JPH07314901A - 記録方法 - Google Patents

記録方法

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JPH07314901A
JPH07314901A JP13506594A JP13506594A JPH07314901A JP H07314901 A JPH07314901 A JP H07314901A JP 13506594 A JP13506594 A JP 13506594A JP 13506594 A JP13506594 A JP 13506594A JP H07314901 A JPH07314901 A JP H07314901A
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JP
Japan
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recording
dye
head
printer
vaporized
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Application number
JP13506594A
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English (en)
Inventor
Kenji Shinozaki
研二 篠崎
Eiki Hirano
栄樹 平野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 記録液層22と被記録体50との間に空隙11を設
け、記録液(インク)22を転写部に供給した後、これを
適当な加熱手段によって気化させて上記空隙中を移動さ
せ、被記録体50上に転写させる気化型熱転写記録方法に
おいて、転写前の記録液32の液滴径を1μm以下とする
熱転写記録方法。 【効果】 気化型レーザビームプリンタにおける如き特
長を生かしつつ、高濃度でドット内階調を実現し、解像
度を向上させ、低コストに実施可能な記録方法を提供す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録方法(例えばレー
ザビームプリンタによる熱転写記録方法)に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラ、テレビジョン、コ
ンピュータグラフィクス等の画像記録において、モノカ
ラーの記録は勿論のこと、ハードコピーのカラー化に対
するニーズが高まっている。これに対応して、色々な方
式のプリンタが開発され、様々な分野に展開している。
【0003】これらの記録方式の中で、適当なバインダ
樹脂中に高濃度の転写染料が分散してなるインク層が塗
布されたインクシートと、転写された染料を受容する染
着樹脂がコーティングされた印画紙等の被転写体とを一
定の圧力で密着させ、インクシート上に位置する感熱記
録ヘッドから画像情報に応じた熱を加え、この加熱に応
じてインクシートから染料受容層に転写染料を熱転写さ
せる方式がある。
【0004】上記の操作を例えば、減法混色の三原色で
あるイエロー、マゼンタ、シアンに分解された画像信号
について夫々繰り返すことによって、フルカラー画像を
得るようにしたいわゆる熱転写方式は、小型化、保守が
容易で、即時性を備え、銀塩カラー写真並の高品位な画
像を得る優れた技術として注目を集めてはいる。
【0005】図13は、こうした熱転写方式のプリンタの
要部の概略正面図である。このプリンタによれば、感熱
記録ヘッド(以下、サーマルヘッドと称する。)1とプ
ラテンローラ3とが対向し、これらの間に、ベースフィ
ルム12b上にインク層12aを設けたインクシート12と、
紙20b上に染着樹脂層(染料受容層)20aを設けた被記
録紙(被転写体)20とが挟着された状態で、プラテンロ
ーラ3によってサーマルヘッド1に押し付けられる。
【0006】そして、サーマルヘッド1によって選択的
に加熱されたインク層12a中のインク(転写染料)が、
被転写体20の染着樹脂層20aにドット状に転写され、熱
転写記録が遂行される。このような熱転写記録には、一
般に、長手状のサーマルヘッドを被記録紙走行方向に直
交させて固定して配したライン方式や、サーマルヘッド
を記録紙走行方向に直交する方向に往復動させるシリア
ル方式が採用されている。
【0007】しかしながら、このような熱転写記録に使
用されるインクシート(又はインクリボン)は、染料を
適当なバインダ樹脂に重量比1:1程度で混合し、ポリ
エステルフィルムなどの基体上に厚さ1μm程度で塗布
したものを用いており、これは普通は使い捨てとなって
