JPH07309660A - 磁気ヘッド用非磁性材料 - Google Patents
磁気ヘッド用非磁性材料Info
- Publication number
- JPH07309660A JPH07309660A JP6103672A JP10367294A JPH07309660A JP H07309660 A JPH07309660 A JP H07309660A JP 6103672 A JP6103672 A JP 6103672A JP 10367294 A JP10367294 A JP 10367294A JP H07309660 A JPH07309660 A JP H07309660A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mol
- catio
- magnetic
- nio
- lacoo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁性材料として金属磁性薄膜を用いる積層型
磁気ヘッドに対応できる熱膨張計数を有するスライダー
材を提供する。 【構成】 50乃至85 mol%のCaTiO3 と、15
乃至50 mol%のLaCoO3 とからなる。または、1
0乃至85 mol%のCaTiO3 と、15乃至50 mol
%のLaCoO3 と、40 mol%以下のNiOからな
る。
磁気ヘッドに対応できる熱膨張計数を有するスライダー
材を提供する。 【構成】 50乃至85 mol%のCaTiO3 と、15
乃至50 mol%のLaCoO3 とからなる。または、1
0乃至85 mol%のCaTiO3 と、15乃至50 mol
%のLaCoO3 と、40 mol%以下のNiOからな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド用非磁性材
料に関し、特に、コンピュータの外部記憶装置であるハ
ードディスク装置やフロッピーディスク装置、VTR、
及びディジタルオーディオ装置等に使用される磁気ヘッ
ドの中で、アモルファス合金やFe−Al−Si系合金
(センダスト)等の金属磁性薄膜を利用する積層型磁気
ヘッドに基板として使用される非磁性材料、いわゆるス
ライダー材に関する。
料に関し、特に、コンピュータの外部記憶装置であるハ
ードディスク装置やフロッピーディスク装置、VTR、
及びディジタルオーディオ装置等に使用される磁気ヘッ
ドの中で、アモルファス合金やFe−Al−Si系合金
(センダスト)等の金属磁性薄膜を利用する積層型磁気
ヘッドに基板として使用される非磁性材料、いわゆるス
ライダー材に関する。
【0002】
【従来の技術】金属磁性薄膜を利用する外部記憶装置用
磁気ヘッドが登場する以前、磁気ヘッド用スライダー材
としては、チタン酸バリウム系、またはチタン酸カルシ
ウム系のチタニア磁器が使用されていた。これらのチタ
ニア系磁器は、Ni−Zn、Mn−Zn等のフェライト
系の磁器ヘッド材と熱膨脹係数が合致し、かつ適度の硬
度、平滑な表面、及び良好な加工性を有しており、スラ
イダー材としての条件を満足するものであった。
磁気ヘッドが登場する以前、磁気ヘッド用スライダー材
としては、チタン酸バリウム系、またはチタン酸カルシ
ウム系のチタニア磁器が使用されていた。これらのチタ
ニア系磁器は、Ni−Zn、Mn−Zn等のフェライト
系の磁器ヘッド材と熱膨脹係数が合致し、かつ適度の硬
度、平滑な表面、及び良好な加工性を有しており、スラ
イダー材としての条件を満足するものであった。
【0003】ところが、近年、磁気記録媒体の高密度化
に対応するため、磁性材料として、より飽和磁束密度の
大きいセンダスト等の金属磁性薄膜を使用する積層型磁
気ヘッドが開発され、熱膨張係数の違いからチタニア系
磁器を用いることが出来なくなった。詳述すると、金属
磁性薄膜は、その熱膨張係数が140×10-7/℃以上
と高い。例えば、センダスト薄膜の熱膨張係数は160
×10-7/℃である。これに対して、チタニア系磁器の
熱膨張係数は、チタン酸カルシウムで高々118×10
-7/℃であり、金属磁性薄膜の熱膨張係数とは、大きく
異なる。このため、金属磁性薄膜が真空蒸着法、スパッ
