JPH0734193A - 薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板およびその製造法 - Google Patents
薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板およびその製造法Info
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- JPH0734193A JPH0734193A JP19782693A JP19782693A JPH0734193A JP H0734193 A JPH0734193 A JP H0734193A JP 19782693 A JP19782693 A JP 19782693A JP 19782693 A JP19782693 A JP 19782693A JP H0734193 A JPH0734193 A JP H0734193A
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- rolled
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Abstract
(57)【要約】
【目的】肌荒れ性、耐食性が優れ、連続高速製缶加工時
において、破胴が起きず、しかも加工性に優れた薄肉化
深絞り缶用途に適した鋼板およびその製造法を提供す
る。 【構成】C:0.08〜0.15%、Si≦0.05
%、Mn≦0.9%、P≦0.04%、S≦0.04
%、Al:0.015〜0.10%、N:0.0020
〜0.015%、Nb:0.001〜0.020%、残
部Feおよび不可避的不純物からなる熱延鋼板を、冷間
圧延、箱焼鈍、伸び率0.5〜2.0%での調質圧延、
を順次行い、前記調質圧延後の鋼板の平均結晶粒径が
6.0μm以下である薄肉化深絞り缶用途に適した鋼
板。
において、破胴が起きず、しかも加工性に優れた薄肉化
深絞り缶用途に適した鋼板およびその製造法を提供す
る。 【構成】C:0.08〜0.15%、Si≦0.05
%、Mn≦0.9%、P≦0.04%、S≦0.04
%、Al:0.015〜0.10%、N:0.0020
〜0.015%、Nb:0.001〜0.020%、残
部Feおよび不可避的不純物からなる熱延鋼板を、冷間
圧延、箱焼鈍、伸び率0.5〜2.0%での調質圧延、
を順次行い、前記調質圧延後の鋼板の平均結晶粒径が
6.0μm以下である薄肉化深絞り缶用途に適した鋼
板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品缶、飲料缶等の容器
材料に関し、特に深絞り加工性に優れ、肌荒れ性が良
く、耐食性の優れた薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板お
よびその製造法に関するものである。
材料に関し、特に深絞り加工性に優れ、肌荒れ性が良
く、耐食性の優れた薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板お
よびその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、側面無継目(サイドシームレス)
缶の成形法として、表面処理鋼板を成形した後の缶の内
外に有機塗料を施す方法と、成形前の金属板にあらかじ
め樹脂フィルムを被覆し、樹脂フィルムを一種の成形潤
滑剤とし、缶側壁となる部分の金属板を薄肉化する、い
わゆる薄肉化絞り缶成形法とがある。後者の例として、
本発明者らは先に、金属板の平均結晶粒径及び平均表面
粗さを特定することにより、製缶後の耐肌荒れ性および
耐食性に優れた薄肉化絞り缶用の金属板を提案した(特
開平4−314535号参照)。
缶の成形法として、表面処理鋼板を成形した後の缶の内
外に有機塗料を施す方法と、成形前の金属板にあらかじ
め樹脂フィルムを被覆し、樹脂フィルムを一種の成形潤
滑剤とし、缶側壁となる部分の金属板を薄肉化する、い
わゆる薄肉化絞り缶成形法とがある。後者の例として、
本発明者らは先に、金属板の平均結晶粒径及び平均表面
粗さを特定することにより、製缶後の耐肌荒れ性および
耐食性に優れた薄肉化絞り缶用の金属板を提案した(特
開平4−314535号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
あらかじめ樹脂フィルムを被覆した金属板を用いて薄肉
化絞り缶を成形すると、完成後の缶側壁が極めて肌荒れ
しやすいという問題がある。すなわち、ダイスとポンチ
のクリアランスが缶側壁の厚みより大きく、加工時にお
いて缶側壁がポンチとダイスに拘束されず、いわゆる自
