬化したもの
である前記第1項もしくは第2項記載のシートパレッ
ト。 (6)架橋硬化膜が帯電防止性を有する前記第1項もし
くは第2項記載のシートパレット。 (7)架橋硬化膜が無機系減摩剤を含有して載荷面を形
成する前記第1項もしくは第2項記載のシートパレッ
ト。 (8)架橋硬化膜が無機系減摩剤および有機系減摩剤か
ら選ばれた少なくとも一種を含有して載荷面の裏面を形
成する前記第1項もしくは第2項記載のシートパレッ
ト。 (9)導電性を有する熱可塑性樹脂シート表面積に対す
る架橋硬化膜占有面積が10〜90%である前記第1項
記載のシートパレット。 (10)架橋硬化膜が電子線硬化膜である前記第1項も
しくは第2項記載のシートパレット。 (11)厚み10〜100μmの熱可塑性樹脂フィルム
の表面にアクリレート系オリゴマーおよびアクリレート
系モノマーからなる群から選ばれた一種もしくは二種以
上を含有する硬化用組成物を硬化させ、得られた架橋硬
化膜を有するフィルムを厚み0.5〜5mmの熱可塑性
樹脂シートにラミネートするシートパレットの製法。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。本発明のシ
ートパレットで用いられる熱可塑性樹脂製基材シートと
しては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹
脂;ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体
などのスチレン系樹脂;ポリメチルメタアクリレートな
どのアクリル系樹脂;6−ナイロン、66−ナイロン、
12−ナイロン、6・12−ナイロンなどのポリアミド
系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレートなどのポリエステル系樹脂;ポリ塩化ビニ
ル系樹脂などの熱可塑性樹脂およびこれらの混合物など
からなる単一体シート、発泡シート、積層シートなどが
挙げられる。積層シートとしては、熱可塑性樹脂シート
(厚み0.5〜5mm好ましくは1〜2mm)と、熱可
塑性樹脂フィルム(厚み10〜100μm)上に架橋硬
化膜を形成したフィルムもしくは他機能を有するフィル
ムとを積層したものも含まれる。該熱可塑性樹脂フィル
ムとしては上記シートに用いる材料と同じものがあげら
れる。該積層シートの主成分と該フィルムの主成分とが
同一であっても、また、異なっていても実用可能であれ
ば構わない。
【0007】これらの熱可塑性樹脂シートには耐熱安定
剤、耐候安定剤、可塑剤、滑剤、スリップ剤、抗菌剤、
防カビ剤、帯電防止剤、電荷移動型ポリマー、核剤、難
燃剤、顔料、染料、無機質充填剤、有機質充填剤などを
その目的に応じて配合することができる。
【0008】また、前記熱可塑性樹脂シートは、静電気
による汚れの付着や、シート同志の密着(ブロッキン
グ)トラブルが回避する目的で導電性を付与してもよ
い。導電性能を付与したシートとしては、カーボンブラ
ック、金属粒子、金属もしくは金属酸化物被覆粒子、炭
素繊維、ステンレス鋼繊維、金属もしくは金属酸化物被
覆繊維などを必要に応じ配合した単一体シート、発泡シ
ート、積層シートを用いてもよく、また、炭素繊維、ス
テンレス鋼繊維、銅化合物被覆合成繊維、カーボンブラ
ック配合合成繊維、カーボンブラック配合複合合成繊維
などの導電性繊維から得られた導電性不織布もしくは導
電性編・織布を該熱可塑性樹脂シート表面に融着一体化
したものでもよい。
【0009】熱可塑性樹脂シートの表面には、架橋硬化
膜の接着性を向上させるために、薬品処理、カップリン
グ処理、プライマー処理、プラズマ処理、コロナ放電処
理などの表面処理を必要に応じ施してもよい。
【0010】本発明のシートパレットにおける架橋硬化
膜は、シートパレットの載荷面および裏面の両面にあっ
ても構わないが、要求される耐久性能、使用環境条件な
どから載荷面と裏面のいずれかの面にあってもよく、耐
受傷性が損なわれない程度に部分的に形成されていても
よい。また、シート同志の密着によるトラブル防止を目
的とし、網点状、網目状、ストライプ状などのパターン
形状の架橋硬化膜が好適に形成されるが、ダンボール
箱、紙袋やフィルム包装された荷物などとシートパレッ
ト載荷面との摩擦力を向上させるためのくさび効果を目