タリング法、イオンプレーティング法などの公知の技術
を用いてスライダー材に蒸着されると、金属磁性薄膜の
剥離、残留熱応力による磁気特性の劣化、及び動作時の
温度変化による熱応力の発生等の問題が発生してしま
う。
に対応するため、磁性材料として、より飽和磁束密度の
大きいセンダスト等の金属磁性薄膜を使用する積層型磁
気ヘッドが開発され、熱膨張係数の違いからチタニア系
磁器を用いることが出来なくなった。詳述すると、金属
磁性薄膜は、その熱膨張係数が140×10-7/℃以上
と高い。例えば、センダスト薄膜の熱膨張係数は160
×10-7/℃である。これに対して、チタニア系磁器の
熱膨張係数は、チタン酸カルシウムで高々118×10
-7/℃であり、金属磁性薄膜の熱膨張係数とは、大きく
異なる。このため、金属磁性薄膜が真空蒸着法、スパッ
タリング法、イオンプレーティング法などの公知の技術
を用いてスライダー材に蒸着されると、金属磁性薄膜の
剥離、残留熱応力による磁気特性の劣化、及び動作時の
温度変化による熱応力の発生等の問題が発生してしま
う。
【0004】そこで、従来は、金属磁性薄膜の熱膨張係
数に近い熱膨張係数を有するスライダー材として、Ca
TiO3 にNiOを添加した系(特公平3−45024
号公報等)や、MnO−NiO系(特開平1−1087
11号公報等)や、NiO−CoO系(特開平1−15
9662号公報等)等が検討されている。
数に近い熱膨張係数を有するスライダー材として、Ca
TiO3 にNiOを添加した系(特公平3−45024
号公報等)や、MnO−NiO系(特開平1−1087
11号公報等)や、NiO−CoO系(特開平1−15
9662号公報等)等が検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のCaTiO3 −
NiO系、MnO−NiO系、及びNiO−CoO系の
スライダー材は、いずれも最大熱膨脹係数として140
×10-7/℃を達成している。しかしながら、最近の更
なる外部記憶装置の高密度化に伴って、磁気ヘッドの再
生能力の向上が要求され磁性薄膜と基板間の熱膨脹係数
の差が重要視されるようになり、熱膨脹係数が145×
10-7/℃以上の基板材料の提供が必要となってきた。
NiO系、MnO−NiO系、及びNiO−CoO系の
スライダー材は、いずれも最大熱膨脹係数として140
×10-7/℃を達成している。しかしながら、最近の更
なる外部記憶装置の高密度化に伴って、磁気ヘッドの再
生能力の向上が要求され磁性薄膜と基板間の熱膨脹係数
の差が重要視されるようになり、熱膨脹係数が145×
10-7/℃以上の基板材料の提供が必要となってきた。
【0006】本願発明は、センダスト等の金属磁性薄膜
を用いる積層型磁気ヘッドに対応した145×10-7/
℃以上の熱膨張係数と、スライダー材として要求される
ヴィッカース硬度、平滑な研磨面、良好な加工性、及び
適度な比抵抗を有する非磁性材料を提供することを目的
とする。
を用いる積層型磁気ヘッドに対応した145×10-7/
℃以上の熱膨張係数と、スライダー材として要求される
ヴィッカース硬度、平滑な研磨面、良好な加工性、及び
適度な比抵抗を有する非磁性材料を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、50乃
至85 mol%のCaTiO3 と、15乃至50 mol%の
LaCoO3 とからなることを特徴とする磁気ヘッド用
非磁性材料が得られる。
至85 mol%のCaTiO3 と、15乃至50 mol%の
LaCoO3 とからなることを特徴とする磁気ヘッド用
非磁性材料が得られる。
【0008】また、本発明によれば、10乃至85 mol
%のCaTiO3 と、15乃至50mol%のLaCoO
3 と、40 mol%以下のNiOからなることを特徴とす
る磁気ヘッド用非磁性材料が得られる。
%のCaTiO3 と、15乃至50mol%のLaCoO
3 と、40 mol%以下のNiOからなることを特徴とす
る磁気ヘッド用非磁性材料が得られる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。発
