JPH0734191Y2 - 駆動輪スリップ制御装置の異常処理装置 - Google Patents

駆動輪スリップ制御装置の異常処理装置

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JPH0734191Y2
JPH0734191Y2 JP1989083904U JP8390489U JPH0734191Y2 JP H0734191 Y2 JPH0734191 Y2 JP H0734191Y2 JP 1989083904 U JP1989083904 U JP 1989083904U JP 8390489 U JP8390489 U JP 8390489U JP H0734191 Y2 JPH0734191 Y2 JP H0734191Y2
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slip
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両の駆動輪スリップ制御装置の異常処理装置
に関し、特に複数の電子コントロールユニットか成る駆
動輪スリップ制御装置の異常処理装置に関する。
(従来の技術) 駆動輪スリップ制御装置等の制御装置を互いに信号線を
介して接続された複数の電子コントロールユニット(以
下「ECU」という)により構成することは従来より行わ
れている。例えば、本願出願人は駆動輪のスリップ状態
を検出するためのECU(以下「TCS-ECU」という)と、TC
U-ECUから入力される駆動輪のスリップ状態(スリップ
の度合)を連続量で表わすレベル信号に基づいて、駆動
輪を駆動する原動機の出力を制御するECU(以下「ENG-E
CU」という)とを有する駆動輪スリップ制御装置を既に
提案している(例えば特願昭63-310588号)。
(考案が解決しようとする課題) 上記駆動輪スリップ制御装置の構成によれば、エンジン
運転状態によってはたとえTCS-ECUから駆動輪トルク低
減要求信号が到来したとしてもエンジン冷却水温が極高
水温状態であって燃料減少制御を行なった場合にエンジ
ンのオーバーヒート状態を招来する可能性があるときに
は、エンジン側で制御が不可である旨を表す信号をENG-
ECUからTCS-ECUに送り、制御を抑制することを行ってい
た。また、ENG-ECU自体の異常状態があった場合にはTCS
-ECUから信号がきても制御が困難な状態が想定されるの
で、ENG-ECUの異常状態を示す信号をTCS-ECUに送って制
御を禁止していた。
ところが、ENG-ECUより制御不可信号がTCS-ECUに入力さ
れた時点で既に駆動輪スリップ制御中であった場合に直
ちに制御を禁止すると、駆動輪の過剰スリップ状態が発
生し、運転者の負担が増すこととなる。
本考案は上述の点に鑑みてなされたものであり、駆動輪
スリップ制御中に制御不可信号がENG-ECUからTCS-ECUに
入力された場合に、適切なフェールセーフ処理を行うこ
とができる異常処理装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案は、車両の駆動輪の過剰
スリップ状態を検出し該駆動輪の所定のスリップ状態の
時に過剰スリップ信号を発生する過剰スリップ信号発生
手段と、前記過剰スリップ信号発生手段の過剰スリップ
信号に基づいて駆動輪トルクを低減制御する駆動輪トル
ク低減制御手段と、前記駆動輪トルク低減制御手段の制
御可否状態を判別する制御可否判別手段と、前記制御可
否判別手段の出力が制御不可を表す信号であったときに
過剰スリップ信号発生手段の作動を停止する作動停止手
段とを備えた駆動輪過剰スリップ制御装置の異常処理装
置において、前記制御可否判別手段から制御不可を表す
信号が出力された時点より前の所定時間内に前記過剰ス
リップ信号発生手段において前記駆動輪の過剰スリップ
状態が検出されていた場合には前記作動停止手段による
停止動作を遅延する遅延手段を設けるようにしたもので
ある。
(作用) 駆動輪スリップ制御が実行不可と判定されたときに、該
実行不可判定時点以前の所定時間内に駆動輪の過剰スリ
ップ状態が検出されていた場合には、実行不可判定時点
より遅れてスリップ制御が停止される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、本考案の一実施例に係る駆動輪スリップ制御
装置及び該制御装置の異常処理装置の全体構成図であ
り、エンジン1の吸気管2の途中にはスロットルボディ
