JPH07305225A - 高収縮性ポリエステル短繊維及びその製造方法 - Google Patents
高収縮性ポリエステル短繊維及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07305225A JPH07305225A JP6120594A JP12059494A JPH07305225A JP H07305225 A JPH07305225 A JP H07305225A JP 6120594 A JP6120594 A JP 6120594A JP 12059494 A JP12059494 A JP 12059494A JP H07305225 A JPH07305225 A JP H07305225A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester staple
- shrinkable polyester
- highly shrinkable
- spinning
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000835 fiber Substances 0.000 title claims abstract description 48
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 title claims abstract description 42
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 7
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 20
- 239000013078 crystal Substances 0.000 claims abstract description 15
- -1 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 claims abstract description 10
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 claims abstract description 10
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 claims abstract description 10
- 238000009835 boiling Methods 0.000 claims abstract description 9
- 238000002074 melt spinning Methods 0.000 claims abstract description 6
- 238000011282 treatment Methods 0.000 claims abstract description 4
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 claims abstract description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 18
- 238000009987 spinning Methods 0.000 abstract description 14
- 238000007664 blowing Methods 0.000 abstract description 8
- 239000004744 fabric Substances 0.000 abstract description 3
- 229920006240 drawn fiber Polymers 0.000 abstract 1
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 11
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 6
- QPFMBZIOSGYJDE-UHFFFAOYSA-N 1,1,2,2-tetrachloroethane Chemical compound ClC(Cl)C(Cl)Cl QPFMBZIOSGYJDE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 4
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 4
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 4
- 229920000742 Cotton Polymers 0.000 description 3