明者らは、従来から、スライダー材として使用されてい
るCaTiO3 、及びCaTiO3 −NiO系に注目
し、これらをベースとして熱膨張係数の向上を検討し
た。
明者らは、従来から、スライダー材として使用されてい
るCaTiO3 、及びCaTiO3 −NiO系に注目
し、これらをベースとして熱膨張係数の向上を検討し
た。
【0010】CaTiO3 は、周知のとうりペロブスカ
イト構造を有する化合物である。そこでCaTiO3 と
の複合化を目的として、他の一連のペロブスカイト構造
を有する酸化膜の熱膨脹係数を調査した。更に、これら
の他のペロブスカイト構造酸化物とCaTiO3 を適当
な比率で混合焼結し、その物性を調査した。その結果、
とくに熱膨張係数の大きな酸化物としてLaCoO
3 (熱膨張係数=250×10-7/℃;実測値)を見出
だした。
イト構造を有する化合物である。そこでCaTiO3 と
の複合化を目的として、他の一連のペロブスカイト構造
を有する酸化膜の熱膨脹係数を調査した。更に、これら
の他のペロブスカイト構造酸化物とCaTiO3 を適当
な比率で混合焼結し、その物性を調査した。その結果、
とくに熱膨張係数の大きな酸化物としてLaCoO
3 (熱膨張係数=250×10-7/℃;実測値)を見出
だした。
【0011】CaTiO3 とLaCoO3 の混合物から
は緻密な焼結体が得られ、CaTiO3 とLaCoO3
を適当な比率で混合した場合、膨脹係数はCaTiO3
の膨脹係数とLaCoO3 の膨脹係数との中間を取り、
必要とする145×10-7/℃以上の膨脹係数が得られ
ることを確認した。
は緻密な焼結体が得られ、CaTiO3 とLaCoO3
を適当な比率で混合した場合、膨脹係数はCaTiO3
の膨脹係数とLaCoO3 の膨脹係数との中間を取り、
必要とする145×10-7/℃以上の膨脹係数が得られ
ることを確認した。
【0012】更に、CaTiO3 とLaCoO3 の混合
物に第3の成分としてNiOを混合しても緻密な焼結体
が得られ、かつ熱膨張曲線の直線性が著しく改善される
ことが明らかとなった。従って、使用する磁性材料の組
成に応じた熱膨張曲線のマッチング手段として有効であ
ることが確認できた。この結果、NiOの適度の混合に
より、金属磁性膜を用いた積層型磁気ヘッド用スライダ
ー材に要求される基本条件の145×10-7/℃以上の
膨脹係数、適度なヴィッカース硬度、平滑な研磨面、良
好な加工性、適度な比抵抗の全てを満足する組成域が存
在することを見出だした。
物に第3の成分としてNiOを混合しても緻密な焼結体
が得られ、かつ熱膨張曲線の直線性が著しく改善される
ことが明らかとなった。従って、使用する磁性材料の組
成に応じた熱膨張曲線のマッチング手段として有効であ
ることが確認できた。この結果、NiOの適度の混合に
より、金属磁性膜を用いた積層型磁気ヘッド用スライダ
ー材に要求される基本条件の145×10-7/℃以上の
膨脹係数、適度なヴィッカース硬度、平滑な研磨面、良
好な加工性、適度な比抵抗の全てを満足する組成域が存
在することを見出だした。
【0013】以下、本発明の非磁性体材料について詳述
する。CaTiO3 の原料としては、市販の試薬である
炭酸カルシウム(純度99%以上)と二酸化チタン(純
度99%以上)とを用いた。そして、これらを所定の組
成にしたがって秤量し、樹脂ボールミル及び樹脂被覆ボ
ールとを用い、純水を加えて20時間以上混合した。こ
の混合物を瀘過乾燥させた後、アルミナ匣鉢に入れ、電
気炉において800〜1200℃で2時間以上焼成し、
CaTiO3 粉を得た。
する。CaTiO3 の原料としては、市販の試薬である
炭酸カルシウム(純度99%以上)と二酸化チタン(純
度99%以上)とを用いた。そして、これらを所定の組
成にしたがって秤量し、樹脂ボールミル及び樹脂被覆ボ
ールとを用い、純水を加えて20時間以上混合した。こ
の混合物を瀘過乾燥させた後、アルミナ匣鉢に入れ、電
気炉において800〜1200℃で2時間以上焼成し、
CaTiO3 粉を得た。
【0014】LaCoO3 の原料としては、市販の三酸
化ランタン(純度99%)、三酸化コバルト(純度99
%)を用いた。これらをCaTiO3 粉を得たときと同
