JPH0737268B2 - インナーシール材及びその製造方法 - Google Patents
インナーシール材及びその製造方法Info
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- JPH0737268B2 JPH0737268B2 JP62288655A JP28865587A JPH0737268B2 JP H0737268 B2 JPH0737268 B2 JP H0737268B2 JP 62288655 A JP62288655 A JP 62288655A JP 28865587 A JP28865587 A JP 28865587A JP H0737268 B2 JPH0737268 B2 JP H0737268B2
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- resin
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Description
本発明は、密封性、防湿性、シール層とリシール層との
間の剥離性等に対して優れた特性を有する容器口部密封
用のインナーシール材及びその製造方法に関するもので
ある。
間の剥離性等に対して優れた特性を有する容器口部密封
用のインナーシール材及びその製造方法に関するもので
ある。
例えばインスタントコーヒー粉末やクリーム粉末等が内
填されている容器の容器口部には、容器内の内填物を湿
気から保護するための容器口部密封用インナーシール材
が取り付けられている。 従来のインナーシール材は、例えば第3図において符号
1で示されるように、板紙2と、裏面にポリオレフィン
系樹脂の押し出しコート層3を介してグラシン紙4が積
層されているAl箔等の金属箔5とを、ワックスやポリオ
レフィン系樹脂による接着剤層6によって接着した積層
シートが利用されている。 かかる構成のインナーシール材は、第4図に示されるよ
うに、容器のキャップ7を回動して取り外すと、積層シ
ート中の接着剤層6が層中間で引きちぎられて、キャッ
プ7の内側に、板紙2を主体とするリシール層8が残
り、他方の金属箔5を主体とするシール層9が容器口部
10に残る。 そして、内填物の取り出しのためにシール層9が除去さ
れた後においても、リシール層8によるパッキングの作
用が果たされるようになっている。 なお、第3図〜第4図に示されるインナーシール材1に
おいて、符号11で表示される部分は、金属箔5の表面に
形成されている印刷用のアンカーコート層であり、ま
た、符号12で表示される部分は、アンカーコート層11面
に付されている印刷模様部分である。
填されている容器の容器口部には、容器内の内填物を湿
気から保護するための容器口部密封用インナーシール材
が取り付けられている。 従来のインナーシール材は、例えば第3図において符号
1で示されるように、板紙2と、裏面にポリオレフィン
系樹脂の押し出しコート層3を介してグラシン紙4が積
層されているAl箔等の金属箔5とを、ワックスやポリオ
レフィン系樹脂による接着剤層6によって接着した積層
シートが利用されている。 かかる構成のインナーシール材は、第4図に示されるよ
うに、容器のキャップ7を回動して取り外すと、積層シ
ート中の接着剤層6が層中間で引きちぎられて、キャッ
プ7の内側に、板紙2を主体とするリシール層8が残
り、他方の金属箔5を主体とするシール層9が容器口部
10に残る。 そして、内填物の取り出しのためにシール層9が除去さ
れた後においても、リシール層8によるパッキングの作
用が果たされるようになっている。 なお、第3図〜第4図に示されるインナーシール材1に
おいて、符号11で表示される部分は、金属箔5の表面に
形成されている印刷用のアンカーコート層であり、ま
た、符号12で表示される部分は、アンカーコート層11面
に付されている印刷模様部分である。
前述のインナーシール材1が装填されている容器では、
内填物の消費者によってキャップ7が取り外された後
に、容器口部10からシール層9が取り除かれ、内填物が
取り出される。 したがって、容器口部10にキャップ7を再度冠着したと
きには、容器口部10の防湿機能は、板紙2を主体とする
リシール層8によって果たされることになり、以降の防
湿機能が不十分になる。 また前述のインナーシール材1は、リシール層とシール
層との間の接着強度が高いため、このインナーシール材
をワンタッチ式のキャップによる容器に装填させたとき
には、開栓に要するキャップの回転角度によって加えら
れる強度が小さすぎるために、接着剤層6の破壊が十分
ではなく、リシール層8がシール層9と一体になったま
まで容器口部10に残るような不都合が発生することがあ
る。 なお、リシール層8がシール層9と一体になったままの
状態で、容器口部密封用インナーシール材が容器口部10
に残る欠点を解消するために、接着剤層6を接着力の弱
い接着剤で形成すると、キャップの裏側内周面の所定の
位置に容器口部密封用インナーシール材を装填する前
に、容器口部密封用インナーシール材におけるリシール
層さシール層との間の1部が分離したり、あるいは、こ
れらの両層が完全に分離したり、さらには皺が発生した
りする。 これに対して本第1の発明は、従来のインナーシール材
の欠点を解消するもので、防湿性及び密封性に優れ、か
つ、シール層とリシール層との間の接着・分離が好適な
インナーシール材を提供する。 また本第2の発明は、本第1の発明のインナーシール材
を、確実、かつ、容易に製造する方法を提供する。
内填物の消費者によってキャップ7が取り外された後
に、容器口部10からシール層9が取り除かれ、内填物が
取り出される。 したがって、容器口部10にキャップ7を再度冠着したと
きには、容器口部10の防湿機能は、板紙2を主体とする
リシール層8によって果たされることになり、以降の防
湿機能が不十分になる。 また前述のインナーシール材1は、リシール層とシール
層との間の接着強度が高いため、このインナーシール材
をワンタッチ式のキャップによる容器に装填させたとき
