JPH07306856A - 文字処理装置及びその方法 - Google Patents

文字処理装置及びその方法

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JPH07306856A
JPH07306856A JP7130533A JP13053395A JPH07306856A JP H07306856 A JPH07306856 A JP H07306856A JP 7130533 A JP7130533 A JP 7130533A JP 13053395 A JP13053395 A JP 13053395A JP H07306856 A JPH07306856 A JP H07306856A
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英一朗 戸島
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雄二 小林
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和世 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用例に該当する表記候補の組み合わせを含む
表記候補の列が複数存在する場合でも、より適切な候補
を優先的に表示可能とする。 【構成】 文字処理装置に、仮名文字列を入力する入力
手段と、単語の読みと表記とを対応づけた単語辞書と、
共起する単語の表記同士を用例として、優先度を付して
記憶する用例辞書と、単語辞書を参照して、入力された
読みの文節単位の表記候補の列を1つ以上作成する候補
作成手段と、作成された表記候補の列中の表記候補の組
み合わせが用例辞書の用例に該当する場合に、該用例の
優先度と、該用例に該当する表記候補の文節の間の文節
数とを用いた演算により、該用例の尤度を求め、該尤度
に基づいて表記候補の列の表示優先度を決定する表示優
先度決定手段と、決定された表示優先度に基づいて、作
成された表記候補の列を表示する候補表示手段とを具え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仮名漢字変換により、
入力された仮名文字列を漢字仮名混じりの表記文字列に
変換して出力する文字処理装置及びその方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在、日本ワードプロセッサなどの文字
処理装置は漢字仮名混じり文の入力を仮名漢字変換を使
って行うことが一般的である。
【0003】仮名漢字変換は辞書を参照することによ
り、入力された読み列を漢字に変換するものである。辞
書においては各単語に対して名詞、サ変名詞、副詞、形
容詞、形容動詞等の品詞情報が記述されており、仮名漢
字変換は読み列を解析して可能な文節候補を作成し、そ
れらを組み合わせて変換候補を決定し、尤もらしい順に
提示する。提示された変換候補の中からオペレータが望
む候補を選択する。
【0004】例えば、読み列「ぎゅうにゅうをぼくじょ
うでかう」に対しては「牛乳を」「牛」「入を」「牧場
で」「僕」「上で」「情で」「上」「情」「出」「飼
う」「買う」「課」「蚊」「卯」などの文節候補が作成
され、これらを組み合わせた「牛乳を牧場で飼う」「牛
乳を牧場で買う」が変換候補として出力表示される。
「買う」「飼う」の中では、どちらの頻度が高いとは言
えないので「牛乳を牧場で買う」が第1候補としては変
換されるとは限らない。
【0005】そこで、変換率を高めるために用例変換と
いう手法が提案されている。用例変換は、共起する単語
のペア(用例)を予め用例辞書中に登録しておき、変換
時に用例辞書を参照し、第1候補を用例辞書中の用例に
従って変更する手法である。例えば、「牛乳を/買う」
というパターンを用例辞書に記憶しておき、「ぎゅうに
ゅうをかった」という入力に対しては「牛乳を買った」
が第1候補として変換される様にする。
【0006】上記の例は単語と単語の関係を記述した個
別用例の例であるが、意味分類との関係を記述した意味
用例というものも提案されている。例えば、「〜にいっ
た」という文脈においては「〜」が場所を表すときには
「行った」という表記が尤もらしく、「〜」が人間を表
すときには「言った」という表記が尤もらしい。この変
換を正しく行うために「《人間》に/言う」「《場所》
に/行く」という意味用例を用例辞書に予め登録してお
くのである。なお、《人間》《場所》などは意味分類で
あり、辞書中の全ての単語には《人間》であるか《場
所》であるかそうでないかが記述されている。この仕組
みにより「市長に言った」「市役所に行った」などを正
