JPH0727165A - 減衰力可変式ショックアブソーバ - Google Patents

減衰力可変式ショックアブソーバ

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Publication number
JPH0727165A
JPH0727165A JP4214676A JP21467692A JPH0727165A JP H0727165 A JPH0727165 A JP H0727165A JP 4214676 A JP4214676 A JP 4214676A JP 21467692 A JP21467692 A JP 21467692A JP H0727165 A JPH0727165 A JP H0727165A
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JP
Japan
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valve
cylinder
damping force
piston
axis
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Application number
JP4214676A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Kawabata
文昭 川畑
Hajime Uemae
肇 上前
Kouji Kazuoka
幸治 数岡
Takayuki Tsuchiya
高行 土屋
Kazumichi Okada
一路 岡田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減衰力制御用スプール弁の摺動抵抗を低減し
円滑に往復動させる。 【構成】 シリンダと、シリンダと共働して上室及び下
室を郭定するピストンと、減衰力発生装置とを有する。
ピストンは上室と下室とを接続するバイパス通路158
と、バイパス通路の途中に設けられた弁孔88と、弁孔
にその軸線14に沿って往復動可能に嵌合しバイパス通
路の連通を制御するスプール弁86と、スプール弁を駆
動し位置決めするアクチュエータ46とを有する。スプ
ール弁は軸線を横切る方向にアクチュエータのシャフト
71に対し相対変位可能に連結され、ばね142により
シャフトの先端に対し軸線に沿って付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバに
係り、更に詳細には減衰力可変式のショックアブソーバ
に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の減衰力可変式のショッ
クアブソーバの一つとして、例えば特開昭59−117
933号公報に記載されている如く、シリンダと、シリ
ンダに往復動可能に嵌合しシリンダと共働してシリンダ
上室及びシリンダ下室を郭定するピストンと、シリンダ
に対するピストンの相対運動に伴い流通する作動液体に
流通抵抗を与えて減衰力を発生する減衰力発生装置と、
ピストンに設けられシリンダ上室とシリンダ下室とを連
通接続するバイパス通路と、バイパス通路の途中に設け
られた弁孔と、弁孔に回転可能又は往復動可能に嵌合し
バイパス通路の連通を選択的に制御する弁体と、弁体を
駆動し位置決めするアクチュエータとを有するショック
アブソーバが従来より知られている。
【0003】かかるショックアブソーバに於ては、アク
チュエータによって弁体の位置が制御されバイパス通路
の連通若しくは連通度合が制御されることにより、バイ
パス通路を経てシリンダ上室とシリンダ下室との間に流
通する作動液体の流量が制御されるので、減衰力発生装
置を通過する作動液体の流量が変化され、これにより減
衰力発生装置により発生される減衰力が可変制御され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来のショ
ックアブソーバに於ては、弁体はアクチュエータの駆動
軸の先端に剛固に連結固定され、駆動軸によって回転又
は往復動されることにより駆動され位置決めされるよう
になっているので、駆動軸又は弁体の軸線と弁孔の軸線
とが互いに横方向若しくは交差方向にずれた状態にてシ
ョックアブソーバの構成部材が組付けられると、弁体が
駆動される際に於ける弁孔の壁面との間の摺動抵抗が高
くなり、ショックアブソーバの減衰力の切換え制御の応
答性の悪化、アクチュエータに必要とされる駆動力の増
大に伴うアクチュエータの大型化や消費エネルギの増大
等の問題が生じる。
【0005】また弁体の摺動抵抗が高くなることに起因
する上述の如き種々の問題が生じることがないようにす
るためには、ショックアブソーバの構成部材の加工精度
