JPH0734732Y2 - タイヤ用滑止め具の締付け装置 - Google Patents

タイヤ用滑止め具の締付け装置

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JPH0734732Y2
JPH0734732Y2 JP1992044509U JP4450992U JPH0734732Y2 JP H0734732 Y2 JPH0734732 Y2 JP H0734732Y2 JP 1992044509 U JP1992044509 U JP 1992044509U JP 4450992 U JP4450992 U JP 4450992U JP H0734732 Y2 JPH0734732 Y2 JP H0734732Y2
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tightening
gear
tire
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center
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和男 國井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、タイヤ周面に巻回した
滑止め具の外側縁をタイヤ中心方向へ引張って、滑止め
具をタイヤ周面に密着させる締付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の締付けを行うものとして
図11に示すように、タイヤC周面に巻回した滑止め具B
の外側縁b11 に沿って掛け渡す外環101 と、その外環10
1 の内側に形成される内環102 と、それら両環101,102
を連結する多数の連結部103 とを、所望の伸縮材(例え
ば、ゴム材)で一体成形してなる締付けリング100 が一
般的に知られており、この締付けリング100 は外環101
の伸縮性により滑止め具Bの外側縁b11 をタイヤC中心
方向へ引張ると共に、その外環101 を、内環102及び各
連結部103 の伸縮性によりさらにタイヤC中心方向へ引
張ることで、外環101 のみで構成される旧来の締付けリ
ングに比して、滑止め具Bをより確実にタイヤC周面に
密着させ得るものである。
【0003】又、上記締付けリング100 を用いることな
く、滑止め具Bの外側縁b11 をタイヤC中心方向に引張
る緊締装置が知られている(実開昭60−25506 号公報に
開示されている)。斯る緊締装置は滑止め具Bの外側縁
b11 に取り付けた各締付フックとタイヤホイルの外側面
に取り付けた本体部の外周縁に設けたワイヤガイドとに
渡り緊締ワイヤを掛け渡した後に、同ワイヤの両端部を
固定した本体部中央の一方向に回転が自在な巻取ドラム
をその一方向に、即ちワイヤ巻取方向に回転させてワイ
ヤを巻き取り、滑止め具B外側縁の各締付フックをタイ
ヤC中心方向へ引張る(引寄せる)ことで、滑止め具B
をタイヤC周面に密着させる様になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし乍ら、前者の締
付けリング100 からなる締付け手段によれば、外環10
1,内環102 ,各連結部103 の夫々の伸縮性による復元
力(締付け力)が強すぎて、その締付けリング100 の取
り付け,取り外しにかなりの労力を必要とし、しかもそ
の取り付けが冬季の屋外での作業になることと相俟っ
て、作業が極めて面倒であると共に年配者や女性等には
取り付け不可能な虞れもあった。
【0005】他方、後者の緊締装置によれば、巻取ドラ
ムの回転により滑止め具B外側縁b11 の各締付フックと
本体部外周縁のワイヤガイドとに渡り掛け渡した緊締ワ
イヤを巻き取ることで、滑止め具BをタイヤC周面に取
り付ける構成であるから、上記した前者の様に強力な復