には、開栓に要するキャップの回転角度によって加えら
れる強度が小さすぎるために、接着剤層6の破壊が十分
ではなく、リシール層8がシール層9と一体になったま
まで容器口部10に残るような不都合が発生することがあ
る。 なお、リシール層8がシール層9と一体になったままの
状態で、容器口部密封用インナーシール材が容器口部10
に残る欠点を解消するために、接着剤層6を接着力の弱
い接着剤で形成すると、キャップの裏側内周面の所定の
位置に容器口部密封用インナーシール材を装填する前
に、容器口部密封用インナーシール材におけるリシール
層さシール層との間の1部が分離したり、あるいは、こ
れらの両層が完全に分離したり、さらには皺が発生した
りする。 これに対して本第1の発明は、従来のインナーシール材
の欠点を解消するもので、防湿性及び密封性に優れ、か
つ、シール層とリシール層との間の接着・分離が好適な
インナーシール材を提供する。 また本第2の発明は、本第1の発明のインナーシール材
を、確実、かつ、容易に製造する方法を提供する。
本第1の発明のインナーシール材は、キャップの取り外
し後においても、該キャップの内側に残るリシール層
と、キャップの取り外し後には、リシール層から分離し
て容器口部に接着したままになるシール層との積層構成
からなる。 本第1の発明のインナーシール材におけるリシール層
は、ポリエチレン樹脂の発泡シートからなる中芯の表,
裏両面がポリエチレン樹脂の押し出しコート層で被覆さ
れている積層発泡樹脂シート層と、該積層発泡樹脂シー
ト層の片面にワックス層を介して積層されている板紙
と、該積層発泡樹脂シート層のもう一方の片面に積層さ
れているポリエチレン樹脂層とからなる。 またシール層は、金属箔と、該金属箔の片面に積層され
ている離形性層と、該金属箔のもう一方の片面に、ポリ
エチレン樹脂の押し出しコート層を介して積層されてい
るグラシン紙とからなる。 そして、リシール層とシール層とは、リシール層におけ
る積層発泡樹脂シート層のもう一方の片面に積層されて
いるポリエチレン樹脂層面と、シール層における離形性
層面との感に部分的に介在している部分接着剤層によっ
て接着,積層されており、しかも、前記離形性層は、リ
シール層における積層発泡樹脂シート層のもう一方の片
面に積層されているポリエチレン樹脂層に対して親和性
を有さない透明な樹脂によって形成されてお、また、前
記部分接着剤層はリシール層における積層発泡樹脂シー
ト層のもう一方の片面に積層されているポリエチレン樹
脂層に対して親和性を有する樹脂によって形成されてい
る。 本第2の発明のインナーシール材の製造方法は、ポリエ
チレン樹脂の発泡シートの表,裏両面にポリエチレン樹
脂の押し出しコート層を形成することによって、ポリエ
チレン樹脂の発泡シートからなる中芯の表,裏両面がポ
リエチレン樹脂の押し出しコート層で被覆されている積
層発泡樹脂シート層を得る第1工程と、 グラシン紙と金属箔とを、両者の間にポリエチレン系樹
脂の押し出し樹脂層を介して積層し、得られた積層シー
トの金属箔面に、後工程で形成するポリエチレンの押し
出し樹脂層に対して親和性を有さない透明な樹脂による
離形性層を形成し、次いで、該離形性層面に、同じく後
工程で形成するポリエチレンの押し出し樹脂層に対して
親和性を有する樹脂による部分接着剤層を形成すること
によって、離形性層面に部分接着剤層を有するシール層
を得る第2工程と、 前記積層発泡樹脂シート層と、離形性層面に部分接着剤
層を有するシール層における離形性層面とを、両者の間
にポリエチレンの押し出し樹脂層を介在させつつ、接
着,積層することによって積層体を得る第3工程と、 該積層体における積層発泡樹脂シート層面に、ワックス
層を介して板紙を接着する第4工程とからなる。 次ぎに、本第1の発明のインナーシール材、及び本第2
の発明のインナーシール材の製造方法の具体的な構成
を、図面を参照して説明する。 第1図は、本第1の発明のインナーシール材の1例を示
す部分断面図である。 第1図において、容器口部密封用のインナーシール材31
のリシール層39はポリエチレン樹脂の発泡シート32から
なる中芯の表,裏両面がポリエチレン樹脂の押し出しコ
ート層33,34で被覆されている積層発泡樹脂シート層35
と、該積層発泡樹脂シート層35の片面にワックス層36を
介して積層されている板紙37と、該積層発泡樹脂シート
層35のもう一方の片面に積層されているポリエチレン樹
脂層38とによって形成されている。 また、シール層44は、金属箔40と、該金属箔40の片面に
積層されている離形性層41と、該金属箔40のもう一方の
片面に、ポリエチレン樹脂の押し出しコート層42を介し
て積層されているグラシン紙43とによって形成されてい
る。 そしてインナーシール材31は、前記リシール層39におけ
るポリエチレン樹脂層38面と、シール層44における離形
性層41面との間に部分的に介在している部分接着剤層45
によって接着,積層されたものからなる。 なお、シール層44における離形性層41は、リシール層39
におけるポリエチレン樹脂層38に対して親和性を有さな
い透明な樹脂によって形成されており、また、前記部分
接着剤層45は、リシール層39におけるポリエチレン樹脂
層38に対して親和性を有する樹脂によって形成されてい
る。 前記構成からなる本第1の発明のインナーシール材31に
おいて、離形性層41は、ポリエチレン樹脂層38に対して
親和性を有さない透明な樹脂、すなわち、ポリエチレン
樹脂層38に対して離形性を有する透明な樹脂、例えば、
ニトロセルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル
系樹脂、ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、あるいはこれらのう
ちの2種以上の混合樹脂、更には、前記樹脂の単体また
は混合樹脂にシリコーン樹脂を添加した混合樹脂等によ
って形成される。 特にシリコーン樹脂を添加した混合樹脂で離形性層41を
形成した場合には、離形性層41中のシリコーン樹脂によ
って離形性能が高まるため、リシール層とシール層の間
