JPH10247716A - 半導体装置用リードフレームの製造方法 - Google Patents
半導体装置用リードフレームの製造方法Info
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- JPH10247716A JPH10247716A JP9048663A JP4866397A JPH10247716A JP H10247716 A JPH10247716 A JP H10247716A JP 9048663 A JP9048663 A JP 9048663A JP 4866397 A JP4866397 A JP 4866397A JP H10247716 A JPH10247716 A JP H10247716A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 板状素材上に形成されたPd皮膜2またはP
d合金皮膜の半田ぬれ性の低下が防止される半導体装置
用リードフレームを製造することができる半導体装置用
リードフレームの製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 電解質を含有する水溶液中で、銅素材1
上にPd皮膜2またはPd合金皮膜を形成した半導体装
置用リードフレームを陰極とし、対極の陽極との間に電
位差を形成して所定処理時間だけ所定印加電流密度の電
流を流すことで発生する水素により半導体装置用リード
フレームを改質する。
d合金皮膜の半田ぬれ性の低下が防止される半導体装置
用リードフレームを製造することができる半導体装置用
リードフレームの製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 電解質を含有する水溶液中で、銅素材1
上にPd皮膜2またはPd合金皮膜を形成した半導体装
置用リードフレームを陰極とし、対極の陽極との間に電
位差を形成して所定処理時間だけ所定印加電流密度の電
流を流すことで発生する水素により半導体装置用リード
フレームを改質する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置用リー
ドフレームの製造方法に関する。
ドフレームの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3はトランジスタ、ICなどの半導体
装置が搭載される一般的な半導体装置用リードフレーム
を示す平面図であり、図4は半導体装置を実装した状態
を示す実装状態図である。図3、図4において、4はパ
ッド部、5はインナリード部、6はアウタリード部、7
はタイバ部、8は半導体装置としての半導体チップ、9
は接着剤、10は電極パッド、11はワイヤー、12は
封止樹脂である。
装置が搭載される一般的な半導体装置用リードフレーム
を示す平面図であり、図4は半導体装置を実装した状態
を示す実装状態図である。図3、図4において、4はパ
ッド部、5はインナリード部、6はアウタリード部、7
はタイバ部、8は半導体装置としての半導体チップ、9
は接着剤、10は電極パッド、11はワイヤー、12は
封止樹脂である。
【0003】以上のような構成の半導体装置リードフレ
ームにおける配置、特性等について説明する。
ームにおける配置、特性等について説明する。
【0004】図3において、半導体チップ8を搭載する
パッド部4の周囲に複数のインナリード部5がパッド部
4と離れて配置され、このインナリード部5はタイバ部
7を介してアウタリード部6と連結されている。図3に
示すような形状の半導体装置用リードフレームは、Cu
合金やFe−Ni合金から成る板状素材にプレス加工や
エッチング加工を施すことにより得られる。また、パッ
ド部4およびインナリード部5には、酸化防止のために
Agなどの貴金属が3〜5μm程度、部分メッキされて
いる。
パッド部4の周囲に複数のインナリード部5がパッド部
4と離れて配置され、このインナリード部5はタイバ部
7を介してアウタリード部6と連結されている。図3に
示すような形状の半導体装置用リードフレームは、Cu
合金やFe−Ni合金から成る板状素材にプレス加工や
エッチング加工を施すことにより得られる。また、パッ
ド部4およびインナリード部5には、酸化防止のために
Agなどの貴金属が3〜5μm程度、部分メッキされて
いる。
【0005】このような半導体装置用リードフレームへ
の半導体チップ8の実装は一般的に次のような過程で行
われる。すなわち、図4に示すように、パッド部4上に
接着剤9を用いて半導体チップ8がダイボンディングさ
れ、この半導体チップ8に予め施されている電極パッド
10とインナリード部5とがAu、AlまたはCuのワ
イヤー11によってワイヤーボンディングされることで
電気的に接続される。
の半導体チップ8の実装は一般的に次のような過程で行
われる。すなわち、図4に示すように、パッド部4上に
接着剤9を用いて半導体チップ8がダイボンディングさ
れ、この半導体チップ8に予め施されている電極パッド
10とインナリード部5とがAu、AlまたはCuのワ
イヤー11によってワイヤーボンディングされることで
電気的に接続される。
【0006】その後、上記ワイヤーボンディングされた
箇所を含んでエポキシ樹脂などの封止樹脂12で封止さ
れる。次いで、アウタリード部6にSn−Pb合金のよ
うな半田メッキを施して半田付け性を付与し、タイバ部
7を切断した後、ばり取り工程を経てアウタリード部6
の曲げ加工を施し、樹脂封止された半導体装置(樹脂封
止半導体装置)が完成する。このようにして製造された
樹脂封止半導体装置は、プリント基板などの外部機器基
板に搭載され、その基板における必要配線とアウタリー
ド部6の半田付けとにより目的とする電子機器回路が形
成される。
箇所を含んでエポキシ樹脂などの封止樹脂12で封止さ
れる。次いで、アウタリード部6にSn−Pb合金のよ
うな半田メッキを施して半田付け性を付与し、タイバ部
7を切断した後、ばり取り工程を経てアウタリード部6
の曲げ加工を施し、樹脂封止された半導体装置(樹脂封
止半導体装置)が完成する。このようにして製造された
樹脂封止半導体装置は、プリント基板などの外部機器基
板に搭載され、その基板における必要配線とアウタリー
