JPH07304094A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents
二軸配向ポリエステルフィルムInfo
- Publication number
- JPH07304094A JPH07304094A JP6097696A JP9769694A JPH07304094A JP H07304094 A JPH07304094 A JP H07304094A JP 6097696 A JP6097696 A JP 6097696A JP 9769694 A JP9769694 A JP 9769694A JP H07304094 A JPH07304094 A JP H07304094A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- nuclei
- temperature
- biaxially oriented
- polyester film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 フィルム断面において、少なくとも片側の表
面近傍に微細な凝集核が存在し、フィルム表面から厚さ
方向へ0.2μmまでの凝集核濃度が、フィルム断面中
心線から±0.1μmの領域の凝集核濃度より高いこと
を特徴とする二軸配向ポリエステルフィルムとしたもの
である。 【効果】 高温下での摩擦係数が低く、高温下での加工
適性、取り扱い性に優れたポリエステルフィルムが完成
したものである。
面近傍に微細な凝集核が存在し、フィルム表面から厚さ
方向へ0.2μmまでの凝集核濃度が、フィルム断面中
心線から±0.1μmの領域の凝集核濃度より高いこと
を特徴とする二軸配向ポリエステルフィルムとしたもの
である。 【効果】 高温下での摩擦係数が低く、高温下での加工
適性、取り扱い性に優れたポリエステルフィルムが完成
したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二軸配向ポリエステルフ
ィルムに関するものである。
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルムとしては、ポリエ
ステルの結晶によって表面突起を形成したフィルムが知
られている(たとえば特開平5−131600号公
報)。
ステルの結晶によって表面突起を形成したフィルムが知
られている(たとえば特開平5−131600号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、フィルムの各用
途、例えば、磁気媒体用途での磁性層塗布・カレンダ工
程、包装用途での印刷工程などで、フィルムの加工速度
がますます速く、すなわち、熱処理時間が短くなり、そ
のため加工温度も高くする必要がある。その結果、瞬間
的にフィルムは従来よりかなり高温下にさらされるた
め、従来のフィルムでは、高温下での摩擦係数が高く、
滑り性が不十分なため、加工適性が劣るという問題が顕
在化してきている。
途、例えば、磁気媒体用途での磁性層塗布・カレンダ工
程、包装用途での印刷工程などで、フィルムの加工速度
がますます速く、すなわち、熱処理時間が短くなり、そ
のため加工温度も高くする必要がある。その結果、瞬間
的にフィルムは従来よりかなり高温下にさらされるた
め、従来のフィルムでは、高温下での摩擦係数が高く、
滑り性が不十分なため、加工適性が劣るという問題が顕
在化してきている。
【0004】本発明はかかる問題点を改善し、高温下で
も加工適性に優れる、すなわち、高温下での摩擦係数が
低い(以下摩擦係数良好という)フィルムを提供するこ
とを課題とする。
も加工適性に優れる、すなわち、高温下での摩擦係数が
低い(以下摩擦係数良好という)フィルムを提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】フィルム断面において、
少なくとも片側の表面近傍に微細な凝集核が存在し、フ
ィルム表面から厚さ方向へ0.2μmまでの凝集核濃度
が、フィルム断面中心線から±0.1μmの領域の凝集
核濃度より高いことを特徴とする二軸配向ポリエステル
フィルムとしたものである。
少なくとも片側の表面近傍に微細な凝集核が存在し、フ
ィルム表面から厚さ方向へ0.2μmまでの凝集核濃度
が、フィルム断面中心線から±0.1μmの領域の凝集
核濃度より高いことを特徴とする二軸配向ポリエステル
フィルムとしたものである。
【0006】本発明を構成するポリエステルは特に限定
されないが、エチレンテレフタレ−ト、エチレン2,6-ナ
