JPH07333766A - ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法

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JPH07333766A
JPH07333766A JP12392994A JP12392994A JPH07333766A JP H07333766 A JPH07333766 A JP H07333766A JP 12392994 A JP12392994 A JP 12392994A JP 12392994 A JP12392994 A JP 12392994A JP H07333766 A JPH07333766 A JP H07333766A
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photosensitive
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 迅速処理性に優れたファクシミリプロッター
による書き込みに供するハロゲン化銀写真感光材料を提
供する。 【構成】 支持体上に平均塩化銀含有率が60モル%以上
であるハロゲン化銀粒子からなるハロゲン化銀乳剤を含
有する感光性ハロゲン化銀乳剤層を有し、乳剤層側の全
親水性コロイド層の厚さの総和が6μm以下で、膨潤速
度が8秒以下であるハロゲン化銀写真感光材料、乳剤層
側の全親水性コロイド層のゼラチン量の総和が2.3g/m
2以下で、乳剤層側の層構成が支持体側から少なくとも
1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層及び少なくとも2層の
非感光性親水性コロイドをこの順に有すること、該ハロ
ゲン化銀写真感光材料を自動現像機を用いて全処理時間
(Dry to dry)が30秒以下となるように処理すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料に関し、詳しくはファクシミリプロッター等に用いる
感光材料の迅速処理性を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】新聞製作で最も要求されることは、ニュ
ースの即時性、速報性であり、そのため各新聞社は印刷
工場を分散化することで刷り上がった新聞の配達時間の
短縮を図ってきている。更に、本社から専用回線を通し
て電送した原稿をファクシミリプロッターでハロゲン化
銀写真感光材料に書き込み、それを感光性平板印刷板
(PS版)に密着露光し、印刷を行う新聞製作工程で
は、ファクシミリプロッターの書き込み時間及びハロゲ
ン化銀写真感光材料とPS版の処理時間の短縮が要請さ
れている。
【0003】ハロゲン化銀写真感光材料の処理時間にお
いては、既に自動現像機処理でDryto dryで45秒が実現
しているが、更なる迅速処理へのニーズが大きい。その
ためには、現像性及び乾燥性が課題となる。
【0004】現像性はハロゲン化銀粒子の小粒径化、ハ
ロゲン化銀組成の高塩化銀化により向上することができ
るが、感度が低下してしまう。乾燥性はゼラチン量の低
減により向上することができるが、PS版へ露光する時
の密着性を得るために通常含有させるマット剤の、乳剤
層への沈み込みによる白抜け故障や濃度低下(所謂マッ
トピン)、更には耐傷性の劣化を招いてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
より為されたものであり、その目的は、迅速処理性に優
れたファクシミリプロッターによる書き込みに供するハ
ロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、支
持体上に平均塩化銀含有率が60モル%以上であるハロゲ
ン化銀粒子からなるハロゲン化銀乳剤を含有する感光性
ハロゲン化銀乳剤層を有し、乳剤層側の全親水性コロイ
ド層の厚さの総和が6μm以下で、膨潤速度が8秒以下
であるハロゲン化銀写真感光材料、乳剤層側の全親水性
コロイド層のゼラチン量の総和が2.3g/m2以下で、乳
剤層側の層構成が支持体側から少なくとも1層の感光性
ハロゲン化銀乳剤層及び少なくとも2層の非感光性親水
性コロイドをこの順に有すること、該ハロゲン化銀写真
感光材料を自動現像機を用いて全処理時間(Dry to dr
y)が30秒以下となるように処理すること、により達成
される。
【0007】即ち、本発明者らは、高塩化銀化が耐圧性
に有利でありマットピンの改良が可能であるとの知見を
得て、ハロゲン化銀の高塩化銀化による感度低下には膨
潤速度を大にすることによって対応し、マットピンの発
生や耐傷性の劣化を避けるために、親水性コロイドのゼ
ラチン以外の成分を低減することによる層の薄膜化によ
って、ゼラチンの含有率を大にし親水性コロイド溶液の
粘度を高めて感光材料構成層塗布後のマット剤の沈み込
みを抑えるとともに耐傷性も向上させ、写真性能を損な
う事なく迅速処理性を得ようと考え、本発明に至ったも