いるため、多量の廃棄物が生じ、環境保護の観点から問
題となっている。
【0008】そこで、熱転写記録媒体の利用効率を向上
させることが試みられている。このような試みとして
は、染料層再生法や多数回染料層構成法等のように、熱
転写記録媒体の染料層を再生して繰り返し利用できるよ
うにする方法と、ヘッドも紙送り方向又はその逆方向に
動かす相対速度法等のように熱転写記録媒体を有効利用
する方法とが挙げられる。
【0009】本出願人は、上記した熱転写記録方式の利
点を生かしつつ、廃棄物及び転写エネルギーを低減し、
プリンタを小型、軽量化するために、図1に示すような
非接触方式の染料気化型レーザビームプリンタ(LB
P)を既に提案した。
【0010】この記録方式によれば、熱溶融性の染料層
22を気化部17に有する記録ヘッド(プリンタヘッド)10
と、気化した(或いは昇華した)染料を受容する受容層
50aを持つ被記録体(印画紙)50との間に微小空隙11を
設けている。
【0011】そして、レーザ光Lの照射によって、記録
ヘッド10の気化部17の染料収容部37に収容した液化染料
22を選択的に加熱して開口部13から気化させ、この気化
染料32を空隙11内で飛翔させて、気化穴23から被記録体
である印画紙50上に転写し、連続的な階調を持つ画像を
得る。この操作を減法混色の三原色であるイエロー、マ
ゼンタ、シアンに分解された画像信号についてそれぞれ
繰り返すことによって、フルカラー化を達成できる。印
画紙50は、ヘッド10による記録の1ライン毎にX方向へ
送られる。
【0012】なお、この記録方式では、印画紙50を記録
ヘッド10に対して例えば上方側で対向させ、気化部17の
上面付近に、レーザ18から出射されてレンズ19で集光さ
れたレーザ光Lを照射して気化染料32を上方に飛翔若し
くは移行させるのがよい。
【0013】また、レーザ光透過性のあるヘッドベース
14に染料溜め15を設け、ヘッドベース14上に固定したス
ペーサ28との間に液化染料22を収容し、ここから染料供
給部としての染料通路27を経て気化部17に液化染料22を
供給する。この場合、気化部17への染料の供給効率及び
気化効率の向上のために、毛細管現象を利用して染料の
供給及び保持を行う小円柱体21からなる微小凹凸を気化
部17に設けている。
【0014】そして、上記の空隙11を保持し、X方向に
移動する印画紙50をガイドするために、スペーサ28上に
保護板29を固定している。この保護板29には、上記の染
料の液化状態を保持するためのヒータ16が埋設されてい
るが、こうしたヒータは染料収容部(上記の通路27及び
染料溜め15)内に配設することができる。
【0015】また、このプリンタヘッドを含むプリンタ
全体は、例えばフルカラー用としてイエロー、マゼン
タ、シアンの各染料溜め15Y、15M、15Cをそれぞれ共
通のベース14に設け、そこから各色の染料を12〜24個の
多数のドットを形成する列状の気化部17Y、17M、17C
に供給する。
【0016】各気化部に対しては、対応するレーザ(特
に半導体レーザチップ)18を各12〜24個アレイ状に配し
たマルチレーザアレイ30から出射される各レーザ光を多
数の集光レンズ19を配したマイクロレンズアレイ31によ
ってそれぞれ集光する。
【0017】上記したように、この染料気化型レーザビ
ームプリンタによれば、装置が小型化でき、保守も容易
であり、即時性を備え、かつレーザによる熱エネルギー
に応じて記録画像に階調性が得られるものである。
【0018】そして、記録に消費される染料について
は、その失われた分だけを染料溜めから溶融状態で気化
部へ流すことにより、気化部へ連続的に供給することが
できる。これは、染料がバインダ樹脂を殆ど含有しない
ために、可能となる。従って、記録に関与する気化部
は、繰り返して多数回使用できるので、上述した熱転写
方式においてはインクシートが1回限りの使い捨てであ
るのに対し、省資源及び環境保護の面で有利である。
【0019】また、気化型であるために、染料層と被記
録体(印画紙)とが接触しないで記録を行え、従って、
2回目以降のプリント時に上述した熱転写方式でみられ
るような染料の逆転写、混色は生じることがない。同時
に、染料の供給に上述したインクシートではなく小体積
の染料溜めを使用するために、プリンタを小型、軽量化
できる。
【0020】更に、この記録方式は、染料の気化又は昇
華を利用したものであるために、上述の熱転写方式のよ
うに被記録体の染料受容層を加熱する必要がなく、イン
クシートと被記録体とを高い圧力で押し付ける必要もな
く、この点でもプリンタの小型化、軽量化に有利であ
る。そして、気化部の染料層と被記録体とが接触しない
ために、それらの間で熱融着が起こり得ないだけではな
