JPH0731453Y2 - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents

自動車用ヘッドランプ

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JPH0731453Y2
JPH0731453Y2 JP3111390U JP3111390U JPH0731453Y2 JP H0731453 Y2 JPH0731453 Y2 JP H0731453Y2 JP 3111390 U JP3111390 U JP 3111390U JP 3111390 U JP3111390 U JP 3111390U JP H0731453 Y2 JPH0731453 Y2 JP H0731453Y2
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英治 望月
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ヘッドランプの上下方向の照射角が正規位置
にあるかどうかを確認するための水準器を備えた自動車
用ヘッドランプに係り、正規位置にない場合には、ヘッ
ドランプの照射角が正規位置となるように容易に調整す
ることのできる自動車用ヘッドランプに関する。
〔従来技術及び考案の解決しようとする課題〕
この種の従来のヘッドランプとしては、米国特許第4794
495号,及び第4802067号に示されるように、内周面にリ
フレクターが一体に形成されているランプボディ・リフ
レクターユニットに、気泡管からなる水準器を取付け
て、水準器の水平位置をヘッドランプの照射軸に一致さ
せた状態とし、水準器の目盛(気泡の位置する目盛)を
見ながらヘッドランプの照射角をエイミング機構によっ
て調整できるようにした技術が知られている。
しかし、エイミングをする際、バルブを非点灯状態とし
て水準器の目盛に合わせてエイミングを行う場合には問
題がないが、バルブを点灯状態としてエイミングを行う
場合には、気泡位置が正しく水平位置を示さず問題であ
る。即ち、前記した従来技術における水準器は、合成樹
脂製の水準器ケーシング内に気泡管が収容された構造
で、しかも合成樹脂製のランプボディ・リフレクターユ
ニットに取付けられている。このため、バルブの点灯に
伴って水準器の気泡管に伝達される熱量が熱源であるバ
ルブに近い側とバルブから離れている側とにおいて異な
り、この結果気泡管内の充填液に対流が起こり、この対
流によって気泡が移動し、本来気泡が位置すべき水平位
置からずれてしまうという問題があった。
本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、
その目的は、気泡管の各領域に伝達される熱量に各差が
生じないようにすることにより、測定誤差の少ない水準
器を備えた自動車用ヘッドランプを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、請求項(1)に係る自動車
用ヘッドランプにおいては、ランプの照射方向を設定す
る傾動部材がヘッドランプの基準部材を基準にして上下
方向及び左右にそれぞれ傾動させることにより、ヘッド
ランプの照射角を調整できる傾動部材可動型のヘッドラ
ンプにおいて、 前記傾動部材の所定位置に、合成樹脂製ケーシング内に
直線型気泡管が収容された構造で、ヘッドランプの照射
角の上下方向の傾斜を測定するための水準器を設け、 傾動部材の水準器載置面に突出形成した水準器担持部で
水準器のケーシングを担持して、水準器を水準器載置面
から離間状態に配置し、 一端部が傾動部材に固定され、他端部が熱源であるバル
ブからの熱の伝わりにくいケーシング所定領域に接触す
る伝熱部材を、傾動部材と水準器ケーシング間に介装す
るようにしたものである。
また請求項(2)に係る自動車用ヘッドランプにおいて
