JPH08276493A - ポリエステルフイルムの製造方法 - Google Patents
ポリエステルフイルムの製造方法Info
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- JPH08276493A JPH08276493A JP8018020A JP1802096A JPH08276493A JP H08276493 A JPH08276493 A JP H08276493A JP 8018020 A JP8018020 A JP 8018020A JP 1802096 A JP1802096 A JP 1802096A JP H08276493 A JPH08276493 A JP H08276493A
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- JP
- Japan
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- stretching
- film
- temperature
- polyester film
- transverse
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の技術では達成できなかった、特に横方
向の機械強度を飛躍的に向上したポリエステルフイルム
を安定して供給する。 【解決手段】 実質的に非晶状態のポリエステルフイル
ムをフイルムの複屈折(Δn)が0.002以上0.0
2以下、結晶化度が10%以下となるように縦方向に延
伸し、次いで縦延伸温度よりも低温で横方向に延伸する
ことを特徴とするポリエステルフイルムの製造方法。
向の機械強度を飛躍的に向上したポリエステルフイルム
を安定して供給する。 【解決手段】 実質的に非晶状態のポリエステルフイル
ムをフイルムの複屈折(Δn)が0.002以上0.0
2以下、結晶化度が10%以下となるように縦方向に延
伸し、次いで縦延伸温度よりも低温で横方向に延伸する
ことを特徴とするポリエステルフイルムの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルフイ
ルムの製造方法に関し、さらに詳しくは磁気記録媒体
用、プリンタリボン用、コンデンサー用、包装用などと
して好適なポリエステルフイルムの製造方法に関するも
のである。
ルムの製造方法に関し、さらに詳しくは磁気記録媒体
用、プリンタリボン用、コンデンサー用、包装用などと
して好適なポリエステルフイルムの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフイルムは優れた熱、機械
特性から、磁気記録媒体用、電気絶縁用、包装材料用な
ど広い分野で用いられている。磁気記録媒体用途におい
ては、記録時間の長時間化、カセットサイズのコンパク
ト化のために磁気テープ厚みの薄膜化が進み、テープ厚
み減少分により低下した機械強度をベースフイルムであ
るポリエステルフイルムで負担する必要が生じている。
特性から、磁気記録媒体用、電気絶縁用、包装材料用な
ど広い分野で用いられている。磁気記録媒体用途におい
ては、記録時間の長時間化、カセットサイズのコンパク
ト化のために磁気テープ厚みの薄膜化が進み、テープ厚
み減少分により低下した機械強度をベースフイルムであ
るポリエステルフイルムで負担する必要が生じている。
【0003】機械強度を向上したポリエステルフイルム
としては特開昭50−45877号公報など、強力化の
ための方法としては、二軸延伸後に更に再縦、再横延伸
を行う方法、例えば特開昭50−102303号公報、
特開平2−208323号公報、特開平5−28602
9号公報などに開示されている方法が挙げられるが、近
年のテープ厚みの薄膜化による高強度化の要求は非常に
厳しくなっており、上記従来の技術ではフイルムの強度
が低く、要求を十分に満足することができなくなってき
た。
としては特開昭50−45877号公報など、強力化の
ための方法としては、二軸延伸後に更に再縦、再横延伸
を行う方法、例えば特開昭50−102303号公報、
特開平2−208323号公報、特開平5−28602
9号公報などに開示されている方法が挙げられるが、近
年のテープ厚みの薄膜化による高強度化の要求は非常に
厳しくなっており、上記従来の技術ではフイルムの強度
が低く、要求を十分に満足することができなくなってき
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術では達成できなかった、特に横方向の機械強度を飛
躍的に向上した、たとえば横方向ヤング率1000kg
/mm2 以上を容易に達成し得るポリエステルフイルム