や組付け精度が非常に厳密に制御されなければならず、
従ってショックアブソーバの高コスト化が避けられな
い。
【0006】本発明は、従来の減衰力可変式ショックア
ブソーバに於ける上述の如き問題に鑑み、ショックアブ
ソーバの構成部材の加工精度や組付け精度が厳密に制御
されなくても弁体が駆動される際に於ける摺動抵抗が高
くなることがなく、これにより弁体を常に円滑に駆動し
位置決めすることができるよう改良された減衰力可変式
のショックアブソーバを提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、シリンダと、前記シリンダに往復動可能に
嵌合し前記シリンダと共働してシリンダ上室及びシリン
ダ下室を郭定するピストンと、前記シリンダに対する前
記ピストンの相対運動に伴い流通する作動液体に流通抵
抗を与えて減衰力を発生する手段と、前記ピストンに設
けられ前記シリンダ上室と前記シリンダ下室とを連通接
続するバイパス通路と、前記バイパス通路の途中に設け
られた弁孔と、前記弁孔にその軸線に沿って往復動可能
に嵌合し前記バイパス通路の連通若しくは連通度合を選
択的に制御する弁体と、前記弁体に連結され前記弁体を
往復動し位置決めする駆動軸を含むアクチュエータとを
有し、前記駆動軸は前記弁体に設けられ実質的に前記軸
線に沿って延在する孔に遊嵌状態にて嵌合し、前記弁体
は付勢手段により前記駆動軸の先端に対し実質的に前記
軸線に沿って付勢されていることを特徴とする減衰力可
変式ショックアブソーバによって達成される。
【0008】
【作用】上述の如き構成によれば、アクチュエータの駆
動軸は弁体に設けられ実質的に弁孔の軸線に沿って延在
する孔に遊嵌状態にて嵌合しており、弁体は付勢手段に
より駆動軸の先端に対し実質的に軸線に沿って付勢され
ているので、弁体は軸線を横切る方向に駆動軸に対し相
対変位可能であり、しかも弁体が付勢手段により弁孔の
壁面に対し強く押付けられることはない。
【0009】従って駆動軸又は弁体の軸線と弁孔の軸線
とが互いにずれた状態にてショックアブソーバの構成部
材が組付けられても、弁体は弁孔に沿って円滑に往復動
可能であり、これにより弁体が駆動される際に於ける摺
動抵抗が高くなることが確実に回避される。
【0010】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0011】図1はツインチューブ式ショックアブソー
バとして構成された本発明によるショックアブソーバの
第一の実施例の要部を示す縦断面図、図2は第一の実施
例のピストンの要部をスプール弁が全閉位置にある状態
にて示す拡大部分縦断面図、図3は第一の実施例に於け
るアクチュエータの駆動軸とスプール弁との間の連結構
造をスプール弁が全開位置にある状態にて示す拡大部分
縦断面図である。
【0012】図1に於て、10及び12は軸線14に沿
って同心に延在するインナシリンダ及びアウタシリンダ
を示しており、これらのシリンダの両端は図には示され
ていないエンドキャップにより閉じられている。シリン
ダ10、12及びエンドキャップは互いに共働して環状
室16を郭定している。インナシリンダ10内には軸線
14に沿って往復動可能にピストン18が配置されてい
る。ピストン18はインナシリンダ10の内部をシリン
ダ上室20とシリンダ下室22とに分離するピストン本
体24と、該本体に一体的に連結され上端のエンドキャ
ップを貫通して軸線14に沿って延在するピストンロッ
ド26とよりなっている。ピストン本体24はナット2
8によりピストンロッド26の先端部に固定されてお
り、ピストン本体24には周知の構造を有する伸び行程
用の減衰力発生装置(逆止弁30及び減衰力発生弁3
2)が設けられている。
【0013】尚図1には示されていないが、インナシリ
ンダ10内の下方部にはそれ自身周知の構造を有するベ
ースバルブ組立体が設けられており、該ベースバルブ組
立体には伸び行程用の減衰力発生装置と同様の縮み行程
用減衰力発生装置が設けられている。またシリンダ上室
20、シリンダ下室22、環状室16の一部には作動液
体としてのオイル34が充填されており、環状室16の
上方部分には高圧ガスが封入されている。また図1には
示されていないが、ピストンロッド26の上端はばね上
としての車体に連結され、アウタシリンダ12又は下端
のエンドキャップは図には示されていないばね下として
のサスペンション部材に連結されるようになっている。
【0014】図2に示されている如く、ピストンロッド
26は軸線14に沿って延在する中空孔40を有するロ
ッド部材42を含んでいる。ロッド部材42の下端には
弁ハウジング44がねじ込みにより固定されており、中
空孔40内にはアクチュエータ46が収容されている。