- IMNFDUFMRHMDMM-UHFFFAOYSA-N N-Heptane Chemical compound CCCCCCC IMNFDUFMRHMDMM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 3
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 3
- ISWSIDIOOBJBQZ-UHFFFAOYSA-N Phenol Chemical compound OC1=CC=CC=C1 ISWSIDIOOBJBQZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000002788 crimping Methods 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 239000012046 mixed solvent Substances 0.000 description 2
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 2
- 239000000047 product Substances 0.000 description 2
- VZGDMQKNWNREIO-UHFFFAOYSA-N tetrachloromethane Chemical compound ClC(Cl)(Cl)Cl VZGDMQKNWNREIO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- MMINFSMURORWKH-UHFFFAOYSA-N 3,6-dioxabicyclo[6.2.2]dodeca-1(10),8,11-triene-2,7-dione Chemical group O=C1OCCOC(=O)C2=CC=C1C=C2 MMINFSMURORWKH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 235000003403 Limnocharis flava Nutrition 0.000 description 1
- 244000278243 Limnocharis flava Species 0.000 description 1
- GWEVSGVZZGPLCZ-UHFFFAOYSA-N Titan oxide Chemical compound O=[Ti]=O GWEVSGVZZGPLCZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000002425 crystallisation Methods 0.000 description 1
- 230000008025 crystallization Effects 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000005315 distribution function Methods 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 239000012467 final product Substances 0.000 description 1
- 230000009477 glass transition Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000002649 leather substitute Substances 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 238000004806 packaging method and process Methods 0.000 description 1
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 description 1
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 1
- OGIDPMRJRNCKJF-UHFFFAOYSA-N titanium oxide Inorganic materials [Ti]=O OGIDPMRJRNCKJF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】結晶配向度が77〜82%で、且つ、非晶配向
度が54〜64%であり、且つ、結晶化度が15〜22
%であり、且つ、沸水中での収縮率が少なくとも20%
であることを特徴とする実質的にポリエチレンテレフタ
レ−トよりなる高収縮性ポリエステル繊維とその製造方
法。 【効果】特別の設備補強なしに、構造安定化された高収
縮性ポリエステル繊維が提供されるので、高機能性人工
皮革・嵩高糸・高密度織物等を、低コストで、且つ、安
定に製造することが出来る。
度が54〜64%であり、且つ、結晶化度が15〜22