しく変換することができる。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来の用例変換では、用例の適用可能な候補が複数存在す
る場合、すなわち、用例が競合する場合には、どの用例
に該当する候補を優先するかについては定められていな
かった。わずかに個別用例と意味用例が競合した場合
は、個別用例に該当する候補を優先させるという指針が
示されているぐらいで、それ以外の場合は、特に定めら
れておらず、競合する用例の一方を適当に採用して第1
候補を決定していたため、用例が競合する場合の変換率
は余り芳しくなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の文字処理装置
は、仮名文字列を入力するための入力手段と、単語の読
みと表記とを対応づけて記憶した単語辞書手段と、共起
する単語の表記同士を対応づけて用例として、各用例に
用例の優先度を付して記憶する用例辞書手段と、前記単
語辞書手段を参照して、前記入力手段より入力された仮
名文字列を読みとする文の文節単位の表記候補の列を1
つ以上作成する候補作成手段と、該候補作成手段により
作成された表記候補の列中の表記候補の組み合わせが前
記用例辞書手段の用例に該当する場合に、該用例の優先
度と、該用例に該当する表記候補の組み合わせのそれぞ
れの文節の間の文節数とを用いた演算により、該用例の
尤度を求め、該尤度に基づいて、前記表記候補の列の表
示優先度を決定する表示優先度決定手段と、該表示優先
度決定手段によって決定された表示優先度に基づいて、
前記候補作成手段により作成された表記候補の列を表示
する候補表示手段とを具える。
【0009】また、本発明の他の態様によれば、文字処
理方法に、仮名文字列を入力するための入力工程と、単
語の読みと表記とを対応づけて記憶した単語辞書を参照
して、前記入力工程により入力された仮名文字列を読み
とする文の文節単位の表記候補の列を1つ以上作成する
候補作成工程と、該候補作成工程により作成された表記
候補の列中の表記候補の組み合わせが、共起する単語の
表記同士を対応づけて用例として、各用例に用例の優先
度を付して記憶する用例辞書の用例に該当する場合に、
該用例の優先度と、該用例に該当する表記候補の組み合
わせのそれぞれの文節の間の文節数とを用いた演算によ
り、該用例の尤度を求め、該尤度に基づいて、前記表記
候補の列の表示優先度を決定する表示優先度決定工程
と、該表示優先度決定工程によって決定された表示優先
度に基づいて、前記候補作成工程により作成された表記
候補の列を表示する候補表示工程とを具える。
【0010】
【作用】本発明によれば、単語辞書を参照して、入力さ
れた仮名文字列を読みとする文の文節単位の表記候補の
列を1つ以上作成し、作成された表記候補の列中の表記
候補の組み合わせが、用例辞書の用例に該当する場合
に、該用例の優先度と、該用例に該当する表記候補の組
み合わせのそれぞれの文節の間の文節数とを用いた演算
により、該用例の尤度を求め、該尤度に基づいて、前記
表記候補の列の表示優先度を決定し、決定された表示優
先度に基づいて、作成された表記候補の列を表示する。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明に係
る好適な一実施例を詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係る文字処理装置の1実
施例の構成を示すブロック図である。
【0013】図示の構成において、CPUは、マイクロ
プロセッサであり、文字処理のための演算、論理判断等
を行い、アドレスバスAB、コントロールバスCB、デ
ータバスDBを介して、それらのバスに接続された各構
成要素を制御する。
【0014】アドレスバスABはマイクロプロセッサC
PUの制御の対象とする構成要素を指示するアドレス信
号を転送する。コントロールバスCBはマイクロプロセ
ッサCPUの制御の対象とする各構成要素のコントロー
ル信号を転送して印加する。データバスDBは各構成機
器相互間のデータの転送を行う。
【0015】次にROMは、読出し専用固定メモリであ
り、図12〜図19につき後述するマイクロプロセッサ
CPUによる制御の手順を記憶させておく。
【0016】また、RAMは、1ワード16ビットの構
成の書込み可能のランダムアクセスメモリであって、各
構成要素からの各種データの一時記憶に用いる。IBU
Fはキー入力されたキーデータを記憶する入力バッファ
であり、OBUFは仮名漢字変換された結果を一時的に
記憶する出力バッファである。DICは仮名漢字変換を
行うための辞書である。YDICは単語あるいは意味分
類間の共起関係を記述した用例辞書である。BCTBL
は変換途中の文節候補を記憶する文節候補テーブルであ
る。TBUFはテキストバッファであり、入力編集中の