アクチュエータ46はステップモータ48とその回転運
動を往復運動に変換する運動変換装置としてのボールね
じ装置50とを含んでいる。ステップモータ48はボビ
ン52により保持されたコイル54及び複数個の磁極部
材55と、それぞれボールベアリング56及び58を介
して軸受支持部材60及び62により回転可能に支持さ
れコイル54に対向する外周面に永久磁石64が固定さ
れた中空の回転軸66とを有し、コイルに通電されると
回転軸が軸線14の周りに回転するようになっている。
【0015】ボールねじ装置50は軸線14に沿って延
在し外周面に複数個のボール68を受入れる螺旋溝を有
するボールねじシャフト70と、外周面にて回転軸66
の内周面に固定され内周面に複数個のボール68を受入
れる螺旋溝を有するアウタレース部材72とを有してい
る。シャフト70はその上端に断面矩形の突起74を一
体に有し、該突起は軸受支持部材60に設けられた断面
矩形の孔76に軸線14に沿って往復動可能に嵌入して
おり、これにより回転軸66が回転するとその回転方向
に応じてシャフト70が回転することなく軸線14に沿
って図にて上方又は下方へ直線的に移動するようになっ
ている。またシャフト70はその下端より軸線14に沿
って下方へ延在し駆動軸として機能するシャフト71を
一体に有している。
【0016】弁ハウジング44にはそれぞれ軸受支持部
材62との間及び中空孔40の壁面との間をシールする
Oリング78及び80が装着されている。また中空孔4
0の壁面にはボビン52を位置決めしその脱落を防止す
るストッパリング82が固定されている。
【0017】弁ハウジング44はロッド部44aを有
し、該ロッド部はロッド部材42の下端より下方へ軸線
14に沿って突出している。ナット28はロッド部44
aの下端にねじ込みにより固定されている。ロッド部4
4aは軸線14に沿って延在する中空孔84を有し、該
中空孔の上方部分はスプール弁86を軸線14に沿って
往復動可能に受入れる弁孔88を郭定している。ピスト
ン本体24と弁ハウジング44との間にはストッパ9
0、スペーサ92、バイパス装置94がロッド部44a
に嵌合する状態にて固定されている。
【0018】バイパス装置94は互いに同軸に延在する
内側円筒体96及び外側円筒体98とこれらの両端に配
置されたエンドキャップ100及び102とを含み、こ
れらの部材は互いに共働して軸線14の周りに環状に延
在する内部空間104を郭定している。エンドキャップ
100及び102にはそれぞれ図にて上下方向に延在す
る複数個の通路106及び108が設けられており、ま
たエンドキャップ100及び102の上面に当接してそ
れぞれ逆止弁110及び112が設けられている。逆止
弁110はその径方向内周部にてスペーサ92とエンド
キャップ100との間に挾まれており、内部空間104
よりシリンダ上室20へ向うオイルの流れのみを許すよ
うになっている。一方逆止弁112はその径方向内周部
にてばね114及びスペーサ116を介して内側円筒体
96とピストン本体24との間に挾まれており、シリン
ダ上室20より内部空間104へ向うオイルの流れのみ
を許すようになっている。
【0019】内側円筒体96には内部空間104と連通
する複数個の径方向通路118と、該通路と連通する環
状ポート120とが設けられている。弁ハウジングのロ
ッド部44aには環状ポート120と連通する複数個の
径方向通路122と、該通路と連通し弁孔88に開口す
る環状ポート124とが設けられている。
【0020】スプール弁86はその長手方向に延在する
中空孔126を有し、該中空孔の直径はシャフト71の
直径よりも僅かに大きく設定されており、これによりス
プール弁86はシャフト71に遊嵌状態にて嵌合してい
る。シャフト71の下端近傍には環状溝128が設けら
れており、該環状溝にはストッパリング130が装着さ
れている。ストッパリング130とスプール弁86の下
端との間にはワッシャ132が介装されている。またシ
ャフト71にはスプール弁86の上端より上方の位置に
環状溝134が設けられており、該環状溝にはストッパ
リング136が装着されている。
【0021】ストッパリング136に当接して配置され
たスプリングシート138とスプール弁86の上端に設
けられたカウンタボア140の端面との間にはシャフト
71に嵌合する状態にて圧縮コイルばね142が弾装さ
れている。圧縮コイルばね142のばね力はスプール弁
86に作用する流体力や摩擦力に抗してスプール弁を図
示の如くワッシャ132に当接した位置に保持するに足
る最小限の値に設定されており、これによりスプール弁
86はそれがシャフト71により軸線14に沿って往復
動される際にはシャフトに従って往復動するが、軸線1
4を横切る方向に比較的自由にシャフトに対し相対変位
し得るようになっている。