を安定して供給することを目的とする。
技術では達成できなかった、特に横方向の機械強度を飛
躍的に向上した、たとえば横方向ヤング率1000kg
/mm2 以上を容易に達成し得るポリエステルフイルム
を安定して供給することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
ポリエステルフイルムの製造方法は、実質的に非晶状態
のポリエステルフイルムをフイルムの複屈折(Δn)が
0.002以上0.02以下、結晶化度が10%以下と
なるように縦方向に延伸し、次いで縦延伸温度よりも低
温で横方向に延伸することを特徴とする方法からなる。
ポリエステルフイルムの製造方法は、実質的に非晶状態
のポリエステルフイルムをフイルムの複屈折(Δn)が
0.002以上0.02以下、結晶化度が10%以下と
なるように縦方向に延伸し、次いで縦延伸温度よりも低
温で横方向に延伸することを特徴とする方法からなる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いるポリエステルとし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレート、ポリエチレン−α,β−ビ
ス(2−クロルフェノキシ)エタン−4、4′−ジカル
ボキシレート等が挙げられるが、これらのポリエステル
の中でもポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート、ポリエチレン−α、β−ビス
(2−クロルフェノキシ)エタン−4、4′−ジカルボ
キシレートが好ましく、特にポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレートが本発明で目
標とする範囲のヤング率を得るためには特に有効であ
る。また本発明のポリエステルは先に挙げたポリマの中
の1種類の単独でも、2種以上のポリエステルの共重合
体や、2種以上のポリエステルの混合体であってもかま
わない。また本発明の効果を阻害しない範囲であれば各
種添加剤が添加されていてもかまわない。
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレート、ポリエチレン−α,β−ビ
ス(2−クロルフェノキシ)エタン−4、4′−ジカル
ボキシレート等が挙げられるが、これらのポリエステル
の中でもポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート、ポリエチレン−α、β−ビス
(2−クロルフェノキシ)エタン−4、4′−ジカルボ
キシレートが好ましく、特にポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレートが本発明で目
標とする範囲のヤング率を得るためには特に有効であ
る。また本発明のポリエステルは先に挙げたポリマの中
の1種類の単独でも、2種以上のポリエステルの共重合
体や、2種以上のポリエステルの混合体であってもかま
わない。また本発明の効果を阻害しない範囲であれば各
種添加剤が添加されていてもかまわない。
【0007】また特に限定されないが、本発明における
ポリエステルフイルムには易滑性を付与し、製造、加工
工程でのハンドリング性、製品である磁気テープ等とし
て使用したときの走行性を良好とするために無機粒子、
有機粒子等の不活性粒子を含有しているとより好まし
い。無機粒子としては、二酸化ケイ素、炭酸カルシウ
ム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム等、有機粒子
としてはエチルビニルベンゼン−ジビニルベンゼン共重
合体、ポリメタクリル酸メチル、シリコーン等が挙げら
れる。これら不活性粒子は単独、あるいは2種以上を組
み合わせて用いられる。これら不活性粒子の粒子径とし
ては特に限定されないが、2μm以下、好ましくは0.
05μm以上1.5μm以下の場合特に望ましい。尚、
粒子を含有する代りにフイルム表面に易滑層を塗布して
もよい。
ポリエステルフイルムには易滑性を付与し、製造、加工
工程でのハンドリング性、製品である磁気テープ等とし
て使用したときの走行性を良好とするために無機粒子、
有機粒子等の不活性粒子を含有しているとより好まし
い。無機粒子としては、二酸化ケイ素、炭酸カルシウ
ム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム等、有機粒子
としてはエチルビニルベンゼン−ジビニルベンゼン共重
合体、ポリメタクリル酸メチル、シリコーン等が挙げら
れる。これら不活性粒子は単独、あるいは2種以上を組
み合わせて用いられる。これら不活性粒子の粒子径とし
ては特に限定されないが、2μm以下、好ましくは0.