テキストデータが記憶される。DOBUFは同音語バッ
ファであり、テキストバッファTBUFに記憶される文
字に同音語候補が存在するときはその候補が記憶され
る。
【0017】KBはキーボードであって、アルファベッ
トキー、ひらかなキー、カタカナキー等の文字記号入力
キー及び変換キー、次候補キー、選択キー等の本文字処
理装置に対する各種機能を指示するための各種のファン
クションキーを備えている。
【0018】DISKは文書データを記憶するための外
部記憶部であり、テキストバッファTBUF上に作成さ
れた文書の保管を行い、保管された文書はキーボードの
指示により、必要な時呼び出される。
【0019】CRはカーソルレジスタである。CPUに
より、カーソルレジスタの内容を読み書きできる。後述
するCRTコントローラCRTCは、ここに蓄えられた
アドレスに対応する表示装置CRT上の位置にカーソル
を表示する。
【0020】DBUFは表示用バッファメモリで、表示
すべきデータのパターンを蓄える。テキストの内容を表
示するときはテキストバッファTBUFの内容に応じて
表示パターンがDBUFに作成されることにより、表示
されることになる。
【0021】CRTCはカーソルレジスタCR及びバッ
ファDBUFに蓄えられた内容を表示装置CRTに表示
する役割を担う。
【0022】またCRTは陰極線管等を用いた表示装置
であり、その表示装置CRTにおけるドット構成の表示
パターン及びカーソルの表示をCRTコントローラで制
御する。
【0023】更に、CGはキャラクタジェネレータであ
って、表示装置CRTに表示する文字、記号のパターン
を記憶するものである。
【0024】かかる各構成要素からなる本発明文字処理
装置においては、キーボードKBからの各種の入力に応
じて作動するものであって、キーボードKBからの入力
が供給されると、まず、インタラプト信号がマイクロプ
ロセッサCPUに送られ、そのマイクロプロセッサCP
UがROM内に記憶してある各種の制御信号を読出し、
それらの制御信号に従って各種の制御が行われる。
【0025】図2は本実施例の装置による変換例を示し
た図である。図中
【0026】
【外1】 はそこで変換キーを打鍵するという意味である。
【0027】「ぼくじょうでかう」と入力した場合は、
第1候補として「牧場で飼う」と変換される。これは用
例辞書に「牧場で/飼う」という用例が登録されている
からである。この様な用例変換の仕組みがないと、「か
う」については「飼う」「買う」「交う」などの同音語
があるので、正しく変換されるとは限らなくなってしま
う。
【0028】次の例は「ぎゅうにゅうをかう」と入力し
た場合である。第1の例と同様に、用例辞書に「牛乳を
/買う」という用例が登録されているので、正しく「牛
乳を買う」と変換される。
【0029】第3の例は「ぎゅうにゅうをぼくじょうで
かう」と入力した場合の変換である。この場合「牧場で
飼う」「牛乳を買う」の2つの用例が適用可能であり、
「かう」の部分についてそれぞれが矛盾する変換を要求
している。すなわち、どちらの用例を信じるかによって
「かう」の変換結果が変わってしまう。本実施例ではこ
の様な場合のために、各用例に優先度情報を持ってお
り、優先度の高い用例に基づいて変換している。この場
合、「牧場で/飼う」という用例より「牛乳を/買う」
という用例の優先度が高く設定されており、より優先度
の高い「牛乳を/買う」の用例が適用され、「牛乳を牧
場で買う」と変換されている。
【0030】図3は本実施例の装置による用例の学習の
例を示した図である。3−1はまず初期画面を示したも
のである。3−2は読み列「うしをぼくじょうでかう」
を入力した時の画面を示している。カーソルは入力読み
列の次に表示されている。ここで変換キーを打鍵すると
3−3の画面になる。3−3では読み列「うしをぼくじ
ょうでかう」が「牛を牧場で飼う」と変換されている。
この状況では「牛を/飼う」「牧場で/飼う」「牛を/
買う」という用例が存在するが、尤も優先度の高い「牛
を/飼う」が適用されて変換されている。オペレータは
「牛を/買う」という変換を望んだとして、次候補キー
を打鍵すると3−4の画面になる。ここで「かう」の変
換候補が表示される。第1候補は「飼う」であり、第2
候補は「買う」である。現在の候補は第2候補の「買
う」であり、2が反転表示している。ここで選択キーを
打鍵すると、3−5の画面になる。第2候補の「買う」
が確定してテキストデータの中に格納され、同時に用例
「牛を/買う」が学習され、優先度が向上する。もう一
度「うしをぼくじょうでかう」と入力すると3−6の画
面になる。更に変換キーを打鍵すると3−7の画面にな
り、今度は用例「牛を/買う」が学習されているので、
優先的に適用され、第1候補として「牛を牧場で買う」