【0022】スプール弁86は弁孔88と共働してその
上下に上室144及び下室146を郭定しており、これ
らの室はカウンタボア140、中空孔126とシャフト
71との間の空間、スプール弁、ワッシャ132、シャ
フト71、ストッパリング130の間のクリアランス通
路により互いに連通接続されている。またスプール弁8
6の下端部は先細状に形成されており、これによりスプ
ール弁が図2に示された全閉位置にあるときには環状ポ
ート124と下室146との連通が遮断されるが、図3
に示されている如くスプール弁が全閉位置より図にて上
方へ駆動されると環状ポート124と下室146とを連
通接続する可変オリフィス148が郭定されるようにな
っている。
【0023】かくして通路106及び108、内部空間
104、径方向通路118、環状ポート120、径方向
通路122、環状ポート124、中空孔84は、減衰力
発生装置30及び32を迂回してシリンダ上室20とシ
リンダ下室22とを連通接続し、途中に弁孔88を有す
るバイパス通路158を郭定しており、該バイパス通路
の連通及び連通度合はスプール弁86によってオリフィ
ス148の実効通路断面積が制御されることにより可変
制御されるようになっている。
【0024】図示の実施例の作動に於ては、ピストンの
伸び行程に於てはシリンダ下室22内の圧力がシリンダ
上室20及び環状室16内の圧力よりも低くなることに
よりシリンダ上室及び環状室内のオイルの一部がシリン
ダ下室へ流通し、その際にピストンに設けられた伸び行
程用の減衰力発生装置及び30及び32によりオイルに
対し流通抵抗が与えられ、これにより減衰力が発生され
る。
【0025】同様にピストンの縮み行程に於てはシリン
ダ下室22内の圧力がシリンダ上室20及び環状室16
内の圧力よりも高くなることによりシリンダ下室内のオ
イルの一部がシリンダ上室及び環状室へ流通し、その際
にベースバルブ組立体に設けられた縮み行程用の減衰力
発生装置によりオイルに対し流通抵抗が与えられ、これ
により減衰力が発生される。
【0026】またピストンの伸び行程及び縮み行程の何
れに於ても、スプール弁86が図2に示された全閉位置
にあるときにはバイパス通路158は遮断された状態に
あるので、オイルがバイパス通路を経てシリンダ上室2
0とシリンダ下室22との間に流通することがなく、必
ずピストンに設けられた減衰力発生装置及びベースバル
ブ組立体に設けられた減衰力発生装置を通過し、これら
の減衰力発生装置により高い減衰力が発生され、これに
よりショックアブソーバは所謂ハードモードにて作動す
る。
【0027】これに対しステップモータ48のコイル5
4に通電されスプール弁86が図3に示された全開位置
又は全閉位置と全開位置との間の中間位置に切換えられ
ると、環状ポート124と下室146とがオリフィス1
48により連通接続され、これによりバイパス通路15
8は連通状態になるので、シリンダ上室20及びシリン
ダ下室22内のオイルの一部がバイパス通路を経て相互
に流通し、減衰力発生装置により発生される減衰力が低
減され、これによりショックアブソーバはスプール弁の
開弁位置に応じて所謂ソフトモード又はソフトモードと
ハードモードとの間の中間モードにて作動する。
【0028】この場合、ピストンの伸び行程に於てはシ
リンダ上室20内のオイルはバイパス通路158を経て
シリンダ下室22へ流れる際に逆止弁112を通過する
のに対し、ピストンの縮み行程に於てはシリンダ下室2
2内のオイルは逆止弁110を通過するが、逆止弁11
0はばね114の如きばねによって付勢されていないの
で、ピストンの縮み行程に於て発生される減衰力はピス
トンの伸び行程に於けるよりも低い。
【0029】また図示の実施例によれば、上述の如くス
プール弁86はシャフト71に遊嵌状態にて嵌合してお
り、また圧縮コイルばね142によりワッシャ132に
当接した位置に保持されるに足る最小限のばね力にてシ
ャフト71に沿ってストッパリング130に対し付勢さ
れている。従ってスプール弁86は軸線14を横切る方
向に比較的自由にシャフトに対し相対変位することがで
き、また実質的に圧縮コイルばね142によって弁孔8
8の壁面に対し押付けられることがないので、シャフト
71又はスプール弁86の軸線と弁孔88の軸線とが互
いにずれた状態にてこれらの部材が組付けられても、ス
プール弁が往復動される際に於ける摺動抵抗が高くなる
ことはなく、スプール弁は弁孔に沿って円滑に往復動す
ることができる。
【0030】図4は本発明によるショックアブソーバの
第二の実施例に於けるアクチュエータの駆動軸とスプー
ル弁との間の連結構造をスプール弁が全開位置にある状
態にて示す拡大部分縦断面図である。尚図4に於て、図
3に示された部材と実質的に同一の部材には図3に於て
付された符号と同一の符号が付されている。