く、染料と受容層樹脂の相溶性が小さくても記録可能で
ある。従って、染料及び受容層樹脂の設計、選択の幅が
著しく広がる。
【0021】他方、いわゆるインクジェット記録方式に
おいても、インクシートは使用されず、従って廃棄物は
少なくなる。しかし、この方式では、普通の場合には染
料を10重量%以下の濃度で溶媒に溶かしたもの(表面張
力は35mN/m以上)を記録液として用いるため、転写され
た画像の色濃度が低い。また、ドット内で染料濃度を変
えられないため、ドット内階調を実現できず、従って、
面積階調によらなければならないので、画像の解像度が
低下するという問題があった。また、この場合、記録に
用いられる液滴の平均直径が通常10μm以上であり、画
像の解像度に問題があった。
【0022】また、大径の液滴(これは偏向させて除去
する。)と共に小液滴をサテライト状に噴射し、このサ
テライトの小液滴を記録に使用する、いわゆるマイクロ
ドット方式によれば、その小液滴の径を10μm以下とす
ることもできる。しかし、この場合、連続噴射方式に限
定され、従って、記録液を回収しなければならないた
め、装置は大がかりなものにならざるを得なかった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した気化型レーザビームプリンタにおける如き特長を生
かしつつ、高濃度でドット内階調を実現し、解像度を向
上させ、低コストに実施可能な記録方法を提供すること
にある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明者は、記録液層と
被記録体との間に空隙を設け、記録液(インク)を転写
部に供給した後、これを適当な加熱手段によって気化さ
せて上記空隙中を移動させ、被記録体上に転写させる上
述した気化型熱転写記録方法について検討を加えた結
果、転写前の記録液の径を1μm以下とすることによ
り、解像度が上述の気化型熱転写と同等に優れ、かつ、
インクシート(又はリボン)を必要とせず、ドット内階
調が可能な熱転写記録方式を見出し、本発明に到達した
ものである。
【0025】即ち、本発明は、記録材を気化させて被記
録体に移行させるに際し、この移行させる記録材の液滴
径を1μm以下に制御する記録方法に係るものである。
【0026】本発明の記録方法において、使用する記録
液は染料を主成分(50重量%以上)とし、これに添加物
として、表面張力や粘度の調整剤として界面活性剤や低
粘度溶媒、ワックス、ビニルアルコールオリゴマー等を
加えてもよい。記録液の表面張力は、転写直前の状態
(染料を融解させる場合はその融解温度)において35mN
/m以下が好ましい。
【0027】記録液の液滴径を1μm以下とするために
は、染料等の記録材の重量分率を50%以上とする必要が
あり、実際には90〜95%以上とする。このことはまた、
転写画像の色濃度を高くするためにも必要である。
【0028】上記の記録液の濃度は、染料及び添加物の
配合量によって決まるが、溶剤で希釈する場合には溶剤
の量で制御することができる。
【0029】この記録液は、気化直後は分子サイズのオ
ーダー(例えば 200Å以上、2分子会合状態のときは 5
00〜600 Å)のサイズを呈するが、その後に空隙中で液
滴化し、被記録体に移行して転写される前には本発明に
よる1μm以下の液滴径(即ち、液滴径は最大のもので
1μm)を呈するようになる。
【0030】本発明の記録方法は実際には、記録材層と
被記録体との間に間隙(空隙)を設け、気化させた記録
材を前記間隙を通して前記被記録体に移行させるように
実施すると、既述した非接触方式の気化型レーザビーム
プリンタのもつ特長を生かすことができる。
【0031】この記録ヘッドにおける記録材の気化に
は、レーザビーム等の加熱ビームの照射を適用すること
が望ましい。
【0032】また、記録液を気化させるものであるか
ら、気化させる記録液を必要に応じて(オンデマンド
で)形成することができる。従って、記録時に加熱等に
よって記録材を液状とすればよいので、記録液を選択的
に形成し、その保守が容易となり、コストダウンを図れ
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0034】図1〜図9は、本発明を非接触方式の染料
気化型レーザビームプリンタ(例えばビデオプリンタ)
に適用した第1の実施例を示すものである。
【0035】図1〜図2に示す本実施例による記録ヘッ
ド(プリンタヘッド)10は、既述したと同様に構成され
ているので、その説明は省略する。但し、このプリンタ
ヘッド10は、実際には、染料収容部37とレーザ18及びレ
ンズ19等がユニット化され、共に移動(スキャン)可能
