JPH07326701A - 電気電子部品用導電材、リードフレ−ム及びそれを使用した半導体集積回路 - Google Patents
電気電子部品用導電材、リードフレ−ム及びそれを使用した半導体集積回路Info
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- JPH07326701A JPH07326701A JP6119357A JP11935794A JPH07326701A JP H07326701 A JPH07326701 A JP H07326701A JP 6119357 A JP6119357 A JP 6119357A JP 11935794 A JP11935794 A JP 11935794A JP H07326701 A JPH07326701 A JP H07326701A
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- palladium
- lead frame
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10W—GENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
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- H10W72/851—Dispositions of multiple connectors or interconnections
- H10W72/874—On different surfaces
- H10W72/884—Die-attach connectors and bond wires
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10W—GENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
- H10W90/00—Package configurations
- H10W90/701—Package configurations characterised by the relative positions of pads or connectors relative to package parts
- H10W90/731—Package configurations characterised by the relative positions of pads or connectors relative to package parts of die-attach connectors
- H10W90/736—Package configurations characterised by the relative positions of pads or connectors relative to package parts of die-attach connectors between a chip and a stacked lead frame, conducting package substrate or heat sink
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加熱後のはんだ濡れ性が優れており、外装は
んだめっきを省略することができる電気電子部品用導電
材、3層めっきリードフレーム及びそれを使用した半導
体集積回路を提供する。 【構成】 3層めっきリードフレームは、銅又は銅合金
からなる基材4と、この基材上に設けられた厚さが0.
10〜1.50μmのニッケル又はニッケル合金からな
る第1めっき層3と、この第1めっき層3上に設けられ
た厚さが0.02〜0.50μmの銀からなる第2めっ
き層2と、この第2めっき層2上に設けられた厚さが
0.10〜1.00μmのパラジウム又はパラジウム合
金からなる第3めっき層1とを有する。この第3めっき
層1の表面のPd(220)面の結晶配向指数は1.0
以上である。
んだめっきを省略することができる電気電子部品用導電
材、3層めっきリードフレーム及びそれを使用した半導
体集積回路を提供する。 【構成】 3層めっきリードフレームは、銅又は銅合金
からなる基材4と、この基材上に設けられた厚さが0.
10〜1.50μmのニッケル又はニッケル合金からな
る第1めっき層3と、この第1めっき層3上に設けられ
た厚さが0.02〜0.50μmの銀からなる第2めっ
き層2と、この第2めっき層2上に設けられた厚さが
0.10〜1.00μmのパラジウム又はパラジウム合
金からなる第3めっき層1とを有する。この第3めっき
層1の表面のPd(220)面の結晶配向指数は1.0
以上である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅又は銅合金材料を基
材とし、ニッケル又はニッケル合金めっき層と銀めっき
層とを下地に有し、最外層にパラジウム又はパラジウム
合金めっき層を設けた電気電子部品用導電材、リードフ
レーム及びそれを使用した半導体集積回路に関し、更に
詳述すれば、加熱後のはんだ濡れ性及び加工性が優れた
3層めっき構造体に関する。
材とし、ニッケル又はニッケル合金めっき層と銀めっき
層とを下地に有し、最外層にパラジウム又はパラジウム
合金めっき層を設けた電気電子部品用導電材、リードフ
レーム及びそれを使用した半導体集積回路に関し、更に
詳述すれば、加熱後のはんだ濡れ性及び加工性が優れた
3層めっき構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気電子部品材料において、パラ
ジウムは金の代替えとして広く用いられてきた。これ
は、パラジウムが金と同様に酸化皮膜を生成しにくく、
電気特性が優れているためである。
ジウムは金の代替えとして広く用いられてきた。これ
は、パラジウムが金と同様に酸化皮膜を生成しにくく、
電気特性が優れているためである。
【0003】また、パラジウムは金よりも硬く、耐摩耗
性を要求される電気接点等に有利な点を持っているた
め、端子用めっき材料として実用化されている。
性を要求される電気接点等に有利な点を持っているた
め、端子用めっき材料として実用化されている。
【0004】リードフレームではないが、特公昭41−
613号には。半導体装置のヘッダー又はカンにパラジ
ウム−銀合金のめっき層を設け、このパラジウム−銀合
金を金の代替えとして使用することが開示されている。
これにより、コストダウンできると共に、耐食性、熱放
散性及び接着性が向上し、半導体の特性が向上するとい
う効果が得られるとされている。
613号には。半導体装置のヘッダー又はカンにパラジ
ウム−銀合金のめっき層を設け、このパラジウム−銀合
金を金の代替えとして使用することが開示されている。
これにより、コストダウンできると共に、耐食性、熱放
散性及び接着性が向上し、半導体の特性が向上するとい
う効果が得られるとされている。
【0005】しかし、銀めっきは硫化等による変色及び
電気特性の低下が起こるため、添加方法及び皮膜構造の
制御等に十分な配慮が不可欠である。前記公報に記載の
パラジウム−銀合金めっき層では、銀の添加方法及び皮
膜構造について検討がなされていないため、この公報に
記載された技術に基いて、パラジウムと銀の双方をめっ
きしたリードフレームを実用化することはできなかっ
た。
電気特性の低下が起こるため、添加方法及び皮膜構造の
制御等に十分な配慮が不可欠である。前記公報に記載の
パラジウム−銀合金めっき層では、銀の添加方法及び皮