【0031】この実施例に於ては、弁孔88の上端部は
拡径されている。またスプール弁86をシャフト71に
沿ってストッパリング130に対し付勢する圧縮コイル
ばね142は円錐状のコイルばねであり、スプール弁8
6の上端と軸受支持部材62の下面との間に弾装されて
おり、これによりスプール弁86をワッシャ132に当
接した位置に保持するに足る最小限のばね力にてシャフ
ト71に沿ってストッパリング130に対し付勢してい
る。
【0032】従ってこの実施例に於てもスプール弁86
は軸線14を横切る方向に比較的自由にシャフト71に
対し相対変位することができ、また実質的に圧縮コイル
ばね142によって弁孔88の壁面に対し押付けられる
ことがないので、シャフト又はスプール弁の軸線と弁孔
88の軸線とが互いにずれた状態にてこれらの部材が組
付けられても、スプール弁が往復動される際に於ける摺
動抵抗が高くなることはなく、スプール弁は弁孔に沿っ
て円滑に往復動することができる。
【0033】またスプール弁86が開弁した状態に於け
るピストンの伸び行程及び縮み行程に於ては、バイパス
通路158を通過するオイルの動圧によりスプール弁8
6には軸線14に沿って流体力が作用する。上述の第一
の実施例に於ては、かかる流体力は図にて下向きの方向
を正として図5に於て破線Aにて示されている如く発生
する。図5より解る如く、ピストンの伸び行程に於ては
スプール弁に作用する流体力が負の値となる領域が存在
する。正の流体力はスプール弁86を図にて下方へ付勢
することによりオリフィス148の実効通路断面積を低
減する方向に作用するのに対し、負の流体力はスプール
弁を図にて上方へ付勢してオリフィス148の実効通路
断面積を拡大する方向に作用するため、ボールねじ装置
50や軸受58等に軸線方向のガタが存在する場合に
は、ピストンの伸び行程に於て流体力の正負変動に起因
してスプール弁が振動し、そのため異音が発生したり減
衰力が不安定に変動したりし易い。
【0034】これに対し第二の実施例によれば、圧縮コ
イルばね142はスプール弁86の上端と軸受支持部材
62の下面との間に弾装されており、スプール弁の図に
て上方への変位に応じて図5に於て仮想線にて示されて
いる如き正のばね力Bを発生し、従ってスプール弁86
に作用する力C、即ち流体力Aとばね力Bとの合力は図
5に於て実線にて示されている如くスプール弁の変位量
に拘らず常に正の値となり、従ってボールねじ装置50
や軸受58等にガタが存在しても、スプール弁が振動す
ることに起因する異音の発生や減衰力の不安な変動を確
実に防止することができ、アクチュエータ46を高精度
にて組付ける必要がなくなり、更にはアクチュエータの
耐久性を向上させることができる。
【0035】また図示の二つの実施例によれば、バイパ
ス通路158の一部である内部空間104を郭定するエ
ンドキャップ100及び102は円筒体98とは別体の
部材として構成されているので、それぞれ逆止弁110
及び112に対するエンドキャップ100及び102の
座面を容易に加工することができ、特に円筒体98とエ
ンドキャップ102とが一体である場合に比して、逆止
弁112に対する座面を高精度に加工することができ、
これにより逆止弁112の作動を良好に行わせることが
できる。
【0036】この場合エンドキャップ100は円筒体9
8と一体に構成されてもよく、その場合には部品点数を
低減してショックアブソーバの組立能率を向上させるこ
とができる共に、通路106の逆止弁110の側の環状
ポートの外径を図示の実施例の場合よりも更に拡大する
ことができ、これにより逆止弁110の受圧面積を増大
させて逆止弁の開閉を一層良好に行わせることができ
る。
【0037】また図示の二つの実施例によれば、アクチ
ュエータ46は正確な駆動及び位置決めが可能なステッ
プモータ48とステップモータの回転運動を往復運動に
変換する運動変換装置としてのボールねじ装置50とよ
りなっているので、往復動型のアクチュエータが使用さ
れる場合に比してスプール弁86を正確に駆動し位置決
めすることができる。
【0038】尚上述の二つの実施例はツインチューブ式
のショックアブソーバとして構成されているが、本発明
によるショックアブソーバは所謂モノチューブ式のショ
ックアブソーバとして構成されてもよい。
【0039】また本発明のショックアブソーバに於ける
アクチュエータは図示の実施例に示された構造のアクチ
ュエータに限定されるものではなく、弁体を往復動し位
置決めし得る限り任意の構造のものであってよい。
【0040】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0041】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、弁体は軸線を横切る方向に駆動軸に対し相