は、請求項(1)の手段において、前記気泡管を水準器
の気泡管ホルダーの裏側に懸吊支持してケーシング内に
収容し、気泡管とケーシング間に断熱空気層を形成する
ようにしたものである。
また請求項(3)においては、基準部材がランプボディ
で、傾動部材がランプボディ内において傾動できるリフ
レクターであるリフレクター可動型のヘッドランプに、
請求項(1)又は(2)のいずれかの手段を適用したも
のである。
また請求項(4)においては、基準部材がランプハウジ
ングで、傾動部材が内周面にリフレクターの一体形成さ
れたランプボディ・リフレクターユニットであるユニッ
ト可動型のヘッドランプに、請求項(1)又は(2)の
いずれかの手段を適用したものである。
〔作用〕
バルブが点灯された状態では、水準器のケーシングの各
領域には熱伝達路の長さに反比例した大きさの熱量が傾
動部材を介して伝達されるが、熱伝達路が長く熱量の伝
達されにくいケーシング領域に、傾動部材とケーシング
間に介装された伝熱部材を介して傾動部材側の熱が積極
的に伝達されるので、ケーシングの各領域における伝熱
量が平滑化される。このため略均一の熱量が気泡管各領
域に伝達されることとなって、気泡管内の充填液に対流
が生じることを抑制する。
請求項(2)では、伝熱部材によってケーシングの各領
域における伝熱量が平滑化され、さらに気泡管を取り囲
む断熱空気層によって気泡管への熱伝達が妨げられるの
で、気泡管各領域に伝達される伝熱量が減少し、かつさ
らに平滑化される。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第9図は、基準部材がランプボディで、傾動部
材がリフレクターであるリフレクター可動タイプの自動
車用ヘッドランプを示すもので、第1図は照射角調整装
置の組み付けられているリフレクター可動型ヘッドラン
プの正面図、第2図は同ヘッドランプの平面図、第3図
は一部をさらに破断して示す同ヘッドランプの水平断面
図(第1図に示す線III-IIIに沿う断面図)、第4図は
同ヘッドランプの縦断面図(第1図に示す線IV-IVに沿
う断面図)、第5図はヘッドランプの左右方向の照射角
の傾斜を測定する測定器の組付部の縦断面図(第1図に
示す線V−Vに沿う断面図)、第6図はヘッドランプの
上下方向の照射角の傾斜を測定する測定器である水準器
の組付部の縦断面図(第1図に示す線VI-VIに沿う断面
図)、第7図は水準器の分解斜視図、第8図は水準器の
拡大縦断面図、第9図は水準器の拡大横断面図(第8図
に示す線IX-IXに沿う拡大断面図)である。
これらの図において、符号2は容器形状のランプボディ
で、内部にリフレクター4が組み付けられ、さらにラン
プボディ2の矩形状の前面開口部には前面レンズ6が組
み付けられてヘッドランプとして一体化されている。
リフレクター4は、第1図,第3図および第4図に示さ
れるように、玉継手10および調整スクリュー20,30の3
点によって支持されている。玉継手10の球部12側はリフ
レクター4側に支承されて、リフレクター4はこの球継
手10を中心に揺動できるようになっている。また調整ス
クリュー20,30はいずれもランプボディ2に回動自在に
支承されるとともに、リフレクター4側のナット22,32
にそれぞれ螺合し、調整スクリュー20,30を回動させる
ことによってナット22,32を調整スクリュー20,30に沿っ
て前後に移動させ、これによってリフレクター4の傾き
が変わるようになっている。なお符号14は玉部12を支承
するソケットで、リフレクター4の裏側に固定されたブ
ラケット16に固定支持されている。また調整スクリュー
20,30の螺合するナット22,32は、リフレクター4の裏面
に突設されたブラケット26,36によって支持されてい
る。符号24,34はスナップリング、符号27,37はOリン
グ、符号28,38は調整スクリュー20,30に突設されたフラ
ンジ部である。
