JPH0742336A - 壁面表装材剥離工法 - Google Patents

壁面表装材剥離工法

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JPH0742336A
JPH0742336A JP5204470A JP20447093A JPH0742336A JP H0742336 A JPH0742336 A JP H0742336A JP 5204470 A JP5204470 A JP 5204470A JP 20447093 A JP20447093 A JP 20447093A JP H0742336 A JPH0742336 A JP H0742336A
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Genzo Sano
源蔵 佐野
Kanji Miyaki
完志 宮木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥離作業を容易に行うことができ、壁装材の
貼り替えを良好に行うことができる施工方法を得る。 【構成】 壁面に接着剤を介して貼着・塗布された壁面
表装材を剥離するに際して、予め剥離補助溶液を含浸す
るシート状の吸水性材料を前記壁面表装材表面に仮止め
し、前記吸水性材料に含浸された剥離補助溶液を前記壁
面表装材に付与し、および/または前記壁面表装材の端
部を剥離し、前記接着剤の一部分を露出させ、剥離液吐
出装置により剥離補助溶液を前記接着剤に付与し、前記
接着剤に充分に前記剥離補助溶液が浸透した後に前記壁
面表装材を剥離する施工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、内装施工のリフ
ォーム工事の際に、接着剤を介して壁面に貼着されたビ
ニールクロス、織物クロス、紙クロス等の壁装材及び接
着剤を介して貼着されたモルタル状の表装材等を剥離す
る剥離工法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビニールクロス,織物クロス,紙クロス
等の壁装材が室内内装に使用されている。この壁装材
は、布・ビニル・紙等いろいろな素材から作られるもの
があるため、別にクロスと呼ばれたり、壁紙という昔か
らの呼称が使われたりしているが、これを総括して説明
すると、紙とか布を基材にして他の素材のものと張り合
せたり、表面加工をしてデザインを施したものである。
【0003】従って、表面がビニルや織物であっても、
裏面には大部分は紙で裏打ちされていて、これが、他の
壁面構造材の石膏ボードやモルタルへの接着を容易にさ
せる役目を果たしている。尚、紙単体のつまり1枚の紙
で作られているものは基材に表面化粧層が直接形成され
ている。
【0004】この壁装材は裏面の紙(裏紙)に糊等の接
着剤を塗布し、所定の壁面及び天井に貼着して、所定の
壁面及び天井の形状に合わせて切断される。
【0005】ところで、貼着された壁装材が、数年後に
劣化,汚れ,変色等するために、古い壁装材を剥離し、
新しい壁装材を貼着施工する、所謂、貼り替え需要が生
れている。
【0006】この古い貼着された壁装材の剥離には、単
に人力で剥離するか、ローラー刷毛等で、水や界面活性
剤を溶解した溶液等の剥離補助溶液を塗布して剥離する
かいずれかであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
剥離方法では、諸問題点があった。1つめは、単に人力
で剥離する場合、スクレイパ−、地ベラ、カッタ−等の
剥離工具を使用するが、下地を傷つけるため、下地調整
材で再度補修する必要が生じたり、あるいは力が必要な
ため手首に負担をかけたりするという問題であった。
【0008】2つめは、剥離の際にビニ−ルクロス、織
物クロスの表層のみが剥離され、裏紙が剥離されないと