的として、パターン形状を網点状とし、網点の高さを5
μm以上とすることが好ましい。網点の高さが50μm
を越えるものについては、硬化手段が電子線であっても
多くのエネルギーを必要とすることから、実用性に欠け
るものとなる。
【0011】本発明のシートパレットにおける架橋硬化
膜のシート表面積に対する占有面積の割合(以下占有面
積比RS)は、熱可塑性樹脂シートが非導電性の場合、
10〜100%である。また、導電性を有するシートの
場合、RSは10〜90%とすることが望ましく、RS
10%未満では、シートパレットの耐受傷性が十分では
なく、90%を越えると導電性を有する熱可塑性樹脂シ
ートの導電性能が発揮されなくなる。
【0012】熱可塑性樹脂シートの表面粗さは、特に限
定されるものではないが、荷物を積載したシートパレッ
トを押し引きする際に荷崩れなどの作業トラブルが起き
ないような表面状態とする必要がある。熱可塑性樹脂シ
ートの表面粗さが1〜20μmと小さい場合には、架橋
硬化膜を凸部の高さが5〜50μmの網点状とし、熱可
塑性樹脂シートの表面粗さが20〜200μmと大きい
場合には、架橋硬化膜をべた塗りすることにより前記作
業トラブルは解消される。
【0013】本発明のシートパレットの架橋硬化膜はア
クリレート系オリゴマーおよびアクリレート系モノマー
からなる群から選ばれた一種もしくは二種以上を含有す
る硬化用組成物を硬化したものである。硬化用組成物に
は、必要に応じ光重合開始剤、重合禁止剤、粘度調整
剤、溶剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、レベリング
剤、艶消し剤、顔料、染料、充填剤などを加えてもよ
い。
【0014】この硬化性組成物に用いるアクリレート系
オリゴマーとしては、ポリウレタンアクリレート系、ポ
リエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、
フェノールアクリレート系などが挙げられるが、オリゴ
マーの種類により架橋硬化膜の摩擦係数が異なることか
ら、シートパレットの載荷面の摩擦係数が裏面の摩擦係
数より大きくなるように選択することによっても前記作
業トラブルを解消することができる。特に、ウレタンア
クリレート系オリゴマーを主成分とした硬化用組成物を
硬化した架橋硬化膜は、摩擦係数が大きいことから、シ
ートパレットの載荷面に好適に用いられる。
【0015】ポリウレタンアクリレート系オリゴマーと
しては2−ヒドロキシエチルアクリレート、ジイソシア
ネート及びポリオールの反応生成物であり、ジイソシア
ネートとしては、例えば2,4トリレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンイソシアネート、メチレンフェニレ
ンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、1,
4ナフチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシア
ネートなどが、またポリオールとしては、例えばエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,4ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパンなどがそれぞ
れ挙げられる。
【0016】ポリエステルアクリレート系オリゴマーと
してはアクリル酸、多塩基性カルボン酸(又は無水物)
及びポリオールの脱水反応生成物であり、多塩基性カル
ボン酸としては、例えばトリメリット酸、ピロメリット
酸、コハク酸、マレイン酸、フタル酸、イタコン酸、テ
トラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、及びこれ
らの酸無水物、アジピン酸、セバシン酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、フマル酸などが、また、ポリオール
としては例えばエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ペンタエリスリトール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパンなどがそれぞれ挙げられる。
