JPH07308472A - ミシンの加工布横送り装置 - Google Patents

ミシンの加工布横送り装置

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JPH07308472A
JPH07308472A JP13114794A JP13114794A JPH07308472A JP H07308472 A JPH07308472 A JP H07308472A JP 13114794 A JP13114794 A JP 13114794A JP 13114794 A JP13114794 A JP 13114794A JP H07308472 A JPH07308472 A JP H07308472A
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JP
Japan
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cloth
lateral feed
swing arm
feed
work cloth
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Pending
Application number
JP13114794A
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English (en)
Inventor
Takehisa Nozaki
剛寿 野崎
Yoshiyuki Otsuka
佳行 大塚
Koichi Akaha
浩一 赤羽
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下の加工布をそれぞれ横送りする各横送り
手段をベッドの上面に配置し、組付け等の容易性、加工
布の制御の容易性等を確保することを目的とする。 【構成】 ベッド11上に、第1加工布を隔てて布受け
板36を配置し、その布受け板上にステッピングモータ
43により正逆転される第2加工布を制御する第1ロー
ラ部材48を配置し、また、ベッド面上にステッピング
モータ73により正逆転され、第1加工布を制御する第
2ローラ部材78を配置したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの加工布横送り
装置に関し、特に、ベッド上面の布受け板を挟んで配置
される下布と上布とを夫々独立に横送りする2組の加工
布横送り装置をベッド上面側に配設したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、布製のシューズ等の複雑な形状の
縫製対象物を縫製する為には、針落ち位置よりも上流側
において、下布と上布とを布受け板により分離してお
き、下布と上布とを夫々独立に布送り方向に布送りする
とともに、下布と上布とを夫々独立に布送り方向と直交
する横方向へ横送りすることが必要である。
【0003】例えば、特公昭58─48199号公報に
は、上布と下布とを布端位置を合わせながら重ね合わせ
縫いする為に、ベッド上面近傍位置に上布と下布とを分
離する布受け板(分離板)を設け、ベッドの下面側に下
布をピニオン状のローラ部材を介して横送りする下布横
送り機構を設け、ベッドの上面側に上布をピニオン状の
ローラ部材を介して横送りする上布横送り機構を設け、
上布の布端を受け止める布端ストッパー、上布と下布の
布端を夫々検出する布端検出装置などを有する工業用ミ
シンの加工布自動案内装置が記載されている。
【0004】前記下布横送り機構及び上布横送り機構
は、エアシリンダにより位置切換え可能な揺動アームの
先端に設けたローラ部材を伝動軸を介してモータにより
駆動する構成である。そして、前記公報の下布横送り装
置や上布横送り機構の他に、揺動アームの先端部のピニ
オン状のローラ部材を、揺動アームに沿って延びるベル
ト部材を介して駆動する構成のものも実用化されつつあ
る。前記公報に記載の加工布自動案内装置は、ミシンの
ベッド面上に固定的に設けられているので、その加工布