様に、所定の組成にしたがって秤量し、樹脂ボールミル
及び樹脂被覆ボールとを用い、純水を加えて20時間以
上混合した。この混合物を瀘過乾燥させた後、アルミナ
匣鉢に入れ、電気炉において800〜1200℃で2時
間以上焼成し、LaCoO3 粉を得た。
化ランタン(純度99%)、三酸化コバルト(純度99
%)を用いた。これらをCaTiO3 粉を得たときと同
様に、所定の組成にしたがって秤量し、樹脂ボールミル
及び樹脂被覆ボールとを用い、純水を加えて20時間以
上混合した。この混合物を瀘過乾燥させた後、アルミナ
匣鉢に入れ、電気炉において800〜1200℃で2時
間以上焼成し、LaCoO3 粉を得た。
【0015】CaTiO3 −LaCoO3 −NiOの原
料は、上記CaTiO3 粉及びLaCoO3 粉と、市販
の試薬である酸化ニッケル(純度99%以上)とを用い
た。これらの材料を所定の組成に従って秤量し、樹脂ボ
ールミル及び樹脂被覆ボールとを用い、純水を加えて2
0時間以上混合した。この混合物を瀘過乾燥させた後、
アルミナ匣鉢に入れ、電気炉において800〜1200
℃で2時間以上予焼した。この予焼粉を樹脂ボールミル
及び樹脂被覆ボールとを用い、純水を加えてさらに20
時間以上混合した。この混合物を瀘過乾燥後、PVA
(ポリ酢酸ビニル)の8%溶液を混合物に対して10wt
%加えて、ライカイ器で混合し、28メッシュのふるい
を通し、水分を調整後、油圧プレスによって1t/cm
2 の圧力で40mm×50mm×10mmの直方体にプレスし
た。そしてこのプレス体を大気中で1200〜1300
℃の温度で2時間以上焼成した。
料は、上記CaTiO3 粉及びLaCoO3 粉と、市販
の試薬である酸化ニッケル(純度99%以上)とを用い
た。これらの材料を所定の組成に従って秤量し、樹脂ボ
ールミル及び樹脂被覆ボールとを用い、純水を加えて2
0時間以上混合した。この混合物を瀘過乾燥させた後、
アルミナ匣鉢に入れ、電気炉において800〜1200
℃で2時間以上予焼した。この予焼粉を樹脂ボールミル
及び樹脂被覆ボールとを用い、純水を加えてさらに20
時間以上混合した。この混合物を瀘過乾燥後、PVA
(ポリ酢酸ビニル)の8%溶液を混合物に対して10wt
%加えて、ライカイ器で混合し、28メッシュのふるい
を通し、水分を調整後、油圧プレスによって1t/cm
2 の圧力で40mm×50mm×10mmの直方体にプレスし
た。そしてこのプレス体を大気中で1200〜1300
℃の温度で2時間以上焼成した。
【0016】上述のようにして得られた試料に付いて、
磁気ヘッド用非磁性材として必要な諸項目の物性を調べ
た。その結果を表1に示す。
磁気ヘッド用非磁性材として必要な諸項目の物性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0017】
【表1】 なお、CaTiO3 −LaCoO3 −NiOを作製する
際の原料として、炭酸カルシウム、二酸化チタン、三酸
化ランタン、三酸化コバルト、及び酸化ニッケルを用い
て、上述した手順と同様にして、秤量、混合、仮焼、粉
砕を行った場合でも諸特性に変化は見られなかった。
際の原料として、炭酸カルシウム、二酸化チタン、三酸
化ランタン、三酸化コバルト、及び酸化ニッケルを用い
て、上述した手順と同様にして、秤量、混合、仮焼、粉
砕を行った場合でも諸特性に変化は見られなかった。
【0018】表1から分かるように、CaTiO3 −L
aCoO3 −NiO系(NiOを含まないものについて
も以下ではこの様に呼ぶ)では、CaTiO3 −NiO
系、MnO−NiO系、及びNiO−CoO系のいずれ
においても実現できなかった熱膨張係数α≧145×1
0-7/℃を実現している(試料No.1及び2を除
く)。
aCoO3 −NiO系(NiOを含まないものについて
も以下ではこの様に呼ぶ)では、CaTiO3 −NiO
系、MnO−NiO系、及びNiO−CoO系のいずれ
においても実現できなかった熱膨張係数α≧145×1
0-7/℃を実現している(試料No.1及び2を除
く)。
【0019】また、ヴィッカース硬度は、従来のCaT
iO3 −NiO系のものに近く、650〜900kg/mm
2 と適度な値を示している(試料No.10を除く)。