元力を有する締付けリングをその復元力に抗して滑止め
具B外側縁b11 の各締付フックに引っ掛けて行なう作業
に比べてその取り付けを簡単に行ない得る反面、滑止め
具Bが不要になってタイヤC周面から取り外す場合には
巻取ドラム外周部のラチェット歯に対するラチェット爪
の食い込み(係合)状態を解除する労力を必要とするロ
ック解除作業が要求されることから、やはり前者と同様
に年配者や女性等にはその取り外しが不可能となる虞れ
があった。
【0006】然るに、この後者の緊締装置の場合は取り
付け時に巻取ドラムを回転させて緊締ワイヤを巻き取る
作業中に、そしてワイヤの巻取完了後においてドラムが
逆転方向(戻り方向)に回転しないようにそれを阻止す
るラチェット歯と同歯に対して常時噛合する方向にスプ
リングにより弾圧付勢されているラチェット爪とからな
るラチェット機構が装備されている事から、ラチェット
爪のラチェット歯に対する食い込み状態はスプリングに
よる弾圧力に加えて、更に巻き取られた緊締ワイヤの引
っ張り力(タイヤC中心方向へ引き寄せられた滑止め具
B外側縁の緊締力)が加わった大きな力で食い込んでい
ることから、その食い込みを外すためにはかなりの力を
必要とするものである。
【0007】本考案はこのような従来事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、タイヤ周面
に巻回した滑止め具の取り付けは勿論、取り外しにおい
ても従来品よりも簡単に、しかもワンタッチ操作で行
え、着脱性を更に向上させたタイヤ用滑止め具の締付け
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本考案に係るタイヤ用滑止め具の締付け装置は、
タイヤ周面に巻回した滑止め具の外側縁に沿って伸縮性
を有する外環を掛け渡すと共に、前記外環の内側に、該
外環内周に沿って掛け渡す締付用紐材と、該紐材を弛
緩,緊張せしめる締付け操作部を装備してなる。前記締
付け操作部は締付用紐材で囲まれる部分と同程度の大き
さに形成され、底部に基板を備えるハウジング内の隔壁
で仕切られた一方に巻取ディスクを配備すると共に、他
方には一方向への回転が自在で他方向への回転を解除可
能に規制される回転体を配備する。そして、前記回転体
の回転中心には回転方向に係合連結自在で軸方向にスラ
イド自在とする軸体を貫通状に挿着せしめてその一端部
をハウジングの隔壁中心に開穿した通孔を遊挿させて前
記巻取ディスク側に向けて突出させ、且つ前記隔壁と巻
取ディスクとの間には軸体に回転摺動自在に軸着する内
ギヤと、ハウジングの内周に形成したギヤ溝と、巻取デ
ィスクに突設したボスに回動自在に軸着されて前記内ギ
ヤとギヤ溝とを噛合連繋する複数の外ギヤとからなる遊
星ギア機構を配備する。更には前記内ギヤから突出する
軸体の一端部には巻取ディスクの回転中心に開穿した開
孔に緩嵌する受皿部を設けると共に同受皿部の外周縁に
は前記内ギヤに対して係脱自在に噛合するギヤ部を起設
し、回転体から突出する同軸体の他端部側には受座を嵌
着すると共に該受座には軸体をその突出方向に付勢する
ばねを装填して前記受皿部のギヤ部を内ギヤに噛合する
構成として、上記外環の内周に沿って設けた複数の紐材
挿通孔と、基板の外周に設けた複数の紐材挿通路とに渡
り順次挿通せしめた紐材の両端部を上記巻取ディスクに
固着せしめ、該巻取ディスクを回転体の回転操作で回転
せしめて紐材を同ディスクの外周に巻き取り緊張せしめ
て外環をタイヤ中心方向へ引張ることを要旨とする。
【0009】
【作 用】而して、本考案の締付け装置によれば、タ
イヤ周面に巻回した滑止め具の外側縁に沿って外環を掛
け渡し後、締付け操作部の回転体を回転させて外環の各
紐材挿通孔と、締付け操作部の基板外周の各紐材挿通路
とに渡り順次挿通せしめられて弛緩状態にある紐材をそ
の両端部を固着せる巻取ディスクに巻き取る。この時 、