自動案内装置を使用位置と、不使用位置とに切換えるこ
とはできない。そして、従来の下布横送り装置は、全て
ミシンのベッドの下側に配設されているのが、実情であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の下布横送り機構
においては、そのローラ部材及びローラ部材に回転力を
伝達する回転力伝達系を、ベッド下面側の糸捕捉器(水
平釜や垂直釜)と干渉しない位置に配設する必要がある
ので、ローラ部材を配置する上での自由度が小さく、ロ
ーラ部材を針落ち位置に近づけることが難しいこと、下
糸交換の為のボビン交換時に退避位置へ移動させなけれ
ばならないこと、また、前記ローラ部材を比較的薄い布
受け板の下面に押圧して下布を横送りするため、種々の
布厚の下布を安定的に横送りすることが難しいこと、ま
た、ベッド下面側のオイルパンやベッドのフレームの構
造が複雑化すること、下布横送り機構がベッドの下側に
配置されるため、組付け、調整、補修等の面で不利であ
ること、等の問題がある。
【0006】更に、従来の装置では、下布横送り機構や
上布横送り機構を、ミシンのベッドの下側や上側に固定
的に設けるため、これらの装置を使用しないときに、取
り外す必要があることから、ミシンの汎用性が低くなる
という問題もある。本発明の目的は、下布横送り機構の
ローラ部材等の配置の自由度を高め、下布送りを安定化
できる等前記の諸課題を解決できるようなミシンの加工
布横送り装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のミシンの加工
布横送り装置は、ベッド上面に下から順に重ねて配設さ
れる第1加工布と第2加工布とを、加工布送り方向を横
切る方向へ夫々独立に横送りするミシンの加工布横送り
装置において、前記ベッド上面に第1加工布を隔てて配
置される布受け板と、前記布受け板の上面に第2加工布
を隔てて当接する第1ローラ部材を介して、第2加工布
を加工布送り方向を横切る方向へ横送りする第1横送り
手段と、前記ベッド上面に第1加工布を隔てて当接する
第2ローラ部材を介して、第1加工布を加工布送り方向
を横切る方向へ横送りする第2横送り手段とを備え、前
記第1横送り手段と、第2横送り手段とをベッドの上面
側に配設したものである。
【0008】ここで、前記第1横送り手段は、先端部に
第1ローラ部材を支持した第1揺動アームと、この第1
揺動アームに沿って延びる第1ベルト部材を介して第1
ローラ部材を回転駆動する第1回転駆動手段と、第1揺
動アーム及び第1回転駆動手段を搭載した第1ベース部
材とを含む第1横送りユニットに構成してもよい(請求
項1に従属の請求項2)。
【0009】また、前記第2横送り手段は、先端部に第
2ローラ部材を支持した第2揺動アームと、この第2揺
動アームに沿って延びる第2ベルト部材を介して第2ロ
ーラ部材を回転駆動する第2回転駆動手段と、第2揺動
アーム及び第2回転駆動手段を搭載した第2ベース部材
とを含む第2横送りユニットに構成してもよい(請求項
2に従属の請求項3)。
【0010】また、前記第1横送りユニットと、第2横
送りユニットとは、共通の共通ベース部材上に組付けら
れた横送りユニットに構成してもよい(請求項3に従属
の請求項4)。
【0011】また、前記横送りユニットを前記共通ベー
ス部材を介して横送り方向に移動可能に案内する案内手
段と、この案内手段で案内される横送りユニットを使用
位置と脚柱部側へ所定ストローク退避した不使用位置と
に亙って移動駆動する移動駆動手段とを設けてもよい
(請求項4に従属の請求項5)。
【0012】
【作用】請求項1のミシンの加工布横送り装置において
は、第1加工布と第2加工布とは、ベッド上面に下から
順に重ねて配設され、これら第1加工布と第2加工布と
を加工布送り方向を横切る方向へ夫々独立に横送りする
ため、布受け板は、ベッド上面に第1加工布を隔てて配
置され、第1横送り手段は、布受け板の上面に第2加工
布を隔てて当接する第1ローラ部材を介して、第2加工
布を加工布送り方向を横切る方向へ横送りし、第2横送
り手段は、ベッド上面に第1加工布を隔てて当接する第
2ローラ部材を介して、第1加工布を加工布送り方向を
