JPH07261299A - ハロゲン化銀写真乳剤及びハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真乳剤及びハロゲン化銀写真感光材料

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JPH07261299A
JPH07261299A JP6047241A JP4724194A JPH07261299A JP H07261299 A JPH07261299 A JP H07261299A JP 6047241 A JP6047241 A JP 6047241A JP 4724194 A JP4724194 A JP 4724194A JP H07261299 A JPH07261299 A JP H07261299A
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silver halide
emulsion
silver
mol
solution
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Hiroshi Takada
宏 高田
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Konica Minolta Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/0051Tabular grain emulsions

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高感度化、及び画質、保存性の向上を実現し
たハロゲン化銀写真乳剤及び写真感光材料を提供する。 【構成】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲン
化銀乳剤層を有する写真感光材料において、該塗設層の
少なくとも1層に下記特徴を有するハロゲン化銀写真乳
剤を含む。 〔表層ハロゲン化銀組成構造〕粒子最表面から深さD
1(Å)までのハロゲン化銀相の平均沃化銀含有率I1(mol
%)と、粒子最表面から深さD2(Å)までのハロゲン化銀
相の平均沃化銀含有率I2(mol%)の間に、I1−I2≧1
(mol%)なる関係が成立する。 ここで D1=1.1×[d0 2π(1/AR+1/2)]+1
3.4 D2=D1×2 d0:アスペクト比1.3以上の平板状ハロゲン化銀粒子の
平均投影面積に等しい円の直径(μm) AR:アスペクト比1.3以上の平板状ハロゲン化銀粒子
の平均アスペクト比

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高感度で保存性に優れ
たハロゲン化銀写真乳剤及び写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真用のハロゲン化銀感光材料に
対する性能上の要請は益々厳しくなっており、感度、カ
ブリ、粒状性等の写真諸特性および保存性に対して、一
層高水準の要求が生じている。特に最近にあっては、コ
ンパクトズームカメラや、一般にレンズ付カメラと称さ
れるカメラ機構付フィルムの普及に伴い、高感度化は写
真感光材料の必須要件となっている。また、写真撮影の
日常化と用途の広がりによって、ハロゲン化銀感光材料
は様々な環境下に保持され、種々の条件下で使用される
ようになり、感光材料保存時の写真性能の安定性も強く
求められるようになった。
【0003】これらの要請に応えるべく、ハロゲン化銀
感光材料について各種の改良技術開発が行われてきた。
ハロゲン化銀乳剤における高感度化技術としては、特開
昭60-14331号に開示されるような、多重構造粒子に代表
される内部高沃度コア/シェル型のハロゲン化銀粒子が
ある。ハロゲン化銀粒子に沃化銀を含有させると、感光
時に生ずる正孔をトラップして光電子との再結合は抑制
され、潜像形成効率が向上する。しかし、沃化銀含有率
を高くすると、ハロゲン化銀粒子に化学増感を施した場
合に形成される化学増感核が分散し、潜像形成効率が低
下する。加えて、ハロゲン化銀粒子の現像活性も損なわ
れることになる。上記技術は、これらの相反する問題を
解決するために、沃化銀含有率の高いコアを沃化銀含有
率の低いシェルで被覆することによって、有効な正孔ト
ラップ能の付与と現像活性の両立を意図したものであ
る。
【0004】通常の写真感光材料では、ハロゲン化銀粒
子に分光吸収特性を付与するために、粒子表面に分光増
感剤と呼ばれる色素を吸着させている。しかし、分光増
感色素とハロゲン化銀粒子との吸着力が弱い場合には、
一度ハロゲン化銀粒子表面に吸着した色素が保存時に脱
離(この現象は、高湿及び高温環境下で特に顕著であ
る)し、感度低下を引き起こす場合がある。一般に増感
色素とハロゲン化銀粒子との吸着力は、粒子表面の沃化
銀含有率が高いほど強くなる。従って、ハロゲン化銀粒
子表面の沃化銀含有率を高めることにより、保存性の改
良と増感色素の実効吸着量の増加による高感度化が期待
できる。
【0005】これを意図した技術として、特公平5-7509
6号では、内部高沃度のコア/シェル型粒子であって、
沃化銀モル分率がシェル部より高くかつ5モル%以上で
ある表面部を有するハロゲン化銀粒子を含有するハロゲ
ン化銀写真感光材料が開示されている。しかし、該技術
では、粒子表面に存在する沃化銀モル分率の高い部分が
50Å程度の厚さを有しているために、初期現像性の低下
や化学増感核の分散という問題に対する解決には至って
いなかった。色素吸着性の向上を実現し、尚且つ現像性
の低下と化学増感核の分散という問題を解決しうる技術
として、ハロゲン化銀粒子の表面を構成する原子層から
第5原子層までの部分(例えば、立方体臭化銀粒子の場
合には最表面から14.4Åまでの領域)が隣接する内部相
より沃化銀含有率が高いハロゲン化銀粒子を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料が特開平3-237451号において開示
されている。
【0006】しかし、写真性能の向上に対する要求は年
々厳しさを増し、更に進んだ写真性能を実現しうる技術
の開発が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に対
して、本発明の課題は、更なる高感度化、及び画質、保
存性の向上を実現したハロゲン化銀写真乳剤及び写真感
光材料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、分