フタレ−ト、エチレンα,β−ビス(2-クロルフェノキ
シ)エタン-4,4'-ジカルボキシレ−ト単位から選ばれた
少なくとも一種の構造単位を主要構成成分とする場合
に、特に、エチレンテレフタレ−トを繰り返し単位に8
5モル%以上含有するポリエステルの場合に摩擦係数が
より一層良好となるので望ましい。また、15モル%未
満の共重合成分、たとえば、ポリエチレングリコール、
ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、
イソフタル酸、ダイマー酸など、特に0.001モル%
以上のポリエチレングリコールを共存させることは、摩
擦係数に一層の効果があるので望ましい。
されないが、エチレンテレフタレ−ト、エチレン2,6-ナ
フタレ−ト、エチレンα,β−ビス(2-クロルフェノキ
シ)エタン-4,4'-ジカルボキシレ−ト単位から選ばれた
少なくとも一種の構造単位を主要構成成分とする場合
に、特に、エチレンテレフタレ−トを繰り返し単位に8
5モル%以上含有するポリエステルの場合に摩擦係数が
より一層良好となるので望ましい。また、15モル%未
満の共重合成分、たとえば、ポリエチレングリコール、
ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、
イソフタル酸、ダイマー酸など、特に0.001モル%
以上のポリエチレングリコールを共存させることは、摩
擦係数に一層の効果があるので望ましい。
【0007】本発明フイルムの積層部は、上記組成物を
主要成分とするが、本発明の目的を阻害しない範囲内
で、他種ポリマをブレンドしてもよいし、また酸化防止
剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤の添加
剤や粒子が添加されていてもよい。
主要成分とするが、本発明の目的を阻害しない範囲内
で、他種ポリマをブレンドしてもよいし、また酸化防止
剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤の添加
剤や粒子が添加されていてもよい。
【0008】本発明フィルムは上記組成物を二軸配向せ
しめたフイルムであるが、一軸あるいは無配向フイルム
では摩擦係数が不良となるので好ましくない。この配向
の程度は特に限定されないが、高分子の分子配向の程度
の目安であるヤング率が長手方向、幅方向ともに400
kg/mm2 以上である場合に摩擦係数がより一層良好
となるのできわめて望ましい。また、分子配向の程度の
目安であるヤング率の上限は特に限定されないが、通
常、1500kg/mm2 程度が製造上の限界である。
さらに本発明フィルムは、フィルム横方向のヤング率を
縦方向より大きく、望ましくは50〜1000kg/m
m2 大きくすることによって、摩擦係数をより一層良好
とすることができるので望ましい。
しめたフイルムであるが、一軸あるいは無配向フイルム
では摩擦係数が不良となるので好ましくない。この配向
の程度は特に限定されないが、高分子の分子配向の程度
の目安であるヤング率が長手方向、幅方向ともに400
kg/mm2 以上である場合に摩擦係数がより一層良好
となるのできわめて望ましい。また、分子配向の程度の
目安であるヤング率の上限は特に限定されないが、通
常、1500kg/mm2 程度が製造上の限界である。
さらに本発明フィルムは、フィルム横方向のヤング率を
縦方向より大きく、望ましくは50〜1000kg/m
m2 大きくすることによって、摩擦係数をより一層良好
とすることができるので望ましい。
【0009】本発明フィルムはその断面観察において、
少なくとも片側の表面近傍に微細な凝集核が存在するこ
とが必要である。表面近傍に微細な凝集核が存在しない
と、生成した結晶が粗なものになり、摩擦係数が不良と
なるので好ましくない。この観察は透過型電子顕微鏡で
後述される方法で行なわれ、そのフィルム表面から厚さ
方向へ0.2μmまでの凝集核濃度が、フィルム断面中
心線から±0.1μmの領域の凝集核濃度より高いこと
が必要である。表面近傍の凝集核濃度が中心部より低い
と、摩擦係数が不良となるだけでなく、フィルムを製造
する場合の延伸性が不良となり、本発明フィルムを安定
して製造できなくなるので好ましくない。
少なくとも片側の表面近傍に微細な凝集核が存在するこ
とが必要である。表面近傍に微細な凝集核が存在しない
と、生成した結晶が粗なものになり、摩擦係数が不良と
なるので好ましくない。この観察は透過型電子顕微鏡で
後述される方法で行なわれ、そのフィルム表面から厚さ
方向へ0.2μmまでの凝集核濃度が、フィルム断面中