横切る方向へ横送りする。
【0013】ここで、第1横送り手段と、第2横送り手
段とをベッドの上面側に配設してあるので、第2横送り
手段をベッドの下側に配設する場合と比較して、第2ロ
ーラ部材とその回転力伝達系とを配置する上での自由度
が大きくなり、第2加工布を横送りする位置を、針落ち
位置に極力接近させることが可能となるし、また、第2
ローラ部材を第1加工布を隔ててベッド上面に押圧させ
て横送りできるため、種々の布厚の第1加工布を安定的
に横送りすることができる。
【0014】請求項2のミシンの加工布横送り装置にお
いては、第1横送り手段は、先端部に第1ローラ部材を
支持した第1揺動アームと、この第1揺動アームに沿っ
て延びる第1ベルト部材を介して第1ローラ部材を回転
駆動する第1回転駆動手段と、第1揺動アーム及び第1
回転駆動手段を搭載した第1ベース部材とを含む第1横
送りユニットに構成するため、第1横送り手段の組付
け、調整、補修等が簡単化する。
【0015】請求項3のミシンの加工布横送り装置にお
いては、第2横送り手段は、先端部に第2ローラ部材を
支持した第2揺動アームと、この第2揺動アームに沿っ
て延びる第2ベルト部材を介して第2ローラ部材を回転
駆動する第2回転駆動手段と、第2揺動アーム及び第2
回転駆動手段を搭載した第2ベース部材とを含む第2横
送りユニットに構成するため、第2横送り手段の組付
け、調整、補修等が簡単化する。
【0016】請求項4のミシンの加工布横送り装置にお
いては、第1横送りユニットと、第2横送りユニットと
は、共通の共通ベース部材上に組付けられた横送りユニ
ットに構成するため、第1横送り手段と第2横送り手段
の組付け、調整、補修等が簡単化する。
【0017】請求項5のミシンの加工布横送り装置にお
いては、横送りユニットを前記共通ベース部材を介して
横送り方向に移動可能に案内する案内手段と、この案内
手段で案内される横送りユニットを使用位置と脚柱部側
へ所定ストローク退避した不使用位置とに亙って移動駆
動する移動駆動手段とを設けるため、横送りユニットを
使用しない場合には、不使用位置に切換えることができ
るため、ミシンの汎用性が低下するのを防止でき、横送
りユニットを使用する際には、案内手段と移動駆動手段
を介して、迅速に使用位置に切換えることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、加工布横送り装置を備えた工業
用縫製装置Mに、本発明を適用した場合のものである。
この工業用縫製装置Mは、図11、図12に示すような
布製シューズ1を縫製する為に、布製シューズ1の中底
布を上布2、甲被布を下布3として、上布2に対して下
布3をいせ込みをしながらこれらの全周にわたる布端部
を縫製する為のものである。図1に示すように、この工
業用縫製装置Mは、工業用本縫いミシンと同様の本縫い
ミシン10と、そのベッド部11の上面に配設された上
布横送り装置30と、ベッド部11の上側に配設された
下布横送り装置70と、加工布案内装置100と、下布
布端検出装置及び上布布端検出装置(図示略)と、操作
パネル14及び制御ユニット(図示略)等で構成されて
いる。尚、以下の説明においては、縫製装置Mに向かっ
て手前側を前方と、左右方向を左右方向として説明す
る。
【0019】最初に、前記本縫いミシン10について説
明すると、この本縫いミシン10は、図1〜図5に示す
ように作業用テーブル15に装着されたベッド部11
と、そのベッド部11の右端部から立設された脚柱部1
2と、その脚柱部12の上端からベッド部11に対向す
るように左方へ延びるアーム部13とから構成されてい
る。ベッド部11内には、下送り歯16を上下動させる
下送り歯上下動機構(図示略)及び下送り歯16を前後
動させる下送り歯前後動機構(図示略)と、糸輪捕捉器
25、ミシンモータ23で駆動される下軸24などが設
けられている。
【0020】前記アーム部13には、縫針17を下端に
装着可能な針棒18を上下動させる針棒駆動機構と、針
棒18の上下動に調時して天秤(図示略)を上下動させ
る天秤駆動機構(図示略)と、垂直釜からなる糸輪捕捉
