JPH0730223B2 - 塩素含有樹脂組成物 - Google Patents

塩素含有樹脂組成物

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JPH0730223B2
JPH0730223B2 JP29481887A JP29481887A JPH0730223B2 JP H0730223 B2 JPH0730223 B2 JP H0730223B2 JP 29481887 A JP29481887 A JP 29481887A JP 29481887 A JP29481887 A JP 29481887A JP H0730223 B2 JPH0730223 B2 JP H0730223B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、脂肪族二塩基酸ジエステル及び過塩素酸の第
四級アンモニウム塩化合物を添加してなる塩素含有樹脂
組成物に関し、詳しくは、脂肪族二塩基酸とエーテルア
ルコールとのエステルからなる可塑剤及び過塩素酸の脂
肪族第四級アンモニウム塩化合物を添加してなる、特に
帯電防止性の改良された塩素含有樹脂組成物に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
ポリ塩化ビニル樹脂等の塩素含有樹脂は、可塑剤を比較
的多量に加えた軟質製品あるいは可塑剤を比較的少量加
えたいわゆる半硬質製品として、各種の包装フィルムあ
るいは容器、農業用フィルム、シート、床材、壁材等に
広く使用されている。
これらの塩素含有樹脂は一般に電気絶縁性が良好であ
り、電線被覆材料等の電気絶縁性を要求される分野にお
いては好ましい性質ではあるが、摩擦により静電気を蓄
積するため、例えば、工場、電算機室等の間仕切り、IC
の運搬・保護用のケース、電気通信関係の被覆材等の包
装用フィルムやシートに用いる場合にはいわゆる静電気
障害を引き起こすことが多い。
また、塩素含有樹脂を床材として用いる場合にも静電気
により汚れを吸着し、外観を損なうという不利益もあっ
た。
更に、塩素含有樹脂は水との親和性に乏しいため、食品
包装用フィルムあるいは容器、農業用フィルム等に用い
た場合に表面に水滴が付着し、曇りを生じる欠点もあ
り、塩素含有樹脂の帯電を防止することが要望されてい
た。
これらの欠点を解消するために、例えば、特公昭39−21
114号公報にはエーテルアルコールのエステルを可塑剤
として用いることが提案されているが、その効果は全く
不充分であり、実用上は満足できるものではなかった。
このため、一般には、各種の帯電防止剤を塩素含有樹脂
に添加あるいは塗布し、帯電防止性を改良しようとする
試みがなされているが、これらの帯電防止剤の多くは塩
素含有樹脂の熱安定性を著しく低下させるためその使用
に制限を受けていたのが実情である。
例えば、特公昭40−7366号公報には、汎用の可塑剤であ
るジオクチルフタレートを配合した塩化ビニル樹脂に第
四級アンモニウム塩型の帯電防止剤を添加した場合の影
響が詳細に記載されており、トリメチル・ドデシルアン
モニウムクロライド、ジメチル・ヒドロキシエチル・ド
デシルアンモニウムブロマイド等の第四級アンモニウム
ハライド系の帯電防止剤は塩化ビニル樹脂の熱分解を著
しく促進すること、陰イオンとして過塩素酸または有機
スルホン酸のアニオンを用いた第四級アンモニウム塩型
の帯電防止剤は悪影響が小さく、特に有機スルホン酸ア
ニオンを用いた化合物は悪影響が極めて小さいことが記
載されている。
しかしながら、上記公報記載の過塩素酸アニオンを用い
た第四級アンモニウム塩型の帯電防止剤を用いた場合に
おいては熱安定性の低下は無視できるものではなく、ま
た有機スルホン酸アニオンを用いた化合物は塩素含有樹
脂の加熱による着色変化が極めて大きく、しかも帯電防
止効果も不十分であり、実際上は満足できるものではな
かった。
このため、熱安定性に悪影響を及ぼさないノニオン系の
帯電防止剤を使用することも提案されており、例えば、
特公昭44−22616号公報にはエーテルアルコールのエス
テルとノニオン系の帯電防止剤を併用することにより、
その帯電防止性がさらに改善されることが記載されてい
るが、その改良効果は未だ満足しえるものではなく、更