散媒とアスペクト比が1.4以上の平板状ハロゲン化銀粒
子を含むハロゲン化銀乳剤にあって、該平板状粒子の表
面近傍が下記の〔表層ハロゲン化銀組成構造〕を有する
ハロゲン化銀写真乳剤及び、支持体上に少なくとも1層
の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する写真感光材料にお
いて、該塗設層の少なくとも1層に上記特徴を有するハ
ロゲン化銀写真乳剤を含むことを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料により達成される。
【0009】〔表層ハロゲン化銀組成構造〕粒子最表面
から深さD1(Å)までのハロゲン化銀相の平均沃化銀含
有率I1(mol%)と、粒子最表面から深さD2(Å)までの
ハロゲン化銀相の平均沃化銀含有率I2(mol%)の間に、
1−I2≧1(mol%)なる関係が成立する。
【0010】ここで D1=1.1×[d0 2π(1/AR+1
/2)]+13.4 D2=D1×2 d0:アスペクト比1.4以上の平板状ハロゲン化銀粒子の
平均投影面積に等しい円の直径(μm) AR:アスペクト比1.4以上の平板状ハロゲン化銀粒子
の平均アスペクト比 しかし、上記した〔表層ハロゲン化銀組成構造〕を有す
るアスペクト比1.4以上の平板状ハロゲン化銀粒子が、
本発明の課題を達成しうる効果を発現するメカニズムに
ついては未だ明らかにできていない。
【0011】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。
【0012】本発明でいう平板状のハロゲン化銀粒子と
は、粒子内に一つ或いは互いに平行な二つ以上の双晶面
を有するハロゲン化銀結晶であるが、双晶の形態の分類
はクラインとモイザーによる報文フォトグラフィッシェ
・コレスポンデンツ[Photographishe Korrespondent
z]99巻99頁、同100巻57頁に詳しく述べられている。本
発明でいうアスペクト比とは、粒子の投影面積に等しい
面積を有する円の直径を粒子の厚さで除して得られる値
である。本発明において、アスペクト比が1.3以上の平
板状ハロゲン化銀粒子を含むとは、該平板状粒子に相当
するハロゲン化銀粒子の投影面積の和が、ハロゲン化銀
乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の全投影面積の60%以
上である場合をいう。
【0013】本発明でいう粒子最表面から深さD
1(Å)、及びD2(Å)までのハロゲン化銀相の平均沃化銀
含有率I1(mol%)とI2(mol%)は角度分解XPS法(X-ray
Photoelectron Spectroscopy:X線光電子分光法)や
イオン散乱分光法等によって求めることができる。
【0014】例えば、角度分解XPSを用いる場合には、
以下の方法で求めることができる。
【0015】高分子38巻4月号281頁記載の方法を参考
にして、ハロゲン化銀乳剤からシリコン基板上に単層の
配向粒子膜を作製する。蛋白質分解酵素溶液にて粒子膜
中のゼラチンを分解除去した後、水洗、乾燥して角度分
解XPS法によって粒子表層部のハロゲン化銀組成を測定
する。X線照射による試料破壊を防ぐため試料を−120
℃に保持し、1×10-8torr以下の超高真空中でプローブ
用X線としてMgKαをX線源電圧15kV、X線源電流40
mAで照射し、Ag3d5/2、Br3d、I3d3/2電子について
測定する。測定されたピークの積分強度を感度因子(Se
nsitivity Factor)で補正し、これらの強度比からハラ
イド組成を求める。検出されるシグナル強度の95%を与
える試料表面からの深さをD(Å)とし、元素Xからの光
電子の平均自由行程をλx(Å)、光電子の取り出し角を
θとすると次の関係が成り立つ。
【0016】D≒3・λx・sinθ 本発明では、D1(Å)及びD2(Å)を上式Dに代入し、Se
ah-Denchの経験式から求められる各元素からの光電子の
平均自由行程(Ag3d5/2=33.3Å、Br3d=38.6Å、I3d
3/2=28.1Å,Cl2p=36.5Å)を用いて計算された光電子
取り出し角(θ)で測定し求められた沃化銀含有率を、
各々平均沃化銀含有率I1(mol%)及びI2(mol%)とす
る。
【0017】本発明においては、I1がI2より1mol%
以上大きいことが本発明の効果を得るための条件となる
が、得られる効果の大きさからI1−I2≧2(mol%)が
好ましく、I1−I2≧3(mol%)がより好ましく、I1
2≧5(mol%)が特に好ましい。I2の値は、好ましく
は0≦I2≦35(mol%)、より好ましくは0≦I2≦30(mo
l%)、特に好ましくは0.5≦I2≦20(mol%)である。
【0018】表層のハロゲン化銀組成構造に特徴を有す
る本発明のハロゲン化銀乳剤は、例えばハロゲン化銀乳
剤調製工程(即ち、ハロゲン化銀粒子形成時、及び粒子
形成後の脱塩・水洗前/中/後)、またはハロゲン化銀
乳剤の増感工程(即ち、ハロゲン化銀乳剤の化学増感・
分光増感前/中/後)、或いはハロゲン化銀写真感光材
料製造工程(即ち、塗布乳剤調整前/中/後、乳剤塗布
前/中/後、塗設膜乾燥前/中/後)の少なくとも一つ
の工程において含沃素無機化合物或いは含沃素有機化合
物を乳剤中のハロゲン化銀粒子と反応させて得ることが
できる。
【0019】この時、表層近傍のハロゲン化銀組成構造
が、過度の再結晶化等によって設計値からずれることを
抑制するため、反応容器内の温度を低く保つことが好ま
しい。具体的には、75℃以下が好ましく、60℃以下がよ
り好ましく、40℃以下が最も好ましい。
【0020】また、含沃素無機化合物或いは含沃素有機
化合物と反応させる前のハロゲン化銀粒子の表面近傍
は、ハロゲン化銀微粒子乳剤を用いて形成することが好
ましい。これは、この方法を用いることにより、含沃素
無機化合物或いは含沃素有機化合物との反応工程前の粒
子表面近傍のハロゲン化銀組成構造をより正確に制御で
きるからである。ここで用いられるハロゲン化銀微粒子
乳剤の粒子サイズとしては0.1μm以下が好ましく、より
好ましくは0.08μm、更に好ましくは0.01〜0.06μmであ
る。
【0021】含沃素無機化合物としては、例えば沃化ナ
トリウム水溶液や沃化カリウム水溶液、沃化銀粒子或い
は沃化銀を含むハロゲン化銀粒子等を用いることができ
る。本発明の効果をより顕著に発現させるために好まし
く用いられるのは、沃化銀粒子或いは沃化銀を含むハロ
ゲン化銀粒子である。これらの粒子サイズとしては、0.