の剥離が極めて容易なインナーシール材になる。 また、部分接着剤層45は、例えば、容器口部に係合して
いるキャップの取り外しに要するキャップの回転角度が
小さいワンタッチ式キャップの場合にも、キャップの取
り外し操作によってリシール層39とシール層44とが容易
に分離する程度の接着強度を、リシール層39とシール44
層との間に具備させるものであり、リシール層39におけ
るポリエチレン樹脂層38に対して親和性を有し、かつ熱
接着性能をも有する樹脂、例えば、塩素化ポリプロピレ
ン,エチレン−酢酸ビニル共重合体あるいはこれらの混
合樹脂によって形成されている。 本第2の発明は、先の第1の発明のインナーシール材を
得る方法である。 本第2の発明のインナーシール材の製造方法の第1工程
は、ポリエチレン樹脂の発泡シート32の表,裏両面にポ
リプロピレン樹脂の押し出しコート層33,34を形成する
ことによって、ポリエチレン樹脂の発泡シートからなる
中芯の表,裏両面がポリエチレン樹脂の押し出しコート
層で被覆されている積層発泡樹脂シート層35を得る工程
からなる。 また、第2工程は、グラシン紙43と金属箔40とを、両者
の間にポリエチレン系樹脂の押し出し樹脂層42を介して
積層し、得られた積層シートの金属箔40面に、後工程で
形成するポリエチレンの押し出し樹脂層38に対して親和
性を有さない透明な樹脂による離形性層41を形成し、さ
らに、該離形性層41面に、同じく後工程で形成するポリ
エチレンの押し出し樹脂層38に対して親和性を有する樹
脂による部分接着剤層45を、例えば離形性層面の0.5〜1
5%、好ましくは1〜10%を占めるように形成すること
により、離形性層41面に部分接着剤層45を有するシール
層44を得る工程からなる。 なお、この工程において、グラシン紙に積層する金属箔
としては、金属箔の表面に予め印刷用のアンカーコート
層を介して印刷模様が付されている金属箔を使用し、こ
の金属箔の裏面にグラシン紙を貼着するか、あるいはグ
ラシン紙と金属箔とを、ポリエチレン樹脂の押し出し樹
脂層を介して積層し、これに離形性層を形成する前に、
金属箔に印刷用のアンカーコート層を介して印刷模様を
付す工程を付加することもできる。 引き続く第3工程は、第1工程で得られた積層発泡樹脂
シート35と、第2工程で得られた離形性層面に部分接着
剤層を有するシール層44における離形性層41面とを、両
者の間にポリエチレンの押し出し樹脂層38を介在させつ
つ、接着,積層することによって積層体を得る工程から
なる。 最終工程である第4工程は、第3工程によって得られた
積層体における積層発泡樹脂シート層35面に、ワックス
層36を介して板紙37を接着する工程からなる。
し後においても、該キャップの内側に残るリシール層
と、キャップの取り外し後には、リシール層から分離し
て容器口部に接着したままになるシール層との積層構成
からなる。 本第1の発明のインナーシール材におけるリシール層
は、ポリエチレン樹脂の発泡シートからなる中芯の表,
裏両面がポリエチレン樹脂の押し出しコート層で被覆さ
れている積層発泡樹脂シート層と、該積層発泡樹脂シー
ト層の片面にワックス層を介して積層されている板紙
と、該積層発泡樹脂シート層のもう一方の片面に積層さ
れているポリエチレン樹脂層とからなる。 またシール層は、金属箔と、該金属箔の片面に積層され
ている離形性層と、該金属箔のもう一方の片面に、ポリ
エチレン樹脂の押し出しコート層を介して積層されてい
るグラシン紙とからなる。 そして、リシール層とシール層とは、リシール層におけ
る積層発泡樹脂シート層のもう一方の片面に積層されて
いるポリエチレン樹脂層面と、シール層における離形性
層面との感に部分的に介在している部分接着剤層によっ
て接着,積層されており、しかも、前記離形性層は、リ
シール層における積層発泡樹脂シート層のもう一方の片
面に積層されているポリエチレン樹脂層に対して親和性
を有さない透明な樹脂によって形成されてお、また、前
記部分接着剤層はリシール層における積層発泡樹脂シー
ト層のもう一方の片面に積層されているポリエチレン樹
脂層に対して親和性を有する樹脂によって形成されてい
る。 本第2の発明のインナーシール材の製造方法は、ポリエ
チレン樹脂の発泡シートの表,裏両面にポリエチレン樹
脂の押し出しコート層を形成することによって、ポリエ
チレン樹脂の発泡シートからなる中芯の表,裏両面がポ
リエチレン樹脂の押し出しコート層で被覆されている積
層発泡樹脂シート層を得る第1工程と、 グラシン紙と金属箔とを、両者の間にポリエチレン系樹
脂の押し出し樹脂層を介して積層し、得られた積層シー
トの金属箔面に、後工程で形成するポリエチレンの押し
出し樹脂層に対して親和性を有さない透明な樹脂による
離形性層を形成し、次いで、該離形性層面に、同じく後
工程で形成するポリエチレンの押し出し樹脂層に対して
親和性を有する樹脂による部分接着剤層を形成すること
によって、離形性層面に部分接着剤層を有するシール層
を得る第2工程と、 前記積層発泡樹脂シート層と、離形性層面に部分接着剤
層を有するシール層における離形性層面とを、両者の間
にポリエチレンの押し出し樹脂層を介在させつつ、接
着,積層することによって積層体を得る第3工程と、 該積層体における積層発泡樹脂シート層面に、ワックス
層を介して板紙を接着する第4工程とからなる。 次ぎに、本第1の発明のインナーシール材、及び本第2
の発明のインナーシール材の製造方法の具体的な構成
を、図面を参照して説明する。 第1図は、本第1の発明のインナーシール材の1例を示
す部分断面図である。 第1図において、容器口部密封用のインナーシール材31
のリシール層39はポリエチレン樹脂の発泡シート32から
なる中芯の表,裏両面がポリエチレン樹脂の押し出しコ
ート層33,34で被覆されている積層発泡樹脂シート層35
と、該積層発泡樹脂シート層35の片面にワックス層36を
介して積層されている板紙37と、該積層発泡樹脂シート
層35のもう一方の片面に積層されているポリエチレン樹
脂層38とによって形成されている。 また、シール層44は、金属箔40と、該金属箔40の片面に
