JPH0734190Y2 - 駆動輪スリップ制御装置の異常処理装置 - Google Patents

駆動輪スリップ制御装置の異常処理装置

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JPH0734190Y2
JPH0734190Y2 JP1989083900U JP8390089U JPH0734190Y2 JP H0734190 Y2 JPH0734190 Y2 JP H0734190Y2 JP 1989083900 U JP1989083900 U JP 1989083900U JP 8390089 U JP8390089 U JP 8390089U JP H0734190 Y2 JPH0734190 Y2 JP H0734190Y2
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tcfc
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両の駆動輪スリップ制御装置の異常処理装置
に関し、特に複数の電子コントロールユニットから成る
駆動輪スリップ制御装置の異常処理装置に関する。
(従来の技術) 駆動輪スリップ制御装置等の制御装置を互いに信号線を
介して接続された複数の電子コントロールユニット(以
下「ECU」という)により構成することは従来より行わ
れている。例えば、本願出願人は駆動輪のスリップ状態
を検出するためのECU(以下「TCS-ECU」という)と、TC
U-ECUから入力される駆動輪のスリップ状態(スリップ
の度合)を連続量で表わすレベル信号に基づいて、駆動
輪を駆動する原動機の出力を制御するECU(以下「ENG-E
CU」という)とを有する駆動輪スリップ制御装置を既に
提案している(例えば特願昭63-310588号)。
また、上述のような駆動輪スリップ制御装置において、
前記レベル信号が所定の上下限値の範囲内にないときに
は、レベル信号を転送する信号線等に異常が発生してい
ると判定する手法も一般的に知られている。
(考案が解決しようとする課題) 上記判定手法により、レベル信号の異常を検知した場合
にはレベル信号は駆動輪のスリップ度合を正確に表示す
るものでなくなるので、速やかに駆動輪スリップ制御を
禁止することが望ましい。
しかしながら、過剰スリップ制御中にレベル信号の異常
を検知した場合に、直ちに該制御を中止すると、駆動輪
トルクが急激に増加し、そのような状況下においてアク
セル制御を行う運転者の負担が増すこととなる。
本考案は上述の点に鑑みてなされたものであり、駆動輪
のスリップ度合を表わすレベル信号の異常を検知したと
きに、適切なフェールセーフ処理を行うことができる駆
動輪スリップ制御装置の異常処理装置を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案は、車両の駆動輪の過剰
スリップ状態を検出し、該駆動輪のスリップ状態を表わ
すレベル信号を発生するレベル信号発生手段と、前記レ
ベル信号が入力され、該レベル信号の異常を判定する異
常判定手段とを備えた駆動輪スリップ制御装置の異常処
理装置において、駆動輪スリップ制御実行中に前記レベ
ル信号の異常が判定されたときには、前記駆動輪の出力
低減量を所定量に設定する駆動輪出力低減手段を設ける
ようにしたものである。
また、前記所定量は、前記駆動輪の出力低減量を該所定
量に設定したときの最大出力において前記車両が60km/
時間から100km/時間の速度で走行可能な量であることが
望ましい。
また、前記駆動輪出力低減手段は時間経過とともに前記
出力低減量を減少させる低減量回復手段を備えることが
望ましい。
更に、前記異常判定手段によって異常が判定された時点
から前記駆動輪を駆動する原動機の運転状態を判定し、
加速時以外の運転状態と判定されたとき前記駆動輪スリ
ップ制御装置の作動を禁止する制御禁止手段を設けるこ
とが望ましい。
(作用) 駆動輪スリップ制御中にレベル信号が異常と判定される
と、駆動輪の出力低減量が所定量に設定される。
また、所定量に設定された出力低減量が時間経過ととも
に減少される。
更に、駆動輪を駆動する原動機の運転状態が加速時以外
の運転状態において、駆動輪スリップ制御装置の作動が
禁止される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、本考案の一実施例に係る駆動輪スリップ制御
装置の及び該制御装置の異常処理装置全体構成図であ
り、エンジン1の吸気管2の途中にはスロットルボディ
3が設けられ、その内部にはスロットル弁3′が配され
ている。スロットル弁3′にはスロットル弁開度
(θTH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁
3の開度に応じた電気信号を出力して燃料供給制御用電
子コントロールユニット(以下「ENG-ECU」という)5
に供給する。
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3′との間且
つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎
に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに
接続されていると共にENG-ECU5に電気的に接続されて当
該ENG-ECU5からの信号により燃料噴射の開弁時間が制御
される。
一方、スロットル弁3′の直ぐ下流には管7を介して吸
気管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられており、この
絶対圧センサ8により電気信号に変換された絶対圧信号
は前記ENG-ECU5に供給される。また、その下流には吸気
温(TA)センサ9が取付けられており、吸気温TAを検出
して対応する電気信号を出力してENG-ECU5に供給する。
エンジン1の本体に装着されたエンジン水温(Tw)セン
サ10はサーミスタ等から成り、エンジン水温(冷却水
温)Twを検出して対応する温度信号を出力してENG-ECU5
に供給する。エンジン回転数(Ne)センサ11及び気筒判
別(CYL)センサ12はエンジン1の図示しないカム軸周
囲又はクランク軸周囲に取付けられている。エンジン回
転数センサ11はエンジン1のクランク軸の所定角度回転
毎に所定のクランク角度位置でパルス(以下「TDC信号
パルス」という)、即ちカム軸の1回転で気筒数と同数
のTDC信号パルスを出力し、気筒判別センサ12は特定の
気筒の所定のクランク角度位置で信号パルスを出力する
ものであり、これらの各信号パルスはENG-ECU5に供給さ
れる。更にENG-ECU5にはバッテリ電圧を検出するバッテ
リ電圧センサ13が供給されており、該センサ13はその検
出信号をENG-ECU5に供給する。
また、ENG-ECU5には、駆動輪スリップ検出用の電子コン
トロールユニット(以下「TCS-ECU」という)20が後述
する信号線TCSTB,TCFC,TCINHを介して接続されている。
このTCS-ECU20には、左右の駆動輪(図示せず)の回転
速度WFR,WFLを検出する駆動輪速度センサ21,22と、左右
の従動輪(図示せず)の回転速度WRR,WRLを検出する従
動輪速度センサ23,24とが接続されており、これらのセ
ンサ21〜24はその検出信号をTCS-ECU20に供給する。TCS
-ECU20には、更に駆動輪スリップ制御を実行していない
ことを表示するオフランプ14及び制御系の異常検知を表
示する警告ランプ15が接続されており、TCS-ECU20はこ
れらのランプ14,15の点灯制御を行う。
尚、本実施例においては、ENG-ECU5は異常判定手段と、
低減量回復手段を含む駆動輪出力低減手段と、制御禁止
手段とを構成し、TCS-ECU6はレベル信号発生手段を構成
する。