が表示されている。
【0031】図4は入力バッファIBUF、出力バッフ
ァOBUFの構成を示した図である。
【0032】IBUF、OBUFともに同じ構成であ
る。最初の2バイトは各バッファのサイズ情報であり、
バッファに格納されている文字数から1を減じたものを
2倍した数値が入る。入力バッファの末尾にある
【0033】
【外2】 はそこで変換キーが打鍵されたことを意味する。各文字
は1文字2バイトで構成され、JIS X 0208コ
ード等で格納される。
【0034】図5は辞書DICの構成を示した図であ
る。「読み」「表記」「品詞」「単語尤度」「意味分
類」のフィールドから構成される。
【0035】「読み」には単語の読み、「表記」には単
語の表記、「品詞」には単語の品詞が格納される。
【0036】「単語尤度」は頻度情報等のその単語自体
の尤もらしさを示す情報が1〜5の値で格納される。尤
度値5は最も尤もらしいという意味であり、値が小さく
なるにつれ疑わしいと解釈される。尤度値0はまったく
考えられないということを意味するので単語尤度の値と
しては存在しない。
【0037】「意味分類」にはその単語の意味分類が、
《場所》《動物》《食物》などと、一般には複数個記述
されている。ただし、意味分類はその単語が名詞の場合
のみ記述される。
【0038】図6は用例辞書YDICの構成を示した図
である。「第1単語」「第2単語」「助詞」「優先度」
のフィールドから構成される。
【0039】「第1単語」「第2単語」には共起する単
語のペアを記述する。もし、個別用例ではなくて意味用
例であるときは単語の代わりに意味分類が記述される。
【0040】「助詞」には単語のペアを結び付ける助詞
を記述する。
【0041】「優先度」にはその用例の尤もらしさを示
す情報が1〜5の値で格納される。尤度値5は最も尤も
らしいという意味であり、値が小さくなるにつれ疑わし
いと解釈される。尤度値0は全く考えられないというこ
とを意味するので優先度の値としては存在しない。
【0042】すなわち、図中に示される用例は「牧場で
/飼う」(優先度4)「牛乳を/買う」(優先度5)
「牛を/飼う」(優先度5)「牛を/買う」(優先度
4)「《動物》を/飼う」(優先度2)となる。
【0043】なお、3番目の用例は意味用例であるので
優先度が低く押えてある。こうすることにより、「個別
用例は意味用例に優先する」という原則が自然と成り立
つことになる。
【0044】図7は文節候補テーブルBCTBLの概念
を示した図である。文節候補テーブルは入力読みの解析
の結果、考えられる文節候補をバイナリートリーで表現
したものである。図中、横線は子ポインタを意味し、縦
線は弟ポインタを意味する。弟ポインタはある読み位置
から始まる他の文節候補(通常はより短い候補)をリン
クし、子ポインタはその文節に引き続く文節候補をリン
クする。
【0045】入力読み列「ぎゅうにゅうをぼくじょうで
かう」の先頭部分は「牛乳を」「牛」などの解釈が存在
し、これらは順に弟ポインタ(縦線)でリンクされてい
る。
【0046】「牛乳を」に引き続く文節は「牧場で」が
考えられ、子ポインタでリンクされている。
【0047】この様な文節候補テーブルができ上がる
と、「牛乳を牧場で買う」「牛乳を牧場で飼う」「牛乳
を僕情で買う」「牛入を牧場で飼う」「牛入を僕情出買
う」などと文節候補列を作成することは容易である。
【0048】図8は文節候補テーブルBCTBLの具体
的構成を示した図である。
【0049】「自立語」は文節候補の自立語が存在する
辞書上の先頭位置へポインタを格納する。
【0050】「付属語列」は2バイトで構成され、文節
候補の自立語に引き続く付属語列を特定する領域であ
る。先頭1バイトが入力バッファ上の付属語列先頭文字
をインデックスし、次の1バイトが入力バッファ上の付
属語列の末尾文字をインデックスする。例えば、図4に
示す入力バッファのとき、「を」を表現するには第1バ
イトに12、第2バイトに12を設定する。付属語列が
存在しないときは図中で「φ」で示している。
【0051】「弟リンク」はその文節候補と同じ読み位
置から始まる別の文節候補をリンクする。
【0052】「子リンク」はその文節候補に引き続く文
節候補をリンクする。
【0053】なお、リンクは値0のときに終端すること
を意味する。
【0054】例えば、文節候補0(牛乳を)の弟リンク
は50であり、文節候補50(牛)をリンクする。文節
候補0(牛乳を)の子リンクは100であり、文節候補
100(牧場で)をリンクする。文節候補100の子リ
ンクは400であり、文節候補400(買う)をリンク
する。文節候補400の子リンクは0であり、そこで入
力読みが終端していることが分かる。
【0055】図9はテキストバッファTBUFの構成を
示した図である。