3が設けられ、その内部にはスロットル弁3′が配され
ている。スロットル弁3′にはスロットル弁開度
(θTH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁
3の開度に応じた電気信号を出力して燃料供給制御用電
子コントロールユニット(以下「ENG-ECU」という)5
に供給する。
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3′との間且
つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎
に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに
接続されていると共にENG-ECU5に電気的に接続されて当
該ENG-ECU5からの信号により燃料噴射の開弁時間が制御
される。
一方、スロットル弁3′の直ぐ下流には管7を介して吸
気管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられており、この
絶対圧センサ8により電気信号に変換された絶対圧信号
は前記ENG-ECU5に供給される。また、その下流には吸気
温(TA)センサ9が取付けられており、吸気温TAを検出
して対応する電気信号を出力してENG-ECU5に供給する。
エンジン1の本体に装着されたエンジン水温(Tw)セン
サ10はサーミスタ等から成り、エンジン水温(冷却水
温)Twを検出して対応する温度信号を出力してENG-ECU5
に供給する。エンジン回転数(Ne)センサ11及び気筒判
別(CYL)センサ12はエンジン1の図示しないカム軸周
囲又はクランク軸周囲に取付けらている。エンジン回転
数センサ11はエンジン1のクランク軸の所定角度回転毎
に所定のクランク角度位置でパルス(以下「TDC信号パ
ルス」という)、即ちカム軸の1回転で気筒数と同数の
TDC信号パルスを出力し、気筒判別センサ12は特定の気
筒の所定のクランク角度位置で信号パルスを出力するも
のであり、これらの各信号パルスはENG-ECU5に供給され
る。更にENG-ECU5にはバッテリ電圧を検出するバッテリ
電圧センサ13が接続されており、該センサ13はその検出
信号をENG-ECU5に供給する。
また、ENG-ECU5には、駆動輪スリップ検出用の電子コン
トロールユニット(以下「TCS-ECU」という)20が後述
する信号線TCSTB,TCFC,TCINHを介して接続されている。
このTCS-ECU20には、左右の駆動輪(図示せず)の回転
速度WFR,WFLを検出する駆動輪速度センサ21,22と、左右
の従動輪(図示せず)の回転速度WRR,WRLを検出する従
動輪速度センサ23,24とが接続されており、これらのセ
ンサ21〜24はその検出信号をTCS-ECU20に供給する。TCS
-ECU20には、更に駆動輪スリップ制御を実行していない
ことを表示するオフランプ14及び制御系の異常検知を表
示する警告ランプ15が接続されており、TCS-ECU20はこ
れらのランプ14,15の点灯制御を行う。
尚、本実施例においては、ENG-ECU5は駆動輪トルク低減
制御手段及び制御可否判別手段を構成し、TCS-ECU20は
過剰スリップ信号発生手段、作動停止手段及び遅延手段
を構成する。
ENG-ECU5は各種センサ及びTCS-ECU20からの入力信号波
形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナロ
グ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する
入力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」という)5
b、CPU5bで実行される各種演算プログラム及び演算結果
等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射弁6に駆動信号
を供給する出力回路5d等から構成される。
CPU5bは上述の各種エンジンパラメータ信号に基づい
て、種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エン
ジン運転状態に応じ、次式(1)に基づき、前記TDC信
号パルスに同期する燃料噴射弁6の燃料噴射時間TOUT
演算する。
TOUT=Ti×K1+K2 ……(1) ここに、Tiは基本燃料量、具体的にはエンジン回転数Ne
と吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される基本燃料噴
射時間であり、このTi値を決定するためのTiマップとし
て、通常のエンジン運転状態で使用するノーマル用Tiマ
ップと、後述するトラクション制御(駆動輪スリップ制
御)中に使用するトラクション制御用Tiマップとが記憶
手段5cに記憶されている。このトラクション制御用Tiマ
ップのTi値は、理論空燃比よりリーン側(例えばA/F=1
8.0)の空燃比が得られるように設定されている。
K1及びK2は夫々各種エンジンパラメータ信号に応じて演
算される他の補正係数及び補正変数であり、エンジン運
転状態に応じた燃費特性、エンジン加速特性等の諸特性
の最適化が図られるような所定値に決定される。
CPU5bは上述のようにして求めた燃料噴射時間TOUTに基
づいて燃料噴射弁6を開弁させる駆動信号を出力回路5d
を介して燃料噴射弁6に供給する。
第2図は、前記TCS-ECU20の内部構成を示すブロック構
成図であり、前記左右の駆動輪速度センサ21,22の検出
信号が夫々第1の平均値算出回路201に入力される。第
1の平均値算出回路201は、左右の駆動輪速度の平均値V
w(=(WFL+WFR)/2)を算出し、該算出値を後述のS
LVL算出回路204に入力する。
一方、前記左右の従動輪速度センサ23,24の検出信号
は、夫々第2の平均値算出回路202に入力される。第2
の平均値算出回路202は、左右の従動輪速度WRL,WRRの平
均値Vv(=(WRL+WRR)/2)を車体速度として算出し、
該算出値を基準駆動輪速度(Vref)算出回路203に入力
する。基準駆動輪速度Vref算出回路203は、車体速度Vv
に応じた基準駆動輪速度(Vref)として、駆動輪速度の
目標値VRP及び第1の所定駆動輪速度VR1を算出し、該算
出値をSLVL算出回路204に入力する。
上記2つの基準駆動輪速度VR1及びVRPは、駆動輪のスリ
ップ率λ(=(Vw−Vv)/Vw)がそれぞれ例えば5%及
び8%となる駆動輪速度に対応するものであり、検出し
た駆動輪速度Vwが第1の基準駆動輪速度VR1を超える
(即ちスリップ率λが5%を超える)と後述のトラクシ
ョン制御が行われる。
前記SLVL算出回路204は、検出した駆動輪速度Vwと、基
準駆動輪速度VR1及びVRPとに基づいて、駆動輪スリップ
の度合に応じたパラメータとしてスリップレベルSLVL
算出し、該算出結果を第1の出力回路207に入力する。
第1の出力回路207は、スリップレベルSLVLに応じたデ
ューティ比を有するパルス信号を発生し、該パルス信号
をレベル信号として第1の信号線TCFC(以下「TCFC線」
という)を介してENG-ECU5に供給する。尚、スリップレ
ベルSLVLは、駆動輪のスリップ率λが高いほど大きな値
となる。
一方、比較回路205の非反転入力には検出した駆動輪速
度Vwが、また反転入力には第1の基準駆動輪速度VR1
それぞれ入力される。比較回路205は、Vw>VR1が成立す
るときハイレベル、Vw<VR1が成立するときローレベル
となる2値信号、即ちトラクション制御を行うべきスリ
ップ状態のときハイレベルとなる2値信号を出力し、該
2値信号を第2の出力回路208に入力する。第2の出力
回路208は、この2値信号をステータス信号として第2
の信号線TCSTB(以下「TCSTB線」という)を介してENG-
ECU5に供給する。
また前記出力回路207,208には制御回路206が接続されて
おり、該制御回路206には前記オフランプ14及び警告ラ
ンプ15が接続されている。
制御回路206は例えば電源電圧低下等に伴うTCS-ECU20の
異常を検知するとともに、この検知結果と、ENG-ECU5か
ら第3の信号線TCINH(以下「TCINH線」という)を介し
て入力されるトラクション制御実行指令信号(以下「TC
指令信号」という)とに基づいて、出力回路207,208の
出力制御と、オフランプ14及び警告ランプ15の点灯制御
とを行う。制御回路206によるこれらの制御は、後述す
る第4図のフローチャートに基づいて実行される。
ENG-ECU5は、上述のように構成されたTCS-ECU20から供
給される駆動輪のスリップ状態を示す信号(前記TCFC線
及びTCSTB線を介して供給されるレベル信号及びステー
タス信号)に基づいてトラクション制御、即ち燃料供給
量の低減制御及び燃料遮断気筒数の増減制御を行う。
第3図は前記TCINH線を介してENG-ECU5からTCS-ECU20へ
供給されるTC指令信号の出力を制御するTCINH出力サブ
ルーチン(ENG-ECU5で実行される)のフローチャートで
ある。本ルーチンは、一定時間(例えば10msec)毎に実
行される。
ステップS1では、前記レベル信号及びステータス信号の
論理異常等によってTCFC線又はTCSTB線のいずれかの断
線またはショートが検知されているか否かを判別し、そ
の答が否定(No)、即ちTCFC線及びTCSTB線の異常が検
知されていないときには、ENG-ECU5に検出信号を入力す
るセンサのいずれかの異常を検知しているか否かを判別
する(ステップS2)。ステップS2の答が否定(No)、即
ちセンサの異常を検知していないときには、ENG-ECU5の
内部で何らかの異常が検知され、ENG-ECU5側でトラクシ
ョン制御を禁止しているか否かを判別する(ステップS
3)。
ステップS1〜S3のいずれかの答が肯定(Yes)のとき、
即ちTCFC線はTCSTB線の異常を検知しているとき、又はE
NG-ECU5に接続されたセンサのいずれかの異常を検知し
ているとき、又はENG-ECU5側でトラクション制御を禁止
しているときには、ENG-ECU側で何らかの異常を検知し
たためにトラクション制御不可の状態にあることを示す
ためにTC指令信号をローレベル固定とする(ステップS
7)。
ステップS1〜S3の答がすべて否定(No)のときには、EN
G-ECU5側では異常が検知されなかったこととなり、ステ
ップS4に進む。ステップS4では、エンジンの運転状態
が、燃料の減量/遮断によるトラクション制御が可能な
状態にあるか否かを判断する。ステップS4の答が否定
(No)のとき、例えばエンジン冷却水温が95℃以上の場
合、あるいは逆に−15℃以下の場合、又はエンジンが始
動後所定時間経過していない場合等においては、TCS-EC
U20側から過剰スリップ状態を示す信号が入力されて
も、トラクション制御を実行すべきでないと判定し、TC
指令信号をハイレベル固定とする(ステップS5)。
ステップS4の答が肯定(Yes)、即ちエンジン運転状態
がトラクション制御実行可能な状態のときには、TCS-EC
U20側に制御可能である旨を指示すべく、TC指令信号を
デューティ比固定のパルス信号(例えば200msec周期で
デューティ比50%固定のパルス信号)とする。
第4図は、TCS-ECU20の制御回路206による出力回路20
7、208の出力制御及びオフランプ14と警告ランプ15の点
灯制御を行うプログラムのフローチャートを示す。
ステップS11ではTCS-ECU20に検出信号を入力するセンサ
の異常が検知されているか否かを判別し、その答が肯定
(Yes)、即ちセンサの異常が検知されているときに
は、警告ランプ15を点灯し(ステップS12)、後述のス
テップS33でスタートされ、トラクション制御実行終了
後の経過時間を示すtTcSタイマのカウント時間が所定時
間tTcSO(例えば2.5秒)を超えているか否かを判別する
(ステップ13)。ステップS13の答が否定(No)、即ち
トラクション制御実行終了後所定時間tTcSO経過してい
ないときにはTCS-ECU20側で異常を検知したことを示す
ために第1のフラグFTcFSを値1に設定して(ステップS
14)、ステップS26に進む。一方、ステップS13の答が肯
定(Yes)、即ちトラクション制御実行終了後所定時間
経過しているときには異常検知のためにトラクション制
御実行不可であることを示すために第2のフラグFFIFS
を値1に設定し(ステップS15)、ステップS26に進む。
前記ステップS11の答が否定(No)、即ちTCS-ECU20に接
続されたセンサの異常を検知していないときには、前記
TCINH線を介してENG-ECU5から入力されるTC指令信号が
ハイレベル固定か否かを判別する(ステップS16)。こ
の答が肯定(Yes)、即ちTC指令信号がハイレベル固定
であって異常は検知していないがエンジン運転状態がト
ラクション制御実行可能な状態でないときには、前記ス
テップS13と同様の判別を行う(ステップS17)。ステッ
プS17の答が否定(No)、即ちトラクション制御実行終
了後所定時間tTcSO経過していないときには直ちにステ
ップS26に進む。ステップS17の答が肯定(Yes)、即ち
トラクション制御実行終了後所定時間tTcSO経過してい
るときにはオフランプ14を点灯する(ステップS18)と
ともに、エンジン運転状態がトラクション制御実行可能
な状態でないことを示すために第3のフラグFFIWTを値