巻取ディスクは回転体と一体に回転する軸体、この軸体
のギヤ部がバネにより噛合する遊星ギヤ機構の内ギヤ、
そして外ギアの連繋により回転体と同一方向に回転せし
めて紐材を巻き取り、該紐材を徐々に緊張せしめて外環
をタイヤ中心方向へ引張る。すると、外環には収縮性に
よる強い復元力(締付け力)が働いて滑止め具の外周縁
をタイヤ中心方向へ引張り同滑止め具をタイヤ周面に強
固に密着させる。
【0010】そして、滑止め具が不要となり取り外す場
合には軸体をバネに抗して押して軸方向にスライドさせ
て同軸体のギヤ部の遊星ギヤ機構の内ギヤに対する噛合
状態を解除することで、巻取ディスクはいずれの回転方
向に対してもフリーとなり、それにより、巻取ディスク
は外環の復元性により巻取れている紐材が引張られるを
もって紐材が引張られる方向に回転し、紐材は弛緩され
る。よって、外環のタイヤ中心方向への引張り力は解除
されて滑止め具の外周縁から取り外される状態となる。
【0011】
【実施例】以下、本考案に係るタイヤ用滑止め具の締付
け装置の実施例を図面を参照して説明する。図1〜7に
示す実施例の装置Aは、タイヤC周面に巻回した滑止め
具Bの外側縁b11 に沿って掛け渡す外環1と、該外環1
の内周に沿って掛け渡す締付用紐材2と、該紐材2を弛
緩,緊張せしめる締付け操作部3とからなり、締付け操
作部3に配備せる巻取ディスク5の回転で紐材2を弛
緩,緊張せしめ、紐材2の緊張により外環1をタイヤC
中心方向へ引張るものである。
【0012】滑止め具Bについては詳述しないが、タイ
ヤC周面に巻回するネット本体b1の外側縁b11 に、掛止
フックb2を適宜間隔ごとに係着せしめてなる従来周知の
ネット型滑止め具で、前記ネット本体b1の突き合わせ端
部b12,b12 同士を連結フックb3で連結し、外側縁b11 の
内側に本考案の締付け装置Aを取り付けて、タイヤC周
面に密着状に装着される。尚、滑止め具Bは図示のもの
に限定されず、例えば端部同士を重ね合わせてタイヤ周
面に巻回するタイプ,端部同士を接合させた状態で成形
したエンドレスタイプ,短尺状のネットを複数連結する
ユニットタイプ等の各種ネット型や、周知なラダー型等
の他の構造のものでも構わない。
【0013】外環1は、合成ゴム或いはその他所望な弾
性伸縮材を用いて、滑止め具Bにおける外側縁b11 の各
掛止フックb2,b2…間に、適度な緊張状態をもって掛け
渡し可能なリング状に成形される。ここでいう適度な緊
張状態とは、年配者や女性等による取り付け,取り外し
作業が容易で、且つ滑止め具BをタイヤC中心方向へ引
張ることができる程度の伸縮性のことである。
【0014】上記外環1には、その内周縁から中心方向
へ向けて延出する左,右の枝杆11と、その両枝杆11,11
の先端間に連設される横杆12とからなる台形状の連結部
1aが複数(本実施例では四つ)、外環1の周方向へ等間
隔ごとに一体成形され、任意の連結部1aには締付け操作
部3を連結,支持せしめる。残る全ての連結部1aの横杆
12には、左,右の掛止フック4,4を、互いに離間せし
めて係着する。
【0015】夫々の掛止フック4は、一端側を横杆12に
カシメ固定して外環1中心方向へ延出すると共に、他端
側を略U字状に湾曲させて紐材2の挿通孔4aを形成し、
これにより、外環1の内周に沿って、複数の紐材挿通孔
4a,4a…が適宜間隔ごとに開設される。
【0016】紐材2は、所定の引張り強度を有する線材
(例えばナイロン等)を用いて、挿通孔4a内にて円滑に
摺動し得る任意な断面形状に成形したもので、各挿通孔
4a,4a…と、後述する紐材挿通路32a ,32a に順次挿通
され、且つ、その両端部2a,2aを締付け操作部3に配備
せる巻取ディスク5に固着するをもって、外環1の内周
に沿って掛け渡される。尚、紐材2は断面矩形なベルト
状に作製しても良い。
【0017】締付け操作部3は、外環1の内周に沿って
設けた複数の紐材挿通孔4a,4a…に挿通掛け渡される紐