に構成される。
【0036】また、このプリンタヘッド10は、図5及び
図6に示すように、気化部17において柱体21を長方形の
角柱状に例えば4本形成したものであってよい。
【0037】いずれの場合も、図7及び図8に示すよう
に、各気化部に対しては、対応するレーザ(特に半導体
レーザチップ)18を12〜24個アレイ状に配したマルチレ
ーザアレイ30から出射される各レーザ光を多数の集光レ
ンズ19配したマイクロレンズアレイ31によってそれぞれ
集光する(36はレーザ光Lを直角方向に導くためのミラ
ー)。なお、マルチレーザアレイ30は、基板33に設けた
コントロールIC34によって駆動制御し、またヒートシ
ンク35によって十分に放熱できるようになっている。
【0038】このプリンタヘッド10は、図9に示すよう
に、送りねじ機構からなるヘッド送り軸42とヘッド支軸
43により印画紙50の紙送り方向Xと直交するヘッド送り
方向Yに往復移動自在にしてある。また、ヘッド10の上
側には、印画紙50を挟むように支持するヘッド受けロー
ラ44が回転自在に設けられている。そして、印画紙50
は、紙送り駆動ローラ45と従動ローラ46との間に挟持さ
れて紙送り方向Xに移動するようになっている。
【0039】なお、ヘッド10は、フレキシブルハーネス
87を介してヘッド駆動回路基板(図示せず)等にそれぞ
れ接続されている。ヘッド10の送り方向を1ラインとし
た場合に、ヘッド10を更に1つ追加し、これらの一対の
ヘッドにより1ラインを2分割してカラー印画すること
もできる。
【0040】このプリンタヘッド10、及びこのプリンタ
ヘッドを使用したレーザビームプリンタ81、更にはこれ
らを用いた記録方法は、染料22をレーザ18によるレーザ
光Lで加熱、気化させて印画紙50に飛翔させ、転写して
いるので、既述した非接触方式の染料気化型レーザビー
ムプリンタについて述べたと同様の効果が得られる。
【0041】本実施例によるプリンタヘッド10及びレー
ザビームプリンタ81を用いる記録において、本発明に基
いて、転写前に液化染料22を気化させて得られる気化染
料32の液滴径を1μm以下に制御するように、液化染料
22の染料濃度を50重量%以上に調整する。
【0042】図3には、気化染料32の液滴径の観察又は
測定方法を示す。これによれば、液化染料22上の気化部
において印画紙を配しない状態で、レーザ光40を照射
し、その散乱光が生じるか否かを見る。散乱光がないと
きは、液滴径は1μm以下と超微細であることを示して
いる。
【0043】また、気化部を矢印41で示す方向からハイ
スピードカメラで撮影し、得られた画像を目視により観
察し、液滴径を測定できる。
【0044】なお、液滴径については、図4に拡大図示
するように、液化染料22は、気化直後では分子サイズ32
aのオーダー(例えば 200Å以上、2分子会合状態のと
きは500〜600 Å)のサイズを呈するが、その後に空隙1
1中で液滴化し、被記録体に移行して転写される前に
は、本発明に基づく1μm以下の径(即ち、液滴径は最
大のもので1μm)の液滴32となる。
【0045】次に、本実施例を具体的に実施した具体例
を比較例と共に説明する。
【0046】具体例1 図5及び図6に示したヘッド(転写試験器)に、記録液
として、三菱化成社製の分散染料HSR2031にレー
ザ光吸収剤として三井東圧社製のHM1225を2重量
%添加したものを 160℃で導入した。記録液は、この温
度で融解状態にあり、そのときの染料濃度は98重量%、
表面張力は33mN/mであった。なお、このヘッドにおい
て、気化部の液化染料22の厚みは10μm、開口部11の径
は80μm、一対の柱体21の対向距離は中心線間で40μm
とした。
【0047】このヘッドの転写部に、発光波長が 780nm
であって出力が20mWの半導体レーザ光を照射したとこ
ろ、1ms当たり80×80μmのエリアにマクベス濃度計で
最高濃度でOD2.2 に相当する染料を印画紙に転写する
ことができ、また、パルス幅を変えることによって 256
階調の濃度階調を得た。
【0048】また、転写部と印画紙とのギャップ部に、
印画紙のない状態で波長 800nmの半導体レーザ光を導入
したが、散乱光は見られなかった。また、気化過程の染
料をハイスピードカメラ(コダックエクタプロEM−1
012)で観察したが、直径1μm以上の液滴は見られ
なかった。なお、実際には、観察に供する顕微鏡の解像
限界のため、 0.1μm以下のものは観察不能(観察上は
識別不能)であった。
【0049】具体例2 染料として住友化学社製の分散染料ESC655を用い
る以外は具体例1と全く同様にして、転写試験を行っ
た。記録液の染料濃度は98重量%、表面張力は32mN/mで
あった。