1設定して(ステップS19)、ステップS26に進む。
前記ステップS16の答が否定(No)、即ちTC指令信号が
ハイレベル固定でないときには、TC指令信号がローレベ
ル固定が否かを判別する(ステップS20)。その答が肯
定(Yes)、即ちTC指令信号がローレベル固定であっ
て、ENG-ECU5側で異常を検知しているためトラクション
制御実行不可であるときには、警告ランプ15を点灯し
(ステップS21)前記ステップS13と同様の判別を行う
(ステップS22)。ステップS22の答が否定(No)、即ち
トラクション制御実行終了後所定時間tTcSO経過してい
ないときには直ちにステップS26に進む一方、ステップS
22の答が肯定(Yes)であって所定時間tTcSO経過してい
るときには、前記第2のフラグFFIFSを値1に設定して
(ステップS23)、ステップS26に進む。
前記ステップS16及びS20の答がともに不定(No)で、即
ちTC指令信号がデューティ比固定パルス信号であって、
ENG-ECU5がトラクション制御実行可を指令しているとき
には、オフランプ14を消灯する(消灯状態を継続する)
(ステップS24)とともに、前記第3のフラグFFIWTを値
0に設定し(ステップS25)、ステップS26に進む。
ステップS26では、前記第1のフラグFTcFSが値1である
か否かを判別し、その答が肯定(Yes)、即ちトラクシ
ョン制御実行終了後所定時間tTcSO経過する前にTCS-ECU
20に接続されたセンサの異常を検知したときには、TCFC
線出力(レベル信号)及びTCSTB線出力(ステータス信
号)をともにハイレベル固定とし(ステップS31)、ス
テップS32に進む。ENG-ECU5側ではレベル信号及びステ
ータス信号がハイレベル固定であることを検知したとき
には、TCS-ECU20側で異常が発生したと判定し、適切な
フェールセーフ処理を実行する。
ステップS26の答が否定(No)、即ちFTcFS=0のときに
は、前記第3のフラグFFIWTが値1であるか否かを判定
する(ステップS27)。ステップS27の答が否定(No)、
即ちFFIWT=0のときには、前記第2のフラグFFIFSが値
1であるか否かを判別する(ステップS28)。ステップS
27又はS28の答が肯定(Yes)のとき、即ちエンジン運転
状態がトラクション制御実行可能な状態でないとき、又
はENG-ECU5側で異常検知のためにトラクション制御実行
不可であるときには、TCFC線上のレベル信号をオフデュ
ーティ(駆動輪のスリップ状態がトラクション制御を必
要としないレベルであることを示すデューティ比)固定
とし、TCSTB線上のステータス信号をローレベル固定と
し(ステップS30)、ステップS32に進む。
ステップS26〜S27の答がすべて否定(No)、即ち何ら異
常が検知されず且つエンジン運転状態がトラクション制
御実行可能な状態であるときには、TCFC線上のレベル信
号及びTCSTB線上のステータス信号を固定することな
く、検出した駆動輪スリップ状態を表わす信号として、
ENG-ECU5に供給し(ステップS29)、ステップS32に進
む。
ステップS32では、通常のトラクション制御実行中であ
るか否か、即ち駆動輪のスリップ状態を示す前記レベル
信号及びステータス信号が、トラクション制御を要求す
るレベルにあるか否かを判別し、その答が否定(No)、
即ちトラクション制御実行中でないときには、直ちに本
プログラムを終了する。ステップS32の答が肯定(Ye
s)、即ちトラクション制御中のときには、tTcSタイマ
をリセットし(カウント時間を値0に設定し)(ステッ
プS33)、本プログラムを終了する。
尚、上記ステップS13,S17又はS22の答が否定(No)の場
合、即ちトラクション制御実行終了後所定時間tTcSO
過していない場合には、ステップS32,S33から明らかな
ようにトラクション制御実行中も含まれる。換言すれ
ば、トラクション制御実行終了後所定時間tTcSO経過し
ていない場合とは、ステップS13,S17又はS22の実行時点
以前の所定時間(tTcSO)内にトラクション制御が実行
されていた場合(以下「所定時間内の場合」という)で
ある。
上述した第4図の手法によれば、以下のような制御が行
われる。
(1)TCS-ECU20に接続されたセンサの異常を検知した
とき 警告ランプ15を点灯するとともに、前記所定時間内の場
合には、レベル信号及びステータス信号をともにハイレ
ベル固定とし、ENG-ECU5側で徐々にエンジン出力を増加