2μm以下が好ましく、より好ましくは0.1μm、更に好ま
しくは0.01〜0.08μmである。また、含沃素有機化合物
としては、例えばヨードエタノールやヨードアセトアミ
ドベンゼンスルホン酸等の、塩基や求核試薬との反応に
よって沃素原子を沃化物イオンの形で放出することが可
能な一価の有機残基と沃素との化合物等を用いることが
できる。
【0022】含沃素無機化合物及び含沃素有機化合物の
使用量は、ハロゲン化銀粒子の形状やハロゲン化銀乳剤
のpAg/pH、さらには処理工程等により異なるが、本発
明の表層ハロゲン化銀組成構造を実現できる適当量を適
宜選択して用いればよい。含沃素無機化合物として、沃
化銀粒子或いは沃化銀を含むハロゲン化銀粒子を用いる
場合には、乳剤中のハロゲン化銀粒子と反応せずに残存
する含沃素無機化合物が少ないほど良好な効果を得るこ
とができる。
【0023】本発明のハロゲン化銀乳剤のハロゲン化銀
組成に特に制限は無いが、沃臭化銀或いは塩沃臭化銀で
あることが好ましい。この場合、沃化銀含有率の平均値
は、1mol%以上であることが好ましく、2mol%以上が
より好ましく、3mol%以上であることが更に好まし
い。平均沃化銀含有率が20mol%以上となると粒子の現
像性が著しく損なわれ、本発明の効果は得られない。塩
化銀を含有する場合、塩化銀のモル分率の平均値が10mo
l%以下が好ましく、5mol%以下がより好ましい。
【0024】本発明において平板状ハロゲン化銀粒子の
アスペクト比(AR)の平均値は、1.4≦AR≦15が好
ましく、2.0≦AR≦10がより好ましく、2≦AR≦6
であることが更に好ましい。また、本発明のハロゲン化
銀乳剤に含まれる平板状ハロゲン化銀粒子は、その個数
比の60%以上が平行な二つの双晶面を有する粒子である
ことが好ましく、70%であることがより好ましく、80%
以上である場合が最も好ましい。平板状粒子が有する双
晶面の数は、透過型電子顕微鏡により観察することがで
きる。具体的な方法は次の通りである。
【0025】まず、含有される平板状ハロゲン化銀粒子
の主平面が、支持体に対してほぼ平行に配向するように
ハロゲン化銀乳剤を支持体に塗布し、試料を作製する。
これをダイヤモンドカッターを用いて切削し、厚さ0.1
μm程度の薄切片を得る。この切片を透過型電子顕微鏡
で観察することにより双晶面の存在及びその数を確認す
ることができる。
【0026】本発明のハロゲン化銀写真乳剤には、アス
ペクト比が1.3以上の平板状粒子の他に、立方体、八面
体、十四面体のような規則的な結晶形を持つものや、球
状やじゃが芋状の変則的な結晶形を持つもの、さらには
非平行の双晶粒子が含まれていてもよい。本発明のハロ
ゲン化銀乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の平均粒径は
0.1μm以上10μm以下が好ましく、0.1μm以上5μm以下
がより好ましく、0.2μm以上3μm以下が最も好まし
い。ここでいう粒径とは、個々の粒子の投影面積に等し
い面積を有する円の直径を意味するものである。また平
均粒径とは、粒径riを有する粒子の頻度niとri3
の積(ni×ri3)が最大となるときの粒径riと定義す
る。尚、測定は無差別に1000個以上の粒子に対して行う
ものとし、有効数字3桁、最小桁数字は四捨五入する。
粒径riは、ハロゲン化銀粒子を電子顕微鏡で1万〜7
万倍に拡大して撮影し、そのプリント上の粒子直径また
は投影時の面積を実測することによって得ることができ
る。
【0027】本発明のハロゲン化銀写真乳剤は、粒子サ
イズ分布の広い多分散乳剤、粒子サイズ分布の狭い単分
散乳剤など任意のものが用いられるが、単分散乳剤であ
ることが好ましい。単分散乳剤とは、粒径の標準偏差を
平均粒径で除した値に100を乗じて得られる値(%)に
よって分布の広さを定義したとき、分布の広さが20%以
下のものをいう。平均粒径及び標準偏差は上記定義した
粒径riから求めるものとする。
【0028】本発明の好ましい実施態様の1つは、粒子
内に沃化銀含有率が高い相(高沃度相)と沃化銀含有率
がそれより低い相(低沃度相)を有する構造をもつ粒子
である。この場合、高沃度相の沃化銀含有率は、5モル
%以上が好ましく、より好ましくは8〜45モル%、特に
好ましくは10〜40モル%である。また、その体積は、粒
子全体の10〜80モル%とするのが好ましく、より望まし
くは15〜60モル%、更には15〜45モル%が望ましい。該
高沃度相と該低沃度相の沃化銀含有率には、5モル%以
上の差があることが好ましく、特に好ましくは10モル%
以上の差があることである。
【0029】上記高沃度相と低沃度相の位置関係に特に
制限は無い。即ち粒子内部に高沃度相があり、その外側
に低沃度相があってもよいし、その逆であってもよい。
しかし、高沃度相の外側に少なくとも一つの低沃度相が
あることが好ましい。
【0030】高沃度相と低沃度相の間に、他の沃化銀含
有率相(中間相)が存在しても良い。その場合中間相
は、高沃度相より小さく低沃度相より大きい沃化銀含有
率を有することが好ましい。また、その体積は、粒子全
体の5〜70%、更には10〜65%がよい。この場合、高沃
度相と中間相の間、中間相と低沃度相の間にさらに別の
ハロゲン化銀層が存在しても良い。
【0031】本発明の乳剤は増感色素によって分光増感
されている事が好ましい。分光増感色素としては、メロ
シアニン色素又はシアニン色素が好ましく用いられる。
シアニン色素としては、例えば特開平3-219232号記載の
シアニン色素が好ましく用いられる。上記増感色素は単
独又は2種以上の増感色素を併用して用いられる。ま
た、上記以外の増感色素又は強色増感剤と組み合わせて
用いる事もできる。増感色素の乳剤への添加方法とし
て、例えば、これらの増感色素を直接乳剤に分散するこ
ともできるし、あるいは、メタノール、フッ素化アルコ
ール又はこれらの混合物などの水可溶性溶媒に溶解し、
これらの溶液の形で乳剤へ添加する事もできる。また、
増感色素は米国特許3,469,987号等に記載されているよ
うに、色素を揮発性有機溶媒に溶解し、この溶液を親水
性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤に添加する方
法、特公昭46-24185号等に記載されているように水不溶