器25を駆動する釜駆動機構と、上布2を布送り方向へ
送る上送り歯19を上下動させる上送り歯上下動機構
(図示略)及び前後動させる上送り歯前後動機構(図示
略)などが設けられている。前記針棒18の後側におい
て、アーム部13の頭部13aには、押え棒22が上下
動可能に支持されており、その押え棒22の下端には押
え足21が取付けられている。前記押え棒22と、上送
り歯19とは、押え足駆動用ソレノイドに連結されてお
り、これら押え棒22と上送り歯19とは、押え足駆動
用ソレノイドにより上昇した退避位置と、下降した作用
位置に位置切換えられる。
【0021】前記下送り歯16の下送り歯上下動機構
と、上送り歯19の上送り歯上下動機構と、針棒駆動機
構と、天秤駆動機構と、釜駆動機構とはミシンモータ2
3で駆動される。下送り歯16は、リニアソレノイドの
駆動量で変更される送り制御器の傾きに応じた送り量で
下送り歯前後動機構を介して前後駆動される。また、上
送り歯19は、上送り歯用パルスモータの回転量で変更
される送り制御器の傾きに応じた送り量で上送り歯前後
動機構を介して前後駆動される。前記作業用テーブル1
5の直ぐ下側にはミシンモータ23が配設され、作業用
テーブル15の下面側に取付けられている。この本縫い
ミシン10のアーム部13の頂部には操作パネル14が
取付けられ、この操作パネル14には、縫製作業に必要
な複数の操作スイッチが設けられている。
【0022】図3〜図5に示すように、下送り歯16の
布送り面は、少しだけ広幅に形成され、下送り歯16
は、その布送り面が針板27の開口部から僅かに突出す
る状態に配設され、針板27と押え足21には針穴28
が形成されている。上送り歯19の布送り面と、押え足
21の布送り面とは、送り方向に平行で且つ左右に近接
して位置し、上送り歯19の布送り面の大部分と押え足
21の布送り面の左端部とが、針落ち位置(つまり、針
穴28)の左側付近の位置において縫製前後の下布3と
上布2を隔てて下送り歯16の布送り面に当接するよう
に構成してある。更に、針穴28の右側位置において、
針板27上には、下布3と上布2の右側の布端に当接し
て布端位置を規制する規制輪8が、その軸心を鉛直に向
けて配設され、この規制輪8は鉛直のボルト9で針板2
7に回転自在に支持されている。
【0023】次に、上布横送り装置30について説明す
る。図6〜図8に示すように、ベッド部11の上面に
は、平面視略L形の取付け基板31がビス止めされ、取
付け基板31の前部には、スライドガイド32が付設さ
れ、このスライドガイド32により左右方向に移動自在
に案内されるガイドブロックの上面には、平面視矩形状
の水平な第1ベース板33が固定され、この第1ベース
板33の上面には、平面視矩形状の水平な第2ベース板
34が固定され、この第2ベース板34の後側部分の上
面には、第3ベース板35が固定されている。
【0024】布受け板36は、針落ち位置、つまり針穴
28よりも布送り方向上流側付近の位置において、下布
3を隔ててベッド部11及び針板27の上面に配置され
るもので、この布受け板36は、左右に細長い矩形状に
形成され、その右端部は、ボルト40でスペーサ41を
介して第3ベース板35の左端下面に固定されている。
前記第3ベース板35の左右方向略中間位置において、
第3ベース板35の後端部には、立壁状に立ち上げた取
付け壁部42が一体形成され、この取付け壁部42の後
側面には、ステッピングモータ43が前後方向向きに付
設され、その出力軸44が、取付け壁部42の前側へ突
出され、この出力軸44に外嵌され且つ取付け壁部42
の枢支穴に圧入固定されたボス部材45と出力軸44の
前端部とに、揺動アーム46が上下に揺動自在に枢支さ
れている。
【0025】前記揺動アーム46は、前後に所定間隔空
けて平行に対向させた2枚の板材を複数のボルトで連結
した構造であり、2枚の板材間において、出力軸44に
は、スペーサ47aとタイミングプーリ47とが外嵌固
定されるとともに、揺動アーム46の先端部には、ピニ
オン状の上布送り用のローラ部材48と、タイミングプ
ーリ49とが枢支ピン50により枢支され、ローラ部材
48とタイミングプーリ49とは、枢支ピン50に圧入