いう問題であった。
【0009】この場合、表層のみを剥離し、裏紙を貼着
したまま、その上に新たな壁装材を貼着することが行わ
れている。しかしながら、裏紙が均一に残らず凹凸が生
じるので、壁装施工前に下地調整としてパテ処理にて平
滑にしなければならないが、部分部分にパテ処理を行う
ため、裏紙の状態を完全に均一にすることはできず、新
規壁装材料の施工後、所々にフクレ、剥れ、目開き等の
不具合が頻繁に生じていた。
【0010】そこで、裏紙を剥離する方法が採られる。
この方法は、水や界面活性剤を溶解した溶液等の剥離補
助溶液を、刷毛やスポンジローラ等で裏紙に塗布し、ス
クレイパ−、地ベラ、カッタ−等の剥離工具で剥離する
ものである。
【0011】しかしながら、剥離補助溶液が均一に滲み
こまないと、剥離補助溶液が滲みこんでいない部分は剥
離出来ないので凹凸が生じ、均一面とすることができな
い。そこで、剥離補助溶液を充分に滲み込ませればよい
が、刷毛やスポンジローラ等で、裏紙に剥離補助溶液を
多量に塗ると床に流れて床面を汚すだけで充分に浸透す
ることができないという問題があった。
【0012】さらに、作業現場の環境によっては、剥離
性能が生じる前に、表面が乾燥してしまう問題があっ
た。即ち、夏場、冬場等の気温、湿度によって、乾燥程
度や浸透効果が相違するため、施工が均一にならず、作
業性が悪かった。
【0013】また、剥離補助溶液にしても、今まで水や
界面活性剤を溶解した溶液等を用いていたが、これは特
に効果的なもので無いため、かえって手間取っていた。
例えば、酵素配合剥離補助溶液は、剥離補助溶液の分解
を促進するために酵素を配合したものであるが時間がか
かったり、あるいは浸透性界面活性剤は、浸透するのみ
で軟化効果の期待できないものであった。
【0014】本発明は、上述の背景に基づいてなされた
ものであり、その目的とするところは、接着剤に充分に
剥離補助溶液を浸透させることができ、剥離作業を容易
に行うことができ、壁装材の貼り替えを良好に行うこと
ができる施工方法を得ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載の発明
に係る壁面表装材剥離工法では、壁面に接着剤を介して
貼着・塗布された壁面表装材を剥離するに際して、前記
壁面表装材の端部を剥離し、前記接着剤の一部分を露出
させ、剥離液吐出装置により剥離補助溶液を前記接着剤
に付与し、前記接着剤に充分に前記剥離補助溶液を浸透
した後に前記壁面表装材を剥離する方法である。
【0016】また、本請求項2に記載の発明に係る壁面
表装材剥離工法では、壁面に接着剤を介して貼着・塗布
された壁面表装材を剥離するに際して、予め剥離補助溶
液を含浸するシート状の吸水性材料を前記壁面表装材表
面に仮止めし、前記吸水性材料に含浸された剥離補助溶
液を前記壁面表装材に付与し、前記接着剤に充分に前記
剥離補助溶液が浸透した後に前記壁面表装材を剥離する
方法である。
【0017】更に、本請求項3に記載の発明に係る壁面
表装材剥離工法では、壁面に接着剤を介して貼着・塗布
された壁面表装材を剥離するに際して、予め剥離補助溶
液を含浸するシート状の吸水性材料を前記壁面表装材表
面に仮止めし、前記吸水性材料に含浸された剥離補助溶
液を前記壁面表装材に付与し、前記壁面表装材の端部を
剥離し、前記接着剤の一部分を露出させ、剥離液吐出装
置により剥離補助溶液を前記接着剤に付与し、前記接着
剤に充分に前記剥離補助溶液が浸透した後に前記壁面表
装材を剥離する方法である。
【0018】また、本請求項4に記載の発明に係る壁面
表装材剥離工法では、請求項2または3において、前記
吸水性材料に含浸された剥離補助溶液を前記壁面表装材
に付与する際に、前記吸水性材料の上に前記剥離補助溶
液の乾燥を防ぐシートを覆うものである。
【0019】また、本請求項5に記載の発明に係る壁面
表装材剥離工法では、請求項1または2または3におい