【0056】テキストバッファは文字の羅列から構成さ
れ、各文字は2バイトで構成される。各文字のMSBは
同音語フラグであり、0は通常文字、1が同音語を意味
する。残りの15ビットは通常文字のときは文字コード
を表現し、同音語のときは同音語番号を表現する。文字
コードは例えば、JIS X 0208コードを使用す
る。同音語番号は図10に示す同音語バッファDOBU
F上のどの同音語であるかを示す番号である。
【0057】図10は同音語バッファDOBUFの構成
を示した図である。各同音語には同音語番号が付いてお
り、それによって識別される。
【0058】各同音語は「読み」「候補総数」「現候補
番号」「第i候補情報」からなる。
【0059】「読み」はその同音語の読みを格納する。
【0060】「候補総数」はその同音に含まれる候補の
総数を格納する。
【0061】「現候補番号」はその同音語の現在表示さ
れている候補番号が格納される。変換直後初値に第1候
補が表示されるから「1」が格納される。
【0062】「第i候補情報」は各候補の表記、及び、
その候補に対して適用された用例の番号が格納される。
通常、その候補に適用される用例は複数個存在するの
で、適用用例番号には複数個の番号が入る。
【0063】図11は文尤度の計算例を示した図であ
る。文尤度は文節候補列である文の尤もらしさを表現す
るものであり、値が大きいほど尤もらしいことを意味す
る。
【0064】文尤度は、文節尤度の和、文節間尤度の
和、用例尤度の和を全て加算することにより計算され
る。
【0065】文節尤度は各文節候補の尤もらしさを表現
するものであり、値が大きいほど尤もらしいことを意味
する。文節尤度はその文節の自立語の辞書DICに記載
されている単語尤度が使用される。
【0066】文節間尤度は隣接する文節候補間の接続の
尤もらしさを表現するものであり、本実施例では値−2
0で固定とする。その文がn文節で構成されていたとす
ると、文節間は(n−1)あるので、文節間尤度の和は
必ず−20(n−1)となる。
【0067】用例尤度は各文節間に適用されている、用
例の一つ一つについて文尤度に加算される。用例尤度は
各用例に記述されている優先度の4倍から、その用例を
適用する際に飛び越す文節の数の2倍を減じたものとな
る。
【0068】図11によると、「牛乳を/牧場で/飼
う」の文尤度は−18であり、「牛乳を/牧場で/買
う」の文尤度は−16であるので、文尤度の値の大きい
例2の「牛乳を/牧場で/買う」が第1位に変換される
ことが分かる。
【0069】この様に正しく変換される理由は、例1に
適用される用例「牧場で/飼う」の優先度は4であるの
に対し、例2に適用される用例「牛乳を/買う」の優先
度は5であり、優先度の高い用例が適用された文ほどに
有利に変換されるからである。
【0070】上述の実施例の動作をフローに従って説明
する。
【0071】図12はキー入力を取り込み、処理を行う
部分のフローチャートである。
【0072】ステップ12−1はキーボードからのデー
タを取り込む処理である。ステップ12−2で取り込ま
れたキーの種別を判定し、各キーの処理ルーチンに分岐
する。
【0073】変換キーであったときはステップ12−3
に分岐し、ステップ12−3において図13に詳述する
ように仮名漢字変換の変換処理が行われる。次候補キー
であったときはステップ12−4において図18に詳述
する次候補処理を行う。選択キーであったときはステッ
プ12−5において図19に詳述する選択処理を行う。
その他のキーのときはステップ12−6に分岐し、挿
入、削除等の通常の文字処理装置において行われるその
他の処理が行われる。その後ステップ12−1に分岐す
る。
【0074】図13はステップ12−3の「変換処理」
を詳細化したフローチャートである。
【0075】ステップ13−1において、図14に詳述
する文節候補作成処理を行い、文節候補テーブルBCT
BLを作成する。
【0076】ステップ13−2において、図15に詳述
する第1候補決定処理を行う。
【0077】ステップ13−3において、決定された第
1候補に基づいて変換結果を作成し、出力する。
【0078】図14はステップ13−1の「文節候補作
成処理」を詳細化したフローチャートである。
【0079】ステップ14−1において、入力バッファ
インデックスi、文節候補テーブルインデックスjを0
に初期設定する。
【0080】ステップ14−2においてiの示す入力バ
ッファ中の読みに基づき、辞書をサーチし、単語候補を
求める。
【0081】ステップ14−3において、見つかった単
語候補に対して接続する付属語列を解析する形態素解析
処理を行う。この結果、文節候補が得られる。
【0082】ステップ14−4において得られた文節候
補を文節候補テーブルに格納する。格納する時はj+1
