JPH0730327B2 - 防燃剤組成物 - Google Patents

防燃剤組成物

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JPH0730327B2
JPH0730327B2 JP22446887A JP22446887A JPH0730327B2 JP H0730327 B2 JPH0730327 B2 JP H0730327B2 JP 22446887 A JP22446887 A JP 22446887A JP 22446887 A JP22446887 A JP 22446887A JP H0730327 B2 JPH0730327 B2 JP H0730327B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は防燃剤組成物に関する。
[従来の技術] 従来、防燃剤組成物としてスルファミン酸グアニジン、
リン酸グアニジン等のグアニジン塩系化合物が汎用的に
用いられている。これらは難燃性および着色防止性の両
機能において同時に十分満足できない。その改良とし
て、縮合リン酸グアニジンにホウ酸もしくはホウ砂を添
加してなる水溶液状難燃剤がある(たとえば特開昭61-2
43889号公報)。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、このものは紙に塗布して加熱した場合、引裂強
度が低下する。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは紙に塗布して加熱した場合でも引裂強度が
強い防燃剤組成物を得るべく検討した結果、本発明に到
達した。
すなわち本発明は多価アルコールのホウ酸エステルを含
有することを特徴とする防燃剤組成物(第一発明)なら
びに(1)多価アルコールのホウ酸エステルならびに
(2)グアニジン塩系化合物、0〜20%の強酸のアンモ
ニウム塩、0〜20%のジシアンジアミド化合物および0
〜50%のリン酸塩(但し%は組成物の重量に基づく%で
ある)を含有することを特徴とする紙、繊維材料または
建築材料用防燃剤組成物(第二発明)である。
本発明に使用される多価アルコールのホウ酸エステルに
おいて、多価アルコールとしては2〜8価のアルコール
たとえば3〜8価アルコール(グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、
ショ糖など)、2価アルコール(エチレングリコール、
プロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコールなど)およびこ
れらの多価アルコールのアルキレンオキサイド(エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイドこれらの併用系た
とえばブロック、ランダム)付加物(分子量は通常100
〜5000)があげられる。これらのうち好ましいものは3
〜8価の多価アルコールであり、特に好ましいものはグ
リセリン、ペンタエリスリトールおよびソルビトールで
ある。
多価アルコールとホウ酸のモル比は使用目的により適宜
選択でき、また多価アルコールの種類によっても異なる
が、多価アルコール1モルに対しホウ酸は通常0.3〜3
モル、好ましくは0.5〜2.5モルである。ホウ酸が0.3モ
ル未満では着色防止性が不十分になり、3モルを越える
と引裂強度の低下が起こりやすくなる。
多価アルコールのホウ酸エステルの具体例としてはグリ
セリン(1)ホウ酸(1)エステル[( )内はモル数
を示す。以下同様に記載する。]、ペンタエリスリトー
ル(1)ホウ酸(1.2)エステル、ソルビトール(1)
ホウ酸(2.1)エステル、ショ糖(1)ホウ酸(2.6)エ
ステルおよびポリエチレングリコール(分子量600)
(1)ホウ酸(0.7)エステルが挙げられる。
多価アルコールのホウ酸エステルは通常の脱水縮合反応
により製造できる。たとえば多価アルコールに撹 下ホ
ウ酸を添加しチッソ流通下に徐々に昇温し100〜150℃に
て脱水縮合反応(エステル化)を行うことにより製造で
きる。エステル化後苛性ソーダなどのアルカリでpHを6
〜8.5に調整すると好ましい。
本発明の組成物は多価アルコールのホウ酸エステルの他
に公知の防燃剤成分たとえばグアニジン塩系化合物(ス