て、前記剥離補助溶液として、水にアルコ−ル系溶剤5
〜15%を添加したものを用いたものである。
【0020】
【作用】本発明においては、壁面に接着剤を介して貼着
・塗布された壁面表装材を剥離するに際して、前記壁面
表装材の端部を剥離し、前記接着剤の一部分を露出さ
せ、剥離液吐出装置により剥離補助溶液を前記接着剤に
付与し、前記接着剤に充分に前記剥離補助溶液を浸透し
た後に前記壁面表装材を剥離する方法である。
【0021】このため、剥離した端部から剥離補助溶液
が毛細管現象により接着剤部分に浸透し、下地を傷つけ
ることなく、少ない労力で、接着剤に充分に剥離補助溶
液を浸透させることができ、剥離作業を容易に行うこと
ができ、壁面表装材の貼り替えを良好に行うことができ
る。
【0022】具体的には、この本発明の施工方法は、特
に壁紙表面から水等の溶液が浸透しにくいビニール壁紙
等に対して有効である。ビニール壁紙、織物壁紙、紙ク
ロス紙等の壁装材の端部を少量剥離して壁装材と壁面と
の間に間隙を作り、接着剤の一部分を露出させる。この
工程の前に、後工程の作業性を考慮して表装を剥離して
裏紙だけの状態にしてもよいが、そのままでもよい。つ
まり、表装を剥す工程と労力を省くことができる。
【0023】次に、剥離補助溶液を剥離液吐出装置にて
壁装材と壁面との間隙の接着剤の一部分に向けてノズル
を介して吐出する。それにはまず、プラスチック性ない
し金属製の貯留容器に剥離補助溶液を貯留する。壁装材
の材質、接着剤の成分、下地材料への影響等を考慮し
て、この貯留容器内で剥離補助溶液の成分および濃度を
調整する。
【0024】次に、圧搾空気作成ハンドルにより、圧搾
空気を作る。その後、吐出口(ノズル)の口径、圧搾空
気の空気圧等の諸条件を調整して、任意の剥離補助溶液
吐出速度、吐出量、吐出方向として、壁装材と壁面との
間隙の接着剤に剥離液吐出装置のノズルより剥離補助溶
液を吐出する。
【0025】ノズルの形状としては、噴霧式のものでも
よいし、また、シャワ−式のものでもよい。また、単数
あるいは複数設けてもよい。任意の剥離補助溶液吐出速
度、吐出量、吐出方向を制御できるものであればその形
状は問わない。
【0026】更に、剥離補助溶液をが浸透して接着剤が
軟化した部分からスクレイパ−等の工具で剥離してい
く。これにより剥離補助溶液の必要量を接着剤部分に集
中塗布できるので、浸透力が向上し、接着剤が充分に膨
潤・軟化しているので、下地を傷つけることなく、少な
い労力でスム−ズに剥離することができる。
【0027】さらに別の本発明においては、壁面に接着
剤を介して貼着・塗布された壁面表装材を剥離するに際
して、予め剥離補助溶液を含浸するシート状の吸水性材
料を前記壁面表装材表面に仮止めし、前記吸水性材料に
含浸された剥離補助溶液を前記壁装材に付与し、前記接
着剤に充分に前記剥離補助溶液が浸透した後に前記壁面
表装材を剥離する方法である。
【0028】このため、床等に剥離補助溶液が流れるこ
となく、接着剤に充分に剥離補助溶液を浸透させること
ができ、剥離作業を容易に行うことができ、壁面表装材
の貼り替えを良好に行うことができる。
【0029】具体的には、この発明の施工方法は、剥離
補助溶液が浸透し難いため、ビニール壁紙や織物壁紙等
の壁装材の表装を剥離し、裏紙だけの状態にする。その
上面に綿布、タオル地等のシート状の吸水性材料を広
げ、画鋲等で仮止めする。紙クロス等の吸水性の壁装材
の場合は、剥離することなく、直接、その上にシート状
の吸水性材料を仮止めしてもよい。
【0030】その後、剥離補助溶液を、霧吹きやスポン
ジローラーや刷毛等にて、直接吸水性材料の上に散布・
塗布する。この場合、多量に塗布しても吸水性材料が含
浸し、床にこぼれることはない。
【0031】尚、シート状の吸水性材料に予め水等の剥
離補助溶液を含浸させておいて、仮止めしてもよいが、
剥離補助溶液を含浸させる分、吸水性材料が重くなり作
