JPH0733669A - コレステロール低減剤 - Google Patents

コレステロール低減剤

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JPH0733669A
JPH0733669A JP17820693A JP17820693A JPH0733669A JP H0733669 A JPH0733669 A JP H0733669A JP 17820693 A JP17820693 A JP 17820693A JP 17820693 A JP17820693 A JP 17820693A JP H0733669 A JPH0733669 A JP H0733669A
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resin
group
cholesterol
formula
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JP17820693A
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English (en)
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Hirohisa Kubota
裕久 久保田
Jieemuzu Donabiyuu Teimoshii
ジェームズ ドナビュー テイモシー
Hiroshi Shimada
浩志 島田
Masayuki Mitsuya
正之 三津家
Takeshi Ito
伊藤  剛
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 窒素原子がアルキル化されていてもよいビニ
ルアミン単位と、ジビニル化合物単位とから主としてな
る構造の架橋共重合体を主成分とするコレステロール低
減剤。 【効果】 本発明のコレステロール低減剤はコレステロ
ール低減作用に優れ、化学的安定性に優れている。その
ため副作用の低減が可能であり、錠剤として服用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリビニルアミン単位を
有する架橋共重合体からなる、血液中のコレステロール
を低下させるコレステロール低減剤に関するものであ
る。更に詳しくは、肝臓より腸管に分泌される胆汁酸お
よび/または抱合胆汁酸を吸着することにより、血液中
のコレステロールを低下させる経口投与のコレステロー
ル低減剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】経口
投与のコレステロール低減剤として、クエストラン(ブ
リストルマイヤーズ社商品名)(スチレン系強塩基性ゲ
ル型樹脂)が既に医薬品として使用されている。しかし
ながら、これらの陰イオン交換樹脂はin vivo活
性が低いため、服用量が平均16g/日と多い。このた
め、飲みにくいという欠点がある。その他、イミダゾー
ル系ゲル型樹脂(特開昭60−209523号)、アク
リル系樹脂(特開平2−212505号)、線状ポリマ
−(特開昭64−22924号)等も提案されている
が、これらのコレステロール低減剤はいずれもin v
ivo活性が低いか毒性を有するという問題点がある。
また、ゲル型の樹脂は一般的に湿潤状態での膨潤度が高
い。この結果、樹脂が胃中で膨潤したとき腹部膨満感を
与える。一方、線状ポリマーの場合正電荷を有するた
め、負電荷を有する胃、十二指腸、空腸、回腸の臓器の
壁面に付着し、その一部は吸収され毒性を示すことが報
告されている。
【0003】従来のコレステロール低減剤のイオン交換
基の多くは強塩基性基である。強塩基性陰イオン交換樹
脂は一般に化学的・熱的に不安定であるため、生体中で
もイオン交換基が脱離し、魚臭がするばかりでなく、性
能が低下し、品質を保証できるものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、in v
ivo活性を向上させるため、重量当たりのイオン交換
容量が高くなるように樹脂を設計した。その結果、ビニ
ルアミン構造を有するアニオン交換樹脂が高いin v
ivo活性を示すことがわかった。更に、イオン交換基
として強塩基性イオン交換基だけでなく、弱塩基性イオ
ン交換基も強塩基性基と同等のin vivo活性を有
することがわかった。これにより樹脂の安定性を改善す
ることが可能になった。