膜構造について検討がなされていないため、この公報に
記載された技術に基いて、パラジウムと銀の双方をめっ
きしたリードフレームを実用化することはできなかっ
た。
【0006】銀めっきの硫化等による変色及び電気特性
の低下を抑制するため、表面にパラジウムめっきを施す
技術が提案された(実公昭41−10577号)。この
技術は金の代替えとして銀めっきを設けたものであり、
銀めっきの耐食性を改善し、はんだの流れを調整するた
めに銀の表面にパラジウムをめっきしたパワートランジ
スタの台材が記載されている。しかし、この公報に記載
のパラジウムをめっきした台材は、銀めっき層の厚さが
厚いため、マイグレーションが発生し、リードフレーム
には適用することができない。
の低下を抑制するため、表面にパラジウムめっきを施す
技術が提案された(実公昭41−10577号)。この
技術は金の代替えとして銀めっきを設けたものであり、
銀めっきの耐食性を改善し、はんだの流れを調整するた
めに銀の表面にパラジウムをめっきしたパワートランジ
スタの台材が記載されている。しかし、この公報に記載
のパラジウムをめっきした台材は、銀めっき層の厚さが
厚いため、マイグレーションが発生し、リードフレーム
には適用することができない。
【0007】一方、銀めっき部品の封止部分から外部に
露出したリード表面に、銀の溶出(マイグレーション)
防止のため、ニッケル、錫、パラジウム、金又は錫等の
金属層を形成する技術が提案されているが(特公昭52
−41139号)、この公報に記載の技術においては、
パラジウム及び金は高価であるため、錫層の形成が好ま
しいものとなっている。
露出したリード表面に、銀の溶出(マイグレーション)
防止のため、ニッケル、錫、パラジウム、金又は錫等の
金属層を形成する技術が提案されているが(特公昭52
−41139号)、この公報に記載の技術においては、
パラジウム及び金は高価であるため、錫層の形成が好ま
しいものとなっている。
【0008】しかしながら、この従来技術は、銀溶出防
止用金属を外装めっきするものであるが、マイグレーシ
ョンの発生の虞れがあると共に、銀層を薄くすると、銅
素材の拡散を抑制できないために、特性が低下してしま
う。このため、銀めっきはアウターリードには使用でき
ず、インナーリード部にのみ部分めっきされていた。
止用金属を外装めっきするものであるが、マイグレーシ
ョンの発生の虞れがあると共に、銀層を薄くすると、銅
素材の拡散を抑制できないために、特性が低下してしま
う。このため、銀めっきはアウターリードには使用でき
ず、インナーリード部にのみ部分めっきされていた。
【0009】しかし、パラジウムと銀の両方をめっきし
たリードフレームは実用化されていない。それは、パラ
ジウムには組立工程での加熱によりはんだ濡れ性が低下
するという問題があると共に、銀めっきは耐触性及びマ
イグレーション性が低いという問題があるためである。
たリードフレームは実用化されていない。それは、パラ
ジウムには組立工程での加熱によりはんだ濡れ性が低下
するという問題があると共に、銀めっきは耐触性及びマ
イグレーション性が低いという問題があるためである。
【0010】実開昭48−27756号には半導体集積
回路用リード線の全表面にパラジウムめっきを施した集
積回路が提案されている。これと同様に特公昭63−2
358号及び特開平3−283556号には全面にパラ
ジウムめっきを施したリードフレームが提案されてい
る。これらの集積回路及びリードフレームにおいては、
金及び銀を全てパラジウムで代替えしようというもので
あるが、この場合はダイボンディング、ワイヤボンディ
ング及びキュアリングなどの加熱を受けることにより、
はんだ濡れ性が低下するという問題点がある。
回路用リード線の全表面にパラジウムめっきを施した集
積回路が提案されている。これと同様に特公昭63−2
358号及び特開平3−283556号には全面にパラ
ジウムめっきを施したリードフレームが提案されてい
る。これらの集積回路及びリードフレームにおいては、
金及び銀を全てパラジウムで代替えしようというもので
あるが、この場合はダイボンディング、ワイヤボンディ
ング及びキュアリングなどの加熱を受けることにより、
はんだ濡れ性が低下するという問題点がある。
【0011】一方、特開平4−171748号において
は、加熱によるはんだ濡れ性の低下を改善するため、全
面にめっきしたパラジウムめっき層の表面に薄く金をめ
っきしたリードフレームが提案されている。しかし、金
は高価であるため、この金めっき層を設ける方法は、低
コストの要求に応えられず、より低コストの手段でリー
ドフレームの加熱後のはんだ濡れ性を向上させる技術の
開発が望まれていた。
は、加熱によるはんだ濡れ性の低下を改善するため、全
面にめっきしたパラジウムめっき層の表面に薄く金をめ
っきしたリードフレームが提案されている。しかし、金
は高価であるため、この金めっき層を設ける方法は、低
コストの要求に応えられず、より低コストの手段でリー
ドフレームの加熱後のはんだ濡れ性を向上させる技術の
開発が望まれていた。
【0012】近年、電子機器の小型化及び半導体実装技
術の進歩により、リードピッチも狭くなっており、この
ような狭幅リードを確実に接合する必要がある。このた
め、リードフレームはチップを搭載し、樹脂封止した
後、基板に組み込むときに、接合性を向上させるため、
基板組み込みに先立ってリードに外装はんだめっきを行
っている。
術の進歩により、リードピッチも狭くなっており、この
ような狭幅リードを確実に接合する必要がある。このた
め、リードフレームはチップを搭載し、樹脂封止した
後、基板に組み込むときに、接合性を向上させるため、
基板組み込みに先立ってリードに外装はんだめっきを行
っている。
【0013】この外装はんだめっきはコストが高いと共
に、電気メーカーにおける工程の一貫性の障害となって
いた。このため、外装はんだめっきを省略するために、
パラジウムめっきが再検討され始めた。外装はんだめっ
きを省略するためにパラジウムめっきを適用したものと
して、特開昭63−2358号等に開示された技術があ
る。
に、電気メーカーにおける工程の一貫性の障害となって
いた。このため、外装はんだめっきを省略するために、
パラジウムめっきが再検討され始めた。外装はんだめっ
きを省略するためにパラジウムめっきを適用したものと
して、特開昭63−2358号等に開示された技術があ
る。
【0014】また、パラジウムめっきリードフレームの
加熱後のはんだ濡れ性を向上させる従来の方法として、
少なくとも各リード部のアウターリード先端部にAg−
Pd系合金又はAg−Sb系合金をめっきし、外装はん
だめっきを省略すると共に、めっき製造工程の複雑化を
防止したものが開示されている(特開昭63−3046
54号)。しかし、AgとPdは電気化学的なイオン化
傾向に差があるため、この合金めっきは難しく、浴の安
定性に問題がある。また、Pdの特性は最表面に必要な
ものであり、Ag−Pd合金をめっきしたものの実用化
は難しかった。
加熱後のはんだ濡れ性を向上させる従来の方法として、
少なくとも各リード部のアウターリード先端部にAg−
Pd系合金又はAg−Sb系合金をめっきし、外装はん
だめっきを省略すると共に、めっき製造工程の複雑化を
防止したものが開示されている(特開昭63−3046
54号)。しかし、AgとPdは電気化学的なイオン化
傾向に差があるため、この合金めっきは難しく、浴の安
定性に問題がある。また、Pdの特性は最表面に必要な
ものであり、Ag−Pd合金をめっきしたものの実用化
は難しかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、外装はん
