JPH08258298A - 記録方法及び記録装置 - Google Patents
記録方法及び記録装置Info
- Publication number
- JPH08258298A JPH08258298A JP8754895A JP8754895A JPH08258298A JP H08258298 A JPH08258298 A JP H08258298A JP 8754895 A JP8754895 A JP 8754895A JP 8754895 A JP8754895 A JP 8754895A JP H08258298 A JPH08258298 A JP H08258298A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- recording material
- dye
- heating
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 記録すべき像の種類によって、記録用信号の
1画素当たりのパルス回数、パルス毎のプリンタヘッド
70への記録用エネルギーの量(発熱体への印加電圧)、
プリンタヘッドの走査速度、印画紙50の送りのタイミン
グ等の記録条件が異なる。制御部220 において、画像情
報は、ビデオ回路215 、A/D変換器216 を経由してデ
ィジタル信号としてメモリー217 に記憶される。文字情
報は、直接メモリーに記憶される。記録すべき像の選択
は、選択回路219 によってなされる。記録に際しては、
CPU218 の指示により、メモリーに記憶された情報に
基づいて、ヘッドコントローラ211 を経由してプリンタ
ヘッドが駆動制御される。同様にメカコントローラ212
を経由して紙送り機構210 が駆動制御される。 【効果】 互いに異なる複数種の像の記録の夫々に対応
できる記録方法及び記録装置。
1画素当たりのパルス回数、パルス毎のプリンタヘッド
70への記録用エネルギーの量(発熱体への印加電圧)、
プリンタヘッドの走査速度、印画紙50の送りのタイミン
グ等の記録条件が異なる。制御部220 において、画像情
報は、ビデオ回路215 、A/D変換器216 を経由してデ
ィジタル信号としてメモリー217 に記憶される。文字情
報は、直接メモリーに記憶される。記録すべき像の選択
は、選択回路219 によってなされる。記録に際しては、
CPU218 の指示により、メモリーに記憶された情報に
基づいて、ヘッドコントローラ211 を経由してプリンタ
ヘッドが駆動制御される。同様にメカコントローラ212
を経由して紙送り機構210 が駆動制御される。 【効果】 互いに異なる複数種の像の記録の夫々に対応
できる記録方法及び記録装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録方法及び記録装置
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラ、テレビジョン、コ
ンピュータグラフィクス等の画像記録において、モノカ
ラーの記録は勿論のこと、ハードコピーのカラー化に対
するニーズが高まっている。これに対応して、色々な方
式のプリンタが開発され、様々な分野に展開している。
ンピュータグラフィクス等の画像記録において、モノカ
ラーの記録は勿論のこと、ハードコピーのカラー化に対
するニーズが高まっている。これに対応して、色々な方
式のプリンタが開発され、様々な分野に展開している。
【0003】これらの記録方式の中で、適当なバインダ
樹脂中に高濃度の転写染料が分散してなるインク層が塗
布されたインクシートと、転写された染料を受容する染
着樹脂がコーティングされた印画紙等の被転写体とを一
定の圧力で密着させ、インクシート上に位置する感熱記
録ヘッドから画像情報に応じた熱を加え、この加熱に応
じてインクシートから染料受容層に転写染料を熱転写さ
せる方式がある。
樹脂中に高濃度の転写染料が分散してなるインク層が塗
布されたインクシートと、転写された染料を受容する染
着樹脂がコーティングされた印画紙等の被転写体とを一
定の圧力で密着させ、インクシート上に位置する感熱記
録ヘッドから画像情報に応じた熱を加え、この加熱に応
じてインクシートから染料受容層に転写染料を熱転写さ
せる方式がある。
【0004】上記の操作を例えば、減法混色の三原色で
あるイエロー、マゼンタ、シアンに分解された画像信号
についてそれぞれ繰り返すことによって、フルカラー画
像を得るようにしたいわゆる熱転写方式は、小型化、保
守が容易で、即時性を備え、銀塩カラー写真並の高品位
な画像を得る優れた技術として注目を集めてはいる。
あるイエロー、マゼンタ、シアンに分解された画像信号
についてそれぞれ繰り返すことによって、フルカラー画
像を得るようにしたいわゆる熱転写方式は、小型化、保
守が容易で、即時性を備え、銀塩カラー写真並の高品位
な画像を得る優れた技術として注目を集めてはいる。
【0005】図24は、こうした熱転写方式のプリンタの
要部の概略正面図である。このプリンタによれば、感熱
記録ヘッド(以下、サーマルヘッドと称する。)1とプ
ラテンローラ3とが対向し、これらの間に、ベースフィ
ルム4b上にインク層4aを設けたインクシート4と、
紙5b上に染着樹脂層(染料受容層)5aを設けた被記
録紙(被転写体)5とが挟着された状態で、プラテンロ
ーラ3によってサーマルヘッド1に押し付けられる。
要部の概略正面図である。このプリンタによれば、感熱
記録ヘッド(以下、サーマルヘッドと称する。)1とプ
ラテンローラ3とが対向し、これらの間に、ベースフィ
ルム4b上にインク層4aを設けたインクシート4と、
紙5b上に染着樹脂層(染料受容層)5aを設けた被記
録紙(被転写体)5とが挟着された状態で、プラテンロ
ーラ3によってサーマルヘッド1に押し付けられる。
【0006】そして、サーマルヘッド1によって選択的
に加熱されたインク層4a中のインク(転写染料)が被
転写体5の染着樹脂層5aにドット状に転写され、熱転
写記録が遂行される。このような熱転写記録には、一般
に、長手状のサーマルヘッドを被記録紙走行方向に直交
させ固定して配したライン方式や、サーマルヘッドを記
録紙走行方向に直交する方向に往復動させるシリアル方
式が採用されている。
に加熱されたインク層4a中のインク(転写染料)が被
転写体5の染着樹脂層5aにドット状に転写され、熱転
写記録が遂行される。このような熱転写記録には、一般
に、長手状のサーマルヘッドを被記録紙走行方向に直交
させ固定して配したライン方式や、サーマルヘッドを記
録紙走行方向に直交する方向に往復動させるシリアル方
式が採用されている。
【0007】ところで、本出願人は、上記した如き熱転
写記録方式の利点を生かしつつ、廃棄物及び転写エネル
ギーを低減し、プリンタを小型、軽量化するために、図
25に示すような非接触方式の染料気化型レーザビームプ
リンタを既に提案した。
写記録方式の利点を生かしつつ、廃棄物及び転写エネル
ギーを低減し、プリンタを小型、軽量化するために、図
25に示すような非接触方式の染料気化型レーザビームプ
リンタを既に提案した。
【0008】この記録方式によれば、熱溶融性の染料層
22を気化部17に有する記録ヘッド(例えばシリアル型の
プリンタヘッド)40と、気化した(或いは昇華した)染
料32を受容する受容層50aを持つ被記録体(印画紙)50
との間に1μm〜1mmの範囲の微小空隙17aを設けてい
る。
22を気化部17に有する記録ヘッド(例えばシリアル型の
プリンタヘッド)40と、気化した(或いは昇華した)染
料32を受容する受容層50aを持つ被記録体(印画紙)50
との間に1μm〜1mmの範囲の微小空隙17aを設けてい
る。
【0009】そして、レーザ光Lの照射によって、記録
ヘッド40の気化部17の染料収容部37に収容した液化染料
22をその沸点近傍まで選択的に加熱して気化させ、気化
染料32を空隙17a内で飛翔させて、気化穴23から被記録
体である印画紙50上に転写し、連続的な階調を持つ画像
を得る。この操作を減法混色の三原色であるイエロー、
マゼンタ、シアンに分解された画像信号についてそれぞ
れ繰り返すことによって、フルカラー化を達成できる。
ヘッド40の気化部17の染料収容部37に収容した液化染料
22をその沸点近傍まで選択的に加熱して気化させ、気化
染料32を空隙17a内で飛翔させて、気化穴23から被記録
体である印画紙50上に転写し、連続的な階調を持つ画像
を得る。この操作を減法混色の三原色であるイエロー、
マゼンタ、シアンに分解された画像信号についてそれぞ
れ繰り返すことによって、フルカラー化を達成できる。
【0010】なお、この記録方式では、印画紙50を記録
ヘッド40に対して例えば上方側で対向させ、気化部17の
上面付近に、レーザ18から出射されてレンズ19で集光さ
れたレーザ光Lを照射して気化染料32を上方に飛翔若し
くは移行させるのがよい。
ヘッド40に対して例えば上方側で対向させ、気化部17の
上面付近に、レーザ18から出射されてレンズ19で集光さ
れたレーザ光Lを照射して気化染料32を上方に飛翔若し
くは移行させるのがよい。
【0011】この場合、転写染料が加熱手段により空隙
17aを移動するためには、気化現象の他に、高出力レー
ザが照射された時にしばしば見られ、染料分子の結合が
効率よく切断されてそのエネルギーを利用して非常に大
きい速度でエッチングされる現象や、沸騰や爆発により
発生したガスのエネルギーを利用して非常に大きい速度
でエッチングされる現象も利用できる(こうした気化機
構以外の転写機構をアブレーションと称する:以下、同
様)。
17aを移動するためには、気化現象の他に、高出力レー
ザが照射された時にしばしば見られ、染料分子の結合が
効率よく切断されてそのエネルギーを利用して非常に大
きい速度でエッチングされる現象や、沸騰や爆発により
発生したガスのエネルギーを利用して非常に大きい速度
でエッチングされる現象も利用できる(こうした気化機
構以外の転写機構をアブレーションと称する:以下、同
様)。
【0012】また、レーザ光透過性のあるヘッドベース
14に染料溜め15を設け、ヘッドベース14上に固定した蓋
体13との間に液化染料22を収容し、ここから染料供給路
27を経て気化部17に液化染料22を供給する。この場合、
気化部17への染料の供給効率及び気化効率の向上のため
に、発熱によって生じる染料の表面張力低下による染料
逃げを防止し、毛細管現象を利用して継続的な染料の供
給及び保持を行うために、小さなビーズ21からなるビー
ズ集合体20を気化部17に設けている。
14に染料溜め15を設け、ヘッドベース14上に固定した蓋
体13との間に液化染料22を収容し、ここから染料供給路
27を経て気化部17に液化染料22を供給する。この場合、
気化部17への染料の供給効率及び気化効率の向上のため
に、発熱によって生じる染料の表面張力低下による染料
逃げを防止し、毛細管現象を利用して継続的な染料の供
給及び保持を行うために、小さなビーズ21からなるビー
ズ集合体20を気化部17に設けている。
【0013】そして、上記の空隙17aを保持し、X方向
(紙面垂直方向)に移動する印画紙50をガイドするため
に、蓋体13上に保護板(図示せず)を固定している。こ
の保護板には、上記の染料の液化状態を保持するための
ヒータが埋設されていてよいが、ここではヒータ26は染
料収容部(上記の通路27)内に配設する。
(紙面垂直方向)に移動する印画紙50をガイドするため
に、蓋体13上に保護板(図示せず)を固定している。こ
の保護板には、上記の染料の液化状態を保持するための
ヒータが埋設されていてよいが、ここではヒータ26は染
料収容部(上記の通路27)内に配設する。
【0014】固体染料収納槽41内の固形粉末状の熱溶融
性染料42は、逆止弁44によって供給口43から供給され、
ヒータ26により融解点まで加熱されて溶融(液化)され
る。この液化染料22は、ビーズ集合体20による毛細管現
象によって気化部17のビーズ集合体20の上面に定量ずつ
高速に供給される。
性染料42は、逆止弁44によって供給口43から供給され、
ヒータ26により融解点まで加熱されて溶融(液化)され
る。この液化染料22は、ビーズ集合体20による毛細管現
象によって気化部17のビーズ集合体20の上面に定量ずつ
高速に供給される。
【0015】また、このプリンタヘッドを含むプリンタ
全体は、例えばフルカラー用として図26に示すように、
イエロー、マゼンタ、シアンの各染料溜め15Y、15M、
15Cをそれぞれ共通のベース14に設けて各染料供給部又
は供給ヘッド部37Y、37M、37Cを構成し、そこから各
色の染料を12〜24個の多数のドットを形成する列状の気
化部17Y、17M、17Cに供給する。
全体は、例えばフルカラー用として図26に示すように、
イエロー、マゼンタ、シアンの各染料溜め15Y、15M、
15Cをそれぞれ共通のベース14に設けて各染料供給部又
は供給ヘッド部37Y、37M、37Cを構成し、そこから各
色の染料を12〜24個の多数のドットを形成する列状の気
化部17Y、17M、17Cに供給する。
【0016】各気化部に対しては、対応するレーザ(特
に半導体レーザチップ)18を各12〜24個アレイ状に配し
たマルチレーザアレイ30から出射される各レーザ光を多
数の集光レンズ19を配したマイクロレンズアレイ31によ
ってそれぞれ集光する(36はレーザ光Lを直角方向に導
くためのミラー)。
に半導体レーザチップ)18を各12〜24個アレイ状に配し
たマルチレーザアレイ30から出射される各レーザ光を多
数の集光レンズ19を配したマイクロレンズアレイ31によ
ってそれぞれ集光する(36はレーザ光Lを直角方向に導
くためのミラー)。
【0017】集光レンズとしては、図示したレンズ系で
もよいが、仮想線で示す1枚の径大の集光レンズ38を使
用してよい。このレンズ38は、光入射位置に応じて光出
射位置が上記の各気化部17C、17M、17Yに相当するよ
うに屈折経路が変化するように形成されたものである。
なお、マルチレーザアレイ30は、基板33に設けたコント
ロールIC34によって駆動制御し、またヒートシンク35
によって十分に放熱できるようになっている。
もよいが、仮想線で示す1枚の径大の集光レンズ38を使
用してよい。このレンズ38は、光入射位置に応じて光出
射位置が上記の各気化部17C、17M、17Yに相当するよ
うに屈折経路が変化するように形成されたものである。
なお、マルチレーザアレイ30は、基板33に設けたコント
ロールIC34によって駆動制御し、またヒートシンク35
によって十分に放熱できるようになっている。
【0018】なお、モノカラー印刷の場合は、図27に示
すように、1次元レーザアレイ30を作製し、それぞれの
レーザ素子を独立かつ並列に動作できる構造にすること
によって、簡単にビーム数の一倍以上の印刷速度が得ら
れる(例えば24ビームのレーザアレイを用いれば24倍の
速度となる)。
すように、1次元レーザアレイ30を作製し、それぞれの
レーザ素子を独立かつ並列に動作できる構造にすること
によって、簡単にビーム数の一倍以上の印刷速度が得ら
れる(例えば24ビームのレーザアレイを用いれば24倍の
速度となる)。
【0019】上記した各プリンタヘッドはいずれも、染
料収容部37を記録ドット数に対応した個数分だけ液化染
料22をドット状に収容すると共に、レーザ18も記録ドッ
ト数の各発光点を有するアレイ状に配したものである。
レーザ18に依らない上記の熱転写方式のプリンタでも、
サーマルヘッド1の加熱部も同様にドット状に配列され
ている。
料収容部37を記録ドット数に対応した個数分だけ液化染
料22をドット状に収容すると共に、レーザ18も記録ドッ
ト数の各発光点を有するアレイ状に配したものである。
レーザ18に依らない上記の熱転写方式のプリンタでも、
サーマルヘッド1の加熱部も同様にドット状に配列され
ている。
【0020】上記したように、この染料気化型レーザビ
ームプリンタによれば、記録に消費される染料について
は、その失われた分だけを染料溜めから溶融状態で気化
部へ自発的若しくは強制的に流すことにより、或いは、
適当な基体上に連続的に塗布され、その基体が転写部に
移動することにより、気化部へ連続的に供給することが
できる。これは、染料がバインダ樹脂を殆ど含有しない
ために、可能となる。従って、記録に関与する気化部
は、繰り返して多数回使用できるので、上述した熱転写
方式においてはインクシートが1回限りの使い捨てであ
るのに対し、省資源及び環境保護の面で有利である。
ームプリンタによれば、記録に消費される染料について
は、その失われた分だけを染料溜めから溶融状態で気化
部へ自発的若しくは強制的に流すことにより、或いは、
適当な基体上に連続的に塗布され、その基体が転写部に