由表面となっているので、DI(Draw and I
roning)成形法と比べ缶側壁が肌荒れしやすいと
いう問題がある。この肌荒れ状態が生ずると、原板とフ
ィルムの密着力が減少し、フィルム剥離の一因ともな
る。また肌荒れは、輸送中の缶同士の接触などの外部か
らの衝撃が引き金になり、フィルム面に微細なクラック
を生じさせ、ひいては耐食性の劣化を招くという問題も
ある。通常、薄肉化深絞り缶は被覆金属板を円板状に打
ち抜き、これを二段階の絞り加工によって成形される。
この二段目の絞り加工(再絞り加工)時においては、フ
ランジ部に高いしわ押え力を加え、缶側壁の絞り−張り
出し加工を行なうことにより、缶側壁の厚みを減少させ
ている。上記の加工法において、再絞り加工は極めて過
酷な成形法であるため、連続成形時に破胴が起こりやす
いという問題があった。このような破胴が起こると高速
製缶加工の生産性を損なうため、破胴が起こりにくく、
しかも加工性に優れた薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板
を開発することは急務であった。本発明は上記問題点を
解決することを目的とし、肌荒れ性、耐食性が優れ、連
続高速製缶加工時において、破胴が起きず、しかも加工
性に優れた薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板およびその
製造法を提供することを目的とする。
あらかじめ樹脂フィルムを被覆した金属板を用いて薄肉
化絞り缶を成形すると、完成後の缶側壁が極めて肌荒れ
しやすいという問題がある。すなわち、ダイスとポンチ
のクリアランスが缶側壁の厚みより大きく、加工時にお
いて缶側壁がポンチとダイスに拘束されず、いわゆる自
由表面となっているので、DI(Draw and I
roning)成形法と比べ缶側壁が肌荒れしやすいと
いう問題がある。この肌荒れ状態が生ずると、原板とフ
ィルムの密着力が減少し、フィルム剥離の一因ともな
る。また肌荒れは、輸送中の缶同士の接触などの外部か
らの衝撃が引き金になり、フィルム面に微細なクラック
を生じさせ、ひいては耐食性の劣化を招くという問題も
ある。通常、薄肉化深絞り缶は被覆金属板を円板状に打
ち抜き、これを二段階の絞り加工によって成形される。
この二段目の絞り加工(再絞り加工)時においては、フ
ランジ部に高いしわ押え力を加え、缶側壁の絞り−張り
出し加工を行なうことにより、缶側壁の厚みを減少させ
ている。上記の加工法において、再絞り加工は極めて過
酷な成形法であるため、連続成形時に破胴が起こりやす
いという問題があった。このような破胴が起こると高速
製缶加工の生産性を損なうため、破胴が起こりにくく、
しかも加工性に優れた薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板
を開発することは急務であった。本発明は上記問題点を
解決することを目的とし、肌荒れ性、耐食性が優れ、連
続高速製缶加工時において、破胴が起きず、しかも加工
性に優れた薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板およびその
製造法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題解決のための手段】本発明の薄肉化深絞り缶用途
に適した鋼板は、C:0.08〜0.15%、Si≦
0.05%、Mn≦0.9%、P≦0.04%、S≦
0.04%、Al:0.015〜0.10%、N:0.
0020〜0.015%、Nb:0.001〜0.02
0%、残部Feおよび不可避的不純物からなる熱延鋼板
を、冷間圧延、箱焼鈍、伸び率0.5〜2.0%での調
質圧延、を順次行い、前記調質圧延後の鋼板の平均結晶
粒径が6.0μm以下であることを特徴とする。また、
C:0.08〜0.15%、Si≦0.05%、Mn≦
0.9%、P≦0.04%、S≦0.04%、Al:
0.015〜0.10%、N:0.0020〜0.01
5%、Nb:0.001〜0.020%、残部Feおよ
び不可避的不純物からなる熱延鋼板を冷間圧延、箱焼
鈍、圧下率20〜50%でDR圧延を順次行い、調質圧
延後の鋼板の平均結晶粒径が6.0μm以下である鋼板
も好適に用いられる。さらに、本発明の薄肉化深絞り缶
用途に適した鋼板の製造法は、C:0.08〜0.15
%、Si≦0.05%、Mn≦0.9%、P≦0.04
%、S≦0.04%、Al:0.015〜0.10%、
N:0.0020〜0.015%、Nb:0.001〜
0.020%、残部Feおよび不可避的不純物からなる
熱延鋼板を冷間圧延、箱焼鈍、伸び率0.5〜2.0%
の調質圧延を順次行うことを特徴とする。また、C:
0.08〜0.15%、Si≦0.05%、Mn≦0.