05μm以上1.5μm以下の場合特に望ましい。尚、
粒子を含有する代りにフイルム表面に易滑層を塗布して
もよい。
【0008】次に延伸製膜の方法について詳細に説明す
る。まずポリエステルのペレットを十分乾燥させた後、
公知の溶融押出機に供給し、必要に応じて選ばれたフィ
ルターを通過させた後、スリット状の口金よりフイルム
状に溶融押出する。このフイルム状ポリエステルを20
〜60℃の温度に制御したキャスティングドラム上で急
冷固化し非晶状態とする。このとき公知の静電印加装置
を用いてドラムとポリエステルフイルムの密着性を向上
させることが成形性の良いキャストフイルムを得て、そ
の後の延伸を良好とする上でより好ましい。
る。まずポリエステルのペレットを十分乾燥させた後、
公知の溶融押出機に供給し、必要に応じて選ばれたフィ
ルターを通過させた後、スリット状の口金よりフイルム
状に溶融押出する。このフイルム状ポリエステルを20
〜60℃の温度に制御したキャスティングドラム上で急
冷固化し非晶状態とする。このとき公知の静電印加装置
を用いてドラムとポリエステルフイルムの密着性を向上
させることが成形性の良いキャストフイルムを得て、そ
の後の延伸を良好とする上でより好ましい。
【0009】得られた非晶状態のポリエステルフイルム
をまず縦方向に延伸する。ポリエステルフイルムを十分
加熱された数本のロール上を通過させて十分予熱した
後、ロールの周速差を利用して縦方向に延伸する。縦方
向への延伸方法としては、本発明の効果を阻害しない範
囲であれば1段での延伸でも、2段以上の多段延伸でも
よい。縦延伸の条件としては、特に限定されないが、延
伸温度としては延伸時のフイルム温度がポリエステルの
(ガラス転移温度Tg+20℃)以上(Tg+50℃)
以下の温度、例えばポリエステルがポリエチレンテレフ
タレートの場合、下限が90℃、好ましくは100℃、
上限が120℃、好ましくは115℃の温度範囲で延伸
を行う。延伸倍率は下限が1.2倍、好ましくは1.3
倍、上限が3倍、好ましくは2.5倍の範囲から選択す
る。
をまず縦方向に延伸する。ポリエステルフイルムを十分
加熱された数本のロール上を通過させて十分予熱した
後、ロールの周速差を利用して縦方向に延伸する。縦方
向への延伸方法としては、本発明の効果を阻害しない範
囲であれば1段での延伸でも、2段以上の多段延伸でも
よい。縦延伸の条件としては、特に限定されないが、延
伸温度としては延伸時のフイルム温度がポリエステルの
(ガラス転移温度Tg+20℃)以上(Tg+50℃)
以下の温度、例えばポリエステルがポリエチレンテレフ
タレートの場合、下限が90℃、好ましくは100℃、
上限が120℃、好ましくは115℃の温度範囲で延伸
を行う。延伸倍率は下限が1.2倍、好ましくは1.3
倍、上限が3倍、好ましくは2.5倍の範囲から選択す
る。
【0010】このようにして得られた縦延伸後のフイル
ムの複屈折(Δn)は、下限が0.002、上限が0.
02、好ましくは0.015の範囲の比較的低配向であ
る必要がある。複屈折が上記範囲内にある場合にはじめ
て優れた機械強度を有するポリエステルフイルムを得る
ことができる。複屈折が本発明範囲以下の場合、この後
にどの様な延伸を行っても本発明の目的である高い機械
強度を得ることができず、また上記範囲以上の場合は、
縦延伸以降の延伸性が不良となり、横延伸以降の工程で
破れが生じて製品フイルムを得ることができない。もし
フイルムが得られたとしても機械強度の低い、厚みむら
の大きいものしか得られない。
ムの複屈折(Δn)は、下限が0.002、上限が0.
02、好ましくは0.015の範囲の比較的低配向であ
る必要がある。複屈折が上記範囲内にある場合にはじめ
て優れた機械強度を有するポリエステルフイルムを得る
ことができる。複屈折が本発明範囲以下の場合、この後
にどの様な延伸を行っても本発明の目的である高い機械
強度を得ることができず、また上記範囲以上の場合は、
縦延伸以降の延伸性が不良となり、横延伸以降の工程で
破れが生じて製品フイルムを得ることができない。もし
フイルムが得られたとしても機械強度の低い、厚みむら
の大きいものしか得られない。