なお、調整スクリュー20によるリフレクター4の支持点
(調整スクリュー20とナット22の螺合部)は、後述する
バルブ41の照射軸lに直交し、かつ玉継手10を通る水平
軸Lx上に位置し、調整スクリュー30によるリフレクター
4の支持点(調整スクリュー30とナット32の螺合部)
は、ランプの照射lに直交し、かつ玉継手10を通る鉛直
軸Ly上に位置している。このため調整スクリュー20の回
動により、リフレクター4は鉛直軸Ly回りに傾動し、リ
フレクター4の左右方向の傾斜、即ちヘッドランプの左
右方向の照射角を調整することができる。一方、調整ス
クリュー30の回動により、リフレクター4は鉛直軸Lyと
直交する水平軸Lx回りに傾動し、リフレクター4の上下
方向の傾斜、即ちヘッドランプの上下方向の照射角を調
整することができる。このように2本の調整スクリュー
20,30によってリフレクター4の傾動調整、即ちヘッド
ランプの照射角の調整ができるようになっている。
また第3図において、符号40は、バルブ41が連結されて
一体化されたバルブソケットである。ランプボディ2の
裏側には、バルブソケット着脱用の開口部2aが形成され
ており、バルブソケット40は、このランプボディの裏側
開口部2aを貫通して、リフレクター4の後頂部に形成さ
れているソケット孔4Aに挿着されている。ソケット孔4A
を形成する円筒形状の後方突出部4Bの周りには後方突出
部4Cが形成され、この後方突出部4Cとランプボディの開
口部2aの周縁部間にはゴム製カバー46が取着されてい
る。そしてバルブソケット40をソケット孔4Aに押圧固定
するロッキングキャップ47がゴム製カバー46の内周縁部
46aを後方突出部4Cに押圧密着してランプボディの開口
部2aのシールを確保している。なお符号42はバルブ41の
装着される口金部、符号44は内部に接続端子の設けられ
た円筒形状のコネクタ部である。
また第1図〜第4図において、符号3はランプボディ2
の前面開口部周縁に形成されているシール溝で、このシ
ール溝3内にシール剤3aが装填されて、前面レンズ6の
脚が係合されている。また符号7は前面レンズ6とラン
プボディ2とを機械的に締結するためのクリップであ
る。
第1図〜第3図および第5図において、符号50は水平軸
Lxを含む水平位置に設けられ、リフレクター4の左右方
向の傾き、即ちヘッドランプの照射方向の左右方向の傾
きを測定する第1の傾斜測定器である。ランプボディ2
の内側には、第2図に示されるように、ランプボディに
一体成形された円筒形状の突出部2bがリフレクター4に
向かって突出し、リフレクター4の上部壁左側コーナ部
領域に形成された凹部4a上に延出している。そしてこの
ランプボディ突出部2bに傾斜測定器50が組付けられて、
ランプの照射軸lと平行に配設されている。傾斜測定器
50は、円筒形状の支持部材52と、この支持部材52内に挿
通されたロッド部材54と、支持部材52内にあってロッド
部材54を前方に付勢する圧縮コイルスプリング56よりな
る。
ランプボディ突出部2bの先端には雌ねじ部材51が固着さ
れ、この雌ねじ部材51に合成樹脂製の透明な支持部材52
が螺合されている。支持部材52の後端部には膨径部53が
形成されており、この膨径部53の外周にはランプボディ
突出部2bとの摺動面をシールするOリング55が装着され
ている。またこの膨径部53にはドライバー係合部59の形
成されたキャップ58が溶着されて一体化されており、ド
ライバー(図示せず)によってこの支持部材52を雌ねじ
部材51に対し回動させて、ランプボディ2に対する支持
部材52の突出位置を軸方向前後に移動調整することがで
きる。
支持部材52内に挿通されているロッド部材54は段付ロッ
ドとされており、圧縮コイルスプリング56によってロッ
ド小径部61が前方に突出し、リフレクター4の立壁4c裏
面に付勢当接状態となっている。そして透明な支持部材
52の先端部外周には周回する基準線52a(第5図参照)