ENG-ECU5は各種センサ及びTCS-ECU20からの入力信号波
形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナロ
グ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する
入力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」という)5
b、CPU5bで実行される各種演算プログラム及び演算結果
等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射弁6に駆動信号
を供給する出力回路5d等から構成される。
CPU5bは上述の各種エンジンパラメータ信号に基づい
て、種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エン
ジン運転状態に応じ、次式(1)に基づき、前記TDC信
号パルスに同期する燃料噴射弁6の燃料噴射時間TOUT
演算する。
TOUT=Ti×K1+K2 …(1) ここに、Tiは基本燃料量、具体的にはエンジン回転数Ne
と吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される基本燃料噴
射時間であり、このTi値を決定するためのTiマップとし
て、通常のエンジン運転状態で使用するノーマル用Tiマ
ップと、後述するトラクション制御(駆動輪スリップ制
御)中に使用するトラクション制御用Tiマップとが記憶
手段5cに記憶されている。このトラクション制御用Tiマ
ップのTi値は、理論空燃比よりリーン側(例えばA/F=1
8.0)の空燃比が得られるように設定されている。
K1及びK2は夫々各種エンジンパラメータ信号に応じて演
算される他の補正係数及び補正変数であり、エンジン運
転状態に応じた燃費特性、エンジン加速特性等の諸特性
の最適化が図られるような所定値に決定される。
CPU5bは上述のようにして求めた燃料噴射時間TOUTに基
づいて燃料噴射弁6を開弁させる駆動信号を出力回路5d
を介して燃料噴射弁6に供給する。
第2図は、前記TCS-ECU20の内部構成を示すブロック構
成図であり、前記左右の駆動輪速度センサ21,22の検出
信号が夫々第1の平均値算出回路201に入力される。第
1の平均値算出回路201は、左右の駆動輪速度の平均値V
w(=(WFL+WFR)/2)を算出し、該算出値を後述のS
LVL算出回路204に入力する。
一方、前記左右の従動輪速度センサ23,24の検出信号
は、夫々第2の平均値算出回路202に入力される。第2
の平均値算出回路202は、左右の従動輪速度WRL,WRRの平
均値Vv(=(WRL+WRR)/2)を車体速度として算出し、
該算出値を基準駆動輪速度(Vref)算出回路203に入力
する。基準駆動輪速度Vref算出回路203は、車体速度Vv
に応じた基準駆動輪速度(Vref)として、駆動輪速度の
目標値VRP及び第1の所定駆動輪速度VR1を算出し、該算
出値をSLVL算出回路204に入力する。
上記2つの基準駆動輪速度VR1及びVRPは、駆動輪のスリ
ップ率λ(=(Vw−Vv)/Vw)がそれぞれ例えば5%及
び8%となる駆動輪速度に対応するものであり、検出し
た駆動輪速度Vwが第1の基準駆動輪速度VR1を超える
(即ちスリップ率λが5%を超える)と後述のトラクシ
ョン制御が行われる。
前記SLVL算出回路204は、検出した駆動輪速度Vwと、基
準駆動輪速度VR1及びVRPとに基づいて、駆動輪スリップ
の度合に応じたパラメータとしてスリップレベルSLVL
算出し、該算出結果を第1の出力回路207に入力する。
第1の出力回路207は、スリップレベルSLVLに応じたデ
ューティ比を有するパルス信号を発生し、該パルス信号
をレベル信号として第1の信号線TCFC(以下「TCFC線」
という)を介してENG-ECU5に供給する。尚、スリップレ
ベルSLVLは、駆動輪のスリップ率λが高いほど大きな値
となる。
一方、比較回路205の非反転入力には検出した駆動輪速
度Vwが、また反転入力には第1の基準駆動輪速度VR1
それぞれ入力される。比較回路205は、Vw>VR1が成立す
るときハイレベル、Vw<VR1が成立するときローレベル
となる2値信号、即ちトラクション制御を行うべきスリ
ップ状態のときハイレベルとなる2値信号を出力し、該
2値信号を第2の出力回路208に入力する。第2の出力
回路208は、この2値信号をステータス信号として第2
の信号線TCSTB(以下「TCSTB線」という)を介してENG-
ECU5に供給する。
また前記出力回路207,208には制御回路206が接続されて
おり、該制御回路206には前記オフランプ14及び警告ラ
ンプ15が接続されている。
制御回路206は例えば電源電圧低下等に伴うTCS-ECU20の
異常を検知するとともに、この検知結果と、ENG-ECU5か
ら第3の信号線TCINH(以下「TCINH線」という)を介し
て入力されるトラクション制御実行指令信号(以下「TC
指令信号」という)とに基づいて、出力回路207,208の
出力制御と、オフランプ14及び警告ランプ15の点灯制御
とを行う。制御回路206がTCS-ECU20自身の異常を検知し
たときには、該異常をENG-ECU5に知らせるために制御回
路207,208の出力をともにハイレベルに固定する。前記T
CINH線を介してENG-ECU5から入力されるTC指令信号に基
づく制御については、後述する。
尚、TCFC線及びTCSTB線のENG-ECU5側の入力端子は、抵
抗を介して電源に接続(プルアップ)されているので、
これらの信号線の断線時には、ENG-ECU5の入力信号はハ
イレベル固定となる。これは、断線発生直後に、より安
全側(エンジン出力をより低減する側)の制御が行われ
るようにするためである。
第3図はENG-ECU5において前記スリップレベルSLVLに基
づいて、エンジン1に供給する混合気の空燃比リーン化
はフュエルカットを行うことによるエンジン出力制御、
即ちトラクション制御を実行するプログラムのフローチ
ャートである。本プログラムはTDC信号パルス発生毎に
これと同期して実行される。
ステップS1では、エンジン1が始動中であるか否かを判
別し、その答が肯定(Yes)、即ち始動中のときには後
述するトラクション制御レベル(以下「TCレベル」とい
う)をLVLNに設定し(ステップS12)、通常の燃料供給
制御を行う(ステップS13)。ステップS1の答が否定(N
o)、即ち始動中でなくエンジン1が自立運転をしてい
る状態であれば、TCFC線を介して入力されるレベル信号
を積分回路によってアナログ電圧化した信号のA/D変換
入力を行う(ステップS2)。このようにして読み込んだ
値は、前記スリップレベルSLVLに相当する。次に、TCFC
線の異常チェックを第4図に示すフローチャートに基づ
いて行う(ステップS3)。
第4図のステップS21では、後述するステップS30におい
て設定される第2のTCFCフラグFTCFC2が値1であるか否
かを判別し、その答が肯定(Yes)、即ちFTCFC2=1の
ときには直ちに本ルーチンを終了する。ステップS21の
答が否定(No)、即ちFTCFC2=0のときには、スリップ
レベルSLVLが所定上限値TCFCFSHより大きいか否かを判
別する(ステップS22)。ステップS22の答が否定(N
o)、即ちSLVL≦TCFCFSHのときには、更にスリップレベ
ルSLVLが所定下限値TCFCFSLより小さいか否かを判別す
る(ストッパS23)。ステップS22,S23の答がともに否定
(No)、即ちTCFCFSL≦SLVL≦TCFCFSHのときには、TCFC
線は正常であると判定し、第1のTCFCフラグFTCFC1を値
0に設定して(ステップS24)、本ルーチンを終了す
る。
ステップS22又はS23の答が肯定(Yes)、即ちSLVL>TCF