%であり、且つ、沸水中での収縮率が少なくとも20%
であることを特徴とする実質的にポリエチレンテレフタ
レ−トよりなる高収縮性ポリエステル繊維とその製造方
法。 【効果】特別の設備補強なしに、構造安定化された高収
縮性ポリエステル繊維が提供されるので、高機能性人工
皮革・嵩高糸・高密度織物等を、低コストで、且つ、安
定に製造することが出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なポリエステル繊
維及びその製造方法に関する。更に詳細には、経時安定
性に優れ、不識布又は紡績糸用として有用な高収縮性ポ
リエステル繊維及びその製造方法に関する。
維及びその製造方法に関する。更に詳細には、経時安定
性に優れ、不識布又は紡績糸用として有用な高収縮性ポ
リエステル繊維及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維を高速紡糸したり、温
水中で低倍率の延伸を施すことによって構造を不安定化
して高い熱収縮率を持った繊維を製造し、后次工程にて
収縮させて緻密化したり、紡績糸に脹らみや芯・鞘構造
を付与したりする方法は従来より公知のところである。
例えば、特開昭55−112356号公報には、ポリエ
ステル未延伸糸を55〜60℃の温水浴中で2.4〜
2.8倍に延伸し、次いで60℃以上の温度にさらすこ
となく捲縮を付与し、ステープルとなすことが記載され
ている。
水中で低倍率の延伸を施すことによって構造を不安定化
して高い熱収縮率を持った繊維を製造し、后次工程にて
収縮させて緻密化したり、紡績糸に脹らみや芯・鞘構造
を付与したりする方法は従来より公知のところである。
例えば、特開昭55−112356号公報には、ポリエ
ステル未延伸糸を55〜60℃の温水浴中で2.4〜
2.8倍に延伸し、次いで60℃以上の温度にさらすこ
となく捲縮を付与し、ステープルとなすことが記載され
ている。
【0003】また、特公昭62−46662号公報に
は、ポリエステルを溶融紡糸し、次いで60〜65℃の
温水中で2.4〜2.7倍に延伸し、65℃以下で乾燥
することにより、180℃の雰囲気中で45%以上収縮
する潜在高収縮性ポリエステル繊維を得ることが記載さ
れている。
は、ポリエステルを溶融紡糸し、次いで60〜65℃の
温水中で2.4〜2.7倍に延伸し、65℃以下で乾燥
することにより、180℃の雰囲気中で45%以上収縮
する潜在高収縮性ポリエステル繊維を得ることが記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来技術による高収縮性ポリエステル繊維は、構造変化
し易く、保管中や輸送途中での条件の変動を敏感に反映
してその物性・品質が変化するため、品質の低下を避け
ることができなかった。本発明は、このような事情に鑑
み、なされたものであって、その目的とするところは、
長期の倉庫保管や通常の梱包形態での長距離輸送で暴露
される環境条件下でも、その構造変化が極めて少なく、
実用的に一般のポリエステル繊維と同様な製品管理に耐
える安定性を有した高収縮性ポリエステル繊維並びにそ
の製造方法を提供することである。
従来技術による高収縮性ポリエステル繊維は、構造変化
し易く、保管中や輸送途中での条件の変動を敏感に反映
してその物性・品質が変化するため、品質の低下を避け
ることができなかった。本発明は、このような事情に鑑
み、なされたものであって、その目的とするところは、
長期の倉庫保管や通常の梱包形態での長距離輸送で暴露
される環境条件下でも、その構造変化が極めて少なく、
実用的に一般のポリエステル繊維と同様な製品管理に耐
える安定性を有した高収縮性ポリエステル繊維並びにそ
の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、結晶配向度が
77〜82%、非晶配向度が54〜64%、結晶化度が
15〜22%であり、且つ、沸水中での収縮率が少なく
とも20%であることを特徴とする実質的にポリエチレ
ンテレフタレ−トよりなる高収縮性ポリエステル短繊維
であり、かかるポリエステル短繊維は、実質的にポリエ
チレンテレフタレ−トよりなる重合体を溶融紡糸するに
おいて、ノズル面から10〜100mm下がった位置よ
り、40℃以下の冷風を、0.5〜2.0m/秒の風速
で、繊維束の側面に吹きつけ急冷して未延伸糸を紡糸
し、次いで70℃未満の水中で2.5〜3.0倍に延伸
し、70℃を越えることのない雰囲気中でステープル化
を含む后処理を行い沸水中での収縮率が少なくとも20
%のポリエステル繊維を製造することにより製造され
る。
77〜82%、非晶配向度が54〜64%、結晶化度が
15〜22%であり、且つ、沸水中での収縮率が少なく
とも20%であることを特徴とする実質的にポリエチレ
ンテレフタレ−トよりなる高収縮性ポリエステル短繊維
であり、かかるポリエステル短繊維は、実質的にポリエ
チレンテレフタレ−トよりなる重合体を溶融紡糸するに
おいて、ノズル面から10〜100mm下がった位置よ