が付され、一方、ロッド小径部61には軸方向に直線目盛
62が付されており、リフレクター4が鉛直軸Ly回りに傾
動すると、これに応じてロッド部材54も軸方向前後に摺
動し、基準線52a位置における目盛が変動するようにな
っている。また立壁4cのロッド小径部当接面4c1は、第
5図に示されるように、水平軸Lxを中心とする半径Rの
曲面とされており、リフレクター4の水平軸Lxの傾動に
よっては第1の傾斜測定器50の目盛が変動しないように
なっている。そしてリフレクター4の左右方向の傾斜が
適当なときに、基準線52a位置に目盛62の零点62aが一致
するように設定されており、基準線52a位置の目盛がリ
フレクター4の左右方向の傾斜量(ヘッドランプの照射
角の左右方向の傾斜量)を表わすようになっている。
そして傾斜測定器50の目盛読み取り点である基準線52a
位置に対応するランプボディ領域には、のぞき窓90が形
成されており、こののぞき窓90を介して目盛の読取りが
できる。即ち、のぞき窓90は、ランプボディ2に形成さ
れた開口部92に、透明な凸レンズキャップ94が挿着され
た構造で、傾斜測定器50の目盛を拡大して読み取ること
ができるようになっている。
第1図〜第3図および第6図〜第9図において、符号70
は、リフレクター4の上下方向の傾き、即ちヘッドラン
プの照射角の上下方向の傾きを測定する第2の傾斜測定
器である水準器で、リフレクター4上の上部壁右側コー
ナ部領域に形成された凹部4d上に配置されている。
水準器70は、水準器ケーシング71内に直線型気泡管80が
収容されて一体化された構造で、リフレクター上部壁の
上に4本の取付ねじ73aによって取付け固定されてい
る。水準器ケーシング71は合成樹脂の成形体で、上方に
開口する矩形容器状のケーシング本体72と、ケーシング
本体72の側方に延出形成された4個のブラケット部73と
から形成されている。ケーシング本体72は気泡管80を収
容することのできる大きさとされ、ブラケット部73には
取付ねじ73aの挿通される挿通孔73bが形成されている。
一方、リフレクター4の上部壁には後方に突出する水平
延出部5が形成され、この水平延出部5上に水準器担持
用の座面となるボス部5aが4個所突出形成されている。
そして各ボス部5aの上端面にはねじ挿入用の孔5bが形成
されており、ここに取付けねじ73aを捩じ込むことによ
り水準器のブラケット部73が固定される。
このようにブラケット部73がボス部5aに担持されて、水
準器ケーシング71は水平延出部5より隙間Sを隔てて浮
いた状態に配置されている(第3図参照)。このため水
準器ケーシング71にはバルブ41の点灯によるリフレクタ
ー側の熱が伝達されにくく、気泡管80が熱によって昇温
することが抑制されている。
ケーシング本体72の上方開口部には、裏側に気泡管80を
取付けたUポリマーやポリアセタール等の弾性に富む合
成樹脂製の気泡管ホルダーである蓋体74が、凹凸ランス
係合と調整ねじ78とによって取付固定されている。即
ち、ケーシング本体72の後端の側壁72aには矩形状開口
部72bが形成され、蓋体74の後端部には、垂直下方に突
出し、前記ケーシング側の開口部72bに係合するフック7
5aが形成されている。また蓋体後端部において、フック
75aの両側位置には、スリット75bを隔てて一対の掛止部
75cが延出形成されている。そしてこの掛止部75cがケー
シング後端の中央突出部72a1両側の側壁上端面72a2に坦
持された状態でフック75aが開口部72bに係合すると、第
8図に示されるように、掛止部75cとフック5aとが片持
梁状に互いに逆方向に弾性変形し、蓋体後端部は上下方
向に抜け止めされるとともに、上下方向に弾性的に支持
されるようになっている。このように蓋体後端部とケー
シングの後端の側壁72a間には、蓋体後端部を抜け止め
し、かつ弾性的に支持する開口部72b、フック75a、掛止