CFSH又はSLVL<TCFCFSLが成立するときには、第1のTCF
CフラグFTCFC1が値1であるか否かを判別する(ステッ
プS25)。その答が否定(No)、即ちFTCFC1=0のとき
には、該第1のTCFCフラグを値1に設定し(ステップS2
6)、tTCFCタイマに所定時間tTCFC(例えば0.3秒)をセ
ットしてこれをスタートさせて(ステップS27)、本ル
ーチンを終了する。
ステップS25の答が肯定(Yes)、即ちFTCFC1=1のとき
には、バッテリ電圧VBが所定電圧VBTC(例えば8V)より
高いか否かを判別する(ステップS28)。ステップS28の
答が否定(No)、即ちVB≦VBTCのときには前記ステップ
S27に進む一方、ステップS28の答が肯定(Yes)、即ちV
B>VBTCのときには、tTCFCタイマのカウント値が値0で
あるか否かを判別する(ステップS29)。ステップS29の
答が否定(No)、即ちtTCFC>0のときには直ちに本ル
ーチンを終了し、ステップS29の答が肯定(Yes)、即ち
tTCFC=0のときには、第2のTCFCフラグFTCFC2を値1
に設定して(ステップS30)、本ルーチンを終了する。
このように、スリップレベルSLVLが所定の上下限値の範
囲外にあるときに、TCFC線の仮異常検知を示す第1のTC
FCフラグFTCFC1を値1に設定し、更にその状態を所定時
間tTCFC以上継続したときに、TCFC線の異常検知確定を
示す第2のTCFCフラグFTCFC2を値1に設定する。ただ
し、バッテリ電圧VBが所定電圧VBTC以下のときには、TC
S-ECU20が電源電圧が低いために正常に作動していない
可能性があり、バッテリ電圧VBが上昇すれば正常な状態
に復帰することがある点を考慮して、第2のTCFCフラグ
FTCFC2を値1に設定しないようにしている。
第4図のサブルーチンにより、TCFC線上のレベル信号の
ハイレベル又はローレベル固定状態を検知することがで
き、従ってTCFC線の断線又は地絡を検知することができ
る。また、電源電圧低下等によるTCS-ECU20の異常時もT
CFC線上のレベル信号はハイレベル固定とされるので、
バッテリ電圧低下に起因する異常の場合には第1のTCFC
フラグFTCFC1のみが、またその他の異常の場合には第1
と第2のTCFCフラグFTCFC1,FTCFC2がともに値1に設定
される。
第3図に戻り、ステップS4では第1のTCFCフラグFTCFC1
が値1であるか否かを判別し、その答が否定(No)、即
ちFTCFC1=0のときには、スリップレベルSLVLに応じて
例えば第5図に示すようにTCレベル(トラクション制御
レベル)を選定する。即ち、TCレベルは以下のように決
定される。
TCFCFSL≦SLVL<TCFCLVL0のとき TCレベル=LVLN TCFCLVLi≦SLVL<TCFCLVL(i+1)のとき TCレベル=LVLi(ただしi=0〜5) TCFCLVL6≦SLVL≦TCFCFSHのとき TCレベル=LVL6 ここに、TCFCFSL及びTCFCFSHは前記下限値及び上限値で
あり、TCFCLVL0〜TCFCLVL6は上下限値の範囲内に設定さ
れる所定値である。
また、スリップレベルSLVLが第1の所定値TCFCLVL0より
大きい(SLVL>TCFCLVL0)状態は、前記TCS-ECU20にお
いて検出した駆動輪速度Vwが第1の基準駆動輪速度VR1
より高い状態に相当するので、前記TCSTB線上のステー
タス信号は、SLVL≧TCFCLVL0のときハイレベル
(「H」)となり、SLVL<TCFCLVL0のときローレベル
(「L」)となる。第5図の右側は、そのことを示して
いる。
第6図は、TCレベルに応じてトラクション制御の内容を
決定するためのテーブルであって、同図中Lはエンジン
に供給する混合気の空燃比リーン化を行うこと、F/Cは
フュエルカットを行うことを表わしている。また横軸の
気筒対応番号Mは、トラクション制御開始後、最初に燃
料を噴射すべき気筒をM=1に対応する気筒として、そ
の後順次燃料噴射を行う気筒が気筒対応番号M=2〜6
に夫々対応する。例えば、TCレベル=LVL0のときには全
気筒に供給する混合気の空燃比がリーン化され、TCレベ
ル=LVL3のときはM=1,3,5に対応する気筒はフュエル
カットが、その他の気筒(M=2,4,6に対応する気筒)
は空燃比のリーン化が行われる。
尚、第5図のLVLNはトラクション制御を行わない、即ち
通常の燃料供給制御を行うことを示すものである。
第3図にもどり、ステップS5で選定されたTCレベルに応
じた燃料供給制御は後述するステップS11で行うがステ
ップS6〜S9においては、前記ステップS3で検知される異
常以外の異常の有無等のトラクション制御が実行可能で
あるか否かの判断を行う。
ステップS6では、TCS-ECU20の起動チェックが終了した
ことを示す起動チェック終了フラグFTCSIFが値1である
か否かを判別し、その答が肯定(Yes)、即ちFTCSIF
1であってTCS-ECU20の起動チェックが終了していると
きには、該起動チェックの結果がOKであった(異常が検
知されなかった)ことを示す起動チェックOKフラグF
TCSIOKが値1であるか否かを判別する(ステップS7)。
尚、起動チェック終了フラグFTCSIF及び起動チェックOK
フラグFTCSIOKは後述する第8図に示すTCS-ECU起動チェ
ックサブルーチンにおいて設定される。
ステップS7の答が肯定(Yes)、即ちFTCSIOK=1であっ
てTCS-ECU20の起動チェック結果がOKであったときに
は、トラクション制御を直ちに停止すべきことを示すス
トップフラグFTCSTPが値1であるか否かを判別する(ス
テップS8)。このストップフラグFTCSTPは、後述する第
9図に示すTCSTB/TCFC中間固定チェックサブルーチン及
び第10図に示すTCストップ判断サブルーチンにおいて設
定される。
ステップS8の答が否定(No)、即ちFTCSTP=0であって
直ちにトラクション制御を停止する必要がないときに
は、トラクション制御可能条件(以下「TC条件」とい
う)が成立していることを示すTC条件フラグFTCENBL
値1であるか否かを判別する(ステップS9)。このTC条
件フラグFTCENBLは、スロットル弁開度θTH、エンジン
回転数Ne、エンジン水温Tw、吸気温TA等によって検出さ
れるエンジン運転状態が所定のトラクション制御実行可
能範囲にあるときに、値1に設定されるものである。
前記ステップS6又はS7又はS9の答が否定(No)、又はス
テップS8の答が肯定(Yes)のとき、即ちFTCSIF=0で
あって、TCS-ECU20の起動チェックが終了していないと
き、又はFTCSIOK=0であって、TCS-ECU20の起動チェッ
クの結果がNGであった(異常が検知された)とき、又は
FTCSTP=1であってトラクション制御を直ちに停止すべ
きとき、又はFTCENBL=0であってTC条件不成立のとき
には、TCレベルをLVLNに設定し(ステップS12)、通常
の燃料供給制御を行う(ステップS13)。
一方、ステップS6がステップS7,S8を経由してステップS
9に進み、ステップS9の答が肯定(Yes)、即ちFTCENBL
=1であってTC条件が成立するときには、TCレベルがLV
LNであるか否かを判別する(ステップS10)。ステップS
10の答が肯定(Yes)、即ちTCレベルがLVLNのときに
は、前記ステップS13に進み、ステップS10の答が否定
(No)、即ちTCレベルがLVL0〜LVL6のいずれかであると
きには、TCレベルに応じて空燃比のリーン化又はフュエ
ルカットを行う(ステップS11)。ここで空燃比のリー
ン化は前記トラクション制御用Tiマップから読み出した
Ti値を前記式(1)に適用して行う。尚、空燃比のリー
ン化とともに、点火時期をエンジン回転数Neに応じて進
角又は遅角させるようにしてもよい。
前記ステップS4の答が肯定(Yes)、即ちFTCFC1=1で
あってTCFC線の仮異常を検知したときには、前記起動チ
ェックOKフラグFTCSIOKが値1であるか否かを判別する
(ステップS14)。ステップS14の答が否定(No)、即ち
FTCSIOK=0であってTCS-ECU20の起動チェック結果がNG
であったときには、TCレベルをLVLNに設定して前記ステ
ップS6に進む。一方、ステップS14の答が肯定(Yes)、
即ちFTCSIOK=1であってTCS-ECU20の起動チェック結果
がOKであったときには、TCFCフェール時のTCレベル選定
サブルーチンを実行してTCレベルを決定し(ステップS1
6)、前記ステップS8に進む。
第7図は、ステップS16で実行されるTCFCフェール時のT
Cレベル選定サブルーチンのフローチャートである。
ステップS161では、TCレベルが所定レベルLVLFS(例え
ばLVL2)より高いか否か、即ちよりエンジン出力を低減
する側にあるか否かを判別し、その答が否定(No)、即
ちTCレベル≦LVLFSのときには、TCSTB線上のステータス
信号がハイレベルであるか否かを判別する(ステップS1
62)。ステップS161又はS162の答が肯定(Yes)のと
き、即ちTCレベル>LVLFSが成立するとき又はステータ
ス信号がハイレベルのときには、TCレベルをLVLFSに設
定し(ステップS166)、tTCHLDタイマに所定時間tTCHLD
(例えば3秒)をセットしてこれをスタートさせて(ス
テップS167)、本ルーチンを終了する。
ステップS161,S162の答がともに否定(No)のとき、即
ちTCレベル≦LVLFSであって且つステータス信号がロー
レベルのときには、TCレベルがLVLNであるか否かを判別
する(ステップS163)。ステップS163の答が肯定(Ye
s)、即ちTCレベル=LVLNのときには直ちに本ルーチン
を終了し、ステップS163の答が否定(No)、即ちTCレベ
ルLVL0〜LVL6のいずれかであるときには、tTCHLDタイマ
のカウント値が値0であるか否かを判別する(ステップ
S164)。ステップS164の答が否定(No)、即ち所定時間
tTCHLD経過していないときには、直ちに本ルーチンを終
了し、ステップS164の答が肯定(Yes)、即ち所定時間t
TCHLD経過したときには、TCレベルを1段階下げて(ス
テップS165)、前記ステップS167に進む。ここで、TCレ
ベルを1段階下げるというのは、例えばLVL2をLVL1とす
ることである。
本ルーチンは、前記第3図のステップS4及びS14の答が
ともに肯定(Yes)、即ちTCFC線の仮異常が検知され(F
TCFC1=1)、且つTCS-ECU20の起動チェックの結果がOK
のときに実行され、トラクション制御中でなければ(TC
レベル=LVLNであれば)、TCレベルはLVLNに保持され
る。また、トラクション制御中のときには以下のように
TCレベルが設定される。
直ちにLVLFSに設定され、TCSTB線上のステータス信号
がハイレベルの間はLVLFSに保持される。
ステータス信号がローレベルになると、所定時間t
TCHLD経過毎にLVLNとなるまで1段階ずつ下げられる
(例えばLVLFS=LVL2のときには、順次LVL2→LVL1→LVL
0→LVLNとされる)。
尚、上記所定レベルLVLFSは、TCレベルをこのLVLFSに保
持した場合であっても、エンジンの出力を最大とすれば
60〜100〔km/時間〕の速度で当該車両が走行可能なレベ
ルとし、例えばLVL2に設定する。
これにより、トラクション制御中にTCFC線の仮異常が検
知されても、TCSTB線上のステータス信号に応じて所定
レベル(LVLFS)のトラクション制御が維持され車両の
制御性を確保することができる。更に、ステータス信号
がローレベルとなって駆動輪の過剰スリップ状態が解消
したときには、駆動輪出力トルクが徐々に増加されるの
で、車両の運転性を悪化させることがなく、運転者の負
担を軽減することができる。
次に、TCS-ECU20の起動チェックの手法及びトラクショ
ン制御を直ちに停止すべきことを示すストップフラグF
TCSTPの設定手法について詳述する。
第8図はTCS-ECU起動チェックサブルーチンのフローチ
ャートを示す。本ルーチンは、いわゆるバックグラウン
ドにおいて実行されるものであり、従ってイグニッショ
ンスイッチがオンされた時点から実行される。
ステップS41では、起動チェックOKフラグFTCSIOKが既に
値1に設定されているか否かを判別し、その答が肯定
(Yes)、即ちFTCSIOK=1のときには直ちに本ルーチン
を終了する。ステップS41の答が否定(No)、即ちF
TCSIOK=0のときには、エンジン1が自立運転中か否か
を判別する(ステップS42)。ステップS42の答が肯定
(Yes)、即ち自立運転中のときには、自立運転開始後
第1の所定時間tI1(例えば5秒)が経過したか否かを
判別する(ステップS43)。ステップS43の答が否定(N
o)、即ちtI1経過していないときには、スリップレベル
SLVLが前記TCレベルの決定のための第1の所定レベルTC
FCLVL0より小さいか否かを判別する(ステップS44)。
ステップS44の答が肯定(Yes)、即ちSLVL<TCFCLVL0の
ときには、TCSTB線上のステータス信号がハイレベルで
あるか否かを判別する(ステップS45)。自立運転開始
直後は、TCS-ECU20は、TCFC線及びTCSTB線にTCレベルを
LVLNとする信号、即ちオフデューティ固定信号(SLVL
TCFCLVL0となるデューティ比に固定したレベル信号)及
びローレベル固定信号(ローレベルに固定したステータ
ス信号)を出力するので、ステップS44の答が肯定(Ye
s)で且つステップS45の答が否定(No)のとき、即ちS
LVL<TCFCLVL0で且つTCSTB=「L」(ローレベル)のと
きには、TCS-ECU20は正常であると判定し、ステップS46
に進む。ステップS46では、このループに入って第2の
所定時間tI2(例えば0.5秒)経過したか否かを判別し、
その答が否定(No)、即ちtI2経過していないときには
直ちに本ルーチンを終了する一方、ステップS46の答が
肯定(Yes)、即ちtI2経過したときには起動チェックOK
フラグFTCSIOKを値1に設定する(ステップS47)ととも
に、起動チェック終了フラグFTCSIFを値1に設定して
(ステップS48)、本ルーチンを終了する。
前記ステップS42の答が否定(No)、即ち自立運転中で
ないときには、起動チェックOKフラグFTCSIOKを値0と
して本ルーチンを終了する。前記ステップS43の答が肯
定(Yes)、又は前記ステップS44の答が否定(No)、又
は前記ステップS45の答が肯定(Yes)のとき、即ち自立
運転開始後第1の所定時間tI1経過したとき又はSLVL≧T
CFCLVL0のとき又はTCSTB=「H」のときには、TCS-ECU2
0に異常があると判定して起動チェック終了フラグF
TCSIFを値1に設定する(ステップS49)とともに起動チ
ェックOKフラグFTCSIOKを値0に設定し(ステップS5
0)、本ルーチンを終了する。
上記起動チェックサブルーチンによれば、自立運転開始
後第1の所定時間tI1内において、SLVL<TCFCLVL0及びT
CSTB=「L」が成立し、その状態が第2の所定時間継続
したとき、TCS-ECU20は起動チェックOKと判定され(F
TCSIOK=1)、上記以外の場合にはTCS-ECU20は起動チ
ェックNGと判定される(FTCSIOK=0)。また起動チェ
ックOK,NGに拘らず、起動チェックが終了したときに、
起動チェック終了フラグFTCSIFが値1に設定される。
第9図は、TCSTB線のチェック及びTCFC線の中間値固定
異常のチェックを行うTCSTB/TCFC中間固定チェックサブ
ルーチンのフローチャートである。本ルーチンも前記TC