だめっきは、加熱された雰囲気に曝されて表面が熱によ
る変化(酸化、拡散等)、即ち熱経時を受けることがな
いため、リード部のはんだ濡れ時間は1秒以下と良好で
ある。しかし、予めめっきしておくと、チップのダイボ
ンディング、ワイヤボンディング又はキュアリング等で
熱経時を受ける。従来のパラジウムめっき材はこの熱経
時を受けた後にはんだ濡れ性が低下していた。
だめっきは、加熱された雰囲気に曝されて表面が熱によ
る変化(酸化、拡散等)、即ち熱経時を受けることがな
いため、リード部のはんだ濡れ時間は1秒以下と良好で
ある。しかし、予めめっきしておくと、チップのダイボ
ンディング、ワイヤボンディング又はキュアリング等で
熱経時を受ける。従来のパラジウムめっき材はこの熱経
時を受けた後にはんだ濡れ性が低下していた。
【0016】ニッケル下地のパラジウムめっき付きリー
ドフレームについての特許出願もなされているが、パラ
ジウムは熱により酸化して熱経時を受けた後のはんだ濡
れ性がはんだめっきより劣っているという難点がある。
ドフレームについての特許出願もなされているが、パラ
ジウムは熱により酸化して熱経時を受けた後のはんだ濡
れ性がはんだめっきより劣っているという難点がある。
【0017】このように、従来公知のパラジウムめっき
材は、加熱後にははんだ濡れ性が低下しており、半導体
装置に完成品後のはんだ濡れ性が外装はんだめっきより
劣っていた。そこで、加熱後のはんだ濡れ性が外装はん
だめっきと同等であるものが望まれている。
材は、加熱後にははんだ濡れ性が低下しており、半導体
装置に完成品後のはんだ濡れ性が外装はんだめっきより
劣っていた。そこで、加熱後のはんだ濡れ性が外装はん
だめっきと同等であるものが望まれている。
【0018】また、従来の特許ではめっき厚さについて
の検討がなされていなかったが、ベアボンディング技術
及び外装はんだめっきが発達した現在では、めっき厚さ
と特性の関係が重要になっており、めっき厚さの特定に
より特性が変化するものである。銀めっきをできるだけ
薄くし、マイグレーション性を向上させるために、パラ
ジウム、銀及びニッケル夫々の最適なめっき厚さの制御
が不可欠であった。
の検討がなされていなかったが、ベアボンディング技術
及び外装はんだめっきが発達した現在では、めっき厚さ
と特性の関係が重要になっており、めっき厚さの特定に
より特性が変化するものである。銀めっきをできるだけ
薄くし、マイグレーション性を向上させるために、パラ
ジウム、銀及びニッケル夫々の最適なめっき厚さの制御
が不可欠であった。
【0019】更に、銅層の上に直接パラジウム層をめっ
きすると、チップ搭載及び樹脂封止の際の加熱によって
素材の銅がパラジウム上に拡散し、はんだ付け性等の諸
特性を悪化させてしまう。そのため、パラジウムを厚く
めっきするか、又は銅素材とパラジウムめっきとの間に
ニッケル下地を設けることが行われている。
きすると、チップ搭載及び樹脂封止の際の加熱によって
素材の銅がパラジウム上に拡散し、はんだ付け性等の諸
特性を悪化させてしまう。そのため、パラジウムを厚く
めっきするか、又は銅素材とパラジウムめっきとの間に
ニッケル下地を設けることが行われている。
【0020】しかし、いずれの方法も加工性を悪くし、
スタンピング及び曲げ加工性を有するリードフレーム材
料として使用するには問題があった。
スタンピング及び曲げ加工性を有するリードフレーム材
料として使用するには問題があった。
【0021】このため、スタンピング等を加工した後
に、めっきすることも考えられるが、スタンピング後の
めっき及び部分めっきでは、めっきコストが高くなると
いう問題がある。
に、めっきすることも考えられるが、スタンピング後の
めっき及び部分めっきでは、めっきコストが高くなると
いう問題がある。
【0022】リードフレームに要求される加工性を十分
に満足し、パラジウムめっき又はニッケルめっきにより
加工性を低下させない技術が望まれていた。ニッケル下
地を施したパラジウムめっきリードフレームの加熱後の
はんだ濡れ性の低下は、ニッケルとパラジウムとの界面
で特に顕著であり、外装はんだめっきを省略するために
は、ニッケルとパラジウムの密着性を向上させる必要が
あることは公知ではない。
に満足し、パラジウムめっき又はニッケルめっきにより
加工性を低下させない技術が望まれていた。ニッケル下
地を施したパラジウムめっきリードフレームの加熱後の
はんだ濡れ性の低下は、ニッケルとパラジウムとの界面
で特に顕著であり、外装はんだめっきを省略するために
は、ニッケルとパラジウムの密着性を向上させる必要が
あることは公知ではない。
【0023】また、従来のパラジウムめっきを含む公知
技術、例えば特公昭63−49382号、特開昭63−
2358号及び特開平3−283556号にはパラジウ
ムの構造について全く触れられていないが、パラジウム
は水素吸蔵を起こす金属として有名であり、めっき皮膜
にクラックが生じるため、リードフレーム等への適用は
難しいと考えられていた。
技術、例えば特公昭63−49382号、特開昭63−
2358号及び特開平3−283556号にはパラジウ
ムの構造について全く触れられていないが、パラジウム
は水素吸蔵を起こす金属として有名であり、めっき皮膜
にクラックが生じるため、リードフレーム等への適用は
難しいと考えられていた。
【0024】実際にパラジウムめっきリードフレームと
いっても、パラジウムめっき液の種類、めっき条件及び
液管理方法が違えば、はんだ濡れ性などの特性が全く異
なり、これらの条件への対応の困難性がパラジウムめっ
きリードフレームの実用化を阻害していた。
いっても、パラジウムめっき液の種類、めっき条件及び
液管理方法が違えば、はんだ濡れ性などの特性が全く異
なり、これらの条件への対応の困難性がパラジウムめっ
きリードフレームの実用化を阻害していた。
【0025】最近、アンモニア系のパラジウムめっき液
の開発が進み、パラジウムめっきがリードフレームへ適
用されるようになったが、その特性がパラジウムめっき
皮膜の構造によって変化することは明らかにされていな
かった。そこで、パラジウムめっき皮膜の構造と加熱後
のはんだ濡れ性との関係を明らかにし、外装はんだめっ
きを省略できる加熱後の耐酸化性が優れたパラジウムめ
っき皮膜が望まれていた。
の開発が進み、パラジウムめっきがリードフレームへ適
用されるようになったが、その特性がパラジウムめっき
皮膜の構造によって変化することは明らかにされていな
かった。そこで、パラジウムめっき皮膜の構造と加熱後
のはんだ濡れ性との関係を明らかにし、外装はんだめっ
きを省略できる加熱後の耐酸化性が優れたパラジウムめ
っき皮膜が望まれていた。
【0026】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、加熱後のはんだ濡れ性が優れており、外装
はんだめっきを省略することができる電気電子部品用導
電材、リードフレーム及びそれを使用した半導体集積回
路を提供することを目的とする。
のであって、加熱後のはんだ濡れ性が優れており、外装
はんだめっきを省略することができる電気電子部品用導
電材、リードフレーム及びそれを使用した半導体集積回
路を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気電子部
品用導電材及びリードフレームは、銅又は銅合金からな
る基材と、この基材上に設けられた厚さが0.10〜
1.50μmのニッケル又はニッケル合金からなる第1
めっき層と、この第1めっき層上に設けられた厚さが
0.02〜0.50μmの銀からなる第2めっき層と、
この第2めっき層上に設けられた厚さが0.10〜1.