ド部6の半田付けとにより目的とする電子機器回路が形
成される。
【0007】ところで、上記アウタリード部6における
メッキ処理は通常、溶融メッキ法または電気メッキ法で
行われるが、溶融メッキ法では230〜400℃程度の
高温処理となるため、上記樹脂封止半導体装置は強い熱
ストレスを受け、封止樹脂12とリードフレームとの間
に微細な隙間が発生することがあり、樹脂封止半導体装
置の信頼性が低下する場合がある。また、電気メッキ法
の場合も、用いるメッキ液は一般に酸性またはアルカリ
性であるため、封止樹脂12が部分的な浸食を受け、メ
ッキ液が封止樹脂12中に浸入することによりワイヤー
11や電極パッド10に腐食が発生し、樹脂封止半導体
装置の信頼性が低下する場合がある。
メッキ処理は通常、溶融メッキ法または電気メッキ法で
行われるが、溶融メッキ法では230〜400℃程度の
高温処理となるため、上記樹脂封止半導体装置は強い熱
ストレスを受け、封止樹脂12とリードフレームとの間
に微細な隙間が発生することがあり、樹脂封止半導体装
置の信頼性が低下する場合がある。また、電気メッキ法
の場合も、用いるメッキ液は一般に酸性またはアルカリ
性であるため、封止樹脂12が部分的な浸食を受け、メ
ッキ液が封止樹脂12中に浸入することによりワイヤー
11や電極パッド10に腐食が発生し、樹脂封止半導体
装置の信頼性が低下する場合がある。
【0008】このように樹脂封止半導体装置の信頼性が
低下するため、最近では、アウタリード部6に予めSn
−Pb合金などの半田メッキを施し、その後にリードフ
レームに半導体チップを実装する半田PPF(Pre-Plat
ed Frame、前メッキフレーム)という方法が行われてい
る。しかし、この半田PPFという方法を使用した場
合、後工程であるワイヤーボンディング時に、その熱に
よってSn−Pb合金が溶融しないような低温ボンディ
ング条件を設定する必要があり、また板状素材がCu素
材の場合、Cu素材中の含有不純物イオンのSn−Pb
合金への熱拡散によるアウタリード部6の半田付け低下
に配慮する必要がある。
低下するため、最近では、アウタリード部6に予めSn
−Pb合金などの半田メッキを施し、その後にリードフ
レームに半導体チップを実装する半田PPF(Pre-Plat
ed Frame、前メッキフレーム)という方法が行われてい
る。しかし、この半田PPFという方法を使用した場
合、後工程であるワイヤーボンディング時に、その熱に
よってSn−Pb合金が溶融しないような低温ボンディ
ング条件を設定する必要があり、また板状素材がCu素
材の場合、Cu素材中の含有不純物イオンのSn−Pb
合金への熱拡散によるアウタリード部6の半田付け低下
に配慮する必要がある。
【0009】そこで近年、パット部4、インナリード部
5、アウタリード部6にPd皮膜またはPd合金皮膜を
形成したリードフレーム(特開昭59−168659号
公報、特開昭63−2358号公報参照)、Pdと板状
素材との間に中間層を設けることによりガルバニック・
マイグレーションを低減させた耐食性リードフレーム
(特開平2−42753号公報参照)、Pd皮膜または
Pd合金皮膜の上にAuまたはAgのメッキ皮膜を薄く
形成したことで半田ぬれ性を向上させたリードフレーム
(特開平4−115558号公報参照)、Pdなどの貴
金属と板状素材との間にNi、Zn、Snなどの下地層
を設けることで曲げ加工時のクラックを防止したリード
フレーム(特開平5−117898号公報参照)、板状
素材上にNi層、Pd層、Au層を順次積層し、そのP
dが多層構造であるリードフレーム(特開平7−169
901号公報)などが提案されている。
5、アウタリード部6にPd皮膜またはPd合金皮膜を
形成したリードフレーム(特開昭59−168659号
公報、特開昭63−2358号公報参照)、Pdと板状
素材との間に中間層を設けることによりガルバニック・
マイグレーションを低減させた耐食性リードフレーム
(特開平2−42753号公報参照)、Pd皮膜または
Pd合金皮膜の上にAuまたはAgのメッキ皮膜を薄く
形成したことで半田ぬれ性を向上させたリードフレーム
(特開平4−115558号公報参照)、Pdなどの貴
金属と板状素材との間にNi、Zn、Snなどの下地層
を設けることで曲げ加工時のクラックを防止したリード
フレーム(特開平5−117898号公報参照)、板状
素材上にNi層、Pd層、Au層を順次積層し、そのP
dが多層構造であるリードフレーム(特開平7−169
901号公報)などが提案されている。
【0010】Pd皮膜またはPd合金皮膜は、Ag、A
uなどと同じ貴金属であるため、化学的に安定で酸化し
にくく、リードフレーム本体による熱拡散の影響もほと
んどない。そのため、半導体チップ8の良好な接合性、
良好なワイヤーボンディング性を有し、また、半田ぬれ
性も良好であるため、アウタリード部6の半田付け性も
良好である。さらに、リードフレーム全面にPd皮膜ま
たはPd合金皮膜を形成するため、工程の簡素化、品質
の安定化が図れるという利点がある。
uなどと同じ貴金属であるため、化学的に安定で酸化し
にくく、リードフレーム本体による熱拡散の影響もほと
んどない。そのため、半導体チップ8の良好な接合性、
良好なワイヤーボンディング性を有し、また、半田ぬれ
性も良好であるため、アウタリード部6の半田付け性も
良好である。さらに、リードフレーム全面にPd皮膜ま
たはPd合金皮膜を形成するため、工程の簡素化、品質
の安定化が図れるという利点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体装置用リードフレームには、次のような問題
点がある。
来の半導体装置用リードフレームには、次のような問題
点がある。
【0012】すなわち、近年、半導体装置の特性に対す
る要求が年々厳しくなってきており、上述したようにP
d皮膜またはPd合金皮膜は化学的に安定であり、ワイ
ヤーボンディング性の特性ではおおよそ満足できるレベ
ルにあるが、年々厳しくなる要求に対して不満足な結果
を生じる場合もある。例えば、半導体チップ8の接合
性、ワイヤーボンディング性には特に問題は発生しない
が、半導体チップ8の接合時の高温の熱ストレスによっ
て、アウタリード部6のPd皮膜またはPd合金皮膜