ヴィッカース硬度は、その材料の耐摩耗性に係わり、前
記値は、磁気ヘッド材として用いられる金属磁性薄膜材
料の硬度に比較的近く、スライダー材として要求される
条件を満たすものである。
iO3 −NiO系のものに近く、650〜900kg/mm
2 と適度な値を示している(試料No.10を除く)。
ヴィッカース硬度は、その材料の耐摩耗性に係わり、前
記値は、磁気ヘッド材として用いられる金属磁性薄膜材
料の硬度に比較的近く、スライダー材として要求される
条件を満たすものである。
【0020】さらにまた、比抵抗は、10kΩ・cm〜1
0MΩ・cmであり(試料No.1,2,6,及び11を
除く)、CaTiO3 −LaCoO3 −NiO系がスラ
イダー材として十分な性能を備えていることが分かる。
積層型磁気ヘッドでは、スライダー材に導電性が存在す
ると、スライダー材に施された巻線との間で短絡が生
じ、磁気ヘッド機能を損なう可能性がある。このため、
スライダー材には一定以上の比抵抗を有することが求め
られる。一方、スライダー材には、記録媒体が磁気ヘッ
ドに対して摺動する際に静電気の発生を抑制する効果が
期待されるため、ある程度の導電性が求められ、上記範
囲の比抵抗を有することが望ましい。
0MΩ・cmであり(試料No.1,2,6,及び11を
除く)、CaTiO3 −LaCoO3 −NiO系がスラ
イダー材として十分な性能を備えていることが分かる。
積層型磁気ヘッドでは、スライダー材に導電性が存在す
ると、スライダー材に施された巻線との間で短絡が生
じ、磁気ヘッド機能を損なう可能性がある。このため、
スライダー材には一定以上の比抵抗を有することが求め
られる。一方、スライダー材には、記録媒体が磁気ヘッ
ドに対して摺動する際に静電気の発生を抑制する効果が
期待されるため、ある程度の導電性が求められ、上記範
囲の比抵抗を有することが望ましい。
【0021】また、NiOには、熱膨脹曲線の直線性を
改善する効果があることが認められた。即ち、NiOの
混合比を増加させると、100〜200℃の熱膨張係数
α1と100〜400℃の熱膨張係数α2 の比α1 /α
2 が、1に近付くことが確認された(試料No.7,
8,及び9)。したがって、NiOの混合比を調整する
ことによって、対象とする金属磁性薄膜の熱膨張曲線の
形態に応じて、CaTiO3 −LaCoO3 −NiOの
熱膨張曲線を制御することができる。
改善する効果があることが認められた。即ち、NiOの
混合比を増加させると、100〜200℃の熱膨張係数
α1と100〜400℃の熱膨張係数α2 の比α1 /α
2 が、1に近付くことが確認された(試料No.7,
8,及び9)。したがって、NiOの混合比を調整する
ことによって、対象とする金属磁性薄膜の熱膨張曲線の
形態に応じて、CaTiO3 −LaCoO3 −NiOの
熱膨張曲線を制御することができる。
【0022】なお、CaTiO3 の混合比が85 mol%
を越えると(試料No.1及び2)、CaTiO3 −L
aCoO3 −NiO系の熱膨張計数が、145×10-7
/℃を下回り本発明の効果が得られない。また、比抵抗
も10MΩ・cmを越えるため、スライダー材としては不
適となる。したがって、CaTiO3 の混合比が85mo
l%を越えるものは本発明の範囲から除外される。
を越えると(試料No.1及び2)、CaTiO3 −L
aCoO3 −NiO系の熱膨張計数が、145×10-7
/℃を下回り本発明の効果が得られない。また、比抵抗
も10MΩ・cmを越えるため、スライダー材としては不
適となる。したがって、CaTiO3 の混合比が85mo
l%を越えるものは本発明の範囲から除外される。
【0023】また、LaCoO3 の混合比が50 mol%
を越えると(試料No.6及び11)、CaTiO3 −
LaCoO3 −NiO系の比抵抗が10kΩ・cmを下回
り、スライダー材としては不適となる。したがって、L
aCoO3 の混合比が50 mol%を越えるものは本発明
の範囲から除外される。
を越えると(試料No.6及び11)、CaTiO3 −
LaCoO3 −NiO系の比抵抗が10kΩ・cmを下回
り、スライダー材としては不適となる。したがって、L