心線から±0.1μmの領域の凝集核濃度より高いこと
が必要である。表面近傍の凝集核濃度が中心部より低い
と、摩擦係数が不良となるだけでなく、フィルムを製造
する場合の延伸性が不良となり、本発明フィルムを安定
して製造できなくなるので好ましくない。
【0010】本発明フィルムは、少なくとも片面の平均
表面粗さが1〜100nm、特に2〜80nmであり、
かつ、突起均一指数が0.35〜2.0、特に0.4〜
1.8の範囲である場合に、高温下における接触面積が
さらに減少し、摩擦係数が一層良好となるので望まし
い。この範囲は通常の表面形成法、たとえば粒子添加法
などでは達成できない範囲である。
表面粗さが1〜100nm、特に2〜80nmであり、
かつ、突起均一指数が0.35〜2.0、特に0.4〜
1.8の範囲である場合に、高温下における接触面積が
さらに減少し、摩擦係数が一層良好となるので望まし
い。この範囲は通常の表面形成法、たとえば粒子添加法
などでは達成できない範囲である。
【0011】また、本発明フィルムは、その凝集核にマ
グネシウム元素を含有する場合に、結晶が硬くなり、摩
擦係数が一層良好となるので望ましい。さらに、その凝
集核にリン元素を含有する場合に、結晶が緻密になり、
摩擦係数が一層良好となるので望ましい。
グネシウム元素を含有する場合に、結晶が硬くなり、摩
擦係数が一層良好となるので望ましい。さらに、その凝
集核にリン元素を含有する場合に、結晶が緻密になり、
摩擦係数が一層良好となるので望ましい。
【0012】次に、本発明フィルムの製造方法について
説明する。まず、微細な凝集核をポリエステル内部に発
生させ、望ましい元素を含有する核とするためには、ポ
リエステルのエステル交換触媒に、酢酸リチウム、酢酸
マグネシウム、酢酸カリウム、特に酢酸マグネシウムお
よび、亜リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸あるいはそ
れらの誘導体を用いることが有効である。特に望ましい
組み合わせは、酢酸マグネシウムとホスホン酸(または
その誘導体)であり、ホスホン酸(またはその誘導体)
の望ましい例として、フェニルホスホン酸、ジメチルフ
ェニルホスホネートなどが挙げられる。
説明する。まず、微細な凝集核をポリエステル内部に発
生させ、望ましい元素を含有する核とするためには、ポ
リエステルのエステル交換触媒に、酢酸リチウム、酢酸
マグネシウム、酢酸カリウム、特に酢酸マグネシウムお
よび、亜リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸あるいはそ
れらの誘導体を用いることが有効である。特に望ましい
組み合わせは、酢酸マグネシウムとホスホン酸(または
その誘導体)であり、ホスホン酸(またはその誘導体)
の望ましい例として、フェニルホスホン酸、ジメチルフ
ェニルホスホネートなどが挙げられる。
【0013】該凝集核を表面近傍に偏在させる方法は、
口金からポリエステルをシート状に吐出する時のドラフ
ト比を高くしたり、また、口金の温度を低温、望ましく
は225〜245℃の範囲に制御することでも可能であ
るが、安定性の点で望ましいのは、凝集核を含有するポ
リエステルAのペレットを、乾燥したのち、公知の溶融
押出機1に供給し、ポリエステルB(Bには凝集核が含
有されていないか含有されていてもAより低濃度となる
よう、通常のポリエステルで希釈調整しておく)を押出
機2に供給し、2または3層以上のマニホ−ルドまたは
合流ブロックを用いて、ポリエステルAをポリエステル
Bの少なくとも片面に積層し、スリット状の口金から2
または3層以上のシートを押し出し、キャスティングロ
ールで冷却して未延伸フイルムを作る。この場合、合流
断面が矩形の合流ブロックを用いて積層する方法であ
る。特に、最終的製品フィルムにおいて、全フイルム厚
さに対するポリエステルAの部分の厚さが1/3〜1/
500、望ましくは1/4〜1/200の範囲とするの
が望ましい範囲の凝集核濃度を得るのに有効である。本
発明においては、ポリエステルを主成分とする溶融押出
フイルムを、冷却ロール表面で冷却する過程において、
ポリエステルAのガラス転移温度Tg以上、かつ融解温
度Tmより100℃高い温度(Tm+100℃)以下
で、未延伸フイルムを該冷却ロールと接触する反対の面
から熱処理し、その後に該未延伸フイルムを二軸延伸す
ることによって、所望の表面突起が形成されるので好ま
しい。より好ましくはTgより20℃高い温度(Tg+
20℃)以上、かつTmより80℃高い温度(Tm+8
0℃)以下、さらに好ましくは、Tgより40℃高い温