性色素を溶解することなく水溶性溶媒中に分散させ、こ
の分散液を乳剤に添加する方法等も用いられる。
【0032】本発明において、本発明のハロゲン化銀乳
剤及びハロゲン化銀写真感光材料に含まれるハロゲン化
銀粒子としては、リサーチ・ディスクロージャーNo.308
119(以下、RD308119と表す)に記載されているものを用
いることができる。以下に記載箇所を示す。
【0033】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項及び994 E項晶 癖 正常晶 993 I−A項 双晶 933 I−A項 エピタキシャル 933 I−A項 ハロゲン組成 一様 993 I−B項 一様でない 933 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 内部 995 I−G項 適用感材 ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合して用いる 995 I−J項 脱塩 995 II−A項 本発明において、ハロゲン化銀乳剤は物理熟成、化学熟
成及び分光増感を行ったものを使用する。このような工
程で使用される添加剤は、リサーチ・ディスクロージャ
ーNo.17643、No.18716及びNo.308119(それぞれ、以下R
D17643、RD18716及びRD308119と略す)に記載されてい
る。以下に記載箇所を示す。
【0034】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV-A-A,B,C,D,E,H,I,J項 23〜24 648〜9 強色増感剤 996 IV-A-E,J項 23〜24 648〜9 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記リサーチ
・ディスクロージャーに記載されている。以下に記載箇
所を示す。
【0035】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII-I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII-J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII C, XIII C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 X VI 現像剤(感光材料中に含有)1011 XX-B項 本発明には種々のカプラーを使用することができ、その
具体例は、上記リサーチ・ディスクロージャーに記載さ
れている。以下に関連ある記載箇所を示す。
【0036】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕〔RD18716〕 イエローカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 シアンカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VII G項 DIRカプラー 1001 VII−F項 VII F項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基放出カプラー 1001 VII−F項 アルカリ可溶カプラー 1001 VII−E項 本発明に使用する添加剤は、RD308119 XIVに記載されて
いる分散法などにより、添加することができる。
【0037】本発明においては、前述RD17643 28頁、RD
18716647〜8頁及びRD308119のXIXに記載されている支
持体を使用することができる。
【0038】本発明の感光材料には、前述RD308119VII
−K項に記載されているフィルター層や中間層等の補助
層を設けることができる。
【0039】本発明の感光材料は、前述RD308119VII−K
項に記載されている順層、逆層、ユニット構成等の様々
な層構成をとることができる。
【0040】本発明は、一般用もしくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーポジフィルムに代表される種々のカ
ラー感光材料に適用することができる。
【0041】本発明の感光材料は前述RD17643 28〜29
頁、RD18716 615頁及びRD308119のXIXに記載された通常
の方法によって現像処理することができる。
【0042】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
【0043】実施例1 [平行な2枚の双晶面を有する種乳剤(T−1)の調
製]特願平3-341164号の記載を参考にして、以下に示す
方法により2枚の平行な双晶面を有した種乳剤(T−
1)を調製した。
【0044】 溶液A オセインゼラチン 80.0g 臭化カリウム 47.4g 化合物I(*)の10重量%メタノール溶液 0.35ml 水で 8000ml *化合物I:HO(CH2CH2O)m[CH(CH3)CH2O]19.8(CH2CH2O)nH (m±n=9.77) 溶液B 硝酸銀 1200g 水で 1600ml 溶液C オセインゼラチン 32.2g 臭化カリウム 790g 水で 1600ml 溶液D アンモニア水 470ml 特開昭62-160128号記載の撹拌装置を用い、40℃におい
て、激しく撹拌した溶液Aに、溶液Bと溶液Cをダブル
ジェット法により9.2分間で添加し、核の生成を行なっ
た。この間pBrは1.60に保った。その後、35分間かけて
温度を20℃に下げた。更に溶液Dを1分間で添加し、引
き続き5分間の熟成を行った。熟成時のKBr濃度0.03mol
/l、アンモニア濃度は0.66mol/lであった。
【0045】熟成終了後、pHを6.0に調整し、常法に従
って脱塩を行った。この種乳剤粒子を電子顕微鏡を用い
て前記に記載の方法で観察したところ、この種乳剤の平
均粒径は0.225μm、2枚の平行双晶比率は全粒子中の個
数比で86%であった。
【0046】[基準乳剤(Em−1)の調製]以下に示
す5種類の溶液を用いて、コア/シェル型の平板状ハロ
ゲン化銀粒子を含む比較乳剤(Em−1)を調製した。