番目のエントリーに格納する。また、必要な情報を設定
する。例えば、この文節候補を子、あるいは弟とする文
節候補については、子リンク、弟リンクを設定する。格
納後jの値をカウントアップする。
【0083】ステップ14−5において文節候補テーブ
ルからターミネートしていない文節候補、すなわち、子
リンクがまだ決まっていない文節候補を見つけその次の
読み位置をiに代入する。
【0084】ステップ14−6において、全ての文節候
補の子リンクが決定しているかどうか判定し、決定して
いないものがあればステップ14−2に分岐する。そう
でなければリターンする。
【0085】図15はステップ13−2の「第1候補決
定処理」を詳細化したフローチャートである。
【0086】ステップ15−1において、最尤文尤度を
処理上許される最小値、例えば、−32767に初期設
定する。
【0087】ステップ15−2において文節候補テーブ
ルより文節候補列を1つ取り出す。
【0088】ステップ15−3において、図16に詳述
するようにその取り出された文節候補列に適用可能な用
例を検索し、用例尤度の和である「用例尤度和」を算出
する。
【0089】ステップ15−4において、文節候補列の
文尤度を図11に示す様に算出する。
【0090】ステップ15−5において、算出された文
尤度が最尤文尤度より尤もらしいか、具体的には大きい
かを判定し、大きいときはステップ15−6において最
尤文尤度を算出された文尤度に更新する。また、ステッ
プ15−7において現在の文節候補列を最尤文尤度に対
応した文節候補列として記憶する。
【0091】ステップ15−8において文節候補テーブ
ルから別の文節候補列が取り出せるかどうかを判定し、
取り出せるときステップ15−2に分岐する。そうでな
いときはリターンする。
【0092】これにより、最尤文尤度を算出するもとに
なった文節候補列が第1候補として決定される。
【0093】図16はステップ15−3の「用例尤度和
の算出」を詳細化したフローチャートである。
【0094】ステップ16−1において、用例尤度和を
まず0に初期設定する。
【0095】ステップ16−2において、文節候補列か
ら1文節を着目文節として取り出す。以下の処理ではこ
の着目文節に関係する用例の尤度を求めることになる。
【0096】ステップ16−3において最尤用例尤度を
0に初期設定する。
【0097】ステップ16−4において、着目文節とペ
アになる文節を文節候補列から取り出す。
【0098】ステップ16−5において、着目文節のペ
ア文節を取り出すことができなかったときは、それ以上
の着目文節の処理を諦め、ステップ16−8に分岐す
る。
【0099】ステップ16−6において、図17に詳述
するように、着目文節とペア文節の間の用例が適用され
ているかどうかを調べ、その適用状況に応じて用例尤度
を設定する。
【0100】ステップ16−7において、求まった用例
尤度が最尤用例尤度より尤もらしい(すなわち大きい
か)かどうかを調べ、尤もらしければ(すなわち大きけ
れば)、用例尤度の値を最尤用例尤度に代入する。その
後ステップ16−4に分岐し、別のペアについて用例尤
度を求める。
【0101】ステップ16−8において、着目文節の処
理が終わったので、次の着目文節の処理に移るが、未処
理の文節が残っているかどうか判定する。残っていない
ときはそのままリターンするが、残っているときはステ
ップ16−9に分岐し、今回求まった最尤用例尤度を用
例尤度和に加算する。その後、ステップ16−2に分岐
し、次の着目文節を取り出す。
【0102】図17はステップ16−6の「用例尤度の
値設定」を詳細化したフローチャートである。
【0103】ステップ17−1において、着目文節とペ
ア文節の2文節間に適用される用例があるかどうかを判
断する。
【0104】適用用例がないときはステップ17−2に
分岐し、用例尤度に0を代入し、リターンする。
【0105】適用用例が存在するときはステップ17−
3に分岐し、用例尤度としてその用例の優先度に4を乗
じたものを代入する。
【0106】ステップ17−4において2文節間の距
離、すなわち、飛び越す文節の数を求め、その値に2を
乗じて用例尤度から減算する。もし、隣接する2文節で
あれば、飛び越す文節は0であるので、用例尤度から0
を減じることになる。
【0107】ステップ17−5において上記計算された
用例尤度の値が負になっていないかどうか判定し、負の
ときはステップ17−6において0になるように補正
し、リターンする。負でないときは値をいじらずにその
ままリターンする。
【0108】図18はステップ12−4の「次候補処
理」を詳細化したフローチャートである。
【0109】ステップ18−1において、次候補を見る
べき同音語の同音語番号をテキストバッファTBUFよ
り求める。