度(Tg+40℃)以上、かつTm以下である。未延伸
フイルムを該冷却ロールと接触する反対の面から熱処理
する方法としては、熱風又は、赤外線ヒータによる輻射
熱を用いることができるが、この方法に限定されるもの
ではない。
口金からポリエステルをシート状に吐出する時のドラフ
ト比を高くしたり、また、口金の温度を低温、望ましく
は225〜245℃の範囲に制御することでも可能であ
るが、安定性の点で望ましいのは、凝集核を含有するポ
リエステルAのペレットを、乾燥したのち、公知の溶融
押出機1に供給し、ポリエステルB(Bには凝集核が含
有されていないか含有されていてもAより低濃度となる
よう、通常のポリエステルで希釈調整しておく)を押出
機2に供給し、2または3層以上のマニホ−ルドまたは
合流ブロックを用いて、ポリエステルAをポリエステル
Bの少なくとも片面に積層し、スリット状の口金から2
または3層以上のシートを押し出し、キャスティングロ
ールで冷却して未延伸フイルムを作る。この場合、合流
断面が矩形の合流ブロックを用いて積層する方法であ
る。特に、最終的製品フィルムにおいて、全フイルム厚
さに対するポリエステルAの部分の厚さが1/3〜1/
500、望ましくは1/4〜1/200の範囲とするの
が望ましい範囲の凝集核濃度を得るのに有効である。本
発明においては、ポリエステルを主成分とする溶融押出
フイルムを、冷却ロール表面で冷却する過程において、
ポリエステルAのガラス転移温度Tg以上、かつ融解温
度Tmより100℃高い温度(Tm+100℃)以下
で、未延伸フイルムを該冷却ロールと接触する反対の面
から熱処理し、その後に該未延伸フイルムを二軸延伸す
ることによって、所望の表面突起が形成されるので好ま
しい。より好ましくはTgより20℃高い温度(Tg+
20℃)以上、かつTmより80℃高い温度(Tm+8
0℃)以下、さらに好ましくは、Tgより40℃高い温
度(Tg+40℃)以上、かつTm以下である。未延伸
フイルムを該冷却ロールと接触する反対の面から熱処理
する方法としては、熱風又は、赤外線ヒータによる輻射
熱を用いることができるが、この方法に限定されるもの
ではない。
【0014】前記、冷却ロール表面の表面粗さが0.2
S以上で、かつ、10S以下であると、延伸前のフイル
ム表面を所望の結晶化度にまで結晶性を高めることがで
き好ましい。より好ましくは、該冷却ロール表面の表面
粗さが0.3S以上で、かつ、8S以下である。ロール
表面の表面粗さが0.2S未満であると、冷却ロールに
未延伸フイルムが粘着して好ましくない。また10Sを
超える表面粗さでは所望の表面突起が形成されなくなっ
たり、冷却ロール上でフイルムが滑り好ましくない。
S以上で、かつ、10S以下であると、延伸前のフイル
ム表面を所望の結晶化度にまで結晶性を高めることがで
き好ましい。より好ましくは、該冷却ロール表面の表面
粗さが0.3S以上で、かつ、8S以下である。ロール
表面の表面粗さが0.2S未満であると、冷却ロールに
未延伸フイルムが粘着して好ましくない。また10Sを
超える表面粗さでは所望の表面突起が形成されなくなっ
たり、冷却ロール上でフイルムが滑り好ましくない。
【0015】本発明においては、冷却固化した未延伸フ
イルムを熱処理する場合、その少なくとも片面の表面
(または表層)温度が、ポリエステルAの冷結晶化温度
Tccより20℃低い温度(Tcc−20℃)以上、か
つ降温結晶化温度Tmcより40℃高い温度(Tmc+
40℃)以下で、0.5〜100秒保たれるように熱処
理し、その後にTg以上、かつTccより20℃高い温
度(Tcc+20℃)以下で二軸延伸することによっ
て、所望の表面突起が形成されるので好ましい。より好
ましくは、Tcc以上、かつTmc以下で0.5〜50
秒、さらに好ましくは、Tcc以上、かつTmc以下で
0.5〜20秒保たれるような熱処理である。
イルムを熱処理する場合、その少なくとも片面の表面
(または表層)温度が、ポリエステルAの冷結晶化温度
Tccより20℃低い温度(Tcc−20℃)以上、か
つ降温結晶化温度Tmcより40℃高い温度(Tmc+
40℃)以下で、0.5〜100秒保たれるように熱処
理し、その後にTg以上、かつTccより20℃高い温
度(Tcc+20℃)以下で二軸延伸することによっ
て、所望の表面突起が形成されるので好ましい。より好
ましくは、Tcc以上、かつTmc以下で0.5〜50
秒、さらに好ましくは、Tcc以上、かつTmc以下で
0.5〜20秒保たれるような熱処理である。
【0016】本発明においては、未延伸フイルムを一軸
方向に微延伸し、複屈折0.5×10-3〜50×10-3