【0047】 溶液A−1 オセインゼラチン 66.5g 蒸留水 3227ml 化合物Iの10重量%メタノール溶液 2.50ml 種乳剤(T−1) 0.201モル 蒸留水で6000mlに仕上げる 溶液B−1 3.5N硝酸銀水溶液 16.45モル 溶液C−1 3.5N臭化カリウム水溶液 16.45モル 溶液D−1 3.0重量%のゼラチンと沃化銀粒子(平均粒径0.05μm) 1.01モル からなる微粒子乳剤。
【0048】調製法を以下に示す。
【0049】0.06モルの沃化カリウムと6.0重量%のゼ
ラチン溶液5000mlに7.06モルの硝酸銀と7.06モルの沃化
カリウムを含む水溶液各2000mlを10分間かけて添加し
た。微粒子形成中の温度は40℃に制御した。仕上り重量
は12.53Kgであった 溶液E−1 3.5N臭化カリウム水溶液 必要量 反応容器に溶液A−1を添加し、激しく撹拌しながら溶
液B−1〜溶液D−1を表1の組み合わせにしたがって
同時混合法によって添加を行い、種結晶を成長させコア
/シェル型ハロゲン化銀乳剤を調製した。
【0050】ここで(1)溶液B−1、溶液C−1及び
溶液D−1の添加速度、(2)溶液B−1および溶液C
−1の添加速度はそれぞれハロゲン化銀粒子の臨界成長
速度に見合ったように時間に対して関数様に変化させ、
成長している種結晶以外に小粒子の発生及びオストワル
ド熟成による多分散化が起こらない様に適切な添加速度
にコントロールした。また結晶成長の全域にわたって、
反応容器内の溶液温度を75℃、pAgを8.8〜9.4にコント
ロールした。pAgコントロールのために必要に応じて溶
液E−1を添加した。pHの制御は行わなかったが、粒
子成長の間を通じてpH5.0〜6.0の範囲に保たれた。添
加溶液の添加時間に対するその時点での添加銀量及び形
成中のハロゲン化銀相の沃化銀含有率もまた表1に示し
た。
【0051】粒子成長後に特願平3-41314号に記載の方
法により脱塩処理を施し、20重量%のゼラチン水溶液1.
19lを加え50℃にてpHを5.80,pBrを3.55に調整した。
得られたハロゲン化銀乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子
はd0=1.69μm、平均アスペクト比3.8、粒径分布16%
の単分散平板状ハロゲン化銀粒子であった。
【0052】
【表1】
【0053】[乳剤(Em−2〜3)の調製]基準乳剤
(Em−1)の調製において、粒子成長後でかつ脱塩前
に5%沃化カリウム水溶液を添加し、5分間熟成したこ
と以外は全く同様にして乳剤(Em−2〜4)を調製し
た。(Em−2〜4)はそれぞれ沃化カリウム水溶液の
添加量が異なるものである。
【0054】[基準乳剤(Em−5)の調製]基準乳剤
(Em−1)の調製において、93.6%の銀量が添加され
た時点で溶液B−1,C−1の添加を終了し、続いて溶
液H−1の0.9モル量を12分を要して添加し、さらに10
分間撹拌した。その後、特願平3-41314号に記載の方法
により脱塩処理を施し、20重量%のゼラチン水溶液1.19
lを加え50℃で15分間分散した後、50℃にて3.5N臭化
カリウム水溶液でてpBrを1.5に調整し、撹拌している該
ハロゲン化銀乳剤中へ下記溶液H−10.21モル量を30秒
間で添加し引き続き20分間撹拌した後40℃にてpHを5.8
0、pBrを3.55に調整すること以外全く同様にして基準乳
剤(Em−5)を調製した。
【0055】 溶液H−1 3重量%のゼラチンと臭化銀粒子(平均粒径0.04μm) からなる微粒子乳剤 1.11モル 調整法を以下に示す。
【0056】0.06モルの臭化カリウムを含む6.0重量%
のゼラチン溶液5000mlに7.06モルの硝酸銀と7.06モルの
臭化カリウムを含む水溶液各2000mlを10分間かけて添加
した。微粒子形成中の温度は30℃に制御した。微粒子形
成中のpHは硝酸を用いて3.0に制御し、微粒子形成後に
炭酸ナトリウム水溶液を用いてpHを6.0に調整した。
【0057】[(乳剤Em−6〜8)の調製]基準乳剤
(Em−5)の調製において、溶液H−1を0.21モル量
添加して20分間撹拌し、引き続き溶液D−1を添加して1
5分間熟成した後、40℃にてpHを5.80、pBrを3.55に調
整すること以外は全く同様にして乳剤(Em−6〜8)
を調製した。(Em−6〜8)はそれぞれ溶液D−1の
添加量が異なるものである。
【0058】[(基準乳剤Em−9)の調製]以下に示
す7種類の溶液を用いて8面体双晶単分散乳剤Em−9
を調製した。 溶液A−2 オセインゼラチン 268.2g 蒸留水 4000ml 化合物Iの10%メタノール溶液 1.5ml 種乳剤(T−1) 0.201モル 28重量%アンモニア水溶液 528ml 56重量%酢酸水溶液 795ml 0.001モルのヨウ素を含むメタノール溶液 50ml 蒸留水で5930mlにする。
【0059】溶液B−2 3.5N硝酸銀水溶液(ただし、硝酸アンモニウムによってpHを9.0に調整した) ■
15.34モル溶液C−2 4.0重量%のゼラチンを含む3.5N臭化カリウム水溶液 15.34モル溶液D−2 3wt%のゼラチンと沃化銀粒子(平均粒径0.05μm) からなる微粒子乳剤 1.01モル 調整法はD−1と同じ溶液H−2 3wt%のゼラチンと臭化銀粒子(平均粒径0.04μm) からなる微粒子乳剤 1.11モル 調整法はH−1と同じ。
【0060】溶液F−2 臭化ナトリウム3.5N水溶液溶液G−2 56重量%酢酸水溶液 反応容器内で70℃に保った溶液A−2に、溶液B−2、
溶液C−2及び溶液D−2を同時混合法によって160分
の時間を要して添加した後、引き続いて溶液H−2を12
分を要して単独に定速添加し、種結晶を成長させた。こ
こで溶液B−2及び溶液C−2の添加速度はそれぞれハ
ロゲン化銀粒子の臨界成長速度に見合ったように時間に
対して関数様に変化させ、成長している種結晶以外に小
粒子の発生及びオストワルド熟成による多分散化が起こ
らない様に適切な添加速度にコントロールした。溶液D
−2即ち沃化銀微粒子乳剤の供給は、アンモニア性硝酸
銀水溶液との速度比(モル比)を表2に示すように変化
させることによって、多重構造を有するコア/シェル型
ハロゲン化銀乳剤を作成した。また溶液F−1、G−1