は、貴金属とは言え酸化反応を起こし、後工程での半田
ぬれ性の低下を招き、半田付け性に支障が生じる。すな
わち、要求される半田ぬれ面積をカバーするのが困難と
なり、ぬれ速度が低下するために半田槽への浸漬時間が
増大して作業性が低下し、ひどい場合には半田ぬれが全
く生じないという問題点を有していた。特に、近年の半
導体装置の高密度化に伴い、アウタリード部6同士間の
間隔が狭くなり、表面実装におけるクリーム半田による
リフロー接合時において、半田のぬれ性が悪いためにク
リームハンダが基板横方向に流れてしまい、配線間のブ
リッジが発生して回路が短絡してしまうという問題点を
も有していた。もちろん、クリーム半田の塗布量を減ら
すことにより或る程度のブリッジ発生を減少させること
は可能だが、別の問題点が発生する。すなわち、クリー
ム半田塗布量の減少によりクリーム半田の塗布高さが低
くなり、アウタリード部6の外部機器基板との隙間のば
らつきにより全く接合しない場合が生じ、電子機器回路
がオープンになってしまうという問題点が発生する。
る要求が年々厳しくなってきており、上述したようにP
d皮膜またはPd合金皮膜は化学的に安定であり、ワイ
ヤーボンディング性の特性ではおおよそ満足できるレベ
ルにあるが、年々厳しくなる要求に対して不満足な結果
を生じる場合もある。例えば、半導体チップ8の接合
性、ワイヤーボンディング性には特に問題は発生しない
が、半導体チップ8の接合時の高温の熱ストレスによっ
て、アウタリード部6のPd皮膜またはPd合金皮膜
は、貴金属とは言え酸化反応を起こし、後工程での半田
ぬれ性の低下を招き、半田付け性に支障が生じる。すな
わち、要求される半田ぬれ面積をカバーするのが困難と
なり、ぬれ速度が低下するために半田槽への浸漬時間が
増大して作業性が低下し、ひどい場合には半田ぬれが全
く生じないという問題点を有していた。特に、近年の半
導体装置の高密度化に伴い、アウタリード部6同士間の
間隔が狭くなり、表面実装におけるクリーム半田による
リフロー接合時において、半田のぬれ性が悪いためにク
リームハンダが基板横方向に流れてしまい、配線間のブ
リッジが発生して回路が短絡してしまうという問題点を
も有していた。もちろん、クリーム半田の塗布量を減ら
すことにより或る程度のブリッジ発生を減少させること
は可能だが、別の問題点が発生する。すなわち、クリー
ム半田塗布量の減少によりクリーム半田の塗布高さが低
くなり、アウタリード部6の外部機器基板との隙間のば
らつきにより全く接合しない場合が生じ、電子機器回路
がオープンになってしまうという問題点が発生する。
【0013】この半導体装置用リードフレームの製造方
法では、板状素材上に形成されたPd皮膜またはPd合
金皮膜の半田ぬれ性の低下が防止される半導体装置用リ
ードフレームを製造可能なことが要求されている。
法では、板状素材上に形成されたPd皮膜またはPd合
金皮膜の半田ぬれ性の低下が防止される半導体装置用リ
ードフレームを製造可能なことが要求されている。
【0014】本発明は、板状素材上に形成されたPd皮
膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下が防止される
半導体装置用リードフレームを製造することができる半
導体装置用リードフレームの製造方法を提供することを
目的とする。
膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下が防止される
半導体装置用リードフレームを製造することができる半
導体装置用リードフレームの製造方法を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の半導体装置用リードフレームの製造方法は、
電解質を含有する水溶液中で、板状素材上にPd皮膜ま
たはPd合金皮膜を形成した半導体装置用リードフレー
ムを陰極とし、対極の陽極との間に電位差を形成して所
定処理時間だけ所定印加電流密度の電流を流すことで発
生する水素により半導体装置用リードフレームを改質す
る構成を備えている。
に本発明の半導体装置用リードフレームの製造方法は、
電解質を含有する水溶液中で、板状素材上にPd皮膜ま
たはPd合金皮膜を形成した半導体装置用リードフレー
ムを陰極とし、対極の陽極との間に電位差を形成して所
定処理時間だけ所定印加電流密度の電流を流すことで発
生する水素により半導体装置用リードフレームを改質す
る構成を備えている。
【0016】これにより、板状素材上に形成されたPd
皮膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下が防止され
る半導体装置用リードフレームを製造することができる
半導体装置用リードフレームの製造方法が得られる。
皮膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下が防止され
る半導体装置用リードフレームを製造することができる
半導体装置用リードフレームの製造方法が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、電解質を含有する水溶液中で、板状素材上にPd皮
膜またはPd合金皮膜を形成した半導体装置用リードフ
レームを陰極とし、対極の陽極との間に電位差を形成し
て所定処理時間だけ所定印加電流密度の電流を流すこと
で発生する水素により半導体装置用リードフレームを改
質することとしたものであり、メカニズムは明らかでは
ないが、半導体装置(例えば半導体チップ)接合時の高
温の熱ストレスによって形成された酸化物がPd皮膜ま
たはPd合金皮膜に吸収された水素の還元作用により金
属に復元されると考えられ、Pd皮膜またはPd合金皮
膜の半田ぬれ性の低下が防止されるという作用を有す
る。
は、電解質を含有する水溶液中で、板状素材上にPd皮
膜またはPd合金皮膜を形成した半導体装置用リードフ
レームを陰極とし、対極の陽極との間に電位差を形成し
て所定処理時間だけ所定印加電流密度の電流を流すこと
で発生する水素により半導体装置用リードフレームを改
質することとしたものであり、メカニズムは明らかでは
ないが、半導体装置(例えば半導体チップ)接合時の高
温の熱ストレスによって形成された酸化物がPd皮膜ま