業性が低下するため、剥離補助溶液の散布・塗布は仮止
めの後が好ましい。
【0032】また、予め剥離補助溶液を含浸させる場合
には、剥離補助溶液が足りないようならば、霧吹きやス
ポンジローラーや刷毛等で散布・塗布して足してやれば
よい。
【0033】このように、シート状の吸水性材料が、剥
離補助溶液で常に飽和状態のため、気温・湿度等の外的
条件による剥離補助溶液の膨潤状態のばらつきが生じ難
い。
【0034】また、初回の塗布で剥離効果が不十分な場
合には、再度、剥離補助溶液の散布・塗布回数を増や
す。
【0035】接着剤が膨潤して軟化した後、シート状の
吸水性材料の仮止めを外し、スクレイパー等の工具で剥
離する。接着剤が充分に膨潤・軟化しているので、剥離
はスムーズである。
【0036】また、裏紙の剥離をしている際、シート状
の吸水性材料を横にずらし、次の剥離箇所に剥離補助溶
液付与処理を並行して行うことも可能である。
【0037】さらに別の本発明では、壁面に接着剤を介
して貼着・塗布された壁面表装材を剥離するに際して、
予め剥離補助溶液を含浸するシート状の吸水性材料を前
記壁面表装材表面に仮止めし、前記吸水性材料に含浸さ
れた剥離補助溶液を前記壁面表装材に付与し、前記壁面
表装材の端部を剥離し、前記接着剤の一部分を露出さ
せ、剥離液吐出装置により剥離補助溶液を前記接着剤に
付与し、前記接着剤に充分に前記剥離補助溶液が浸透し
た後に前記壁面表装材を剥離する方法でもよい。つま
り、端的にいえば、前記2つの施工方法をあわせた方法
である。
【0038】具体的には、シ−ト状の吸水性材料によっ
て剥離補助溶液を壁面表装材に付与した後、壁装材の端
部を少量剥離し、その間隙に向けて剥離液吐出装置のノ
ズルより剥離補助溶液を吐出しながらスクレイパ−等の
工具で剥離する。
【0039】これにより、壁面表装材の端部を剥離し、
接着剤の一部分を露出させる工程において、接着剤が充
分軟化しているので壁面の前記端部部分を傷つける可能
性を少なくすることができる。また、短時間で効率よく
剥離することができる。
【0040】更に、本発明では、前記シート状の吸水性
材料に含浸された剥離補助溶液を前記壁面表装材に付与
する際に、前記吸水性材料の上に前記剥離補助溶液の乾
燥を防ぐシートを覆う方法を開示するものである。
【0041】これによって、水等の剥離補助溶液が直接
空気に接触して乾燥することを防ぐことができ、剥離補
助溶液が良好に接着剤層に移行し、膨潤して軟化するの
を待つのに必要な時間を稼ぐことができる。
【0042】具体的にはシ−ト状の吸水性材料に、剥離
補助溶液を、霧吹きやスポンジローラーや刷毛等にて、
直接吸水性材料の上に散布・塗布した後、剥離補助溶液
が直接空気に接触して乾燥することを防ぐために、ビニ
ールシート等の被覆材で被覆すればよい。これにより、
剥離補助溶液の乾燥を防ぐことができ、剥離補助溶液が
接着剤層に良好に移行し、膨潤して軟化するのを待つの
に必要な時間が稼ぐことができる。
【0043】また、本発明で用いる剥離補助溶液として
は、水または界面活性剤等が挙げられるが、水にアルコ
−ル系溶剤5〜15%を添加したものを用いるのが好ま
しい。これにより、湿潤効果、浸透効果が高まり、時間
短縮や軟化効果の向上等の良好な剥離性能を有すること
ができる。
【0044】アルコ−ル系溶剤としては、エチレングリ
コ−ル、プロピレングリコ−ル等の2価のアルコ−ル、
グリセリン等の3価のアルコ−ル等が挙げられる。
【0045】なお、クロス製の壁装材だけでなく、剥離
補助溶液を浸透させると膨潤して軟化する接着剤を介し
て壁面等に貼着・塗布されるモルタル状の壁面表装材や
ペンキ等の剥離の場合にも、本発明は当然利用できる。
【0046】
【実施例】図1は本発明の剥離工法の第1の実施例の工
程を示す工程図である。工程図に示す通り、まず、壁装
材端部剥離工程では、スクレイパ−等の工具で壁装材の