00μmのパラジウム又はパラジウム合金からなる第3
めっき層とを有することを特徴とする。
品用導電材及びリードフレームは、銅又は銅合金からな
る基材と、この基材上に設けられた厚さが0.10〜
1.50μmのニッケル又はニッケル合金からなる第1
めっき層と、この第1めっき層上に設けられた厚さが
0.02〜0.50μmの銀からなる第2めっき層と、
この第2めっき層上に設けられた厚さが0.10〜1.
00μmのパラジウム又はパラジウム合金からなる第3
めっき層とを有することを特徴とする。
【0028】本発明に係る半導体集積回路は、3層めっ
きリードフレーム上に搭載された半導体素子と、前記3
層めっきリードフレームが搭載される配線基板とを有す
ることを特徴とする。
きリードフレーム上に搭載された半導体素子と、前記3
層めっきリードフレームが搭載される配線基板とを有す
ることを特徴とする。
【0029】
【作用】以下、本発明の作用について、リードフレーム
を例にとって説明する。なお、以下、特にことわりがな
くても、パラジウムめっきとは、パラジウム又はパラジ
ウム合金めっきのことをいい、ニッケルめっきとは、ニ
ッケル又はニッケル合金めっきのことをいう。本願発明
者等がパラジウムめっき材の実用化について鋭意検討し
た結果、パラジウムめっき材の加熱後のはんだ濡れ性と
加工性の低下が、これをリードフレーム等に適用する際
の障害となっていることが判明した。
を例にとって説明する。なお、以下、特にことわりがな
くても、パラジウムめっきとは、パラジウム又はパラジ
ウム合金めっきのことをいい、ニッケルめっきとは、ニ
ッケル又はニッケル合金めっきのことをいう。本願発明
者等がパラジウムめっき材の実用化について鋭意検討し
た結果、パラジウムめっき材の加熱後のはんだ濡れ性と
加工性の低下が、これをリードフレーム等に適用する際
の障害となっていることが判明した。
【0030】そこで、本発明においては、パラジウムめ
っきリードフレームの加熱後のはんだ濡れ性を高めるた
めに、各種の下地めっきを実験研究した結果、銀下地め
っき層を設けることによって、加熱後のはんだ濡れ性が
極めて向上することを見い出した。基材となる銅の拡散
は、下地ニッケルめっき層によって防止されるが、加熱
によるニッケルの拡散により影響を受ける。しかし、前
述のように、銀下地めっき層との組み合わせにより、ニ
ッケルの拡散の影響を回避し、パラジウムめっきリード
フレームを有効に活用することが可能となる。銀下地め
っきを使用しない従来技術のパラジウム又はパラジウム
合金めっきリードフレームでは、250℃に3時間加熱
した後に、はんだ濡れ性を維持することは極めて困難で
ある。
っきリードフレームの加熱後のはんだ濡れ性を高めるた
めに、各種の下地めっきを実験研究した結果、銀下地め
っき層を設けることによって、加熱後のはんだ濡れ性が
極めて向上することを見い出した。基材となる銅の拡散
は、下地ニッケルめっき層によって防止されるが、加熱
によるニッケルの拡散により影響を受ける。しかし、前
述のように、銀下地めっき層との組み合わせにより、ニ
ッケルの拡散の影響を回避し、パラジウムめっきリード
フレームを有効に活用することが可能となる。銀下地め
っきを使用しない従来技術のパラジウム又はパラジウム
合金めっきリードフレームでは、250℃に3時間加熱
した後に、はんだ濡れ性を維持することは極めて困難で
ある。
【0031】パラジウム又はパラジウム合金からなる第
3めっき層の厚さを0.10〜1.00μmに限定した
のは、0.10μmより薄いと加熱後のはんだ濡れ性を
維持する効果が低下すると共に、銀のマイグレーション
を抑制できないためであり、また、1.00μmを超え
てめっきしても加熱後のはんだ濡れ性への影響は少な
く、コストが高くなるためである。
3めっき層の厚さを0.10〜1.00μmに限定した
のは、0.10μmより薄いと加熱後のはんだ濡れ性を
維持する効果が低下すると共に、銀のマイグレーション
を抑制できないためであり、また、1.00μmを超え
てめっきしても加熱後のはんだ濡れ性への影響は少な
く、コストが高くなるためである。
【0032】このように銀下地パラジウムめっきリード
フレームにおいては、外装はんだめっきの省略が可能な
優れたはんだ濡れ性をもつものが得られたが、Pd/A
g2層めっきでは、下地銀めっきを1.00μm以上に
厚くしなければならない。
フレームにおいては、外装はんだめっきの省略が可能な
優れたはんだ濡れ性をもつものが得られたが、Pd/A
g2層めっきでは、下地銀めっきを1.00μm以上に
厚くしなければならない。
【0033】実際上、従来の銀めっき材は厚さが1.0
0μm以上の銀めっきが通常施されていた。しかし、チ
ップのボンディング、ワイヤボンディング又はキュアリ
ング等で熱経時を受けた場合、銀めっき層の厚さは1μ
m以上でなければ、素材からの銅の拡散を抑制できず、
加熱後に黄変が発生した。この黄変が発生したものはは
んだ濡れ性も低下していた。
0μm以上の銀めっきが通常施されていた。しかし、チ
ップのボンディング、ワイヤボンディング又はキュアリ
ング等で熱経時を受けた場合、銀めっき層の厚さは1μ
m以上でなければ、素材からの銅の拡散を抑制できず、
加熱後に黄変が発生した。この黄変が発生したものはは
んだ濡れ性も低下していた。
【0034】多層めっきを行う場合は、銀めっき層を厚
くすると、コストが高くなると共に、銀の溶出による不
具合が発生する危険性があるため、銀めっき層の厚さを
1.00μm以下にすることが望ましい。このため、本
発明においては、ニッケル下地めっきを施したPd/A
g/Ni3層構造のめっき層を設けることとする。
くすると、コストが高くなると共に、銀の溶出による不
具合が発生する危険性があるため、銀めっき層の厚さを
1.00μm以下にすることが望ましい。このため、本
発明においては、ニッケル下地めっきを施したPd/A
g/Ni3層構造のめっき層を設けることとする。
【0035】銀めっき層の厚さを0.02〜0.50μ
mに限定したのは、銀は加熱後のはんだ濡れ性を維持す
るために不可欠であり、このためには0.02μm以上
の厚さにすることが必要であるが、0.50μmを超え
て銀をめっきしても、加熱後のはんだ濡れ性への影響は
少なく、銀の溶出による不具合が懸念されるためであ
る。
mに限定したのは、銀は加熱後のはんだ濡れ性を維持す
るために不可欠であり、このためには0.02μm以上
の厚さにすることが必要であるが、0.50μmを超え
て銀をめっきしても、加熱後のはんだ濡れ性への影響は
少なく、銀の溶出による不具合が懸念されるためであ
る。