を用いることによって、結晶成長中のpAg、pHを表2に
示すように制御した。尚pAg、pHの測定は常法に従い、
硫化銀電極及びガラス電極を用いて行った。
【0061】粒子成長後に特願平3-41314号に記載の方
法により脱塩処理を施し、その後ゼラチンを加え再分散
し40℃にてpHを5.80,pBrを8.05に調整した。得られた
乳剤粒子の走査型電子顕微鏡写真から、立方体換算平均
粒径1.0μm、粒径分布10.6%の八面体双晶単分散乳剤で
あることが確認された。
【0062】
【表2】
【0063】[(Em−10〜11)の調製]基準乳剤(E
m−9)の調製において、粒子成長後でかつ脱塩前に溶
液D−2を添加して15分間熟成した後、40℃にてpHを
5.80,pAgを8.06になるように調整すること以外は全く
同様にして乳剤(Em−10〜11)を調製した。(Em−
10〜11)はそれぞれ溶液D−2の添加量が異なるもので
ある。尚、上記の方法で調製した乳剤Em−1〜Em−
11に対し、前述の角度分解XPS法で測定したI1及びI2
の値を表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】乳剤Em−1〜11にそれぞれ最適に化学増
感、分光増感処理を施した。またEm−5の増感処理工
程でEm−6〜8の調製時に粒子形成後に添加した量と
同量の溶液D−1を添加することにより、Em−12〜14
を調製した。Em−12〜14のI1及びI2の値は、Em−6
〜8のそれぞれの値に良く一致した。これらの乳剤をそ
れぞれ下記試料作成処方において、(乳剤A)と表示し
た部分にそれぞれ用いることにより試料−1〜14を作成
した。
【0066】トリアセチルセルロースフィルム支持体上
に下記に示すような組成の各層を順次支持体側から形成
して多層カラー写真感光材料試料を作製した。
【0067】添加量は特に記載のない限り1m2当たりの
グラム数を示す。又、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀に
換算して示し、増感色素は銀1モル当たりのモル数で示
した。
【0068】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.16 紫外線吸収剤 (UV−1) 0.20 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.16 ゼラチン 1.23 第2層:中間層 化合物(SC−1) 0.15 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.17 ゼラチン 1.27 第3層;低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.38μm,沃化銀含有率 8.0モル%) 0.50 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.27μm,沃化銀含有率 2.0モル%) 0.21 増感色素(SD─1) 2.8×10-4 増感色素(SD─2) 1.9×10-4 増感色素(SD─3) 1.9×10-5 増感色素(SD─4) 1.0×10-4 シアンカプラー(C─1) 0.48 シアンカプラー(C─2) 0.14 カラードシアンカプラー(CC─1) 0.021 DIR化合物 (D─1) 0.020 高沸点溶媒 (Oil─1) 0.53 ゼラチン 1.30 第4層;中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.52μm,沃化銀含有率 8.0モル%) 0.62 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.38μm,沃化銀含有率 8.0モル%) 0.27 増感色素(SD─1) 2.3×10-4 増感色素(SD─2) 1.2×10-4 増感色素(SD─3) 1.6×10-5 増感色素(SD─4) 1.2×10-4 シアンカプラー(C─1) 0.15 シアンカプラー(C─2) 0.18 カラードシアンカプラー(CC─1) 0.030 DIR化合物 (D─1) 0.013 高沸点溶媒 (Oil─1) 0.30 ゼラチン 0.93 第5層;高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径1.0μmで、沃化銀含有率8.0モル%) 1.27 増感色素(SD─1) 1.3×10-4 増感色素(SD─2) 1.3×10-4 増感色素(SD─3) 1.6×10-5 シアンカプラー(C─2) 0.12 カラードシアンカプラー(CC─1) 0.013 高沸点溶媒 (Oil─1) 0.14 ゼラチン 0.91 第6層;中間層 化合物(SC−1) 0.09 高沸点溶媒(Oil−2) 0.11 ゼラチン 0.80 第7層;低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.38μm,沃化銀含有率 8.0モル%) 0.61 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.27μm,沃化銀含有率 2.0モル%) 0.20 増感色素(SD─4) 7.4×10-5 増感色素(SD─5) 6.6×10-4 マゼンタカプラー(M─1) 0.18 マゼンタカプラー(M─2) 0.44 カラードマゼンタカプラー(CM─1) 0.12 高沸点溶媒 (Oil─2) 0.75 ゼラチン 1.95 第8層;中感度緑感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.59μm,沃化銀含有率 8.0モル%) 0.87 増感色素(SD─6) 2.4×10-4 増感色素(SD─7) 2.4×10-4 マゼンタカプラー(M─1) 0.058 マゼンタカプラー(M─2) 0.13 カラードマゼンタカプラー(CM─1) 0.070 DIR化合物 (D─2) 0.025 DIR化合物 (D─3) 0.002 高沸点溶媒 (Oil─2) 0.50 ゼラチン 1.00 第9層;高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤(乳剤A) 1.27 増感色素(SD─6) 1.4×10-4 