【0011】また、縦延伸後のフイルムの結晶化度は1
0%以下、好ましくは8%以下、更に好ましくは6%以
下である必要がある。フイルムの結晶化度がこれ以上に
なると、この後の横延伸工程での延伸性が不良となり、
延伸時のフイルム破れが頻発するため好ましくない。上
記範囲の複屈折、結晶化度を同時に満足する縦延伸フイ
ルムとすることで、この後の横延伸、あるいは再縦延
伸、再横延伸により高い機械強度を発現させることがで
きる。なお、縦延伸に用いるロール表面の材質として
は、テフロン、シリコーン等の粘着性の低いものを用い
ることがより好ましい。
0%以下、好ましくは8%以下、更に好ましくは6%以
下である必要がある。フイルムの結晶化度がこれ以上に
なると、この後の横延伸工程での延伸性が不良となり、
延伸時のフイルム破れが頻発するため好ましくない。上
記範囲の複屈折、結晶化度を同時に満足する縦延伸フイ
ルムとすることで、この後の横延伸、あるいは再縦延
伸、再横延伸により高い機械強度を発現させることがで
きる。なお、縦延伸に用いるロール表面の材質として
は、テフロン、シリコーン等の粘着性の低いものを用い
ることがより好ましい。
【0012】上記のようにして得られた縦延伸フイルム
を続いて横方向に延伸する。横方向の延伸は特に限定さ
れないが、公知のステンタを用いて行う。延伸温度は先
の縦延伸温度よりも低い温度とする必要がある。横延伸
温度を縦延伸温度よりも低くすることで横方向に無理な
く延伸でき、横方向の機械強度を向上させることがで
き、また横延伸後に再縦延伸、再横延伸を行う場合の延
伸性も良好となる。延伸倍率は特に限定されないが、2
倍から6倍延伸を行う。横延伸は最初の延伸温度が縦延
伸以下であれば1段階の延伸でも、2段以上の温度勾配
をつけた多段延伸でもよい。また、横延伸後に必要に応
じて熱処理を行うこうともできる。
を続いて横方向に延伸する。横方向の延伸は特に限定さ
れないが、公知のステンタを用いて行う。延伸温度は先
の縦延伸温度よりも低い温度とする必要がある。横延伸
温度を縦延伸温度よりも低くすることで横方向に無理な
く延伸でき、横方向の機械強度を向上させることがで
き、また横延伸後に再縦延伸、再横延伸を行う場合の延
伸性も良好となる。延伸倍率は特に限定されないが、2
倍から6倍延伸を行う。横延伸は最初の延伸温度が縦延
伸以下であれば1段階の延伸でも、2段以上の温度勾配
をつけた多段延伸でもよい。また、横延伸後に必要に応
じて熱処理を行うこうともできる。
【0013】また、特に限定されないが、横延伸後、再
縦延伸を行うこともできる。再縦延伸は先の横延伸以上
の温度(横延伸後熱処理を行っている場合は熱処理温度
以上の温度)で1.05倍から3倍程度の倍率で行う。
再縦延伸は縦方向の機械特性を向上させると共に、再横
延伸を行う場合の延伸性を向上させるために特に有効で
ある。なお再縦延伸温度は特に限定されないが、ポリエ
ステルの(ガラス転移温度Tg+20℃)以上(Tg+
80℃)以下の範囲である場合、スムーズな再縦延伸が
でき、かつ縦延伸時の横方向への収縮をできるだけ小さ
くし、横方向の強度が低下するのを抑えることができる
ため非常に好ましい。
縦延伸を行うこともできる。再縦延伸は先の横延伸以上
の温度(横延伸後熱処理を行っている場合は熱処理温度
以上の温度)で1.05倍から3倍程度の倍率で行う。
再縦延伸は縦方向の機械特性を向上させると共に、再横
延伸を行う場合の延伸性を向上させるために特に有効で
ある。なお再縦延伸温度は特に限定されないが、ポリエ
ステルの(ガラス転移温度Tg+20℃)以上(Tg+
80℃)以下の範囲である場合、スムーズな再縦延伸が
でき、かつ縦延伸時の横方向への収縮をできるだけ小さ
くし、横方向の強度が低下するのを抑えることができる
ため非常に好ましい。
【0014】さらに、再横延伸を行う場合は、公知のス
テンタを用いて行う。延伸条件は特に限定されないが、
倍率1.02倍から3倍、延伸温度は再縦延伸温度より
も高い温度、好ましくは180℃以上250℃以下の高
温の場合破れ等のトラブルなしで、かつ横方向強度を上
げるために有効である。また、必要に応じ熱処理を行う