端部を少量剥離して壁装材と壁面との間に間隙を作り、
接着剤の一部分を露出させる。
【0047】次に、剥離補助溶液付与工程では、剥離補
助溶液を剥離液吐出装置にて壁装材と壁面との間隙にノ
ズルを介して吐出する。それにはまず、プラスチック性
ないし金属製の貯留容器に剥離補助溶液を貯留する。壁
装材の材質、接着剤の成分、下地材料への影響等を考慮
して、この貯留容器内で剥離補助溶液の成分および濃度
を調整する。
【0048】次に、圧搾空気作成ハンドルにより、圧搾
空気を作る。その後、吐出口(ノズル)の口径、圧搾空
気の空気圧等の諸条件を調整して、任意の剥離補助溶液
吐出速度、吐出量、吐出方向として間隙の接着剤に向け
て剥離液吐出装置のノズルより剥離補助溶液を吐出す
る。これにより剥離補助溶液が接着剤層まで浸透する。
【0049】更に剥離工程では、剥離補助溶液が浸透し
て接着剤が軟化した部分からスクレイパ−等の工具で剥
離していく。これにより剥離補助溶液の必要量を必要箇
所に集中塗布できるので、浸透力が向上し、接着剤が充
分に膨潤・軟化しているので、下地を傷つけることなく
少ない労力でスム−ズに剥離することができる。
【0050】図2は本発明の剥離工法の第2の実施例の
工程を示す工程図である。工程図に示す通り、壁装材表
装剥離工程では、ビニール壁紙や織物壁紙等の壁装材で
は、剥離補助溶液が浸透し難いため、ビニール壁紙や織
物壁紙等の壁装材の表装を剥離し、裏紙だけの状態にす
る。
【0051】次の吸水性材料仮止め工程では、剥離して
裏紙にしたその上面にタオル地のシート状の吸水性材料
を広げ、画鋲等で仮止めする。なお、紙クロス紙等の吸
水性壁装材の場合は、当然に剥離することなく、直接、
その上にシート状の吸水性材料を仮止めしてもよい。
【0052】更に剥離補助溶液付与工程では、剥離補助
溶液を、霧吹きやスポンジローラーや刷毛等にて、直接
吸水性材料の上に散布・塗布する。この場合、剥離補助
溶液は多量に塗布しても吸水性材料が含浸し、床にこぼ
れることはない。
【0053】尚、吸水性材料に予め水等の剥離補助溶液
を含浸させておいて、仮止めしてもよい。この場合、剥
離補助溶液が足りないようならば、霧吹きやスポンジロ
ーラーや刷毛等で散布・塗布して足してやればよい。こ
のように、吸水性材料が、水等の剥離補助溶液で常に飽
和状態のため、気温・湿度等の外的条件による剥離補助
溶液の膨潤状態のばらつきが生じ難い。
【0054】更に次の被覆材被覆工程では、剥離補助溶
液が、直接空気に接触して乾燥することを防ぐために、
ビニールシート等の空気を遮断・通し難い材質の被覆シ
ートで被覆すれば乾燥を防ぐことができ、水等の剥離補
助溶液が接着剤層に移行し、膨潤して軟化するのを待つ
のに必要な時間が稼げる。
【0055】この状態で放置し、接着剤を膨潤して軟化
する。また、初回の塗布で剥離効果が不十分な場合、再
度、剥離補助溶液付与工程に戻り、塗布回数を増やす。
接着剤が膨潤して軟化した後、吸水性材料の仮止めを外
し、スクレイパー等で剥離する。接着剤が充分に膨潤・
軟化しているので、剥離はスムーズである。
【0056】また、裏紙の剥離をしている際、吸水性材
料を横にずらし、次の剥離箇所に剥離補助溶液付与処理
を並行して行うことも可能である。
【0057】図3は本発明の剥離工法の第3の実施例の
工程を示す工程図である。工程図に示す通り、壁装材表
装剥離工程では、ビニール壁紙や織物壁紙等の壁装材で
は、剥離補助溶液が浸透し難いため、ビニール壁紙や織
物壁紙等の壁装材の表装を剥離し、裏紙だけの状態にす
る。
【0058】次の吸水性材料仮止め工程では、剥離して
裏紙にしたその上面にタオル地のシート状の吸水性材料
を広げ、画鋲等で仮止めする。なお、紙クロス紙等の吸
水性壁装材の場合は、当然に剥離することなく、直接、
その上にシート状の吸水性材料を仮止めしてもよい。
【0059】更に第1の剥離補助溶液付与工程では、剥