り、40℃以下の冷風を、0.5〜2.0m/秒の風速
で、繊維束の側面に吹きつけ急冷して未延伸糸を紡糸
し、次いで70℃未満の水中で2.5〜3.0倍に延伸
し、70℃を越えることのない雰囲気中でステープル化
を含む后処理を行い沸水中での収縮率が少なくとも20
%のポリエステル繊維を製造することにより製造され
る。
【0006】本発明で用いられるポリエステルは、実質
的にポリエチレンテレフタレートよりなるもの、すなは
ち80モル%以上のエチレンテレフタレート単位を含有
するものであり、酸化チタン等の添加剤を含んでもよ
い。本発明のポリエステル繊維は、20%以上の沸水収
縮率を有するものでありながら、常温下では高い安定性
を有するものであって、かかる性状を有するためには、
本発明で規定する結晶配向度、非晶配向度、及び結晶化
度の総ての要件を満たしたポリエステル繊維であること
が必要である。
的にポリエチレンテレフタレートよりなるもの、すなは
ち80モル%以上のエチレンテレフタレート単位を含有
するものであり、酸化チタン等の添加剤を含んでもよ
い。本発明のポリエステル繊維は、20%以上の沸水収
縮率を有するものでありながら、常温下では高い安定性
を有するものであって、かかる性状を有するためには、
本発明で規定する結晶配向度、非晶配向度、及び結晶化
度の総ての要件を満たしたポリエステル繊維であること
が必要である。
【0007】即ち、結晶配向度が82%、又は非晶配向
度が64%を超えると低温度領域での寸法安定性は向上
するものの、より高温度領域では再度収縮を繰り返すと
いうように高温度領域での安定性に欠ける。一方、結晶
配向度が77%、又は非晶配向度が54%を下回ると加
熱によっても所望の高収縮性を発現しえない。更に、結
晶化度が22%を超えると、経時中の構造安定化には好
ましいが、熱収縮力が十分ではない。一方、結晶化度が
15%を下回ると、繊維中の固定点が不足するため、本
発明の目的とする保管中及び輸送中の構造安定化が達成
されない。
度が64%を超えると低温度領域での寸法安定性は向上
するものの、より高温度領域では再度収縮を繰り返すと
いうように高温度領域での安定性に欠ける。一方、結晶
配向度が77%、又は非晶配向度が54%を下回ると加
熱によっても所望の高収縮性を発現しえない。更に、結
晶化度が22%を超えると、経時中の構造安定化には好
ましいが、熱収縮力が十分ではない。一方、結晶化度が
15%を下回ると、繊維中の固定点が不足するため、本
発明の目的とする保管中及び輸送中の構造安定化が達成
されない。
【0008】以上の結晶配向度、非晶配向度及び結晶化
度は、延伸倍率並びに紡糸延伸時等の熱履歴によって微
妙に変わるため、本発明のポリエステル繊維を製造する
ためには適切な条件を選択することが必要となる。以
下、本発明方法について説明するが、本発明方法の特徴
部の概要は、急冷紡糸、湿式延伸、低温熱処理の三者を
順次実施することにあり、特に急冷紡糸法により特定の
非晶配向構造を持ったポリエステル繊維を紡糸すること
が重要である。すなはち、紡糸ノズルの直下で冷風を吹
きつけることによって、溶融状態のポリエステル繊維の
分子を凍結させ、非晶配向を保ったまま構造固定化し、
引き続き延伸工程に供することによって、前記の如き非
晶配向度が得られる。
度は、延伸倍率並びに紡糸延伸時等の熱履歴によって微
妙に変わるため、本発明のポリエステル繊維を製造する
ためには適切な条件を選択することが必要となる。以
下、本発明方法について説明するが、本発明方法の特徴
部の概要は、急冷紡糸、湿式延伸、低温熱処理の三者を
順次実施することにあり、特に急冷紡糸法により特定の
非晶配向構造を持ったポリエステル繊維を紡糸すること
が重要である。すなはち、紡糸ノズルの直下で冷風を吹
きつけることによって、溶融状態のポリエステル繊維の
分子を凍結させ、非晶配向を保ったまま構造固定化し、
引き続き延伸工程に供することによって、前記の如き非
晶配向度が得られる。
【0009】急冷紡糸法の詳細は次のとおりである。ポ
リエチレンテレフタレートの通常の溶融紡糸の場合、紡
糸速度は500〜2000m/分、溶融紡糸温度は30
0℃前後となり、これを冷却する冷風吹きつけ位置は、
口金直下の可能な限りノズル面に近い点が望ましい。た
だし、余りにもノズル面に接近すると、操業性が著しく
落ちる。よって、生産効率を保つためには、ノズル面か
ら10〜100mm、好ましくは30〜60mm離れた
点に吹きつけ位置を設け、紡糸繊維束の側面に冷却風を
吹きつける。冷却風の吹きつけ方法については、従来よ
り種々の提案があり、直接吹きつけを行うもの以外に
も、環状の風流を生ぜしめるものや、紡糸繊維束に対し
て角度を持って吹きつけを行うもの等があるが、冷却効
果を著しく損なわない限り特に限定はされない。
リエチレンテレフタレートの通常の溶融紡糸の場合、紡
糸速度は500〜2000m/分、溶融紡糸温度は30
0℃前後となり、これを冷却する冷風吹きつけ位置は、