とし、次に該微延伸フイルムの少なくとも片面の表面
(または表層)温度が、ポリエステルAの冷結晶化温度
Tccより20℃低い温度(Tcc−20℃)以上、か
つ降温結晶化温度Tmcより40℃高い温度(Tmc+
40℃)以下で0.3〜50秒保たれるように熱処理
し、その後にTg以上、かつTccより20℃高い温度
(Tcc+20℃)以下で二軸延伸することによって、
所望の表面突起が形成されるので好ましい。より好まし
くは、Tcc以上、かつTmc以下で、0.5〜20
秒、さらに好ましくは、Tccより10℃高い温度(T
cc+10℃)以上、かつTmcより20℃低い温度
(Tmc−20℃)以下で、0.5〜15秒保たれるよ
うな熱処理である。
方向に微延伸し、複屈折0.5×10-3〜50×10-3
とし、次に該微延伸フイルムの少なくとも片面の表面
(または表層)温度が、ポリエステルAの冷結晶化温度
Tccより20℃低い温度(Tcc−20℃)以上、か
つ降温結晶化温度Tmcより40℃高い温度(Tmc+
40℃)以下で0.3〜50秒保たれるように熱処理
し、その後にTg以上、かつTccより20℃高い温度
(Tcc+20℃)以下で二軸延伸することによって、
所望の表面突起が形成されるので好ましい。より好まし
くは、Tcc以上、かつTmc以下で、0.5〜20
秒、さらに好ましくは、Tccより10℃高い温度(T
cc+10℃)以上、かつTmcより20℃低い温度
(Tmc−20℃)以下で、0.5〜15秒保たれるよ
うな熱処理である。
【0017】熱処理方法については、加熱ロールに巻き
付けて熱処理する方法、ロールに巻き付けた状態でロー
ルと接触する反対の面から熱風処理する方法、あるいは
ロールに巻き付けた状態でロールと接触する反対の面か
ら赤外線ヒータで熱処理する方法、ロール/ロール間で
赤外線ヒータで熱処理する方法、ステンタを用いて加熱
する方法等があるが、特にこれらの方法に限定されるも
のではない。
付けて熱処理する方法、ロールに巻き付けた状態でロー
ルと接触する反対の面から熱風処理する方法、あるいは
ロールに巻き付けた状態でロールと接触する反対の面か
ら赤外線ヒータで熱処理する方法、ロール/ロール間で
赤外線ヒータで熱処理する方法、ステンタを用いて加熱
する方法等があるが、特にこれらの方法に限定されるも
のではない。
【0018】本発明においては、ポリエステルを主成分
とする溶融押出フイルムの少なくとも片面の表面(また
は表層)温度を、ポリエステルAの降温結晶化温度Tm
cより70℃低い温度(Tmc−70℃)以上、かつポ
リエステルAの降温結晶化温度Tmc以下で、0.5〜
20秒保ち、次いで、ガラス転移温度Tg以下に冷却
し、その後に該未延伸フイルムを二軸延伸することによ
って、所望の表面突起が形成されるので好ましい。
とする溶融押出フイルムの少なくとも片面の表面(また
は表層)温度を、ポリエステルAの降温結晶化温度Tm
cより70℃低い温度(Tmc−70℃)以上、かつポ
リエステルAの降温結晶化温度Tmc以下で、0.5〜
20秒保ち、次いで、ガラス転移温度Tg以下に冷却
し、その後に該未延伸フイルムを二軸延伸することによ
って、所望の表面突起が形成されるので好ましい。
【0019】処理方法は、前記したように、押出し直後
の温度の高いフイルムを徐冷することにより結晶化させ
る方法、又、一旦冷却、固化したフイルムを再加熱して
結晶化させる方法、又、一軸方向に微延伸させた状態で
加熱処理する方法などあるが、これらの方法の一つをフ
イルムの製膜プロセスのなかで実施し、目標とする表面
形態を得ることができるが、これらの方法を二つ以上併
用して、フイルムの製膜プロセスのなかで実施してもよ
い。
の温度の高いフイルムを徐冷することにより結晶化させ
る方法、又、一旦冷却、固化したフイルムを再加熱して
結晶化させる方法、又、一軸方向に微延伸させた状態で
加熱処理する方法などあるが、これらの方法の一つをフ
イルムの製膜プロセスのなかで実施し、目標とする表面
形態を得ることができるが、これらの方法を二つ以上併
用して、フイルムの製膜プロセスのなかで実施してもよ
い。
【0020】本発明フィルムの用途は特に限定されない
が、例えば、磁気材料用、インクリボンなどの感熱転写
用、OHPなどのグラフィック用、包装用などに最適で
ある。
が、例えば、磁気材料用、インクリボンなどの感熱転写
用、OHPなどのグラフィック用、包装用などに最適で
ある。
【0021】
【物性の測定方法ならびに効果の評価方法】本発明の特
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りであ