9%、P≦0.04%、S≦0.04%、Al:0.0
15〜0.10%、N:0.0020〜0.015%、
Nb:0.001〜0.020%、残部Feおよび不可
避的不純物からなる熱延鋼板を冷間圧延、箱焼鈍、圧下
率20〜50%でDR圧延を順次行う製造法も好適に用
いられる。
に適した鋼板は、C:0.08〜0.15%、Si≦
0.05%、Mn≦0.9%、P≦0.04%、S≦
0.04%、Al:0.015〜0.10%、N:0.
0020〜0.015%、Nb:0.001〜0.02
0%、残部Feおよび不可避的不純物からなる熱延鋼板
を、冷間圧延、箱焼鈍、伸び率0.5〜2.0%での調
質圧延、を順次行い、前記調質圧延後の鋼板の平均結晶
粒径が6.0μm以下であることを特徴とする。また、
C:0.08〜0.15%、Si≦0.05%、Mn≦
0.9%、P≦0.04%、S≦0.04%、Al:
0.015〜0.10%、N:0.0020〜0.01
5%、Nb:0.001〜0.020%、残部Feおよ
び不可避的不純物からなる熱延鋼板を冷間圧延、箱焼
鈍、圧下率20〜50%でDR圧延を順次行い、調質圧
延後の鋼板の平均結晶粒径が6.0μm以下である鋼板
も好適に用いられる。さらに、本発明の薄肉化深絞り缶
用途に適した鋼板の製造法は、C:0.08〜0.15
%、Si≦0.05%、Mn≦0.9%、P≦0.04
%、S≦0.04%、Al:0.015〜0.10%、
N:0.0020〜0.015%、Nb:0.001〜
0.020%、残部Feおよび不可避的不純物からなる
熱延鋼板を冷間圧延、箱焼鈍、伸び率0.5〜2.0%
の調質圧延を順次行うことを特徴とする。また、C:
0.08〜0.15%、Si≦0.05%、Mn≦0.
9%、P≦0.04%、S≦0.04%、Al:0.0
15〜0.10%、N:0.0020〜0.015%、
Nb:0.001〜0.020%、残部Feおよび不可
避的不純物からなる熱延鋼板を冷間圧延、箱焼鈍、圧下
率20〜50%でDR圧延を順次行う製造法も好適に用
いられる。
【0005】
【作用】本発明の鋼板にポリエステル等の樹脂フィルム
を被覆し、円板状に打ち抜き、これを二段階の絞りの高
速製缶加工を行っても、加工性に優れ破胴が起きず、し
かも肌荒れ性、耐食性に優れた薄肉化深絞り缶を成形で
きる。
を被覆し、円板状に打ち抜き、これを二段階の絞りの高
速製缶加工を行っても、加工性に優れ破胴が起きず、し
かも肌荒れ性、耐食性に優れた薄肉化深絞り缶を成形で
きる。
【0006】
熱延鋼板の成分 鋼成分はC:0.08〜0.15%、Si≦0.05
%、Mn≦0.9%、P≦0.04%、S:0.04
%、Al:0.015〜0.10%、N:0.0020
〜0.015% Nb:0.001〜0.02%、残部
Feおよび不可避的不純物より成る。以下に鋼成分の規
制理由を述べる。Cは結晶粒微細化に有効な成分である
が、本発明の箱焼鈍により細粒な組織を得るためには
0.08%以上が必要である。一方、0.15%を越え
ると絞り加工性が劣化することから、0.08〜0.1
5%の範囲とした。Siは缶用材料として耐食性に有害
な元素であるが、Alキルド鋼としては不可避的に含有
される元素であり、上限を0.05%とした。Mnは不
純物であるSによる熱延中の赤熱脆性を防止するために
必要な成分であるが、一方0.9%を越えると絞り加工
性を劣化することから上限を0.9%とした。Pは結晶
粒微細化に有効な成分であり、また原板の強度を高める
ことから一定の割合で添加されるが、一方で耐食性を阻
割する。本発明用途の缶用鋼板としてはPが0.04%
を越えると耐食性、特に耐孔明性が著しく低下するため
上限を0.04%とした。Sは熱延中の赤熱脆性を生じ