【0017】エポキシアクリレート系オリゴマーは、エ
ポキシ化合物とアクリル酸の付加反応生成物であり、エ
ポキシ化合物としては、例えばジグリシジルフタレー
ト、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ビニ
ルシクロヘキセンジエポキシド、エポキシ化フェノール
樹脂、エポキシ化大豆油、エポキシ化ポリブタジエン、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂などが挙げられる。
【0018】また、フェノールアクリレート系オリゴマ
ーとしてはフェノールエチレンオキサイド変性アクリレ
ート、ノニルフェノールエチレンオキサイド変性アクリ
レートなどが挙げられる。
【0019】さらに上記オリゴマー以外の特殊なアクリ
ル系オリゴマーを単独あるいは併用して用いても構わな
い。
【0020】また、アクリレート系反応性モノマーとし
ては、例えばジエチレングリコールジアクリレート、
1,6−ヘキサンジオールアクリレート、ネオペンチル
グリコールアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、フェニルセロソルブアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、フェノールエチレンオキ
サイドアクリレートなどが挙げられる。
【0021】静電気によりホコリや汚れの付着、シート
同志の密着による作業上のトラブルなどを防止する目的
で、前述の熱可塑性樹脂シートに導電性を付与する方法
の他に架橋硬化膜に導電性を付与してもよい。架橋硬化
膜に帯電防止性を付与する方法としては、硬化用組成物
に帯電防止剤、導電性フィラー、電荷移動錯体型ポリマ
ーなどを混合する方法があるが、繰り返し使用を可能と
させるために、硬化用組成物と反応可能な帯電防止剤お
よび導電性フィラーが特に好ましく用いられる。
【0022】前記帯電防止剤としては、非イオン性界面
活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性
剤、両性界面活性剤のいずれでも構わないが、帯電防止
性能の永続性を高め、また、水洗後の性能低下を少なく
し、シートパレットの耐久回数を増加させる目的から、
上記アクリレート系プレポリマーおよびアクリレート系
反応性モノマーと反応可能な帯電防止剤が好ましく、例
えば、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルア
ンモニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオキシエ
チルトリメチルアンモニウムブロマイド、(メタ)アク
リロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメチルサ
ルフェート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レートとグリシジル(メタ)アクリレートを含む共重合
体へのアクリル酸付加体、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸を含む共重
合体へのグリシジルアクリレート付加体、3−クロル−
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ブ
ロモ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
オレイン酸メチルタウリン酸ソーダ塩、トリアルキルア
ルキルエーテルアンモニウム塩、トリアルキルアルキル
エーテルアンモニウムサルフェート、アルキルベンゼン
スルホン酸トリエタノール(メタノール)アミンなどを
挙げることができ、第4級アンモニウム基を含むもの
は、帯電防止効果が優れ、添加率を減少させることが可
能なことから特に好ましく用いられる。これらの帯電防
止剤は、2〜20重量%程度の添加率で所期の帯電防止
効果が得られる。
【0023】また、導電性フィラーとしては、金属、合
金、金属酸化物、複合金属酸化物、金属被覆無機フィラ