aCoO3 の混合比が50 mol%を越えるものは本発明
の範囲から除外される。
【0024】また、NiOの混合比が40 mol%を越え
ると(試料No.10)、CaTiO3 −LaCoO3
−NiO系のヴィッカース硬度が650kg/mm2 以下と
なり、耐摩耗性が低下して実用に耐えないので、本発明
の範囲から除外される。
ると(試料No.10)、CaTiO3 −LaCoO3
−NiO系のヴィッカース硬度が650kg/mm2 以下と
なり、耐摩耗性が低下して実用に耐えないので、本発明
の範囲から除外される。
【0025】さらに、CaTiO3 の混合比が10 mol
%を下回ると、LaCoO3 の混合比が50 mol%を越
えるか、NiOの混合比が40 mol%を越えるかするの
で、この範囲は本発明の範囲から除外される。同様に、
LaCoO3 の混合比が15mol%を下回るとCaTi
O3 の混合比が85 mol%を越えることがあるのでこの
範囲も本発明の範囲から除外される。
%を下回ると、LaCoO3 の混合比が50 mol%を越
えるか、NiOの混合比が40 mol%を越えるかするの
で、この範囲は本発明の範囲から除外される。同様に、
LaCoO3 の混合比が15mol%を下回るとCaTi
O3 の混合比が85 mol%を越えることがあるのでこの
範囲も本発明の範囲から除外される。
【0026】したがって、本発明の組成は、10〜85
mol%のCaTiO3 、15〜50mol%のLaCoO
3 、及び0〜40 mol%のNiOとなる。ただし、Ni
Oが0 mol%のときは、LaCoO3 が50 mol%を越
えないように、CaTiO3は50〜85 mol%とな
る。
mol%のCaTiO3 、15〜50mol%のLaCoO
3 、及び0〜40 mol%のNiOとなる。ただし、Ni
Oが0 mol%のときは、LaCoO3 が50 mol%を越
えないように、CaTiO3は50〜85 mol%とな
る。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、50乃至85 mol%の
CaTiO3 と、15乃至50 mol%のLaCoO3 と
で磁気ヘッド用非磁性材料を構成したことで、金属磁性
薄膜を用いる積層型磁気ヘッドに対応する145×10
-7/℃以上の熱膨張計数を有し、スライダー材として要
求されるヴィッカース硬度、平滑な研磨面、良好な加工
性、適度な比抵抗を得ることができる。
CaTiO3 と、15乃至50 mol%のLaCoO3 と
で磁気ヘッド用非磁性材料を構成したことで、金属磁性
薄膜を用いる積層型磁気ヘッドに対応する145×10
-7/℃以上の熱膨張計数を有し、スライダー材として要
求されるヴィッカース硬度、平滑な研磨面、良好な加工
性、適度な比抵抗を得ることができる。
【0028】また、本発明によれば、10乃至85 mol
%のCaTiO3 と、15乃至50mol%のLaCoO
3 と、40 mol%以下のNiOとで磁気ヘッド用非磁性
材料を構成したことで、金属磁性薄膜を用いる積層型磁
気ヘッドに対応する145×10-7/℃以上の熱膨張計
数を有し、スライダー材として要求されるヴィッカース
硬度、平滑な研磨面、良好な加工性、適度な比抵抗を得
ることができる。
%のCaTiO3 と、15乃至50mol%のLaCoO
3 と、40 mol%以下のNiOとで磁気ヘッド用非磁性
材料を構成したことで、金属磁性薄膜を用いる積層型磁
気ヘッドに対応する145×10-7/℃以上の熱膨張計
数を有し、スライダー材として要求されるヴィッカース
硬度、平滑な研磨面、良好な加工性、適度な比抵抗を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/31 G 8935−5D 5/60 B 7811−5D
Claims (2)
- 【請求項1】 50乃至85 mol%のCaTiO3 と、
15乃至50 mol%のLaCoO3 とからなることを特
徴とする磁気ヘッド用非磁性材料。 - 【請求項2】 10乃至85 mol%のCaTiO3 と、
15乃至50 mol%のLaCoO3 と、40 mol%以下
のNiOからなることを特徴とする磁気ヘッド用非磁性