のである。
【0008】更に、ハロゲン化銀乳剤層上のマット剤を
含有させる非感光性親水性コロイド層を2層以上にし
て、ハロゲン化銀乳剤層に隣接する層にはマット剤の含
有を避けることにより、マット剤の沈み込みを抑えるこ
とができることと、本発明の構成は高湿時の保存性にも
優れることが解った。
【0009】以下本発明について詳述する。
【0010】本発明において親水性コロイド層の厚さは
25℃55%RHで2日間調湿した後、測定した値とする。
【0011】又、膨潤速度は当該技術分野において公知
の手法に従って測定することができる。例えば、エー・
グリーンらのフォトグラフィック・サイエンス・アンド
・エンジニアリング19巻、2号、124〜129頁に記載の膨
潤計により膨潤度を測定する。本発明においては、コニ
カ(株)製現像液CDM711に35℃で30秒浸漬させたときの、
感光材料の最大膨潤厚さの90%を飽和の厚さとし、その
1/2になるまでの時間とする。
【0012】本発明の膨潤速度は8秒以下であるが、5
秒以下が好ましい。膨潤速度は親水性コロイドの種類や
組成、硬膜度、硬膜剤の種類等により調整できる。
【0013】本発明において、乳剤層側の全親水性コロ
イド層のゼラチン量の総和は2.3g/m2以下が好まし
く、より好ましくは2.0g/m2以下である。乳剤層側の
層構成としては、支持体側から感光性ハロゲン化銀乳剤
層、非感光性親水性コロイド2層をこの順に有するのが
好ましく、各層のゼラチン量としては、支持体から遠い
層程少ないのが好ましい。
【0014】ゼラチンとしては、アルカリ法ゼラチン、
酸性法ゼラチン、変性ゼラチン(例えば特公昭38-4854
号、同40-12237号、英国特許第2,525,753号等に記載の
もの)等公知のゼラチンを単独又は2種以上併せて用い
ることができる。
【0015】その他の親水性コロイド成分としては、天
然又は合成の親水性高分子(例えばポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン等)がある。
【0016】本発明においてハロゲン化銀乳剤は平均塩
化銀含有率が60モル%以上であるハロゲン化銀粒子から
実質的になる。その製法、組成分布、形状等については
従来公知のいかなるものも採用することができ、2種類
以上の乳剤を混合してもよい。又、所謂“表面潜像型”
であっても“内部潜像型”であってもよい。
【0017】本発明においては、ハロゲン化銀乳剤に含
有されるハロゲン化銀の粒子サイズ分布は単分散である
ことが好ましく、 粒径標準偏差/平均粒径×100=単分散度 と定義したときの単分散度が20以下のものが好ましく、
更には15以下のものが好ましい。尚、ここで言う粒径と
は、球状のハロゲン化銀粒子の場合はその直径、それ以
外の形状の粒子の場合は、その投影像を周面積の円像に
換算した時の直径である。
【0018】単分散乳剤は特開昭54-48521号、同58-499
38号及び同60-122935号を参考にして得ることができ
る。
【0019】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる各種の写真用添加剤としては、例えばリサーチ・
ディスクロージャー(RD)No.17643、同No.18716及び
同No.308119(1989年12月)に記載のものを挙げること
ができる。
【0020】本発明のハロゲン化銀写真感光材料にはバ
ッキング層を設けることができ、バッキング層は従来公
知のマット剤や滑り剤を含有してもよい。
【0021】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる支持体及び製造方法としては、上記のRDに記載
のものを挙げることができる。
【0022】次に本発明の感光材料が供される有利な処
理方法について述べる。
【0023】本発明の感光材料は、自動現像機にて現
像、定着、水洗の各工程を経て乾燥されるまでのDry to
dryの処理時間が30秒以下の非常に迅速な処理系で処理
するに当たって特に有利なものである。ここに、“Dry
to dry”とは、処理される感光材料の先端が自動現像機
のフィルム挿入部分に挿入された瞬間から、処理されて
排出部から排出される瞬間までの時間を言う。
【0024】このような迅速な処理を安定に行うには、
自動現像機のラインスピードが2000mm/min以上が好ま
しく、より好ましくは2500mm/min以上である。
【0025】《現像》現像温度及び時間は、25〜50℃、
12秒以下が好ましい。
【0026】現像液のpHは9〜13が好ましく、更には1
0〜12が好ましい。pH調整のために、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
第3リン酸ナトリウム、第3リン酸カリウムの如きアル
カリ剤を含有させてもよい。又、特開昭61-28708号に記
載の硼酸塩;特開昭60-93439号に記載のサッカロース、
アセトオキシム、5-スルホサリチル酸;リン酸塩;炭酸
塩等の緩衝剤を用いてもよい。