積層されている離形性層41と、該金属箔40のもう一方の
片面に、ポリエチレン樹脂の押し出しコート層42を介し
て積層されているグラシン紙43とによって形成されてい
る。 そしてインナーシール材31は、前記リシール層39におけ
るポリエチレン樹脂層38面と、シール層44における離形
性層41面との間に部分的に介在している部分接着剤層45
によって接着,積層されたものからなる。 なお、シール層44における離形性層41は、リシール層39
におけるポリエチレン樹脂層38に対して親和性を有さな
い透明な樹脂によって形成されており、また、前記部分
接着剤層45は、リシール層39におけるポリエチレン樹脂
層38に対して親和性を有する樹脂によって形成されてい
る。 前記構成からなる本第1の発明のインナーシール材31に
おいて、離形性層41は、ポリエチレン樹脂層38に対して
親和性を有さない透明な樹脂、すなわち、ポリエチレン
樹脂層38に対して離形性を有する透明な樹脂、例えば、
ニトロセルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル
系樹脂、ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、あるいはこれらのう
ちの2種以上の混合樹脂、更には、前記樹脂の単体また
は混合樹脂にシリコーン樹脂を添加した混合樹脂等によ
って形成される。 特にシリコーン樹脂を添加した混合樹脂で離形性層41を
形成した場合には、離形性層41中のシリコーン樹脂によ
って離形性能が高まるため、リシール層とシール層の間
の剥離が極めて容易なインナーシール材になる。 また、部分接着剤層45は、例えば、容器口部に係合して
いるキャップの取り外しに要するキャップの回転角度が
小さいワンタッチ式キャップの場合にも、キャップの取
り外し操作によってリシール層39とシール層44とが容易
に分離する程度の接着強度を、リシール層39とシール44
層との間に具備させるものであり、リシール層39におけ
るポリエチレン樹脂層38に対して親和性を有し、かつ熱
接着性能をも有する樹脂、例えば、塩素化ポリプロピレ
ン,エチレン−酢酸ビニル共重合体あるいはこれらの混
合樹脂によって形成されている。 本第2の発明は、先の第1の発明のインナーシール材を
得る方法である。 本第2の発明のインナーシール材の製造方法の第1工程
は、ポリエチレン樹脂の発泡シート32の表,裏両面にポ
リプロピレン樹脂の押し出しコート層33,34を形成する
ことによって、ポリエチレン樹脂の発泡シートからなる
中芯の表,裏両面がポリエチレン樹脂の押し出しコート
層で被覆されている積層発泡樹脂シート層35を得る工程
からなる。 また、第2工程は、グラシン紙43と金属箔40とを、両者
の間にポリエチレン系樹脂の押し出し樹脂層42を介して
積層し、得られた積層シートの金属箔40面に、後工程で
形成するポリエチレンの押し出し樹脂層38に対して親和
性を有さない透明な樹脂による離形性層41を形成し、さ
らに、該離形性層41面に、同じく後工程で形成するポリ
エチレンの押し出し樹脂層38に対して親和性を有する樹
脂による部分接着剤層45を、例えば離形性層面の0.5〜1
5%、好ましくは1〜10%を占めるように形成すること
により、離形性層41面に部分接着剤層45を有するシール
層44を得る工程からなる。 なお、この工程において、グラシン紙に積層する金属箔
としては、金属箔の表面に予め印刷用のアンカーコート
層を介して印刷模様が付されている金属箔を使用し、こ
の金属箔の裏面にグラシン紙を貼着するか、あるいはグ
ラシン紙と金属箔とを、ポリエチレン樹脂の押し出し樹
脂層を介して積層し、これに離形性層を形成する前に、
金属箔に印刷用のアンカーコート層を介して印刷模様を
付す工程を付加することもできる。 引き続く第3工程は、第1工程で得られた積層発泡樹脂
シート35と、第2工程で得られた離形性層面に部分接着
剤層を有するシール層44における離形性層41面とを、両
者の間にポリエチレンの押し出し樹脂層38を介在させつ
つ、接着,積層することによって積層体を得る工程から
なる。 最終工程である第4工程は、第3工程によって得られた
積層体における積層発泡樹脂シート層35面に、ワックス
層36を介して板紙37を接着する工程からなる。
以下、本発明のインナーシール材及びその製造方法の具
体的な構成を実施例に基づいて説明する。 実施例1 厚さ0.75mmの発泡ポリエチレンシート(5倍発泡)の
表,裏両面に、それぞれの厚さが20μmのポリエチレン
樹脂の押し出しコート層を形成し、ポリエチレン樹脂の
発泡シートからなる中芯の表,裏両面がポリエチレン樹
脂の押し出しコート層で被覆されている積層発泡樹脂シ
ート層を得た。 次いで、30.5g/m2のグラシン紙の片面にグラビア印刷法
にて印刷を付し、この印刷面と厚さ10μmのAl箔とを、
ポリエチレン樹脂による押し出し樹脂層を介して貼り合
わせ、積層シートを得た。 得られた積層シートのAl箔面に、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体による印刷用アンカーコート層を形成し、続
いて、該印刷用アンカーコート層面に、ゴム系グラビア
インキによるグラビア印刷法により、絵柄模様の印刷を
付した後、この印刷面に、ポリアミド系樹脂とニトロセ
ルロース系樹脂とシリコーン樹脂とを樹脂成分とするコ
ーティング剤を塗布して離形性層を形成した。 さらに、離形性層面に対して、塩素化ポリプロピレンと
エチレン−酢酸ビニル共重合体とを樹脂成分とするコー
ティング剤によるグラビア印刷法にて、点径約0.4mmの
スポット群を、離形性層の全面積の約3%相当を占める
ようにして略均一に塗布し、部分接着剤層を形成し、離
形性層面に部分接着剤層を有するシール層を得た。 引き続いて、前述の積層発泡樹脂シートと、離形性層面
に部分接着剤層を有するシール層における離形性層面と
を、両者の間にポリエチレン樹脂の押し出し樹脂層を介
在させつつ貼着、積層した。 しかる後に、積層発泡樹脂シートの表面に、厚さ10μm