る不純物成分であり、極力少ないことが望ましいが、不
可避的に含有される元素であり、上限を0.04%とし
た。Alは製鋼に際し、脱酸剤として鋼浴中に添加さ
れ、スラグとして除かれるが、添加量が少ないと安定し
た脱酸効果が得られないため、0.015%以上必要と
する。またAlは固溶Nと反応してAlNとして析出
し、結晶粒の細粒化に寄与する。一方で0.10%以上
の添加は技術上の効果が少なく、経済上好ましくないの
で上限を0.10%とした。NはAlおよびNbと窒化
物を形成し、結晶粒の細粒化に有効な成分であるが、
0.002%より少ないと窒化物との析出が少なく、細
粒化の効果がなくなり、一方0.015%を越えると製
鋼時に添加するフェロ窒化物の歩留の低下が著しく、安
定性に欠ける。さらに連続鋳造時の表面に割れが生じ易
く、構造欠陥になるため範囲を0.002〜0.015
%とした。Nbは結晶粒の細粒化に効果があり、0.0
01%より少ないと細粒化の効果がなく、一方、0.0
20%を越えると固溶Nb量が増して逆に絞り加工性の
劣化を招くため上限を0.020%とした。
%、Mn≦0.9%、P≦0.04%、S:0.04
%、Al:0.015〜0.10%、N:0.0020
〜0.015% Nb:0.001〜0.02%、残部
Feおよび不可避的不純物より成る。以下に鋼成分の規
制理由を述べる。Cは結晶粒微細化に有効な成分である
が、本発明の箱焼鈍により細粒な組織を得るためには
0.08%以上が必要である。一方、0.15%を越え
ると絞り加工性が劣化することから、0.08〜0.1
5%の範囲とした。Siは缶用材料として耐食性に有害
な元素であるが、Alキルド鋼としては不可避的に含有
される元素であり、上限を0.05%とした。Mnは不
純物であるSによる熱延中の赤熱脆性を防止するために
必要な成分であるが、一方0.9%を越えると絞り加工
性を劣化することから上限を0.9%とした。Pは結晶
粒微細化に有効な成分であり、また原板の強度を高める
ことから一定の割合で添加されるが、一方で耐食性を阻
割する。本発明用途の缶用鋼板としてはPが0.04%
を越えると耐食性、特に耐孔明性が著しく低下するため
上限を0.04%とした。Sは熱延中の赤熱脆性を生じ
る不純物成分であり、極力少ないことが望ましいが、不
可避的に含有される元素であり、上限を0.04%とし
た。Alは製鋼に際し、脱酸剤として鋼浴中に添加さ
れ、スラグとして除かれるが、添加量が少ないと安定し
た脱酸効果が得られないため、0.015%以上必要と
する。またAlは固溶Nと反応してAlNとして析出
し、結晶粒の細粒化に寄与する。一方で0.10%以上
の添加は技術上の効果が少なく、経済上好ましくないの
で上限を0.10%とした。NはAlおよびNbと窒化
物を形成し、結晶粒の細粒化に有効な成分であるが、
0.002%より少ないと窒化物との析出が少なく、細
粒化の効果がなくなり、一方0.015%を越えると製
鋼時に添加するフェロ窒化物の歩留の低下が著しく、安
定性に欠ける。さらに連続鋳造時の表面に割れが生じ易
く、構造欠陥になるため範囲を0.002〜0.015
%とした。Nbは結晶粒の細粒化に効果があり、0.0
01%より少ないと細粒化の効果がなく、一方、0.0
20%を越えると固溶Nb量が増して逆に絞り加工性の
劣化を招くため上限を0.020%とした。
【0007】スラブ加熱温度、熱間圧延条件は本発明で
は特定するものではないが、スラブ加熱温度はNの積極
的分解固溶および熱間圧延温度の安定的確保の見地から
1100℃以上とするのが望ましい。熱間圧延仕上げ温
度をAr3 点以下にすると、熱延鋼板の組織が混粒化す
るとともに粗大化するので、熱間圧延仕上げ温度はAr