離補助溶液を、霧吹きやスポンジローラーや刷毛等に
て、直接吸水性材料の上に散布・塗布する。この場合、
剥離補助溶液は多量に塗布しても吸水性材料が含浸し、
床にこぼれることはない。
【0060】尚、吸水性材料に予め水等の剥離補助溶液
を含浸させておいて、仮止めしてもよい。この場合、剥
離補助溶液が足りないようならば、霧吹きやスポンジロ
ーラーや刷毛等で散布・塗布して足してやればよい。こ
のように、吸水性材料が、水等の剥離補助溶液で常に飽
和状態のため、気温・湿度等の外的条件による剥離補助
溶液の膨潤状態のばらつきが生じ難い。
【0061】更に次の被覆材被覆工程では、剥離補助溶
液が、直接空気に接触して乾燥することを防ぐために、
ビニールシート等の空気を遮断・通し難い材質の被覆シ
ートで被覆すれば乾燥を防ぐことができ、水等の剥離補
助溶液が接着剤層に移行し、膨潤して軟化するのを待つ
のに必要な時間が稼げる。
【0062】この状態で放置し、接着剤を膨潤して軟化
する。また、初回の塗布で剥離効果が不十分な場合、再
度、剥離補助溶液付与工程に戻り、塗布回数を増やす。
接着剤が膨潤して軟化した後、吸水性材料の仮止めを外
す。
【0063】次に、壁装材端部剥離工程では、スクレイ
パ−等の工具で壁装材の端部を少量剥離して壁装材と壁
面との間に間隙を作り、接着剤の一部分を露出させる。
接着剤が充分に膨潤・軟化しているので、下地を傷つけ
ることなく少ない労力で間隙を作ることができる。
【0064】次に、第2の剥離補助溶液付与工程では、
剥離補助溶液を剥離液吐出装置にて壁装材と壁面との間
隙にノズルを介して吐出する。それにはまず、プラスチ
ック性ないし金属製の貯留容器に剥離補助溶液を貯留す
る。壁装材の材質、接着剤の成分、下地材料への影響等
を考慮して、この貯留容器内で剥離補助溶液の成分およ
び濃度を調整する。
【0065】次に、圧搾空気作成ハンドルにより、圧搾
空気を作る。その後、吐出口(ノズル)の口径、圧搾空
気の空気圧等の諸条件を調整して、任意の剥離補助溶液
吐出速度、吐出量、吐出方向として間隙の接着剤に向け
て剥離液吐出装置のノズルより剥離補助溶液を吐出す
る。これにより剥離補助溶液が接着剤層まで浸透する。
【0066】更に剥離工程では、剥離補助溶液が浸透し
て接着剤が軟化した部分からスクレイパ−等の工具で剥
離していく。これにより剥離補助溶液の必要量を必要箇
所に集中塗布できるので、浸透力が向上し、接着剤が充
分に膨潤・軟化しているので、下地を傷つけることな
く、少ない労力でスム−ズに剥離することができる。
【0067】また、裏紙の剥離をしている際、吸水性材
料を横にずらし、次の剥離箇所に第1の剥離補助溶液付
与処理を並行して行うことも可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、壁面に接
着剤を介して貼着・塗布された壁面表装材を剥離するに
際して、前記壁面表装材の端部を剥離し、前記接着剤の
一部分を露出させ、剥離液吐出装置により剥離補助溶液
を前記接着剤に付与し、前記接着剤に充分に前記剥離補
助溶液を浸透した後に前記壁面表装材を剥離する方法で
あるため、下地を傷つけることなく、少ない労力で、接
着剤に十分に剥離補助溶液を浸透させることができ、剥
離作業を容易に行うことができ、壁面表装材の貼り替え
を良好に行うことができる。
【0069】また、壁面に接着剤を介して貼着・塗布さ
れた壁面表装材を剥離するに際して、予め剥離補助溶液
を含浸するシート状の吸水性材料を前記壁面表装材表面
に仮止めし、前記吸水性材料に含浸された剥離補助溶液
を前記壁装材に付与し、前記接着剤に充分に前記剥離補
助溶液が浸透した後に前記壁面表装材を剥離する方法で
あるため、床等に剥離補助溶液が流れることなく、接着
剤に充分に剥離補助溶液を浸透させることができ、剥離
作業を容易に行うことができ、壁面表装材の貼り替えを
良好に行うことができる。