部75cからなる凹凸ランス弾性係合部が形成されてい
る。
一方、蓋体74の前端部にはねじ挿通孔74aが開けられ、
またケーシング本体72内の底面前部位置にはねじ孔76a
の開けられたボス部76が突出形成されている。そしてボ
ス部76周りには圧縮コイルスプリング77が配置されると
ともに、蓋体前端部とボス部76とが調整ねじ78によって
ねじ締結され、これによって蓋体前端部がケーシング本
体72に対し上下方向に弾性的に支持されている。またこ
の調整ねじ78のねじ込み量の調整により、蓋体74の傾
き、即ち後述する気泡管80の傾き(気泡の位置)を調整
できる。
また蓋体74の裏側には気泡84の封入された直線型気泡管
80が挟持片81によって取付けられており、蓋体中央部に
形成された矩形状の窓79から気泡管80の目盛82形成面が
露呈している。符号82aは目盛零点位置を示す。気泡管8
0を挟持するためのばね部材である挟持片81は、蓋体74
に一体成形されて設けられており、第9図に示されるよ
うに、気泡管80の外周曲面を把持するようになってい
る。このように気泡管80はケーシング本体72内において
蓋体74の挾持片81によって吊り下げられた状態に支持さ
れており、ケーシング本体72と気泡管80との間には断熱
空気層S1が形成されており、気泡管80にケーシング側の
熱が伝わりにくくなっている。なお気泡管80を挾持片81
に組付けるには、挾持片81の先端側より気泡管80を挿入
することにより、蓋体74に気泡管80をワンタッチで組付
ることができる。
また、符号88はリフレクター上部壁とケーシング底面間
に介装され、ケーシング本体72に沿って配設されている
アルミニウム製の伝熱プレートで、リフレクター側の熱
をケーシング本体72の後端部に積極的に伝達させるため
のものである。伝熱プレート88はインサート成形により
リフレクター4の上部壁に取付られて水平延出部5上を
ケーシング本体72に沿って延びている。そして伝熱プレ
ート88の先端部88aは、リフレクターの上部壁を貫通し
てリフレクター内部に露出し、後端部88bは上方に屈曲
されて、ケーシング本体72の後端側底面と接触してい
る。
次ぎにこの伝熱プレート88の作用を説明する。ケーシン
グ本体72の前端側は、第8図に示されるように、リフレ
クター上部壁上に位置し、リフレクターの後方に突出し
ているケーシング本体後端部と比較して、多くの熱(バ
ルブを熱源とし、リフレクターからの輻射熱や、ボス部
5a及びブラケット部73を介して伝達される熱)が伝達さ
れる。このためケーシング本体前端部側に熱がこもる傾
向にあるが、伝熱プレート88によってリフレクター側の
熱がケーシング後端部に積極的に伝達されるので、ケー
シング本体72に伝達される熱量はケーシング長手方向に
略均一なものとなる。さらに、前記したように、ケーシ
ング本体72内に収容されている気泡管80の周りには断熱
空気層S1が形成されており、この断熱空気層S1がケーシ
ング本体72側の熱の気泡管80への伝達を抑制し、かつ気
泡管80に伝達される熱量を平滑化する。したがってケー
シング本体72から気泡管80に伝達される熱量は減じら
れ、かつ気泡管長手方向に略均一となる。このため気泡
管内が均一に温められることなって充電液に対流が生じ
ることがなく、従来のように気泡が熱のために移動して
正確な測定ができないという不具合がない。
次にこの水準器70をリフレクター4に組付ける場合を第
7図を参照して説明する。
まず挾持片81によって気泡管80を把持させて、気泡管80
を蓋体74に組付ける。次いで蓋体74の後端部をケーシン
グ71の後端の側壁72aに凹凸ランス係合させるととも
に、蓋体前端部を調整ねじ78によってボス部76にねじ締
結し、水準器70として一体化する。次いでケーシング71
のブラケット部73をリフレクター側のボス部5aに位置合
わせし、このブラケット部73を取付ねじ73aによってボ