口金直下の可能な限りノズル面に近い点が望ましい。た
だし、余りにもノズル面に接近すると、操業性が著しく
落ちる。よって、生産効率を保つためには、ノズル面か
ら10〜100mm、好ましくは30〜60mm離れた
点に吹きつけ位置を設け、紡糸繊維束の側面に冷却風を
吹きつける。冷却風の吹きつけ方法については、従来よ
り種々の提案があり、直接吹きつけを行うもの以外に
も、環状の風流を生ぜしめるものや、紡糸繊維束に対し
て角度を持って吹きつけを行うもの等があるが、冷却効
果を著しく損なわない限り特に限定はされない。
【0010】次に、冷風の風量・風速・温度も重要であ
る。特に温度は、繊維構造・物性に与える影響が大き
く、40℃を下回る温度が必要である。40℃を超える
と、急冷効果が小さいので、所望の構造とするには、風
量・風速とも上げる必要があり、安定操業が困難とな
る。冷風の風速は、以上の吹きつけ位置、温度の場合、
勿論紡糸する繊維の繊度、吐出量に応じて変化するが、
通常の総繊度2000〜10000デニール程度のトウ
を紡糸するのであれば、操業性とポリエステル繊維構造
形成とのバランスから、0.5〜2.0m/秒とするの
が適当である。
る。特に温度は、繊維構造・物性に与える影響が大き
く、40℃を下回る温度が必要である。40℃を超える
と、急冷効果が小さいので、所望の構造とするには、風
量・風速とも上げる必要があり、安定操業が困難とな
る。冷風の風速は、以上の吹きつけ位置、温度の場合、
勿論紡糸する繊維の繊度、吐出量に応じて変化するが、
通常の総繊度2000〜10000デニール程度のトウ
を紡糸するのであれば、操業性とポリエステル繊維構造
形成とのバランスから、0.5〜2.0m/秒とするの
が適当である。
【0011】以上の如き溶融紡糸、急冷により未延伸糸
が得られたならば、引き続いて延伸を行うが、これは捲
き取ることなく連続して行っても、一旦巻き取ってから
行っても良い。ただ、延伸は湿式延伸法により行うこと
が必要である。すなはち、結晶化を適正に抑え、且つ、
非晶配向を高めるには、乾熱延伸に比べ低温度の温水中
での湿式延伸が効果的であるからである。
が得られたならば、引き続いて延伸を行うが、これは捲
き取ることなく連続して行っても、一旦巻き取ってから
行っても良い。ただ、延伸は湿式延伸法により行うこと
が必要である。すなはち、結晶化を適正に抑え、且つ、
非晶配向を高めるには、乾熱延伸に比べ低温度の温水中
での湿式延伸が効果的であるからである。
【0012】温水の温度は、ポリエステル繊維のガラス
転移温度付近まで昇温しなければならないことは当然で
あるが、一方70℃以下であることが必要である。何故
ならば、温水中での延伸により、繊維内部へ水分子が作
用し非晶領域のポリエステル分子鎖の運動性が高まるの
で、70℃を超えると前述の如き非晶配向を達成するこ
とが出来ないからである。延伸倍率は、通常の未延伸糸
に対し、2.5〜3.0倍とすることが必要で、一定の
倍率をもって均一に延伸を行うことが、安定性の高い繊
維を得るために好ましい。
転移温度付近まで昇温しなければならないことは当然で
あるが、一方70℃以下であることが必要である。何故
ならば、温水中での延伸により、繊維内部へ水分子が作
用し非晶領域のポリエステル分子鎖の運動性が高まるの
で、70℃を超えると前述の如き非晶配向を達成するこ
とが出来ないからである。延伸倍率は、通常の未延伸糸
に対し、2.5〜3.0倍とすることが必要で、一定の
倍率をもって均一に延伸を行うことが、安定性の高い繊
維を得るために好ましい。
【0013】延伸の施された繊維は、機械捲縮法等によ
り捲縮を付与した後、70℃を越えることの無い雰囲気
下で、乾燥やステープル化等の后処理を行う。以上の如
く得られたポリエステル短繊維は、ニ−ドルパンチ法等
によって不織布となしたり、各種繊維との混紡糸となし
たりすることが可能であり、これら不織布や混紡糸を沸
水中又は熱風中に通ずると、該ポリエステル繊維が20
%以上収縮し、不織布の場合、均質・高密度な製品が得
られる。また、該混紡糸を前記したように高温度雰囲気
下に晒すと、本発明のポリエステル繊維が収縮して糸の
芯部に収束し、外層に他の繊維が分布した嵩高な芯鞘構
造糸となる。
り捲縮を付与した後、70℃を越えることの無い雰囲気
下で、乾燥やステープル化等の后処理を行う。以上の如
く得られたポリエステル短繊維は、ニ−ドルパンチ法等
によって不織布となしたり、各種繊維との混紡糸となし
たりすることが可能であり、これら不織布や混紡糸を沸
水中又は熱風中に通ずると、該ポリエステル繊維が20
%以上収縮し、不織布の場合、均質・高密度な製品が得
られる。また、該混紡糸を前記したように高温度雰囲気
下に晒すと、本発明のポリエステル繊維が収縮して糸の
芯部に収束し、外層に他の繊維が分布した嵩高な芯鞘構
造糸となる。
【0014】
【実施例】次に、実施例によって、本発明を説明する
が、本発明は、実施例に限定されるものではない。な