る。
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りであ
る。
【0022】(1)微細凝集核の存在、含有元素 フィルム断面を透過型電子顕微鏡(TEM)を用い、1
〜40万倍程度の倍率で観察する。この時、微細凝集核
とは1次径1〜10nm程度の黒い点が細長く凝集した
形状で観察される。TEMの切片厚さは約100nmと
するのがコントラストの点で有効である。また凝集核に
含有される元素は分析電子顕微鏡で測定した。
〜40万倍程度の倍率で観察する。この時、微細凝集核
とは1次径1〜10nm程度の黒い点が細長く凝集した
形状で観察される。TEMの切片厚さは約100nmと
するのがコントラストの点で有効である。また凝集核に
含有される元素は分析電子顕微鏡で測定した。
【0023】(2)微細凝集核濃度 上記観察を、場所を変えて100視野測定し、測定した
全面積に対する微細凝集核の占める面積比率を凝集核濃
度と定義した。この場合、凝集核のまわりに、凝集核よ
り黒さ(コントラスト)が、やや、薄い領域が観察され
るが、これはその部分の結晶化度が周囲に比べて高くな
っていることを示すものであり、凝集核とは異なるもの
である。
全面積に対する微細凝集核の占める面積比率を凝集核濃
度と定義した。この場合、凝集核のまわりに、凝集核よ
り黒さ(コントラスト)が、やや、薄い領域が観察され
るが、これはその部分の結晶化度が周囲に比べて高くな
っていることを示すものであり、凝集核とは異なるもの
である。
【0024】(3)積層部の厚さ 透過型電子顕微鏡等の電子顕微鏡観察で、フィルムの
(透過)による断面観察で粒子濃度の変化状態やコント
ラストの差から界面を認識し積層厚さを求める方法であ
る。あるいは、積層部分を剥離後、薄膜段差測定機を用
いて積層厚さを求めることもできる。
(透過)による断面観察で粒子濃度の変化状態やコント
ラストの差から界面を認識し積層厚さを求める方法であ
る。あるいは、積層部分を剥離後、薄膜段差測定機を用
いて積層厚さを求めることもできる。
【0025】(4)表面平均粗さRa、表面突起均一指
数 小坂研究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用い
て測定した。条件は下記のとおりであり、20回の測定
の平均値をもって値とした。また表面突起均一指数は測
定された最大高さRt(ピーク〜バレイ)と中心線最大
高さRpから下式で定義した。
数 小坂研究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用い
て測定した。条件は下記のとおりであり、20回の測定
の平均値をもって値とした。また表面突起均一指数は測
定された最大高さRt(ピーク〜バレイ)と中心線最大
高さRpから下式で定義した。
【0026】・触針先端半径:0.5μm ・触針荷重 :5mg ・測定長 :1mm ・カットオフ値:0.08mm ・突起均一指数:(Rt−Rp)/Rp なお、Ra、Rt、Rpなどの定義は、たとえば、奈良
治郎著「表面粗さの測定・評価法」(総合技術センタ
ー、1983)に示されているものである。
治郎著「表面粗さの測定・評価法」(総合技術センタ
ー、1983)に示されているものである。
【0027】(5)ヤング率 JIS−Z−1702に規定された方法にしたがって、
インストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25
℃、65%RHにて測定した。
インストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25
℃、65%RHにて測定した。
【0028】(6)高温下摩擦係数 フィルムを10mmにスリットし、金属製のガイドポス
ト(SUS304、表面仕上げ2S、直径6mm)上
を、巻き付け角180度、速度1000m/分で、延べ
長さ10000m接触走行させた後、ガイドポスト上に
付着した粉を観察する。なお、ガイドポストへ入る走行
張力を90グラム、雰囲気は70℃、80%RHとし
た。ここで、ガイドポスト出の張力を測定し摩擦係数を
オイラーの式によって求めた。
ト(SUS304、表面仕上げ2S、直径6mm)上
を、巻き付け角180度、速度1000m/分で、延べ
長さ10000m接触走行させた後、ガイドポスト上に
付着した粉を観察する。なお、ガイドポストへ入る走行
張力を90グラム、雰囲気は70℃、80%RHとし
た。ここで、ガイドポスト出の張力を測定し摩擦係数を
オイラーの式によって求めた。