移動することにより、気化部へ連続的に供給することが
できる。これは、染料がバインダ樹脂を殆ど含有しない
ために、可能となる。従って、記録に関与する気化部
は、繰り返して多数回使用できるので、上述した熱転写
方式においてはインクシートが1回限りの使い捨てであ
るのに対し、省資源及び環境保護の面で有利である。
【0021】また、気化型又はアブレーション型である
ために、染料層と被記録体(印画紙)とが接触しないで
記録を行え、従って、2回目以降のプリント時に上述し
た熱転写方式でみられるような染料の逆転写、混色は生
じることがないと共に、加熱部分は気化部を含むヘッド
のみとなり、上述した熱転写方式に比べて著しく消費電
力が低減する。同時に、染料の供給に上述したインクシ
ートではなく小体積の染料溜めを使用するために、プリ
ンタを小型、軽量化できる。
ために、染料層と被記録体(印画紙)とが接触しないで
記録を行え、従って、2回目以降のプリント時に上述し
た熱転写方式でみられるような染料の逆転写、混色は生
じることがないと共に、加熱部分は気化部を含むヘッド
のみとなり、上述した熱転写方式に比べて著しく消費電
力が低減する。同時に、染料の供給に上述したインクシ
ートではなく小体積の染料溜めを使用するために、プリ
ンタを小型、軽量化できる。
【0022】また、この記録方式は、染料の気化又は昇
華を利用したものであるために、上述の熱転写方式のよ
うに被記録体の染料受容層を加熱する必要がなく、イン
クシートと被記録体とを高い圧力で押し付ける必要もな
く、この点でもプリンタの小型化、軽量化に有利であ
る。そして、気化部の染料層と被記録体とが接触しない
ために、それらの間で熱融着が起こり得ないだけではな
く、染料と受容層樹脂の相溶性が小さくても記録可能で
ある。従って、染料及び受容層樹脂の設計、選択の幅が
著しく広がる。
華を利用したものであるために、上述の熱転写方式のよ
うに被記録体の染料受容層を加熱する必要がなく、イン
クシートと被記録体とを高い圧力で押し付ける必要もな
く、この点でもプリンタの小型化、軽量化に有利であ
る。そして、気化部の染料層と被記録体とが接触しない
ために、それらの間で熱融着が起こり得ないだけではな
く、染料と受容層樹脂の相溶性が小さくても記録可能で
ある。従って、染料及び受容層樹脂の設計、選択の幅が
著しく広がる。
【0023】また、染料の気化(或いは昇華)のための
熱エネルギー供給源として、光源に半導体レーザ18を用
いることを基本としているが、半導体レーザは電力から
光への変換効率が高く、その上、指向性、集光性に優れ
ているので、染料の熱エネルギー伝達効率も非常に高
い。従って、従来方式(上記のサーマルヘッドによる熱
転写やインクジェット)に比べてトータルのエネルギー
利用効率が格段に高くなり、小型化や省電力化に有利に
なるという特徴も有する。
熱エネルギー供給源として、光源に半導体レーザ18を用
いることを基本としているが、半導体レーザは電力から
光への変換効率が高く、その上、指向性、集光性に優れ
ているので、染料の熱エネルギー伝達効率も非常に高
い。従って、従来方式(上記のサーマルヘッドによる熱
転写やインクジェット)に比べてトータルのエネルギー
利用効率が格段に高くなり、小型化や省電力化に有利に
なるという特徴も有する。
【0024】さらに、従来のインクジェット方式のカラ
ープリンタでは、階調表現が難しいが、半導体レーザは
出力パワーやパルス幅等の制御が容易であるため、上記
の記録方式では簡単に多階調表現が実現できる。即ち、
カラービデオカメラ等で作りだされた電気的な画像を半
導体レーザによって画像信号に応じた染料転写に変換
し、銀塩写真に匹敵する少なくとも1色当たり 128階調
を持つフルカラー画像を形成することができる。
ープリンタでは、階調表現が難しいが、半導体レーザは
出力パワーやパルス幅等の制御が容易であるため、上記
の記録方式では簡単に多階調表現が実現できる。即ち、
カラービデオカメラ等で作りだされた電気的な画像を半
導体レーザによって画像信号に応じた染料転写に変換
し、銀塩写真に匹敵する少なくとも1色当たり 128階調
を持つフルカラー画像を形成することができる。
【0025】なお、この染料気化型の記録方法に適した
転写体としてのヘッド40は、転写時に瞬間的に加わる熱
量に対して十分耐える性質と、気化部(転写部)へ毛細
管現象により自発的に液状の染料を供給するための表面
積が大きくかつ転写時にも強固に染料を保持することの
できる構造(図25での20)とを有することが好ましい。
また、適当な保温装置を設けることによって、融点が室
温以上である染料又は染料混合物の使用も可能になる。
転写体としてのヘッド40は、転写時に瞬間的に加わる熱
量に対して十分耐える性質と、気化部(転写部)へ毛細
管現象により自発的に液状の染料を供給するための表面
積が大きくかつ転写時にも強固に染料を保持することの
できる構造(図25での20)とを有することが好ましい。
また、適当な保温装置を設けることによって、融点が室
温以上である染料又は染料混合物の使用も可能になる。
【0026】また、この記録方法に適した転写染料は、
適当な気化速度又はアブレーション速度を有し、単独若
しくは混合状態で 200℃以下において流動状態を示し、
かつ必要十分な耐熱性を具備していれば、どのような染
料でもよい。具体的には、分散染料、油溶性染料、塩基
性染料、酸性染料などが挙げられる。特に、アブレーシ
ョン機構が気化機構よりも優位を占める場合は、直接染
料のように分子量が大きくて気化速度が小さい染料や、
カーボンブラックや顔料でさえも転写は可能である。融
点が室温以上にある染料でも、染料同士を混合すること
により、或いは染料と揮発性の低分子量物質を混合する
ことにより、融点は低下する。
適当な気化速度又はアブレーション速度を有し、単独若
しくは混合状態で 200℃以下において流動状態を示し、
かつ必要十分な耐熱性を具備していれば、どのような染
料でもよい。具体的には、分散染料、油溶性染料、塩基
性染料、酸性染料などが挙げられる。特に、アブレーシ
ョン機構が気化機構よりも優位を占める場合は、直接染
料のように分子量が大きくて気化速度が小さい染料や、
カーボンブラックや顔料でさえも転写は可能である。融
点が室温以上にある染料でも、染料同士を混合すること
により、或いは染料と揮発性の低分子量物質を混合する
ことにより、融点は低下する。
【0027】また、この記録方法に適した印画紙は、転
写染料と適当な相溶性を有し、転写染料を容易に受容し
て染料本来の発色を促進し、かつ染料を固定する作用が
あれば、どのような印画紙でもよい。例えば、分散染料
に対しては、分散染料と相溶性の良いポリエステル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アセテート樹脂等を表面にコ
ートした紙などが好ましい。印画紙に転写された染料の
定着は、転写後の画像を加温して、表面の転写染料を受
像層内部に浸透させる方式も可能である。
写染料と適当な相溶性を有し、転写染料を容易に受容し
て染料本来の発色を促進し、かつ染料を固定する作用が
あれば、どのような印画紙でもよい。例えば、分散染料
に対しては、分散染料と相溶性の良いポリエステル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アセテート樹脂等を表面にコ
ートした紙などが好ましい。印画紙に転写された染料の
定着は、転写後の画像を加温して、表面の転写染料を受
像層内部に浸透させる方式も可能である。
【0028】染料転写方式の加熱手段は、大別して、熱
ヘッドによる方法と、レーザ光と、レーザ光の波長領域
を含む波長領域に吸収を示し、光エネルギーを熱エネル
ギーに変換する材料(光熱変換体)(図示せず)とレー
ザ光とを組み合わせる方法とが挙げられる。
ヘッドによる方法と、レーザ光と、レーザ光の波長領域
を含む波長領域に吸収を示し、光エネルギーを熱エネル
ギーに変換する材料(光熱変換体)(図示せず)とレー
ザ光とを組み合わせる方法とが挙げられる。
【0029】レーザ光を使用する場合には、解像度が著
しく向上すると共に、レーザ光密度を光学系で大きくす
ることにより集中的な加熱が可能となり、到達温度が上
がり、この結果、熱効率が向上するという特徴がある。
特に、マルチレーザを使用することによって、1画面を
転写する時間は大幅に短縮される。
しく向上すると共に、レーザ光密度を光学系で大きくす
ることにより集中的な加熱が可能となり、到達温度が上
がり、この結果、熱効率が向上するという特徴がある。
特に、マルチレーザを使用することによって、1画面を
転写する時間は大幅に短縮される。
【0030】但し、光熱変換体は、連続的に光エネルギ
ーのレーザ光を吸収するために耐熱性を十分に満足する
ものでなければならない。従って、この方式に用いる光
熱変換体としては、レーザの発光波長に一致する吸収を
示す金属薄膜、金属薄膜と高誘電率を持つセラミック薄
膜との2層膜等の薄膜系光吸収体を直接転写部に設ける
他に、カーボンブラック、金属微粒子等の微粒子系光吸
収体や、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色
素、シアニン系色素、アントラキノン系色素等の有機系
色素又は有機金属系色素等の如く耐熱性の優れた染料又
は顔料を転写染料に均一に分散して使用してもよい。
ーのレーザ光を吸収するために耐熱性を十分に満足する
ものでなければならない。従って、この方式に用いる光
熱変換体としては、レーザの発光波長に一致する吸収を
示す金属薄膜、金属薄膜と高誘電率を持つセラミック薄
膜との2層膜等の薄膜系光吸収体を直接転写部に設ける
他に、カーボンブラック、金属微粒子等の微粒子系光吸
収体や、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色
素、シアニン系色素、アントラキノン系色素等の有機系
色素又は有機金属系色素等の如く耐熱性の優れた染料又
は顔料を転写染料に均一に分散して使用してもよい。
【0031】
【発明に至る経過】また、本出願人は、インクシート及
び感熱ヘッドを必要としないで、省電力、小型化及び低
コストを図った他の昇華型カラービデオプリンタを特願
平5−236541号、特願平4−300587号、特願平5−1124
1 号、特願平5−12106 号等において提案している。
び感熱ヘッドを必要としないで、省電力、小型化及び低
コストを図った他の昇華型カラービデオプリンタを特願
平5−236541号、特願平4−300587号、特願平5−1124
1 号、特願平5−12106 号等において提案している。
【0032】このプリンタの類似構造を図28〜図32によ
って具体的に説明する(但し、図25のヘッドと共通する
部分には共通符号を付す。)と、ヘッド部60は、分散染
料としての固形粉末状の昇華染料42を収納する染料槽41
と、下側に位置する高強度材からなる耐摩耗性の保護層
61と、中央に位置するスペーサ62と、上側に位置するヘ
ッドベース63とによって構成されている。なお、図29
は、図28とは上下を逆にして示したものである。
って具体的に説明する(但し、図25のヘッドと共通する
部分には共通符号を付す。)と、ヘッド部60は、分散染
料としての固形粉末状の昇華染料42を収納する染料槽41
と、下側に位置する高強度材からなる耐摩耗性の保護層
61と、中央に位置するスペーサ62と、上側に位置するヘ
ッドベース63とによって構成されている。なお、図29
は、図28とは上下を逆にして示したものである。
【0033】そして更に、染料収納槽41内の固形粉末状
の昇華染料42を加熱液化して導く液化染料供給路64と、
この液化染料供給路64に沿って所定間隔毎に複数配置さ
れ、この液化染料供給路64から供給された液化分散染料
22を気化熱によって気化させる各気化部17と、この気化
部内にて染料22の液面下に設けた気化用発熱体65と、そ
れを支える断熱材(ブロック)66と、発熱体65上におい
て染料22の保持及び供給を行う多孔性構造体である小柱
体80の群とを有している。断熱材66の両側面には発熱体
の電極65A、65Bが設けられ、図示省略した構造を介し
て取り出されている(但し、ヒータ68との間の絶縁構造
は図示省略)。
の昇華染料42を加熱液化して導く液化染料供給路64と、
この液化染料供給路64に沿って所定間隔毎に複数配置さ
れ、この液化染料供給路64から供給された液化分散染料
22を気化熱によって気化させる各気化部17と、この気化
部内にて染料22の液面下に設けた気化用発熱体65と、そ
れを支える断熱材(ブロック)66と、発熱体65上におい
て染料22の保持及び供給を行う多孔性構造体である小柱
体80の群とを有している。断熱材66の両側面には発熱体
の電極65A、65Bが設けられ、図示省略した構造を介し
て取り出されている(但し、ヒータ68との間の絶縁構造
は図示省略)。
【0034】保護層61は、印画紙50に軽圧で接触する際
に各気化部17の気化穴23内に汚れや塵、埃や異物等が混
入するのを防止する機能を有しており、熱伝導率がよ
く、耐熱性、耐摩耗性に優れたタンタル等の金属系やガ
ラス系の材料によって形成されている。また、保護層61
には、各気化部17の気化穴23の一部になる四角柱状の複
数の穴61aをエッチング技術等の微細加工により形成し
てある。
に各気化部17の気化穴23内に汚れや塵、埃や異物等が混
入するのを防止する機能を有しており、熱伝導率がよ
く、耐熱性、耐摩耗性に優れたタンタル等の金属系やガ
ラス系の材料によって形成されている。また、保護層61
には、各気化部17の気化穴23の一部になる四角柱状の複
数の穴61aをエッチング技術等の微細加工により形成し
てある。
【0035】スペーサ62は、例えばガラス系やセラミッ
ク系、ポリエチレン系樹脂、タンタル等の金属系で形成
され、材料や厚み及びその組み合わせにより、液化分散
染料22の溶融温度の調整と、保護層61への伝熱による印
画紙50の染料受容層50aの温度の調整とを行う機能を有
している。
ク系、ポリエチレン系樹脂、タンタル等の金属系で形成
され、材料や厚み及びその組み合わせにより、液化分散
染料22の溶融温度の調整と、保護層61への伝熱による印
画紙50の染料受容層50aの温度の調整とを行う機能を有
している。
【0036】なお、印画紙50は、実際には、セルロース
系の樹脂などによって形成され、分散染料を吸収する染
料受容層50aと、ベース材50bとからなっている。ベー
ス材50bは、耐熱性が強く、非吸湿性の良いポリプロピ
レン層と、ベース紙と、ポリプロピレン層に対するバラ
ンスをとり、印画紙50が反らないようにするための別の
ポリプロピレン層とが積層された構造になっており、ま
た光吸収層(これは省略可能である。)が設けられてい
てもよい。
系の樹脂などによって形成され、分散染料を吸収する染
料受容層50aと、ベース材50bとからなっている。ベー
ス材50bは、耐熱性が強く、非吸湿性の良いポリプロピ
レン層と、ベース紙と、ポリプロピレン層に対するバラ
ンスをとり、印画紙50が反らないようにするための別の
ポリプロピレン層とが積層された構造になっており、ま
た光吸収層(これは省略可能である。)が設けられてい
てもよい。
【0037】スペーサ62には、図28、図29、図31に示す
ように、各気化部17の気化穴23の一部になる四角柱状の
複数の穴62aをそれぞれ形成していると共に、染料収納
槽41(イエロー用41Y、マゼンタ用41M、シアン用41
C)側からヘッドベース63の他端側に延びて各気化部17
の気化穴23に連通する複数の溝穴(染料供給路)64を形
成している。
ように、各気化部17の気化穴23の一部になる四角柱状の
複数の穴62aをそれぞれ形成していると共に、染料収納
槽41(イエロー用41Y、マゼンタ用41M、シアン用41
C)側からヘッドベース63の他端側に延びて各気化部17
の気化穴23に連通する複数の溝穴(染料供給路)64を形
成している。
【0038】更に、保護層61とスペーサ62との間には染
料液止め層67が設けられている。この染料液止め層67
は、耐熱性があって化学的に安定しているフッ素系やシ
リコン系の樹脂材料によって形成され、液化分散染料22
が保護層61の壁面を経由して外部へ漏れて印画紙50の染
料受容層50aに付着するのを防止するものである。
料液止め層67が設けられている。この染料液止め層67
は、耐熱性があって化学的に安定しているフッ素系やシ
リコン系の樹脂材料によって形成され、液化分散染料22
が保護層61の壁面を経由して外部へ漏れて印画紙50の染
料受容層50aに付着するのを防止するものである。
【0039】また、図28、図29、図30に示すように、液
止め層67には、各気化部17の気化穴23の一部になる四角
柱状の複数の穴67aをそれぞれ形成している。なお、保