【0005】すなわち本発明の要旨は、下記一般式
〔I〕
【0006】
【化6】
【0007】(上記式中、R1 およびR2 はそれぞれ独
立して水素原子またはC1 〜C3 のアルキル基を表
す。)および/または下記一般式〔II〕
【0008】
【化7】
【0009】(上記式中、R3 ,R4 およびR5 はそれ
ぞれ独立して水素原子またはC1 〜C 3 のアルキル基を
表し、X- はアンモニウム塩に配位した対イオンを表
す。)で表される繰り返し単位と下記一般式〔III 〕
【0010】
【化8】
【0011】(上記式中、R6 ,R7 ,R8 およびR9
はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を表
す。)、下記一般式〔IV〕
【0012】
【化9】
【0013】〔上記式中、R10およびR11はそれぞれ独
立して水素原子またメチル基を表し、YはC1 〜C5
アルキレン基または−(CH2 CH2 −O)n −CH2
−CH 2 −(nは1〜5の整数を表す。)を表す。〕お
よび/または下記一般式〔V〕
【0014】
【化10】
【0015】(上記式中、R12およびR13はそれぞれ独
立して水素原子またはメチル基を表し、Yは上記一般式
〔IV〕中で定義したとおり。)で表される繰り返し単位
とから主としてなる構造の架橋共重合体を主成分とする
ことを特徴とするコレステロール低減剤に依存する。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。血中コレ
ステロールを低減させる方法として、陰イオン交換樹脂
をいわゆるコレステロール低減剤として使用することは
既に知られている(米国特許第3499960、米国特
許第3780171、)。陰イオン交換樹脂の服用によ
り血中コレステロールが低下する機序は、次のように考
えられる。塩基性陰イオン交換樹脂が腸管内に存在する
胆汁酸を吸着固定して、胆汁酸が腸内で再吸収されるこ
とを妨げるため、肝臓において胆汁酸と平衡関係にある
コレステロールから胆汁酸への変換が促進される。その
結果、血中コレステロールが低下すると考えられる。
【0017】本発明の陰イオン交換樹脂は、上記一般式
〔I〕および/または〔II〕で表される繰り返し単位と
上記一般式〔III 〕、〔IV〕および/または〔V〕で表
される繰り返し単位からなる構造の架橋共重合体を有す
るもので、更に必要であれば第三の構成成分を有しても
良い。かかる樹脂については前述の特公平5−6561
号、特願平4−237029号(三菱化成)やTbal
(Eur. Polm. J.,25,4,331−3
40(1989)Reactive, Polymer
17. 207−217(1989), J. Ma
cro. Sci.(1992)等参考)らの方法によ
っても得られる。好ましくは、本発明の樹脂はN−ビニ
ルホルムアミド(NVFと略す)と共重合可能なポリエ
チレン性単量体を共重合して得られる架橋共重合体を加
水分解し、ホルムアミド基をアミノ基に変換し、必要に
応じ更にアミノ基をアルキル化する方法によって得られ
る。
【0018】NVFは原料モノマーとして、安価であ
る、加水分解が容易である、他の単量体成分との共
重合性が良好である、親水性単量体である等の特徴を
有している。上記一般式〔I〕および/または〔II〕で
表される繰り返し単位は、重合後NVF由来の単位から
イオン交換基に変換されることから、その含有率は全単
量体に対して30モル%〜99.9モル%であり、特に
好ましくは40モル%〜99モル%の範囲である。
【0019】また、上記のポリエチレン性単量体とは、
例えば、ジビニルベンゼン「以下、DVBと略す」、ジ
ビニルメチルベンゼン、ジビニルジメチルベンゼン、C
2=CR10−COO−Y−OCO−CR11=CH
2 (式中R10,R11およびYは上記一般式〔IV〕中で定
義したとおり。)で表されるポリ(メタ)アクリレー
ト、CH2 =CR12−CONH−Y−NHCO−CR13
=CH2 (式中R12,R13およびYは上記一般式〔V〕
中で定義したとおり。)で表されるポリ(メタ)アクリ
ルアミド等のラジカル重合活性なエチレン性不飽和二重
結合を2個有するジビニル化合物を示す。重合体を水不
溶性にするために架橋剤は必須の構成成分であり、重合
体の架橋剤由来の単位の含有率が増加するとイオン交換
容量の低下を招く。
【0020】一般的に、コレステロール低減剤としての
in vivo活性は、イオン交換容量との間に弱い相
関関係がある。高いin vivo活性を発現するため
には、できる限りイオン交換容量を大きくするように樹
脂を設計しなければならない。併せて高いイオン交換容
量を維持し、樹脂の有する高いin vivo活性を活
かすためには、樹脂はある程度膨潤していなければなら
ない。その好ましい膨潤度は3.5ml/g〜100m
l/gである。この範囲より小さい場合、樹脂の排除限
界分子量は目的とする胆汁酸の分子量より小さくなるた
め、効能が十分発揮できない。一方、この範囲より大き
い場合、in vivo活性が低下するばかりでなく、
樹脂が体内で膨潤し、腹部膨満感を与える等の問題点が
ある。かかる観点から架橋剤由来の上記一般式〔III
〕、〔IV〕および/または〔V〕で表される繰り返し
単位の含有率は、0.1モル%〜40モル%、更に好ま
しくは、0.4モル%〜30モル%である。
【0021】本発明で用いられる樹脂は本質的に上記一
般式〔I〕および/または〔II〕で表される繰り返し単
位および上記一般式〔III 〕、〔IV〕および/または、
〔V〕で表される繰り返し単位から成っており、通常こ
れだけで構成されている。しかし、所望ならばこれに更
に第三の単位を含有させてもよい。これにより樹脂に種
々の付加的性質を付与することができる。しかし、この
単位が多くなるとビニルアミン単位が減少し、吸着能に
悪影響を与えるので、この単位は、40モル%以下、更
に好ましくは30モル%以下である。ビニルアミンと共
重合可能な他の単量体としては、例えば、スチレン誘導
体、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルア
ミド、アクリロニトリル等が挙げられる。
【0022】重合反応は溶液重合、懸濁重合、分散重
合、乳化重合等の任意の方法を採用できる。本発明にお
いては、使用する樹脂の形態は特に限定されるものでは
ない。しかし、NVFの共重合体を簡便に得る方法とし
て懸濁重合法を挙げることができる。懸濁重合時の重合
浴として使用できる物質としては、NVFに難溶性であ
る有機溶媒、例えば、トルエン、石油エーテル、シクロ
ヘキサン等の脂肪族または芳香族炭化水素、多クロロア
ルカン、クロロベンゼン等のハロゲノ化合物が使用でき
る。かかる重合浴の比率は、通常、NVFおよび架橋剤
より成るモノマー相に対し容積比で1〜5体積の範囲で
ある。NVF相の重合浴への分散方法は、連続式滴下
法、回分式滴下法、ノズルにより溶液中に液滴を滴下ま
たは噴出等の導入方法等を使用することができる。
【0023】重合開始剤はNVF相に溶解しなければな
らない。かかる開始剤としては、例えば、2,2−アゾ
ビス−2−アミジノプロパン塩酸塩、4,4−アゾビス
−4−シアノバレリン酸等の水溶性アゾ系重合開始剤が
好ましく、その使用量は単量体全量に対して一般に0.
02重量%〜5.0重量%の範囲である。重合反応の重
合温度は通常30〜120℃であり、重合時間は通常1
時間〜15時間である。
【0024】ポリビニルアミン共重合体を得るために
は、上記の方法で得られたNVFの架橋共重合体を例え
ば、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
の水溶液中で加水分解しなければならない。該加水分解
の反応温度は50〜120℃、反応時間は通常1〜10
時間の範囲で行うことが好ましい。以上の反応条件によ
り、ホルムアミド基は完全に加水分解され、1級のアミ
ノ基を有する架橋共重合体を得ることができる。
【0025】1級アミン樹脂のアミノ基のアルキル化反
応は公知の方法に従って行えばよい。例えば、ジメチル
硫酸、ジエチル硫酸、ハロゲン化メチル、ハロゲン化エ
チル等を1級アミノ基に作用させる。ポリビニルアミン
樹脂の4級アンモニウム樹脂は、アミノ基を徹底アルキ
ル化することにより得ることができる。あるいは蟻酸と
ホルマリンの共存下反応させ、3級アミン型の弱塩基性
陰イオン交換樹脂を合成した後、更にハロゲン化アルキ
ルを作用させる等の公知の方法でアルキル化することに
よっても強塩基性陰イオン交換樹脂を製造することがで
きる。
【0026】NVFホモポリマーでトリメチルアンモニ
ウム基を有するポリマーのイオン交換容量は、理論上C
l型で8.2meq/gである。この結果、前述した通
り、同一官能基を有するスチレン系樹脂がCl型で4.
7meq/gであるのに比べ、単位重量当りの交換容量
は1.7倍になり、高イオン交換容量の樹脂が得られ
る。3級アミン樹脂の場合、ビニルアミン樹脂は14.