【0029】(7)結晶化温度、融解温度、降温結晶化
温度、結晶化指数 パ−キンエルマ−社製のDSC(示差走査熱量計)II型
を用いて測定した。DSCの測定条件は次の通りであ
る。すなわち、試料10mgをDSC装置にセットし、3
00℃の温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷す
る。この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移点
Tgを検知する。さらに昇温を続け、ガラス状態からの
結晶化発熱ピ−ク温度をもって結晶化温度Tcc、結晶
融解に基づく吸熱ピーク温度を融解温度Tm、同じよう
に降温時の結晶化発熱ピーク温度を降温結晶化温度Tm
cとした。TccとTgの差(Tcc−Tg)を結晶化
指数と定義する。
温度、結晶化指数 パ−キンエルマ−社製のDSC(示差走査熱量計)II型
を用いて測定した。DSCの測定条件は次の通りであ
る。すなわち、試料10mgをDSC装置にセットし、3
00℃の温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷す
る。この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移点
Tgを検知する。さらに昇温を続け、ガラス状態からの
結晶化発熱ピ−ク温度をもって結晶化温度Tcc、結晶
融解に基づく吸熱ピーク温度を融解温度Tm、同じよう
に降温時の結晶化発熱ピーク温度を降温結晶化温度Tm
cとした。TccとTgの差(Tcc−Tg)を結晶化
指数と定義する。
【0030】(8)複屈折 アッベ屈折計を用いて、一軸配向フイルムの長手方向屈
折率nMD、幅方向屈折率nTDを測定し、この両方の値の
差、つまり|nMD−nTD|で定義した。なお、光源はナ
トリウムD線(波長589nm)で、マウント液は、ヨ
ウ化メチレンを用い、25℃65%RHにて測定した。
折率nMD、幅方向屈折率nTDを測定し、この両方の値の
差、つまり|nMD−nTD|で定義した。なお、光源はナ
トリウムD線(波長589nm)で、マウント液は、ヨ
ウ化メチレンを用い、25℃65%RHにて測定した。
【0031】(9)フイルム温度 放射温度計、接触式表面温度計、またはサーモラベルを
フイルムに貼付けて測定した。なお溶融状態のフイルム
温度は、放射温度計、または溶融状態のフイルムに熱電
対を差し込んで測定した。
フイルムに貼付けて測定した。なお溶融状態のフイルム
温度は、放射温度計、または溶融状態のフイルムに熱電
対を差し込んで測定した。
【0032】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。
【0033】実施例1〜7、比較例1〜3 公知の方法で、実質的に凝集核を含有しないポリエチレ
ンテレフタレート(PET)を製造した。また、エステ
ル交換触媒を酢酸マグネシウム0.1重量%、ジメチル
フェニルホスホネート0.35重量%、重合触媒を三酸
化アンチモン0.03重量%として実質的に粒子を含有
しないPETを製造した。また、エステル交換触媒を種
々変更したPETを製造した。これらのポリマのチップ
を適宜混合し、凝集核濃度を調整し、積層部用のポリマ
(ポリエステルA)、基層部用ポリマ(ポリエステル
B)を準備した。これらのポリマをそれぞれ180℃で
3時間減圧乾燥(3Torr)し、それぞれを2台の押出機
に供給し290℃で溶融し、これらのポリマを、2また
は3層用の矩形の合流ブロック(フィードブロック)で
合流積層し、静電印加キャスト法を用いて表面温度30
℃のキャスティング・ドラムに巻きつけて冷却固化し、
2〜3層構造の未延伸フィルムを作った。この時、それ
ぞれの押出機の吐出量を調節し総厚さ、ポリエステルA
層の厚さを調節した。この未延伸フイルムを、100〜
180℃の温度で2秒間熱処理した。このフィルムを、
温度80℃にて長手方向に3.0〜4.5倍延伸した。
この延伸は2組のロ−ルの周速差で行なった。この一軸
延伸フイルムをステンタを用いて延伸速度5000%/
分で100℃で幅方向に4.0〜6.0倍延伸し、定長
下で、200℃にて5秒間熱処理し、ポリエステルフィ
ルムを得た。
ンテレフタレート(PET)を製造した。また、エステ
ル交換触媒を酢酸マグネシウム0.1重量%、ジメチル
フェニルホスホネート0.35重量%、重合触媒を三酸
化アンチモン0.03重量%として実質的に粒子を含有
しないPETを製造した。また、エステル交換触媒を種
々変更したPETを製造した。これらのポリマのチップ
を適宜混合し、凝集核濃度を調整し、積層部用のポリマ