S-ECU起動チェックサブルーチンと同様に、バックグラ
ウンドで実行される。
ステップS61では、エンジン1が自立運転中か否かを判
別し、その答が肯定(Yes)、即ち自立運転中のときに
は、後述するステップS74で値1に設定され、TCSTB線の
異常検知確定を示す第2のTCSTBフラグFTCSTB2が値1で
あるか否かを判別する(ステップS62)。ステップS61の
答が否定(No)又はステップS62の答が肯定(Yes)のと
き、即ち自立運転中でないとき又はFTCSTB2=1のとき
には直ちにステップS75に進み、ステップS61の答が肯定
(Yes)で且つステップS62の答が否定(No)のとき、即
ち自立運転中で且つFTCSTB2=0のときには、前記TCFC
線の仮異常を示す第1のTCFCフラグFTCFC1が値1である
か否かを判別する(ステップS63)。ステップS63の答が
肯定(Yes)、即ちFTCFC1=1のときには、TCFC線上の
レベル信号とTCSTB線上のステータス信号とが矛盾する
か否かのチェック(ステップS64〜S66)は行えないの
で、直ちにステップS67に進み、第1のTCSTBフラグF
TCSTB1を値0に設定する。次いで、tTCSTBタイマに所定
時間tTCSTB(例えば0.3秒)を設定してこれをスタート
させて(ステップS68)、ステップS75に進む。
前記ステップS63の答が否定(No)、即ちFTCFC1=0の
ときには、TCSTB線上のステータス信号がハイレベル
(「H」)であるかを判別する(ステップS64)。この
答が肯定(Yes)のときも否定(No)のときも、スリッ
プレベルSLVLが前記第1の所定値TCFCLVL0より小さいか
否かを判別する(ステップS65,S66)。ステップS64の答
が否定(No)で且つステップS65の答が肯定(Yes)のと
き、及びステップS64の答が肯定(Yes)で且つステップ
S66の答が否定(No)のとき、即ちTCSTB=「L」で且つ
SLVL<TCFCLVL0のとき及びTCSTB=「H」で且つSLVL≧T
CFCLVL0のときには、TCFC線上のレベル信号とTCSTB線上
のステータス信号とが互いに矛盾しない(第5図参照)
ので、TCSTB線は正常と判定し、前記ステップS67に進
む。
一方、ステップS64,S65の答がともに否定(No)のとき
及びステップS64,S66の答がともに肯定(Yes)のとき、
即ちTCSTB=「L」で且つSLVL≧TCFCLVL0のとき及びTCS
TB=「H」で且つSLVL<TCFCLVL0のときには、TCFC線上
のレベル信号とTCSTB線上のステータス信号とが互いに
矛盾するので、TCSTB線に異常発生の可能性ありと判定
し(TCFC線の仮異常を示す第1のTCFCフラグFTCFC1=0
(ステップS63)なので)、ステップS69に進む。ステッ
プS69では前記ステップS68又は後述のステップS72でス
タートされたtTCSTBタイマのカウント値が値0に等しい
か否かを判別し、その答が否定(No)、即ちtTCSTB>0
のときには、直ちにステップS75に進む。
ステップS69の答が肯定(Yes)、即ち前記矛盾発生検知
から所定時間tTCSTB経過したときには、第1のTCSTBフ
ラグFTCSTB1が値1であるか否かを判別する(ステップS
70)。その答が否定(No)、即ちFTCSTB1=0のときに
は、TCSTB線の仮異常検知を示すために該第1のTCSTBフ
ラグFTCSTB1を値1に設定して(ステップS71)、tTCSTB
タイマに所定時間tTCSTB(例えば0.3秒)をセットして
これをスタートさせ(ステップS72)、ステップS75に進
む。ステップS70の答が肯定(Yes)、即ちFTCSTB1=1
のときには、バッテリ電圧VBが所定電圧VBTCより高いか
否かを判別する(ステップS73)。この判別は前記TCFC
チェックサブルーチン(第4図)と同様の趣旨で行うも
のであり、この答が肯定(Yes)、即ちVB>VBTCのとき
には、TCSTB線の異常確定を示す第2のTCSTBフラグF
TCSTB2を値1に設定して(ステップS74)、ステップS75
に進む一方、ステップS73の答が否定(No)、即ちVB≦V
BTCのときには前記ステップS72に進む。
上記ステップS61〜S74は、TCSTB線のチェックを行うも
のであり、TCFC線が異常でなく(FTCFC1=0)、且つTC
FC線上のレベル信号とTCSTB線上のステータス信号とが
互いに矛盾することを検知したとき、該矛盾検知から所
定時間tTCSTB経過後に第1のTCSTBフラグFTCSTB1を値1
に設定し(TCSTB線の仮異常検知)、更に仮異常検知か
ら所定時間tTCSTB経過後に第2のTCSTBフラグFTCSTB2
値1に設定される(TCSTB線の異常検知確定)。TCFC線
の仮異常を示す第1のTCFCフラグFTCFC1は、スリップレ
ベルSLVLが所定の上下限値の範囲内にないことが検知さ
れると直ちに値1に設定されるのに対し、TCSTB線の仮
異常を示す第1のTCSTBフラグFTCSTB1は、レベル信号と
ステータス信号の矛盾検知後所定時間tTCSTB経過してか
ら値1に設定される。これは、TCFC線の異常検知は迅速
性をより重視し、TCSTB線の異常検知は確実性をより重
視したからである。
ステップS75以下のステップにおいては、TCFC線の中間
値固定異常のチェックを行う。即ち、TCFC線に不要な発
振信号が重畳すること等により、TCFC線上のレベル信号
が中間的な値に固定されている(スリップレベルSLVL
上下限値の範囲内にある)場合には、前記TCFCチェック
サブルーチンでは異常は検知されないので、TCSTB線の
チェック終了後にTCFC線の再チェックを行うのである。
ステップS75では、後述するステップS83又は第10図のス
トップ判断サブルーチンで値1に設定されるストップフ
ラグFTCSTPが値1であるか否かを判別し、その答が肯定
(Yes)、即ち既にストップフラグFTCSTPが値1に設定
されているときには、直ちに本ルーチンを終了する。ス
テップS75の答が否定(No)、即ちFTCSTP=0のときに
は、前記第1のTCFCフラグFTCFC1が値1であるか否かを
判別する(ステップS76)。ステップS76の答が否定(N
o)、即ちFTCFC1=0のときには、前記第2のTCSTBフラ
グFTCSTB2が値1であるか否かを判別する(ステップS7
7)。ステップS76の答が否定(No)で且つステップS77
の答が肯定(Yes)のとき、即ちFTCFC1=0で且つF
TCSTB2=1であって前記TCFCチェックサブルーチンで異
常が検知されず、且つTCSTB線の異常検知が確定してい
るときに、ステップS78以下の判別を行う。
ステップS78では、エンジン1がアイドル状態にあるか
否かを判別する。この判別は、例えばスロットル弁が全
閉で且つエンジン回転数Neが所定の低回転状態にあるか
否かにより行う。ステップS78の答が肯定(Yes)、即ち
アイドル状態のときには直ちにステップS80に進み、ス
テップS78の答が否定(No)、即ちアイドル状態にない
ときには、吸気管内絶対圧PBAが所定圧PBNOTC(例えば3
00mmHg)以下か否かを判別する。ステップS79の答が肯
定(Yes)、即ちPBA≦PBNOTCのときにはエンジン1が減
速状態にあると判別し、ステップS80に進む。上記所定
値PBNOTCは、エンジン回転数Neの関数としてエンジンの
無負荷状態に対応させて設定するようにしてもよく、そ
の場合には減速状態の検知をより迅速に行うことができ
る。ステップS80では、スリップレベルSLVLが前記第1
の所定値TCFCLVL0より小さいか否かを判別する。
ステップS76の答が肯定(Yes)、又はステップS77若し
くはS79の答が否定(No)、又はステップS80の答が肯定
(Yes)のとき、即ちFTCFC1=1であってTCFC線の仮異
常を検知しているとき、又はFTCSTB2=0であってTCSTB