に改善することが強く望まれていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、上記現状に鑑み、帯電防止性が良好であ
り、しかも熱安定性の低下の度合いが極めて少ない塩素
含有樹脂組成物を得るために鋭意検討を重ねた結果、過
塩素酸の第四級アンモニウム塩型帯電防止剤と芳香族カ
ルボン酸のエステルとを併用した場合には帯電防止効果
が不充分であるばかりか、熱安定性の低下も著しいが、
脂肪族二塩基酸とエーテルアルコールとのエステルと、
過塩素酸の第四級アンモニウム塩型帯電防止剤とを併用
した場合には帯電防止性が満足できるまで改善されるば
かりか、熱安定性の低下も極めて少ないことを知見し
た。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、塩素含有
樹脂100重量部に、(a)次の一般式 (I)で表される脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤10〜
100重量部及び(b)次の一般式(II)で表される過塩
素酸の第四級アンモニウム塩化合物0.01〜5重量部を添
加してなる塩素含有樹脂組成物を提供するものである。
R〔CO(O−A)nO−R1 (I) (式中、Rは式−R2(CO−O−G−O−CO−R2)mで表
される基を示し、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基
を示し、Gはエーテル結合を有することのある炭素原子
数2〜8のアルキレン基を示し、mは0〜2を示す。R1
は炭素原子数1〜18のアルキル基を示し、Aは炭素原子
数2〜4のアルキレン基を示し、nは1〜8を示す。
R3は炭素原子数6〜22のアルキル基を示し、R4、R5及び
R6は各々独立に炭素原子数1〜18のアルキル基または
(A−O)nHを示す。) 以下、本発明の塩素含有樹脂組成物について詳述する。
上記一般式(I)で表される可塑剤は、公知の化合物で
あり、例えば、式HO−CO−R2−CO−OHで表される脂肪族
二塩基酸またはその低級アルキルエステルと、式R1−O
(A−O)nHで表されるエーテルアルコール及び必要に
応じてHO−G−OHで表されるグリコールとを反応させる
ことにより容易に製造することができる。
式HO−CO−R2−CO−OHで表される脂肪族二塩基酸として
は、例えば、コハク酸、グルタル酸、メチルコハク酸、
アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、
セバチン酸、ドデカン二酸等があげられる。
式R1−O(A−O)nHで表されるエーテルアルコールと
しては、例えば、メトキシエタノール、メトキシプロパ
ノール、エトキシエタノール、プロポキシエタノール、
ブトキシエタノール、オクトキシエタノール、デシロキ
シエタノール、ドデシロキシエタノール、オクタデシロ
キシエタノール、メトキシエトキシエタノール、エトキ
シエトキシエタノール、ブトキシエトキシエタノール、
オクトキシエトキシエタノール、ポリ(3〜8)オキシ
エチレンモノエチルエーテル、ポリ(3〜8)オキシエ
チレンモノブチルエーテル、ポリ(3〜8)オキシプロ
ピレンモノブチルエーテル等があげられる。
式HO−G−OHで表されるグリコールとしては、例えば、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−
ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−
ヘキサンジオール等があげられる。
従って、本発明で用いられる上記一般式(I)で表され
る可塑剤の代表例としては、ビス(ブトキシエチル)ス
クシネート、ビス(ブトキシエチル)グルタレート、ビ
ス(メトキシエチル)アジペート、ビス(エトキシエチ
ル)アジペート、ビス(ブトキシエチル)アジペート、
ビス(ブトキシエチル)アゼレート、ビス(ブトキシエ
チル)セバケート、ビス(ブトキシエチル)ドデカンジ
オエート、ビス(ブトキシエトキシエチル)スクシネー
ト、ビス(ブトキシエトキシエチル)アジペート、ビス
(ブトキシエトキシエチル)セバケート、ビス(ブトキ
シエトキシエチル)ドデカンジオエート、ビス(テトラ
エチレングリコールモノエチルエーテル)アジペート、