のワックス層を介して、540g/m2の板紙を接着、積層
し、本第1発明の1実施例品であるインナーシール材を
得た。 この実施例によるインナーシール材の20個について、該
インナーシール材のグラシン紙側が壜口部側を向くよう
にして、ワンタッチ式キャップの裏面内周面に係合させ
た後、キャップをガラス壜口部に嵌合させながら、容器
口部密封用インナーシール材のグラシン紙面を、壜口部
に対してポバール水溶液で接着した。 次いで、インナーシール材のシール層とリシール層との
間の剥離状態を、キャップをワンタッチ式で取り外す操
作によってテストした結果、いずれのインナーシール材
の場合も、シール層はガラス壜の口部に残り、リシール
層はワンタッチ式キャップの裏面内周面に係合したまま
シール層から完全に分離した。
体的な構成を実施例に基づいて説明する。 実施例1 厚さ0.75mmの発泡ポリエチレンシート(5倍発泡)の
表,裏両面に、それぞれの厚さが20μmのポリエチレン
樹脂の押し出しコート層を形成し、ポリエチレン樹脂の
発泡シートからなる中芯の表,裏両面がポリエチレン樹
脂の押し出しコート層で被覆されている積層発泡樹脂シ
ート層を得た。 次いで、30.5g/m2のグラシン紙の片面にグラビア印刷法
にて印刷を付し、この印刷面と厚さ10μmのAl箔とを、
ポリエチレン樹脂による押し出し樹脂層を介して貼り合
わせ、積層シートを得た。 得られた積層シートのAl箔面に、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体による印刷用アンカーコート層を形成し、続
いて、該印刷用アンカーコート層面に、ゴム系グラビア
インキによるグラビア印刷法により、絵柄模様の印刷を
付した後、この印刷面に、ポリアミド系樹脂とニトロセ
ルロース系樹脂とシリコーン樹脂とを樹脂成分とするコ
ーティング剤を塗布して離形性層を形成した。 さらに、離形性層面に対して、塩素化ポリプロピレンと
エチレン−酢酸ビニル共重合体とを樹脂成分とするコー
ティング剤によるグラビア印刷法にて、点径約0.4mmの
スポット群を、離形性層の全面積の約3%相当を占める
ようにして略均一に塗布し、部分接着剤層を形成し、離
形性層面に部分接着剤層を有するシール層を得た。 引き続いて、前述の積層発泡樹脂シートと、離形性層面
に部分接着剤層を有するシール層における離形性層面と
を、両者の間にポリエチレン樹脂の押し出し樹脂層を介
在させつつ貼着、積層した。 しかる後に、積層発泡樹脂シートの表面に、厚さ10μm
のワックス層を介して、540g/m2の板紙を接着、積層
し、本第1発明の1実施例品であるインナーシール材を
得た。 この実施例によるインナーシール材の20個について、該
インナーシール材のグラシン紙側が壜口部側を向くよう
にして、ワンタッチ式キャップの裏面内周面に係合させ
た後、キャップをガラス壜口部に嵌合させながら、容器
口部密封用インナーシール材のグラシン紙面を、壜口部
に対してポバール水溶液で接着した。 次いで、インナーシール材のシール層とリシール層との
間の剥離状態を、キャップをワンタッチ式で取り外す操
作によってテストした結果、いずれのインナーシール材
の場合も、シール層はガラス壜の口部に残り、リシール
層はワンタッチ式キャップの裏面内周面に係合したまま
シール層から完全に分離した。
本第1の発明のインナーシール材は、 ポリエチレン樹脂の発泡シートからなる中芯の表,裏両
面がポリエチレン樹脂の押し出しコート層で被覆されて
いる積層発泡樹脂シート層と、該積層発泡樹脂シート層
の片面にワックス層を介して積層されている板紙と、該
積層発泡樹脂シート層のもう一方の片面に積層されてい
るポリエチレン樹脂層とからなるリシール層と、 金属箔と、該金属箔の片面に積層されている離形性層
と、該金属箔のもう一方の片面に、ポリエチレン樹脂の
押し出しコート層を介して積層されているグラシン紙と
からなるシール層とが、 リシール層における積層発泡樹脂シート層のもう一方の
片面に積層されているポリエチレン樹脂層面とシール層
における離形性層面との間に部分的に介在している部分
接着剤層によって接着,積層されてた積層構成からな
り、 しかも、前記離形性層が、リシール層における積層発泡
樹脂シート層のもう一方の片面に積層されているポリエ
チレン樹脂層に対して親和性を有さない透明な樹脂によ
って形成されており、また、前記部分接着剤層がリシー
ル層における積層発泡樹脂シート層のもう一方の片面に
積層されているポリエチレン樹脂層に対して親和性を有
する樹脂によって形成されている。 かかる構成による本第1の発明のインナーシール材は、
例えばインスタントコーヒー粉末やクリーム粉末等が内
填されている容器の容器口部に、インナーシール材のグ
ラシン紙側が接するようにして、例えばポバール等の接
着剤で貼着され、容器口部を密封する。 容器口部に接着剤によって貼着されたインナーシール材
は、該インナーシール材の上,外方において、容器口部
に嵌着しているキャップを取り除くと、部分接着剤層が
表面に付着しているシール層と、残部のリシール層とに
分離し、シール層は容器口部に接着したまま残り、リシ
ール層はキャップ裏側内周面に装填された状態でキャッ
プと共に容器口部から分離する。 この作用を第2図をもって説明する。 第2図は、第1図に示した積層構成からなるインナーシ
ール材31を容器口部50に接着剤で貼着してある容器か
ら、キャップ51を取り外した状態を示している。 インナーシール材31は、離形性層41とポリエチレン樹脂
の押し出し樹脂層38とが、離形性層41の0.5〜15%を占
めるようにして形成されている部分接着剤層45により、
約2g/m2程度の極く弱小の接着強度で接着されており、
離形性層41及び部分接着剤層45と、ポリエチレン樹脂の
押し出し樹脂層38とは、簡単には分離しないまでも容易
に剥離するようになっている。 したがって、容器口部50に係合しているスクリュー式キ
ャップ、ツイスト式キャップ、ワンタッチ式キャップ等
のキャップ51を回動させて容器口部50から取り外すと、
インナーシール材31は、部分接着剤層45が付着している