こともできる。熱処理は、緊張下または弛緩下で行う。
テンタを用いて行う。延伸条件は特に限定されないが、
倍率1.02倍から3倍、延伸温度は再縦延伸温度より
も高い温度、好ましくは180℃以上250℃以下の高
温の場合破れ等のトラブルなしで、かつ横方向強度を上
げるために有効である。また、必要に応じ熱処理を行う
こともできる。熱処理は、緊張下または弛緩下で行う。
【0015】[物性の測定方法ならびに効果の評価方
法] (1)フイルムのヤング率 引張試験機に幅10mm、チャック間長さ100mmと
なるようにサンプルフイルムをセットし、23℃、65
%RHの条件下で引張速度200mm/分で引張試験を
行ない、フイルムの長手方向(MD)と幅方向(TD)
とについてヤング率を測定した。
法] (1)フイルムのヤング率 引張試験機に幅10mm、チャック間長さ100mmと
なるようにサンプルフイルムをセットし、23℃、65
%RHの条件下で引張速度200mm/分で引張試験を
行ない、フイルムの長手方向(MD)と幅方向(TD)
とについてヤング率を測定した。
【0016】(2)複屈折(Δn) 偏光顕微鏡にベレックコンペンセータを使用してフイル
ムのリターデーションを測定し、次式により複屈折(Δ
n)を求めた。 Δn=R/d R:リターデーション d:フイルム厚み
ムのリターデーションを測定し、次式により複屈折(Δ
n)を求めた。 Δn=R/d R:リターデーション d:フイルム厚み
【0017】(3)延伸時のフイルム温度 放射型非接触温度計(例えばミノルタ(株)製505)
により放射率0.98で測定した。
により放射率0.98で測定した。
【0018】(4)フイルムの結晶化度 JIS−K−7112の密度勾配管法により、n−ヘプ
タン、四塩化炭素の混合液、または臭化ナトリウム水溶
液を用いてフイルムの密度を測定した。この密度を用い
て、ポリエステルの結晶密度、非晶密度から次式で結晶
化度を測定した。 結晶化度(%)=[(フイルム密度−非晶密度)/(結
晶密度−非晶密度)]×100 ポリエチレンテレフタートの場合:非晶密度:1.33
5g/cm3 結晶密度:1.455g/cm3
タン、四塩化炭素の混合液、または臭化ナトリウム水溶
液を用いてフイルムの密度を測定した。この密度を用い
て、ポリエステルの結晶密度、非晶密度から次式で結晶
化度を測定した。 結晶化度(%)=[(フイルム密度−非晶密度)/(結
晶密度−非晶密度)]×100 ポリエチレンテレフタートの場合:非晶密度:1.33
5g/cm3 結晶密度:1.455g/cm3
【0019】(5)ポリマのガラス転移温度(Tg) マックサイエンス社製示差走査熱量計DSC3100を
用いて、ペレットサンプル5mgを300℃で5分間溶
融保持し、液体窒素で急冷固化した後、室温から昇温速
度20℃/分で昇温し、ガラス転移温度Tgを検知し
た。
用いて、ペレットサンプル5mgを300℃で5分間溶
融保持し、液体窒素で急冷固化した後、室温から昇温速
度20℃/分で昇温し、ガラス転移温度Tgを検知し
た。
【0020】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例1(表1、2) 公知の方法により得られたポリエチレンテレフタレート
(Tg=70℃)のペレットを180℃、真空中で3.
5時間乾燥後、押出機に供給し280℃の温度で溶融し
口金より押出し、静電印加法を用いて表面温度25℃の
キャスティングドラム上で冷却固化し非晶状態の未延伸
フイルムを得た。このフイルムを表1、2に示す条件で
延伸を行った。まず数本のロールの配置された縦延伸機
を用いて、ロールの周速差を利用して縦方向に延伸し、
続いてステンタにより横延伸を行い、更にロール縦延伸
機で再縦延伸後、ステンタにより再横延伸、熱処理を行
い、厚さ6.3μmのポリエチレンテレフタレートフイ
ルムを得た。このフイルムの特性は表2の通りであり縦
方向のヤング率は500kg/mm2 、横方向のヤング
率は1150kg/mm2 であり、通常の延伸方法では
得られない非常に高い機械強度を得ることができた。
(Tg=70℃)のペレットを180℃、真空中で3.