対変位可能であり、しかも弁体が付勢手段により弁孔の
壁面に対し強く押付けられることがないので、駆動軸又
は弁体の軸線と弁孔の軸線とが互いにずれた状態にてシ
ョックアブソーバの構成部材が組付けられても、弁体は
弁孔の軸線に沿って円滑に往復動可能であり、従って弁
体が駆動される際に於ける摺動抵抗が高くなることを確
実に回避し、これによりショックアブソーバの減衰力の
切換え制御の応答性の悪化、アクチュエータに必要とさ
れる駆動力の増大に伴うアクチュエータの大型化や消費
エネルギの増大等の問題を生じることなく弁体を常に円
滑に駆動し位置決めすることができる。
【0042】またショックアブソーバの構成部材の加工
精度や組付け精度を厳密に制御しなくても弁体を常に円
滑に駆動し位置決めすることができるので、ショックア
ブソーバの製造コストを低減することができる。
【0043】また駆動軸と弁体とが例えばボールジョイ
ントにより連結される場合や、弁体が付勢手段によって
軸線を横切る方向にも駆動軸に対し付勢された構造の場
合に比して、弁体が往復動される際に弁体が弁孔の壁面
に対し押付けられる虞れを低減することができ、また弁
体を小形化することができる。
【0044】更に駆動軸は弁体に設けられた孔に遊嵌状
態にて嵌合しており、弁体の両側に郭定された二つの弁
室は駆動軸と弁体との間の空隙により互いに連通接続さ
れた状態にあるので、弁体が弁孔内にて往復動される際
に二つの弁室の間に差圧が生じることを防止するために
従来のショックアブソーバの弁体に設けられていた二つ
の弁室を連通接続する通路を省略することができ、これ
により弁体の加工コストの低減や小形化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ツインチューブ式ショックアブソーバとして構
成された本発明によるショックアブソーバの第一の実施
例の要部を示す縦断面図である。
【図2】第一の実施例のピストンの要部をスプール弁が
全閉位置にある状態にて示す拡大部分縦断面図である。
【図3】第一の実施例に於けるアクチュエータの駆動軸
とスプール弁との間の連結構造をスプール弁が全開位置
にある状態にて示す拡大部分縦断面図である。
【図4】本発明によるショックアブソーバの第二の実施
例に於けるアクチュエータの駆動軸とスプール弁との間
の連結構造をスプール弁が全開位置にある状態にて示す
拡大部分縦断面図である。
【図5】スプール弁の変位量とスプール弁に作用する軸
線方向の力との間の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…インナシリンダ 12…アウタシリンダ 18…ピストン 20…シリンダ上室 22…シリンダ下室 24…ピストン本体 30、32…減衰力発生装置 34…オイル 46…アクチュエータ 48…ステップモータ 50…ボールねじ装置 71…シャフト 86…スプール弁 88…弁孔 94…バイパス装置 142…圧縮コイルばね 158…バイパス通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 高行 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内 (72)発明者 岡田 一路 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダと、前記シリンダに往復動可能に
    嵌合し前記シリンダと共働してシリンダ上室及びシリン
    ダ下室を郭定するピストンと、前記シリンダに対する前
    記ピストンの相対運動に伴い流通する作動液体に流通抵
    抗を与えて減衰力を発生する手段と、前記ピストンに設
    けられ前記シリンダ上室と前記シリンダ下室とを連通接
    続するバイパス通路と、前記バイパス通路の途中に設け
    られた弁孔と、前記弁孔にその軸線に沿って往復動可能
    に嵌合し前記バイパス通路の連通若しくは連通度合を選
    択的に制御する弁体と、前記弁体に連結され前記弁体を
    往復動し位置決めする駆動軸を含むアクチュエータとを
    有し、前記駆動軸は前記弁体に設けられ実質的に前記軸
    線に沿って延在する孔に遊嵌状態にて嵌合し、前記弁体
    は付勢手段により前記駆動軸の先端に対し実質的に前記
    軸線に沿って付勢されていることを特徴とする減衰力可
    変式ショックアブソーバ。
JP4214676A 1991-09-04 1992-07-20 減衰力可変式ショックアブソーバ Pending JPH0727165A (ja)

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