ーなどの金属系導電性フィラーが好適に用いられ、その
ほかカーボンブラック、グラファイト、カーボンマイク
ロビーズなどのカーボン系も用いられる。導電性フィラ
ーの形状としては、特に限定されるものではなく、粒
状、繊維状などがあるが、硬化用組成物としてのコーテ
ィング適性に支障のないように選定される。これら導電
性フィラーは、粒状のもので30〜70重量%、繊維状
のもので5〜30%程度の添加率で所期の帯電防止性が
得られる。
【0024】減摩剤は、耐受傷性向上を目的としたもの
であり、その方法として、架橋硬化膜自体の硬度を向上
させる方法や摩擦係数低減により滑りやすくして受傷し
にくくする方法などがある。前者の具体的な方法として
はアルミナ、炭化珪素、酸化珪素、酸化鉄などの無機系
減摩剤を単独もしくは併用して硬化用組成物に混合する
方法があり、後者の具体的な方法としては、弗素系ポリ
マー、シリコン系ポリマー、不飽和二重結合を有するシ
リコンモノマー、脂肪酸アミドなどの有機系減摩剤を硬
化用組成物に混合する方法が挙げられる。
【0025】本発明のシートパレットの場合、耐受傷性
を向上により繰り返し使用の大幅な向上が得られるが、
載荷面の摩擦係数が裏面の摩擦係数より大きいことが望
ましく、有機系減摩剤の場合に摩擦係数が低下すること
から、架橋硬化膜が載下面に形成される場合には、該架
橋硬化膜に無機系減摩剤だけが添加されていることが好
ましく、また、架橋硬化膜が載荷面の裏面に形成される
場合には、該架橋硬化膜に無機系減摩剤および有機系減
摩剤の少なくとも1種以上の減摩剤が添加されているこ
とが好ましい。
【0026】架橋硬化膜を形成する工程としては、熱可
塑性樹脂シート(厚み0.5〜5mm好ましくは1〜2
mm)を製造した後に硬化用組成物を該シートに塗布・
硬化させる方法、熱可塑性樹脂フィルム(厚み10〜1
00μm好ましくは10〜30μm)に硬化用組成物を
塗布・硬化させたフィルムを熱可塑性樹脂シートのシー
ティング時にラミネートする方法、もしくは熱可塑性樹
脂フィルム(厚み10〜100μm好ましくは10〜3
0μm)に硬化用組成物を塗布・硬化させたフィルムと
熱可塑性樹脂シート(厚み0.5〜5mm好ましくは1
〜2mm)とをウェットラミネーション、ドライラミネ
ーション、ホットメルトラミネーションなどの公知の積
層技術によりラミネートする方法がある。硬化用組成物
の硬化手段としては、常温硬化、加熱炉、赤外線照射、
紫外線照射、電子線照射などがある。電子線照射の場
合、硬化に必要なエネルギーが少なく生産性が良好であ
り、また、重合開始剤を不用とし、充填剤による硬化へ
の影響が少なく、比較的厚い塗膜でも硬化することがで
きるなどのメリットがあることから、本発明では好適に
用いられる。電子線の照射はスキャンニングビーム法も
しくはカーテンビーム法による電子線加速器によってN
2ガス雰囲気下(O2濃度400ppm以下)で行われ、塗
膜の硬化条件は、電子線照射の場合、電子線電圧125
〜300kV、線量1〜20Mard程度である。硬化
用組成物の塗工装置としては、ブレードコーター、ナイ
フコーター、ロールコーター、ダイレクトコーターなど
のほかスクリーン、オフセット、グラビア、フレキソな
どの各種プリントタイプのコーターが挙げられる。
【0027】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明を具体的
に説明するが、本発明はこれにより限定されるものでは
ない。また、シートパレットの性能は、摩擦係数、耐受
傷性、表面抵抗率について評価した。これらの評価方法
を以下に示す。
【0028】1) 静摩擦係数はASTM D 189
4に準拠し、シートパレット載荷面に対する厚み2m
m、面粗度(JIS B 0601にて規定された10
点平均あらさ)が36μmである厚紙面の静摩擦係数
と、載荷面の裏面に対する面粗度2μmの鋼板面の静摩
擦係数をそれぞれ15.6g/m2の加重条件下にて行
った。 2) 耐受傷性は、ロータリーアブレージョンテスタ
((株)東洋精機製作所製)と摩耗輪CS17(テーバ
ー社製)を用い、試験回数500回における重量損失を
測定した。 3) 表面抵抗率の測定は三菱油化(株)製のHire
staを用い、測定電極に導電性ゴムを接触させて行な
った。