線の異常検知が確定していないとき、又はエンジン1が
アイドル状態若しくは減速状態以外のとき、又はSLVL
TCFCLVL0であってTCFC線上のレベル信号が中間値にない
ときには、TCFC線の中間値固定異常は検知できない、又
は中間値固定異常でないと判定し、tTCFCMタイマに所定
時間tTCFCM(例えば3秒)をセットとしてこれをスター
トさせ、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS76からステップS77〜S79を経由して、
又はステップS76からステップS77,S78を経由してステッ
プS80に進み、ステップS80の答が否定(No)のとき、即
ちFTCFC1=0であって前記TCFCチェックサブルーチン
において、異常を検知しておらず、且つFTCSTB2=1
であってTCSTB線の異常検知が確定しており、且つエ
ンジン1がアイドル状態若しくは減速状態であって、且
つSLVL≧TCFCLVL0が成立するときには、TCFC線の中間
値固定異常が発生している可能性があると判定し、前記
ステップS81でスタートしたtTCFCMタイマのカウント値
が値0であるか否かを判別する(ステップS82)。ステ
ップS82の答が否定(No)、即ち所定時間tTCFCM経過し
ていないときには、本ルーチンを終了し、ステップS82
の答が肯定(Yes)のとき、即ち所定時間tTCFCM経過し
たときには、前記中間値固定異常発生と判定し、ストッ
プフラグFTCSTPを値1に設定して、本ルーチンを終了す
る。
上記ステップS75〜S83によれば、ステップS76〜S80によ
って判別される上記〜の条件が全て所定時間継続し
て成立したときに、TCFC線の中間値固定異常が検知さ
れ、直ちにトラクション制御を停止すべくストップフラ
グFTCSTPが値1に設定される、この検知手法は、エンジ
ン運転状態がアイドル状態若しくは減速状態のとき(条
件)には、駆動輪のスリップ状態が発生することはな
い、即ちスリップレベルSLVLが第1の所定値TCFCLVL0以
上となることはないこと(条件)に着目したものであ
り、更に条件,を判別することによってより確実な
TCFC線の中間値固定異常検知を行うようにしている。
尚、TCFC線の中間値固定異常を検知したときには、エン
ジン運転状態がアイドル状態若しくは減速状態であって
トラクション制御実行中でないことが確定しているの
で、直ちにストップフラグFTCSTPを値1に設定するよう
にしている。
また、FTCSTB2=1であってTCSTB線の異常検知が確定し
ている場合であっても、エンジン運転状態がアイドル状
態又は減速状態のときにTCFC線の中間値固定異常が検知
されない限り、レベル信号、即ちスリップレベルSLVL
応じたトラクション制御が継続されるので、車両の制御
性を確保することができるとともに、トラクション制御
を直ちに停止することによる不具合、即ち駆動輪トルク
の急激な増加を引き起こし、運転者の負担を増大させる
ことを回避することができる。
第10図は、トラクション制御を直ちに停止すべきか否か
の判断を行うTCストップ判断サブルーチンのフローチャ
ートであり、本ルーチンにおいても前記ストップフラグ
FTCSTPの設定が行われる。尚、本ルーチンもバックグラ
ウンドで実行される。
ステップS91では、既にストップフラグFTCSTPが値1に
設定されているか否かを判別し、その答が肯定(Ye
s)、即ちFTCSTP=1のときには、直ちに本ルーチンを
終了する。ステップS91の答が否定(No)、即ちFTCSTP
=0のときには、TCS-ECU20の起動チェックOKフラグF
TCSIOKが値1であるか否かを判別する(ステップS9
2)。ステップS92の答が否定(No)、即ちFTCSIOK=0
であって、起動チェックサブルーチン(第8図)におい
てTCS-ECU20の異常が検知されているときには、エンジ
ン運転状態を検出する各種センサ(スロットル弁開度セ
ンサ4、吸気管内絶対圧センサ8、吸気温センサ9、エ
ンジン水温センサ10、エンジン回転数センサ11、気筒判
別センサ12等)のいずれかの異常が検知されているか否
かを判別する(ステップS95)。この答が肯定(Yes)、
即ち前記各種センサのいずれかの異常が検知されている
ときには、直ちにストップフラグFTCSTPを値1に設定し
て(ステップS102)本ルーチンを終了する一方、ステッ
プS95の答が否定(No)、即ち前記各種センサの異常が
検知されていないときには、ステップS96に進む。
前記ステップS92の答が肯定(Yes)、即ちFTCSIOK=1
であってTCS-ECU20の起動チェックOKのときには、前記T
CINH線(第3の信号線)上のTC指令信号をローレベル固
定としているか否かを判別する(ステップS93)。このT
C指令信号は、後述する第11図のサブルーチンにより決
定されるものであり、TCFC線等の異常を検知し、トラク
ション制御を禁止するときにローレベル固定とされる。
ステップS93の答が肯定(Yes)、即ちTC指令信号がロー
レベル固定とされ、トラクション制御を禁止していると
きには、TCレベルがLVLNであるか否かを判別する(ステ
ップS94)。ステップS93,S94の答がともに肯定(Ye
s)、即ちTC指令信号はローレベル固定で且つTCレベル
=LVLNのときには、トラクション制御を停止すべきであ
ると判定し、ステップS101に進む一方、ステップS93又
はS94の答が否定(No)のとき、即ちTC指令信号がロー
レベル固定でないとき又はTCレベルがLVLNでないときに
は、ステップS96に進む。
ステップS96では、TCFC線上の仮異常を示す前記第1のT
CFCフラグFTCFC1が値1であるか否かを判別し、その答
が肯定(Yes)、即ちFTCFC1=1のときには、TCSTB線上
のステータス信号がハイレベルであるか否かを判別する
(ステップS97)。ステップS96の答が否定(No)又はス
テップS97の答が肯定(Yes)のとき、即ちFTCFC1=0又
はTCSTB=「H」のときには、トラクション制御を停止
する必要がない、若しくは停止すべきでないと判定し、
tTCSTPタイマに所定時間tTCSTP(例えば5秒)をセット
してこれをスタートさせ(ステップS100)、本ルーチン
を終了する。
ステップS96の答が肯定(Yes)で且つステップS97の答
が否定(No)のとき、即ちFTCFC1=1で且つTCSTB=
「L」のときには、エンジン1がアイドル状態にあるか
否かを判別する(ステップS98)。この答が否定(N
o)、即ちアイドル状態にないときには、吸気管内絶対
圧PBAが前記所定圧PBNOTC以下か否かを判別する(ステ
ップS99)。ステップS98,S99がともに否定(No)、即ち
エンジン1がアイドル状態でなく、且つ減速状態でもな
いときには、前記ステップS100に進み、ストップフラグ
FTCSTPの値1への設定は行わない。ステップS98又はS99
の答が肯定(Yes)、即ちエンジン1がアイドル状態又
は減速状態のときには、tTCSTPタイマのカウント値が値
0であるか否かを判別する(ステップS101)。ステップ
S101の答が否定(No)、即ち所定時間tTCSTP経過してい
ないときには、直ちに本ルーチンを終了し、ステップS1
01の答が肯定(Yes)、即ち所定時間tTCSTP経過したと
きには、ストップフラグFTCSTPを値1に設定して本ルー
チンを終了する。
上記TCストップ判断サブルーチンによれば、TCS-ECU2
0、TCFC線又はTCSTB線の異常が検知されたとき、トラク
ション制御が行われていないことが明らかな状態(TCレ
ベル=LVLN又はエンジン運転状態がアイドル又は減速状
態)が所定時間tTCSTP経過した後に、ストップフラグF
TCSTPが値1に設定される。これは、トラクション制御
中に異常を検知した場合に、直ちにトラクション制御を