【0036】銀めっき液は、めっき工程の都合上、銀め
っき液がパラジウムめっき液中に混入する虞がある場
合、アンモニア系のめっき液を使用することが望まし
い。
っき液がパラジウムめっき液中に混入する虞がある場
合、アンモニア系のめっき液を使用することが望まし
い。
【0037】更に、下地ニッケル又はニッケル合金から
なる第1めっき層について説明する。パラジウム又はパ
ラジウム合金めっき層を設けたリードフレーム材の加工
性は、下地ニッケル又はニッケル合金めっき層の加工性
によって決定される。本願発明者等は下地ニッケル又は
ニッケル合金めっき層を省略できる可能性を検討した
が、下地ニッケル又はニッケル合金からなる第1めっき
層を設けない場合は、パラジウム又はパラジウム合金め
っき材は、加熱による基材中の銅の拡散により、はんだ
付け性などの基本的特性が低下することがあり、拡散防
止のための層が不可欠であるという結論に至った。この
場合に、拡散防止層としての第1めっき層には、純ニッ
ケルのめっき層だけでなく、コバルト、リン、マンガン
又は鉄等の一種以上を含むニッケル合金めっき層を使用
してもよい。
なる第1めっき層について説明する。パラジウム又はパ
ラジウム合金めっき層を設けたリードフレーム材の加工
性は、下地ニッケル又はニッケル合金めっき層の加工性
によって決定される。本願発明者等は下地ニッケル又は
ニッケル合金めっき層を省略できる可能性を検討した
が、下地ニッケル又はニッケル合金からなる第1めっき
層を設けない場合は、パラジウム又はパラジウム合金め
っき材は、加熱による基材中の銅の拡散により、はんだ
付け性などの基本的特性が低下することがあり、拡散防
止のための層が不可欠であるという結論に至った。この
場合に、拡散防止層としての第1めっき層には、純ニッ
ケルのめっき層だけでなく、コバルト、リン、マンガン
又は鉄等の一種以上を含むニッケル合金めっき層を使用
してもよい。
【0038】本願発明者等はパラジウムめっき材の加工
性を向上させるため、下地ニッケルめっき層の厚さを変
え、この下地ニッケルめっき層の加工性と加熱後のはん
だ濡れ性を調査した。その結果、本発明の3層めっきリ
ードフレームにおいては、従来のニッケル下地めっき層
について報告されているような1.50μm以上の厚さ
のめっき層を形成する必要はないことが判明した。更
に、ニッケル下地めっき層の厚さを1.50μm以下に
限定することにより、リードフレーム製品の曲げ加工性
は十分に改善されることを見い出した。ニッケルめっき
層の厚さを0.10〜1.50μmに限定したのは、
0.10μmより薄いと加熱による素材中の銅の拡散を
防止する効果が少なく、また、1.50μmを超えると
リードフレームに要求される曲げ加工性を劣化させてし
まうためである。
性を向上させるため、下地ニッケルめっき層の厚さを変
え、この下地ニッケルめっき層の加工性と加熱後のはん
だ濡れ性を調査した。その結果、本発明の3層めっきリ
ードフレームにおいては、従来のニッケル下地めっき層
について報告されているような1.50μm以上の厚さ
のめっき層を形成する必要はないことが判明した。更
に、ニッケル下地めっき層の厚さを1.50μm以下に
限定することにより、リードフレーム製品の曲げ加工性
は十分に改善されることを見い出した。ニッケルめっき
層の厚さを0.10〜1.50μmに限定したのは、
0.10μmより薄いと加熱による素材中の銅の拡散を
防止する効果が少なく、また、1.50μmを超えると
リードフレームに要求される曲げ加工性を劣化させてし
まうためである。
【0039】このようにして、3層めっきを設けたリー
ドフレーム材料が得られる。なお、従来、接点材料及び
端子において行われているように、パラジウムめっき後
に、その表面に金層を薄く形成したり、酸化防止剤、防
錆剤及びピンホール防止剤で表面を処理しても良い。金
層を薄く形成することはコスト上昇になるが、市販の金
めっき浴に浸漬するだけで容易に施すことができるた
め、処理は容易である。
ドフレーム材料が得られる。なお、従来、接点材料及び
端子において行われているように、パラジウムめっき後
に、その表面に金層を薄く形成したり、酸化防止剤、防
錆剤及びピンホール防止剤で表面を処理しても良い。金
層を薄く形成することはコスト上昇になるが、市販の金
めっき浴に浸漬するだけで容易に施すことができるた
め、処理は容易である。
【0040】また、ニッケル層と銀層との密着性を良く
するためには、銀めっきはストライク銀めっきにより行
うことが好ましい。
するためには、銀めっきはストライク銀めっきにより行
うことが好ましい。
【0041】一方、純パラジウムめっきであっても、浴
の種類及び組成とめっき条件によって、加熱後のはんだ
濡れ性に差が出る。即ち、加熱後のはんだ濡れ性が優れ
たパラジウムめっき皮膜はPd(220)面の結晶配向
指数が高い。そして、Pb(220)面の結晶配向指数
は、めっき浴として、塩化アンミン塩浴を用いた場合、
pHが高いほど高くなり、めっき電流密度と浴温度が低
いほど高くなる。即ち、pHが8.5以上、電流密度が
1A/dm2以下、浴温度が40℃以下の条件でパラジ
ウムめっきした場合には、1以上の十分に高い結晶配向
指数が得られる。
の種類及び組成とめっき条件によって、加熱後のはんだ
濡れ性に差が出る。即ち、加熱後のはんだ濡れ性が優れ
たパラジウムめっき皮膜はPd(220)面の結晶配向
指数が高い。そして、Pb(220)面の結晶配向指数
は、めっき浴として、塩化アンミン塩浴を用いた場合、
pHが高いほど高くなり、めっき電流密度と浴温度が低
いほど高くなる。即ち、pHが8.5以上、電流密度が
1A/dm2以下、浴温度が40℃以下の条件でパラジ
ウムめっきした場合には、1以上の十分に高い結晶配向
指数が得られる。
【0042】本発明においては、リードフレーム最表面
のPd(220)面の結晶配向指数を1以上とするのが
好ましい。結晶配向指数が1以下では、加熱により急速
にはんだ濡れ性が低下するためである。一方、パラジウ
ムめっき皮膜の結晶配向は、パラジウムの酸化速度に影
響を及ぼす。このパラジウムめっき皮膜の構造を制御す
る技術により加熱後のはんだ濡れ性に優れた特性を有す
るリードフレームを得ることができる。
のPd(220)面の結晶配向指数を1以上とするのが
好ましい。結晶配向指数が1以下では、加熱により急速
にはんだ濡れ性が低下するためである。一方、パラジウ
ムめっき皮膜の結晶配向は、パラジウムの酸化速度に影
響を及ぼす。このパラジウムめっき皮膜の構造を制御す
る技術により加熱後のはんだ濡れ性に優れた特性を有す
るリードフレームを得ることができる。