3 点以上とした。また巻取温度は熱延時のコイル幅方向
および長手方向の品質安定性を考慮して下限を450℃
とし、650℃を越えると結晶粒が粗大化し、肌荒れが
生じるため巻取温度は450〜650℃の範囲が望まし
い。
は特定するものではないが、スラブ加熱温度はNの積極
的分解固溶および熱間圧延温度の安定的確保の見地から
1100℃以上とするのが望ましい。熱間圧延仕上げ温
度をAr3 点以下にすると、熱延鋼板の組織が混粒化す
るとともに粗大化するので、熱間圧延仕上げ温度はAr
3 点以上とした。また巻取温度は熱延時のコイル幅方向
および長手方向の品質安定性を考慮して下限を450℃
とし、650℃を越えると結晶粒が粗大化し、肌荒れが
生じるため巻取温度は450〜650℃の範囲が望まし
い。
【0008】冷間圧延 冷間圧延は、圧下率が75%未満では焼鈍工程で結晶粒
の粗大化もしくは混粒化し、結晶粒を十分細粒化するこ
とができないので、一次冷延の圧下率は75%を下限と
することが望ましい。
の粗大化もしくは混粒化し、結晶粒を十分細粒化するこ
とができないので、一次冷延の圧下率は75%を下限と
することが望ましい。
【0009】焼鈍工程 従来、結晶粒の細粒化には、箱焼鈍は逆行するものであ
るが、Nbの微量添加によって、箱焼鈍を行っても連続
焼鈍材並の細粒な結晶粒が得られることが判明した。し
かも箱焼鈍を行うことにより炭化物が丸く、分散して析
出している。また固溶C、Nの低減効果により空孔の発
生、連結が抑制され破胴に有効であり、薄肉化深絞り加
工に優れることが分かった。箱焼鈍温度は、550℃よ
り低すぎると十分な再結晶組織が得られず、絞り加工性
が劣り、700℃を越えると結晶粒が粗大化し、また箱
焼鈍時に鋼帯と鋼帯が密着し、不良欠陥となり歩留りが
悪くなり、経済上好ましくなく、550℃〜700℃の
範囲が望ましい。
るが、Nbの微量添加によって、箱焼鈍を行っても連続
焼鈍材並の細粒な結晶粒が得られることが判明した。し
かも箱焼鈍を行うことにより炭化物が丸く、分散して析
出している。また固溶C、Nの低減効果により空孔の発
生、連結が抑制され破胴に有効であり、薄肉化深絞り加
工に優れることが分かった。箱焼鈍温度は、550℃よ
り低すぎると十分な再結晶組織が得られず、絞り加工性
が劣り、700℃を越えると結晶粒が粗大化し、また箱
焼鈍時に鋼帯と鋼帯が密着し、不良欠陥となり歩留りが
悪くなり、経済上好ましくなく、550℃〜700℃の
範囲が望ましい。
【0010】調質圧延 調質圧延(SR,Single Reduce Rol
lingの略)は、伸び率が0.5〜2.0%の範囲で
あれば、ストレッチャストレインの発生が防止されるた
め、この範囲が適当である。
lingの略)は、伸び率が0.5〜2.0%の範囲で
あれば、ストレッチャストレインの発生が防止されるた
め、この範囲が適当である。
【0011】DR圧延 DR圧延は成形後の缶強度をもたせるために必要である
が、圧下率は20〜50%とする。20%未満では、十
分な缶強度が得られず、50%を越えると鋼板が高強度
となり、缶成形加工に困難を来す。ここでDR圧延と
は、Double Reduce Rolling の
略であり、調質圧延よりも、より積極的に板厚を減少さ
せ、板強度を増加させる圧延法である。本発明では、上
記調質圧延とDR圧延とを含めて、二次冷延とする。
が、圧下率は20〜50%とする。20%未満では、十
分な缶強度が得られず、50%を越えると鋼板が高強度
となり、缶成形加工に困難を来す。ここでDR圧延と
は、Double Reduce Rolling の
略であり、調質圧延よりも、より積極的に板厚を減少さ