【0027】現像主薬としては、良好な性能を得やすい
点で、ジヒドロキシベンゼン類と1-フェニル-3-ピラゾ
リドン類の組み合わせが最も好ましいが、この他にp-ア
ミノフェノール系現像主薬を含んでもよい。現像主薬は
通常現像液1l当たり0.01〜1.2モル含有させるのが好
ましい。
【0028】現像液の保恒剤として、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモニ
ウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、ホ
ルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩を用い
てもよい。これらは通常現像液1l当たり0.2モル以上
(好ましくは0.4モル以上)、2.5モル以下で含有せしめ
る。
【0029】その他現像液に含有せしめる従来公知の添
加剤を用いることができる。
【0030】《定着》定着温度及び時間は30〜40℃、10
秒以下が好ましい。
【0031】定着液のpHは3.8以上、好ましくは4.2〜
5.5である。定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫
酸アンモニウムがあるが、定着速度が大きいチオ硫酸ア
ンモニウムが好ましい。定着剤は通常定着液1l当たり
0.1〜6モルで用いられる。
【0032】定着液には塩化アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、カリ明礬等の硬膜剤;酒石酸、酒石酸カリウ
ム、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウムナトリウム、ク
エン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエ
ン酸リチウム、クエン酸アンモニウム等の酸やそれらの
誘導体;亜硫酸塩、重亜硫酸塩等の保恒剤;酢酸、硝酸
等のpH緩衝剤;硫酸等のpH調整剤;硬水軟化能のある
キレート剤等を含有せしめることができる。
【0033】《水洗》本発明の感光材料は現像、定着の
後、水洗又は安定化処理がなされる。
【0034】水洗又は安定化処理にあたって、防黴手段
を施した水を用いると、水垢の発生等が有効に防止し得
るため、感光材料1m2当たりの水の補充量が0〜3l、
更には0〜1lの節水処理を行うことができる。補充量
が0の場合とは、水洗層中の水洗水が自然蒸発等により
減少した分だけ適宜補充する以外は、全く補充を行わな
い実質的に無補充のいわゆる「溜め水」方式である。こ
の場合、廃液用の配管が不要となり、現像液と定着液用
の調液希釈水及び水洗水又は安定化液を共通の1槽のス
トック槽から供給することもできて、自動現像機の小型
化に有利である。その他従来公知の様々な技術を採用す
ることができる。
【0035】《乾燥》感光材料の乾燥装置は通常の熱風
方式の他、赤外乾燥方式のものでもよく、この場合特開
平5-173279号に記載の方式が好ましい。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、ここで
用いる化合物の構造は以下の通りである。
【0037】
【化1】
【0038】
【化2】
【0039】実施例1 《乳剤1の調製》 (A液) 水 1000cc プロピレンオキサイド-エチレンオキサイド共重合体 0.15g NaCl 20g ゼラチン 2g 硝酸(3.7N) 8cc (B液) 水 440cc プロピレンオキサイド-エチレンオキサイド共重合体 0.10g NaCl 42.0g ゼラチン 10.8g KBr 51.8g K3IrCl6 0.2mg K3RhBr6 0.01mg 水で490ccに仕上げる。
【0040】38℃に保温された上記A液中に、pH3.5、
pAg8.0一定で、上記B液及びC液のそれぞれ1/10量を
同時に11.0cc/minの一定速度で添加し、その2分後に
残りのB液及びC液を90分間にわたって関数的添加し、
更に10分間撹拌し続けた後、CaCO3水溶液でpHを5.8に
調整し、MgSO4及びポリナフタレンスルホン酸を用い、
通常の脱塩を行い、臭化銀35モル%、塩化銀65モル%、
平均粒径0.36μmの塩臭化銀粒子を得た。
【0041】《乳剤2の調製》B液のNaClとKBrの比率
を変えた以外は乳剤1の調製と同様にして、臭化銀45モ
ル%、塩化銀55モル%の塩臭化銀粒子を得た。
【0042】《塗布試料の作成》得られた乳剤に銀1モ
ル当たりクエン酸0.12g、KBr0.25gを加え、pH5.5、p
Ag7に調整した後、無機硫黄1.2mg、塩化金酸8.5mgを加
え60℃で最高感度になるように化学熟成を行った。その
後、1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール35mg、4-ヒ
ドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデンを2g