ビス(テトラエチレングリコールモノブチルエーテル)
アジペート、エチレングリコールビス(ブトキシエチル
アジペート)、1,2−プロピレングリコールビス(ブト
キシエチルアジペート)、1,3−ブチレングリコールビ
ス(ブトキシエチルアジペート)、1,3−ブチレングリ
コールビス(ブトキシエトキシエチルアジペート)、ネ
オペンチルグリコールビス(ブトキシエチルアジペー
ト)、ジエチレングリコールビス(ブトキシエチルアジ
ペート)、ジプロピレングリコールビス(メトキシエト
キシエチルアジペート)等があげられる。
上記脂肪族二塩基酸エーテルアルコールエステル系可塑
剤の配合量は目的に応じて広範囲に変化しえるが、一般
には塩素含有樹脂100重量部に対し10〜100重量部、特に
15〜80重量部が配合される。
上記一般式(II)で表される過塩素酸の第四級アンモニ
ウム塩化合物(帯電防止剤)は、公知の化合物であり、
市販のものをそのまま用いることができるが、入手でき
ない場合は、例えば、第四級アンモニウムヒロキシドと
過塩素酸とを反応させることによって容易に合成するこ
ともできる。
上記一般式(II)で表される過塩素酸の第四級アンモニ
ウム塩化合物としては、ジメチル・オクチル・ヒドロキ
シエチルアンモニウムパークロレート、ジメチル・ドデ
シル・ヒドロキシエチルアンモニウムパークロレート、
ジメチル・ステアリル・ヒドロキシエチルアンモニウム
パークロレート、トリメチル・ドデシルアンモニウムパ
ークロレート、ジメチル・ジステアリルアンモニウムパ
ークロレート、ジメチル・ジパルミチルアンモニウムパ
ークロレート、メチル・ドデシル・ジヒドロキシエチル
アンモニウムパークロレート、メチル・ステアリル・ジ
ヒドロキシエチルアンモニウムパークロレート、ジステ
アリル・ジヒドロキシエチルアンモニウムパークロレー
ト、ジステアリル・ジヒドロキシプロピルアンモニウム
パークロレート、メチル・ステアリル・ジポリ(2〜
4)オキシエチレンアンモニウムパークロレート等があ
げられる。
上記過塩素酸の第四級アンモニウム塩化合物の配合量
は、塩素含有樹脂100重量部に対し0.01〜5重量部、よ
り好ましくは0.1〜3重量部である。
本発明においては、前記一般式(I)で表される脂肪族
二塩基酸エステル系可塑剤及び前記一般式(II)で表さ
れる過塩素酸の第四級アンモニウム塩化合物を塩素含有
樹脂に配合するのであるが、これらは塩素含有樹脂の化
合時に別々に添加することもできるが、樹脂に対する均
一分散を容易にするために、予め両者を混合した溶液と
して用いることが好ましい。この場合、当然ながら塩素
含有樹脂に対する可塑剤及び過塩素酸の第四級アンモニ
ウム塩化合物の配合量が所定の量となるように混合され
る。可塑剤と過塩素酸の第四級アンモニウム塩化合物と
の比率は上記の配合量となるように適宜変化させること
ができるが、一般には、可塑剤100重量部に対して、過
塩素酸の第四級アンモニウム塩化合物0.5〜10重量部の
比率で混合される。
本発明で用いられる塩素含有樹脂としては、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−
アクリル酸エステル共重合体あるいは上記の含塩素樹脂
とABS樹脂、MBS樹脂、NBR等とのブレンド物をあげるこ
とができる。
本発明の塩素含有樹脂組成物には、通常配合される他の
添加剤、例えば、Ca、Ba、Mg、Zn、Cd、Sn、Pbのカルボ
ン酸塩、フェノレート、有機ホスフェート塩等の有機酸
塩、上記金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、ケイ酸塩、
リン酸塩、亜リン酸塩、アルミン酸塩あるいはこれらの
複塩等の無機金属化合物、有機錫化合物等の汎用の熱安
定剤、エポキシ化大豆油、エポキシ樹脂等のエポキシ化
合物、有機ホスファイト化合物、紫外線吸収剤、光安定
剤、顔料、染料、充填剤、発泡剤、滑剤、難燃剤、β−
ジケトン化合物、フェノール化合物等を配合することが
でき、また、本発明の可塑剤と共に可塑剤を使用するこ
ともできる。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は下記の実施例によって制限を受けるものではな
い。
実施例1 下記の配合物を、170℃で5分間ロール混練し、次いで1