シール層44と、リシール層39とに分離する。 次いで、消費者の手によってシール層44が剥され、容器
内の内填物の1部を消費した後には、リシール層39が容
器内の内填物を密封する作用を果たす。 しかして、本第1の発明のインナーシール材において
は、シール層中における金属箔がシール層の防湿機能を
備えさせる。 また、グラシン紙は、金属箔のみでは奏し得ない耐引き
裂き強度、耐突き刺し強度等の物理的強度を備えさせ、
かつインナーシール材を容器口部に接着させる際の水溶
性接着剤の乗りを良好にし、しかも、容器口部に接着し
たインナーシール材の接着剤層中の水分の蒸発を可能に
する作用を奏する。 なお、金属箔とグラシン紙との間のポリエチレン樹脂の
押し出しコート層は、接着剤層である。 リシール層におけるポリエチレン樹脂の発泡シートと板
紙とは、インナーシール材が容器口部を密閉するのに必
要とされる十分なクッション性、キャップの内周面にリ
シール層が装填、支持されるに十分な剛性を付与してい
る。 積層発泡樹脂シート層に積層されているポリエチレン樹
脂層は、リシール層とシール層との間の接着特性を確保
するものであり、また、リシール層に防湿機能を備えさ
せるものである。 以上の作用により、本第1の発明のインナーシール材
は、該インナーシール材におけるシール層とリシール層
との間の接着強度が強すぎることもなく、また弱すぎる
こともないため、インナーシール材をキャップの裏側内
周面に装填させる前に、シール層とリシール層との間が
分離してしまうようなことがなく、また、キャップを容
器口部から取り外す際の回転角度の小さいワンタッチ式
キャップの場合でも、キャップを容器口部から取り外す
際の回動によって、シール層とリシール層との間が、予
定された位置ですっきりと分離する。 したがって、本第1の発明のインナーシール材は、取り
扱い性が確実であり、しかも容器口部密封用のインナー
シール材としての本来の機能が良好に奏される。 また、本第1の発明のインナーシール材は、リシール層
中にポリエチレン樹脂の発泡シートと板紙とを有してい
るので、リシール層に十分なクッション性と剛性とが兼
備されている。 また、積層発泡樹脂シート層に積層されているポリエチ
レン樹脂層によって、リシール層に十分な防湿性が果た
されるので、内填物の取り出しのためにシール層が容器
口部から取り外された後でも、キャップを再度嵌合させ
ることにより、密封作用と防湿作用とがリシール層によ
って奏される。 さらに本第1の発明のインナーシール材は、ポリエチレ
ン樹脂の発泡シートからなる中芯の表,裏両面がポリエ
チレン樹脂の押し出しコート層で被覆されている積層発
泡樹脂シート層に対して、ワックス層を介して板紙が積
層されている、すなわち、ポリエチレン樹脂の押し出し
コート層からなる平滑面にワックス層が形成されている
ので、ワックス貼りによる接着安定性に優れた作用が奏
される。 また本第1の発明のインナーシール材は、ポリエチレン
樹脂の発泡シートからなる中芯の表,裏両面がポリエチ
レン樹脂の押し出しコート層で被覆されている積層発泡
樹脂シート層に対して、シール層面に接するポリエチレ
ン樹脂層を形成しているので、積層発泡樹脂シート層と
ポリエチレン樹脂層との間の接着安定性が優れている。 本第2の発明のインナーシール材の製造方法は、 ポリエチレン樹脂の発泡シートの表,裏両面にポリエチ
レン樹脂の押し出しコート層を形成することによって、
ポリエチレン樹脂の発泡シートからなる中芯の表,裏両
面がポリエチレン樹脂の押し出しコート層で被覆されて
いる積層発泡樹脂シート層を得る工程と、 グラシン紙と金属箔とを、両者の間にポリエチレン系樹
脂の押し出し樹脂層を介して積層し、得られた積層シー
トの金属箔面に、後工程で形成するポリエチレンの押し
出し樹脂層に対して親和性を有さない透明な樹脂による
離形性層を形成し、次いで、該離形性層面に、同じく後
工程で形成するポリエチレンの押し出し樹脂層に対して
親和性を有する樹脂による部分接着剤層を形成すること
によって、離形性層面に部分接着剤層を有するシール層
を得る工程と、 前記積層発泡樹脂シート層と、離形性層面に部分接着剤
層を有するシール層における離形性層面とを、両者の間
にポリエチレンの押し出し樹脂層を介在させつつ、接
着,積層することによって積層体を得る工程と、 該積層体における積層発泡樹脂シート層面に、ワックス
層を介して板紙を接着する工程とからなる。 これによって、前記した本第1の発明のインナーシール
材を、確実、かつ容易に製造することができる。
面がポリエチレン樹脂の押し出しコート層で被覆されて
いる積層発泡樹脂シート層と、該積層発泡樹脂シート層
の片面にワックス層を介して積層されている板紙と、該
積層発泡樹脂シート層のもう一方の片面に積層されてい
るポリエチレン樹脂層とからなるリシール層と、 金属箔と、該金属箔の片面に積層されている離形性層
と、該金属箔のもう一方の片面に、ポリエチレン樹脂の
押し出しコート層を介して積層されているグラシン紙と
からなるシール層とが、 リシール層における積層発泡樹脂シート層のもう一方の
片面に積層されているポリエチレン樹脂層面とシール層
における離形性層面との間に部分的に介在している部分
接着剤層によって接着,積層されてた積層構成からな
り、 しかも、前記離形性層が、リシール層における積層発泡
樹脂シート層のもう一方の片面に積層されているポリエ
チレン樹脂層に対して親和性を有さない透明な樹脂によ
って形成されており、また、前記部分接着剤層がリシー
ル層における積層発泡樹脂シート層のもう一方の片面に
積層されているポリエチレン樹脂層に対して親和性を有
する樹脂によって形成されている。 かかる構成による本第1の発明のインナーシール材は、
例えばインスタントコーヒー粉末やクリーム粉末等が内
填されている容器の容器口部に、インナーシール材のグ
ラシン紙側が接するようにして、例えばポバール等の接
着剤で貼着され、容器口部を密封する。 容器口部に接着剤によって貼着されたインナーシール材
は、該インナーシール材の上,外方において、容器口部