せ、板強度を増加させる圧延法である。本発明では、上
記調質圧延とDR圧延とを含めて、二次冷延とする。
【0012】つぎに、本発明に用いられる鋼板として
は、シ−ト状およびコイル状の鋼板、鋼箔およびそれら
の鋼板に表面処理を施したものがあげられる。特に、下
層が金属クロム、上層がクロム水和酸化物の2層構造を
もつ電解クロム酸処理鋼板あるいは極薄錫めっき鋼板、
ニッケルめっき鋼板、亜鉛めっき鋼板およびこれらのめ
っき鋼板にクロム水和酸化物あるいは上層がクロム水和
酸化物、下層が金属クロム層からなる2層構造をもつ表
面処理をほどこしたものがポリエステル樹脂との接触性
に優れている。
は、シ−ト状およびコイル状の鋼板、鋼箔およびそれら
の鋼板に表面処理を施したものがあげられる。特に、下
層が金属クロム、上層がクロム水和酸化物の2層構造を
もつ電解クロム酸処理鋼板あるいは極薄錫めっき鋼板、
ニッケルめっき鋼板、亜鉛めっき鋼板およびこれらのめ
っき鋼板にクロム水和酸化物あるいは上層がクロム水和
酸化物、下層が金属クロム層からなる2層構造をもつ表
面処理をほどこしたものがポリエステル樹脂との接触性
に優れている。
【0013】平均結晶粒径 結晶粒径の特定について図1および図2に基づいて説明
する。図1は平均結晶粒径と製缶加工後の缶側壁の肌荒
れ性との関係を示したものである。図1から平均結晶粒
径が大きくなると製缶加工後の表面の肌荒れ性が劣化す
ることがわかる。平均結晶粒径が6μmを越えると、表
面の肌荒れ性が劣化し、缶としての見栄えや特性が損な
われる。このため平均結晶粒径は6μmを越えないこと
とする。また図2は平均結晶粒径と耐食性との関係を示
したものである。図2からも平均結晶粒径が6μmを越
えない範囲で耐食性がよいことがわかる。なお、耐食性
の評価は次のようにした。製缶加工後の缶を130℃で
20分の熱処理を行い、水を充填し、37℃、2週間経
時後の缶内面の腐食(黒化)程度を目視で評価した。
する。図1は平均結晶粒径と製缶加工後の缶側壁の肌荒
れ性との関係を示したものである。図1から平均結晶粒
径が大きくなると製缶加工後の表面の肌荒れ性が劣化す
ることがわかる。平均結晶粒径が6μmを越えると、表
面の肌荒れ性が劣化し、缶としての見栄えや特性が損な
われる。このため平均結晶粒径は6μmを越えないこと
とする。また図2は平均結晶粒径と耐食性との関係を示
したものである。図2からも平均結晶粒径が6μmを越
えない範囲で耐食性がよいことがわかる。なお、耐食性
の評価は次のようにした。製缶加工後の缶を130℃で
20分の熱処理を行い、水を充填し、37℃、2週間経
時後の缶内面の腐食(黒化)程度を目視で評価した。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】評価本発明の実施例No,1〜7は本発明
の成分範囲内で、箱焼鈍を実施しており平均結晶粒径が
6.0μm以下であり、肌荒れ性、耐食性、加工性とも
優れている。比較例No,8、9は連続焼鈍を実施して
いるため加工性が劣っている。比較例No,10はNb
量が多く加工性が劣っている。比較例No,11はC量
が少なく、箱焼鈍をおこなっているため結晶粒が大きく
肌荒れ性、耐食性が劣っている。比較例No,12〜1
5はNbが未添加のため細粒化せず肌荒れ性、耐食性が
劣っている。肌荒れ性の評価は、薄肉化深絞り缶成形後
の缶内面の缶側壁の表面粗さを測定し、Raが1μm以
下を◎(最良)とし、1〜1.5μmを○(良)とし、
1.5〜2μmを△(やや不良)とし、2μm以上を×
(不良)として評価した。また耐食性の評価は薄肉化絞
り缶成形後、130℃×20分の熱処理を行い、水を充
填し、37℃で2週間経時後の缶内面の腐食(黒化)程