【0029】実施例において用いる硬化用組成物A〜G
の成分比はつぎの表1に示す。
【表1】
【0030】また、実施例、比較例に用いた基材シート
をつぎに示す。 基材シートA:タルク20重量%含んだポリプロピレン
シート(厚み1.5mm表裏の面粗度RZがともに10
0μm)の表裏面にコロナ処理を施し表面の濡れ張力を
42dyne/cmとした。このシートは非導電性シートで
ある。 基材シートB:PAN系炭素繊維を20重量%含んだポ
リプロピレン系シート(表裏面の面粗度RZがともに1
0μm)の表面にコロナ処理を施し表面の濡れ張力を4
0dyne/cmとした。このシートは導電性シートであ
る。
【0031】実施例1 基材シートaの片面の全面に硬化用組成物Aをべた塗り
(塗布面積100%)してのち、エレクトロンカーテン
コンベアー型電子線照射装置(ESI社製エレクトロン
EPZ−2型)を用いてN2雰囲気下(O2濃度200pp
m)で加速電圧160kV、線量6Mardで電子線を
照射し架橋硬化膜(厚み10μm)を形成させ、この架
橋硬化膜を形成した面を載荷面としたシートパレットを
得た。
【0032】実施例2 硬化用組成物をBに代える以外は、実施例1と同様にし
て架橋硬化膜を形成させ、この架橋硬化膜の形成した面
を実施例1と異なり載荷面の裏面としたシートパレット
を得た。 実施例3 基材シートbの載荷面となる面に硬化用組成物Aを、そ
の裏面に硬化用組成物Dを、それぞれピッチが1000
μmである250μm□の網点状(塗布面積比RSがそ
れぞれ6%)に塗布したのち、実施例1と同様にして架
橋硬化膜(厚みはそれぞれ20μm)を形成させシート
パレットを得た。
【0033】実施例4〜6 硬化用組成物の塗布条件をかえる以外は実施例3に準じ
て行ないシートパレットを得た。
【0034】実施例7 基材シートaの載荷面となる面に硬化用組成物のBとG
との混合物を、その裏面に硬化用組成物Gをそれぞれべ
た塗りし(塗布面積100%)、実施例1と同様に硬化
し、厚み10μmの架橋硬化膜を形成させ、シートパレ
ットを得た。
【0035】実施例8 基材シートaの両面に硬化用組成物Gをべた塗りする以
外は実施例7と同様に架橋硬化膜を形成させ、シートパ
レットを得た。
【0036】実施例9 基材シートbの載荷面となる面に硬化用組成物Cを、そ
の裏面に硬化用組成物Eを、それぞれピッチ500μm
である250μm□の網点状(塗布面積比RSが25
%)に塗布したのち、実施例1の方法に準じて架橋硬化
膜を形成させ、シートパレットを得た。
【0037】実施例10 硬化用組成物EをFに代える以外は実施例9と同様に行
ないシートパレットを得た。
【0038】実施例11 基材シートbの片面に硬化用組成物Fをピッチ500μ
mである250μm□の網点状(塗布面積比RSが25
%)に塗布したのち、実施例1と同様の方法で硬化さ
せ、架橋硬化膜(厚み20μm)を形成させ、この架橋
硬化膜の形成面を載荷面の裏面としたシートパレットを
得た。
【0039】比較例1〜2 基材シートaを比較例1、基材シートbを比較例2とし
た。これらの実施例1〜11のシートパレット、比較例
1〜2のシートを前述の所定の方法で試験を行ない評価
した。その結果を表2、表3に示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】実施例12 表面がコロナ処理された厚み15μmのポリプロピレン
フィルムの片面に硬化用組成物Aをべた塗りしたのち、
エレクトロンカーテン型電子線照射装置を用いてN2
囲気下(O2濃度200ppm)で加速電圧160kV、線
量6Mardで電子線を照射し10μmの架橋硬化膜を
形成させた。架橋硬化膜を有するフィルムの形成速度は
300m/分であった。タルクを20重量%含んだポリ
プロピレンシート(1.5mm)のシーティング時(速
度5m/分)に、溶融されたポリプロピレン樹脂の片面
より前記架橋硬化膜を有するフィルムをラミネートし
た。片面に架橋硬化膜を有する積層シートのシートパレ
ットを得た。該シートパレットの特性は、実施例1と同
等の特性を有するものであった。また、電子線照射装置
の処理速度は実施例1より大巾に速かった。 比較例3 基材シートaの載荷面にエチレン−酢酸ビニル系エクマ
ルジョン(住友化学工業(株)製、商品名スミカフレッ