材2で囲まれる部分に収まる程度の大きさに形成した底
部に基板32を備えるハウジング33内の隔壁33a で仕切ら
れた一方に巻取ディスク5を配備すると共に、他方には
一方向への回転が自在で他方向への回転を解除可能に規
制される回転体35を配備せしめてその上面開口には操作
蓋34を回転自在に装着する。そして、前記回転体35の回
転中心には六角孔35a を設け、この六角孔35aに回転方
向に係合連結自在で軸方向にスライド自在とする軸体36
を貫通状に挿着せしめてその一端部をハウジング33の隔
壁33a 中心に開穿した通孔 33a’を遊挿させて前記巻取
ディスク5側に向けて突出させると共に、前記隔壁33a
と巻取ディスク5との間には遊星ギヤ機構6を配備し
て、前記回転体35の回転を軸体36、この軸体36の後述す
るギヤ部36b に噛合連繋する遊星ギヤ機構6を介して巻
取ディスク5に一体的に伝える構成としてある。
【0018】ハウジング33は、上面を開口させた有底筒
状に形成され、その底部裏面に略同じ大きさの円板状に
形成された基板32を固着備え、内部には上室33b と下室
33cとに仕切る隔壁33a を一体に設け、上室33b に回転
体35を、下室33c には巻取ディスク5を夫々配備して、
上面開口を回転自在に装着した操作蓋34に閉鎖してな
る。そして、底部に備えた基板32の外周には図1に示し
たように、隣り合わせる連結部1aの間に位置する様に、
紐材2が挿通可能な溝からなる紐挿通路32a が形成され
ている。又、基板32の外周一部には外環1における任意
の(図1において上側の)の連結部32a に係着吊持させ
るフック31が延設備えられている。更に、上室33b の内
周には回転体35外周に対して適宜角度で傾斜するテーパ
ー面37a と、同外周に対して直交する係止受面37b とか
らなる係合受片37が等間隔毎に複数突設されており、下
室33c の内周には遊星ギヤ機構6の後述するギヤ溝61が
形成されている。
【0019】巻取ディスク5は、適宜の厚さでハウジン
グ33の下室33c 内に回転自在に収まる程度の円板状に形
成され、その外周端面に紐材2を巻き取る凹溝51を周方
向全長に亘って形成する。尚、本実施例では、紐材2が
凹溝51内できちんと重なりながら巻き取られるようにす
るため、紐材2を帯状に形成すると共に、凹溝51をその
紐材2より若干大きな幅で、且つ適宜深さに凹設してい
る。そして、その回転中心には上記軸体36の後述する受
皿部36a を緩嵌する開孔 33a’を設けると共に、その開
孔 33a’を中心とする上面には上記遊星ギヤ機構6の後
述する複数の外ギヤ6bを軸着配設するボス53を突設して
ある。
【0020】回転体35は、適宜の厚さでハウジング33の
上室33b 内に回転自在に収まる程度で尚且つ上室33b 内
周径よりも一回り小さめの円板状に形成され、その外周
適宜箇所には凹窪部35c を設け、その凹窪部35c 内に上
室33b 内周の前記係合受片37に係合する係合片38を備え
た係止駒39を出没自在に嵌装し、且つこの係止駒39を弾
性材39a により係合受片37方向へ付勢する(図3参
照)。而して、回転体35はその外周の弾性材39a に付勢
保持されている係合片38の上室33b 内周の係合受片37に
対する係脱自在な係合により、一方向に即ち巻取ディス
ク5の紐巻取方向(図3において時計回り)への回転が
自在となり、そして他方向即ち巻き取った紐材2を繰り
出す巻取ディスク5の紐繰出し方向(同図において反時
計回り)へり回転が規制されるものである。又、図3に
示したように回転体35と係合受片38には係合凹部35b が
夫々設けられており、この両係合凹部35b に操作蓋34の
下面に夫々垂設されている係合杆34aを挿入係合せしめ
ることで、操作蓋34の回転操作を回転体35に一体に伝え
て同回転体35を回転させる様になっている。
【0021】軸体36は、その軸方向途中部位に回転体35