度を目視で評価した。表面が全く黒化していないものを
◎(最良)とし、黒化の程度が微小なものを○(良)と
し、黒化の範囲が小のもの(直径5mm以下)を△(や
や不良)とし、大(直径5mm以上)を×(不良)とし
て評価した。加工性の評価は、薄肉化深絞り缶成形時に
しわ押さえ圧を上げていって、破胴するするまでのしわ
押さえ圧の大小で評価した。しわ押さえ圧が5トン以下
で破胴したものを△(やや不良)とし、5〜7トンで破
胴したものを○(良)とし、7トン以上で破胴したもの
を◎(最良)とした。
の成分範囲内で、箱焼鈍を実施しており平均結晶粒径が
6.0μm以下であり、肌荒れ性、耐食性、加工性とも
優れている。比較例No,8、9は連続焼鈍を実施して
いるため加工性が劣っている。比較例No,10はNb
量が多く加工性が劣っている。比較例No,11はC量
が少なく、箱焼鈍をおこなっているため結晶粒が大きく
肌荒れ性、耐食性が劣っている。比較例No,12〜1
5はNbが未添加のため細粒化せず肌荒れ性、耐食性が
劣っている。肌荒れ性の評価は、薄肉化深絞り缶成形後
の缶内面の缶側壁の表面粗さを測定し、Raが1μm以
下を◎(最良)とし、1〜1.5μmを○(良)とし、
1.5〜2μmを△(やや不良)とし、2μm以上を×
(不良)として評価した。また耐食性の評価は薄肉化絞
り缶成形後、130℃×20分の熱処理を行い、水を充
填し、37℃で2週間経時後の缶内面の腐食(黒化)程
度を目視で評価した。表面が全く黒化していないものを
◎(最良)とし、黒化の程度が微小なものを○(良)と
し、黒化の範囲が小のもの(直径5mm以下)を△(や
や不良)とし、大(直径5mm以上)を×(不良)とし
て評価した。加工性の評価は、薄肉化深絞り缶成形時に
しわ押さえ圧を上げていって、破胴するするまでのしわ
押さえ圧の大小で評価した。しわ押さえ圧が5トン以下
で破胴したものを△(やや不良)とし、5〜7トンで破
胴したものを○(良)とし、7トン以上で破胴したもの
を◎(最良)とした。
【0017】
【発明の効果】本発明により、肌荒れ性、耐食性に優
れ、連続高速製缶加工時においても破胴が起きず、しか
も加工性に優れた薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板を提
供することができる。なお、 本発明により提供される
鋼板は、缶用途として、鋼板単独でも使用可能である
が、この鋼板に表面処理をして、ぶりき、TFS、ニッ
ケルめっき鋼板等としても利用できる。さらに、上記の
表面処理鋼板にポリエステル等の樹脂フィルムを被覆し
てもよい。また、この鋼板にエポキシ等の塗料をコーテ
ィングしたものも薄肉化深絞り缶用途に適用できる。
れ、連続高速製缶加工時においても破胴が起きず、しか
も加工性に優れた薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板を提
供することができる。なお、 本発明により提供される
鋼板は、缶用途として、鋼板単独でも使用可能である
が、この鋼板に表面処理をして、ぶりき、TFS、ニッ
ケルめっき鋼板等としても利用できる。さらに、上記の
表面処理鋼板にポリエステル等の樹脂フィルムを被覆し
てもよい。また、この鋼板にエポキシ等の塗料をコーテ
ィングしたものも薄肉化深絞り缶用途に適用できる。
【図1】肌荒れ性に及ぼす平均結晶粒径の影響を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図2】耐食性に及ぼす平均結晶粒径の影響を示すグラ
フである。
フである。
Claims (4)
- 【請求項1】 C:0.08〜0.15%、Si≦0.