にて固定され、枢支ピン50と共に回転自在に装着され
ている。前記タイミングプーリ47と、テンションプー
リ51と、タイミングプーリ49と、アイドルプーリ5
2とに亙ってタイミングベルト53が巻装され、ステッ
ピングモータ43によりタイミングベルト53を介して
ローラ部材48を正転方向と逆転方向とに択一的に回転
駆動することによって上布2を精密に左右方向に横送り
できるように構成してある。
【0026】次に、第3ベース板35の右端上面には、
エアシリンダ56が立て向きに付設され、その出力ロッ
ド56aは、連結具57を介して、揺動アーム46の右
端部に連結されている。ステッピングモータ43の出力
軸44よりも左方において、揺動アーム46の直下の位
置において、第3ベース板35には、ナット58が立て
向きに付設され、このナット58に位置規制ボルト59
が立て向きに高さ位置調節可能に取付けられ、位置規制
ボルト59の高さ位置を微調節することにより、ローラ
部材48と、布受け板36の上面間の隙間を微調節可能
に構成してある。
【0027】更に、取付け壁部42の上端部の左端部に
は、前方へ延びる棚部42aが形成され、揺動アーム4
6の直上の位置において、この棚部42aにはナット6
0が立て向きに固定され、このナット60に螺合挿通さ
せた位置規制ボルト61の下端が揺動アーム46に僅か
の隙間を空けて臨み、エアシリンダ56により揺動アー
ム46を上方の退避位置(図8に鎖線にて図示の位置)
に揺動させた際に、位置規制ボルト61により揺動アー
ム46を退避位置に規制するように構成してある。前記
上布横送り装置30のうち、第3ベース板35、布受け
板36、揺動アーム46等の第3ベース板35よりも上
の構造は、上布横送りユニットとしてユニット状に構成
されている。
【0028】次に、下布3を左右方向に横送りする下布
横送り装置70について説明する。図6、図7、図9に
示すように、第2ベース板34の前側部分の上面には、
第4ベース板71が固定されている。この第4ベース板
71の左右方向略中間位置において、第4ベース板71
の後端部には、立壁状に立ち上げた取付け壁部72が一
体形成され、この取付け壁部72の前側面には、ステッ
ピングモータ73が前後方向向きに付設され、その出力
軸74が、取付け壁部72の後側へ突出され、この出力
軸74に外嵌され且つ取付け壁部72の枢支穴に圧入固
定されたボス部材75と出力軸74の後端部とに、揺動
アーム76が上下に揺動自在に枢支されている。この揺
動アーム76の左端側部分は、ベッド部11の上面に沿
うようにストレート状に形成され、揺動アーム76は、
揺動アーム46の前側近傍位置に、平面視において揺動
アーム46と平行に位置するように配設されている。
【0029】前記揺動アーム76は、前後に所定間隔空
けて平行に対向させた2枚の板材を複数のスペーサを介
して複数のボルトで連結した構造であり、2枚の板材間
において、出力軸74には、スペーサ77aとタイミン
グプーリ77とが外嵌固定されるとともに、揺動アーム
76の先端部には、ピニオン状の下布3送り用のローラ
部材78と、タイミングプーリ79とが枢支ピン80に
より枢支され、ローラ部材78とタイミングプーリ79
とは、枢支ピン80に圧入にて固定され、枢支ピン80
と共に回転自在に装着されている。前記タイミングプー
リ74と、アイドルプーリ81,82と、タイミングプ
ーリ79と、アイドルプーリ83と、テンションプーリ
84とに亙ってタイミングベルト85が巻装され、ステ
ッピングモータ73によりタイミングベルト85を介し
てローラ部材78を正転方向と逆転方向とに択一的に回
転駆動することによって下布3を精密に左右方向に横送
りできるように構成してある。
【0030】次に、第4ベース板71の右端上面には、
エアシリンダ86が立て向きに付設され、その出力ロッ
ド86aは、連結具87を介して揺動アーム76の右端
部に連結されている。ステッピングモータ73の出力軸
74よりも左方において、揺動アーム76の直下の位置
において、第4ベース板71には、ナット88が立て向
きに付設され、このナット88に位置規制ボルト89が