中心の六角孔35a に対して回転方向に係合連結自在でそ
の軸方向にスライド自在に貫通係合する六角係止部36c
が形成されており、回転体35と一体に回転、そして独自
に回転体35を貫通する軸方向にスライドするようになっ
ている。軸体36の下端には巻取ディスク5中心の開孔52
に緩嵌する受皿部36a を設け、その受皿部36a の外周縁
に沿ってギヤ部36b を起設すると共に、その上端には受
座36d を嵌着備え、その受座36d と回転板35の間にばね
36e を装填することで、回転体35の六角孔35a から突出
するその突出方向に常時付勢され、これにより遊星ギヤ
機構6の内ギヤ6aとギヤ部36b とが常時噛合連繋せしめ
て、回転体35からの回転を内ギヤ6aに伝える様になって
いる。そ して、その噛合連繋状態は操作蓋34の中心に設
けた開孔34b の直下に位置する軸体36上端を同開孔34b
を覆う樹脂カバー34d の外側からばね36e のばね力に抗
して図5に示す真上から矢印方向に押して軸体34をスラ
イドさせるプッシュ操作を行うことで、解除されて内ギ
ヤ6aはフリー回転し得る状態となる。
【0022】遊星ギヤ機構6は、外周縁に沿ってギヤ部
36b を設けた受皿部36a を有する軸体36の下端側に、同
受皿部36a のギヤ部36b が係脱自在に噛合する位置関係
で回転摺動自在に内ギヤ6aを配備すると共に、ハウジン
グ33の下室33c 内周に形成したギヤ溝61と前記内ギヤ6a
との間には巻取ディスク33上面の各ボス53に回動自在に
軸着せしめて同ディスク33の回転方向に等間隔毎に外ギ
ヤ6bを配備せしめて、回転体35から軸体36に伝えられる
回転を同軸体36のギヤ部36b に噛合連繋する内ギヤ6a、
この内ギヤ6aに噛合連繋する夫々の外ギヤ6bを介して巻
取ディスク5に伝えて、操作蓋34の回転操作に伴い巻取
ディスク5が回転体35と一体に回転するように構成して
なる(図4参照)。
【0023】以下、本考案の締付け装置Aの使用方法を
説明する。まず、タイヤC周面にネット本体b1を巻回
し、その突き合わせ端部b12,b12 同士を連結フックb3で
連結する。この時、図示しないが、ネット本体b1の内側
縁に締付け用の環状ロープを掛け渡す。次に、そのネッ
ト本体b1の外側縁b11 に沿って、予め紐材2及び締付け
操作部3を装備せしめた伸縮性を有する外環1を掛け渡
す。この時、紐材2は弛緩状となし、よって、外環1に
は僅かな復元力(伸縮力)のみしか働かない事から、年
配者や女性等でも容易に行える。
【0024】外環1をネット本体b1の外側縁b11 に沿っ
て掛け渡して装置Aを取付けた状態(図1の状態)か
ら、締付け操作部3の操作蓋34を、時計回り方向へ回転
操作すれば、回転板35,軸体36,同軸体36のギヤ部36b
にばね36e のばね力により噛合連繋する内ギヤ6a夫々が
一体に回転し、そして外ギヤ6bが一体に回転する事で巻
取ディスク5が同方向へ回転する。巻取ディスク5が回
転すれば、該ディスク5に両端部2a,2aを固着せる紐材
2が凹溝51内に巻き取られて徐々に緊張し、これにより
外環1はタイヤC中心方向へ引張られ、外環1には収縮
性による強い復元力(締付け力)が働いて滑止め具Bを
タイヤC周面に強固に密着させて取り付ける事ができる
(図7参照)。
【0025】尚、この時、紐材2を各挿通孔4a,4a…及
び各挿通路32a ,32a …に順次挿通させて掛け渡したこ
とにより、紐材2の緊張による外環1の締付けが、外環
1周方向に亙ってほぼ均一に行われ、滑止め具Bをその
全長に亙って均一にタイヤC周面へ密着するものであ
る。
【0026】紐材2を巻き取り緊張せしめた状態(図7
の状態)で操作蓋34を回転操作する手を離しても、係合
片38の係止面38b が係合受片37の係止受面37b に当接・
係合するをもって、巻取ディスク5の反時計方向への回
転が規制され、巻き取った紐材2の戻りを阻止して、紐