増感色素(SD─7) 1.4×10-4 マゼンタカプラー(M─2) 0.084 マゼンタカプラー(M─3) 0.064 カラードマゼンタカプラー(CM─1) 0.012 高沸点溶媒 (Oil─1) 0.27 高沸点溶媒 (Oil─2) 0.012 ゼラチン 1.00 第10層;イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.08 色汚染防止剤(SC−2) 0.15 ホルマリンスカベンジャー(HS−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.19 ゼラチン 1.10 第11層;中間層 ホルマリンスカベンジャー(HS−1) 0.20 ゼラチン 0.60 第12層;低感度青感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.38μm,沃化銀含有率 8.0モル%) 0.22 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.27μm,沃化銀含有率 2.0モル%) 0.03 増感色素(SD─8) 4.9×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.75 DIR化合物 (D─1) 0.010 高沸点溶媒 (Oil─2) 0.30 ゼラチン 1.20 第13層;中感度青感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.59μm,沃化銀含有率 8.0モル%) 0.30 増感色素(SD─8) 1.6×10-4 増感色素(SD─9) 7.2×10-5 イエローカプラー(Y─1) 0.10 DIR化合物 (D─1) 0.010 高沸点溶媒 (Oil─2) 0.046 ゼラチン 0.47 第14層;高感度青感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径1.0μmで、沃化銀含有率8モル%) 0.85 増感色素(SD─8) 7.3×10-5 増感色素(SD─9) 2.8×10-5 イエローカプラー(Y─1) 0.11 高沸点溶媒 (Oil─2) 0.046 ゼラチン 0.80 第15層;第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm,沃化銀含有率 1.0モル%) 0.40 紫外線吸収剤(UV─1) 0.065 紫外線吸収剤(UV─2) 0.10 高沸点溶媒 (Oil─1) 0.07 高沸点溶媒 (Oil─3) 0.07 ホルマリンスカベンジャー(HS−1) 0.40 ゼラチン 1.31 第16層;第2保護層 アルカリ可溶性マット剤 (平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.55 尚、上記の組成物の他に、塗布助剤Su−1,分散助剤
Su−2,粘度調整剤、硬膜剤H−1,H−2,安定剤
ST−1,カブリ防止剤AF−1,重量平均分子量:1
0,000及び重量平均分子量:1,100,000の2種のAF−2
及び防腐剤DI−1を添加した。DI−1の添加量は9.
4mg/m2であった。
【0069】上記試料に用いた化合物の構造を以下に示
す。
【0070】
【化1】
【0071】
【化2】
【0072】
【化3】
【0073】
【化4】
【0074】
【化5】
【0075】
【化6】
【0076】
【化7】
【0077】これらの試料を白色光でセンシトメトリー
用露光を与え、下記の現像処理工程で処理した。
【0078】〔処理工程(38℃)〕 発色現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安 定 化 1分30秒 乾 燥 処理工程において使用した処理液組成は下記の通りであ
る。
【0079】 〔発色現像液〕 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)- アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとし、pH=10.0に調整する。
【0080】 〔漂白液〕 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸二アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH
6.0に調整する。
【0081】 〔定着液〕 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH6.0に調整
する。
【0082】 〔安定液〕 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ミリリットル コニダックス(コニカ株式会社製) 7.5ミリリットル 水を加えて1リットルとする。
【0083】得られた試料についてそれぞれ緑色光を用
いて、相対カブリ、相対感度及び相対RMS値の測定を
試料作成直後に行った。その結果を表4に示す。
【0084】相対カブリは、最小濃度(Dmin)の相対
値であり、試料1のDminの値をそれぞれ100とする値で
示した。
【0085】相対感度は、Dmin+0.15の濃度を与える露
光量の逆数の相対値であり、試料1の感度をそれぞれ10
0とする値で示した。
【0086】相対RMS値は試料の被測定部の濃度をE
K社製ラッテンフィルター(W−99)を装着した開口走
査面積1800μm2(スリット幅10μm、スリット長180μm)
のマイクロデンシトメーターで走査し、濃度測定サンプ
リング数1000以上の濃度値の変動の標準偏差を求め、試
料1のRMS値を100とする値で示した。相対RMS値
が小さいほど粒状性が良いことを意味する。
【0087】また、各試料を温度50℃、湿度80%RHとい
う高温、高湿条件下に5日間放置した後、同様に白色光
でのウエッジ露光を与え、現像処理を施し相対感度(作
成直後での試料1の感度を100とする)を測定した結果
も併せて表4に示した。
【0088】
【表4】
【0089】表4から明らかなように本発明のハロゲン
化銀乳剤を含む本発明の感光材料試料2、3、試料6、
7、試料12、13は比較試料に比べて高感度であり、かつ