ス部5aにねじ締結する。そして水準器70のリフレクター
上部壁への取付けが終了した後は、リフレクター4の上
下方向の傾斜、即ち、ヘッドランプの照射角が上下方向
適正位置にある時に、水準器70の気泡84が直線目盛82の
目盛零点位置82aにくるように調整ねじ78を使って調整
する。なお第6図に示されるように、ランプボディ2の
水準器70に対応する領域にも開口部93が形成され、ここ
にも凸レンズキャップ94が取着されて目盛読取用ののぞ
き窓90が形成されており、こののぞき窓90から水準器70
の示す傾斜量の読み取りができるようになっている。な
お調整ねじ78の回動操作は、凸レンズキャップ94を取外
し、開口部93からねじ回動用工具を挿入して行う。
次に、ヘッドランプを車体に組付けた場合に行う傾斜測
定器50,70の調整手順、およびその後に行うヘッドラン
プの照射角調整の手順について説明する。
ヘッドランプ単品としては、第1の傾斜測定器50のロッ
ド部材54の目盛の零点位置62aが基準線52a位置に一致し
た時に、ヘッドランプの左右方向の配光特性が適正位置
となり、第2の傾斜測定器である水準器70の気泡84が直
線目盛82の零点位置82aにきた時に、ヘッドランプの上
下方向の配光特性が適正位置となるように設定されてい
る。
そしてこれらの第1および第2の傾斜測定器50,70を内
蔵するヘッドランプを車体に組み付けたときには、種々
の誤差からそれぞれの傾斜測定器の目盛表示が適正位置
にはこない。そこで第1,第2の傾斜測定器の目盛を適正
な状態に調整しておく必要がある。
次に、この目盛調整方法の一例を説明する。
第1の傾斜測定器50においては、自動車を水平な場所に
位置させ、自動車の前方所定位置に配光スクリーンをセ
ットし、ヘッドランプを点灯する。そして調整スクリュ
ー20を回動操作してヘッドランプの配光が配光スクリー
ン上の左右方向所定位置にくるように(ヘッドランプの
照射軸lが車軸に一致するように)調整する。しかしこ
のとき車体側のランプ取付面のばらつき等により、基準
線位置52aと目盛零点位置62aとは一致しない。そこでド
ライバーによって支持部材52を回動操作し、軸方向前後
に移動させて、第1の傾斜測定器の目盛零点位置62aを
基準線位置52aに一致させる。こうしてヘッドランプの
左右方向の照射角が適正な位置にあるときに、第1の傾
斜測50定器の基準線位置52aの目盛が零点を表示するよ
うに調整(零点調整)される。
一方、第2の傾斜測定器である水準器70においては、調
整スクリュー30を回動操作して、ヘッドランプのホット
ゾーンが配光スクリーン上の上下方向所定位置にくるよ
うに調整する。しかし車体側のランプ取付面のばらつき
等により、気泡位置が目盛82の零点位置82aに一致しな
い場合がある。そしてこのような場合には調整ねじ78を
回動操作し、気泡が目盛の零点位置82aにくるように零
点調整する。こうしてヘッドランプの上下方向の照射角
が適正な位置にあるときに、第2の傾斜測定器である水
準器70の気泡83が目盛の零点82aを表示するように調整
(零点調整)される。
その後はユーザー側でヘッドランプの照射角調整を行う
こととなる。そして前面レンズ6の上部側壁上方からヘ
ッドランプ内をのぞき、第1の傾斜測定器50の基準線位
置52aが目盛の零点位置62aを示していなかったり、第2
の傾斜測定器である水準器70の気泡84が目盛の零点位置
82aからずれていたりした場合には、これらのずれ量か
らランプボディの左右方向または上下方向の傾斜量、即
ちヘッドランプの左右方向又は上下方向の照射角のずれ
を読み取ることができる。そしてこのような場合には、
調整スクリュー20又は30をそれぞれ回動操作し、第1の
傾斜測定器50では基準線位置52aに目盛零点位置62aがく
るように、また第2の傾斜測定器である水準器70では、
気泡が目盛零点位置82aにくるようにそれぞれ調整す