護層61と染料液止め層67とスペーサ62とは、耐熱性があ
る接着剤でそれぞれ接着されている。
止め層67には、各気化部17の気化穴23の一部になる四角
柱状の複数の穴67aをそれぞれ形成している。なお、保
護層61と染料液止め層67とスペーサ62とは、耐熱性があ
る接着剤でそれぞれ接着されている。
【0040】ヘッドベース63は、融点が高く、熱成形性
がなく、低熱伝導性である例えばガラス、セラミックス
等によってなるべく薄く形成されている。また、図28に
示すように、ヘッドベース63の各染料収納槽41側には、
各液化染料供給路64に連通する供給口(接続穴)43を形
成している。
がなく、低熱伝導性である例えばガラス、セラミックス
等によってなるべく薄く形成されている。また、図28に
示すように、ヘッドベース63の各染料収納槽41側には、
各液化染料供給路64に連通する供給口(接続穴)43を形
成している。
【0041】更に、ヘッドベース63の各液化染料供給路
64側の面には、各染料槽41内まで板状のヒータ(発熱
体)68を取り付けている。このヒータ68は、例えばカー
ボン又はシリコン系化合物で形成され、通電により50℃
〜300 ℃の熱を発して固形粉末状の分散染料42を液化す
ると共に、液化状態で保温する機能を有する。
64側の面には、各染料槽41内まで板状のヒータ(発熱
体)68を取り付けている。このヒータ68は、例えばカー
ボン又はシリコン系化合物で形成され、通電により50℃
〜300 ℃の熱を発して固形粉末状の分散染料42を液化す
ると共に、液化状態で保温する機能を有する。
【0042】図28に示すように、ヒータ68の一方の端部
は、上方に垂直に折り曲げられて各染料収納槽41内に挿
入されていると共に、その他方の端部は各液化染料供給
路64の終端部側まで伸びている。また、図32に示すよう
に、ヒータ68はヘッドベース63の全面に配置されてお
り、スペーサ62及び保護層61を保温して印画紙50の染料
受容層50aも加熱できるようになっている。
は、上方に垂直に折り曲げられて各染料収納槽41内に挿
入されていると共に、その他方の端部は各液化染料供給
路64の終端部側まで伸びている。また、図32に示すよう
に、ヒータ68はヘッドベース63の全面に配置されてお
り、スペーサ62及び保護層61を保温して印画紙50の染料
受容層50aも加熱できるようになっている。
【0043】図28〜図32に示した上記のプリンタヘッド
60によれば、図25〜図27に示したプリンタヘッド40で述
べた特長を有している上に、このプリンタヘッド40と比
較すると、以下に述べるような利点を有している。
60によれば、図25〜図27に示したプリンタヘッド40で述
べた特長を有している上に、このプリンタヘッド40と比
較すると、以下に述べるような利点を有している。
【0044】まず、各気化部17における気化のための染
料加熱は、レーザ光Lを使用するのではなく、各気化部
に設けた発熱体65の発熱によって行っているので、高価
な半導体レーザ(特に並列に複数本設けるマルチレーザ
アレイ)の代わりに低コストの発熱体の使用が可能とな
り、また、気化効率はレーザの電気光変換効率に依存せ
ずにヒータの発熱を直接利用することになり、全体とし
ての効率が向上する。
料加熱は、レーザ光Lを使用するのではなく、各気化部
に設けた発熱体65の発熱によって行っているので、高価
な半導体レーザ(特に並列に複数本設けるマルチレーザ
アレイ)の代わりに低コストの発熱体の使用が可能とな
り、また、気化効率はレーザの電気光変換効率に依存せ
ずにヒータの発熱を直接利用することになり、全体とし
ての効率が向上する。
【0045】しかしながら、本発明者がプリンタヘッド
70について検討を加えた結果、次に述べるような改善す
べき点が残されていることを見出した。
70について検討を加えた結果、次に述べるような改善す
べき点が残されていることを見出した。
【0046】記録しようとする像には、写真や絵画等の
画像と、文字からなる文書等との2種類の像がある。前
者は階調性の(軟調な)像であり、後者はモノカラー
(多くは白黒)のコントラストの強い(硬調な)像であ
る。記録された像の1画素の濃度は、一定の濃度範囲で
は染料付着量に比例し、この染料付着量は1画素につい
ての記録時間に比例する。図33(a)は前者の像を記録
する際の1画素についての染料付着量による記録濃度の
変化を示すグラフ、同図(b)は後者の像を記録する際
の同様のグラフである。
画像と、文字からなる文書等との2種類の像がある。前
者は階調性の(軟調な)像であり、後者はモノカラー
(多くは白黒)のコントラストの強い(硬調な)像であ
る。記録された像の1画素の濃度は、一定の濃度範囲で
は染料付着量に比例し、この染料付着量は1画素につい
ての記録時間に比例する。図33(a)は前者の像を記録
する際の1画素についての染料付着量による記録濃度の
変化を示すグラフ、同図(b)は後者の像を記録する際
の同様のグラフである。
【0047】像の階調度は、図33の曲線の直線部分の傾
斜角(α1 又はα2 )の正接によって表され、この値は
ガンマ(γ)と呼ばれている。軟調な像を記録するとき
は、γ1 は tanα1 であり、硬調な像を記録するとき
は、γ2 は tanα2 である。そして、α1 <α2 であ
り、従ってγ1 <γ2 である。図33から判るように、軟
調な像を記録するときは、硬調な像を記録するときより
も記録に長時間を要する(記録速度が遅くなる)。
斜角(α1 又はα2 )の正接によって表され、この値は
ガンマ(γ)と呼ばれている。軟調な像を記録するとき
は、γ1 は tanα1 であり、硬調な像を記録するとき
は、γ2 は tanα2 である。そして、α1 <α2 であ
り、従ってγ1 <γ2 である。図33から判るように、軟
調な像を記録するときは、硬調な像を記録するときより
も記録に長時間を要する(記録速度が遅くなる)。
【0048】ところで、従来のプリンタヘッドをも含め
て前記のプリンタヘッドは、硬調な像を記録するための
ものと、軟調な像を記録するためのものとに大別されて
いて、これらは、たかだか記録濃度を全般に補正できる
だけである。従って、このようなプリンタヘッドを搭載
したプリンタも、硬調な像を記録するためのものと、軟
調な像を記録するためのものとに大別されており、両者
の像に対応できるようにはなっていない。
て前記のプリンタヘッドは、硬調な像を記録するための
ものと、軟調な像を記録するためのものとに大別されて
いて、これらは、たかだか記録濃度を全般に補正できる
だけである。従って、このようなプリンタヘッドを搭載
したプリンタも、硬調な像を記録するためのものと、軟
調な像を記録するためのものとに大別されており、両者
の像に対応できるようにはなっていない。
【0049】このため、写真や絵画のような階調性のあ
る像を記録する必要と、文書や表のようなコントラスト
の強い像を記録する(例えばワードプロセッサやコンピ
ュータグラフィック)必要とがある場合は、互いにガン
マを異にし、夫々の像に適応した2台のプリンタを用意
せねばならない。これでは、プリンタの占有面積が大き
くなり、設備費も嵩む。
る像を記録する必要と、文書や表のようなコントラスト
の強い像を記録する(例えばワードプロセッサやコンピ
ュータグラフィック)必要とがある場合は、互いにガン
マを異にし、夫々の像に適応した2台のプリンタを用意
せねばならない。これでは、プリンタの占有面積が大き
くなり、設備費も嵩む。
【0050】また、写真や絵画のような階調性のある像
を所定の領域に記録し、他の領域に文字等からなるコン
トラストの強い像を記録する場合や、前者の像の所定位
置に後者の像を重ねて記録する場合は、第一のプリンタ
を使用して第一の記録を行い、この第一の像が記録され
た記録紙に、第一のプリンタとは別の第二のプリンタを
使用して第二の像を記録するという、2回の記録を行わ
ねばならない。
を所定の領域に記録し、他の領域に文字等からなるコン
トラストの強い像を記録する場合や、前者の像の所定位
置に後者の像を重ねて記録する場合は、第一のプリンタ
を使用して第一の記録を行い、この第一の像が記録され
た記録紙に、第一のプリンタとは別の第二のプリンタを
使用して第二の像を記録するという、2回の記録を行わ
ねばならない。
【0051】このように、2種類の像を別々の2台のプ
リンタを使用して1つの合成像を記録しようとすると、
プリンタの精度の制約から、2種類の像の位置関係が正
確にはならず、位置ずれが起こって良質な合成像が得ら
れ難い。
リンタを使用して1つの合成像を記録しようとすると、
プリンタの精度の制約から、2種類の像の位置関係が正
確にはならず、位置ずれが起こって良質な合成像が得ら
れ難い。
【0052】更に、2台のプリンタを用意する必要があ
るため、オペレータは2台のプリンタの間を行ったり来
たりせねばならず、操作が面倒である。
るため、オペレータは2台のプリンタの間を行ったり来
たりせねばならず、操作が面倒である。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたものであって、互いに異なる複数種の
像の記録の夫々に対応できる記録方法及び記録装置を提
供することを目的としている。
に鑑みてなされたものであって、互いに異なる複数種の
像の記録の夫々に対応できる記録方法及び記録装置を提
供することを目的としている。
【0054】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録材を加熱
することにより被記録体へ移行させて記録を行うに際
し、加熱エネルギーに対応する移行量が異なる複数種の
記録の少なくとも1つ又は全部を1種の記録装置によっ
て選択的に行う記録方法に係る。
することにより被記録体へ移行させて記録を行うに際
し、加熱エネルギーに対応する移行量が異なる複数種の
記録の少なくとも1つ又は全部を1種の記録装置によっ
て選択的に行う記録方法に係る。
【0055】本発明において、コントラストが大きい記
録を行うときの加熱エネルギーを、階調性を必要とする
記録を行うときの加熱エネルギーよりも大きくすること
が望ましい。
録を行うときの加熱エネルギーを、階調性を必要とする
記録を行うときの加熱エネルギーよりも大きくすること
が望ましい。
【0056】上記において、加熱エネルギーの制御によ
ってコントラスト及び階調性をコントロールするのが望
ましい。
ってコントラスト及び階調性をコントロールするのが望
ましい。
【0057】上記において、加熱エネルギーをパルスと
して記録材加熱手段により生ぜしめ、パルス電圧を大き
くしてコントラストが大きい記録を行い、パルス数を変
調して階調性が要求される記録を行うことができる。
して記録材加熱手段により生ぜしめ、パルス電圧を大き
くしてコントラストが大きい記録を行い、パルス数を変
調して階調性が要求される記録を行うことができる。
【0058】上記において、パルス数によってコントラ
スト及び階調性を制御することができる。
スト及び階調性を制御することができる。
【0059】また、上記において、コントラストが大き
い記録を行うためのパルスと、階調性が要求される記録
を行うためのパルスとを、別個の若しくは共通のシーケ
ンスにおいて記録材加熱手段に印加することが望まし
い。
い記録を行うためのパルスと、階調性が要求される記録
を行うためのパルスとを、別個の若しくは共通のシーケ
ンスにおいて記録材加熱手段に印加することが望まし
い。
【0060】また、本発明において、記録材収容部を、
この記録材収容部に対向する被記録体に対して相対的に
移動させながら記録を行うことが望ましい。
この記録材収容部に対向する被記録体に対して相対的に
移動させながら記録を行うことが望ましい。
【0061】また、本発明において、1画素当たりのパ
ルス数を少なくするときは記録材収容部の相対的移動を
速くし、1画素当たりのパルス数を変化させるときは記
録材収容部の相対的移動を遅くすることが望ましい。
ルス数を少なくするときは記録材収容部の相対的移動を
速くし、1画素当たりのパルス数を変化させるときは記
録材収容部の相対的移動を遅くすることが望ましい。
【0062】更に、本発明において、発熱体に電圧を印
加して記録材を加熱することができる。
加して記録材を加熱することができる。
【0063】上記に替えて、レーザ光を照射して記録材
を加熱することもできる。
を加熱することもできる。
【0064】本発明はまた、加熱エネルギーに対応する
記録材移行量が異なる複数種の記録の少なくとも1つ又
は全部を選択的に行うための制御手段を有する記録装置
をも提供するものである。
記録材移行量が異なる複数種の記録の少なくとも1つ又
は全部を選択的に行うための制御手段を有する記録装置
をも提供するものである。
【0065】上記において、記録材収容部と、この記録
材収容部に対向する被記録体に対し前記記録材収容部を
相対的に移動させる駆動手段とを具備することが望まし
い。
材収容部に対向する被記録体に対し前記記録材収容部を
相対的に移動させる駆動手段とを具備することが望まし
い。
【0066】上記において、制御手段が、記録すべき像
の階調度に対応して記録材収容部の相対的移動の速度を
制御するように構成されていることが望ましい。
の階調度に対応して記録材収容部の相対的移動の速度を
制御するように構成されていることが望ましい。
【0067】また、本発明において、コントラストが大
きい記録を行うための入力と;階調性が要求される記録
を行うための入力とを夫々記憶する記憶部と;この記憶
部を制御する中央処理ユニットと;前記記憶部の記憶情
報に基づいて前記中央処理ユニットによって制御される
コントローラと;このコントローラによって駆動制御さ
れる駆動手段と;を有することが望ましい。
きい記録を行うための入力と;階調性が要求される記録
を行うための入力とを夫々記憶する記憶部と;この記憶
部を制御する中央処理ユニットと;前記記憶部の記憶情
報に基づいて前記中央処理ユニットによって制御される
コントローラと;このコントローラによって駆動制御さ
れる駆動手段と;を有することが望ましい。
【0068】また、本発明において、液状記録材が被記
録体へ飛翔して記録がなされるように、記録部が記録材
飛翔用構造体として構成されていることが望ましい。
録体へ飛翔して記録がなされるように、記録部が記録材
飛翔用構造体として構成されていることが望ましい。
【0069】また、本発明において、記録材供給構造部
上に記録材飛翔用構造体が一体に設けられている構造と
するのが、装置製造上で有利である。
上に記録材飛翔用構造体が一体に設けられている構造と
するのが、装置製造上で有利である。
【0070】また、本発明において、記録材飛翔用構造
体が記録材収容部内に取付けられている構造とすること
もできる。
体が記録材収容部内に取付けられている構造とすること
もできる。
【0071】また、本発明において、液状記録材を加熱
して飛翔させるたの発熱体が記録材飛翔用構造体に設け
られているように構成することが望ましい。
して飛翔させるたの発熱体が記録材飛翔用構造体に設け
られているように構成することが望ましい。
【0072】また、本発明において、記録材飛翔用構造
体の液状記録材を加熱ビームにより加熱して飛翔させる
ように構成することもできる。
体の液状記録材を加熱ビームにより加熱して飛翔させる
ように構成することもできる。
【0073】また、本発明において、毛細管現象によっ
て液状記録材を開口側に供給しかつ保持するように記録
材飛翔用構造体が構成されていることが望ましい。
て液状記録材を開口側に供給しかつ保持するように記録
材飛翔用構造体が構成されていることが望ましい。
【0074】また、本発明において、毛細管現象を生ず
る多孔性構造物が記録材飛翔用構造体に設けられている
ように構成することが望ましい。
る多孔性構造物が記録材飛翔用構造体に設けられている
ように構成することが望ましい。
【0075】また、本発明において、多孔性構造体が小
柱体の集合体によって形成されていることが望ましい。
柱体の集合体によって形成されていることが望ましい。
【0076】また、本発明において、液状記録材が、気
化又はアブレーションして前記液状記録材と非接触状態
で対向配置された被記録体へ飛翔するようにした記録装
置とすることが望ましい。
化又はアブレーションして前記液状記録材と非接触状態
で対向配置された被記録体へ飛翔するようにした記録装
置とすることが望ましい。
【0077】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、本
発明が以下の実施例に限定されるものではないことは勿
論である。
発明が以下の実施例に限定されるものではないことは勿
論である。
【0078】先ず、プリンタヘッドの要部について説明