立て向きに高さ位置調節可能に取付けられ、位置規制ボ
ルト89の高さ位置を微調節することにより、ローラ部
材78の下端と、ベッド部11の上面間の隙間を微調節
可能に構成してある。
【0031】更に、取付け壁部72の上端部の左端部に
は、前方へ延びる棚部72aが形成され、揺動アーム7
6の直上の位置において、この棚部72aにはナット9
0が立て向きに固定され、このナット90に螺合挿通さ
せた位置規制ボルト91の下端が揺動アーム76に僅か
の隙間を空けて揺動アーム76の上端面に臨み、エアシ
リンダ86により揺動アーム76を上方の退避位置(図
9に鎖線にて図示の位置)に揺動させた際に、位置規制
ボルト91により揺動アーム76を受け止めるように構
成してある。前記下布横送り装置70のうち、第4ベー
ス板71、揺動アーム76等の第4ベース板71よりも
上の構造は、下布横送りユニットとしてユニット状に構
成されている。
【0032】前記上布横送りユニットと、下布横送りユ
ニットとは、第1ベース板33と、第2ベース板34と
を含む横送りユニットとしてユニット状に構成されてい
る。この横送りユニットを、図6〜図9に実線で示した
縫製使用位置と、図6に示すように、右方へ所定距離水
平移動させた不使用位置とに亙って位置切換えする為
に、図2、図7に示すように、取付け基板31の後端部
のフランジ部31aには、エアシリンダ68が左右方向
向きに水平に付設され、このエアシリンダ68の出力ロ
ッド68aが、連結具69により第1ベース板33に連
結されている。
【0033】次に、以上説明した工業用縫製装置Mの作
用について説明する。縫製開始時には、上布横送りユニ
ットと下布横送りユニットとを含む横送りユニットを、
不使用位置から縫製使用位置に移動させ、下布横送りユ
ニットの揺動アーム76を退避位置に切換えた状態で、
下布3を針板27及びベッド部11の上面と布受け板3
6間にセットしてから、揺動アーム76を使用位置に切
換えて下布3を隔ててローラ部材78をベッド部11の
上面に押圧させ、また、揺動アーム46を退避位置に切
換えた状態で、上布2を布受け板36とローラ部材48
間にセットしてから揺動アーム46を使用位置に切換え
て、上布2を隔ててローラ部材48を布受け板36の上
面に押圧させると、縫製準備が完了する(図10参
照)。
【0034】次に、本縫いミシン10を作動させて、下
布3と上布2との縫製を実行するが、その縫製時、上布
2と下布3の布端が、規制輪8に当接して位置規制さ
れ、上布布端検出装置によって検出した布端検出信号に
基いて、制御ユニットにより、上布横送り装置30のス
テッピングモータ43が制御されて上布2の布端が規制
輪8に当接するように上布2の横送りが実行され、ま
た、下布布端検出装置によって検出した布端検出信号に
基いて、制御ユニットにより、下布横送り装置70のス
テッピングモータ73が制御されて下布3の布端が規制
輪8に当接するように下布3の横送りが実行される。
【0035】ここで、下布横送り装置70を、ベッド部
11の上面側に配設したので、そのローラ部材78と揺
動アーム76を配置する上での自由度が大きくなり、ロ
ーラ部材78をローラ部材48に極力近づけて配置でき
るため、上布2の横送りと下布3の横送りとを、縫製位
置に対して略同じ条件にて実行できるから、横送りの精
度を向上させることができる。また、下布3をローラ部
材78とベッド部11の上面間に挟んだ状態で横送りで
きるので、種々の布厚の下布3を安定的に横送りでき
る。更に、上布横送り装置30の大部分を、上布横送り
ユニットとしてユニット状に構成したので、上布横送り
装置30の組付け、調整、補修等の作業を簡単化するこ
とができる。同様に、下布横送り装置70の大部分を、
下布横送りユニットとしてユニット状に構成したので、
下布横送り装置70の組付け、調整、補修等を簡単化す
ることができる。
【0036】しかも、上布横送りユニットと下布横送り
ユニットとを、共通の第2ベース板34上に横送りユニ
ットとしてユニット化したので、上布横送りユニットと
下布横送りユニットの組付け、調整、補修等を一層簡単
化することができる。そして、上布横送り装置30と下