る。このようにしてヘッドランプの左右方向または上下
方向の照射角が適正となるように調整することができ
る。
なお前記実施例では、伝熱プレート88がインサート成形
によりリフレクター4の上部壁に一体化された構造とな
っているが、第10図に示されるように、伝熱プレート88
Aを取付ねじ89によってリフレクター上部壁に固定する
構造であってもよい。
第11図は、基準部材がランプハウジングであり、傾動部
材がランプボディ・リフレクターユニット(以下、ラン
プボディユニットという)であるユニット可動タイプの
ヘッドランプに本考案を適用した実施例を示すものであ
る。
ランプボディユニット202の上部壁202a上の水平軸Lxを
含む水平面内に、ランプボディユニット202の左右方向
の傾斜(ヘッドランプの左右方向の照射角の傾斜)を測
定する第1の傾斜測定器250およびランプボディユニッ
ト202の上下方向の傾斜(ヘッドランプの上下方向の照
射角の傾斜)を測定する第2の傾斜測定器である水準器
270がそれぞれ設けられている。
第1の傾斜測定器250は、透明な支持部材52がランプハ
ウジング200側取付面に保持部材252を介して組み付けら
れ、目盛の付されたロッド部材54はランプボディユニッ
ト202の上部壁202aに突設された立壁204に付勢当接され
ている。立壁204のロッド小径部61当接面204aは水平軸L
xを中心とする円弧曲面とされて、第1の傾斜測定器250
がランプボディユニット202の上下方向の傾動に影響さ
れないようになっている。
また第2の傾斜測定器である水準器270は、前記第1の
実施例で示す水準器70と同一の構造であり、ランプボデ
ィユニットの上部壁202aに突出形成された水平延出部20
5に取付け固定されている。なお符号240はバルブソケッ
ト、符号247はバルブソケット240をソケット孔に固定す
るためのロッキングキャップである。
その他の構成は、前記したリフレクター可動タイプの場
合と同一であり、同一の符号を付すことによりその説明
は省略する。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案に係る自動車用
ヘッドランプにおいては、傾動部材(リフレクター可動
タイプではリフレクター、ユニット可動タイプでは、ラ
ンプボディ・リフレクターユニット。以下、同じ)の基
準部材(リフレクター可動タイプではランプボディ、ユ
ニット可動タイプでは、ランプハウジング。以下、同
じ)に対する上下方向の傾きは水準器にあらわれ、この
水準器から傾動部材の上下方向の傾斜量、即ち、ヘッド
ランプの照射角の上下方向の傾斜量を読み取ることがで
きる。
そしてヘッドランプの上下方向の照射角を調整するに
は、水準器の気泡が所定位置となるように、傾動部材を
上下方向に傾動させてエイミング調整すればよいので、
誰でも簡単にヘッドランプの上下方向の照射角調整を行
うことができる。
そしてバルブが点灯された状態では、水準器のケーシン
グには熱伝達路の長さに反比例した大きさの熱量が傾動
部材を介して伝達されるが、例えば熱伝達路が長く熱量
の伝達されにくいケーシング領域には、傾動部材とケー
シング間に介装された伝熱部材を介して傾動部材側の熱
が積極的に伝達されるので、ケーシングの各領域におけ
る伝熱量が平滑化される。このため略均一の熱量が気泡
管各領域に伝達されることとなって、気泡管内の充填液
に対流が生じることがなく、気泡はバルブの発熱に影響
されることなく傾動部材の傾動量に正確に対応し、ヘッ
ドランプの上下方向の照射角の正確な測定及び調整がで
きる。
請求項(2)では、伝熱部材によってケーシングの各領
域における伝熱量が平滑化され、さらに気泡管を取り囲
む断熱空気層によって気泡管への熱伝達が妨げられるの
で気泡管各領域に伝達される伝熱量は一層平滑化され
る。従ってバルブの発熱に起因した測定誤差のほとんど
生じない水準器付きヘッドランプが得られ、ヘッドラン