に嵌着しているキャップを取り除くと、部分接着剤層が
表面に付着しているシール層と、残部のリシール層とに
分離し、シール層は容器口部に接着したまま残り、リシ
ール層はキャップ裏側内周面に装填された状態でキャッ
プと共に容器口部から分離する。 この作用を第2図をもって説明する。 第2図は、第1図に示した積層構成からなるインナーシ
ール材31を容器口部50に接着剤で貼着してある容器か
ら、キャップ51を取り外した状態を示している。 インナーシール材31は、離形性層41とポリエチレン樹脂
の押し出し樹脂層38とが、離形性層41の0.5〜15%を占
めるようにして形成されている部分接着剤層45により、
約2g/m2程度の極く弱小の接着強度で接着されており、
離形性層41及び部分接着剤層45と、ポリエチレン樹脂の
押し出し樹脂層38とは、簡単には分離しないまでも容易
に剥離するようになっている。 したがって、容器口部50に係合しているスクリュー式キ
ャップ、ツイスト式キャップ、ワンタッチ式キャップ等
のキャップ51を回動させて容器口部50から取り外すと、
インナーシール材31は、部分接着剤層45が付着している
シール層44と、リシール層39とに分離する。 次いで、消費者の手によってシール層44が剥され、容器
内の内填物の1部を消費した後には、リシール層39が容
器内の内填物を密封する作用を果たす。 しかして、本第1の発明のインナーシール材において
は、シール層中における金属箔がシール層の防湿機能を
備えさせる。 また、グラシン紙は、金属箔のみでは奏し得ない耐引き
裂き強度、耐突き刺し強度等の物理的強度を備えさせ、
かつインナーシール材を容器口部に接着させる際の水溶
性接着剤の乗りを良好にし、しかも、容器口部に接着し
たインナーシール材の接着剤層中の水分の蒸発を可能に
する作用を奏する。 なお、金属箔とグラシン紙との間のポリエチレン樹脂の
押し出しコート層は、接着剤層である。 リシール層におけるポリエチレン樹脂の発泡シートと板
紙とは、インナーシール材が容器口部を密閉するのに必
要とされる十分なクッション性、キャップの内周面にリ
シール層が装填、支持されるに十分な剛性を付与してい
る。 積層発泡樹脂シート層に積層されているポリエチレン樹
脂層は、リシール層とシール層との間の接着特性を確保
するものであり、また、リシール層に防湿機能を備えさ
せるものである。 以上の作用により、本第1の発明のインナーシール材
は、該インナーシール材におけるシール層とリシール層
との間の接着強度が強すぎることもなく、また弱すぎる
こともないため、インナーシール材をキャップの裏側内
周面に装填させる前に、シール層とリシール層との間が
分離してしまうようなことがなく、また、キャップを容
器口部から取り外す際の回転角度の小さいワンタッチ式
キャップの場合でも、キャップを容器口部から取り外す
際の回動によって、シール層とリシール層との間が、予
定された位置ですっきりと分離する。 したがって、本第1の発明のインナーシール材は、取り
扱い性が確実であり、しかも容器口部密封用のインナー
シール材としての本来の機能が良好に奏される。 また、本第1の発明のインナーシール材は、リシール層
中にポリエチレン樹脂の発泡シートと板紙とを有してい
るので、リシール層に十分なクッション性と剛性とが兼
備されている。 また、積層発泡樹脂シート層に積層されているポリエチ
レン樹脂層によって、リシール層に十分な防湿性が果た
されるので、内填物の取り出しのためにシール層が容器
口部から取り外された後でも、キャップを再度嵌合させ
ることにより、密封作用と防湿作用とがリシール層によ
って奏される。 さらに本第1の発明のインナーシール材は、ポリエチレ
ン樹脂の発泡シートからなる中芯の表,裏両面がポリエ
チレン樹脂の押し出しコート層で被覆されている積層発
泡樹脂シート層に対して、ワックス層を介して板紙が積
層されている、すなわち、ポリエチレン樹脂の押し出し
コート層からなる平滑面にワックス層が形成されている
ので、ワックス貼りによる接着安定性に優れた作用が奏
される。 また本第1の発明のインナーシール材は、ポリエチレン
樹脂の発泡シートからなる中芯の表,裏両面がポリエチ
レン樹脂の押し出しコート層で被覆されている積層発泡
樹脂シート層に対して、シール層面に接するポリエチレ
ン樹脂層を形成しているので、積層発泡樹脂シート層と
ポリエチレン樹脂層との間の接着安定性が優れている。 本第2の発明のインナーシール材の製造方法は、 ポリエチレン樹脂の発泡シートの表,裏両面にポリエチ
レン樹脂の押し出しコート層を形成することによって、
ポリエチレン樹脂の発泡シートからなる中芯の表,裏両
面がポリエチレン樹脂の押し出しコート層で被覆されて
いる積層発泡樹脂シート層を得る工程と、 グラシン紙と金属箔とを、両者の間にポリエチレン系樹
脂の押し出し樹脂層を介して積層し、得られた積層シー
トの金属箔面に、後工程で形成するポリエチレンの押し
出し樹脂層に対して親和性を有さない透明な樹脂による
離形性層を形成し、次いで、該離形性層面に、同じく後
工程で形成するポリエチレンの押し出し樹脂層に対して
親和性を有する樹脂による部分接着剤層を形成すること
によって、離形性層面に部分接着剤層を有するシール層
を得る工程と、 前記積層発泡樹脂シート層と、離形性層面に部分接着剤
層を有するシール層における離形性層面とを、両者の間
にポリエチレンの押し出し樹脂層を介在させつつ、接
着,積層することによって積層体を得る工程と、 該積層体における積層発泡樹脂シート層面に、ワックス
層を介して板紙を接着する工程とからなる。 これによって、前記した本第1の発明のインナーシール
材を、確実、かつ容易に製造することができる。
第1図は、第1の発明のインナーシール材の1実施例品
の部分断面図、第2図は、第1図に示されるインナーシ
ール材を容器口部に接着した容器からキャップを取り外
した状態を説明する部分断面図、第3図は、従来のイン
ナーシール材の部分断面図、第4図は、第3図に示され
るインナーシール材を容器口部に接着した容器からキャ
ップを取り外した状態を説明する部分断面図である。 31……インナーシール材、32……ポリエチレン樹脂の発