材2の緊張状態、即ち、外環1をタイヤC中心方向へ引
張り滑止め具BをタイヤC周面に密着させるその取り付
け状態を維持し、よって、滑止め具Bの取り付け状態を
確実ならしめる。
【0027】そして、滑止め具が不要となり取り外す場
合には操作蓋34中心の樹脂カバー34d で覆われている開
孔34b を介してその真下に位置する軸体36の上端をばね
36eに抗して図5に示す矢印方向に押し込んで軸体36を
軸方向にスライドさせると言ったワンタッチ操作(プッ
シュ操作)を行うことで、遊星ギヤ機構6の内ギヤ6aに
対する軸体36のギヤ部36b の連繋噛合状態が自動的に解
除される。それにより、内ギヤ6aはフリー回転し得る状
態となる。即ち、同内ギヤ6a,外ギヤ6bを介して噛合連
繋する巻取ディスク5はいずれの回転方向に対してもフ
リーとなることから、巻取ディスク5は外環1の復元性
により巻取れている紐材2が引張られるをもって紐材2
が引張られる方向に回転し、紐材2は弛緩される。よっ
て、外環1のタイヤC中心方向への引張り力は解除され
てネット本体b1の外周縁b11 から取り外される状態とな
り、ネット本体b1をタイヤC周面から簡単に取り外すこ
とができる状態となる(図1の状態)。
【0028】従って、本考案の締付け装置Aによれば、
タイヤC周面に巻回したネット本体b1をその周面に強固
に密着させる取り付け作業においては勿論、不要になっ
たときの取り外しにおいても軸体36の上端をばね36e に
抗して押して軸体36を軸方向にスライドさせると言った
ワンタッチ操作で巻取ディスク5に巻き取られている紐
材2が外環1の復元性により引張られて巻取ディスク5
から自動的に繰り出されるをもって紐材2は弛緩される
ことから、取り外しにおいても従来品よりも簡単に行う
事ができ、従来品に比べて着脱性を更に向上させること
ができる。
【0029】尚、操作蓋34の回転操作は上述の如く手で
行うようにしても良いが、図6に示すように、操作蓋34
に取付孔34c を凹設し、その取付孔34c に係合するボス
71を備えた回転操作具7を着脱自在に取り付けて回転操
作するようにしたり、また図示しないが、操作蓋34上面
に折畳み収納可能な操作杆を設けて操作するようにして
もよい。
【0030】図8においては、上述の実施例の締付け操
作部3を、フック31を介さずに装備した例を示す。即
ち、この実施例の締付け操作部3’は、基板32をタイヤ
C中心部(ホイールの中心部)に取付け可能な構成、例
えば、ホイール中心の軸孔に挿嵌するスリーブを基板32
裏面側に突設するなどして、締付け操作部3’をタイヤ
Cに直接固定するようにしている。また、そのような固
定手段を用いずに締付け操作部3’を浮かせた状態で装
備し、操作蓋34を回転操作する際のみ基板32を手で押さ
えて、締付け操作部3’の共回りを防ぐようにしても良
い。
【0031】さらに、外環1に設ける連結部1aにはその
全てに左,右の掛止フック4,4を係着すると共に、基
板32外周には、新たに設けた掛止フック(図面では、上
側の連結部1aに取付けた掛止フック)4,4に隣接する
紐材挿通路32a を形成する。
【0032】紐材2は、これら各挿通孔4aと、各紐材挿
通路32a の全てに順次挿通し、且つ、その両端部2a,2a
を巻取ディスク5に固着するをもって、外環1周方向の
ほぼ全長に沿って掛け渡される。これにより、紐材2の
緊張による外環1の締付けが、外環1周方向に亙ってよ
り均一に行われ、滑止め具Bをその全長に亙って均一に
タイヤC周面へ密着させる点で有用である。
【0033】尚、締付け操作部3’の内部や、上記以外
の部分の構成並びに作用については、前述の実施例にお
けるものと同一であることから、同じ構成部分に同じ符
号を用いることでその構成説明は省略する。
【0034】図9及び10は上述せる実施例の一部変形例
を示し、詳しくは、外環1に設ける連結部1aの横杆12’
を幅広・厚肉とすると共に、その横杆12’には長手方向
に沿って挿通孔4a’を設けている。紐材2は、各挿通孔
4a’及び各挿通路32a に挿通して前述の実施例と同様に
掛け渡され、且つその両端部を巻取ディスク5に固着す
るをもって、上記同様、巻取ディスク5の回転で緊張
し、外環1をタイヤC中心方向へ引張って、滑止め具B
をタイヤC周面に密着させる。尚、この場合、挿通孔4
a’は図10に示すように、紐材2が円滑に摺動し得る断
面形状とする。
【0035】この実施例においても、紐材2を各挿通孔
4a’及び各挿通路32a に順次挿通させて掛け渡すことに
より、滑止め具Bをその全長に亙って均一にタイヤC周
面へ密着させることができるようになる。
【0036】またこの実施例では、挿通孔4a’がゴム孔
となるので紐材2の円滑な摺動が阻害される虞れがある
が、これを防止するために挿通孔4a’内に金属製又は樹
脂製のパイプ8を嵌挿着している。また、前述の実施例
における挿通孔4a内に樹脂製のリング等を嵌挿着して、
紐材2のより円滑な摺動を図ることも可能である。尚、
上記以外の部分については前述の実施例と同様の構成で
あることから、同じ構成部分に同じ符号を用いることで
その構成説明は省略する。
【0037】この実施例においては、挿通孔4a’が外環
1に一体に成形されるので、挿通孔形成のための専用部
品(例えば、掛止リング等)を用いる必要がなくなり、
その分だけ部品点数が少なくなって、締付け装置Aの作
製に掛かる手間及びコストを低減できる効果がある。
【0038】尚、外環1に設ける連結部1aは上述の各実
施例に記載した構成に限定されず、例えば図示しない
が、外環の内周縁から中心方向へ向けて延出する左,右
の枝杆の先端部同士を接合せしめた逆三角形状に形成
し、その接合部分(三角形の頂点部分)から外環中心方
向へ延出する凸片に挿通孔を開設して構成することも可
能である。さらに、連結部1aを設けずに、外環1に直接
掛止フック4,4…を係着し、各掛止フック4の挿通孔
4aに紐材2を順次挿通させることも可能である。
【0039】
【考案の効果】本考案のタイヤ用滑止め具の締付け装置
は叙上の如く構成してなることから、下記の作用効果を
奏する。.タイヤ周面に巻回した滑止め具を同周面に密着させ
て取り付ける場合は滑止め具の外側縁に沿って外環を掛
け渡し後、締付け操作部の回転体を回転させて外環の各
紐材挿通孔と、締付け操作部の基板外周の各紐材挿通路
とに渡り順次挿通せしめられて弛緩状態にある紐材をそ
の両端部を固着せる巻取ディスクに巻き取り、該紐材を
徐々に緊張せしめて外環をタイヤ中心方向へ引張ること
で、外環には収縮性による強い復元力(締付け力)が働
いて滑止め具の外周縁をタイヤ中心方向へ引張り同滑止
め具をタイヤ周面に強固に密着させる事ができることか
ら、年配者や女性等であっても簡単に取り付けことがで
きる。 .そして、滑止め具が不要となり取り外す場合には軸
体をバネに抗して押して軸方向にスライドさせて同軸体
のギヤ部の遊星ギヤ機構の内ギヤに対する噛合状態を解
除することで、巻取ディスクはいずれの回転方向に対し
てもフリーとなり、それにより、巻取ディスクは外環の
復元性により巻取れている紐材が引張られるをもって紐
材が引張られる方向に回転し、紐材は徐々に弛緩されて
外環のタイヤ中心方向への引張り力は解除されることか
ら、滑止め具をタイヤ周面から簡単 に取り外すことがで
きる。
【0040】従って、本考案の締付け装置によれば、タ
イヤ周面に巻回した滑止め具の締付け取り付けは勿論、
取り外しにおいても回転体と巻取ディスクとを遊星ギヤ
機構及び下端に設けたギヤ部を介して連繋する軸体を、
ばねに抗して軸方向に押し込むと言ったワンタッチ操作
で紐材の緊張を弛緩せしめて滑止め具の外側縁から外環
を簡単に取り外し得る状態になる。よって、タイヤ周面
から滑止め具を取り外すその取り外しにおいても従来品
よりも簡単に行えることから、着脱性を大幅に改善せし