たはPd合金皮膜に吸収された水素の還元作用により金
属に復元されると考えられ、Pd皮膜またはPd合金皮
膜の半田ぬれ性の低下が防止されるという作用を有す
る。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、電解質がA+−B-(AはLi、Na、
Mg、K、Caから選択された少なくとも1つの基、B
はCN、OH、SO4、NO3、CO3から選択された少
なくとも1つの基)で表される化合物であることとした
ものであり、Pd皮膜またはPd合金皮膜の改質が十分
に行われるという作用を有する。
の発明において、電解質がA+−B-(AはLi、Na、
Mg、K、Caから選択された少なくとも1つの基、B
はCN、OH、SO4、NO3、CO3から選択された少
なくとも1つの基)で表される化合物であることとした
ものであり、Pd皮膜またはPd合金皮膜の改質が十分
に行われるという作用を有する。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、所定処理時間に所定印加電流
密度を乗算した値である電気量を0.1〜1.0AM/
dm 2(Aはアンペア、Mは分)とすることとしたもの
であり、上記電気量に基づく電解により、Pd皮膜また
はPd合金皮膜の改質が十分に行われるという作用を有
する。
2に記載の発明において、所定処理時間に所定印加電流
密度を乗算した値である電気量を0.1〜1.0AM/
dm 2(Aはアンペア、Mは分)とすることとしたもの
であり、上記電気量に基づく電解により、Pd皮膜また
はPd合金皮膜の改質が十分に行われるという作用を有
する。
【0020】請求項4に記載の発明において、電解質を
含有する水溶液中で、板状素材上に下地皮膜を介してP
d皮膜またはPd合金皮膜を形成した半導体装置用リー
ドフレームを陰極とし、対極の陽極との間に電位差を形
成して所定処理時間だけ所定印加電流密度の電流を流す
ことで発生する水素により半導体装置用リードフレーム
を改質することとしたものであり、メカニズムは明らか
ではないが、半導体装置接合時の高温の熱ストレスによ
って形成された酸化物がPd皮膜またはPd合金皮膜に
吸収された水素の還元作用により金属に復元されると考
えられ、Pd皮膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低
下が防止されるという作用を有する。
含有する水溶液中で、板状素材上に下地皮膜を介してP
d皮膜またはPd合金皮膜を形成した半導体装置用リー
ドフレームを陰極とし、対極の陽極との間に電位差を形
成して所定処理時間だけ所定印加電流密度の電流を流す
ことで発生する水素により半導体装置用リードフレーム
を改質することとしたものであり、メカニズムは明らか
ではないが、半導体装置接合時の高温の熱ストレスによ
って形成された酸化物がPd皮膜またはPd合金皮膜に
吸収された水素の還元作用により金属に復元されると考
えられ、Pd皮膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低
下が防止されるという作用を有する。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、電解質がA+−B-(AはLi、Na、
Mg、K、Caから選択された少なくとも1つの基、B
はCN、OH、SO4、NO3、CO3から選択された少
なくとも1つの基)で表される化合物であることとした
ものであり、Pd皮膜またはPd合金皮膜の改質が十分
に行われるという作用を有する。
の発明において、電解質がA+−B-(AはLi、Na、
Mg、K、Caから選択された少なくとも1つの基、B
はCN、OH、SO4、NO3、CO3から選択された少
なくとも1つの基)で表される化合物であることとした
ものであり、Pd皮膜またはPd合金皮膜の改質が十分
に行われるという作用を有する。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明において、所定処理時間に所定印加電流
密度を乗算した値である電気量を0.1〜1.0AM/
dm 2(Aはアンペア、Mは分)とすることとしたもの
であり、上記電気量に基づく電解により、Pd皮膜また
はPd合金皮膜の改質が十分に行われるという作用を有
する。
5に記載の発明において、所定処理時間に所定印加電流
密度を乗算した値である電気量を0.1〜1.0AM/
dm 2(Aはアンペア、Mは分)とすることとしたもの
であり、上記電気量に基づく電解により、Pd皮膜また
はPd合金皮膜の改質が十分に行われるという作用を有
する。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6
のいずれか1に記載の発明において、下地皮膜はNiで
あることとしたものであり、素材の酸化防止効果により
Pd皮膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下が防止
されるという作用を有する。
のいずれか1に記載の発明において、下地皮膜はNiで
あることとしたものであり、素材の酸化防止効果により
Pd皮膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下が防止
されるという作用を有する。
【0024】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による半
導体装置用リードフレームの製造方法を説明するための
半導体装置用リードフレームの概略断面図である。図2
は図1の半導体装置用リードフレームの変形例を示す概
略断面図である。図1、図2において、1は板状素材と
しての銅素材、2はPd皮膜、3はNi下地皮膜であ
る。
1、図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による半
導体装置用リードフレームの製造方法を説明するための
半導体装置用リードフレームの概略断面図である。図2
は図1の半導体装置用リードフレームの変形例を示す概
略断面図である。図1、図2において、1は板状素材と
しての銅素材、2はPd皮膜、3はNi下地皮膜であ
る。
【0025】以上のように構成された半導体装置用リー