する。図13はプリンタヘッドの底面図(図14のXIII−XI
II線断面図)、図14は図13のXIV−XIV 線断面図であ
る。
する。図13はプリンタヘッドの底面図(図14のXIII−XI
II線断面図)、図14は図13のXIV−XIV 線断面図であ
る。
【0079】液化染料22は、染料供給路84から染料導入
口84’を経由して気化部77に供給される。染料供給路84
及び染料導入口84’はスペーサ82に形成されている。
口84’を経由して気化部77に供給される。染料供給路84
及び染料導入口84’はスペーサ82に形成されている。
【0080】このプリンタヘッド70の染料気化部77にお
いては、厚さが20μm以下、例えば6〜15μmのSiO
2 層からなる絶縁板73に染料収容部87が凹状に形成さ
れ、この収容部に絶縁板73の微細加工による幅及び径が
10μm以下(例えば1〜2μm)、間隔が20μm以下
(例えば1〜2μm)、高さが20μm以下(例えば6〜
15μm)の微細な小円柱状の小柱体80の群が気化構造体
101 の一部として設けられている。
いては、厚さが20μm以下、例えば6〜15μmのSiO
2 層からなる絶縁板73に染料収容部87が凹状に形成さ
れ、この収容部に絶縁板73の微細加工による幅及び径が
10μm以下(例えば1〜2μm)、間隔が20μm以下
(例えば1〜2μm)、高さが20μm以下(例えば6〜
15μm)の微細な小円柱状の小柱体80の群が気化構造体
101 の一部として設けられている。
【0081】この小柱体80は、収容部87の底面からその
上面に至るまでの高さに設けられ、かつ、各小柱体間に
は微小空隙92を有しており、この空隙によって全体とし
て多孔性構造を構成している。空隙92は、その毛細管作
用によって収容部87内で液化染料22を保持すると同時
に、プリンタの1ドット分の時系列的動作に必要な十分
な量の液化染料22を上方(気化面又は液面)へ供給する
作用をなすものである。
上面に至るまでの高さに設けられ、かつ、各小柱体間に
は微小空隙92を有しており、この空隙によって全体とし
て多孔性構造を構成している。空隙92は、その毛細管作
用によって収容部87内で液化染料22を保持すると同時
に、プリンタの1ドット分の時系列的動作に必要な十分
な量の液化染料22を上方(気化面又は液面)へ供給する
作用をなすものである。
【0082】そして、この小柱体80の群は左右の2つに
分けられ、その中間の小柱体のない領域において染料収
容部87の底面に厚さが例えば1μmの発熱体75が局部的
に矩形状に設けられている。従って、発熱体75は小柱体
80とは別々の領域に互いに分離して設けられている。そ
して、発熱体75は、次のような位置に配されている。
分けられ、その中間の小柱体のない領域において染料収
容部87の底面に厚さが例えば1μmの発熱体75が局部的
に矩形状に設けられている。従って、発熱体75は小柱体
80とは別々の領域に互いに分離して設けられている。そ
して、発熱体75は、次のような位置に配されている。
【0083】即ち、気化構造体101 において発熱体75
が、ベース材としてのスペーサ82の表面82Aを部分的に
突出させてなる幅細の突出部82Bの上面82Cに設けられ
ている。従って、小柱体80とスペーサ表面82Aとの中間
高さhのレベルに設けられている。突出部分82Bはスペ
ーサ82と一体のものであり、その上面82Cと同じ高さレ
ベルhにおいて発熱体75の一対の電極94、95が設けられ
ている。
が、ベース材としてのスペーサ82の表面82Aを部分的に
突出させてなる幅細の突出部82Bの上面82Cに設けられ
ている。従って、小柱体80とスペーサ表面82Aとの中間
高さhのレベルに設けられている。突出部分82Bはスペ
ーサ82と一体のものであり、その上面82Cと同じ高さレ
ベルhにおいて発熱体75の一対の電極94、95が設けられ
ている。
【0084】発熱体75はカーボンやポリシリコン等のシ
リコン系化合物で、その両側には一対のアルミニウム電
極94と95が設けられている。
リコン系化合物で、その両側には一対のアルミニウム電
極94と95が設けられている。
【0085】ヘッドコントローラ211 から、電極94−95
間にマトリックス駆動によって画像信号に基づく信号電
圧が印加され、これによる通電で発熱体75において50〜
500℃の発熱を生じ、この熱で液化染料22を効率良く加
熱して気化させるものである。そして、絶縁板73下に石
英ガラスからなるスペーサ82が一体化して設けられてい
るために、スペーサ82が断熱材として作用し、上記の発
熱体75による熱は効率よく染料の加熱に用いられる。
間にマトリックス駆動によって画像信号に基づく信号電
圧が印加され、これによる通電で発熱体75において50〜
500℃の発熱を生じ、この熱で液化染料22を効率良く加
熱して気化させるものである。そして、絶縁板73下に石
英ガラスからなるスペーサ82が一体化して設けられてい
るために、スペーサ82が断熱材として作用し、上記の発
熱体75による熱は効率よく染料の加熱に用いられる。
【0086】スペーサ82には、液化染料22の供給通路84
が形成され、これが染料導入口84’として染料収容部87
の底面に開口している。従って、液化染料22は、連続的
に通路84及び導入口84’を介して染料収容部87内に導入
され、気化構造体101 へ供給されることになる。
が形成され、これが染料導入口84’として染料収容部87
の底面に開口している。従って、液化染料22は、連続的
に通路84及び導入口84’を介して染料収容部87内に導入
され、気化構造体101 へ供給されることになる。
【0087】スペーサ82上に、多孔性構造体である小柱
体80の群と発熱体75とが互いに分離されてそれぞれ設け
られている(しかも、下地に断熱材としても機能するス
ペーサ82が存在している)ので、発熱体75から生じる熱
は多孔性構造体へは実質的に逃げること(周囲への放熱
又は熱放出が生じること)はなく、また、発熱体75の表
面はその上に多孔性構造体は存在していないために染料
22の加熱に直接用いられ、十分に活用できることにな
る。これによって、発熱体75による染料22に対する加熱
効率を高め、その気化効率を高めて記録性能を向上させ
ることができる。
体80の群と発熱体75とが互いに分離されてそれぞれ設け
られている(しかも、下地に断熱材としても機能するス
ペーサ82が存在している)ので、発熱体75から生じる熱
は多孔性構造体へは実質的に逃げること(周囲への放熱
又は熱放出が生じること)はなく、また、発熱体75の表
面はその上に多孔性構造体は存在していないために染料
22の加熱に直接用いられ、十分に活用できることにな
る。これによって、発熱体75による染料22に対する加熱
効率を高め、その気化効率を高めて記録性能を向上させ
ることができる。
【0088】また、発熱体75が作動しない非加熱時に
は、染料22の熱を多孔性構造体を経由して周囲へ放出で
きるため、効果的に染料22の冷却を行うことができる。
は、染料22の熱を多孔性構造体を経由して周囲へ放出で
きるため、効果的に染料22の冷却を行うことができる。
【0089】そして、多孔性構造体(小柱体80の群)は
発熱体75とは分離されているため、隣接して配されてい
ても、多孔性構造体には加熱による熱的ストレスが実質
的に加わることはなく、その破損が発生せず、信頼性を
向上させることができる。また、多孔性構造体の占有面
積又は量を減らし、その加工等がより容易となる。
発熱体75とは分離されているため、隣接して配されてい
ても、多孔性構造体には加熱による熱的ストレスが実質
的に加わることはなく、その破損が発生せず、信頼性を
向上させることができる。また、多孔性構造体の占有面
積又は量を減らし、その加工等がより容易となる。
【0090】上記の多孔性構造体は、小柱体80の群から
なっているので、各小柱体間の毛細管作用で染料22の逃
げを抑制し、染料22を気化領域に効果的に保持及び定量
供給し、熱を効率良く伝えることを可能にし、気化又は
アブレーション効率を向上させることができ、また染料
22の定量供給により気化又はアブレーション量を一定と
して高画質の記録が得られる。
なっているので、各小柱体間の毛細管作用で染料22の逃
げを抑制し、染料22を気化領域に効果的に保持及び定量
供給し、熱を効率良く伝えることを可能にし、気化又は
アブレーション効率を向上させることができ、また染料
22の定量供給により気化又はアブレーション量を一定と
して高画質の記録が得られる。
【0091】また、発熱体75は、スペーサ82の表面(染
料収容部87の底面)に設けられているので、発熱体75は
多孔性構造体(小柱体80の群)よりも凹んで位置するこ
とになり、この凹み部分(段差部分)110、即ち発熱体75
上に導入口84’からの染料22をスムーズに供給すること
ができる。従って、導入口84’が1箇所であっても染料
22の供給を十分に行える。仮に、図29に示したと同様
に、発熱体75上に小柱体80が一様に設けられている場合
は、染料22を一方側から供給することが困難となり、図
29のように四方から発熱体上に供給したり、或いは染料
導入口や供給用の溝が2箇所以上必要となる。
料収容部87の底面)に設けられているので、発熱体75は
多孔性構造体(小柱体80の群)よりも凹んで位置するこ
とになり、この凹み部分(段差部分)110、即ち発熱体75
上に導入口84’からの染料22をスムーズに供給すること
ができる。従って、導入口84’が1箇所であっても染料
22の供給を十分に行える。仮に、図29に示したと同様
に、発熱体75上に小柱体80が一様に設けられている場合
は、染料22を一方側から供給することが困難となり、図
29のように四方から発熱体上に供給したり、或いは染料
導入口や供給用の溝が2箇所以上必要となる。
【0092】また、上記段差部分110 に染料22をスムー
ズに供給し、そこに保持し易くなり、段差部分のパター
ンによっては(例えばその周囲が小柱体80で囲まれる如
くになっていると)、染料の保持を一層十分に行い、そ
の逃げを十分に防止することができる。
ズに供給し、そこに保持し易くなり、段差部分のパター
ンによっては(例えばその周囲が小柱体80で囲まれる如
くになっていると)、染料の保持を一層十分に行い、そ
の逃げを十分に防止することができる。
【0093】また、発熱体75が作動しない非加熱時に
は、染料22の熱を多孔性構造体を経由して周囲へ放出で
きるため、効果的に染料の冷却を行うことができる。
は、染料22の熱を多孔性構造体を経由して周囲へ放出で
きるため、効果的に染料の冷却を行うことができる。
【0094】更に、前述したように、発熱体75がスペー
サ82の突出部分82B上に設けられることによって、発熱
体から発生する熱は幅細の突出部分82Bを介してしか伝
達されないので、その熱がスペーサ82側へ伝達される面
積が小さくなっている。発熱体をスペーサ82の表面に直
接設けた場合には、発熱体の熱がスペーサ82(これは断
熱材として作用する。)側へだけでなく横方向にも伝達
されるが、本例の場合は突出部分82Bを介するためにス
ペーサ82側への伝熱量が減少することになる。
サ82の突出部分82B上に設けられることによって、発熱
体から発生する熱は幅細の突出部分82Bを介してしか伝
達されないので、その熱がスペーサ82側へ伝達される面
積が小さくなっている。発熱体をスペーサ82の表面に直
接設けた場合には、発熱体の熱がスペーサ82(これは断
熱材として作用する。)側へだけでなく横方向にも伝達
されるが、本例の場合は突出部分82Bを介するためにス
ペーサ82側への伝熱量が減少することになる。
【0095】この結果、発熱体75が小柱体80とは分離さ
れて設けられていることによる上述した作用効果(即
ち、小柱体80を通しての放熱がなく、また、小柱体80の
熱的ストレスを抑制すること、及び小柱体80の加工容易
性、その量の削減)が得られるのは勿論であるが、これ
に加えて、上記した突出部分82Bによる伝熱の抑制で、
発熱体75による加熱効率を更に向上させることができ
る。
れて設けられていることによる上述した作用効果(即
ち、小柱体80を通しての放熱がなく、また、小柱体80の
熱的ストレスを抑制すること、及び小柱体80の加工容易
性、その量の削減)が得られるのは勿論であるが、これ
に加えて、上記した突出部分82Bによる伝熱の抑制で、
発熱体75による加熱効率を更に向上させることができ
る。
【0096】しかも、発熱体75は突出部分82Bの上面82
Cに設けられ、染料22の液面の近くに存在しているた
め、発熱体75の熱は染料気化を直接左右する液面領域を
効率的に加熱することにより、染料22の気化効率を一層
向上させることができる。即ち、発熱体75の表面(熱を
発生する面)を十二分に活用することが可能となる。
Cに設けられ、染料22の液面の近くに存在しているた
め、発熱体75の熱は染料気化を直接左右する液面領域を
効率的に加熱することにより、染料22の気化効率を一層
向上させることができる。即ち、発熱体75の表面(熱を
発生する面)を十二分に活用することが可能となる。
【0097】また、上記突出部分82B上には小柱体80と
の間に段差部分110 が存在しているので、ここに染料22
を効果的に保持、供給でき、かつ、段差部分110 へは一
方向からでも染料を供給できるので、その導入口84’も
1つですみ、またその位置もあまり制約されない。
の間に段差部分110 が存在しているので、ここに染料22
を効果的に保持、供給でき、かつ、段差部分110 へは一
方向からでも染料を供給できるので、その導入口84’も
1つですみ、またその位置もあまり制約されない。
【0098】この実施例において上記の発熱体75の幅
(突出部分82Bの幅)w及びその高さhは種々に選択し
てよいが、上記した加熱効率の点で(2/3)h≧w≧
(1/3)hなる関係を満たしているのがよい。例え
ば、h=6μm、w=3μmであってよい。なお、小柱
体80の高さは20μm以下、径は10μm以下、間隙92は20
μm以下としてよい。
(突出部分82Bの幅)w及びその高さhは種々に選択し
てよいが、上記した加熱効率の点で(2/3)h≧w≧
(1/3)hなる関係を満たしているのがよい。例え
ば、h=6μm、w=3μmであってよい。なお、小柱
体80の高さは20μm以下、径は10μm以下、間隙92は20
μm以下としてよい。
【0099】本例のプリンタヘッド70においては、上記
の絶縁板73はスペーサ82上に一体化されているので、こ
の一体化構造は、絶縁板73又はスペーサ82が単独である
場合に比べて肉厚であって、機械的強度が大きくなって
いる。
の絶縁板73はスペーサ82上に一体化されているので、こ
の一体化構造は、絶縁板73又はスペーサ82が単独である
場合に比べて肉厚であって、機械的強度が大きくなって
いる。
【0100】従って、染料収容部87や小柱体80、更には
染料通路84等を加工するときの機械的強度が十分とな
り、割れや破壊を生じることなく、取扱い性、加工性及
び信頼性、更には歩留り及びコストパフォーマンスを向
上させることができる。更に、この一体化構造により、
発熱体75へのパルス電圧の繰り返し印加(これについて
は後に説明する)に対して耐熱性が充分である。
染料通路84等を加工するときの機械的強度が十分とな
り、割れや破壊を生じることなく、取扱い性、加工性及
び信頼性、更には歩留り及びコストパフォーマンスを向
上させることができる。更に、この一体化構造により、
発熱体75へのパルス電圧の繰り返し印加(これについて
は後に説明する)に対して耐熱性が充分である。
【0101】また、小柱体80及び染料収容部87をスペー
サ82上での絶縁板73のパターニングによって形成し、こ
のパターニング後にそのまま残して気化構造体101 を形
成できるから、これを接着剤等によって個々に固定する
必要はなくなり、パターニング時の位置合わせのみでよ
いために小柱体80及び染料収容部87、更には導入口84’
の位置合わせを容易かつ高精度に行え、記録特性を改善
することができる。
サ82上での絶縁板73のパターニングによって形成し、こ
のパターニング後にそのまま残して気化構造体101 を形
成できるから、これを接着剤等によって個々に固定する
必要はなくなり、パターニング時の位置合わせのみでよ
いために小柱体80及び染料収容部87、更には導入口84’
の位置合わせを容易かつ高精度に行え、記録特性を改善
することができる。
【0102】そして、スペーサ82は更に、石英ガラス板
からなる底板102 に接合、固定されているので、この底
板102 が補強材として作用し、ヘッドの機械的強度が一
層十分となっている。但し、この底板102 は必ずしも設
けなくてよく、スペーサ82の上面には染料収納槽(図示