【0043】しかし、パラジウムめっきの結晶配向性を
制御しただけでは、加熱後、例えば250℃で3時間加
熱後に、はんだ濡れ時間を1秒以下とするのは難しい。
パラジウム自身の酸化の影響と共に、パラジウムめっき
が薄いため、下地の拡散によりはんだ濡れ性が低下する
からである。
制御しただけでは、加熱後、例えば250℃で3時間加
熱後に、はんだ濡れ時間を1秒以下とするのは難しい。
パラジウム自身の酸化の影響と共に、パラジウムめっき
が薄いため、下地の拡散によりはんだ濡れ性が低下する
からである。
【0044】本発明によるパラジウム/銀/ニッケル3
層めっきリードフレームは従来の貴金属めっきリードフ
レームに存在していた問題点を解決し、外装はんだめっ
きを行うことなく、半導体装置の完成品を基板に実装す
ることを可能にする。更に、めっき層の厚さを適切な範
囲にしたので、この3層めっきリードフレームの実用性
は高く、本発明によりはんだ濡れ性が高く、実用的価値
が高いリードフレームを得ることができる。
層めっきリードフレームは従来の貴金属めっきリードフ
レームに存在していた問題点を解決し、外装はんだめっ
きを行うことなく、半導体装置の完成品を基板に実装す
ることを可能にする。更に、めっき層の厚さを適切な範
囲にしたので、この3層めっきリードフレームの実用性
は高く、本発明によりはんだ濡れ性が高く、実用的価値
が高いリードフレームを得ることができる。
【0045】この3層めっき構造を有する銅又は銅合金
基材は、接点又は端子等の電子電気部品用導電材に使用
することもできるし、前述の3層めっき構造を有するリ
ードフレームを半導体集積回路に組み込むこともでき
る。
基材は、接点又は端子等の電子電気部品用導電材に使用
することもできるし、前述の3層めっき構造を有するリ
ードフレームを半導体集積回路に組み込むこともでき
る。
【0046】
【実施例】次に、本発明の実施例について、その比較例
と比較して説明する。図1は、本発明の実施例に係る3
層構造のリードフレーム10を組み込んだ半導体集積回
路の断面図であり、図2は同じくそのアウターリード1
0の一部を示す断面図である。図1に示すように、配線
基板8上には、本実施例のリードフレーム10のアウタ
ーリードがその一部ではんだ7により接合されている。
また、このリードフレーム10は、図2に拡大して示す
ように、銅又は銅合金からなる基材4の表面に、ニッケ
ル又はニッケル合金からなる第1めっき層3が形成され
ており、この第1めっき層3の上に、銀からなる第2め
っき層2が形成されており、この第2めっき層2の上
に、パラジウム又はパラジウム合金からなる第3めっき
層1が形成されている。そして、このリードフレーム1
0のインナーリードの上には、半導体チップ5がはんだ
7により接着されている。この半導体チップ5はボンデ
ィングワイヤ6によりアウターリードの配線パターンと
接続されている。そして、このチップ7及びインナーリ
ードは封止樹脂9により被覆されて外気から保護されて
いる。
と比較して説明する。図1は、本発明の実施例に係る3
層構造のリードフレーム10を組み込んだ半導体集積回
路の断面図であり、図2は同じくそのアウターリード1
0の一部を示す断面図である。図1に示すように、配線
基板8上には、本実施例のリードフレーム10のアウタ
ーリードがその一部ではんだ7により接合されている。
また、このリードフレーム10は、図2に拡大して示す
ように、銅又は銅合金からなる基材4の表面に、ニッケ
ル又はニッケル合金からなる第1めっき層3が形成され
ており、この第1めっき層3の上に、銀からなる第2め
っき層2が形成されており、この第2めっき層2の上
に、パラジウム又はパラジウム合金からなる第3めっき
層1が形成されている。そして、このリードフレーム1
0のインナーリードの上には、半導体チップ5がはんだ
7により接着されている。この半導体チップ5はボンデ
ィングワイヤ6によりアウターリードの配線パターンと
接続されている。そして、このチップ7及びインナーリ
ードは封止樹脂9により被覆されて外気から保護されて
いる。
【0047】次に、この半導体集積回路の接続に使用さ
れるリードフレームを製造し、その特性を本発明の実施
例のリードフレームと従来のリードフレームとで比較し
た実施例及び比較例について説明する。
れるリードフレームを製造し、その特性を本発明の実施
例のリードフレームと従来のリードフレームとで比較し
た実施例及び比較例について説明する。
【0048】Cu−0.1Fe−0.03P−2Snの
銅合金板(厚さ0.25mm)をプレス打ち抜き加工し
てリードフレーム基材を作製した。このリードフレーム
基材の全面に0.50μm厚の半光沢ニッケルめっきを
施し、次いでストライク銀めっきを5秒行った後、電気
めっき法により0.20μm厚の銀めっきを施した。更
に、0.50μmのパラジウムめっきを施して3層めっ
きのリードフレームを作製した。
銅合金板(厚さ0.25mm)をプレス打ち抜き加工し
てリードフレーム基材を作製した。このリードフレーム
基材の全面に0.50μm厚の半光沢ニッケルめっきを
施し、次いでストライク銀めっきを5秒行った後、電気
めっき法により0.20μm厚の銀めっきを施した。更
に、0.50μmのパラジウムめっきを施して3層めっ
きのリードフレームを作製した。
【0049】このリードフレームは250℃に3時間加
熱した後にも良好なはんだ濡れ性を示し、繰り返し曲げ
性も良好であった。そして、このリードフレームの製造
コストは低く、実用的な価値が高いリードフレームが得
られた。めっき厚さの測定方法 生産管理における各めっき層の厚さの測定は蛍光X線膜
厚計で行った。パラジウム、銀及びニッケルの夫々にX
線を照射し、その元素に固有な蛍光X線の強度を測定
し、このX線強度が原子の数に比例することから厚さを
求めた。
熱した後にも良好なはんだ濡れ性を示し、繰り返し曲げ
性も良好であった。そして、このリードフレームの製造
コストは低く、実用的な価値が高いリードフレームが得
られた。めっき厚さの測定方法 生産管理における各めっき層の厚さの測定は蛍光X線膜
厚計で行った。パラジウム、銀及びニッケルの夫々にX
線を照射し、その元素に固有な蛍光X線の強度を測定
し、このX線強度が原子の数に比例することから厚さを
求めた。
【0050】製品のめっき厚さの測定は走査型オージェ
光電子分光装置によって行った。即ち、リードフレーム
の厚さ方向について、パラジウム、銀及びニッケルの分
布をオージェ光電子分光により測定し、めっき厚さを求
めた。
光電子分光装置によって行った。即ち、リードフレーム
の厚さ方向について、パラジウム、銀及びニッケルの分