ルファミン酸グアニジン、リジングアニジン、硫酸グア
ニジン、ポリリン酸グアニジンなどのグアニジン塩;メ
チロール化スルファミン酸グアニジン、メチロール化リ
ン酸グアニジンなどのヒドロキシアルキル置換グアニジ
ン塩;リン酸グアニル尿素などのシアノ置換グアニジン
塩;リン酸アミノグアニジンなどのアミノ基置換もしく
はアミノ基含有置換グアニジン塩;特願昭62-67603号明
細書に記載のスルファミン酸グアニジンのエチレンオキ
シド2モル付加物などのグアニジン塩のアルキレンオキ
シド付加物など)、強酸のアンモニウム塩(スルファミ
ン酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニ
ウムなど)、ジシアンジアミド化合物(ジシアンジアミ
ド、メチロール化ジシアンジアミドなど)、リン酸塩
(リン酸ナトリウム、リン酸一水素二ナトリウム、リン
酸水素アンモニウムなど)などを含んでいてもよい。こ
れらの中ではグアニジン塩系化合物が好ましい。
本発明の組成物において、各成分の含有量は組成物の重
量に基づいて下記の通りである。多価アルコールのホウ
酸エステルは通常5〜100%、好ましくは10〜100%であ
る。5%未満では充分な性能が得られないことがある。
本発明の組成物に公知の防燃剤成分を含む場合、たとえ
ばグアニジン塩系化合物であれば含有量は通常0〜95
%、好ましくは5〜90%である。強酸のアンモニウム塩
の場合は通常0〜20%、好ましくは0〜10%である。ジ
シアンジアミド化合物の場合は通常0〜20%、好ましく
は0〜10%である。リン酸塩の場合は通常0〜50%、好
ましくは0〜30%である。
本発明の組成物は水溶液として使用するのが好ましい。
溶解する場合はその濃度を使用目的によって種々に変え
ることができ、使用濃度は組成物の固形分換算で通常0.
5〜60%、好ましくは1〜50%である。
本発明の組成物は必要により苛性ソーダ水溶液でpHを7.
0に調整し、通常必要によりグアニジン塩系化合物その
他の成分および水を混合して得ることができる。
ホウ酸エステル製造時必要によりグアニジン塩系化合
物、その他の成分を共存させて製造することもできる。
本発明の組成物の使用対象基材としては、セルロース系
材料たとえば紙(障子紙、ふすま紙、壁紙、板紙、合成
紙など)が挙げられる。また、布等の繊維材料さらに木
材、合板、合成木材等の建築材料にも使用できる。
本発明の組成物の基材に対する付着量は、固形分で通常
2〜40%、好ましくは3〜35%である。
本発明の組成物を基材に適用する方法は、従来行なはれ
ている方法でよく、例えば紙を本発明の組成物またはこ
れの水希釈液に浸漬後乾燥する方法、サイズプレスにて
吹き付ける方法、ハケにて塗布する方法などである。
また、本発明の組成物は、サイズ剤、デンプン等の表面
処理剤、その他の紙処理剤と併用することも可能であ
る。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。実施例中の部は重量
部を示す。
実施例1 ソルビトールの70%水溶液1099部を撹 下にホウ酸231
部と混合しチッソ流通下に徐々に昇温し脱水縮合反応を
140℃になるまで行ない、淡褐色粘凋ちょうなホウ酸エ
ステルを製造した。温度180℃に冷却後、苛性ソーダ水
溶液にてpHを7.0、固形分濃度を60%水溶液に調整し
た。
このホウ酸エステル水溶液45部、メチロール化スルファ
ミン酸グアニジン73部、および水382部を温度50〜70℃
にて60分間混合して透明均一な防燃剤組成物を得た。
実施例2 多価アルコールとしてソルビトールの70%水溶液を1053
部、ホウ酸を263部に変更した以外は実施例1と同様の
操作でホウ酸エステルを製造しpHを7.0、固形分濃度を6
0%に調整した。
このホウ酸エステル水溶液20部、スルファミン酸グアニ
ジン88部、および水392部を温度50〜70℃にて60分間混
合して透明均一な防燃剤組成物を得た。
実施例3 実施例2で製造したソルビトールホウ酸エステル水溶液
30部、メチロール化スルファミン酸グアニジン77部、ス
ルファミン酸アンモニウム4部、ジシアンジアミド1部
および水388部を温度50〜70℃にて60分間混合して透明
均一な防燃剤組成物を得た。
実施例4 多価アルコールとしてペンタエリスリトールを629部、
ホウ酸を371部に変更した以外は実施例1と同様の操作