材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6103672A JPH07309660A (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 磁気ヘッド用非磁性材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6103672A JPH07309660A (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 磁気ヘッド用非磁性材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07309660A true JPH07309660A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14360290
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6103672A Withdrawn JPH07309660A (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 磁気ヘッド用非磁性材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07309660A (ja) |
-
1994
- 1994-05-18 JP JP6103672A patent/JPH07309660A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07309660A (ja) | 磁気ヘッド用非磁性材料 | |
| JP3152740B2 (ja) | 非磁性セラミックス | |
| JPH0845016A (ja) | 磁気ヘッド用非磁性磁器材料 | |
| JP3323337B2 (ja) | TiO2−CaO−NiO系非磁性基板材料 | |
| JP3085619B2 (ja) | 非磁性セラミックス | |
| JPS597130B2 (ja) | 薄膜磁気ヘッド用基板の製造方法 | |
| US5404259A (en) | Magnetic head having high wear resistance and non-magnetic substrate used in the magnetic head | |
| JP3825079B2 (ja) | 非磁性セラミックスの製造方法 | |
| JPH0329739B2 (ja) | ||
| JPS60204669A (ja) | 磁気ヘツド用非磁性セラミツク材料 | |
| JP2832863B2 (ja) | 磁気ヘッド用非磁性セラミックス | |
| JPH05319895A (ja) | 磁気ヘッド用非磁性セラミックス | |
| JP2586639B2 (ja) | 磁気ヘッド用基板材料及びそれを用いた磁気ヘッド | |
| JP3309040B2 (ja) | 非磁性セラミックス及びその製造方法 | |
| JP2001261433A (ja) | 非磁性セラミックス | |
| JPH0477372B2 (ja) | ||
| JP2000327421A (ja) | 非磁性セラミックス | |
| JPH0782014A (ja) | フェライトコアの製造方法 | |
| JPH01108711A (ja) | 薄膜ヘッド用非磁性基板材料 | |
| JPH0628607A (ja) | 磁気ヘッド用非磁性材料 | |
| JPH0798687B2 (ja) | 磁気ヘッド用非磁性セラミックス | |
| JPH0896317A (ja) | 磁気ヘッド用非磁性材料 | |
| JPH07315916A (ja) | 薄膜ヘッド用基板材料 | |
| JPH06321616A (ja) | 磁気ヘッド用非磁性セラミック材料 | |
| JPH09249454A (ja) | 磁気ヘッド用セラミックス |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |