JPH0736173Y2 - 試料固定装置 - Google Patents

試料固定装置

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JPH0736173Y2
JPH0736173Y2 JP11480789U JP11480789U JPH0736173Y2 JP H0736173 Y2 JPH0736173 Y2 JP H0736173Y2 JP 11480789 U JP11480789 U JP 11480789U JP 11480789 U JP11480789 U JP 11480789U JP H0736173 Y2 JPH0736173 Y2 JP H0736173Y2
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功 杉浦
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、中央に貫通孔を有する試料、例えばVTR等の
磁気ヘッド支持用のシリンダを、磁気ヘッド位置調整装
置に固定する装置に関する。
[従来の技術] VTR等の磁気ヘッドはシリンダに取り付けて用いられ
る。この場合、磁気ヘッドの取り付けには極めて高い精
度が要求される。そのため、シリンダを定位置に固定
し、磁気ヘッドの取り付け位置をテレビカメラで測定し
ながら取り付け位置の微調整を行っている。
従来、上の作業を行うに当たり、シリンダを位置調整装
置に固定する手段として、第2図に示す固定装置が用い
られている。
第2図において、Sは試料としてのシリンダで、このシ
リンダSの中央には貫通孔が形成されている。また、シ
リンダSの上面外周の複数箇所には、磁気ヘッドHが位
置調整可能に取り付けられている。
一方、このシリンダSを固定する装置は、受台1と、キ
ャップ状の固定部材2と、固定ネジ3とから構成されて
いる。受台1の上面中央には支軸4が形成され、その周
囲には環状にシリンダSの載置面5が形成されている。
そして、シリンダSを固定するには、まずこの支軸4に
シリンダSの貫通孔を嵌合させ、その状態で載置面5上
にシリンダSを載せる。ついで、固定ネジ3を支軸4の
中心に穿設したネジ孔6にねじ込むことにより、固定部
材2の円筒部下端でシリンダSを載置面5に押し付け、
それによりシリンダSを受台1に固定する。また、取り
外す場合は、固定ネジ3を緩めて、上記と逆の操作を行
う。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記したような従来のねじ込み式の固定装置
は、ねじ込み操作及びネジを緩める操作に手間と時間が
かかるため、位置調整作業の能率向上を阻害する一因と
なっていた。
本考案は、上記事情を考慮し、ワンタッチで試料の脱着
が可能な試料固定装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の試料固定装置は、中央に貫通孔を有する試料を
固定するものであって、 上面中央に上記試料の貫通孔と嵌合する円柱状の支
軸を有すると共に、該支軸の周囲に試料の載置面を有す
る受台と、 上記支軸の周囲に嵌装され下端で上記載置面上の試
料を載置面に対して押し付ける筒状の固定部材と、 この固定部材の上端側から挿入され、先端部が、上
記支軸の中心に穿設された内孔に挿入される押し込みロ
ッドと、 を備えている。
そして、上記支軸の軸方向中段には、周方向に等配した
位置に、支軸の半径方向に貫通した複数の小孔が形成さ
れ、これら各小孔には、それぞれ球体が支軸の半径方向
に移動自在に収容され、かつこれら球体はその移動位置
によらず少なくとも一部が支軸の内孔側または外周側に
突出している。
また、上記押し込みロッドの先端部には、該押し込みロ
ッドの先端部を上記支軸の内孔に挿入した際、内孔側に
突出している上記球体を斜面の作用で外周側に押し出す
テーパ部と、外周側に押し出した球体をその位置に押し
支える直胴部が形成されている。
さらに、上記固定部材の下部内周には、外周側に突出す
る上記球体に押された際、斜面の作用で上記固定部材を
下方に変位させるテーパ部が形成されている。
[作用] 上記装置により試料を受台に固定するには、まず受台の
支軸に試料の中央の貫通孔を嵌合させた状態で受台の載
置面に試料を載せる。ついで、固定部材を支軸に嵌装さ
せつつ、固定部材の下端を試料の上に載せる。このと
き、固定部材の下部に形成したテーパ部は、支軸の内孔
側に移動した球体を通過し、該球体の下側に位置する。
そして、この状態から、押し込みロッドの先端部を固定
部材の上端側から挿入し、同先端部を支軸の中心の内孔
に挿入する。挿入すると、押し込みロッドの先端のテー
パ部が、内孔側に突出した球体の一部に当たる。この状
態から、さらに押し込みロッドを強く挿入する。
そうすると、押し込みロッドのテーパ部の斜面の作用に
より、球体が支軸の小孔内で外方に押し移動され、支軸
の外周面から球体の一部が突出する。その動作により、
突出した球体の一部が固定部材の下部内周のテーパ部に
当たり、テーパ部の斜面の作用で固定部材が下方に変位
する。そして、固定部材のこの動きにより、試料が載置
面に強く押し付けられる。この後、球体は押し込みロッ
ドの直胴部により、その位置に押し支えられる。よっ
て、そのままの状態で試料が確実に固定される。
試料を取り外す場合は、押し込みロッドを支軸の内孔か
ら引き抜く。そうすると、球体を内側から押し支えてい
た力が解除され、球体は自由に内孔側に動けるようにな
る。したがって、この状態で固定部材を抜き、試料を取
り外すことができる。
以上のように、固定部材を支軸に嵌装して押し込みロッ
ドを押し込むという簡単な操作で試料を受台に確実に固
定することができる。また、押し込みロッドを引き抜く
という簡単な操作で試料を受台から取り外すことができ
る。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図を参照しながら説明す
る。
図において、Sはシリンダ、Hは磁気ヘッドを示し、こ
れらは従来のものと変わらない。
符号11で示すものは位置調整装置の中に組み込まれた受
台、12で示すものは受台11に対してシリンダSを固定す
る固定部材、13で示すものはその操作用部材としての押
し込みロッドであり、これらが実施例の固定装置を構成
している。
受台11は概略円柱状のものであり、その上面中央には円
柱状の支軸14が突設されている。この支軸14は、ちょう
どシリンダSの貫通孔が嵌合する大きさに精度良く形成
されている。また、支軸14の周囲の受台11上面には、シ
リンダSを載せるための環状の載置面15が精度良く形成
されている。
また、この支軸14の中心には上端面から内孔16が穿設さ
れ、さらに支軸14の高さ方向中段には、円周方向に等配
した3つの位置または4つの位置(それ以上でも勿論構
わない)に、支軸14の半径方向に貫通した小孔17が形成
されている。これら各小孔17には、それぞれ鋼球18が1
個ずつ支軸14の半径方向に移動自在に収容されている。
ここで、鋼球18と小孔17の隙間は、ほとんど鋼球18が上
下方向にガタつかない程度に僅かに設定されている。ま
た、これら鋼球18は、その移動位置によらず、少なくと
も一部が支軸14の内孔16側または外周側に突出してい
る。
なお、支軸14の内孔16の周面及び支軸14の外周面には、
それぞれ鋼球18の脱落を防止するための保持筒19、20が
嵌合されている。各保持筒19、20は、小孔17のある位置
に円形窓を有しており、各窓から鋼球18の一部が突出す
るようになっている。
また、固定部材12は、支軸14の周囲に被せられるもの
で、筒状部12Aとその上端の天板部12Bとを有している。
天板部12Bの中心には貫通孔21が明けられ、この貫通孔2
1に押し込みロッド13が挿通している。また、固定部材1
2の筒状部12Aの下端は、肉厚のスカート部として裾拡が
りに形成されており、その下端部には、波バネ22を内装
した樹脂製の環状の押当部材23が嵌合固定されている。
波バネ22は、周方向に波打ったリング状のもので、軸線
方向の圧縮力が作用した際に弾性反発力を発生する。
押当部材23は、直接シリンダSの上面に当たる部分であ
り、シリンダSに傷が付かないようにするためのもので
ある。この押当部材23は、波バネ22の作用で僅かに上下
方向に弾力的に変位することができる。図示のように、
この押当部材23と波バネ22は、シリンダSを受台11の載
置面15上に載せ、その上から支軸14に固定部材12を被せ
て押当部材23をシリンダS上に載せた状態のときに、支
軸14内の鋼球18より下側に位置するようになっている。
そして、この状態のときに、押当部材23の内周が支軸14
の外周にちょうど嵌合するように構成されている。
一方、押し込みロッド13は、固定部材12の天板部12Bの
貫通孔21に挿通されており、固定部材12に対して上下方
向に摺動できるようになっている。この押し込みロッド
13の固定部材12内に挿入された部分の先端(下端)に
は、先細りのテーパ部24が形成され、それに連なる上方
部分には直胴部25が形成されている。これらのテーパ部
24及び直胴部25は、支軸14の内孔16内に挿入される部分
であり、特に直胴部25は、内孔16の径より僅かに小さい
径に形成され、内孔16を摺動できるように構成されてい
る。
これらテーパ部24と直胴部25は次の働きをするものであ
る。すなわち、テーパ部24は、押し込みロッド13を支軸
14の内孔16に挿入した際、内孔16側に突出している鋼球
18を斜面の作用で外周側に押し出す。また、直胴部25
は、外周側に押し出した鋼球18をその位置に押し支え
る。
また、このような働きをする直胴部25の上端には鍔部26
が設けられ、鍔部26が支軸14の上端面に当たることで、
押し込みロッド13の挿入限が定まるようになっている。
また、図示のように、鍔部26が支軸14の上端面に当たる
まで押し込みロッド13を挿入した状態のとき、直胴部25
がちょうど鋼球18の位置に位置するよう、直胴部25と鋼
球18の位置関係が定められている。
さらに、押し込みロッド13の固定部材12外に突き出た上
端には取っ手27が取り付けられており、この部分を手で
たたいたり、つかんで引っ張ったりすることにより、押
し込みロッド13を上下に容易に移動させることができる
ようになっている。
また、固定部材12の下部内周にもテーパ部28が設けられ
ている。固定部材12の内周の上半部は支軸14より大きい
径に形成されており、下部に行くに従い径が小さくなっ
ている。そして、その径の変わる境界部分にテーパ部28
が形成されている。このテーパ部28は、下方に行く程小
径になるもので、上述のように押当部材23を載置面15上
のシリンダSに載せた状態のとき、ちょうど鋼球18の高
さと一致する位置に設けられている。そして、このテー
パ部28は、鋼球18が外方に押されて突出した際、鋼球18
に押されて斜面の作用で固定部材12を下方に変位させる
働きをする。
次に上記構成の固定装置の作用を説明する。
この装置により、試料であるシリンダSを受台11に固定
するには、まず受台11の支軸14にシリンダSの中央の貫
通孔を嵌合させ、その状態で受台11の載置面15上にシリ
ンダSを載せる。ついで、固定部材12を支軸14に嵌装さ
せつつ、固定部材12の下端の押当部材23をシリンダSの
上に載せる。この過程において、固定部材12の下部に形
成したテーパ部28は、支軸14の内孔16側に移動した鋼球
18を通過し、鋼球18の下側に位置する。
そして、この状態から、固定部材12の内部に挿入した押
し込みロッド13の先端部を、支軸14の中心の内孔16に挿
入する。挿入すると、押し込みロッド13の先端のテーパ
部24が、内孔16側に突出した鋼球18に当たる。この状態
から、押し込みロッド13の上端の取っ手27をたいて押し
込みロッド13をさらに奥深く挿入する。そうすると、押
し込みロッド13のテーパ部24の作用により、鋼球18が支
軸14の小孔17内で外方に押し移動され、支軸14の外周面
から鋼球18の一部が突出する。
そしてその動作により、突出した鋼球18の一部が固定部
材12の下部内周のテーパ部28に当たり、テーパ部28の斜
面の作用で固定部材12が下方に変位させられる。そし
て、固定部材12のこの動きにより、押当部材23がシリン
ダSに圧接し、シリンダSを載置面15に強く押し付け
る。この後、鋼球18は押し込みロッド13の直胴部25によ
り、その位置に押し支えられる。よって、そのままの状
態でシリンダSが確実に受台11上に固定される。したが
って、この状態で磁気ヘッドHの位置調整作業を行えば
よい。
また、作業終了後シリンダSを取り外す場合は、取っ手
27をつかんで押し込みロッド13を支軸14の内孔16から引
き抜く。そうすると、鋼球18を内側から押し支えていた
力が解除され、鋼球18は内孔16側へ自由に動けるように
なる。したがって、この状態で固定部材12を抜き、シリ
ンダSを取り外すことができる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の試料固定装置は、押し込
みロッドを押したり引いたりするだけで、簡単に試料の
脱着を行うことができる。したがって、試料の脱着に要
する手間や時間を減らすことができ、作業能率の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図は従来の
クランプ装置の縦断面図である。 S……シリンダ、11……受台、12……固定部材、13……
押し込みロッド、14……支軸、15……載置面、16……内
孔、17……小孔、18……鋼球(球体)、24……テーパ
部、25……テーパ部、28……直胴部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央に貫通孔を有する試料を固定する装置
    において、 上面中央に上記試料の貫通孔と嵌合する円柱状の支軸を
    有すると共に、該支軸の周囲に試料の載置面を有する受
    台と、 上記支軸の周囲に嵌装され、下端で上記載置面上の試料
    を載置面に対して押し付ける筒状の固定部材と、 この固定部材の上端側から挿入され、先端部が、上記支
    軸の中心に穿設された内孔に挿入される押し込みロッド
    と、 を備えており、 上記支軸の軸方向中段には、周方向に等配した位置に、
    支軸の半径方向に貫通した複数の小孔が形成され、 これら各小孔には、それぞれ球体が支軸の半径方向に移
    動自在に収容され、かつこれら球体はその移動位置によ
    らず少なくとも一部が支軸の内孔側または外周側に突出
    しており、 また、上記押し込みロッドの先端部には、該押し込みロ
    ッドの先端部を上記支軸の内孔に挿入した際、内孔側に
    突出している上記球体を斜面の作用で外周側に押し出す
    テーパ部と、外周側に押し出した球体をその位置に押し
    支える直胴部が形成され、 さらに、上記固定部材の下部内周には、外周側に突出す
    る上記球体に押された際、斜面の作用で上記固定部材を
    下方に変位させるテーパ部が形成されている ことを特徴とする試料固定装置。
JP11480789U 1989-10-02 1989-10-02 試料固定装置 Expired - Fee Related JPH0736173Y2 (ja)

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