布横送り装置70とを、共通の取付け基板31上に全体
ユニットとしてユニット化したので、縫製装置Mの組立
ての際、上布横送り装置30と下布横送り装置70とを
含む全体ユニットを、外部で組付け、調整してから、ベ
ッド部11上に組付けることができるから、組付けと調
整が簡単化する。
【0037】しかも、上布横送りユニットと下布横送り
ユニットとを、共通の第2ベース板34上に横送りユニ
ットとしてユニット化し、縫製使用位置と、不使用位置
とに切換え可能に構成したので、横送りユニットを使用
しないときに、不使用位置に切換えておくことができる
ので、縫製装置Mを通常のミシンとしても活用できるか
ら縫製装置Mの汎用性を確保できるし、また、横送りユ
ニットを使用する際には、直ちに縫製使用位置に切換え
ることもできる。また、揺動アーム76を使用位置と退
避位置とに切換え可能に構成したので、下布3の着脱が
簡単化し、また、揺動アーム46を使用位置と退避位置
とに切換え可能に構成したので、上布2の着脱が簡単化
する。
【0038】
【発明の効果】前記作用の欄に記載したように、本発明
によれば次のような効果が得られる。請求項1のミシン
の加工布横送り装置によれば、布受け板と、第1横送り
手段と、第2横送り手段とを設け、第1横送り手段と、
第2横送り手段とをベッドの上面側に配設したので、第
2横送り手段をベッドの下側に配設する場合と比較し
て、第2ローラ部材とその回転力伝達系とを配置する上
での自由度が大きくなり、第2加工布を横送りする位置
を、針落ち位置に極力接近させることが可能となるこ
と、第2ローラ部材を第1加工布を隔ててベッド上面に
押圧させて横送りできるため、種々の布厚の第2加工布
を安定的に横送りすることができること、下糸交換の為
のボビン交換時に第2横送り手段を退避位置に切換える
必要がないこと、等の効果が得られる。
【0039】請求項2のミシンの加工布横送り装置によ
れば、請求項1同様の効果に加えて、第1横送り手段
を、先端部に第1ローラ部材を支持した第1揺動アーム
と、この第1揺動アームに沿って延びる第1ベルト部材
を介して第1ローラ部材を回転駆動する第1回転駆動手
段と、第1揺動アーム及び第1回転駆動手段を搭載した
第1ベース部材とを含む第1横送りユニットに構成する
ことにより、第1横送り送り手段の組付け、調整、補修
等を簡単化することができる。
【0040】請求項3のミシンの加工布横送り装置によ
れば、請求項2と同様の効果に加えて、第2横送り手段
を、先端部に第2ローラ部材を支持した第2揺動アーム
と、この第2揺動アームに沿って延びる第2ベルト部材
を介して第2ローラ部材を回転駆動する第2回転駆動手
段と、第2揺動アーム及び第2回転駆動手段を搭載した
第2ベース部材とを含む第2横送りユニットに構成する
ことにより、第2横送り手段の組付け、調整、補修等を
簡単化することができる。
【0041】請求項4のミシンの加工布横送り装置によ
れば、請求項3の効果に加えて、第1横送りユニット
と、第2横送りユニットとを、共通の共通ベース部材上
に組付けられた横送りユニットに構成することにより、
第1横送り手段と第2横送り手段の組付け、調整、補修
等を簡単化することができる。
【0042】請求項5のミシンの加工布横送り装置によ
れば、請求項4の効果に加えて、横送りユニットを前記
共通ベース部材を介して横送り方向に移動可能に案内す
る案内手段と、この案内手段で案内される横送りユニッ
トを使用位置と脚柱部側へ所定ストローク退避した不使
用位置とに亙って移動駆動する移動駆動手段とを設ける
ため、横送りユニットを使用しない場合には、不使用位
置に切換えることができるため、ミシンの汎用性が低下
するのを防止でき、横送りユニットを使用する際には、
案内手段と移動駆動手段を介して、迅速に使用位置に切
換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る工業用縫製装置の正面図
である。
【図2】前記縫製装置の本縫いミシンのベッド部を臨む
平面図である。
【図3】前記本縫いミシンの要部拡大正面図である。
【図4】前記本縫いミシンの針板、押え足、上下の送り
歯等の平面図である。