【0050】印画紙には、1ms当たり80×80μmのエリ
アにマクベス濃度計で最高濃度でOD2.0 に相当する染
料を転写することができ、また、パルス幅を変えること
で 256階調の濃度階調を得た。
【0051】また、転写部と印画紙とのギャップ部に、
印画紙のない状態で波長 800nmの半導体レーザ光を導入
したが、散乱光は見られなかった。また、気化過程の染
料をハイスピードカメラ(同上)で観察したが、直径1
μm以上の液滴は見られなかった。
【0052】比較例1 記録液として、FoodBlack−2を5重量%含む
エチレングリコール+水(3:7)溶液を用いた。この
記録液の表面張力は50mN/mであった。
【0053】この記録液をインクジェットプリンタ(H
P DeskJet 505J)のプリンタヘッドに導
入して、20mWで通電加熱したところ、1ms当たり80×80
μmのエリアに転写することができた染料の濃度は、マ
クベス濃度計による測定で最高濃度でOD1.4 であっ
た。また、階調は全く付けることができなかった。ハイ
スピードカメラによる観察では、気化した液滴の平均粒
径は25μmであった。
【0054】比較例2 染料をクリスタルバイオレットとし、これをテトラエチ
レングリコールに溶解し、更に光吸収剤としてNK12
5(日本感光色素社製)を添加して記録液とした。混合
比としては、染料15重量%、テトラエチレングリコール
83重量%、光吸収剤2重量%とした。
【0055】このインク液を具体例1と同様のプリンタ
ヘッドに導入し、同様の条件で転写試験をしたところ、
記録液滴が噴射され、印画紙に転写された。ハイスピー
ドカメラで観察したところ、記録液滴の大きさは4μm
〜25μmの範囲にあった。従って、解像度は不十分であ
った。
【0056】比較例3 染料をアッシドブルーとし、これを水とエチレングリコ
ールの混合溶媒(水3:エチレングリコール7)に溶解
し、更に光吸収剤としてNK125(日本感光色素社
製)を添加して記録液とした。混合比としては、染料40
重量%、エチレングリコール58重量%、光吸収剤2重量
%とした。
【0057】このインク液を具体例1と同様のプリンタ
ヘッドに導入し、同様の条件で転写試験をしたところ、
記録液滴が噴射され、印画紙に転写された。ハイスピー
ドカメラで観察したところ、記録液滴の大きさは4μm
〜15μmの範囲にあった。従って、解像度は不十分であ
った。
【0058】図10〜図12は、本発明を非接触方式の染料
気化型レーザビームプリンタに適用した第2の具体例を
示すものである。
【0059】この例のプリンタヘッド10によれば、図10
に示すように、特にフルカラー用として、図1〜図2に
示した如き染料収容部を各色毎にイエロー用37Y、マゼ
ンタ用37M、シアン用37Cとして連結し、これらのそれ
ぞれに対して各色用のレーザ18Y、18M、18Cからのレ
ーザ光Lを選択的に入射させ、各色の染料を気化させ
る。
【0060】この例のプリンタヘッド10は、図11に概略
図示するように構成され、各色の染料収容部(又は染料
供給ヘッド部)37Y、37M、37Cが各レーザアレイ30
(それぞれ各色用のレーザ18Y、18M、18Cからな
る。)とユニット化されている。
【0061】また、このプリンタヘッド全体は、図10に
示すように構成することができ、例えばフルカラー用と
してイエロー、マゼンタ、シアンの各染料溜め15Y、15
M、15Cをそれぞれ共通のベース14に設け、そこから各
色の染料を12〜24個の多数のドットを形成する列状の気
化部17Y、17M、17Cに供給する。
【0062】各気化部に対しては、対応するレーザ(特
に半導体レーザチップ)18Y、18M、18Cを各12〜24個
アレイ状に配したマルチレーザアレイ30から出射される
各レーザ光を多数の集光レンズ19を配したマイクロレン
ズアレイ31によってそれぞれ集光する(36はレーザ光L
を直角方向に導くためのミラー)。
【0063】集光レンズとしては、図示したレンズ系で
もよいが、仮想線で示す1枚の径大の集光レンズ38を使
用してよい。このレンズ38は、光入射位置に応じて光出
射位置が上記の各気化部17Y、17M、17Cに相当するよ
うに屈折経路が変化するように形成されたものである。
なお、マルチレーザアレイ30は、基板33に設けたコント
ロールIC34によって駆動制御し、またヒートシンク35
によって十分に放熱できるようになっている。
【0064】プリンタ81の全体的構成は図12に示すよう
に、各色用のヘッド部37Y、37M、37Cを有するプリン
タヘッド10をY方向にスキャンし、1ライン毎にフルカ
ラーの転写を行う毎に印画紙50をX方向に所定ピッチず
つ送る。その他の構成は、図9で述べたと同様である。