せず)を直接取り付けてもよい。
からなる底板102 に接合、固定されているので、この底
板102 が補強材として作用し、ヘッドの機械的強度が一
層十分となっている。但し、この底板102 は必ずしも設
けなくてよく、スペーサ82の上面には染料収納槽(図示
せず)を直接取り付けてもよい。
【0103】上記の電極94及び95は発熱体75と共にスペ
ーサ82の上面に設けられるが、それら電極84及び85を含
む上面には、フッ素系又はシリコン系樹脂からなる染料
液止め層97が設けられ、液化染料22の上方への漏れを防
止している。更にこの液止め層97上には、既述した保護
層61と同等のタンタルやガラス等からなる保護層91が設
けられている。各層91、97には気化用の開口91a、97a
が形成されている。
ーサ82の上面に設けられるが、それら電極84及び85を含
む上面には、フッ素系又はシリコン系樹脂からなる染料
液止め層97が設けられ、液化染料22の上方への漏れを防
止している。更にこの液止め層97上には、既述した保護
層61と同等のタンタルやガラス等からなる保護層91が設
けられている。各層91、97には気化用の開口91a、97a
が形成されている。
【0104】上記のように構成された染料気化部77は、
図13及び図14では1ドット分示したが、ヘッド70におい
て実際には、図28〜図32に示したと同様に、フルカラー
用として各色(イエローY、マゼンタM、シアンC)毎
に複数ドットが配置される。
図13及び図14では1ドット分示したが、ヘッド70におい
て実際には、図28〜図32に示したと同様に、フルカラー
用として各色(イエローY、マゼンタM、シアンC)毎
に複数ドットが配置される。
【0105】そして、印画紙50をカラー印画する際に、
画像信号に応じて発熱体75により熱が発生する。この気
化熱により、各気化部の染料が気化し、保護層91の穴91
aを通り、印画紙50の受容層50aにY、M、Cの順で転
写される。
画像信号に応じて発熱体75により熱が発生する。この気
化熱により、各気化部の染料が気化し、保護層91の穴91
aを通り、印画紙50の受容層50aにY、M、Cの順で転
写される。
【0106】本実施例によるプリンタヘッド70は、図28
に示したヘッド60と同様、染料22を加熱して間隙を通し
て印画紙50へ飛翔させる熱転写方式のものであるから、
既述した小型化、保守容易性、即時性、画像の高品位
化、高階調性等の特長を有している。染料の液化、保温
用のヒータ(図28でのヒータ68)等については図示省略
したが、図28で述べたと同様に採用されてよい。
に示したヘッド60と同様、染料22を加熱して間隙を通し
て印画紙50へ飛翔させる熱転写方式のものであるから、
既述した小型化、保守容易性、即時性、画像の高品位
化、高階調性等の特長を有している。染料の液化、保温
用のヒータ(図28でのヒータ68)等については図示省略
したが、図28で述べたと同様に採用されてよい。
【0107】なお、小柱体80や各層73、82、102 は、ガ
ラスで形成したが、他の材質でも形成可能である。例え
ば、ポリイミド等の高分子材、セラミックス系、シリコ
ン系、金属系等又はこれらの組み合わせで形成すること
もできる。高分子材を使用できるのは、プリンタヘッド
70を印画紙50に対して押し付けない構造としているた
め、大きな圧力を受けないことに依るものであり、ま
た、発熱体75の作動時に熱放散も少なく、熱的絶縁性が
良好となる。
ラスで形成したが、他の材質でも形成可能である。例え
ば、ポリイミド等の高分子材、セラミックス系、シリコ
ン系、金属系等又はこれらの組み合わせで形成すること
もできる。高分子材を使用できるのは、プリンタヘッド
70を印画紙50に対して押し付けない構造としているた
め、大きな圧力を受けないことに依るものであり、ま
た、発熱体75の作動時に熱放散も少なく、熱的絶縁性が
良好となる。
【0108】次に、本実施例において特に注目すべき事
項であるプリンタ駆動制御の概要について説明する。
項であるプリンタ駆動制御の概要について説明する。
【0109】図1はプリンタヘッド70を含むプリンタ20
0 と、この駆動制御用の制御部220とを概略的に示すも
のである。
0 と、この駆動制御用の制御部220とを概略的に示すも
のである。
【0110】先ず、プリンタヘッド70は、プラテンロー
ラ203 上にて印画紙50に対してY方向に走査(往動)さ
れながら1行分の記録を行い、この1行分の記録が終了
すると、駆動ローラ204 及び従動ローラ205 からなる紙
送り機構210 によって1行分送られ、これと同時にプリ
ンタヘッド70が元の位置に復動し、次いで次の1行分の
記録を行う。これを繰り返して1枚の印画紙に記録がな
される。
ラ203 上にて印画紙50に対してY方向に走査(往動)さ
れながら1行分の記録を行い、この1行分の記録が終了
すると、駆動ローラ204 及び従動ローラ205 からなる紙
送り機構210 によって1行分送られ、これと同時にプリ
ンタヘッド70が元の位置に復動し、次いで次の1行分の
記録を行う。これを繰り返して1枚の印画紙に記録がな
される。
【0111】このような記録において、プリンタヘッド
70の加熱動作及び往動、復動は、ヘッドコントローラ21
1 によって制御される。プリンタヘッド70の加熱動作
は、ドット毎に供給されるパルス信号によって行われ
る。また、印画紙50のX方向の送りは、メカコントロー
ラ212 によって制御される。
70の加熱動作及び往動、復動は、ヘッドコントローラ21
1 によって制御される。プリンタヘッド70の加熱動作
は、ドット毎に供給されるパルス信号によって行われ
る。また、印画紙50のX方向の送りは、メカコントロー
ラ212 によって制御される。
【0112】ヘッドコントローラ211 及びメカコントロ
ーラ212 を含む制御部220 は、次のように構成されてい
る。
ーラ212 を含む制御部220 は、次のように構成されてい
る。
【0113】ビデオ画像情報入力端子213 にビデオ回路
215 が接続し、ビデオ回路215 にA/D変換器216 が接
続している。A/D変換器216 にはメモリー217 が接続
し、メモリー217 は文字情報入力端子214 及びヘッドコ
ントローラ211 に接続している。ビデオ画像情報入力端
子213 及び文字情報入力端子214 は選択回路219 を介し
て互いに接続していて、選択回路219 によってビデオ画
像情報と文字情報とのいずれか一方が選択されるように
なっている。
215 が接続し、ビデオ回路215 にA/D変換器216 が接
続している。A/D変換器216 にはメモリー217 が接続
し、メモリー217 は文字情報入力端子214 及びヘッドコ
ントローラ211 に接続している。ビデオ画像情報入力端
子213 及び文字情報入力端子214 は選択回路219 を介し
て互いに接続していて、選択回路219 によってビデオ画
像情報と文字情報とのいずれか一方が選択されるように
なっている。
【0114】メモリー217 は、中央処理ユニット218(C
PUと略称されている。)、選択回路219 に接続し、C
PU218 は選択回路219 、ビデオ回路215 、A/D変換
器216 、ヘッドコントローラ211 及びメカコントローラ
212 に接続していて、選択回路219 はメカコントローラ
212 に接続している。そして、ビデオ回路215 、A/D
変換器216 、CPU218 及びヘッドコントローラ211
は、相互に接続している。
PUと略称されている。)、選択回路219 に接続し、C
PU218 は選択回路219 、ビデオ回路215 、A/D変換
器216 、ヘッドコントローラ211 及びメカコントローラ
212 に接続していて、選択回路219 はメカコントローラ
212 に接続している。そして、ビデオ回路215 、A/D
変換器216 、CPU218 及びヘッドコントローラ211
は、相互に接続している。
【0115】制御部220 とプリンタ200 とは、次のよう
に接続される。ヘッドコントローラ211 とプリンタヘッ
ド70とが、フレキシブルハーネス206 によって接続され
る。そして、メカコントローラ212 と紙送り機構210 と
がフレキシブルハーネス207によって接続される。
に接続される。ヘッドコントローラ211 とプリンタヘッ
ド70とが、フレキシブルハーネス206 によって接続され
る。そして、メカコントローラ212 と紙送り機構210 と
がフレキシブルハーネス207によって接続される。
【0116】プリンタ200 は、制御部220 によって制御
されながら記録を行う。次に、制御部220 によるプリン
タ制御の概略について説明する。
されながら記録を行う。次に、制御部220 によるプリン
タ制御の概略について説明する。
【0117】ビデオ画像を記録するときは、制御部220
のビデオ回路215 にビデオ画像情報が入力され、この画
像情報はビデオ回路215 で信号処理されてA/D変換器
216に入力され、此処でディジタル信号に変換されてメ
モリー217 に記憶される。文書や単語を記録するとき
は、文字情報がディジタル信号として制御部220 のメモ
リー217 に入力され、この情報がメモリー217 に記憶さ
れる。
のビデオ回路215 にビデオ画像情報が入力され、この画
像情報はビデオ回路215 で信号処理されてA/D変換器
216に入力され、此処でディジタル信号に変換されてメ
モリー217 に記憶される。文書や単語を記録するとき
は、文字情報がディジタル信号として制御部220 のメモ
リー217 に入力され、この情報がメモリー217 に記憶さ
れる。
【0118】ビデオ画像の記録と文字等の記録とのモー
ド選択は、選択回路219 によってなされる。この選択
は、例えばオペレータが手動で行うが、自動化して良い
ことは言う迄もない。なお、上記モード選択の回路の内
容は、図示省略してある。
ド選択は、選択回路219 によってなされる。この選択
は、例えばオペレータが手動で行うが、自動化して良い
ことは言う迄もない。なお、上記モード選択の回路の内
容は、図示省略してある。
【0119】メモリー217 に記憶された情報は、CPU
218 の指示によって、対応する記録情報として取り出さ
れ、これがヘッドコントローラ211 及びメカコントロー
ラ212 に供給され、これらのコントローラがCPU218
によって制御されながら、プリンタヘッド70へはドット
毎の制御パルス信号及びヘッド駆動制御信号を送り、紙
送り機構210 には駆動ローラ205 の駆動制御信号を送
る。この結果、上記したように記録が遂行される。
218 の指示によって、対応する記録情報として取り出さ
れ、これがヘッドコントローラ211 及びメカコントロー
ラ212 に供給され、これらのコントローラがCPU218
によって制御されながら、プリンタヘッド70へはドット
毎の制御パルス信号及びヘッド駆動制御信号を送り、紙
送り機構210 には駆動ローラ205 の駆動制御信号を送
る。この結果、上記したように記録が遂行される。
【0120】1画素(1ドット)当たりの記録は、パル
ス信号による加熱手段(例えば前述した図13、図14の発
熱体75)の駆動でなされる。図2は1画素当たりのパル
ス回数と記録濃度との関係を示しており、曲線aは画像
(階調性のある軟調な像)を記録する場合(γ=tan α
(αは傾斜角)が小さい。)、曲線bは文字(階調性の
ない硬調な像)を記録する場合(γが大きい。)を夫々
示している。これらの曲線が示す事項は、先に説明した
通りである。
ス信号による加熱手段(例えば前述した図13、図14の発
熱体75)の駆動でなされる。図2は1画素当たりのパル
ス回数と記録濃度との関係を示しており、曲線aは画像
(階調性のある軟調な像)を記録する場合(γ=tan α
(αは傾斜角)が小さい。)、曲線bは文字(階調性の
ない硬調な像)を記録する場合(γが大きい。)を夫々
示している。これらの曲線が示す事項は、先に説明した
通りである。
【0121】画像(軟調な像)を記録するときは、曲線
aのように対象となる画素の濃度に応じたパルス数で電
圧印加を行う。文字(硬調な像)を記録するときは、プ
リンタヘッドへの印加電圧を高くし、曲線bのようにパ
ルス数を少なくする(例えば1回とする)。
aのように対象となる画素の濃度に応じたパルス数で電
圧印加を行う。文字(硬調な像)を記録するときは、プ
リンタヘッドへの印加電圧を高くし、曲線bのようにパ
ルス数を少なくする(例えば1回とする)。
【0122】従って、文字の記録では、パルス回数が少
ないので、プリンタヘッドのX方向の走査速度を画像記
録時(パルス回数が大)に較べて速くでき、記録速度が
速くなる。図3に、画像の記録(同図(a))と文字の
記録(同図(b))とについて、画素毎のパルス回数
(一義的に記録時間に相当)と印加電圧(一義的に記録
濃度に相当)との関係を示す。
ないので、プリンタヘッドのX方向の走査速度を画像記
録時(パルス回数が大)に較べて速くでき、記録速度が
速くなる。図3に、画像の記録(同図(a))と文字の
記録(同図(b))とについて、画素毎のパルス回数
(一義的に記録時間に相当)と印加電圧(一義的に記録
濃度に相当)との関係を示す。
【0123】また、図4に、個々の画素についてのパル
ス回数及び印加電圧(同図(b))と記録濃度(同図
(a))との関係を示す。
ス回数及び印加電圧(同図(b))と記録濃度(同図
(a))との関係を示す。
【0124】上記のような記録によれば、1台のプリン
タを使用し、画像の記録では図2の曲線aの仕様に基づ
いて図3(a)のように記録を行い、文字の記録では図
2の曲線bの仕様に基づいて図3(b)のように記録を
行うので、文字の記録が迅速になされる。即ち、画像の
記録の場合は、1画素当たりのパルス回数を記録濃度に
応じて変化させるので、走査速度を緩りにし、文字の記
録の場合は、1画素当たりのパルス回数を少なく(1回
に)するので、走査速度を速くする。
タを使用し、画像の記録では図2の曲線aの仕様に基づ
いて図3(a)のように記録を行い、文字の記録では図
2の曲線bの仕様に基づいて図3(b)のように記録を
行うので、文字の記録が迅速になされる。即ち、画像の
記録の場合は、1画素当たりのパルス回数を記録濃度に
応じて変化させるので、走査速度を緩りにし、文字の記
録の場合は、1画素当たりのパルス回数を少なく(1回
に)するので、走査速度を速くする。
【0125】プリンタヘッドの前記Y方向の走査には、
間歇的にヘッドが移動し、静止した状態でドット状に記
録を行う方式がある。この走査をステップ送りと呼ぶ。
他方、プリンタヘッドが一定速度で連続的に移動し、こ
の移動中にドット状に記録を行う方式がある。この走査
をリニア送りと呼ぶ。
間歇的にヘッドが移動し、静止した状態でドット状に記
録を行う方式がある。この走査をステップ送りと呼ぶ。
他方、プリンタヘッドが一定速度で連続的に移動し、こ
の移動中にドット状に記録を行う方式がある。この走査
をリニア送りと呼ぶ。
【0126】図5はステップ送りによって記録されたド
ットの概略正面図である。1画素に付着染料2がパルス
の回数だけ上下に重ねられ、この重ねられた数に比例し
て濃度が高くなる。
ットの概略正面図である。1画素に付着染料2がパルス
の回数だけ上下に重ねられ、この重ねられた数に比例し
て濃度が高くなる。
【0127】図6はリニア送りによって記録されたドッ
トを示す。図6(a)は図5と同様の概略正面図であ
る。そして、図6(b)に平面的に示すように、付着染
料2のドットがヘッド走査方向に互いに部分的に重なり
合うようにパルスの回数だけ並んで1画素を構成する。
1画素の濃度は、図6(c)に示すように、両端で淡
く、中央で濃くなり、全体としてパルスの回数に比例し
て濃度が高くなる。なお、1パルスについての付着染料
2の径は、図5、図6の場合共、約80μmである。
トを示す。図6(a)は図5と同様の概略正面図であ
る。そして、図6(b)に平面的に示すように、付着染
料2のドットがヘッド走査方向に互いに部分的に重なり
合うようにパルスの回数だけ並んで1画素を構成する。
1画素の濃度は、図6(c)に示すように、両端で淡
く、中央で濃くなり、全体としてパルスの回数に比例し
て濃度が高くなる。なお、1パルスについての付着染料
2の径は、図5、図6の場合共、約80μmである。
【0128】画像の記録にあって、1画素の濃度を、パ
ルス回数の変化によって変化させるのに替えて、パルス
回数を一定にし、記録濃度に対応した電圧を発熱体に印
加するようにもできる。図7はこのようにした例を示す
図3(a)と同様のグラフである。1画素当たりのパル
ス回数は、図7の例では3回ずつにしているが、1回又
は適宜の少数の一定回数として良い。このようにして、
1画素当たりのパルス数を小さくして画像の記録速度を
速くすることができる。