【0070】更に、壁面に接着剤を介して貼着・塗布さ
れた壁面表装材を剥離するに際して、予め剥離補助溶液
を含浸するシート状の吸水性材料を前記壁面表装材表面
に仮止めし、前記吸水性材料に含浸された剥離補助溶液
を前記壁面表装材に付与し、前記壁面表装材の端部を剥
離し、前記接着剤の一部分を露出させ、剥離液吐出装置
により剥離補助溶液を前記接着剤に付与し、前記接着剤
に充分に前記剥離補助溶液が浸透した後に前記壁面表装
材を剥離する方法であるため、前記壁面表装材の端部を
剥離し、前記接着剤の一部分を露出させる際に壁面の前
記端部部分を傷つけることなく、短時間で接着剤に充分
に剥離補助溶液を浸透させることができ、剥離作業を容
易に行うことができ、壁面表装材の貼り替えを良好に行
うことができる。
【0071】更に、前記吸水性材料に含浸された剥離補
助溶液を前記壁面表装材に付与する際に、前記吸水性材
料の上に前記剥離補助溶液の乾燥を防ぐシートを覆う方
法をも開示するものである。これによって、水等の剥離
補助溶液の乾燥が防ぐことができ、剥離補助溶液が良好
に接着剤層に移行し、軟化するのを待つのに必要な時間
が稼げるという効果がある。
【0072】また、前記剥離補助溶液としては、水にア
ルコ−ル系溶剤5〜15%を添加したものを用いること
により、湿潤効果、浸透効果が高まり、時間短縮や軟化
効果の向上等の良好な剥離性能を有することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離工法の第1の実施例の工程を示す
工程図である。
【図2】本発明の剥離工法の第2の実施例の工程を示す
工程図である。
【図3】本発明の剥離工法の第3の実施例の工程を示す
工程図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に接着剤を介して貼着・塗布された
    壁面表装材を剥離するに際して、 前記壁面表装材の端部を剥離し、前記接着剤の一部分を
    露出させ、 剥離液吐出装置により剥離補助溶液を前記接着剤に付与
    し、 前記接着剤に充分に前記剥離補助溶液を浸透した後に前
    記壁面表装材を剥離することを特徴とする壁面表装材剥
    離工法。
  2. 【請求項2】 壁面に接着剤を介して貼着・塗布された
    壁面表装材を剥離するに際して、 予め剥離補助溶液を含浸するシート状の吸水性材料を前
    記壁面表装材表面に仮止めし、 前記吸水性材料に含浸された剥離補助溶液を前記壁面表
    装材に付与し、 前記接着剤に充分に前記剥離補助溶液が浸透した後に前
    記壁面表装材を剥離することを特徴とする壁面表装材剥
    離工法。
  3. 【請求項3】 壁面に接着剤を介して貼着・塗布された
    壁面表装材を剥離するに際して、 予め剥離補助溶液を含浸するシート状の吸水性材料を前
    記壁面表装材表面に仮止めし、 前記吸水性材料に含浸された剥離補助溶液を前記壁面表
    装材に付与し、 前記壁面表装材の端部を剥離し、前記接着剤の一部分を
    露出させ、 剥離液吐出装置により剥離補助溶液を前記接着剤に付与
    し、 前記接着剤に充分に前記剥離補助溶液が浸透した後に前
    記壁面表装材を剥離することを特徴とする壁面表装材剥
    離工法。
  4. 【請求項4】 前記吸水性材料に含浸された剥離補助溶
    液を前記壁面表装材に付与する際に、前記吸水性材料の
    上に前記剥離補助溶液の乾燥を防ぐシートを覆うことを
    特徴とする請求項2または3に記載の壁面表装材剥離工
    法。
  5. 【請求項5】 前記剥離補助溶液として、水にアルコ−
    ル系溶剤5〜15%を添加したものを用いたことを特徴
    とする請求項1または2または3に記載の壁面表装剤剥
    離工法。
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