1meq/gであるのに対し、スチレン系樹脂は6.2
meq/gで、その交換容量比率は2、3倍である。イ
オン交換容量は、実施例記載の方法に従って測定を行な
い、乾燥樹脂当たりの当量として算出した。本発明にお
いて強塩基性樹脂である場合、4級アンモニウム塩の単
位の含有率は全単量体中30モル%以上であることが好
ましい。勿論、強弱混合型陰イオン交換樹脂であっても
よい。
【0027】かくして製造される陰イオン交換樹脂は、
1級〜3級アミノ基および4級アンモニウム基から選ば
れる少なくとも1種の官能基を有している。本発明に使
用する樹脂は、最もモル分率の高い官能基が、(a)1
級アミノ基である樹脂はその弱塩基交換容量が8〜22
ミリ当量/g、(b)2級〜3級アミノ基である樹脂は
その弱塩基交換容量が3.0〜16ミリ当量/g、また
は(c)4級アンモニウム基である樹脂はその弱塩基交
換容量が1.5〜85ミリ当量/gであることが望まし
い。
【0028】強塩基性ビニルアミン樹脂における対イオ
ンは、例えば、水酸化物イオン、塩基物イオン、臭化物
イオン等のハロゲン化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオ
ン、酢酸イオン、シュウ酸イオン、クエン酸イオン等が
挙げられる。ただし、硫酸イオンのように2価の陰イオ
ンに対してはビニルアミン構造単位2分子に対して陰イ
オン1つが配位する。しかしながら、対イオンは生理的
に許容できるものでなければならない。そのため、通
常、塩化物イオンの形態で使用される。3級アミン樹脂
の場合、種々の塩形および遊離アミン(OH型)での使
用が可能である。塩形で使用する場合は、溶液のpH電
解質およびその選択係数等により異なるが、上記した対
イオンが挙げられる。
【0029】本発明のコレステロール低減剤としては、
球状重合体だけでなく粉砕品等種々の形状の樹脂も採用
することができる。粉砕品は溶液重合等で塊状樹脂を得
た後、従来公知の方法に従って所望の大きさに粉砕する
ことができる。樹脂の大きさは湿潤状態で平均粒径が1
μm〜2mmであることが好ましい。本発明の場合に
は、食物による物理的な移動をできる限り小さくし体内
に長く滞留させるため、樹脂の粒径は取り扱える範囲内
でできる限り小さいことが好ましい。さらに好ましくは
湿潤状態で5〜250μmである。
【0030】本発明のコレステロール低減剤を人体に投
与するにあたっては経口投与が通常用いられる。経口投
与の場合、錠剤、細粒剤、顆粒剤等の製剤で食前或いは
食後に服用することが好ましい。また、水またはその他
の溶液中に懸濁した状態で服用してもよい。
【0031】
【実施例】以下、製造例および実施例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以
下の製造例および実施例に限定されるものではない。な
お、以下の製造例および実施例においてmeq/gは乾
燥樹脂重量当たりのミリ当量を示す。イオン交換容量の
測定は、ダイヤイオンマニュアル(三菱化成(株)発
行)に従って行った。
【0032】製造例1 重合反応; 1000mlの4ツ口フラスコに、シクロ
ヘキサン400mlとエチルセルロース800mgを入
れ重合浴を調製した。一方、N−ビニルホルムアミド
(純度94%、不純物は主に蟻酸)176g、シビニル
ベンゼン(純度>80%)24.0g、脱塩水4.5
g、V−50(アゾ系重合開始剤、商品名、和光純薬
(株)製)400mgを混合してモノマー溶液を調製し
た。両溶液とも反応に供する前に窒素でバブリングし、
重合反応は窒素雰囲気下で行った。重合浴を100rp
mで攪拌しながらモノマー溶液を徐々に滴下した。30
分間攪拌したのち昇温し、65℃で8時間重合した。昇
温後モノマー溶液は約15分でゲル化した。重合終了後
生成した架橋共重合体を濾取し、メタノールで洗浄した
後水洗した。重合収率は原料モノマーに対して81%で
あった。得られた架橋共重合体は外見上は白色である
が、顕微鏡観察では僅かに不透明状であった。比表面積
は0m2 /gであった。
【0033】加水分解反応; 上記の架橋共重合体を1
リットルのフラスコ内に入れ、2N−水酸化ナトリウム
水溶液700mlを加えた。溶液を加温し、85℃で4