停止すると、エンジン出力が急激に増加し、運転性を悪
化させることがある点を考慮したものであり、上述のよ
うにストップフラグFTCSTPを設定することにより、かか
る不具合を回避することができる。
第11図は、TCINH線を介してENG-ECU5からTCS-ECU20へ供
給するTC指令信号の出力を制御するTCINH出力サブルー
チンのフローチャートである。本ルーチンは、一定時間
(例えば10msec)毎に実行される。
ステップS111では、前記第2のTCFCフラグFTCFC2が値1
であるか否かを判別し、その答が否定(No)、即ちF
TCFC2=0のときには、前記第2のTCSTBフラグFTCSTB2
が値1であるか否かを判別する(ステップS112)。ステ
ップS112の答が否定(No)、即ちFTCSTB2=0のときに
は、前記エンジン運転状態検出用センサのいずれかの異
常を検知しているか否かを判別する(ステップS113)。
ステップS113の答が否定(No)、即ちエンジン運転状態
検出用センサの異常を検知していないときには、前記ス
トップフラグFTCSTPが値1であるか否かを判別する(ス
テップS114)。ステップS114の答が否定(No)、即ちF
TCSTP=0のときには、前記起動チェックOKフラグF
TCSIOKが値1であるか否かを判別する(ステップS11
5)。
ステップS111〜S114のいずれかの答が肯定(Yes)又は
ステップS115の答が否定(No)のとき、即ちFTCFC2=1
であってTCFC線の異常検知が確定しているとき、又はF
TCSTB2=1であってTCSTB線の異常検知が確定している
とき、又はエンジン運転状態検出用センサのいずれかの
異常を検知しているとき、又はFTCSTP=1であってトラ
クション制御を直ちに停止すべきであるとき、又はF
TCSIOK=0であってTCS-ECU20の起動チェック結果がNG
のときには、異常発生のためトラクション制御不可と判
定し、TC指令信号をローレベル固定とする(ステップS1
19)。
一方、ステップS111〜S114の答が全て否定(No)であ
り、且つステップS115の答が肯定(Yes)のとき、即ち
下記条件〜が全て満たされているときには、検出し
たエンジン運転状態に基づいて設定されるTC条件フラグ
FTCENBLが値1であるか否かを判別する(ステップS11
6)。
TCFC線の異常検知が確定していない (FTCFC2=0)。
TCSTB線の異常検知が確定していない (FTCSTB2=0)。
エンジン運転状態検出用センサの異常を検知していな
い。
トラクション制御を直ちに停止すべき状態でない(F
TCSTP=0)。
TCS-ECU20の起動チェック結果はOKである(FTCSIOK
0)。
上記〜の条件が全て成立していても、ステップS116
の答が否定(No)のときには、制御系に異常は発生して
いないが、TC条件不成立(エンジン運転状態がトラクシ
ョン制御を実行すべきでない状態)であるので、そのこ
とを示すためにTC指令信号をハイレベル固定とし、トラ
クション制御不可であることをTCS-ECU20側に指令する
(ステップS117)。
また、上記〜の条件が全て成立し、且つステップS1
16の答が肯定(Yes)、即ちTC条件も成立するときに
は、トラクション制御可と判定し、TC指令信号を200mse
c周期でデューティ比50%のパルス信号とする(ステッ
プS118)。
第12図は、上述のように出力されるTC指令信号に基づい
て、TCS-ECU20の制御回路206(第2図)が行う制御の一
例を示す図であり、時刻t0にイグニッションスイッチが
オンされ、時刻t2にエンジン1が自立運転を開始した場
合を示す。
同図(a)は自立運転開始後の時刻t3からトラクション
制御実行可である場合を示しており、時刻t0にイグニッ
ションスイッチがオンされると、直ちに警告ランプ15及
びオフランプ14を点灯し、所定時間(例えば2秒間)経
過後、オフランプ14は消灯する。自立運転開始後の時刻
t3からTC指令信号として50%デューティパルス信号が入
力されると直ちに警告ランプ15を消灯する(同図(a)
(3),(a)(4))。尚、上記オフランプ14の所定
時間の点灯はランプチェックのために行われる。またレ
ベル信号及びステータス信号は、イグニッションスイッ
チオン後、TC指令信号が50%デューティパルス信号であ
ることが確認される時刻t4までオフデューティ/ローレ
ベル(スリップレベルSLVL<TCFCLVL0を示す状態)固定
とし、時刻t4以後オフデューティ/ローレベル固定を解
除する(即ち、検出した駆動輪速度及び従動輪速度に応
じたレベル信号及びステータス信号を出力させる(同図
(a)(2))。
同図(b)は、自立運転開始後はTC条件不成立(F
TCENBL=0)のためにトラクション制御実行不可であ
り、時刻t5以後実行可となった場合を示す。この場合、
警告ランプ15は、自立運転開始後、TC指令信号がローレ
ベルからハイレベルに変化する時刻t3において消灯する
一方(同図(b)(3))、オフランプ14はイグニッシ
ョンスイッチオン後の所定時間点灯し、その後TC指令信
号がハイレベル固定であることが確認される時刻t4に点
灯し、TC指令信号が50%デューティパルス信号に変化し
たことが確認される時刻t6に消灯する(同図(b)
(4))。これにより、この時刻t4からt6の間は、警告
ランプ15は消灯、オフランプ14は点灯となり、TC条件不
成立によるトラクション制御実行不可状態であることが
表示される。また、レベル信号及びステータス信号は、
TC指令信号が50%デューティパルス信号となったことが
確認される時刻t6までオフデューティ/ローレベル固定
とし、時刻t6以後固定解除とする(同図(b)
(2))。
同図(c)は、自転運転開始後、制御系の異常を検知し
た場合を示す。この場合にはTC指令信号はローレベル固
定状態を継続するので、警告ランプ15は消灯されること
なく点灯状態を継続する(同図(c)(3))。オフラ
ンプ14は、イグニッションスイッチオン後所定時間点灯
するのみであり(同図(c)(4))、レベル信号及び
ステータス信号は、オフデューティ/ローレベル固定を
継続する。
尚、TC指令信号がローレベル固定又はハイレベル固定で
あることが確認されたときには、TCS-ECU20の演算処理
を禁止するようにしてもよい。
上述のように、TC指令信号に基づいてオフランプ14及び
警告ランプ15の点灯制御を行うことにより、運転者は、
トラクション制御が実行可能か否か、更に実行不可の場
合に制御系の異常検知によるものか、TC条件不成立によ
るものかを判断することができる。その結果、運転者が
状況に応じて適切な対応をとることが可能となる。例え
ば通常、エンジンの暖機が完了するまでは、TC条件不成
立となるから、TC条件不成立による実行不可の場合に
は、運転を継続すれば実行可能状態に移行する可能性が
高く、運転者は直ちに故障チェック、修理等の対応をす
る必要はほとんどないことを認識することができる。
上述した本実施例において検知される異常及び該異常検
知時のフェールセーフ処理の手法をまとめると、以下の
ようになる。
A.検知される異常 (1)TCS-ECU20の異常 TCS-ECU20内部の制御回路206により、TCS-ECU20自身
の異常が検知される。
この場合には、レベル信号及びステータス信号はハイレ
ベル固定とされるため、ENG-ECU5側ではTCFC線の異常と
して検知され、第1のTCFCフラグFTCFC1のみ又は第1と
第2のTCFCフラグFTCFC1,FTCFC2の双方が値1に設定さ
れる(第4図、TCFCチェックサブルーチン参照)。
TCS-ECU20の起動時における異常が検知される。
この場合には、起動チェックOKフラグFTCSIOKが値0に
設定される(第8図、TCS-ECU起動チェックサブルーチ
ン参照)。
(2)TCFC線の異常 断線又は地絡が検知される。
この場合には、異常検知後直ちに第1のTCFCフラグF