ドフレームのうち、図2の半導体装置用リードフレーム
の製造方法について説明する。なお、図1の半導体装置
用リードフレームの製造方法は図2の半導体装置用リー
ドフレームの製造方法に準ずればよい。
ドフレームのうち、図2の半導体装置用リードフレーム
の製造方法について説明する。なお、図1の半導体装置
用リードフレームの製造方法は図2の半導体装置用リー
ドフレームの製造方法に準ずればよい。
【0026】まず、銅素材1のリードフレームに対して
常法によりアルカリ電解脱脂、酸活性を行った後、Ni
下地皮膜3を2.0μm形成し、その上にPdメッキ皮
膜を0.1μm形成した。ここで、アルカリ電解脱脂
は、電解液としてNCラストール(奥野製薬株式会社の
登録商標)60g/l濃度の脱脂液(NaOH30g/
l)を用い、陽極にステンレスを用いて、浴温50℃、
印加電圧5Vで15秒間処理した。酸活性は、3%硫酸
溶液を用い、浴温50℃で15秒間浸漬処理を行った。
Niメッキは、スルファミン酸Ni浴を用いて、浴温5
0℃、平均電流密度10A/dm2で行った。Pdメッ
キは、小島化学製のK−ピュア・パラジウム(登録商
標)浴を用い、浴温50℃、平均電流密度6A/dm2
で行った。
常法によりアルカリ電解脱脂、酸活性を行った後、Ni
下地皮膜3を2.0μm形成し、その上にPdメッキ皮
膜を0.1μm形成した。ここで、アルカリ電解脱脂
は、電解液としてNCラストール(奥野製薬株式会社の
登録商標)60g/l濃度の脱脂液(NaOH30g/
l)を用い、陽極にステンレスを用いて、浴温50℃、
印加電圧5Vで15秒間処理した。酸活性は、3%硫酸
溶液を用い、浴温50℃で15秒間浸漬処理を行った。
Niメッキは、スルファミン酸Ni浴を用いて、浴温5
0℃、平均電流密度10A/dm2で行った。Pdメッ
キは、小島化学製のK−ピュア・パラジウム(登録商
標)浴を用い、浴温50℃、平均電流密度6A/dm2
で行った。
【0027】次に、電解液を2%KCN溶液とし、陽極
にステンレスを用い、浴温50℃、印加電圧5V、印加
電流密度2.0A/dm2で0.5分(M)間の電解を
行った。
にステンレスを用い、浴温50℃、印加電圧5V、印加
電流密度2.0A/dm2で0.5分(M)間の電解を
行った。
【0028】次に、このようにして製造された図1、図
2の半導体装置用リードフレームのメッキ皮膜の半田付
け性の測定方法を説明する。まず、メッキした半導体装
置用リードフレームを330℃で60秒間、大気中でホ
ットプレートにて加熱した後、半導体装置用リードフレ
ームのアウタリード部6(図3、図4参照)のみを切断
して半田付け試験装置に装着し、JIS C 0053
規定の平衡法による半田付け試験方法によりゼロクロス
タイムを測定した。半田付け試験装置は、タルチン製の
SWET100を用い、条件としては、半田浴温度を2
20℃、半田組成を60%Sn−40%Pb、降下スピ
ードを10mm/sec、上昇スピードを2mm/se
c、浸漬時間を0.2secとして測定した。フラック
スはロジン系のR−100(日本アルファメタルズ製)
を用いた。
2の半導体装置用リードフレームのメッキ皮膜の半田付
け性の測定方法を説明する。まず、メッキした半導体装
置用リードフレームを330℃で60秒間、大気中でホ
ットプレートにて加熱した後、半導体装置用リードフレ
ームのアウタリード部6(図3、図4参照)のみを切断
して半田付け試験装置に装着し、JIS C 0053
規定の平衡法による半田付け試験方法によりゼロクロス
タイムを測定した。半田付け試験装置は、タルチン製の
SWET100を用い、条件としては、半田浴温度を2
20℃、半田組成を60%Sn−40%Pb、降下スピ
ードを10mm/sec、上昇スピードを2mm/se
c、浸漬時間を0.2secとして測定した。フラック
スはロジン系のR−100(日本アルファメタルズ製)
を用いた。
【0029】この測定結果を(表1)に試験例1として
示す。この試験例1は、電解質の陽イオンがKで電解質
の陰イオンがCNの電解液中で、印加電流密度2.0A
/dm2で処理時間0.5分(M)間の電解を行って半
導体装置用リードフレームを改質した場合の半田付け性
は0.6secであることを示す。半田付け性は、時間
が短いほど良好である。
示す。この試験例1は、電解質の陽イオンがKで電解質
の陰イオンがCNの電解液中で、印加電流密度2.0A
/dm2で処理時間0.5分(M)間の電解を行って半
導体装置用リードフレームを改質した場合の半田付け性
は0.6secであることを示す。半田付け性は、時間
が短いほど良好である。
【0030】
【表1】
【0031】(表1)の試験例2〜5は陽イオンがKで
陰イオンがOH、SO4、NO3、CO3の電解液中で印
加電流密度2.0A/dm2、処理時間0.5分間の電
解を行って半導体装置用リードフレームを改質した場合
の半田付け性を示し、(表1)の試験例6、7は陽イオ
ンがLiで陰イオンがOH、SO4の電解液中で印加電
流密度2.0A/dm2、処理時間0.5分間の電解を
行って半導体装置用リードフレームを改質した場合の半
田付け性を示す。
陰イオンがOH、SO4、NO3、CO3の電解液中で印
加電流密度2.0A/dm2、処理時間0.5分間の電
解を行って半導体装置用リードフレームを改質した場合
の半田付け性を示し、(表1)の試験例6、7は陽イオ
ンがLiで陰イオンがOH、SO4の電解液中で印加電
流密度2.0A/dm2、処理時間0.5分間の電解を
行って半導体装置用リードフレームを改質した場合の半
田付け性を示す。
【0032】さらに条件を変えて試験を行った試験結果
を試験例8〜27として(表2)、(表3)、(表4)
に示す。
を試験例8〜27として(表2)、(表3)、(表4)
に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】(表2)の試験例8、9は陽イオンがLi
で陰イオンがNO3、CO3の電解液中で印加電流密度
2.0A/dm2、処理時間0.5分間の電解を行って
半導体装置用リードフレームを改質した場合の半田付け
性を示し、(表2)の試験例10〜14は陽イオンがN
aで陰イオンがCN、OH、SO4、NO3、CO3の電
解液中で印加電流密度2.0A/dm2、処理時間0.