ルス回数の変化によって変化させるのに替えて、パルス
回数を一定にし、記録濃度に対応した電圧を発熱体に印
加するようにもできる。図7はこのようにした例を示す
図3(a)と同様のグラフである。1画素当たりのパル
ス回数は、図7の例では3回ずつにしているが、1回又
は適宜の少数の一定回数として良い。このようにして、
1画素当たりのパルス数を小さくして画像の記録速度を
速くすることができる。
【0129】以上の例は、画像の記録と文書の記録との
いずれか一方を選択する例であるが、この他、例えば、
1枚の印画紙の上半分に画像を記録し、下半分に文書を
記録して複合像とすることや、画像の上に短い文章や単
語を重ねるようにして合成像を記録することもできる。
いずれか一方を選択する例であるが、この他、例えば、
1枚の印画紙の上半分に画像を記録し、下半分に文書を
記録して複合像とすることや、画像の上に短い文章や単
語を重ねるようにして合成像を記録することもできる。
【0130】このような場合は、前述したように1台の
プリンタを使用し、画像の領域では図2の曲線aの仕様
に基づいて記録を行い、文字の領域では同図の曲線bの
仕様に切り換えて記録を行えば良い。特に後者の場合、
単一のプリンタを使用するので、画像の部分と文字の部
分とがずれることがなく、両部分の位置関係が正確に保
たれ、良好な合成像を記録することができる。また、文
字の部分が迅速に記録されるのは言う迄もない。
プリンタを使用し、画像の領域では図2の曲線aの仕様
に基づいて記録を行い、文字の領域では同図の曲線bの
仕様に切り換えて記録を行えば良い。特に後者の場合、
単一のプリンタを使用するので、画像の部分と文字の部
分とがずれることがなく、両部分の位置関係が正確に保
たれ、良好な合成像を記録することができる。また、文
字の部分が迅速に記録されるのは言う迄もない。
【0131】前述したように、仮に図33(a)の仕様の
プリンタを使用して上記のような合成像を記録しようと
すると、文字の領域では、パルス回数を多くして画像の
領域と同様の記録を行うことになるため、トータルの記
録時間が長くならざるを得ない。また、図33(a)、
(b)に示した互いに異なる仕様の2台のプリンタを使
用して前記のような合成像を記録しようとすると、プリ
ンタの精度の制約から、画像部分と文字部分とがずれて
しまって良質な合成像を得ることができない。
プリンタを使用して上記のような合成像を記録しようと
すると、文字の領域では、パルス回数を多くして画像の
領域と同様の記録を行うことになるため、トータルの記
録時間が長くならざるを得ない。また、図33(a)、
(b)に示した互いに異なる仕様の2台のプリンタを使
用して前記のような合成像を記録しようとすると、プリ
ンタの精度の制約から、画像部分と文字部分とがずれて
しまって良質な合成像を得ることができない。
【0132】図3の記録方法を採用して1枚の印画紙に
画像と文字とからなる合成像や複合像を記録する場合
は、図8に示すように、画像の領域では図3(a)のよ
うにして画像を記録し、文字の領域では図3(b)のよ
うにして文字を記録する。
画像と文字とからなる合成像や複合像を記録する場合
は、図8に示すように、画像の領域では図3(a)のよ
うにして画像を記録し、文字の領域では図3(b)のよ
うにして文字を記録する。
【0133】図7の記録方法を採用して1枚の印画紙に
上記と同様の合成像や複合像を記録する場合は、図9に
示すように画像の領域では図7のようにして画像を記録
し、文字の領域では図3(b)のようにして文字を記録
する。
上記と同様の合成像や複合像を記録する場合は、図9に
示すように画像の領域では図7のようにして画像を記録
し、文字の領域では図3(b)のようにして文字を記録
する。
【0134】上記の例は、いずれも、図2に示した曲線
aの仕様と曲線bの仕様との2種類の仕様によって複合
像や合成像を記録しているが、この他に、曲線aの仕様
のみによって画像と文字との双方を記録することができ
る。図10は、このようにしたヘッド走査とパルス電圧と
の関係を示し、同図(a)は画像の記録、同図(b)は
文字の記録における図3と同様のグラフである。この例
にあっては、文字の記録では、1画素当たりのパルス回
数が最も多い一定の回数になる。従って、文字の記録が
画像の記録と同じ記録速度になるが、制御部の構造が簡
単になる。
aの仕様と曲線bの仕様との2種類の仕様によって複合
像や合成像を記録しているが、この他に、曲線aの仕様
のみによって画像と文字との双方を記録することができ
る。図10は、このようにしたヘッド走査とパルス電圧と
の関係を示し、同図(a)は画像の記録、同図(b)は
文字の記録における図3と同様のグラフである。この例
にあっては、文字の記録では、1画素当たりのパルス回
数が最も多い一定の回数になる。従って、文字の記録が
画像の記録と同じ記録速度になるが、制御部の構造が簡
単になる。
【0135】この例にあって、画像部分の記録は軟調な
記録をし、文字の部分は硬調な記録をするようにして1
回の記録で画像と文字とからなる合成像を得ることがで
きる。何故なら、ヘッドの走査速度が一定であるため、
文字の部分は最高の濃度になっているとして処理すれば
良いからである。図11は、このようにした合成像記録に
おけるヘッド走査とパルス電圧との関係を示すグラフで
ある。
記録をし、文字の部分は硬調な記録をするようにして1
回の記録で画像と文字とからなる合成像を得ることがで
きる。何故なら、ヘッドの走査速度が一定であるため、
文字の部分は最高の濃度になっているとして処理すれば
良いからである。図11は、このようにした合成像記録に
おけるヘッド走査とパルス電圧との関係を示すグラフで
ある。
【0136】なお、1枚の印画紙に対し、画像の記録と
文字の記録とに分けて2回の記録によって複合像や合成
像を得ることもできる。このようにすると、オペレータ
の手動による選択回路の走査が容易となる。
文字の記録とに分けて2回の記録によって複合像や合成
像を得ることもできる。このようにすると、オペレータ
の手動による選択回路の走査が容易となる。
【0137】更に、図2の曲線aの仕様と曲線bの仕様
とに加えて、両者の中間のガンマを持つ例えは2種類の
仕様(曲線p、q)を設定し、他数の仕様(この例では
4種類の仕様)に基づいて記録を行うことができる。図
12はこのように設定したガンマを示す図2と同様のグラ
フである。
とに加えて、両者の中間のガンマを持つ例えは2種類の
仕様(曲線p、q)を設定し、他数の仕様(この例では
4種類の仕様)に基づいて記録を行うことができる。図
12はこのように設定したガンマを示す図2と同様のグラ
フである。
【0138】この例にあっては、画像の記録を、互いに
異なる程度で要求される階調度に応じて夫々の階調度に
対応したガンマの仕様で記録を行い、記録速度を速める
ことができる。何故なら、ガンマが大きい程、1画素当
たりのパルス回数を小さくできるからである。
異なる程度で要求される階調度に応じて夫々の階調度に
対応したガンマの仕様で記録を行い、記録速度を速める
ことができる。何故なら、ガンマが大きい程、1画素当
たりのパルス回数を小さくできるからである。
【0139】プリンタヘッドは、図13、図14の構造のほ
か、他の種々の構造とすることができる。
か、他の種々の構造とすることができる。
【0140】図15のプリンタヘッドでは、発熱体75をス
ペーサ82の表面に直接形成している。その他は、図13、
図14のプリンタヘッドと同様である。この例にあって
は、発熱体75からのスペーサ82への熱エネルギーの放出
が図13、図14の例におけるそれよりも大きいが、プリン
タヘッドの製造工程が簡単になる。何故なら、スペーサ
に発熱体形成用の突出部(図13の82B)を形成する工程
が不要になるからである。
ペーサ82の表面に直接形成している。その他は、図13、
図14のプリンタヘッドと同様である。この例にあって
は、発熱体75からのスペーサ82への熱エネルギーの放出
が図13、図14の例におけるそれよりも大きいが、プリン
タヘッドの製造工程が簡単になる。何故なら、スペーサ
に発熱体形成用の突出部(図13の82B)を形成する工程
が不要になるからである。
【0141】図16のプリンタヘッドは、図13の例と比べ
て、発熱体75が蛇行状パターンに形成され、このパター
ン間及び周囲に小柱体80が設けられている点が異なり、
他の部分は同様に構成されている。
て、発熱体75が蛇行状パターンに形成され、このパター
ン間及び周囲に小柱体80が設けられている点が異なり、
他の部分は同様に構成されている。
【0142】従って、この例にあっても、発熱体75と小
柱体80とは互いに分離して設けられるために、図13、図
14の例と同様の作用効果が得られると共に、発熱体75が
蛇行状であることから染料に対する加熱領域を拡げ、均
一な加熱を行うことができる。
柱体80とは互いに分離して設けられるために、図13、図
14の例と同様の作用効果が得られると共に、発熱体75が
蛇行状であることから染料に対する加熱領域を拡げ、均
一な加熱を行うことができる。
【0143】次のプリンタヘッドは、図13と同様の底面
図である図17及び図17の XVIII−XVIII 線断面図である
図18に示すように、図13及び図14並びに図15に示した例
と比べて、染料収容部87において小柱体80の上方に、気
化穴75aを有する発熱体75をブリッジ状に設けているこ
とが異なり、他は同様に構成されている。
図である図17及び図17の XVIII−XVIII 線断面図である
図18に示すように、図13及び図14並びに図15に示した例
と比べて、染料収容部87において小柱体80の上方に、気
化穴75aを有する発熱体75をブリッジ状に設けているこ
とが異なり、他は同様に構成されている。
【0144】即ち、発熱体75は小柱体80の上面に、電極
94及び95は絶縁板73の上面に形成されているので、発熱
体75の下部に(これより深い位置に)多孔性構造として
の小柱体80が設けられることになる。従って、この発熱
体75は、収容部87内の液化染料22の表面域において液化
染料22の表面に接するか或いはこの表面下に少なくとも
部分的に浸漬されるが、後者の状態の方が気化及び供給
効率の面で望ましいと言える。
94及び95は絶縁板73の上面に形成されているので、発熱
体75の下部に(これより深い位置に)多孔性構造として
の小柱体80が設けられることになる。従って、この発熱
体75は、収容部87内の液化染料22の表面域において液化
染料22の表面に接するか或いはこの表面下に少なくとも
部分的に浸漬されるが、後者の状態の方が気化及び供給
効率の面で望ましいと言える。
【0145】この場合、発熱体75には、小柱体80の間隙
92が存在しない領域に多数の気化穴75aが形成されてお
り、小柱体80の空隙92の毛細管作用に加えて気化穴75a
の毛細管作用も発揮されるため、染料の保持と供給、更
には加熱・気化を効果的に行うことができる。
92が存在しない領域に多数の気化穴75aが形成されてお
り、小柱体80の空隙92の毛細管作用に加えて気化穴75a
の毛細管作用も発揮されるため、染料の保持と供給、更
には加熱・気化を効果的に行うことができる。
【0146】次の例は、レーザ光照射による加熱方式の
プリンタに関するものであって、図19及び図20に示すよ
うに、図13及び図14に示した例と比べて、染料収容部87
をスペーサ82に直接設けていること、及び発熱体を配設
せずにレーザ18によるレーザ光Lで加熱を行うことにお
いて異なり、他は同様に構成されている。
プリンタに関するものであって、図19及び図20に示すよ
うに、図13及び図14に示した例と比べて、染料収容部87
をスペーサ82に直接設けていること、及び発熱体を配設
せずにレーザ18によるレーザ光Lで加熱を行うことにお
いて異なり、他は同様に構成されている。
【0147】即ち、スペーサ82には、染料供給通路84及
び導入口84’を設けると共に、その上面に染料収容部87
及び小柱体80を形成している。この構造もやはり、スペ
ーサ82自体は肉厚化され、機械的強度が大きくなってい
る。
び導入口84’を設けると共に、その上面に染料収容部87
及び小柱体80を形成している。この構造もやはり、スペ
ーサ82自体は肉厚化され、機械的強度が大きくなってい
る。
【0148】従って、染料収容部87や小柱体80、更には
染料通路84等を加工するときの機械的強度が十分とな
り、割れや破壊を生じることなく、取扱い性、加工性及
び信頼性、更には歩留り及びコストパフォーマンスを向
上させることができる。
染料通路84等を加工するときの機械的強度が十分とな
り、割れや破壊を生じることなく、取扱い性、加工性及
び信頼性、更には歩留り及びコストパフォーマンスを向
上させることができる。
【0149】また、小柱体80及び染料収容部87をスペー
サ82のパターニングによって形成できるから、パターニ
ング時の位置合わせのみでよいために小柱体80及び染料
収容部87、更には導入口84’の位置合わせを容易かつ高
精度に行え、記録特性を改善することができる。
サ82のパターニングによって形成できるから、パターニ
ング時の位置合わせのみでよいために小柱体80及び染料
収容部87、更には導入口84’の位置合わせを容易かつ高
精度に行え、記録特性を改善することができる。
【0150】そして、スペーサ82は更に、石英ガラス板
からなる底板102 に接合、固定されているので、この底
板102 が補強材として作用し、ヘッドの機械的強度が一
層十分となっている。
からなる底板102 に接合、固定されているので、この底
板102 が補強材として作用し、ヘッドの機械的強度が一
層十分となっている。
【0151】次のプリンタヘッドは、前記の各プリンタ
ヘッドとは異なり、先に図28〜図32で説明した気化部構
造と類似の気化部構造としている。即ち、図21に示すよ
うに、気化部の一部になる四角柱状の複数の穴62a内
に、気化構造体101 を断熱材ブロック66と共に取り付け
ている。このような構造により、気化構造体の発熱体75
へのパルス電圧の繰り返し印加に対して耐熱性が充分で
ある。
ヘッドとは異なり、先に図28〜図32で説明した気化部構
造と類似の気化部構造としている。即ち、図21に示すよ
うに、気化部の一部になる四角柱状の複数の穴62a内
に、気化構造体101 を断熱材ブロック66と共に取り付け
ている。このような構造により、気化構造体の発熱体75
へのパルス電圧の繰り返し印加に対して耐熱性が充分で
ある。
【0152】このプリンタヘッド70は、図21に示すよう
に、図29に示した例と比べると、気化部17において断熱
材66及び発熱体75(更には小柱体80の群)からなる気化
構造物101 が形成されている点では同様であるが、基本
的に異なることは、小柱体80の群が発熱体75とは分離し
て設けられていることである。
に、図29に示した例と比べると、気化部17において断熱
材66及び発熱体75(更には小柱体80の群)からなる気化
構造物101 が形成されている点では同様であるが、基本
的に異なることは、小柱体80の群が発熱体75とは分離し
て設けられていることである。
【0153】即ち、発熱体75は、断熱材ブロック66の上
面66Aにおいて一方端から他方端にかけて局部的に矩形
状に設けられていると共に、小柱体80の群は発熱体75の
両側において発熱体75とは分離されて設けられている。
面66Aにおいて一方端から他方端にかけて局部的に矩形
状に設けられていると共に、小柱体80の群は発熱体75の
両側において発熱体75とは分離されて設けられている。
【0154】このように構成することによって、前記し
た第1の例と同様に、発熱体75の熱は小柱体80を介して
逃げることはなく、効率よく加熱に用いることができ、
小柱体80の群の毛細管作用による染料の保持及び供給効
率と発熱体75上の段差部分110 での染料の保持効果によ
って染料を十二分に気化させ、供給することができる。
た第1の例と同様に、発熱体75の熱は小柱体80を介して
逃げることはなく、効率よく加熱に用いることができ、
小柱体80の群の毛細管作用による染料の保持及び供給効
率と発熱体75上の段差部分110 での染料の保持効果によ
って染料を十二分に気化させ、供給することができる。
【0155】しかも、発熱体75の熱は小柱体80へ直接伝
わることはないから、小柱体80が熱的ストレスにより破
損することもない。
わることはないから、小柱体80が熱的ストレスにより破
損することもない。
【0156】なお、小柱体80及び発熱体75のサイズ、間
隔、厚み等は、上記した第一の実施例で述べたものと同
じであってよい。また、この実施例のヘッド70において
は、発熱体75の電極94A、95Aは断熱材66の側面上から
その周辺域へ延び、またそれらの電極94A、95A上には