お、本発明にいう物性値の測定方法は次の通りである。 結晶化度 :四塩化炭素・n−ヘプタンにて作成した密
度勾配管を使って、測定した繊維の密度より、下記式に
よって結晶化度は計算される。
が、本発明は、実施例に限定されるものではない。な
お、本発明にいう物性値の測定方法は次の通りである。 結晶化度 :四塩化炭素・n−ヘプタンにて作成した密
度勾配管を使って、測定した繊維の密度より、下記式に
よって結晶化度は計算される。
【0015】
【数1】結晶化度(%)=(dob−da)/(dc−
da)×100 ただし、dob:実測密度 g/cm3 dc :結晶密度 1.455g/cm3 da :非晶密度 1.335g/cm3 結晶配向度:(100)面の配向分布関数の半価幅よ
り、下記式によって結晶配向度を求めた。
da)×100 ただし、dob:実測密度 g/cm3 dc :結晶密度 1.455g/cm3 da :非晶密度 1.335g/cm3 結晶配向度:(100)面の配向分布関数の半価幅よ
り、下記式によって結晶配向度を求めた。
【0016】
【数2】結晶配向度(%)= (100)面の半価幅/
180×100 非晶配向度:ベレック型コンペンセ−タ−を装着した偏
光顕微鏡によって測定した複屈折と、前記した結晶化度
並びに結晶配向度を使って、下記式によって非晶配向度
を計算した。ここで、結晶部の固有複屈折を0.22
0、一方、非晶部の固有複屈折は0.276とした。
180×100 非晶配向度:ベレック型コンペンセ−タ−を装着した偏
光顕微鏡によって測定した複屈折と、前記した結晶化度
並びに結晶配向度を使って、下記式によって非晶配向度
を計算した。ここで、結晶部の固有複屈折を0.22
0、一方、非晶部の固有複屈折は0.276とした。
【0017】
【数3】 非晶配向度(%)=(nob−X/100・fc/10
0・nco)/((1−X/100)・nao)×10
0 ただし、nob:実測複屈折、nco:結晶部固有複屈
折 nao:非晶部固有複屈折、X:結晶化度(%) fc :結晶配向度(%)
0・nco)/((1−X/100)・nao)×10
0 ただし、nob:実測複屈折、nco:結晶部固有複屈
折 nao:非晶部固有複屈折、X:結晶化度(%) fc :結晶配向度(%)
【0018】熱収縮率:短繊維一本づつを試料台にゆる
みを持たせて固定し、170×15分間熱風乾燥機中で
処理した後、JIS L−1015に準じて測定した。 沸水収縮率:沸騰水中にポリエステル繊維をガーゼに包
んだ無緊張状態で15分間浸せきし、該熱処理後取り出
して、風乾し、JIS L−1015に準じて測定し
た。
みを持たせて固定し、170×15分間熱風乾燥機中で
処理した後、JIS L−1015に準じて測定した。 沸水収縮率:沸騰水中にポリエステル繊維をガーゼに包
んだ無緊張状態で15分間浸せきし、該熱処理後取り出
して、風乾し、JIS L−1015に準じて測定し
た。
【0019】実施例1 常法によって製造した固有粘度=0.64(フェノ−ル
/テトラクロルエタン=6/4の混合溶媒中20℃で測
定)のポリエチレンテレフタレ−トを、紡糸温度290
℃にて紡糸孔を4500個穿設した紡糸口金より吐出量
2000g/分、紡糸速度950m/分で紡糸し、紡糸
された糸条に紡糸口金下約60mmの位置より26℃、
風速1.3m/秒の冷却風を当てて急冷した。
/テトラクロルエタン=6/4の混合溶媒中20℃で測
定)のポリエチレンテレフタレ−トを、紡糸温度290
℃にて紡糸孔を4500個穿設した紡糸口金より吐出量
2000g/分、紡糸速度950m/分で紡糸し、紡糸
された糸条に紡糸口金下約60mmの位置より26℃、
風速1.3m/秒の冷却風を当てて急冷した。
【0020】得られた未延伸糸を100万デニ−ルのト
ウ状に引き揃え、65℃の水中で、約2.7倍に延伸
し、機械捲縮を付与した後、60℃で乾燥し51mmに
切断してポリエステルステ−プルを得た。該ステ−プル
の糸質並びに構造・物性値、及び室温下に100日放置
した後に測定した物性値を表1に示す。
ウ状に引き揃え、65℃の水中で、約2.7倍に延伸
し、機械捲縮を付与した後、60℃で乾燥し51mmに
切断してポリエステルステ−プルを得た。該ステ−プル
の糸質並びに構造・物性値、及び室温下に100日放置
した後に測定した物性値を表1に示す。
【0021】比較例1 実施例1において、得られた未延伸糸を100万デニ−
ルのトウ状に引き揃え、75℃に加熱したローラで約
2.7倍に延伸し、機械捲縮を付与した後、51mmに
切断してポリエステルステ−プルを得た。該ステ−プル
の糸質並びに構造・物性値、及び室温下に100日放置
した後に測定した物性値を表1に示す。
ルのトウ状に引き揃え、75℃に加熱したローラで約
2.7倍に延伸し、機械捲縮を付与した後、51mmに
切断してポリエステルステ−プルを得た。該ステ−プル
の糸質並びに構造・物性値、及び室温下に100日放置
した後に測定した物性値を表1に示す。
【0022】比較例2 常法によって製造した固有粘度=0.64(フェノ−ル