(ポリエステルA)、基層部用ポリマ(ポリエステル
B)を準備した。これらのポリマをそれぞれ180℃で
3時間減圧乾燥(3Torr)し、それぞれを2台の押出機
に供給し290℃で溶融し、これらのポリマを、2また
は3層用の矩形の合流ブロック(フィードブロック)で
合流積層し、静電印加キャスト法を用いて表面温度30
℃のキャスティング・ドラムに巻きつけて冷却固化し、
2〜3層構造の未延伸フィルムを作った。この時、それ
ぞれの押出機の吐出量を調節し総厚さ、ポリエステルA
層の厚さを調節した。この未延伸フイルムを、100〜
180℃の温度で2秒間熱処理した。このフィルムを、
温度80℃にて長手方向に3.0〜4.5倍延伸した。
この延伸は2組のロ−ルの周速差で行なった。この一軸
延伸フイルムをステンタを用いて延伸速度5000%/
分で100℃で幅方向に4.0〜6.0倍延伸し、定長
下で、200℃にて5秒間熱処理し、ポリエステルフィ
ルムを得た。
【0034】これらのフィルムの本発明のパラメ−タ、
性能は第1表に示したとおりであり、本発明のパラメー
タが範囲内の場合は、摩擦係数に優れたフイルムである
が、そうでない場合は目的を達し得ないことがわかる。
性能は第1表に示したとおりであり、本発明のパラメー
タが範囲内の場合は、摩擦係数に優れたフイルムである
が、そうでない場合は目的を達し得ないことがわかる。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明は、ポリエステルフィルムの表面
近傍に微細な凝集核を偏在させたフィルムとしたので、
それによって生成する結晶、ひいては、その結晶によっ
て形成される表面突起が高温下での摩擦係数低減に効果
を発現したものである。
近傍に微細な凝集核を偏在させたフィルムとしたので、
それによって生成する結晶、ひいては、その結晶によっ
て形成される表面突起が高温下での摩擦係数低減に効果
を発現したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00 B29L 7:00
Claims (6)
- 【請求項1】 フィルム断面において、少なくとも片側
の表面近傍に微細な凝集核が存在し、フィルム表面から
厚さ方向へ0.2μmまでの凝集核濃度が、フィルム断
面中心線から±0.1μmの領域の凝集核濃度より高い
ことを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。 - 【請求項2】 少なくとも片面の平均表面粗さが1〜1
00nmで、かつ、突起均一指数が0.35〜2.0の
範囲である請求項1記載の二軸配向ポリエステルフィル
ム。 - 【請求項3】 凝集核からマグネシウムが検出されるこ
とを特徴とする請求項1〜2記載の二軸配向ポリエステ
ルフィルム。 - 【請求項4】 凝集核からリンが検出されることを特徴
とする請求項1〜3記載の二軸配向ポリエステルフィル
ム。 - 【請求項5】 ポリエステルが、エチレンテレフタレー
トを繰り返し単位に85モル%以上含有する請求項1〜
4記載の二軸配向ポリエステルフィルム。 - 【請求項6】 フィルム横方向のヤング率が、縦方向ヤ
ング率より50〜1000kg/mm2 大きいことを特
徴とする請求項1〜5記載の二軸配向ポリエステルフイ
ルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6097696A JPH07304094A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6097696A JPH07304094A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07304094A true JPH07304094A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14199110
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6097696A Pending JPH07304094A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07304094A (ja) |
-
1994
- 1994-05-11 JP JP6097696A patent/JPH07304094A/ja active Pending
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