でホウ酸エステルを製造しpHを7.0、固形分濃度を60%
に調整した。
このホウ酸エステル水溶液22部、スルファミン酸グアニ
ジン85部、ジシアンジアミド1.8部および水391.2部を温
度50〜70℃にて60分間混合して透明均一な防燃剤組成物
を得た。
実施例5 多価アルコールとしてグリセリンを599部、ホウ酸を401
部に変更した以外は実施例1と同様の操作でホウ酸エス
テルを製造しpHを7.0、固形分濃度を60%に調整した。
このホウ酸エステル水溶液25部、メチロール化スルファ
ミン酸グアニジン82部、ジシアンジアミド3部および水
390部を温度50〜70℃にて60分間混合して透明均一な防
燃剤組成物を得た。
比較例1 スルファミン酸グアニジン100部、および水400部を混合
し50〜70℃にて溶解し透明な組成物を得た。
比較例2 リン酸グアニジン100部および水400部を混合し50〜70℃
にて溶解し透明な組成物を得た。
比較例3 スルファミン酸グアニジン95部、ホウ酸5部および水40
0部を混合し50〜70℃にて溶解し透明な組成物を得た。
比較例4 縮合リン酸グアニジン88部、ホウ酸6部、ホウ砂6部お
よび水400部を混合し50〜70℃にて溶解し透明な組成物
を得た。
試験例1 実施例1〜5および比較例1〜4の防燃剤組成物を用い
て処理液をサイズプレス法により紙に処理して100〜105
℃に調温したオートドライヤーで乾燥後、以下の方法で
性能を評価した。その結果を表−1に示す。
着色防止性:180℃×5分間オーブン中で加熱し、着色の
程度を比較した。
引裂強度:試料を180℃×5分間オーブン中で加熱処理
後ただちにJIS-P-8116「紙の引裂強さ試験方法」に準じ
て測定した。
難燃性:JIS-Z-2150「薄い材料の防炎性試験」(45゜メ
ッケルバーナー法)に従って炭化長を測定した。
実施例6 実施例1で製造したソルビトールホウ酸エステル水溶液
333部および水167部を加え溶解して透明均一な防燃剤組
成物を得た。
実施例7 実施例4で製造したペンタエリスリトールホウ酸エステ
ル水溶液450部および水50部を加え溶解して透明均一な
防燃剤組成物を得た。
比較例5 メチロール化スルファミン酸グアニジン180部、ホウ酸2
0部および水300部を混合し50〜70℃にて60分間撹 し透
明均一な防燃剤組成物を得た。
試験例2 実施例6,7および比較例5の防燃剤組成物を用いて、試
験例1と同様方法で性能を評価した。その結果を表−2
に示す。
[発明の効果] 本発明の組成物は下記の効果を奏する。
紙に塗布して加熱した場合でも引裂強度が強い。単に縮
合リン酸グアニジンにホウを添加した場合は着色防止性
は効果が認められる紙が硬くなり引裂強度が低下する
が、本発明の組成物はこのようなことがない。
また従来のものたとえばリン酸グアニジンおよびスルフ
ァミン酸グアニジンよりもさらに着色防止性が向上した
ものである。
またたとえばスルファミン酸グアニジンよりもさらに難
燃性が向上したものである。
さらに水溶液として利用する場合、溶解が容易であり他
の処理剤たとえばサイズ剤、バインダー(デンプン、ポ
リビニルアルコールなど)などの処理剤と相溶性が良
く、作業性が良い。
基材への浸透性が高く、クラフト紙、板紙など等厚手の
紙製品へも迅速に高付着処理できる。
上記効果を有することから、本発明の組成物は紙、布、
木材、建築材料の各種製品へ多くの用途に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/44 21/34 // D06M 101:06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多価アルコールのホウ酸エステルを含有す
    ることを特徴とする紙、繊維材料または建築材料用防燃
    剤組成物。
  2. 【請求項2】(1)多価アルコールのホウ酸エステルな
    らびに(2)グアニジン塩系化合物、0〜20%の強酸の
    アンモニウム塩、0〜20%のジシアンジアミド化合物お
    よび0〜50%のリン酸塩(但し%は組成物の重量に基づ
    く%である)を含有することを特徴とする紙、繊維材料
    または建築材料用防燃剤組成物。
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