【図5】前記本縫いミシンの要部拡大側面図である。
【図6】前記縫製装置の下布横送り装置とその後側の上
布横送り装置の正面図である。
【図7】前記上布横送り装置と下布横送り装置の平面図
である。
【図8】前記上布横送り装置の正面図である。
【図9】前記下布横送り装置の正面図である。
【図10】前記上布横送り装置の揺動アームと下布横送
り装置の揺動アームとを含む本縫いミシンの要部拡大側
面図である。
【図11】縫製後の布製シューズの斜視図である。
【図12】縫製後の布製シューズの斜視図である。
【符号の説明】
M 工業用縫製装置 2 上布(第2加工布に相当する) 3 下布(第1加工布に相当する) 10 本縫いミシン 11 ベッド部 30 上布横送り装置 31 取付け基板 32 スライドガイド 33 第1ベース板 34 第2ベース板 35 第3ベース板 36 布受け板 43 ステッピングモータ 46 揺動アーム 48 ローラ部材 53 タイミングベルト 68 エアシリンダ 70 下布横送り装置 71 第4ベース板 73 ステッピングモータ 76 揺動アーム 78 ローラ部材 85 タイミングベルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド上面に下から順に重ねて配設され
    る第1加工布と第2加工布とを、加工布送り方向を横切
    る方向へ夫々独立に横送りするミシンの加工布横送り装
    置において、 前記ベッド上面に第1加工布を隔てて配置される布受け
    板と、 前記布受け板の上面に第2加工布を隔てて当接する第1
    ローラ部材を介して、第2加工布を加工布送り方向を横
    切る方向へ横送りする第1横送り手段と、 前記ベッド上面に第1加工布を隔てて当接する第2ロー
    ラ部材を介して、第1加工布を加工布送り方向を横切る
    方向へ横送りする第2横送り手段と、 とを備え、 前記第1横送り手段と、第2横送り手段とをベッドの上
    面側に配設したことを特徴とするミシンの加工布横送り
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1横送り手段は、先端部に第1ロ
    ーラ部材を支持した第1揺動アームと、この第1揺動ア
    ームに沿って延びる第1ベルト部材を介して第1ローラ
    部材を回転駆動する第1回転駆動手段と、第1揺動アー
    ム及び第1回転駆動手段を搭載した第1ベース部材とを
    含む第1横送りユニットに構成されたことを特徴とする
    請求項1に記載のミシンの加工布横送り装置。
  3. 【請求項3】 前記第2横送り手段は、先端部に第2ロ
    ーラ部材を支持した第2揺動アームと、この第2揺動ア
    ームに沿って延びる第2ベルト部材を介して第2ローラ
    部材を回転駆動する第2回転駆動手段と、第2揺動アー
    ム及び第2回転駆動手段を搭載した第2ベース部材とを
    含む第2横送りユニットに構成されたことを特徴とする
    請求項2に記載のミシンの加工布横送り装置。
  4. 【請求項4】 前記第1横送りユニットと、第2横送り
    ユニットとは、共通の共通ベース部材上に組付けられた
    横送りユニットに構成されたことを特徴とする請求項3
    に記載のミシンの加工布横送り装置。
  5. 【請求項5】 前記横送りユニットを前記共通ベース部
    材を介して横送り方向に移動可能に案内する案内手段
    と、この案内手段で案内される横送りユニットを使用位
    置と脚柱部側へ所定ストローク退避した不使用位置とに
    亙って移動駆動する移動駆動手段とを設けたことを特徴
    とする請求項4に記載のミシンの加工布横送り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110438671A (zh) * 2019-08-26 2019-11-12 宁波舒普机电股份有限公司 一种腰绳套结机的送料机构

Cited By (2)

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