TCFC1が値1に設定され、同じ状態が所定時間(例えば
0.3秒)継続したとき、第2のTCFCフラグFTCFC2が値1
に設定される(第4図TCFCチェックサブルーチン参
照)。
中間値固定異常が検知される。
この場合には、直ちにトラクション制御を停止すべくス
トップフラグFTCSTPが値1に設定される(第9図、TCST
B/TCFC中間固定チェックサブルーチン参照)。
(3)TCSTB線の異常 TCFC線の異常が検知されていない(FTCFC1=0)場合の
み、TCSTB線の断線又は地絡が検知される。この場合に
は、異常検知後所定時間(例えば0.3秒)経過後に第1
のTCSTBフラグFTCSTB1が値1に設定され、更に所定時間
(例えば0.3秒)経過後に第2のTCSTBフラグFTCSTB2
値1に設定される(第9図、TCSTB/TCFC中間固定チェッ
クサブルーチン参照)。
B.フェールセーフ処理 (1)起動チェックフラグFTCSIOK=0となったとき 直ちにTCレベルをLVLNに設定する(第3図)とともに、
TC指令信号をローレベル固定とし(第11図)、その状態
を継続する。それによって警告ランプ15の点灯を継続
し、運転者に警告する。また、他の条件も満たされれ
ば、ストップフラグFTCSTPを値1に設定し(第10図)、
トラクション制御を直ちに停止する。
(2)第1のTCFCフラグFTCFC1=1となったとき トラクション制御中でなければ、TCレベルを直ちにLVLN
に設定する。トラクション制御中のときには、TCレベル
を直ちにLVLFSに設定し、TCSTB線上のステータス信号が
ハイレベルの間はLVLFSに保持し、ステータス信号がロ
ーレベルとなると、所定時間経過毎にLVLNとなるまで1
段階ずつTCレベルを下げる(第7図)。
これにより、トラクション制御中にTCFC線の仮異常が検
知され(FTCFC1=1)ても、TCSTB線上のステータス信
号に応じて所定レベル(LVLFS)のトラクション制御が
維持され、車両の制御性を確保することができる。更
に、ステータス信号がローレベルとなって駆動輪の過剰
スリップ状態が解消したときには、駆動輪出力トルクが
徐々に増加されるので、車両の運転性を悪化させること
がなく、運転者の負担を軽減することができる。
(3)第2のTCFCフラグFTCFC2=1となったとき TC指令信号をローレベル固定とする(第11図)、従っ
て、警告ランプ15が点灯される。
(4)第1のTCSTBフラグFTCSTB1=1となったとき 異常検知が確定していないため、特にフェールセーフ処
理は行わない。
(5)第2のTCSTBフラグFTCSTB2=1となったとき TC指令信号をローレベル固定とし(第11図)、警告ラン
プ15が点灯する。また、TCFC線の中間固定異常の判別を
行う(第9図)。
中間値固定異常が検知されたときには、ストップフラグ
FTCSTPを値1に設定する一方、エンジン運転状態がアイ
ドル状態又は減速状態のときに中間値固定異常が検知さ
れない限り、レベル信号、即ちスリップレベルSLVLに応
じたトラクション制御を継続する。これにより、車両の
制御性を確保することができるとともに、トラクション
制御を直ちに停止することによる不具合、即ち駆動輪ト
ルクの急激な増加を引き起こし、運転者の負担を増大さ
せることを回避することができる。
(6)ストップフラグFTCSTP=1となったとき 直ちにトラクション制御を停止し、以後実行しない。
(考案の効果) 以上詳述したように本考案によれば以下の効果を奏す
る。
請求項1の異常処理装置によれば、駆動輪スリップ制御
中にレベル信号が異常と判定されると、駆動輪の出力低
減量が所定料に設定されるので、駆動輪の出力トルクが
急激に大きく変動することがなく、運転者の負担が増大
することを防止することができる。
請求項2の異常処理装置によれば、レベル信号の異常検
知時においても、60〜100km/時間の速度での当該車両の
走行が可能となる。
請求項3の異常処理装置によれば、徐々に駆動輪の出力
トルクが増加するので、駆動輪スリップ制御の停止状態
への滑らかな移行が可能となり、当該車両の良好な制御
性が確保されるとともに、急なトルクの増加に伴うショ
ックを回避することができる。
請求項4の異常処理装置によれば、駆動輪スリップ制御
禁止状態への滑らかな移行が可能となり、請求項4と同
様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る駆動輪スリップ制御装
置及び該制御装置の異常処理装置の全体構成図、第2図
は駆動輪スリップ検出用電子コントロールユニット(TC
S-ECU)の内部構成を示すブロック図、第3図は駆動輪
スリップ制御を行うプログラムフローチャート、第4図
は駆動輪スリップ制御装置内部の第1の信号線(TCFC
線)の異常を検知するプログラムのフローチャート、第
5図はスリップレベル(SLVL)とトラクション制御レベ
ル及びステータス信号のレベルとの関係を示す図、第6
図はトラクション制御レベル(TCレベル)に応じて空燃
比リーン化を行う気筒及びフュエルカットを行う気筒を
決定するためのテーブルを示す図、第7図はTCFC線の異
常検知時のTCレベル選定を行うプログラムのフローチャ
ート、第8図はTCS-ECUの起動チェックを行うプログラ
ムのフローチャート、第9図は駆動輪スリップ制御装置
内部の第2の信号線(TCSTB線)の異常及びTCFC線の中
間値固定異常を検知するプログラムのフローチャート、
第10図はトラクション制御を停止すべきか否かを判定す
るプログラムのフローチャート、第11図は駆動輪スリッ
プ制御装置内部の第3の信号線(TCINH線)に出力する
信号を制御するプログラムのフローチャート、第12図は
TCINH線上の信号(TC指令信号)に応じた制御の一例を
示す図である。 1……内燃エンジン(原動機)、5……エンジン制御用
電子コントロールユニット(ENG-ECU)、20……駆動輪
スリップ検出用電子コントロールユニット(TCS-EC
U)、21,22……駆動輪速度センサ、23,24……従動輪速
度センサ。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の駆動輪の過剰スリップ状態を検出
    し、該駆動輪のスリップ状態を表わすレベル信号を発生
    するレベル信号発生手段と、前記レベル信号が入力さ
    れ、該レベル信号の異常を判定する異常判定手段とを備
    えた駆動輪スリップ制御装置の異常処理装置において、
    駆動輪スリップ制御実行中に前記レベル信号の異常が判
    定されたときには、前記駆動輪の出力低減量を所定量に
    設定する駆動輪出力低減手段を設けたことを特徴とする
    駆動輪スリップ制御装置の異常処理装置。
  2. 【請求項2】前記所定量は、前記駆動輪の出力低減量を
    該所定量に設定したときの最大出力において前記車両が
    60km/時間から100km/時間の速度で走行可能な量である
    ことを特徴とする請求項1記載の駆動輪スリップ制御装
    置の異常処理装置。
  3. 【請求項3】前記駆動輪出力低減手段は時間経過ととも
    に前記出力低減量を減少させる低減量回復手段を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の駆動輪スリップ
    制御装置の異常処理装置。
  4. 【請求項4】前記異常判定手段によって異常が判定され
    た時点から前記駆動輪を駆動する原動機の運転状態を判
    定し、加速時以外の運転状態と判定されたとき前記駆動
    輪スリップ制御装置の作動を禁止する制御禁止手段を設
    けたことを特徴とする請求項1乃至3記載の駆動輪スリ
    ップ制御装置の異常処理装置。
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