/テトラクロルエタン=6/4の混合溶媒中20℃で測
定)のポリエチレンテレフタレ−トを、紡糸温度290
℃にて紡糸孔を2300個穿設した紡糸口金より吐出量
2300g/分、紡糸速度900m/分で紡糸し、紡糸
された糸条に紡糸口金下約60mmの位置より28℃、
風速0.8m/秒の冷却風を当てて急冷した。
/テトラクロルエタン=6/4の混合溶媒中20℃で測
定)のポリエチレンテレフタレ−トを、紡糸温度290
℃にて紡糸孔を2300個穿設した紡糸口金より吐出量
2300g/分、紡糸速度900m/分で紡糸し、紡糸
された糸条に紡糸口金下約60mmの位置より28℃、
風速0.8m/秒の冷却風を当てて急冷した。
【0023】得られた未延伸糸を100万デニ−ルのト
ウ状に引き揃え、80℃に加熱したローラで約4.2倍
に延伸し、機械捲縮を付与した後、51mmに切断して
ポリエステルステ−プルを得た。該ステ−プルの糸質並
びに構造・物性値、及び室温下に100日放置した後に
測定した物性値を表1に示す。
ウ状に引き揃え、80℃に加熱したローラで約4.2倍
に延伸し、機械捲縮を付与した後、51mmに切断して
ポリエステルステ−プルを得た。該ステ−プルの糸質並
びに構造・物性値、及び室温下に100日放置した後に
測定した物性値を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2〜3、比較例3〜7 実施例1の未延伸糸トウの延伸、后工程条件を種々変化
させて機械捲縮を付与した後、実施例1と同条件にて乾
燥切断しポリエステルステ−プルを得た。表2にこれら
の糸質並びに構造・物性値、及び室温下に100日放置
した後に測定した物性値を製造条件とともに一括して示
す。
させて機械捲縮を付与した後、実施例1と同条件にて乾
燥切断しポリエステルステ−プルを得た。表2にこれら
の糸質並びに構造・物性値、及び室温下に100日放置
した後に測定した物性値を製造条件とともに一括して示
す。
【0026】
【表2】
【0027】実施例4 実施例1で得られたポリエステルステープルと綿糸とを
1:1で混紡した混紡糸を緯糸に、比較例1のポリエス
テルステープルと綿糸とを1:1で混紡した混紡糸を経
糸に使用して平織物を製織した。該平織物を精練、漂白
後、スチームセッターに掛け、経方向に0〜5%フィー
ドして緯方向には10〜20%縮めて最終製品を得た。
得られた平織物は、緯糸の張りに富み、しかも柔軟でド
ライタッチな風合いを有していた。また、該織物の緯糸
断面を電子顕微鏡で観察したところ、糸中心層にポリエ
ステルステープルが収束し、外層部には綿糸が50%以
上の比率で分布していた。
1:1で混紡した混紡糸を緯糸に、比較例1のポリエス
テルステープルと綿糸とを1:1で混紡した混紡糸を経
糸に使用して平織物を製織した。該平織物を精練、漂白
後、スチームセッターに掛け、経方向に0〜5%フィー
ドして緯方向には10〜20%縮めて最終製品を得た。
得られた平織物は、緯糸の張りに富み、しかも柔軟でド
ライタッチな風合いを有していた。また、該織物の緯糸
断面を電子顕微鏡で観察したところ、糸中心層にポリエ
ステルステープルが収束し、外層部には綿糸が50%以
上の比率で分布していた。
【0028】
【発明の効果】本発明のポリエステル短繊維は、高い熱
収縮率を有しながら、保管運搬中の安定性に優れ、経時
的な品質変動の少ないものであり、特に、人工皮革用の
基布として用いると、柔軟で天然皮革様の風合いのもの
が得られる。また、本発明方法によれば、該ポリエステ
ル短繊維を安定して簡易に製造することができ、その有
用性は明らかである。
収縮率を有しながら、保管運搬中の安定性に優れ、経時
的な品質変動の少ないものであり、特に、人工皮革用の
基布として用いると、柔軟で天然皮革様の風合いのもの
が得られる。また、本発明方法によれば、該ポリエステ
ル短繊維を安定して簡易に製造することができ、その有
用性は明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/48 A 1/50
Claims (2)
- 【請求項1】 結晶配向度が77〜82%、非晶配向度
が54〜64%、結晶化度が15〜22%であり、且
つ、沸水中での収縮率が少なくとも20%であることを
特徴とする実質的にポリエチレンテレフタレ−トよりな
る高収縮性ポリエステル短繊維。 - 【請求項2】 実質的にポリエチレンテレフタレ−トよ
りなる重合体を溶融紡糸するにおいて、ノズル面から1
0〜100mm下がった位置より、40℃以下の冷風
を、0.5〜2.0m/秒の風速で、繊維束の側面に吹
きつけ急冷して未延伸糸を紡糸し、次いで70℃未満の
水中で2.5〜3.0倍に延伸し、70℃を越えること
のない雰囲気中でステープル化を含む后処理を行い沸水
中での収縮率が少なくとも20%のポリエステル繊維を
製造することを特徴とする高収縮性ポリエステル短繊維