させてトラクション制御を停止する等のフェールセーフ
処理を行う一方、前記所定時間内の場合以外の場合に
は、レベル信号及びステータス信号をそれぞれオフデュ
ーティ固定及びローレベル固定とし、以後のトラクショ
ン制御を禁止する。
(2)ENG-ECU5で異常を検知していないが、エンジン運
転状態がトラクション制御可能な状態でないとき(TCIN
H=「H」固定) 前記所定時間内の場合には、レベル信号及びステータス
信号を固定状態とせずに通常のトラクション制御を継続
する。
前記所定時間内の場合以外の場合には、オフランプ14を
点灯するとともに、レベル信号及びステータス信号をそ
れぞれオフデューティ固定及びローレベル固定とし、以
後のトラクション制御を禁止する。ただし、エンジン運
転状態がトラクション制御可能な状態となったときに
は、オフランプ14を消灯するとともに、レベル信号及び
ステータス信号の固定を解除する。
(3)ENG-ECU5で異常を検知したとき(TCINH=「L」
固定) 警告ランプ15を、点灯するとともに、前記所定時間内の
場合には、レベル信号及びステータス信号を固定状態と
せずに通常のトラクション制御を継続する一方、前記所
定時間内の場合以外の場合には、レベル信号及びステー
タス信号をそれぞれオフデューティ固定及びローレベル
固定とし、以後のトラクション制御を禁止する。
上述の手法によれば、トラクション制御実行不可の状態
を検知した場合、検出した駆動輪のスリップ状態がトラ
クション制御を必要としない状態となった時点から所定
時間経過した後に、オフデューティ/ローレベル固定と
されるので、トラクション制御中若しくは制御終了直後
にトラクション制御が直ちに停止されることがなく、従
って駆動輪トルクの急激な増加によって運転者の負担が
増大することを防止することができる。
(考案の効果) 以上詳述したように本考案、即ち請求項1の異常処理装
置によれば、駆動輪スリップ制御が実行不可と判定され
たときに、該実行不可判定時点以前の所定時間内に駆動
輪の過剰スリップ状態が検出されていた場合には、実行
不可判定時点より遅れてスリップ制御が停止されるの
で、駆動輪トルクの急激な増加によって運転者の負担が
増大することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る駆動輪スリップ制御装
置及び該制御装置の異常処理装置の全体構成図、第2図
は駆動輪スリップ検出用電子コントロールユニット(TC
S-ECU)の内部構成を示すブロック図、第3図は駆動輪
スリップ制御装置内部の第3の信号線(TCINH線)に出
力する信号を制御するプログラムのフローチャート、第
4図はTCS-ECUで実行されるフェールセーフ処理プログ
ラムのフローチャートである。 1……内燃エンジン、5……エンジン制御用電子コント
ロールユニット(ENG-ECU)、20……駆動輪スリップ検
出用電子コントロールユニット(TCS-ECU)、21,22……
駆動輪速度センサ、23,24……従動輪速度センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の駆動輪の過剰スリップ状態を検出し
    該駆動輪の所定のスリップ状態の時に過剰スリップ信号
    を発生する過剰スリップ信号発生手段と、前記過剰スリ
    ップ信号発生手段の過剰スリップ信号に基づいて駆動輪
    トルクを低減制御する駆動輪トルク低減制御手段と、前
    記駆動輪トルク低減制御手段の制御可否状態を判別する
    制御可否判別手段と、前記制御可否判別手段の出力が制
    御不可を表す信号であったときに過剰スリップ信号発生
    手段の作動を停止する作動停止手段とを備えた駆動輪過
    剰スリップ制御装置の異常処理装置において、前記制御
    可否判別手段から制御不可を表す信号が出力された時点
    より前の所定時間内に前記過剰スリップ信号発生手段に
    おいて前記駆動輪の過剰スリップ状態が検出されていた
    場合には前記作動停止手段による停止動作を遅延する遅
    延手段を設けたことを特徴とする駆動輪過剰スリップ制
    御装置の異常処理装置。
JP1989083904U 1989-07-17 1989-07-17 駆動輪スリップ制御装置の異常処理装置 Expired - Lifetime JPH0734191Y2 (ja)

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