【0110】ステップ18−2において、同音語番号か
ら同音語バッファの位置を求めて、現候補番号をカウン
トアップする。
【0111】ステップ18−3において、候補一覧を表
示する。
【0112】図19はステップ12−5の「選択処理」
を詳細化したフローチャートである。
【0113】ステップ19−1において、選択すべき同
音語の同音語番号をテキストバッファTBUFより求め
る。
【0114】ステップ19−2において、同音語番号か
ら同音語バッファの位置を求めて、現候補番号の示す候
補情報から表記を取り出し、テキストバッファTBUF
に確定文字として設定する。
【0115】ステップ19−3において、同様に、現候
補番号の示す候補情報から適用用例番号を求めてその用
例の優先度をカウントアップする。
【0116】ステップ19−4において、同様に、第1
候補の示す候補情報から適用用例番号を求めその用例の
優先度をカウントダウンする。
【0117】(他の実施例)以上の説明において、用例
辞書は共起する2単語(あるいは分類)のペアであると
して説明したが、3つ組あるいは更に一般的にn個組で
あっても同様に処理することができる。
【0118】また、尤度の計算は単に例を示しただけで
あり、用例に付与された優先度を尤度計算の過程で考慮
する様に構成すれば、別の計算方法であっても特に本発
明の趣旨を損なうものではない。
【0119】また、用例の学習の仕組みは各用例に記述
された優先度を直接操作するように構成している。しか
し、この方式以外に、各用例に対応した学習ビットを持
ち、学習ビットを操作するように処理しても、特に本発
明の趣旨を損なうものではない。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単語辞書を参照して、入力された仮名文字列を読みとす
る文の文節単位の表記候補の列を1つ以上作成し、作成
された表記候補の列中の表記候補の組み合わせが、用例
辞書の用例に該当する場合に、該用例の優先度と、該用
例に該当する表記候補の組み合わせのそれぞれの文節の
間の文節数とを用いた演算により、該用例の尤度を求
め、該尤度に基づいて、前記表記候補の列の表示優先度
を決定し、決定された表示優先度に基づいて、作成され
た表記候補の列を表示するようにしたので、用例に該当
する表記候補の組み合わせを含む表記候補の列が複数存
在する場合でも、より適切な候補を優先的に表示できる
という効果がある。
【0121】また、最優先に表示した表記候補の列以外
の表記候補の列を選択したときに、該選択した候補また
は前記最優先に表示した候補に係わる用例に関して、前
記用例辞書に記憶された用例の優先度を更新するように
することで、最優先に表示した表記候補の列が適切でな
かった場合に、以後の変換において、より適切な候補を
優先的に表示できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の文字処理装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】仮名漢字変換の変換例を示す図である。
【図3】用例の優先度の学習効果を示す図である。
【図4】入力バッファと出力バッファの構成を示した図
である。
【図5】仮名漢字変換辞書の構成を示す図である。
【図6】用例辞書の構成を示す図である。
【図7】文節候補テーブルの記憶内容を概念的に示す図
である。
【図8】文節候補テーブルの構成を示す図である。
【図9】テキストバッファの構成を示す図である。
【図10】同音語バッファの構成を示す図である。
【図11】尤度の計算方法を示す図である。
【図12】キー入力処理のフローチャートである。
【図13】変換処理のフローチャートである。
【図14】文節候補作成処理のフローチャートである。
【図15】第1候補決定処理のフローチャートである。
【図16】用例尤度和の算出処理のフローチャートであ
る。
【図17】用例尤度の値設定処理のフローチャートであ
る。
【図18】次候補処理のフローチャートである。
【図19】選択処理のフローチャートである。
【符号の説明】
CPU マイクロプロセッサ ROM 読み出し専用メモリ RAM ランダムアクセスメモリ IBUF 入力バッファ OBUF 出力バッファ DIC 仮名漢字変換用辞書 YDIC 用例辞書 BCTBL 文節候補テーブル TBUF テキストバッファ DOBUF 同音語バッファ DISK 外部記憶部 CB コントロールバス DB データバス AB アドレスバス KB キーボード CR カーソルレジスタ DBUF 表示用バッファメモリ CRTC CRTコントローラ CRT 表示装置 CG キャラクタジェネレータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮名文字列を入力するための入力手段