めて従来品に比べて取扱性をより一層向上せしめた実用
価値の高い締付け装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の一実施例を示す正面図で、タイヤ
への装着状態を表す。
【図2】締付け操作部を拡大して示す縦断側面図。
【図3】図2の(Y)−(Y)線に沿う断面図。
【図4】図2の(Z)−(Z)線に沿う断面図。
【図5】紐材を緩める際の作動を表す締付け操作部の要
部拡大断面図。
【図6】締付け操作部の拡大斜視図。
【図7】締付け状態を表す正面図。
【図8】本考案装置の他例を表す正面図。
【図9】本考案装置の他例を表す正面図。
【図10】図9における連結部横杆の拡大断面図。
【図11】従来品の正面図で、使用状態を表す。
【符号の説明】
A:締付け装置 1:外環 2:紐材 3,3’:締付け操作
部 4a,4a’:紐材挿通孔 5:巻取
ディスク6:遊星ギヤ機構 6a:内ギヤ 6b:外ギヤ 32:基板 32a :紐材挿通路 33:ハウジン
グ 33a :隔壁 35:回転体 35a :六角孔(角孔) 36:軸体 36a :受皿部 36b :ギヤ部 36c :係止部 36d :受座 36e :ばね B:滑止め具 C:タイヤ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ周面に巻回した滑止め具の外側縁
    に沿って伸縮性を有する外環を掛け渡すと共に、前記外
    環の内側に、該外環内周に沿って掛け渡す締付用紐材
    と、該紐材を弛緩,緊張せしめる締付け操作部を装備し
    てなり、前記締付け操作部は締付用紐材で囲まれる部分
    と同程度の大きさに形成され、底部に基板を備えるハウ
    ジング内の隔壁で仕切られた一方に巻取ディスクを配備
    すると共に、他方には一方向への回転が自在で他方向へ
    の回転を解除可能に規制される回転体を配備し、前記回
    転体の回転中心には回転方向に係合連結自在で軸方向に
    スライド自在とする軸体を貫通状に挿着せしめてその一
    端部をハウジングの隔壁中心に開穿した通孔を遊挿させ
    て前記巻取ディスク側に向けて突出させ、且つ前記隔壁
    と巻取ディスクとの間には軸体に回転摺動自在に軸着す
    る内ギヤと、ハウジングの内周に形成したギヤ溝と、巻
    取ディスクに突設したボスに回動自在に軸着されて前記
    内ギヤとギヤ溝とを噛合連繋する複数の外ギヤとからな
    る遊星ギア機構を配備し、更に前記内ギヤから突出する
    軸体の一端部には巻取ディスクの回転中心に開穿した開
    孔に緩嵌する受皿部を設けると共に同受皿部の外周縁に
    は前記内ギヤに対して係脱自在に噛合するギヤ部を起設
    し、回転体から突出する同軸体の他端部側には受座を嵌
    着すると共に該受座には軸体をその突出方向に付勢する
    バネを装填して前記受皿部のギヤ部を内ギヤに噛合する
    構成としてなり、上記外環の内周に沿って設けた複数の
    紐材挿通孔と、基板の外周に設けた複数の紐材挿通路と
    に渡り順次挿通せしめた紐材の両端部を上記巻取ディス
    クに固着せしめ、該巻取ディスクを回転体の回転操作で
    回転せしめて紐材を同ディスクの外周に巻き取り緊張せ
    しめて外環をタイヤ中心方向へ引張ることを特徴とする
    タイヤ用滑止め具の締付け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6025506U (ja) * 1983-07-29 1985-02-21 清 武富 タイヤチェ−ンの緊締装置
JPH0635690Y2 (ja) * 1988-01-18 1994-09-21 オカモト株式会社 タイヤ用滑り止め具の締付装置

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