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6120594A JPH07305225A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 高収縮性ポリエステル短繊維及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6120594A JPH07305225A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 高収縮性ポリエステル短繊維及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07305225A true JPH07305225A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14790132
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6120594A Pending JPH07305225A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 高収縮性ポリエステル短繊維及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07305225A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019183375A (ja) * | 2018-04-09 | 2019-10-24 | 東レ株式会社 | シート状物およびその製造方法 |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP6120594A patent/JPH07305225A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019183375A (ja) * | 2018-04-09 | 2019-10-24 | 東レ株式会社 | シート状物およびその製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20090035568A1 (en) | Polytrimethylene terephthalate hollow composite staple fibers and process for producing same | |
| JPS5947726B2 (ja) | ポリエステル繊維の製造法 | |
| JP3167677B2 (ja) | ポリエステル異形断面繊維 | |
| JPH07305225A (ja) | 高収縮性ポリエステル短繊維及びその製造方法 | |
| JPH11222745A (ja) | ポリエステル混繊糸の製造方法および織編物 | |
| KR100476471B1 (ko) | 이수축 혼섬사 및 그의 제조방법. | |
| JPS5837408B2 (ja) | ポリエステル極細繊維の製造法 | |
| JP3693552B2 (ja) | ポリエステル繊維の製造方法 | |
| KR100519597B1 (ko) | 신축성이 개선된 폴리에스테르계 원사의 제조방법 및 그에의해 제조된 폴리에스테르계 원사 | |
| JP2829893B2 (ja) | 自発伸長性ポリエステル太細フィラメント糸およびその製造方法 | |
| JPH0327140A (ja) | 異繊度異収縮混繊糸及びその製造方法 | |
| JP2001348729A (ja) | ポリエステル繊維及びその製造方法 | |
| JP4233977B2 (ja) | カチオン可染自発伸長性ポリエステルマルチフィラメント糸及びその製造方法並びにそれを用いた繊維製品 | |
| KR960002887B1 (ko) | 고강력 저수축 폴리에스테르섬유 및 그 제조방법 | |
| JP3303798B2 (ja) | ポリエステル繊維 | |
| JP3187139B2 (ja) | 熱伸長性ポリエステル繊維の製造法 | |
| JP2004027415A (ja) | 低収縮ポリエステル繊維およびその製造方法 | |
| JPH07292524A (ja) | カチオン可染自発伸長性ポリエステルフィラメント糸及びその製造方法 | |
| JPH08296117A (ja) | 熱伸長性ポリエステル短繊維の製造法 | |
| JPH09217241A (ja) | 熱伸長性ポリエステル短繊維の製造法 | |
| JPH069126B2 (ja) | 電気絶縁材料 | |
| JPH0447051B2 (ja) | ||
| JPH07118921A (ja) | 高収縮応力ポリエステル繊維及びその製造法 | |
| JPS62199815A (ja) | ポリエステル繊維の製造方法 | |
| JPH0726435A (ja) | ポリエステル異繊度、異収縮混繊糸及びその製造方法 |