5分間の電解を行って半導体装置用リードフレームを改
質した場合の半田付け性を示す。
で陰イオンがNO3、CO3の電解液中で印加電流密度
2.0A/dm2、処理時間0.5分間の電解を行って
半導体装置用リードフレームを改質した場合の半田付け
性を示し、(表2)の試験例10〜14は陽イオンがN
aで陰イオンがCN、OH、SO4、NO3、CO3の電
解液中で印加電流密度2.0A/dm2、処理時間0.
5分間の電解を行って半導体装置用リードフレームを改
質した場合の半田付け性を示す。
【0037】また、(表3)の試験例15、16は陽イ
オンがMgで陰イオンがSO4、NO3の電解液中で印加
電流密度2.0A/dm2、処理時間0.5分間の電解
を行って半導体装置用リードフレームを改質した場合の
半田付け性を示し、(表3)の試験例17は陽イオンが
Caで陰イオンがNO3の電解液中で印加電流密度2.
0A/dm2、処理時間0.5分間の電解を行って半導
体装置用リードフレームを改質した場合の半田付け性を
示す。
オンがMgで陰イオンがSO4、NO3の電解液中で印加
電流密度2.0A/dm2、処理時間0.5分間の電解
を行って半導体装置用リードフレームを改質した場合の
半田付け性を示し、(表3)の試験例17は陽イオンが
Caで陰イオンがNO3の電解液中で印加電流密度2.
0A/dm2、処理時間0.5分間の電解を行って半導
体装置用リードフレームを改質した場合の半田付け性を
示す。
【0038】さらに、(表3)の試験例18〜21は陽
イオンがKで陰イオンがCNの電解液中で印加電流密度
1.0A、0.5A、0.2A、0.1A/dm2、処
理時間1.0分、2.0分、0.5分、1.0分間の電
解を行って半導体装置用リードフレームを改質した場合
の半田付け性を示す。
イオンがKで陰イオンがCNの電解液中で印加電流密度
1.0A、0.5A、0.2A、0.1A/dm2、処
理時間1.0分、2.0分、0.5分、1.0分間の電
解を行って半導体装置用リードフレームを改質した場合
の半田付け性を示す。
【0039】さらに、(表4)の試験例22は半導体装
置用リードフレームの改質を行わなかった場合の半田付
け性を示し、(表4)の試験例23〜27は陽イオンが
Kで陰イオンがCNの電解液中で印加電流密度2.0
A、2.0A、1.0A、0.5A、0.1A/d
m2、処理時間1.0分、2.0分、2.0分、3.0
分、0.5分間の電解を行って半導体装置用リードフレ
ームを改質した場合の半田付け性を示す。
置用リードフレームの改質を行わなかった場合の半田付
け性を示し、(表4)の試験例23〜27は陽イオンが
Kで陰イオンがCNの電解液中で印加電流密度2.0
A、2.0A、1.0A、0.5A、0.1A/d
m2、処理時間1.0分、2.0分、2.0分、3.0
分、0.5分間の電解を行って半導体装置用リードフレ
ームを改質した場合の半田付け性を示す。
【0040】半田付け性は1.0以下であれば十分であ
ると考えられるが、このことは試験例1〜21では満足
され、試験例22〜27では満足されていない。試験例
1〜21と試験例22〜27との比較から分かるよう
に、処理時間に印加電流密度を乗算した値である電気量
を0.1〜1.0AM/dm2(Aはアンペア、Mは
分)とすることにより、半田付け性は、1.0sec以
下の0.6secとなる。
ると考えられるが、このことは試験例1〜21では満足
され、試験例22〜27では満足されていない。試験例
1〜21と試験例22〜27との比較から分かるよう
に、処理時間に印加電流密度を乗算した値である電気量
を0.1〜1.0AM/dm2(Aはアンペア、Mは
分)とすることにより、半田付け性は、1.0sec以
下の0.6secとなる。
【0041】これは電解で発生する水素による不足もせ
ず過度でもない適度の還元作用によって酸化物が金属に
復元されるためと推察される。したがって、半導体装置
用リードフレームの改質条件としては、Li、Na、M
g、K、Caから選択されたいずれか1つの陽イオンと
CN、OH、SO4、NO3、CO3から選択されたいず
れか1つの陰イオンとから成る電解液中で電気量が0.
1〜1.0AM/dm 2の電解を行うことを条件とすれ
ばよい。
ず過度でもない適度の還元作用によって酸化物が金属に
復元されるためと推察される。したがって、半導体装置
用リードフレームの改質条件としては、Li、Na、M
g、K、Caから選択されたいずれか1つの陽イオンと
CN、OH、SO4、NO3、CO3から選択されたいず
れか1つの陰イオンとから成る電解液中で電気量が0.