添加し、温度を50℃に下げた後、増感色素D−1を230m
g、D−2を140mg添加し分光増感を行った。更にハロゲ
ン化銀1モル当たり以下の量で添加剤を添加した。
【0043】 化合物 1.4g NaOH(1/2N) 2.8cc フェニドン 0.14g ハイドロキノン 5.94g ポリスチレンスルフォン酸 2.4g 又、アクリル酸エチルの高分子のポリマーラテックスを
表1に示す膜厚になるように添加した。次にハロゲン化
銀乳剤層上に形成する非感光性親水性コロイド層用の塗
布液を以下の処方で調製した。
【0044】 《非感光性親水性コロイド層1用塗布液》 ゼラチン 表1に示す量 ビス-(2-エチルヘキシル)スルホ琥珀酸エステル 2.4g 《非感光性親水性コロイド層2用塗布液》 ゼラチン 表1に示す量 不定形シリカ(平均粒径2.8μm) 42.5g ビス-(2-エチルヘキシル)スルホ琥珀酸エステル 2.4g 乳剤層を塗布する前に、下記処方のバッキング層及びそ
の保護層を塗布した。
【0045】 《バッキング層》 ゼラチン 72g 化合物 0.72g 化合物 2.90g ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 5.3g クエン酸 0.50g ポリスチレンスルフォン酸 0.67g 《バッキング保護層》 ゼラチン 42g ビス-(2-エチルヘキシル)スルホ琥珀酸エステル 0.58g NaCl 0.2g ポリメチルメタクリレート(平均粒径18μm) 0.72g ポリシロキサン 2.5g 両面に下引き処理したポリエチレンテレフタレートベー
スの1面側にバッキング層のゼラチン量が2.2g/m2
バッキング保護層のゼラチン量が1.0g/m2となるよう
に、硬膜剤としてグリオキサゾールを加えて同時塗布し
た。
【0046】該ベースの反対面に、銀量が3.6g/m2
各層のゼラチン量が表1のようになるように乳剤層及び
非感光性親水性コロイド層を塗布した。このとき硬膜剤
として、トリアジン、ホルマリンを表1の膨潤速度にな
るように添加した。
【0047】得られた試料について以下の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0048】(感度)試料を光学ウェッジを通して680n
mの干渉フィルターを透過した光を10-6秒間で露光し、
自動現像機GR-26SR(コニカ(株)製)を用いて、現像液C
DM-711(コニカ(株)製)で38℃にて10秒間現像した。定
着液としてはCFL-851(コニカ(株)製)を36℃で使用
し、自動現像機のラインスピードとラックの長さを調整
して、Dry to dryで30秒の処理を行った。処理後の試料
をPDA-65濃度計(コニカ(株)製)で測定した。感度は濃
度3.5を得るのに必要な露光量の逆数とし、試料No.1-1
の感度を100として相対感度とした。
【0049】(マットピン故障)感度の評価で用いた現
像処理済試料の最高濃度部分を目視で5段階評価した。
故障の発生のないものを5とした。
【0050】(擦り傷)試料を30℃80%RHの条件で2時
間調湿した後、試料を2枚重ね、その上に1Kgの重りを
乗せ、上の試料をゆっくり引っ張る。その後、上記の現
像処理を行い、その黒化の程度を目視で5段階評価し
た。擦り傷による黒化のないものを5とした。
【0051】(高湿保存性)得られた試料を23℃80%RH
で3日間調湿した後、上記と同様に感度を測定した。表
には、23℃50%RHで3日間調湿した時の感度に対する変
動幅を比率で示す。
【0052】(乾燥性)440mm×610mmの試料を感度測定
と同じ処理をし、自現機の乾燥ゾーンから出てきたフィ
ルムを触感で5段階評価した。ここで乾燥温度は50℃に
し、フィルムが完全に乾き試料表面があたたかいものを
「5」、乾いているか、試料表面が冷たいものを
「3」、試料が乾いていないものを「1」として評価し
た。
【0053】
【表1】
【0054】表から明らかなように、単にゼラチン量を
減らすのみだとマットピン故障や擦り傷の発生を招く
が、本発明の構成とすることでそれらの故障が改善され
るのみならず、Dry to dryで30秒処理でも感度が大き
く、高湿での保存性が優れていることが解る。
【0055】実施例2 《乳剤3の調製》前記B液においてK3IrCl6を280mg、K3
RhBr6を78mgにした以外は、同様にA、B、C液を調製
した。これらの溶液を用い、初期のB液及びC液の添加
速度を15.7cc/minとした以外は実施例1と同様に混合
脱塩して、臭化銀35モル%、塩化銀65モル%、平均粒径
0.25μmの塩臭化銀粒子を得た。
【0056】《乳剤4の調製》B液のNaClとKBrの比率
を変えた以外は同様にして、臭化銀45モル%、塩化銀55
モル%の塩臭化銀粒子を得た。
【0057】《塗布試料の作成》得られた乳剤にクエン
酸0.12g、NaCl0.6gを加え、pH5.5、pAg7に調整した
後、チオ硫酸ナトリウム8.5mg、塩化金酸14.2mgを加え6
0℃で最高感度になるように化学熟成を行い、1-フェニ