5時間乾燥後、押出機に供給し280℃の温度で溶融し
口金より押出し、静電印加法を用いて表面温度25℃の
キャスティングドラム上で冷却固化し非晶状態の未延伸
フイルムを得た。このフイルムを表1、2に示す条件で
延伸を行った。まず数本のロールの配置された縦延伸機
を用いて、ロールの周速差を利用して縦方向に延伸し、
続いてステンタにより横延伸を行い、更にロール縦延伸
機で再縦延伸後、ステンタにより再横延伸、熱処理を行
い、厚さ6.3μmのポリエチレンテレフタレートフイ
ルムを得た。このフイルムの特性は表2の通りであり縦
方向のヤング率は500kg/mm2 、横方向のヤング
率は1150kg/mm2 であり、通常の延伸方法では
得られない非常に高い機械強度を得ることができた。
【0021】実施例2〜7、比較例1〜4(表1、2) 使用するポリマまたは延伸条件を変更し、実施例1と同
様の押出機、口金、延伸装置を用いて延伸配向を行っ
た。延伸条件は表1、2、得られたフイルムの特性は表
2の通りであった。なお、実施例6で用いたポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートのTgは120℃である。縦
延伸後のフイルム物性、縦延伸温度と横延伸温度の関係
が本発明範囲の場合、ヤング率の非常に高いフイルムが
得られたが、縦延伸後のフイルム物性、縦延伸温度と横
延伸温度の関係のいずれかが本発明範囲から外れる場合
ヤング率の低いフイルムしか得られなかった。
様の押出機、口金、延伸装置を用いて延伸配向を行っ
た。延伸条件は表1、2、得られたフイルムの特性は表
2の通りであった。なお、実施例6で用いたポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートのTgは120℃である。縦
延伸後のフイルム物性、縦延伸温度と横延伸温度の関係
が本発明範囲の場合、ヤング率の非常に高いフイルムが
得られたが、縦延伸後のフイルム物性、縦延伸温度と横
延伸温度の関係のいずれかが本発明範囲から外れる場合
ヤング率の低いフイルムしか得られなかった。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明は実質的に非晶状態のポリエステ
ルフイルムをフイルムの複屈折(Δn)が0.002以
上0.02以下、結晶化度が10%以下となるように縦
方向に延伸し、次いで縦延伸温度よりも低温で横方向に
延伸することを特徴とするポリエステルフイルムの製造
方法であり、上記のような延伸条件をとることにより、
フイルムの薄膜化に対応できる、機械強度が飛躍的に向
上したフイルムを供給することができる。本製造方法に
より得られるポリエステルフイルムは、磁気記録媒体
用、プリンタリボン用、コンデンサー用、包装用など、
機械強度の要求される様々な用途に広く活用が可能であ
る。
ルフイルムをフイルムの複屈折(Δn)が0.002以
上0.02以下、結晶化度が10%以下となるように縦
方向に延伸し、次いで縦延伸温度よりも低温で横方向に
延伸することを特徴とするポリエステルフイルムの製造
方法であり、上記のような延伸条件をとることにより、
フイルムの薄膜化に対応できる、機械強度が飛躍的に向
上したフイルムを供給することができる。本製造方法に
より得られるポリエステルフイルムは、磁気記録媒体
用、プリンタリボン用、コンデンサー用、包装用など、
機械強度の要求される様々な用途に広く活用が可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00 B29L 7:00 C08L 67:00
Claims (4)
- 【請求項1】 実質的に非晶状態のポリエステルフイル
ムをフイルムの複屈折(Δn)が0.002以上0.0
2以下、結晶化度が10%以下となるように縦方向に延
伸し、次いで縦延伸温度よりも低温で横方向に延伸する
ことを特徴とするポリエステルフイルムの製造方法。 - 【請求項2】 縦方向、横方向に延伸したフイルムを、
再縦延伸および/又は再横延伸を行う、請求項1記載の
ポリエステルフイルムの製造方法。 - 【請求項3】 再縦延伸温度が(ポリエステルのガラス
転移温度Tg+20℃)以上(Tg+80℃)以下の範
囲である、請求項2記載のポリエステルフイルムの製造
方法。 - 【請求項4】 再横延伸温度が180℃以上250℃以
下である、請求項2または3に記載のポリエステルフイ
ルムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8018020A JPH08276493A (ja) | 1995-01-09 | 1996-01-09 | ポリエステルフイルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-18430 | 1995-01-09 | ||
| JP1843095 | 1995-01-09 | ||
| JP8018020A JPH08276493A (ja) | 1995-01-09 | 1996-01-09 | ポリエステルフイルムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08276493A true JPH08276493A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=26354628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8018020A Pending JPH08276493A (ja) | 1995-01-09 | 1996-01-09 | ポリエステルフイルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08276493A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0909780A3 (en) * | 1997-10-14 | 2000-05-24 | Toray Industries, Inc. | Biaxially oriented polyester films and their production methods |
| JP2009172963A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Mitsubishi Plastics Inc | ポリエチレンテレフタレートフィルムの製造方法 |
-
1996
- 1996-01-09 JP JP8018020A patent/JPH08276493A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0909780A3 (en) * | 1997-10-14 | 2000-05-24 | Toray Industries, Inc. | Biaxially oriented polyester films and their production methods |
| JP2009172963A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Mitsubishi Plastics Inc | ポリエチレンテレフタレートフィルムの製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
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| A02 | Decision of refusal |
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