プの上下方向のより正確な照射角の調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のリフレクター可動型ヘッドランプに適
用した実施例で、同ヘッドランプの正面図、第2図は同
ヘッドランプの平面図、第3図は第1図に示す線III-II
Iに沿う断面図、第4図は第1図に示す線IV-IVに沿う断
面図、第5図は第1の傾斜測定器組付部の縦断面図で、
第1図に示す線V−Vに沿う断面図、第6図は第2の傾
斜測定器である水準器組付部の縦断面図で、第1図に示
す線VI-VIに沿う断面図、第7図は第2の傾斜測定器で
ある水準器の分解斜視図、第8図は同水準器の拡大縦断
面図、第9図は同水準器の拡大横断面図(第8図に示す
線IX-IXに沿う断面図)、第10図は本考案の他の実施例
の要部である水準器組付部の縦断面図、第11図は本考案
をユニット可動型ヘッドランプに適用した実施例で、一
部を破断して示す同ヘッドランプの平面図である。 2……基準部材であるランプボディ、4……傾動部材で
あるリフレクター、5a……水準器の担持部であるボス
部、6……前面レンズ、10……傾動部材であるリフレク
ターの揺動支点としての玉継手、20……傾動部材である
リフレクターを左右方向に傾動調整するための調整スク
リュー、30……傾動部材であるリフレクターを上下方向
に傾動調整するための調整スクリュー、50,250……ヘッ
ドランプの左右方向の照射角の傾斜を測定する第1の傾
斜測定器、70,270……ヘッドランプの上下方向の照射角
の傾斜を測定する第2の傾斜測定器である水準器、72…
…水準器のケーシング本体、80……気泡管、84……気
泡、88,88A……伝熱部材である伝熱プレート、200……
基準部材であるランプハウジング、202……傾動部材で
あるランプボディ・リフレクターユニット、Lx……水平
軸、Ly……鉛直軸、S……水準器ケーシングと水準器載
置面間に形成されている隙間、S1……気泡管を取り囲む
断熱空気層。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプの照射方向を設定する傾動部材がヘ
    ッドランプの基準部材を基準にして上下方向及び左右に
    それぞれ傾動されることにより、ヘッドランプの照射角
    を調整できる傾動部材可動型のヘッドランプにおいて、 前記傾動部材の所定位置には、合成樹脂製ケーシング内
    に直線型気泡管が収容された構造で、ヘッドランプの照
    射角の上下方向の傾斜を測定するための水準器が設けら
    れ、 水準器のケーシングは、傾動部材の水準器載置面に突出
    形成された水準器担持部に担持されて水準器載置面から
    離間状態に配置され、 傾動部材と水準器ケーシング間には、一端部が傾動部材
    に固定されるとともに、他端部が熱源であるバルブから
    の熱の伝わりにくいケーシング所定領域に接触する伝熱
    部材が介装されたことを特徴とする自動車用ヘッドラン
    プ。
  2. 【請求項2】前記気泡管は気泡管ホルダーの裏側に懸吊
    支持されてケーシング内に収容され、気泡管とケーシン
    グ間には断熱空気層が形成されていることを特徴とする
    請求項(1)記載の自動車用ヘッドランプ。
  3. 【請求項3】前記基準部材はランプボディで、前記傾動
    部材はランプボディ内において傾動できるリフレクター
    であることを特徴とする請求項(1)又は(2)記載の
    自動車用ヘッドランプ。
  4. 【請求項4】前記基準部材はランプハウジングで、前記
    傾動部材は、内周面にリフレクターが一体形成されたラ
    ンプボディ・リフレクターユニットであることを特徴と
    する請求項(1)又は(2)記載の自動車用ヘッドラン
    プ。
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