布をオージェ光電子分光により測定し、めっき厚さを求
めた。
【0051】なお、めっき厚さはミクロトームによっ
て、めっき断面を得て、めっき厚さを測定することが望
ましい。銅素材とニッケルめっき層との界面では、25
0℃×3時間加熱後に0.1μmの厚さに達する合金層
が成長する可能性はある。しかし、通常の保管及び使用
状態で、パラジウム、銀及びニッケルの相互間での金属
間化合物の成長により、特性が変化することは観察され
ていない。また、加熱後の状態でもパラジウム、銀及び
ニッケルの相互間での金属間化合物層の存在は認められ
ていない。
て、めっき断面を得て、めっき厚さを測定することが望
ましい。銅素材とニッケルめっき層との界面では、25
0℃×3時間加熱後に0.1μmの厚さに達する合金層
が成長する可能性はある。しかし、通常の保管及び使用
状態で、パラジウム、銀及びニッケルの相互間での金属
間化合物の成長により、特性が変化することは観察され
ていない。また、加熱後の状態でもパラジウム、銀及び
ニッケルの相互間での金属間化合物層の存在は認められ
ていない。
【0052】なお、万一、合金層が生成したとしても、
本願明細書において規定するめっき厚さには、合金層の
厚さも含むものとする。従って、万一、合金層が生成す
る場合は、銀とニッケルとの合金層は銀めっき層の厚さ
に、またパラジウムと銀との合金層はパラジウム又はパ
ラジウム合金層の厚さに含まれるものとする このようにして求めためっき層の厚さを、本発明の実施
例1〜5及び本発明範囲から外れる比較例1〜9につい
て、下記表1に示す。
本願明細書において規定するめっき厚さには、合金層の
厚さも含むものとする。従って、万一、合金層が生成す
る場合は、銀とニッケルとの合金層は銀めっき層の厚さ
に、またパラジウムと銀との合金層はパラジウム又はパ
ラジウム合金層の厚さに含まれるものとする このようにして求めためっき層の厚さを、本発明の実施
例1〜5及び本発明範囲から外れる比較例1〜9につい
て、下記表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】はんだ濡れ性評価試験法 上記めっきを施したリードフレームのアウターリード
(厚さ0.25mm;幅0.5mm)を、大気中で、2
50℃に3時間加熱した後、230℃の6/4はんだ浴
(60重量%Sn−40重量%Pb)に10秒間浸漬
し、はんだ濡れ時間(ゼロクロスタイム)を測定した。
なお、非活性フラックスを使用し、浸漬深さは4mmで
測定した。
(厚さ0.25mm;幅0.5mm)を、大気中で、2
50℃に3時間加熱した後、230℃の6/4はんだ浴
(60重量%Sn−40重量%Pb)に10秒間浸漬
し、はんだ濡れ時間(ゼロクロスタイム)を測定した。
なお、非活性フラックスを使用し、浸漬深さは4mmで
測定した。
【0055】耐マイグレーション性評価試験法 上記めっきを施したリードフレームのアウターリード
(厚さ0.25mm;幅0.5mm)を石英ガラスに間
隔1mmで挟み、電極間を水滴で満たした後、5Vの直
流電圧を印加し、短絡するまでの時間を測定した。そし
て、この短絡するまでの時間がはんだめっきより長いも
のを耐マイグレーション性が良好(○)であると判断し
た。
(厚さ0.25mm;幅0.5mm)を石英ガラスに間
隔1mmで挟み、電極間を水滴で満たした後、5Vの直
流電圧を印加し、短絡するまでの時間を測定した。そし
て、この短絡するまでの時間がはんだめっきより長いも
のを耐マイグレーション性が良好(○)であると判断し
た。
【0056】繰り返し曲げ試験 繰り返し曲げ試験はアウターリードに600gの荷重を
かけ、半径0.25mmで90°曲げを繰り返し、破断
までに4回以上繰り返して曲げることができたものを良
好と判断した。
かけ、半径0.25mmで90°曲げを繰り返し、破断
までに4回以上繰り返して曲げることができたものを良
好と判断した。
【0057】この表1に示すように、実施例2〜5はい
ずれも250℃×3時間加熱後に良好なはんだ濡れ性を
示し、繰り返し曲げ性及び耐マイグレーション性も良好
である。このため、外装はんだめっきを省略することが
でき、本実施例のリードフレームは電気メーカーにおけ
る一貫生産を可能とするリードフレームである。
ずれも250℃×3時間加熱後に良好なはんだ濡れ性を
示し、繰り返し曲げ性及び耐マイグレーション性も良好
である。このため、外装はんだめっきを省略することが
でき、本実施例のリードフレームは電気メーカーにおけ
る一貫生産を可能とするリードフレームである。
【0058】比較例1は最表面にパラジウムを施してい
ないため、表面が変色し、はんだ濡れ性が低下してい
た。また、銀めっき層のみではマイグレーションの問題
があり、アウターリード部へは使用できない。
ないため、表面が変色し、はんだ濡れ性が低下してい
た。また、銀めっき層のみではマイグレーションの問題
があり、アウターリード部へは使用できない。
【0059】比較例2,3,4,5はパラジウムめっき
を施したリードフレーム材であるが、250℃に3時間
加熱した後に、ははんだ濡れ性が低下しており、外装は
んだめっき材より特性が劣っていた。
を施したリードフレーム材であるが、250℃に3時間
加熱した後に、ははんだ濡れ性が低下しており、外装は
んだめっき材より特性が劣っていた。
【0060】また、比較例4,6,8はパラジウムめっ
き層及びニッケルめっき層が厚いため、曲げ加工部にク
ラックが発生し、繰り返し曲げができなかった。
き層及びニッケルめっき層が厚いため、曲げ加工部にク
ラックが発生し、繰り返し曲げができなかった。
【0061】比較例5,7,8はパラジウムめっき層が
薄く、銀のマイグレーションの問題があった。
薄く、銀のマイグレーションの問題があった。
【0062】比較例9は銀めっき層が薄いため、250
℃に3時間加熱した後に、はんだ濡れ性が低下してお
り、外装はんだめっき材より特性が劣っていた。
℃に3時間加熱した後に、はんだ濡れ性が低下してお
り、外装はんだめっき材より特性が劣っていた。
【0063】
【表2】
【0064】めっき配向性の測定 めっき配向性はパラジウムめっきしたリードフレーム表
面にX線を照射し、得られたX線回折スペクトルからパ
ラジウムの結晶配向性を測定した。
面にX線を照射し、得られたX線回折スペクトルからパ
ラジウムの結晶配向性を測定した。
【0065】パラジウムの結晶配向性はめっき浴の種
類、めっき浴のpH、めっき温度、めっき電流密度によ
って変化する。これらの条件が変わると結晶配向が変化
すると共に、加熱後のはんだ濡れ性に影響を及ぼす。
類、めっき浴のpH、めっき温度、めっき電流密度によ