保存性に優れさらにカブリ、粒状性は同等又はそれ以上
である。
【0090】〔実施例2〕 (正常晶種乳剤(T−3)の調製)臭化銀乳剤をコント
ロールド・ダブルジェット法により、40℃、pH8.0、pA
g9.0の条件で調製し、水洗処理を施して過剰な塩を除去
した。得られた粒子の立方体換算平均粒径は0.227μm、
粒径分布は12.5%であった。
【0091】(乳剤EM−201S〜EM−206Sの調製)
オセインゼラチン13.3gと化合物Iの10%メタノール溶
液を0.5ml含むゼラチン液700mlと種乳剤(T−3)0.10
3モルを反応容器に入れ、激しく、撹拌しながら2.3モル
の硝酸銀を含む水溶液と、2.23モルの臭化カリウム及び
0.07モルの沃化カリウムを含む水溶液を同時混合法によ
り添加し、乳剤EM−201〜EM−202を調製した。同様
にして、種乳剤(T−1)0.103モル、2.4モルの硝酸銀
を含む水溶液、2.4モルの臭化カリウム及び0.07モルの
沃化カリウムを含む水溶液を用いて乳剤EM−203〜E
M−206を調製した。各溶液の添加速度は、それぞれハ
ロゲン化銀粒子の臨界成長速度に見合うように時間に対
して関数様に変化させ、種結晶成長時にオストワルド熟
成による多分散化及び小粒子の発生が起こらないように
適切な添加速度にコントロールした。また、各乳剤調製
毎に結晶成長の全域にわたってpAgを適宜に制御するこ
とにより、表5に示す形状の粒子(EM−201〜202:正
常晶、EM−203〜206:平板双晶)が得られた。尚、p
Hの制御は行わなかったが粒子成長の間を通じてpH5.0
〜6.0の範囲に保たれた。粒子成長後に、特願平3-41314
号に記載の方法に従い脱塩処理を施した後、ゼラチン水
溶液を加え50℃で30分間分散した後、40℃にてpHを5.8
0、pBrを3.55に調整した。調製したハロゲン化銀乳剤E
M−201〜EM−206の概要を表5に示す。
【0092】
【表5】
【0093】このようにして調製した乳剤EM−201〜
EM−206に対して、実施例1で用いた溶液D−1を適
当量加え60℃にて30分間熟成を行った後、SD−6及び
SD−7を用いて分光増感、及び金・硫黄増感をそれぞ
れ最適に施し、乳剤EM−211S〜EM−216Sを
得た。尚、各乳剤に加えた溶液D−1の量は、イオン散
乱分光法を用いて粒子表面からの深さ方向のハロゲン化
銀組成分析で求められるI1の値が約8mol%になるよう
に選択した。上記方法で調製された分光・化学増感後の
各乳剤において、イオン散乱分光法を用いて求められた
1及びI2の値を表6に示す。
【0094】
【表6】
【0095】イオン散乱分光測定は、以下のようにして
行った。分析装置としてVG社製ESCALAB200−Rを使用
し、励起用イオン種にNe+、イオン加速電圧1KVとし、3
50eV〜650eVのエネルギー範囲を測定した。Ag(530eV付
近)、Br(450eV付近)、I(600eV付近)のピークの面
積強度を求め、これらの強度比と感度因子からハライド
組成を求めた。感度因子は沃化銀含有率2mol%の乳剤
と沃化銀含有率6mol%の乳剤で観測されたBr、Iのピ
ーク強度比から決定した。また、雲母基板上に作成した
膜厚既知の臭化銀蒸着膜を測定することによってイオン
によるスパッタ速度を求め、これを基にして表面近傍で
の深さ方向のハライド組成構造を解析した。尚、測定時
の試料破壊を防ぐため、測定は試料を−115℃に冷却し
て行った。
【0096】(感光材料試料の作製)乳剤EM−211S
〜EM−216Sに、マゼンタカプラー(M−1)を酢酸
エチル、ジノニルフタレート(DNP)に溶解し、ゼラ
チンを含む水溶液中に乳化分散した分散物、更に延展剤
及び硬膜剤等の一般的な写真添加剤を加えて、下引きさ
れたセルロースアセテート支持体上に常法に従って塗布
・乾燥して感光材料試料No.211S〜216Sを作製した。
【0097】(保存性の評価)これらの試料に対し、試
料作製直後及び実施例−1と同様の高温・高湿条件下に
放置した後、それぞれ白色光でセンシトメトリー用露光
を与え、実施例−1で行った現像処理を施した。但し、
発色現像処理は2分50秒で行った。得られた各試料につ
いて緑色光を用いて感度の測定を行った。各試料の感度
は、カブリ(Dmin)+0.15の濃度を与える露光量の逆
数で評価した。各試料の作製直後と高温・高湿条件下に
放置後での感度の変化率を表7に示す。
【0098】
【表7】
【0099】この結果から、本発明のハロゲン化銀乳剤
を含む本発明の感光材料No.213〜No.216は保存性に優れ
ることが判る。
【0100】
【発明の効果】本発明により、更なる高感度化、及び画
質、保存性の向上を実現したハロゲン化銀写真乳剤及び
写真感光材料を提供することができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒とアスペクト比が1.4以上の平板
    状ハロゲン化銀粒子を含むハロゲン化銀乳剤において、
    該平板状粒子の表面近傍のハロゲン化銀組成構造が下記
    条件を満たすことを特徴とするハロゲン化銀写真乳剤。
    粒子最表面から深さD1(Å)までのハロゲン化銀相の平
    均沃化銀含有率I1(mol%)と、粒子最表面から深さD
    2(Å)までのハロゲン化銀相の平均沃化銀含有率I2(mol
    %)の間に、I1−I2≧1(mol%)なる関係が成立する。 ここで D1=1.1×[d0 2π(1/AR+1/2)]+1
    3.4 D2=D1×2 d0:アスペクト比1.4以上の平板状ハロゲン化銀粒子の
    平均投影面積に等しい円の直径(μm) AR:アスペクト比1.4以上の平板状ハロゲン化銀粒子
    の平均アスペクト比
  2. 【請求項2】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を塗設して成る写真感光材料において、
    該塗設層の少なくとも1層に請求項1記載のハロゲン化
    銀写真乳剤を含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感
    光材料。
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