    と、 単語の読みと表記とを対応づけて記憶した単語辞書手段
    と、 共起する単語の表記同士を対応づけて用例として、各用
    例の優先度を付して記憶する用例辞書手段と、 前記単語辞書手段を参照して、前記入力手段より入力さ
    れた仮名文字列を読みとする文の文節単位の表記候補の
    列を1つ以上作成する候補作成手段と、 該候補作成手段により作成された表記候補の列中の表記
    候補の組み合わせが前記用例辞書手段の用例に該当する
    場合に、該用例の優先度と、該用例に該当する表記候補
    の組み合わせのそれぞれの文節の間の文節数とを用いた
    演算により、該用例の尤度を求め、該尤度に基づいて、
    前記表記候補の例の表示優先度を決定する表示優先度決
    定手段と、 該表示優先度決定手段によって決定された表示優先度に
    基づいて、前記候補作成手段により作成された表記候補
    の列を表示する候補表示手段とを有することを特徴とす
    る文字処理装置。
  2. 【請求項2】 前記候補表示手段により表示される表記
    候補の列中の1つの表記候補を同じ読みの他の表記候補
    に変更する候補変更手段と、 表示中の候補を選択する選択手段と、 該選択手段により、前記候補表示手段が最優先に表示し
    た表記候補の列以外の表記候補の列を選択したときに、
    該選択した候補または前記最優先に表示した候補に係わ
    る用例に関して、前記用例辞書手段に記憶された用例の
    優先度を更新する優先度更新手段とを有することを特徴
    とする請求項1記載の文字処理装置。
  3. 【請求項3】 前記優先度更新手段が、前記選択した候
    補に係る用例の優先度を高くすることを特徴とする請求
    項2記載の文字処理装置。
  4. 【請求項4】 前記優先度更新手段が、前記最優先に表
    示した候補で、選択されなかった候補に係る用例の優先
    度を低くすることを特徴とする請求項2記載の文字処理
    装置。
  5. 【請求項5】 仮名文字列を入力するための入力工程
    と、 単語の読みと表記とを対応づけて記憶した単語辞書を参
    照して、前記入力工程により入力された仮名文字列を読
    みとする文の文節単位の表記候補の列を1つ以上作成す
    る候補作成工程と、 該候補作成工程により作成された表記候補の列中の表記
    候補の組み合わせが、共起する単語の表記同士を対応づ
    けて用例として、各用例に用例の優先度を付して記憶す
    る用例辞書の用例に該当する場合に、該用例の優先度
    と、該用例に該当する表記候補の組み合わせのそれぞれ
    の文節の間の文節数とを用いた演算により、該用例の尤
    度を求め、該尤度に基づいて、前記表記候補の列の表示
    優先度を決定する表示優先度決定工程と、 該表示優先度決定工程によって決定された表示優先度に
    基づいて、前記候補作成工程により作成された表記候補
    の列を表示する候補表示工程とを有することを特徴とす
    る文字処理方法。
  6. 【請求項6】 前記候補表示工程により表示される表記
    候補の列中の1つの表記候補を同じ読みの他の表記候補
    に変更する候補変更工程と、 表示中の候補を選択する選択工程と、 該選択工程において、前記候補表示工程で最優先に表示
    した表記候補の列以外の表記候補の列を選択したとき
    に、該選択した候補または前記最優先に表示した候補に
    係わる用例に関して、前記用例辞書に記憶された用例の
    優先度を更新する優先度更新工程とを有することを特徴
    とする請求項5記載の文字処理方法。
  7. 【請求項7】 前記優先度更新工程では、前記選択した
    候補に係る用例の優先度を高くすることを特徴とする請
    求項6記載の文字処理方法。
  8. 【請求項8】 前記優先度更新工程では、前記最優先に
    表示した候補で、選択されなかった候補に係る用例の優
    先度を低くすることを特徴とする請求項6記載の文字処
    理方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63219070A (ja) * 1987-03-09 1988-09-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 日本語文節間係り受け解析装置
JPH01161473A (ja) * 1987-12-17 1989-06-26 Sanyo Electric Co Ltd かな漢字変換装置及びその方法
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