1〜1.0AM/dm 2の電解を行うことを条件とすれ
ばよい。
【0042】なお、本実施の形態では、銅素材1上にP
d皮膜2を形成した半導体装置用リードフレームを示し
たが、銅素材の代わりに例えば42%Ni−Fe合金素
材を使用しても同様の効果を奏することができる。ま
た、銅素材1とPd皮膜2との間にNi皮膜3を介在さ
せたが、Niの代わりに例えばSn−Niを使用しても
同様の効果を奏することができる。さらに、銅素材1上
にPd皮膜2を形成した場合を示したが、Pd皮膜2以
外の金属としてPd合金皮膜(例えばPd−Ag)を使
用して同様の効果を奏することもできる。
d皮膜2を形成した半導体装置用リードフレームを示し
たが、銅素材の代わりに例えば42%Ni−Fe合金素
材を使用しても同様の効果を奏することができる。ま
た、銅素材1とPd皮膜2との間にNi皮膜3を介在さ
せたが、Niの代わりに例えばSn−Niを使用しても
同様の効果を奏することができる。さらに、銅素材1上
にPd皮膜2を形成した場合を示したが、Pd皮膜2以
外の金属としてPd合金皮膜(例えばPd−Ag)を使
用して同様の効果を奏することもできる。
【0043】以上のように本実施の形態によれば、電解
質を含有する水溶液(電解液)中で、板状素材1上にP
d皮膜2またはPd合金皮膜を形成した半導体装置用リ
ードフレームを陰極とし、対極の陽極との間に電位差を
形成して所定処理時間だけ所定印加電流密度の電流を流
すことで発生する水素により半導体装置用リードフレー
ムを改質するようにしたので、半導体装置(例えば半導
体チップ)接合時の高温の熱ストレスによって形成され
た酸化物をPd皮膜2またはPd合金皮膜に吸収された
水素の還元作用により金属に復元することができ、Pd
皮膜2またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下を防止す
ることができる。また、Pd皮膜2またはPd合金皮膜
と銅素材1との間に中間膜としてPd組成以外の金属ま
たはPd合金組成以外の金属たとえばNiを介在させる
ことにより、素材の酸化防止ができ、半田ぬれ性の低下
を防止することができる。
質を含有する水溶液(電解液)中で、板状素材1上にP
d皮膜2またはPd合金皮膜を形成した半導体装置用リ
ードフレームを陰極とし、対極の陽極との間に電位差を
形成して所定処理時間だけ所定印加電流密度の電流を流
すことで発生する水素により半導体装置用リードフレー
ムを改質するようにしたので、半導体装置(例えば半導
体チップ)接合時の高温の熱ストレスによって形成され
た酸化物をPd皮膜2またはPd合金皮膜に吸収された
水素の還元作用により金属に復元することができ、Pd
皮膜2またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下を防止す
ることができる。また、Pd皮膜2またはPd合金皮膜
と銅素材1との間に中間膜としてPd組成以外の金属ま
たはPd合金組成以外の金属たとえばNiを介在させる
ことにより、素材の酸化防止ができ、半田ぬれ性の低下
を防止することができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の半導体装置用リー
ドフレームの製造方法によれば、半導体装置(例えば半
導体チップ)接合時の高温の熱ストレスによって形成さ
れた酸化物をPd皮膜またはPd合金皮膜に吸収された
水素の還元作用により金属に復元していると考えられ、
Pd皮膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下を防止
することができるので、半導体装置接合時の高温の熱ス
トレスによる半田ぬれ性の低下が防止される半導体装置
用リードフレームが実現可能となるという有利な効果が
得られる。
ドフレームの製造方法によれば、半導体装置(例えば半
導体チップ)接合時の高温の熱ストレスによって形成さ
れた酸化物をPd皮膜またはPd合金皮膜に吸収された
水素の還元作用により金属に復元していると考えられ、
Pd皮膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下を防止
することができるので、半導体装置接合時の高温の熱ス
トレスによる半田ぬれ性の低下が防止される半導体装置
用リードフレームが実現可能となるという有利な効果が
得られる。
【0045】また、電解質がA+−B-(AはLi、N
a、Mg、K、Caから選択された少なくとも1つの
基、BはCN、OH、SO4、NO3、CO3から選択さ
れた少なくとも1つの基)で表される化合物であること
により、Pd皮膜またはPd合金皮膜の改質を十分に行
うことができるという有利な効果が得られる。
a、Mg、K、Caから選択された少なくとも1つの
基、BはCN、OH、SO4、NO3、CO3から選択さ
れた少なくとも1つの基)で表される化合物であること
により、Pd皮膜またはPd合金皮膜の改質を十分に行
うことができるという有利な効果が得られる。
【0046】さらに、所定処理時間に所定印加電流密度
を乗算した値である電気量を0.1〜1.0AM/dm
2(Aはアンペア、Mは分)とすることにより、水素に
よる適度な還元作用を行うことができるので、Pd皮膜
またはPd合金皮膜の改質を十分に行うことができると
いう有利な効果が得られる。
を乗算した値である電気量を0.1〜1.0AM/dm
2(Aはアンペア、Mは分)とすることにより、水素に
よる適度な還元作用を行うことができるので、Pd皮膜
またはPd合金皮膜の改質を十分に行うことができると
いう有利な効果が得られる。
【0047】さらに、電解質を含有する水溶液中で、板
状素材上に下地皮膜を介してPd皮膜またはPd合金皮
膜を形成した半導体装置用リードフレームを陰極とし、
対極の陽極との間に電位差を形成して所定処理時間だけ
所定印加電流密度の電流を流すことで発生する水素によ
り半導体装置用リードフレームを改質することにより、
半導体装置接合時の高温の熱ストレスによって形成され
た酸化物をPd皮膜またはPd合金皮膜に吸収された水
素の還元作用により金属に復元していると考えられ、P
d皮膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下を防止す
ることができるので、半導体装置接合時の高温の熱スト
レスによる半田ぬれ性の低下が防止される半導体装置用
リードフレームが実現可能となるという有利な効果が得
られる。
状素材上に下地皮膜を介してPd皮膜またはPd合金皮
膜を形成した半導体装置用リードフレームを陰極とし、
対極の陽極との間に電位差を形成して所定処理時間だけ
所定印加電流密度の電流を流すことで発生する水素によ
り半導体装置用リードフレームを改質することにより、
半導体装置接合時の高温の熱ストレスによって形成され
た酸化物をPd皮膜またはPd合金皮膜に吸収された水
素の還元作用により金属に復元していると考えられ、P
d皮膜またはPd合金皮膜の半田ぬれ性の低下を防止す
ることができるので、半導体装置接合時の高温の熱スト