配線メタル94B、95Bが設けられ、これら配線メタルは
ヘッドコントローラ221 に接続している。
隔、厚み等は、上記した第一の実施例で述べたものと同
じであってよい。また、この実施例のヘッド70において
は、発熱体75の電極94A、95Aは断熱材66の側面上から
その周辺域へ延び、またそれらの電極94A、95A上には
配線メタル94B、95Bが設けられ、これら配線メタルは
ヘッドコントローラ221 に接続している。
【0157】また、断熱材ブロック66は接着剤111 によ
って、染料液化用ヒータ68を設けたベース63に固定され
ている。染料収容部17を形成したスペーサ62は接着剤11
2 によってベース63上に固定されるが、染料収容部17内
に気化構造物101 が位置するようにしておく。なお、ス
ペーサ62上には、液止め層67及び保護層61を設けている
点は、図29で述べたと同様である。
って、染料液化用ヒータ68を設けたベース63に固定され
ている。染料収容部17を形成したスペーサ62は接着剤11
2 によってベース63上に固定されるが、染料収容部17内
に気化構造物101 が位置するようにしておく。なお、ス
ペーサ62上には、液止め層67及び保護層61を設けている
点は、図29で述べたと同様である。
【0158】なお、小柱体80や各層62、63は、ガラスで
形成したが、他の材質でも形成可能である。例えば、ポ
リイミド等の高分子材、セラミックス系、シリコン系、
金属系等又はこれらの組み合わせで形成することもでき
る。高分子材を使用できるのは、プリンタヘッド70を印
画紙50に対して押し付けない構造としているため、大き
な圧力を受けないことに依るものであり、また、発熱体
75の作動時に熱放散も少なく、熱的絶縁性が良好とな
る。
形成したが、他の材質でも形成可能である。例えば、ポ
リイミド等の高分子材、セラミックス系、シリコン系、
金属系等又はこれらの組み合わせで形成することもでき
る。高分子材を使用できるのは、プリンタヘッド70を印
画紙50に対して押し付けない構造としているため、大き
な圧力を受けないことに依るものであり、また、発熱体
75の作動時に熱放散も少なく、熱的絶縁性が良好とな
る。
【0159】また、この例によるプリンタヘッド70によ
れば、気化構造部101 において発熱体75が、下地材とし
ての断熱材ブロック66の表面66Aを部分的に突出させて
なる幅細の突出部66Bの上面66Cに設けられているこ
と、従って、小柱体80と断熱材表面66Aとの中間高さレ
ベルに設けられている。突出部分66Bは断熱材66と一体
のものであり、その上面66Cと同じ高さレベルにおいて
発熱体75の一対の電極94、95が設けられている。
れば、気化構造部101 において発熱体75が、下地材とし
ての断熱材ブロック66の表面66Aを部分的に突出させて
なる幅細の突出部66Bの上面66Cに設けられているこ
と、従って、小柱体80と断熱材表面66Aとの中間高さレ
ベルに設けられている。突出部分66Bは断熱材66と一体
のものであり、その上面66Cと同じ高さレベルにおいて
発熱体75の一対の電極94、95が設けられている。
【0160】このように、発熱体75が断熱材66の突出部
分66B上に設けられることによって、発熱体から発生す
る熱は幅細の突出部分66Bを介してしか伝達されないの
で、その熱が断熱材66側へ伝達される面積が小さくなっ
ている。
分66B上に設けられることによって、発熱体から発生す
る熱は幅細の突出部分66Bを介してしか伝達されないの
で、その熱が断熱材66側へ伝達される面積が小さくなっ
ている。
【0161】この結果、発熱体75が小柱体80とは分離さ
れて設けられていることによる上述した作用効果(即
ち、小柱体80を通しての放熱がなく、また、小柱体80の
熱的ストレスを抑制すること、及び小柱体80の加工容易
性、その量の削減)が得られるのは勿論であるが、これ
に加えて、上記した突出部分66Bによる伝熱の抑制で、
発熱体75による加熱効率を更に向上させることができ
る。
れて設けられていることによる上述した作用効果(即
ち、小柱体80を通しての放熱がなく、また、小柱体80の
熱的ストレスを抑制すること、及び小柱体80の加工容易
性、その量の削減)が得られるのは勿論であるが、これ
に加えて、上記した突出部分66Bによる伝熱の抑制で、
発熱体75による加熱効率を更に向上させることができ
る。
【0162】しかも、発熱体75は突出部分66Bの上面66
Cに設けられ、染料22の液面の近くに存在しているた
め、発熱体75の熱は染料気化を直接左右する液面領域を
効率的に加熱することにより、染料22の気化効率を一層
向上させることができる。即ち、発熱体75の表面(熱を
発生する面)を十二分に活用することが可能となる。
Cに設けられ、染料22の液面の近くに存在しているた
め、発熱体75の熱は染料気化を直接左右する液面領域を
効率的に加熱することにより、染料22の気化効率を一層
向上させることができる。即ち、発熱体75の表面(熱を
発生する面)を十二分に活用することが可能となる。
【0163】また、上記突出部分66B上には小柱体80と
の間に段差部分110 が存在しているので、ここに染料22
を効果的に保持、供給でき、かつ、段差部分110 へは一
方向からでも染料を供給できるので、その導入路64aも
1つですみ、またその位置もあまり制約されない。
の間に段差部分110 が存在しているので、ここに染料22
を効果的に保持、供給でき、かつ、段差部分110 へは一
方向からでも染料を供給できるので、その導入路64aも
1つですみ、またその位置もあまり制約されない。
【0164】その他、小柱体80の群による毛細管作用に
よる作用効果も、上記した各実施例と同様に得られる。
よる作用効果も、上記した各実施例と同様に得られる。
【0165】この例において、上記の発熱体75の幅(突
出部分66Bの幅)w及びその高さhは種々に選択してよ
いが、上記した加熱効率の点で(2/3)h≧w≧(1
/3)hなる関係を満たしているのがよい。例えば、h
=6μm、w=3μmであってよい。なお、小柱体80の
高さは20μm以下、径は10μm以下、間隙92は20μm以
下としてよい。
出部分66Bの幅)w及びその高さhは種々に選択してよ
いが、上記した加熱効率の点で(2/3)h≧w≧(1
/3)hなる関係を満たしているのがよい。例えば、h
=6μm、w=3μmであってよい。なお、小柱体80の
高さは20μm以下、径は10μm以下、間隙92は20μm以
下としてよい。
【0166】なお、この例において、図示省略したが、
図15に示したと同様に、発熱体75を断面材ブロックの表
面66Aに直接設けてもよく(突出部66Bを設けず)、更
に、図16に示したと同様に、発熱体75を蛇行させて設け
てもよい。
図15に示したと同様に、発熱体75を断面材ブロックの表
面66Aに直接設けてもよく(突出部66Bを設けず)、更
に、図16に示したと同様に、発熱体75を蛇行させて設け
てもよい。
【0167】上記した各例による各プリンタヘッド70を
有するカラービデオプリンタ200 は、図22に示すよう
に、縦方向(X方向)の紙送りと、X方向と直交方向の
ヘッドの横方向(Y方向)スキャンとによって、印刷を
行うものであり、これらの縦方向の紙送りと横方向のヘ
ッドスキャンは交互に行うように構成されている。
有するカラービデオプリンタ200 は、図22に示すよう
に、縦方向(X方向)の紙送りと、X方向と直交方向の
ヘッドの横方向(Y方向)スキャンとによって、印刷を
行うものであり、これらの縦方向の紙送りと横方向のヘ
ッドスキャンは交互に行うように構成されている。
【0168】このプリンタ200 において、各色のヘッド
部Y、M、Cからなるプリンタヘッド70は、シリアル型
ヘッドとして、送りねじ機構からなるヘッド送り軸201
とヘッド支軸202 により印画紙50の紙送り方向Xと直交
するヘッド送り方向Yに往復移動自在にしてある。
部Y、M、Cからなるプリンタヘッド70は、シリアル型
ヘッドとして、送りねじ機構からなるヘッド送り軸201
とヘッド支軸202 により印画紙50の紙送り方向Xと直交
するヘッド送り方向Yに往復移動自在にしてある。
【0169】また、プリンタヘッド70の上側には、印画
紙50を挟むように支持するヘッド受けローラ(プラテン
ローラ)203が回転自在に設けられている。そして、印画
紙50は、紙送り駆動ローラ204 と従動ローラ205 との間
に挟持されて紙送り方向Xに移動するようになってい
る。なお、プリンタヘッド70は、フレキシブルハーネス
206 を介してヘッドコントローラ(図1の211)に接続さ
れている。また、紙送り駆動ローラ204 は、図1のフレ
キシブルハーネス207 を介して図1のメカコントローラ
212 に接続されている。
紙50を挟むように支持するヘッド受けローラ(プラテン
ローラ)203が回転自在に設けられている。そして、印画
紙50は、紙送り駆動ローラ204 と従動ローラ205 との間
に挟持されて紙送り方向Xに移動するようになってい
る。なお、プリンタヘッド70は、フレキシブルハーネス
206 を介してヘッドコントローラ(図1の211)に接続さ
れている。また、紙送り駆動ローラ204 は、図1のフレ
キシブルハーネス207 を介して図1のメカコントローラ
212 に接続されている。
【0170】1ラインの印画が終了したら、ヘッド支え
を兼ねた紙送り駆動ローラ203 で印画紙50を1ライン分
送る。印画スタートは1色毎に順次に行われるが、3ド
ット以降は同時に印画される。なお、複数の第一発熱体
75がある場合は、交互に稼働させ、選択された発熱体75
は印画に供される一方、非印画の発熱体75は余熱を利用
して染料の液化や保温に使用し、温度をコントロールす
ることができる。
を兼ねた紙送り駆動ローラ203 で印画紙50を1ライン分
送る。印画スタートは1色毎に順次に行われるが、3ド
ット以降は同時に印画される。なお、複数の第一発熱体
75がある場合は、交互に稼働させ、選択された発熱体75
は印画に供される一方、非印画の発熱体75は余熱を利用
して染料の液化や保温に使用し、温度をコントロールす
ることができる。
【0171】図23は、ライン型に構成されたヘッド70を
有するカラービデオプリンタ200 を示すものであり、印
画紙50の幅方向に亘って各色のヘッド部Y、M、Cが並
置されている。
有するカラービデオプリンタ200 を示すものであり、印
画紙50の幅方向に亘って各色のヘッド部Y、M、Cが並
置されている。
【0172】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基づいて更に変形が可
能である。
の実施例は本発明の技術的思想に基づいて更に変形が可
能である。
【0173】例えば、制御手段の構造は、図1に例示し
た制御部220 のほか、適宜の機能を付与した構造とする
ことができる。
た制御部220 のほか、適宜の機能を付与した構造とする
ことができる。
【0174】また、シリアル方式の記録にあっては、プ
リンタヘッドの往動時に画像(又は文字)を、復動時に
文字(又は画像)を記録するようにして良く、これによ
って合成像の記録時間が短縮される。
リンタヘッドの往動時に画像(又は文字)を、復動時に
文字(又は画像)を記録するようにして良く、これによ
って合成像の記録時間が短縮される。
【0175】また、2台(又はそれ以上)のプリンタを
直列に並べて単一の記録装置とし、個々のプリンタに互
いに異なる階調度の記録を連続的になさしめることもで
きる。
直列に並べて単一の記録装置とし、個々のプリンタに互
いに異なる階調度の記録を連続的になさしめることもで
きる。
【0176】また、上述した発熱体(ヒータ)75の形
状、材質、サイズ等については、種々のもの或いは組み
合わせを採用することができ、ポリ−Siの層とメタル
配線とを両用することや適宜SiNやSiO2 等の絶縁
膜を付着して保護膜を形成することもできる。ベース材
をアルミニウム、セラミックス等の高熱伝導材で形成
し、発熱体75、断熱材、ベース材によってヘッドの熱特
性を調整してもよい。
状、材質、サイズ等については、種々のもの或いは組み
合わせを採用することができ、ポリ−Siの層とメタル
配線とを両用することや適宜SiNやSiO2 等の絶縁
膜を付着して保護膜を形成することもできる。ベース材
をアルミニウム、セラミックス等の高熱伝導材で形成
し、発熱体75、断熱材、ベース材によってヘッドの熱特
性を調整してもよい。
【0177】また、気化部に形成すべき多孔性構造は、
上述したものに限らず、例えば柱体の場合はその高さ、
平面又は断面形状、密度等を変化させてよいし、また、
その形成箇所も微細パターン化又は多孔質化、或いは表
面積の拡大等が要求される箇所であれば適用可能であ
る。多孔性構造体としては、柱状体以外にも、壁状体
や、図25に示したビーズ集合体、繊維体等で形成したも
のであってもよい。
上述したものに限らず、例えば柱体の場合はその高さ、
平面又は断面形状、密度等を変化させてよいし、また、
その形成箇所も微細パターン化又は多孔質化、或いは表
面積の拡大等が要求される箇所であれば適用可能であ
る。多孔性構造体としては、柱状体以外にも、壁状体
や、図25に示したビーズ集合体、繊維体等で形成したも
のであってもよい。
【0178】また、染料気化型の転写方式に限らず、既
述したアブレーションによる転写方式も可能であり、い
ずれの場合も染料又は記録材が飛翔して転写されるもの
である。
述したアブレーションによる転写方式も可能であり、い
ずれの場合も染料又は記録材が飛翔して転写されるもの
である。
【0179】また、記録材(染料)を収容する記録材収
容部の数やドット数、及びこれに対応した発熱体や気化
部の数は種々変更してよいし、その配列形状やサイズ等
も上述したものに限定されることはない。
容部の数やドット数、及びこれに対応した発熱体や気化
部の数は種々変更してよいし、その配列形状やサイズ等
も上述したものに限定されることはない。
【0180】また、染料収容部、染料供給通路をはじ
め、ヘッドやプリンタの構造や形状は、前記以外の適宜
の構造、形状としてよく、ヘッドを構成する各部分の材
料には、他の適宜の材料を使用してよい。記録染料につ
いても、マゼンタ、イエロー、シアンの3色として(更
には、黒を加えた)フルカラーの記録を行うほか、2色
印刷、1色のモノカラー又は白黒の記録を行うことがで
きる。
め、ヘッドやプリンタの構造や形状は、前記以外の適宜
の構造、形状としてよく、ヘッドを構成する各部分の材
料には、他の適宜の材料を使用してよい。記録染料につ
いても、マゼンタ、イエロー、シアンの3色として(更
には、黒を加えた)フルカラーの記録を行うほか、2色
印刷、1色のモノカラー又は白黒の記録を行うことがで
きる。
【0181】また、染料の加熱に発熱体とレーザとを組
み合わせることもできる。この場合は、各加熱手段のパ
ワーを下げても良好に気化を実現することができる。
み合わせることもできる。この場合は、各加熱手段のパ
ワーを下げても良好に気化を実現することができる。
【0182】また、上述の例のように、固体染料を一旦
液状にし、これを気化させて記録を行う他、固体染料を
レーザ光によって加熱して直接気化(即ち、昇華)させ
て記録を行うことができるし、染料溜めに液化染料(室
温にて液状)を収容することができる。上述したプリン
タにおいて、ヘッド上方からレーザ光を照射してその下
側に位置する被記録紙に記録を行ってもよいし、この逆
方向(下から上)に記録を行ってもよい。発熱体75を用
いる場合も同様である。
液状にし、これを気化させて記録を行う他、固体染料を
レーザ光によって加熱して直接気化(即ち、昇華)させ
て記録を行うことができるし、染料溜めに液化染料(室
温にて液状)を収容することができる。上述したプリン
タにおいて、ヘッド上方からレーザ光を照射してその下
側に位置する被記録紙に記録を行ってもよいし、この逆
方向(下から上)に記録を行ってもよい。発熱体75を用
いる場合も同様である。
【0183】本発明は、サーマルヘッドを使用しての記
録にも適用可能である。
録にも適用可能である。
【0184】また、本発明は、記録材とこの記録材を溶
解若しくは分散させかつ加熱により体積膨張する物質
(即ち、キャリア)とを含有する記録液を供給し、加熱
により前記記録液の状態を変化させて液滴を生成させ、
この液滴を前記記録ヘッドと対向配置された被記録体へ
移行させるインクジェット方式にも適用可能である。
解若しくは分散させかつ加熱により体積膨張する物質
(即ち、キャリア)とを含有する記録液を供給し、加熱
により前記記録液の状態を変化させて液滴を生成させ、
この液滴を前記記録ヘッドと対向配置された被記録体へ
移行させるインクジェット方式にも適用可能である。