時間加水分解した。得られた架橋共重合体の膨潤度は
7.33ml/g、水分含有量は78.9%であった。
弱塩基交換容量は18.0meq/gであった。IRス
ペクトルおよび13C−NMR(CP−MAS法)の結果
では、ホルミル基(164ppm)は完全に消失してい
た。
【0034】製造例2 加水分解−メチル化反応; 製造例1で得た湿潤弱塩基
性樹脂100ml、および脱塩水100mlを1000
mlのフラスコに入れ、蟻酸ナトリウム40g、37%
ホルムアルデヒド水溶液81gを添加した。更に塩酸を
加え、pHを5に調整した。徐々に昇温し、90℃で5
時間反応した。初期には激しく炭酸ガスが発生したが、
反応終了時にはほとんど発生しなくなった。反応終了後
樹脂を水洗し、続いて0.1N−水酸化ナトリウム水溶
液でOH型とした。得られた樹脂の弱塩基交換容量は
9.3meq/g、平均粒径は約340μmであった。
アミノ基のメチル化度を13C−NMR(CP/MAS
法)の面積比より測定したところ、メチル化度は1.8
であった。アミノ基のうち80%以上が3級アミノ基ま
たは2級アミノ基として生成していると考えられる。
【0035】製造例3 製造例1においてモノマー溶液中のN−ビニルホルムア
ミド160g、ジビニルベンゼン42gとした以外は実
施例1と全く同様の操作で共重合体を合成し、かつ加水
分解を行った。さらに製造例2と同様の方法でアミノ基
を3級化した。得られた樹脂の弱塩基交換容量は8.5
meq/g、平均粒径は約390μmであった。アミノ
基のメチル化度は1.7であった。アミノ基のうち80
%以上が3級アミノ基となっており、一部は1級アミノ
基または2級アミノ基として残存していると考えられ
る。
【0036】製造例4 メチル化反応; 500mlの4ツ口フラスコに、製造
例1で得られた湿潤弱塩基性樹脂50mlおよび50%
メタノール水溶液150mlを加えた。この中へヨウ化
メチル30ml、50%メタノール水溶液50ml、お
よび炭酸ナトリウム28gを含有する水溶液をゆっくり
滴下した。反応後樹脂を濾取し、メタノールおよび脱塩
水で洗浄した。得られた樹脂は中性塩分解容量6.3m
eq/g、平均粒径は約340μmであった。
【0037】実施例1 in vivoにおける薬理試験 6週齢の雄性ウィスターラットを対照群、実施例1〜4
および比較例のイミダゾール系ゲル型樹脂(特開昭60
−209523号、製造例−1記載の樹脂)にそれぞれ
3匹ずつ分け、対照群には標準粉末食を、実施例1〜4
および比較例にはそれぞれの樹脂0.25%を含む標準
粉末食を10日間与えた。10日後にラットより肝臓を
摘出し、各群ごとの肝臓を集めてミクロゾーム分画を分
離してHMG−CoAリダクターゼおよびコレステロー
ル7α−ヒドロキシラーゼの活性を測定した。
【0038】胆汁酸吸着樹脂は腸管内の胆汁酸を吸着固
定し、腸管からの胆汁酸吸収を抑制することにより、肝
臓中において胆汁酸の前駆体であるコレステロールの合
成系およびコレステロールからの胆汁酸合成系を促進す
る。特にラットにおいてはこの作用が顕著であり、それ
ぞれの合成系の律速酵素であるHMG−CoAリダクタ
ーゼ、およびコレステロール7α−ヒドロキシラーゼの
活性を測定することでin vivoにおける樹脂の有
効性を評価した。
【0039】酵素活性の測定方法 実験終了後、対照群およびコレステロール低減剤を投与
したラットから肝臓を摘出した。そのミクロゾーム分画
を分離し、その酵素活性を測定した。HMG−CoAリ
ダクターゼ活性はアイソトープでラベルしたHMG−C
oAを添加し、生成したメバロン酸量をTLC(薄層ク
ロマトグラフィー)により定量した。一方、コレステロ
ール7α−ヒドロキシラーゼ活性はアイソトープでラベ
ルしたコレステロールを添加し、生成した7αヒドロキ
シコレステロールをTLCにより定量した。その相対強
度を表−1に示した。なお、弱塩基性樹脂はOH型、強
塩基性樹脂はCI型で用いた。数値は対照群に対する%
で表している。
【0040】