【0065】この実施例では、フルカラー用として、各
色の染料気化部の液化染料の染料濃度を50重量%以上と
し、気化した液滴の径を本発明に基いて1μm以下に制
御しているので、上述したと同様に十分な濃度及び解像
度を実現でき、従ってフルカラー画像の画質を向上させ
ることができる。
【0066】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能
である。
【0067】例えば、上述した染料の濃度、気化した液
滴の径は種々にコントロールできる。
【0068】また、ヘッドやプリンタの構造や形状、そ
の駆動機構は、前記以外の適宜の構造、形状としてよ
く、ヘッドを構成する各部分の材料には、他の適宜の材
料を使用してよい。記録染料についても、マゼンタ、イ
エロー、シアンの3色としてフルカラーの記録を行うほ
か、1色のモノカラー又は白黒の記録を行うことができ
る。また、上述した例とは異なり、ヘッドを紙の上方に
配し、上方から印刷を行うタイプのプリンタとしてもよ
い。
【0069】また、上述の例のように、固体染料を一旦
液状にし、これを気化させて記録を行う他、固体染料を
レーザ光によって加熱して直接気化、即ち昇華させて記
録を行うことができるし、染料溜めに液化染料(室温に
て液状)を収容することもできる。更に、記録材は上述
した飛翔以外の現象(例えば蒸気化)によっても印画紙
へ移行させることができる。
【0070】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、記録材を気
化させて被記録体に移行させるに際し、この移行させる
記録材の液滴径を1μm以下に制御しているので、解像
度が優れ、かつ、インクシークを必要とせず、ドット内
階調が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に用いるプリンタヘッド
の概略断面図(図2のI−I線断面図)である。
【図2】同プリンタヘッドの要部の概略平面図である。
【図3】同プリンタヘッドにおいて気化した液滴の径を
観察する状態での概略断面図である。
【図4】同プリンタヘッドの要部拡大図である。
【図5】使用可能な他のプリンタヘッドの概略断面図
(図6のV−V線断面図)である。
【図6】同プリンタヘッドの要部の概略平面図である。
【図7】同プリンタヘッドの概略分解斜視図である。
【図8】同プリンタヘッドの概略裏面図である。
【図9】同プリンタを下方からみた概略斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施例に用いるプリンタヘッド
の概略分解斜視図である。
【図11】同プリンタヘッドの概略裏面図である。
【図12】同プリンタを下方からみた概略斜視図である。
【図13】従来の感熱記録ヘッドを用いたプリンタの要部
正面図である。
【符号の説明】
10・・・プリンタヘッド 11・・・空隙 13・・・開口部 14・・・ベース 15・・・染料溜め 16・・・ヒータ 17・・・気化部 18、40・・・半導体レーザ 19・・・集光レンズ(フォーカシングレンズ) 20、50・・・印画紙(被記録紙) 22・・・液化染料 27・・・染料通路(染料供給部) 30・・・レーザアレイ 31・・・マイクロレンズアレイ 32・・・気化染料 37・・・染料収容部 42・・・ヘッド送り軸 43・・・ヘッド支軸 L・・・レーザ光 X・・・紙送り方向 Y・・・ヘッドのスキャン方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材を気化させて被記録体に移行させ
    るに際し、この移行させる記録材の液滴径を1μm以下
    に制御する記録方法。
  2. 【請求項2】 気化させる前の記録液の記録材濃度を50
    重量%以上とする、請求項1に記載した記録方法。
  3. 【請求項3】 気化させる前の記録液の表面張力を35m
    N/m以下とする、請求項1又は2に記載した記録方
    法。
  4. 【請求項4】 記録材層と被記録体との間に間隙を設
    け、気化させた前記記録材を前記間隙を通して前記被記
    録体に移行させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載
    した記録方法。
  5. 【請求項5】 記録材の気化を加熱ビームの照射によっ
    て行う、請求項1〜4のいずれか1項に記載した記録方
    法。
  6. 【請求項6】 気化させる記録液を必要に応じて形成す
    る、請求項1〜4のいずれか1項に記載した記録方法。
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