05%、Mn≦0.9%、P≦0.04%、S≦0.0
4%、Al:0.015〜0.10%、N:0.002
0〜0.015%、Nb:0.001〜0.020%、
残部Feおよび不可避的不純物からなる熱延鋼板を、冷
間圧延、箱焼鈍、伸び率0.5〜2.0%での調質圧
延、を順次行い、前記調質圧延後の鋼板の平均結晶粒径
が6.0μm以下である薄肉化深絞り缶用途に適した鋼
板。 - 【請求項2】 C:0.08〜0.15%、Si≦0.
05%、Mn≦0.9%、P≦0.04%、S≦0.0
4%、Al:0.015〜0.10%、N:0.002
0〜0.015%、Nb:0.001〜0.020%、
残部Feおよび不可避的不純物からなる熱延鋼板を冷間
圧延、箱焼鈍、圧下率20〜50%でDR圧延を順次行
い、調質圧延後の鋼板の平均結晶粒径が6.0μm以下
である薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板。 - 【請求項3】 C:0.08〜0.15%、Si≦0.
05%、Mn≦0.9%、P≦0.04%、S≦0.0
4%、Al:0.015〜0.10%、N:0.002
0〜0.015%、Nb:0.001〜0.020%、
残部Feおよび不可避的不純物からなる熱延鋼板を冷間
圧延、箱焼鈍、伸び率0.5〜2.0%の調質圧延を順
次行う、薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板の製造法。 - 【請求項4】 C:0.08〜0.15%、Si≦0.
05%、Mn≦0.9%、P≦0.04%、S≦0.0
4%、Al:0.015〜0.10%、N:0.002
0〜0.015%、Nb:0.001〜0.020%、
残部Feおよび不可避的不純物からなる熱延鋼板を冷間
圧延、箱焼鈍、圧下率20〜50%でDR圧延を順次行
う、薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5197826A JP2668503B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5197826A JP2668503B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板およびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0734193A true JPH0734193A (ja) | 1995-02-03 |
| JP2668503B2 JP2668503B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=16380988
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5197826A Expired - Fee Related JP2668503B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 薄肉化深絞り缶用途に適した鋼板およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2668503B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000047790A1 (de) * | 1999-02-13 | 2000-08-17 | Evobus Gmbh | Rohr sowie verwendung des rohres |
| US6974511B1 (en) * | 1999-07-01 | 2005-12-13 | Sollac | Steel sheet with low aluminum content for containers |
| JP2008138234A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Jfe Steel Kk | 高強度高延性缶用鋼板およびその製造方法 |
| WO2021009966A1 (ja) * | 2019-07-18 | 2021-01-21 | Jfeスチール株式会社 | 箱型焼鈍dr鋼板およびその製造方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000248318A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-09-12 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 半硬質および硬質冷延鋼板およびその製造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04314535A (ja) * | 1991-01-21 | 1992-11-05 | Toyo Kohan Co Ltd | 薄肉化深絞り缶用ポリエステル樹脂被覆鋼板および原板 |
| JPH04337049A (ja) * | 1991-05-13 | 1992-11-25 | Kawasaki Steel Corp | 製缶用高強度良加工性冷延鋼板及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP5197826A patent/JP2668503B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04314535A (ja) * | 1991-01-21 | 1992-11-05 | Toyo Kohan Co Ltd | 薄肉化深絞り缶用ポリエステル樹脂被覆鋼板および原板 |
| JPH04337049A (ja) * | 1991-05-13 | 1992-11-25 | Kawasaki Steel Corp | 製缶用高強度良加工性冷延鋼板及びその製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000047790A1 (de) * | 1999-02-13 | 2000-08-17 | Evobus Gmbh | Rohr sowie verwendung des rohres |
| US6974511B1 (en) * | 1999-07-01 | 2005-12-13 | Sollac | Steel sheet with low aluminum content for containers |
| JP2008138234A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Jfe Steel Kk | 高強度高延性缶用鋼板およびその製造方法 |
| WO2021009966A1 (ja) * | 2019-07-18 | 2021-01-21 | Jfeスチール株式会社 | 箱型焼鈍dr鋼板およびその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2668503B2 (ja) | 1997-10-27 |
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