【表1】 表 1 ────────────────────────────────── 陰イオン交換樹脂 HMG−CoA コレステロール7α リダクターゼ −ヒドロキシラーゼ ────────────────────────────────── 対照群 100 100 製造例−1 156.8 106.8 製造例−2 155.3 143.4 製造例−3 153.9 143.0 製造例−4 95.8 174.8 比較例 162.7 105.9 ───────────────────────────────────
【0041】これらの実施例から明らかなように、本発
明の樹脂は比較例と比較し、HMG−CoAリダクダー
ゼに対してほぼ同等であるが、コレステロール7α−ヒ
ドロキシラーゼに対しては優れた酵素活性上昇作用を示
した。
【0042】
【発明の効果】本発明のコレステロール低減剤はコレス
テロール低減作用に優れ、化学的安定性に優れている。
そのため服用量の低減化が可能であり、錠剤としての服
用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三津家 正之 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 伊藤 剛 東京都豊島区南大塚3丁目43番11号 三菱 化成株式会社東京支社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕 【化1】 (上記式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原
    子またはC1 〜C3 のアルキル基を表す。)および/ま
    たは下記一般式〔II〕 【化2】 (上記式中、R3 ,R4 およびR5 はそれぞれ独立して
    水素原子またはC1 〜C3 のアルキル基を表し、X-
    アンモニウム塩に配位した対イオンを表す。)で表され
    る繰り返し単位と下記一般式〔III 〕 【化3】 (上記式中、R6 ,R7 ,R8 およびR9 はそれぞれ独
    立して水素原子またはメチル基を表す。)、下記一般式
    〔IV〕 【化4】 〔上記式中、R10およびR11はそれぞれ独立して水素原
    子またメチル基を表し、YはC1 〜C5 のアルキレン基
    または−(CH2 CH2 −O)n −CH2 −CH 2
    (nは1〜5の整数を表す。)を表す。〕および/また
    は下記一般式〔V〕 【化5】 〔上記式中、R12およびR13はそれぞれ独立して水素
    原子またメチル基を表し、Yは上記一般式〔IV〕中で定
    義したとおり。)で表される繰り返し単位とから主とし
    てなる構造の架橋共重合体を主成分とすることを特徴と
    するコレステロール低減剤。
  2. 【請求項2】 架橋共重合体中の一般式〔I〕および/
    または〔II〕で表される繰り返し単位が30〜99.9
    モル%、一般式〔III 〕、〔IV〕および/または〔V〕
    で表される繰り返し単位が0.1〜40モル%、これら
    の繰り返し単位と結合可能な、一般式〔I〕、〔II〕、
    〔III 〕、〔IV〕および〔V〕で表される繰り返し単位
    以外の繰り返し単位が0〜40モル%からなることを特
    徴とする請求項1記載のコレステロール低減剤。
  3. 【請求項3】 一般式〔I〕のR1 およびR2 がそれぞ
    れ独立して水素原子、メチル基またはエチル基を表し、
    且つR1 およびR2 のうち少なくとも一方がメチル基ま
    たはエチル基を表し、一般式〔II〕のR3 ,R4 および
    5 がそれぞれ独立して水素原子、メチル基またはエチ
    ル基を表し、且つR3 ,R4 およびR 5 のうち少なくと
    も一つはメチル基またはエチル基を表することを特徴と
    する請求項2記載のコレステロール低減剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999027909A1 (de) * 1997-12-01 1999-06-10 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur herstellung von festen dosierungsformen

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