【0185】
【発明の作用効果】本発明に基づく記録方法は、加熱エ
ネルギーに対応する記録材の被記録体への移行量が異な
る複数種の記録の少なくとも1つ又は全部を1種の記録
装置によって選択的に行い、また、本発明に基づく記録
装置は、前記の選択を行うための制御手段を有するの
で、次の効果が奏せられる。
ネルギーに対応する記録材の被記録体への移行量が異な
る複数種の記録の少なくとも1つ又は全部を1種の記録
装置によって選択的に行い、また、本発明に基づく記録
装置は、前記の選択を行うための制御手段を有するの
で、次の効果が奏せられる。
【0186】前記の複数種の記録の夫々に適する記録条
件(被記録体への好適な記録材移行量)を以て記録がで
き、これら複数種の記録のいずれにも対応して1種の記
録装置のみによって良好な記録ができる。また、1種の
記録装置を使用するので、複数種の記録毎に個々に記録
装置を使用するのとは異なり、記録装置の占有面積が小
さくて済み、設備費も軽減する。
件(被記録体への好適な記録材移行量)を以て記録がで
き、これら複数種の記録のいずれにも対応して1種の記
録装置のみによって良好な記録ができる。また、1種の
記録装置を使用するので、複数種の記録毎に個々に記録
装置を使用するのとは異なり、記録装置の占有面積が小
さくて済み、設備費も軽減する。
【0187】更に、1つの被記録体に前記の複数種の記
録が混在した記録を行うことが可能である。この場合
は、1種の記録装置を使用することにより、記録装置の
精度に起因する位置ずれが防止され、各記録像間の位置
関係が正確に保たれて良好な記録結果が得られる。
録が混在した記録を行うことが可能である。この場合
は、1種の記録装置を使用することにより、記録装置の
精度に起因する位置ずれが防止され、各記録像間の位置
関係が正確に保たれて良好な記録結果が得られる。
【図1】本発明の実施例による記録装置の要部を示す概
略図である。
略図である。
【図2】同1画素当たりの発熱体への電圧印加のパルス
数と記録濃度との関係を示すグラフである(ガンマ2水
準)。
数と記録濃度との関係を示すグラフである(ガンマ2水
準)。
【図3】同記録時間と発熱体への印加電圧との関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図4】同ステップ送りのプリンタヘッド走査における
印画紙上の1画素についての付着染料を示す模式図であ
る。
印画紙上の1画素についての付着染料を示す模式図であ
る。
【図5】同リニア送りのプリンタヘッド走査における印
画紙上の1画素についての付着染料を示す模式図であ
る。
画紙上の1画素についての付着染料を示す模式図であ
る。
【図6】同プリンタヘッド走査と発熱体への印加電圧と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図7】同ガンマを3水準にしたときの画素濃度と発熱
体への印加電圧との関係を示すグラフである。
体への印加電圧との関係を示すグラフである。
【図8】同図6の記録方法によって得られた合成像の記
録におけるプリンタヘッドの走査と発熱体への印加電圧
との関係を示すグラフである。
録におけるプリンタヘッドの走査と発熱体への印加電圧
との関係を示すグラフである。
【図9】同図7の記録方法によって得られた合成像の記
録におけるプリンタヘッドの走査と発熱体への印加電圧
との関係を示すグラフである。
録におけるプリンタヘッドの走査と発熱体への印加電圧
との関係を示すグラフである。
【図10】同発熱体への印加電圧を一定にしたときの画素
濃度と印加電圧との関係を示すグラフである。
濃度と印加電圧との関係を示すグラフである。
【図11】同図10の記録方法によって得られた合成像の記
録におけるプリンタヘッドの走査と発熱体への印加電圧
との関係を示すグラフである。
録におけるプリンタヘッドの走査と発熱体への印加電圧
との関係を示すグラフである。
【図12】同ガンマを4水準にしたときの図2と同様のグ
ラフである。
ラフである。
【図13】同プリンタヘッドの主要部の底面図である。
【図14】同図13の XIV−XIV 線断面図である。
【図15】同他のプリンタヘッドの主要部の断面図であ
る。
る。
【図16】同他のプリンタヘッドの主要部の底面図であ
る。
る。
【図17】同更に他のプリンタヘッドの主要部の底面図で
ある。
ある。
【図18】同図17の XVIII−XVIII 線断面図である。
【図19】同更に他のプリンタヘッドの主要部の底面図で
ある。
ある。
【図20】同図19のXX−XX線断面図である。
【図21】同更に他のプリンタヘッドの主要部の断面斜視
図である。
図である。
【図22】本発明の実施例によるプリンタヘッドを有する
プリンタの概略斜視図である。
プリンタの概略斜視図である。
【図23】同プリンタヘッドを有する他のプリンタの概略
斜視図である。
斜視図である。
【図24】従来の感熱記録ヘッドを用いたプリンタの要部
正面図である。
正面図である。
【図25】本発明の完成前に案出されたプリンタの概略断
面図である。
面図である。
【図26】同プリンタのヘッドの分解斜視図である。
【図27】同他のプリンタのヘッドの分解斜視図である。
【図28】本発明の案出前に出願されたプリンタの概略断
面図である。
面図である。
【図29】同プリンタのヘッドの主要部分の拡大断面斜視
図である。
図である。
【図30】同プリンタのヘッドの一部分の斜視図である。
【図31】同プリンタのヘッドの他の一部分の斜視図であ
る。
る。
【図32】図31の部分拡大図である。
【図33】同1画素当たりの染料付着量(時間)と記録濃
度の関係を示すグラフである。
度の関係を示すグラフである。
2・・・付着染料 18・・・半導体レーザ 22・・・液化染料 32・・・気化染料 50・・・印画紙 62、82・・・スペーサ 62a・・・染料収容部(穴) 64、84・・・染料供給路 64a、84’・・・染料導入口 66・・・断熱材 70・・・プリンタヘッド 73・・・絶縁板 75・・・発熱体 77・・・気化部 80・・・小柱体 91・・・保護層 92・・・空隙 94、95・・・電極 101 ・・・気化構造体 200 ・・・プリンタ 210 ・・・紙送り機構 211 ・・・ヘッドコントローラ 212 ・・・メカコントローラ 220 ・・・制御部 L・・・レーザ光
Claims (31)
- 【請求項1】 記録材を加熱することにより被記録体へ
移行させて記録を行うに際し、加熱エネルギーに対応す
る移行量が異なる複数種の記録の少なくとも1つ又は全
部を1種の記録装置によって選択的に行う記録方法。 - 【請求項2】 コントラストが大きい記録を行うときの
加熱エネルギーを、階調性を必要とする記録を行うとき
の加熱エネルギーよりも大きくする、請求項1に記載さ
れた記録方法。 - 【請求項3】 加熱エネルギーの制御によってコントラ
スト及び階調性をコントロールする、請求項2に記載さ
れた記録方法。 - 【請求項4】 加熱エネルギーをパルスとして記録材加
熱手段により生ぜしめ、パルス電圧を大きくしてコント
ラストが大きい記録を行い、パルス数を変調して階調性
が要求される記録を行う、請求項3に記載された記録方
法。 - 【請求項5】 パルス数によってコントラスト及び階調
性を制御する、請求項4に記載された記録方法。 - 【請求項6】 コントラストが大きい記録を行うための
パルスと、階調性が要求される記録を行うためのパルス
とを、別個の若しくは共通のシーケンスにおいて記録材
加熱手段に印加する、請求項4に記載された記録方法。 - 【請求項7】 記録材収容部を、この記録材収容部に対
向する被記録体に対して相対的に移動させながら記録を
行う、請求項1に記載された記録方法。 - 【請求項8】 1画素当たりのパルス数を少なくすると
きは記録材収容部の相対的移動を速くし、1画素当たり
のパルス数を変化させるときは記録材収容部の相対的移
動を遅くする、請求項4に記載された記録方法。 - 【請求項9】 発熱体に電圧を印加して記録材を加熱す
る、請求項1に記載された記録方法。 - 【請求項10】 レーザ光を照射して記録材を加熱する、
請求項1に記載された記録方法。 - 【請求項11】 加熱エネルギーに対応する記録材移行量
が異なる複数種の記録の少なくとも1つ又は全部を選択
的に行うための制御手段を有する記録装置。 - 【請求項12】 コントラストが大きい記録を行うときの
加熱エネルギーを、階調性を必要とする記録を行うとき
の加熱エネルギーよりも大きくするように、制御手段が
構成されている、請求項11に記載された記録装置。 - 【請求項13】 制御手段が、加熱エネルギーの制御によ
ってコントラスト及び階調性をコントロールするように
構成されている、請求項12に記載された記録装置。 - 【請求項14】 加熱エネルギーをパルスとして記録材加
熱手段により生ぜしめ、パルス電圧を大きくしてコント
ラストが大きい記録を行い、パルス数を変調して階調性
が要求される記録を行うように、制御手段が構成されて
いる、請求項13に記載された記録装置。 - 【請求項15】 制御手段が、パルス数によってコントラ
スト及び階調性を制御するように構成されている、請求
項14に記載された記録装置。 - 【請求項16】 コントラストが大きい記録を行うための
パルスと、階調性が要求される記録を行うためのパルス
とを、別個の若しくは共通のシーケンスにおいて記録材
加熱手段に印加するように、制御手段が構成されてい
る、請求項14に記載された記録装置。 - 【請求項17】 1画素当たりのパルス数を少なくすると
きは記録材収容部の相対的移動を速くし、1画素当たり
のパルス数を変化させるときは記録材収容部の相対的移
動を遅くするように、制御手段が構成されている、請求
項14に記載された記録装置。 - 【請求項18】 記録材加熱手段が発熱体であり、この発
熱体に電圧を印加して記録材を加熱するように構成され
ている、請求項14に記載された記録装置。 - 【請求項19】 記録材加熱手段がレーザであり、このレ
ーザからレーザ光を照射して記録材を加熱するように構
成されている、請求項14に記載された記録装置。 - 【請求項20】 記録材収容部と、この記録材収容部に対
向する被記録体に対して前記記録材収容部を相対的に移
動させる駆動手段とを具備する、請求項11に記載された
記録装置。 - 【請求項21】 制御手段が、記録すべき像の階調度に対
応して記録材収容部の相対的移動の速度を制御するよう
に構成されている、請求項20に記載された記録装置。 - 【請求項22】 コントラストが大きい記録を行うための
入力と;階調性が要求される記録を行うための入力とを
夫々記憶する記憶部と;この記憶部を制御する中央処理
ユニットと;前記記憶部の記憶情報に基づいて前記中央
処理ユニットによって制御されるコントローラと;この
コントローラによって駆動制御される駆動手段と;を有
する、請求項20に記載された記録装置。 - 【請求項23】 液状記録材を被記録体へ飛翔させて記録
を行う記録材飛翔用構造体が記録部に設けられている、
請求項11に記載された記録装置。 - 【請求項24】 記録材供給構造部上に記録材飛翔用構造
体が一体に設けられている、請求項23に記載された記録
装置。 - 【請求項25】 記録材飛翔用構造体が記録材収容部内に
取付けられている、請求項23に記載された記録装置。 - 【請求項26】 液状記録材を加熱して飛翔させるための
発熱体が記録材飛翔用構造体に設けられている、請求項
23に記載された記録装置。 - 【請求項27】 記録材飛翔用構造体の液状記録材を加熱
ビームにより加熱して飛翔させるようになっている、請
求項23に記載された記録装置。 - 【請求項28】 毛細管現象により液状記録材を開口側に
供給しかつ保持する記録材飛翔用構造体が設けられてい
る、請求項23に記載された記録装置。 - 【請求項29】 毛細管現象を生ずる多孔性構造物が記録
材飛翔用構造体に設けられている、請求項28に記載され
た記録装置。 - 【請求項30】 多孔性構造体が小柱体の集合体によって
形成されている、請求項29に記載された記録装置。 - 【請求項31】 液状記録材が気化又はアブレーションし
て前記液状記録材と非接触状態で対向した被記録体へ飛
翔するようにした、請求項11に記載された記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8754895A JPH08258298A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 記録方法及び記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8754895A JPH08258298A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 記録方法及び記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08258298A true JPH08258298A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13918048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8754895A Pending JPH08258298A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 記録方法及び記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08258298A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006227005A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Agilent Technol Inc | インピーダンス比較による位置エンコード |
-
1995
- 1995-03-20 JP JP8754895A patent/JPH08258298A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006227005A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Agilent Technol Inc | インピーダンス比較による位置エンコード |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3575103B2 (ja) | 記録方法 | |
| US5699098A (en) | Recording unit structure and recording device | |
| EP0700787B1 (en) | Recording device and recording method | |
| JPH08258298A (ja) | 記録方法及び記録装置 | |
| JPH08216442A (ja) | 記録装置 | |
| JPH08197760A (ja) | 記録装置 | |
| JPH08142359A (ja) | 記録装置及びその製造方法 | |
| JPH08276608A (ja) | 記録方法及び記録装置 | |
| JPH08156433A (ja) | 記録装置 | |
| JPH08230222A (ja) | 記録装置及び記録方法 | |
| JP3637629B2 (ja) | 記録方法 | |
| JPH08258297A (ja) | 記録装置 | |
| JPH08197758A (ja) | 記録装置 | |
| JP3599064B2 (ja) | 記録方法及び記録装置 | |
| JPH08207445A (ja) | 記録装置 | |
| JPH08197757A (ja) | 記録装置及びその製造方法 | |
| JPH08258301A (ja) | 記録装置及びその製造方法 | |
| JPH07299919A (ja) | 記録ヘッド及び記録装置 | |
| JPH08197761A (ja) | 記録装置 | |
| JPH08336992A (ja) | 記録装置及びその製造方法 | |
| JPH08300702A (ja) | 記録方法及び記録装置 | |
| JPH08267800A (ja) | 記録方法及び記録装置 | |
| JPH0851100A (ja) | 微細構造の形成方法、記録装置の製造方法及びエッチングマスク | |
| JPH0885201A (ja) | 記録装置及びその製造方法 | |
| JPH0825817A (ja) | 記録材、その製造方法、記録方法及び記録装置 |