クス500)を塗布・乾燥し厚み50μの塗布膜を有す
るシートパレットを得た。該シートパレットの載荷面は
静摩擦係数が0.42と高いものであったが、ロータリ
ーアブレージョンテスターを用いた耐受傷性評価では4
50mgであり、受傷しやすく繰り返し使用に耐えない
ものであった。
【0043】
【発明の効果】本発明は、耐受傷性・耐摩耗性に優れ、
作業性に優れ、耐用回数が大幅に向上したシートパレッ
トを供給することを可能とした。また、このシートパレ
ットによりほこりや汚れ付着、およびシート同士の密着
による作業上のトラブルが減少した。また、熱可塑性樹
脂フィルムに架橋硬化膜を形成した後熱可塑性樹脂シー
トをラミネートするシートパレットの製法は、熱可塑性
樹脂シートに架橋硬化膜を形成するシートパレットの製
造法よりも生産性がすぐれている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 克也 千葉県市原市辰巳台東2丁目17番地 (72)発明者 原田 典明 千葉県市原市辰巳台東2丁目17番地 (72)発明者 鈴木 亨 滋賀県甲賀郡甲西町日枝町2番地の1 ア ▲ア▼ルピ▲イ▼東プラ株式会社内 (72)発明者 西田 三郎 東京都品川区大崎1丁目15番9号 光村印 刷株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂製基材シートの片面もしく
    は両面に架橋硬化膜を有するシートパレット。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂シートの片面もしくは両面
    に架橋硬化膜を有する熱可塑性樹脂フィルムを積層して
    なるシートパレット。
  3. 【請求項3】 載荷面の摩擦係数が載荷面の裏面の摩擦
    係数より大きいことからなる請求項1もしくは請求項2
    記載のシートパレット。
  4. 【請求項4】 架橋硬化膜が、網点状であり、凸部の高
    さが5〜50μmである請求項1もしくは請求項2記載
    のシートパレット。
  5. 【請求項5】 架橋硬化膜が、アクリレート系オリゴマ
    ーおよびアクリレート系モノマーからなる群から選ばれ
    た一種もしくは二種以上を含有する硬化用組成物を硬化
    したものである請求項1もしくは請求項2記載のシート
    パレット。
  6. 【請求項6】 架橋硬化膜が帯電防止性を有する請求項
    1もしくは請求項2記載のシートパレット。
  7. 【請求項7】 架橋硬化膜が無機系減摩剤を含有して載
    荷面を形成する請求項1もしくは請求項2記載のシート
    パレット。
  8. 【請求項8】 架橋硬化膜が無機系減摩剤および有機系
    減摩剤から選ばれた少なくとも一種を含有して載荷面の
    裏面を形成する請求項1もしくは請求項2記載のシート
    パレット。
  9. 【請求項9】 導電性を有する熱可塑性樹脂シート表面
    積に対する架橋硬化膜占有面積が10〜90%である請
    求項1記載のシートパレット。
  10. 【請求項10】 架橋硬化膜が電子線硬化膜である請求
    項1もしくは請求項2記載のシートパレット。
  11. 【請求項11】 厚み10〜100μmの熱可塑性樹脂
    フィルムの表面にアクリレート系オリゴマーおよびアク
    リレート系モノマーからなる群から選ばれた一種もしく
    は二種以上を含有する硬化用組成物を硬化させ、得られ
    た架橋硬化膜を有するフィルムを厚み0.5〜5mmの
    熱可塑性樹脂シートにラミネートするシートパレットの
    製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001129936A (ja) * 1998-12-03 2001-05-15 Kyodo Printing Co Ltd 帯電防止層を備えるラミネートフィルムおよびその製造方法
JP2020045162A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 矢崎エナジーシステム株式会社 梱包フィルム及び梱包体

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