ル-5-メルカプトテトラゾール14mg、4-ヒドロキシ-6-メ
チル-1,3,3a,7-テトラザインデンを1.5g添加した。
【0058】次に、増感色素D−3、D−4をそれぞれ
14mg添加し分光増感を行った。更にハロゲン化銀1モル
当たり以下の量で添加剤を添加した。
【0059】 化合物 1.4g フェニドン 0.28g ハイドロキノン 4.00g 化合物 60mg KBr 1.8g クエン酸 0.10g ポリスチレンスルホン酸 2.4g 又、アクリル酸エチルの高分子のポリマーラテックスを
表2に示す膜厚になるように添加した。
【0060】更に、乳剤層の上層とする非感光性親水性
コロイド層用塗布液及びバッキング層用塗布液、バッキ
ング保護層用塗布液を以下のように調製した。
【0061】 《非感光性親水性コロイド層1用塗布液》 ゼラチン 表2に示す量 ビス-(2-エチルヘキシル)スルホ琥珀酸エステル 2.4g 《非感光性親水性コロイド層2用塗布液》 ゼラチン 表2に示す量 不定形シリカ(平均粒径2.8μm) 34.0g ビス-(2-エチルヘキシル)スルホ琥珀酸エステル 5.0g 《バッキング層用塗布液》 ゼラチン 48.8g 化合物 0.35g 化合物 1.26g ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 1.53g クエン酸 0.40g ポリスチレンスルホン酸 0.67g 《バッキング保護層用塗布液》 ゼラチン 60g ビス-(2-エチルヘキシル)スルホ琥珀酸エステル 0.72g NaCl 1.0g ポリメチルメタクリレート(平均粒径18μm) 2.40g ポリシロキサン 2.5g 両面に下引き処理を施したポリエチレンテレフタレート
ベースの1面にバッキング層のゼラチン量が2.2g/
m2、バッキング保護層のゼラチン量が1.0g/m2となる
ように、硬膜剤としてグリオキザールを加え、同時塗布
した。
【0062】次いで反対面に、硬膜剤としてトリアジ
ン、ホルマリンを表2の膨潤速度となるように添加し
て、銀量が3.6g/m2、各層のゼラチン量は表2の様に
乳剤層、非感光性親水性コロイド層を塗布した。
【0063】得られた試料について、以下に示す感度を
除き、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
【0064】(感度)試料を光学ウェッジを通して780n
mの干渉フィルターを透過した光を10-6秒間で露光し、
自動現像機GR-26SR(コニカ(株)製)を用いて、現像液C
DM-711(コニカ(株)製)で38℃にて10秒間現像した。定
着液としてはCFL-851(コニカ(株)製)を36℃で使用
し、自動現像機のラインスピードとラックの長さを調整
して、Dry to dryで30秒の処理を行った。処理後の試料
をPDA-65濃度計(コニカ(株)製)で測定した。感度は濃
度4.0を得るのに必要な露光量の逆数とし、試料No.2-1
の感度を100として相対感度とした。
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】実施例で実証した如く、本発明により、
マットピン故障や耐傷性の劣化を招くことなく、迅速処
理性に優れたファクシミリプロッターによる書き込みに
供するハロゲン化銀写真感光材料を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に平均塩化銀含有率が60モル%
    以上であるハロゲン化銀粒子からなるハロゲン化銀乳剤
    を含有する感光性ハロゲン化銀乳剤層を有し、該乳剤層
    側の全親水性コロイド層の厚さの総和が6μm以下で、
    膨潤速度が8秒以下であることを特徴とするハロゲン化
    銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 乳剤層側の全親水性コロイド層のゼラチ
    ン量の総和が2.3g/m2以下で、乳剤層側の層構成が支
    持体側から少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層
    及び少なくとも2層の非感光性親水性コロイドをこの順
    に有することを特徴とする請求項1のハロゲン化銀写真
    感光材料。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のハロゲン化銀写真感光
    材料を自動現像機を用いて全処理時間(Dry to dry)が
    30秒以下となるように処理することを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料の処理方法。
JP12392994A 1994-06-06 1994-06-06 ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 Pending JPH07333766A (ja)

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