泡シート、33,34……ポリエチレ樹脂の押し出しコート
層、35……積層発泡樹脂シート、36……ワックス層、37
……板紙、38……積層発泡樹脂シート層のもう一方の片
面に積層されているポリエチレン樹脂層、39……リシー
ル層、40……金属箔、41……離形性層、42……ポリエチ
レ樹脂の押し出しコート層、43……グラシン紙、44……
シール層、45……部分接着剤層。
の部分断面図、第2図は、第1図に示されるインナーシ
ール材を容器口部に接着した容器からキャップを取り外
した状態を説明する部分断面図、第3図は、従来のイン
ナーシール材の部分断面図、第4図は、第3図に示され
るインナーシール材を容器口部に接着した容器からキャ
ップを取り外した状態を説明する部分断面図である。 31……インナーシール材、32……ポリエチレン樹脂の発
泡シート、33,34……ポリエチレ樹脂の押し出しコート
層、35……積層発泡樹脂シート、36……ワックス層、37
……板紙、38……積層発泡樹脂シート層のもう一方の片
面に積層されているポリエチレン樹脂層、39……リシー
ル層、40……金属箔、41……離形性層、42……ポリエチ
レ樹脂の押し出しコート層、43……グラシン紙、44……
シール層、45……部分接着剤層。
Claims (3)
- 【請求項1】ポリエチレン樹脂の発泡シートからなる中
芯の表,裏両面がポリエチレン樹脂の押し出しコート層
で被覆されている積層発泡樹脂シート層と、該積層発泡
樹脂シート層の片面にワックス層を介して積層されてい
る板紙と、該積層発泡樹脂シート層のもう一方の片面に
積層されているポリエチレン樹脂層とからなるリシール
層と、 金属箔と、該金属箔の片面に積層されている離形性層
と、該金属箔のもう一方の片面に、ポリエチレン樹脂の
押し出しコート層を介して積層されているグラシン紙と
からなるシール層とが、 リシール層における積層発泡樹脂シート層のもう一方の
片面に積層されているポリエチレン樹脂層面と、シール
層における離形性層面との間に部分的に介在している部
分接着剤層によって接着,積層されており、 しかも、前記離形性層は、リシール層における積層発泡
樹脂シート層のもう一方の片面に積層されているポリエ
チレン樹脂層に対して親和性を有さない透明な樹脂によ
って形成されており、また、前記部分接着剤層はリシー
ル層における積層発泡樹脂シート層のもう一方の片面に
積層されているポリエチレン樹脂層に対して親和性を有
する樹脂によって形成されていることを特徴とする インナーシール材。 - 【請求項2】部分接着剤層が、離形性層面の0.5〜15%
に相当する面積範囲内で、微小スポット状に形成されて
いる特許請求の範囲第1項記載のインナーシール材。 - 【請求項3】ポリエチレン樹脂の発泡シートの表,裏両
面にポリエチレン樹脂の押し出しコート層を形成するこ
とによって、ポリエチレン樹脂の発泡シートからなる中
芯の表,裏両面がポリエチレン樹脂の押し出しコート層
で被覆されている積層発泡樹脂シート層を得る工程と、 グラシン紙と金属箔とを、両者の間にポリエチレン系樹
脂の押し出し樹脂層を介して積層し、得られた積層シー
トの金属箔面に、後工程で形成するポリエチレンの押し
出し樹脂層に対して親和性を有さない透明な樹脂による
離形性層を形成し、次いで、該離形性層面に、同じく後
工程で形成するポリエチレンの押し出し樹脂層に対して
親和性を有する樹脂による部分接着剤層を形成すること
によって、離形性層面に部分接着剤層を有するシール層
を得る工程と、 前記積層発泡樹脂シート層と、離形性層面に部分接着剤
層を有するシール層における離形性層面とを、両者の間
にポリエチレンの押し出し樹脂層を介在させつつ、接
着,積層することによって積層体を得る工程と、 該積層体における積層発泡樹脂シート層面に、ワックス
層を介して板紙を接着する工程とからなることを特徴と
する インナーシール材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62288655A JPH0737268B2 (ja) | 1987-11-16 | 1987-11-16 | インナーシール材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62288655A JPH0737268B2 (ja) | 1987-11-16 | 1987-11-16 | インナーシール材及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01139353A JPH01139353A (ja) | 1989-05-31 |
| JPH0737268B2 true JPH0737268B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=17732972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62288655A Expired - Lifetime JPH0737268B2 (ja) | 1987-11-16 | 1987-11-16 | インナーシール材及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0737268B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61169060U (ja) * | 1985-04-08 | 1986-10-20 |
-
1987
- 1987-11-16 JP JP62288655A patent/JPH0737268B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01139353A (ja) | 1989-05-31 |
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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