って変化する。これらの条件が変わると結晶配向が変化
すると共に、加熱後のはんだ濡れ性に影響を及ぼす。
【0066】パラジウムめっき浴には酸性浴もあるが、
塩化アンミン塩浴等のアルカリ浴が好ましく、アンモニ
ア水の添加によってpHを高く(pHは8.5以上)管
理することが重要である。更に、めっき電流密度と浴温
度が低い(電流密度1A/dm2以下、浴温度40℃以
下)条件でパラジウムめっき皮膜の製造条件を管理する
ことにより、パラジウムめっき皮膜の特性が生かされる
ものである。
塩化アンミン塩浴等のアルカリ浴が好ましく、アンモニ
ア水の添加によってpHを高く(pHは8.5以上)管
理することが重要である。更に、めっき電流密度と浴温
度が低い(電流密度1A/dm2以下、浴温度40℃以
下)条件でパラジウムめっき皮膜の製造条件を管理する
ことにより、パラジウムめっき皮膜の特性が生かされる
ものである。
【0067】実施例6,7はPd(220)面の結晶配
向指数が1.0以上であるため、250℃に3時間加熱
した後に、良好なはんだ濡れ性を示したが、比較例1
0,11はPd(220)面の結晶配向指数が1.0よ
り小さいため、加熱後にパラジウムの酸化が進んでお
り、はんだ濡れ性が低下していた。
向指数が1.0以上であるため、250℃に3時間加熱
した後に、良好なはんだ濡れ性を示したが、比較例1
0,11はPd(220)面の結晶配向指数が1.0よ
り小さいため、加熱後にパラジウムの酸化が進んでお
り、はんだ濡れ性が低下していた。
【0068】
【発明の効果】本発明に係るパラジウム/銀/ニッケル
3層めっきリードフレームは、加熱後のはんだ濡れ性が
優れており、外装はんだめっきを省略することができ
る。このため、本発明により工程数を少なくすることが
できるだけでなく、半導体の信頼性を向上させることが
できる。更に、最表面はパラジウム層であり、電気的特
性の低下が少なく、ボンディング性にも優れており、マ
イグレーションの問題も無い。また、繰り返し曲げ性も
改善されている。このため、本発明により電気メーカー
における一貫生産を可能とするリードフレームを提供す
ることができる。
3層めっきリードフレームは、加熱後のはんだ濡れ性が
優れており、外装はんだめっきを省略することができ
る。このため、本発明により工程数を少なくすることが
できるだけでなく、半導体の信頼性を向上させることが
できる。更に、最表面はパラジウム層であり、電気的特
性の低下が少なく、ボンディング性にも優れており、マ
イグレーションの問題も無い。また、繰り返し曲げ性も
改善されている。このため、本発明により電気メーカー
における一貫生産を可能とするリードフレームを提供す
ることができる。
【図1】本発明の実施例に係るパラジウム/銀/ニッケ
ル3層めっきリードフレームによるパッケージの断面構
造を示した略図である。
ル3層めっきリードフレームによるパッケージの断面構
造を示した略図である。
【図2】アウターリード部分の断面構造を示した略図で
ある。
ある。
1;パラジウムめっき層 2;銀めっき層 3;ニッケルめっき層 4;銅系基材 5;チップ 6;ボンディングワイヤ 7;はんだ 8;配線基板 9;封止樹脂
Claims (5)
- 【請求項1】 銅又は銅合金からなる基材と、この基材
上に設けられた厚さが0.10〜1.50μmのニッケ
ル又はニッケル合金からなる第1めっき層と、この第1
めっき層上に設けられた厚さが0.02〜0.50μm
の銀からなる第2めっき層と、この第2めっき層上に設
けられた厚さが0.10〜1.00μmのパラジウム又
はパラジウム合金からなる第3めっき層とを有すること
を特徴とする電気電子部品用導電材。 - 【請求項2】 前記第3めっき層表面のPd(220)
面の結晶配向指数が1.0以上であることを特徴とする
請求項1に記載の電気電子部品用導電材。 - 【請求項3】 銅又は銅合金からなる基材と、この基材
上に設けられた厚さが0.10〜1.50μmのニッケ
ル又はニッケル合金からなる第1めっき層と、この第1
めっき層上に設けられた厚さが0.02〜0.50μm
の銀からなる第2めっき層と、この第2めっき層上に設
けられた厚さが0.10〜1.00μmのパラジウム又
はパラジウム合金からなる第3めっき層とを有すること
を特徴とするリードフレーム。 - 【請求項4】 前記第3めっき層表面のPd(220)
面の結晶配向指数が1.0以上であることを特徴とする
請求項3に記載のリードフレーム。 - 【請求項5】 請求項3又は4に記載のリードフレーム
上に搭載された半導体素子と、前記リードフレームが搭
載される配線基板とを有することを特徴とする半導体集
積回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6119357A JPH07326701A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 電気電子部品用導電材、リードフレ−ム及びそれを使用した半導体集積回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6119357A JPH07326701A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 電気電子部品用導電材、リードフレ−ム及びそれを使用した半導体集積回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07326701A true JPH07326701A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14759495
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6119357A Pending JPH07326701A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 電気電子部品用導電材、リードフレ−ム及びそれを使用した半導体集積回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07326701A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1994
- 1994-05-31 JP JP6119357A patent/JPH07326701A/ja active Pending
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