60℃、200kg/cm2の条件で50分間プレス加工して厚さ1mm
のシートを作成した。
〔配合〕 重量部 塩化ビニル樹脂(GEON 103EP) 100 MARK AC−169 2.5 (アデカ・アーガス化学製Ba/Zn系液状安定剤) エポキシ化大豆油 2.5 可塑剤(表−1) 46.5 ジメチル・オクチル・ヒドロキシエチルアンモニウムパ
ークロレート 1 このシートを用い、30℃、関係湿度60%の条件で体積固
有抵抗(Ωcm)および表面固有抵抗(Ω)を測定した。
また、このシートを用い、175℃のギヤーオーブン中で
の熱安定性(分)及び初期着色性を測定した。
尚、エポキシ化大豆油、可塑剤及び帯電防止剤(ジメチ
ル・オクチル・ヒドロキシエチルアンモニウムパークロ
レート)は予め均一に溶解して用いた。
上記の測定の結果を下記表−1に示す。
実施例2 帯電防止剤の種類による影響をみるために、下記の配合
物により実施例1と同様の操作によりシートを作成し、
試験を行った。
その結果を下記表−2に示す。
〔配合〕 重量部 塩化ビニル樹脂(GEON 103EP) 100 MARK AC−169 2.5 エポキシ化大豆油 2.5 ビス(ブトキシエチル)アジペート 46.5 帯電防止剤(表−2) 1 実施例3 帯電防止剤の量を変えた場合の影響をみるために、下記
の配合物により実施例1と同様の操作によりシートを作
成し、試験を行った。
その結果を下記表−3に示す。
〔配合〕 重量部 塩化ビニル樹脂(GEON 103EP) 100 MARK AC−169 2.5 エポキシ化大豆油 2.5 ビス(ブトキシエチル)アジペート 46.5 ジメチル・オクチル・ヒドロキシエチルアンモニウムパ
ークロレート 表−3 実施例4 次の配合により実施例1と同様の操作によりシートを作
成し、30℃、関係湿度60%で体積固有抵抗を測定し、ま
た、190℃のギヤーオーブン中での熱安定性試験を行っ
た。
その結果を下記表−4に示す。
〔配合〕 重量部 塩化ビニル樹脂(GEON 103EP) 100 MARK AC−216 2 (アデカ・アーガス化学製Ba/Zn系液状安定剤) MARK RUP−14 0.8 (アデカ・アーガス化学製Ba/Zn系粉末安定剤) ジメチル・オクチル・ヒドロキシエチルアンモニウムパ
ークロレート 1 エポキシ化大豆油 2.5 4,4′−ブチリデンビス(3−第三ブチル−4−ヒドロ
キシ−6−メチルフェノール) 0.15 可塑剤(表−4) 20 上記の各実施例の結果から、本発明の可塑剤と帯電防止
剤の組合せを用いた場合には、帯電防止能(体積固有抵
抗及び表面固有抵抗)が著しく改善され、また、帯電防
止剤の添加による熱安定性の低下も少なく、しかも初期
着色性も悪化させることがないことが理解される。
〔発明の効果〕
本発明の塩素含有樹脂組成物は、帯電防止性が改善さ
れ、且つ帯電防止剤の添加による熱安定性の低下が極め
て少なく、しかも初期着色性も良好なものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素含有樹脂100重量部に、(a)次の一
    般式(I)で表される脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤
    10〜100重量部及び(b)次の一般式(II)で表される
    過塩素酸の第四級アンモニウム塩化合物0.01〜5重量部
    を添加してなる塩素含有樹脂組成物。 R〔CO(O−A)nO−R1 (I) 〔式中、Rは式−R2(CO−O−G−O−CO−R2)mで表
    される基を示し、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基
    を示し、Gはエーテル結合を有することのある炭素原子
    数2〜8のアルキレン基を示し、mは0〜2を示す。R1
    は炭素原子数1〜18のアルキル基を示し、Aは炭素原子
    数2〜4のアルキレン基を示し、nは1〜8を示す。 R3は炭素原子数4〜22のアルキル基を示し、R4、R5及び
    R6は各々独立に炭素原子数1〜18のアルキル基または
    (A−O)nHを示す。)
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