レスによる半田ぬれ性の低下が防止される半導体装置用
リードフレームが実現可能となるという有利な効果が得
られる。
【0048】さらに、電解質がA+−B-(AはLi、N
a、Mg、K、Caから選択された少なくとも1つの
基、BはCN、OH、SO4、NO3、CO3から選択さ
れた少なくとも1つの基)で表される化合物であること
により、Pd皮膜またはPd合金皮膜の改質を十分に行
うことができるという有利な効果が得られる。
a、Mg、K、Caから選択された少なくとも1つの
基、BはCN、OH、SO4、NO3、CO3から選択さ
れた少なくとも1つの基)で表される化合物であること
により、Pd皮膜またはPd合金皮膜の改質を十分に行
うことができるという有利な効果が得られる。
【0049】さらに、所定処理時間に所定印加電流密度
を乗算した値である電気量を0.1〜1.0AM/dm
2(Aはアンペア、Mは分)とすることにより、水素に
よる適度な還元作用を行うことができるので、Pd皮膜
またはPd合金皮膜の改質を十分に行うことができると
いう有利な効果が得られる。
を乗算した値である電気量を0.1〜1.0AM/dm
2(Aはアンペア、Mは分)とすることにより、水素に
よる適度な還元作用を行うことができるので、Pd皮膜
またはPd合金皮膜の改質を十分に行うことができると
いう有利な効果が得られる。
【0050】さらに、下地皮膜はNiであることによ
り、素材の酸化防止効果によりPd皮膜またはPd合金
皮膜の半田ぬれ性の低下が防止される半導体装置用リー
ドフレームを実現できるという有利な効果が得られる。
り、素材の酸化防止効果によりPd皮膜またはPd合金
皮膜の半田ぬれ性の低下が防止される半導体装置用リー
ドフレームを実現できるという有利な効果が得られる。
【図1】本発明の実施の形態1による半導体装置用リー
ドフレームの製造方法を説明するための半導体装置用リ
ードフレームの概略断面図
ドフレームの製造方法を説明するための半導体装置用リ
ードフレームの概略断面図
【図2】図1の半導体装置用リードフレームの変形例を
示す概略断面図
示す概略断面図
【図3】トランジスタ、ICなどの半導体装置が搭載さ
れる一般的な半導体装置用リードフレームを示す平面図
れる一般的な半導体装置用リードフレームを示す平面図
【図4】半導体装置を実装した状態を示す実装状態図
1 銅素材(板状素材) 2 Pd皮膜 3 Ni皮膜(下地皮膜) 4 パッド部 5 インナリード部 6 アウタリード部 7 タイバ部 8 半導体チップ(半導体装置) 9 接着剤 10 電極パッド 11 ワイヤー 12 封止樹脂
Claims (7)
- 【請求項1】電解質を含有する水溶液中で、板状素材上
にPd皮膜またはPd合金皮膜を形成した半導体装置用
リードフレームを陰極とし、対極の陽極との間に電位差
を形成して所定処理時間だけ所定印加電流密度の電流を
流すことで発生する水素により前記半導体装置用リード
フレームを改質する半導体装置用リードフレームの製造
方法。 - 【請求項2】前記電解質がA+−B-(AはLi、Na、
Mg、K、Caから選択された少なくとも1つの基、B
はCN、OH、SO4、NO3、CO3から選択された少
なくとも1つの基)で表される化合物であることを特徴
とする請求項1に記載の半導体装置用リードフレームの
製造方法。 - 【請求項3】前記所定処理時間に前記所定印加電流密度
を乗算した値である電気量を0.1〜1.0AM/dm
2(Aはアンペア、Mは分)とすることを特徴とする請
求項1または2に記載の半導体装置用リードフレームの
製造方法。 - 【請求項4】電解質を含有する水溶液中で、板状素材上
に下地皮膜を介してPd皮膜またはPd合金皮膜を形成
した半導体装置用リードフレームを陰極とし、対極の陽
極との間に電位差を形成して所定処理時間だけ所定印加
電流密度の電流を流すことで発生する水素により前記半
導体装置用リードフレームを改質することを特徴とする
半導体装置用リードフレームの製造方法。 - 【請求項5】前記電解質がA+−B-(AはLi、Na、
Mg、K、Caから選択された少なくとも1つの基、B
はCN、OH、SO4、NO3、CO3から選択された少
なくとも1つの基)で表される化合物であることを特徴
とする請求項4に記載の半導体装置用リードフレームの
製造方法。 - 【請求項6】前記所定処理時間に前記所定印加電流密度
を乗算した値である電気量を0.1〜1.0AM/dm
2(Aはアンペア、Mは分)とすることを特徴とする請
求項4または5に記載の半導体装置用リードフレームの
製造方法。 - 【請求項7】前記下地皮膜はNiであることを特徴とす
る請求項4乃至6のいずれか1に記載の半導体装置用リ
ードフレームの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9048663A JPH10247716A (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 半導体装置用リードフレームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9048663A JPH10247716A (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 半導体装置用リードフレームの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10247716A true JPH10247716A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=12809588
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9048663A Pending JPH10247716A (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 半導体装置用リードフレームの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10247716A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015029991A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | Dowaメタルテック株式会社 | Niめっき材の接合方法 |
-
1997
- 1997-03-04 JP JP9048663A patent/JPH10247716A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015029991A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | Dowaメタルテック株式会社 | Niめっき材の接合方法 |
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