JPH0742610B2 - ポリウレタンの弾性繊維 - Google Patents
ポリウレタンの弾性繊維Info
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- JPH0742610B2 JPH0742610B2 JP2121902A JP12190290A JPH0742610B2 JP H0742610 B2 JPH0742610 B2 JP H0742610B2 JP 2121902 A JP2121902 A JP 2121902A JP 12190290 A JP12190290 A JP 12190290A JP H0742610 B2 JPH0742610 B2 JP H0742610B2
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- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリウレタン弾性繊維に関するものである。
[従来技術] ポリウレタン弾性繊維の製造には一般に湿式紡糸法、乾
式紡糸法あるいは溶融紡糸法が用いられている。
式紡糸法あるいは溶融紡糸法が用いられている。
従来から弾性繊維とされるポリウレタンとしてポリエー
テルジオールを用いて製造されたものがあるが、耐塩素
性、耐光性、耐熱性に劣る。
テルジオールを用いて製造されたものがあるが、耐塩素
性、耐光性、耐熱性に劣る。
また、ポリエステルジオールを用いて製造されたポリウ
レタンからの弾性繊維は耐水性、耐かび性に劣る。
レタンからの弾性繊維は耐水性、耐かび性に劣る。
特開昭48-101496号公報には3−メチル−1,5−ペンタン
ジオールを用いたポリウレタンが開示され、溶融紡糸出
来ることが示唆されている。
ジオールを用いたポリウレタンが開示され、溶融紡糸出
来ることが示唆されている。
特開昭60-173117号にはヘキサメチレングリコール、1,1
0−デカンジオールからのポリエステルジオールを用い
たポリウレタンよりなる弾性繊維が記載されている。し
かし、この様な分岐を有しない長鎖ジオールを用いた場
合弾性回復性、耐熱性に優れた繊維が得られない。
0−デカンジオールからのポリエステルジオールを用い
たポリウレタンよりなる弾性繊維が記載されている。し
かし、この様な分岐を有しない長鎖ジオールを用いた場
合弾性回復性、耐熱性に優れた繊維が得られない。
また、特開昭47-713号には2,2,4−または2,4,4−トリメ
チルヘキサンジオールとアジピン酸よりなるポリエステ
ルジオールを用いたポリウレタンよりなる弾性繊維が、
米国特許3,097,192には2,5−ヘキサンジオールあるいは
2,2−ジオメチル−1,3−プロパンジオールを用いたポリ
エステルジオールからのポリウレタンよりなる弾性繊維
が、特開昭63-97617号には(2,2−ジメチル−1,3−プロ
パン、ドデカンジオエート)グリコールからのポリエス
テルジオールを用いたポリウレタンよりなる弾性繊維が
記載されている。しかし、この様なメチル基を2つ以上
有するジオールを用いたポリエステルジオールを用いた
場合、耐熱性、弾性回復性および耐寒性に優れた繊維が
得られない。
チルヘキサンジオールとアジピン酸よりなるポリエステ
ルジオールを用いたポリウレタンよりなる弾性繊維が、
米国特許3,097,192には2,5−ヘキサンジオールあるいは
2,2−ジオメチル−1,3−プロパンジオールを用いたポリ
エステルジオールからのポリウレタンよりなる弾性繊維
が、特開昭63-97617号には(2,2−ジメチル−1,3−プロ
パン、ドデカンジオエート)グリコールからのポリエス
テルジオールを用いたポリウレタンよりなる弾性繊維が
記載されている。しかし、この様なメチル基を2つ以上
有するジオールを用いたポリエステルジオールを用いた
場合、耐熱性、弾性回復性および耐寒性に優れた繊維が
得られない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は耐塩素性、耐水性、耐かび性、弾性回復
性、耐熱性、耐熱水性の全ての性能に優れるとともに伸
度の大きいポリウレタンフィラメント又はマルチフィラ
メントを提供するにある。
性、耐熱性、耐熱水性の全ての性能に優れるとともに伸
度の大きいポリウレタンフィラメント又はマルチフィラ
メントを提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は高分子ジオール(A)、有機ジイソシアネート
(B)および鎖伸長剤(C)を重合して得られるポリウ
レタンよりなるポリウレタン弾性繊維であつて、該ポリ
ウレタンの高分子ジオールとして、一般式 で示される構造単位からなり、R1は2価の有機基で、そ
の50モル%以上は であり、nは4〜10の整数であつて、かつ、下記
(1)、(2)の関係式を満足する数平均分子量1000〜
3500のポリエステルジオールを用い、 6≦(全炭素数/エステル結合数)≦9 ・・・・・
(1) 0.03≦(メチン基数/全炭素数)≦0.1 ・・・・・
(2) (ここで、全炭素数とは高分子ジオール中のエステル結
合に含まれる炭素を除いた残りの炭素の合計数) (B)/(A)のモル比が1.5〜4.5であつて、かつ、下
記条件(I)、(II)、(III)を満足することを特徴
とするポリウレタンフィラメント又はマチルフィラメン
トである。
(B)および鎖伸長剤(C)を重合して得られるポリウ
レタンよりなるポリウレタン弾性繊維であつて、該ポリ
ウレタンの高分子ジオールとして、一般式 で示される構造単位からなり、R1は2価の有機基で、そ
の50モル%以上は であり、nは4〜10の整数であつて、かつ、下記
(1)、(2)の関係式を満足する数平均分子量1000〜
3500のポリエステルジオールを用い、 6≦(全炭素数/エステル結合数)≦9 ・・・・・
(1) 0.03≦(メチン基数/全炭素数)≦0.1 ・・・・・
(2) (ここで、全炭素数とは高分子ジオール中のエステル結
合に含まれる炭素を除いた残りの炭素の合計数) (B)/(A)のモル比が1.5〜4.5であつて、かつ、下
記条件(I)、(II)、(III)を満足することを特徴
とするポリウレタンフィラメント又はマチルフィラメン
トである。
耐熱水性強度保持率(%)≧60 ・・・・・(I) 瞬間弾性回復率比≧0.8 ・・・・・(II) (200%伸長における−10℃および20℃での瞬間弾性回
復率の比) 伸度(%)≧350 ・・・・・(III) 高分子ジオールの原料として、ジオール、ジカルボン酸
成分を長鎖原料とすると耐加水分解性、耐かび性等が向
上するが、弾性回復性、耐寒性、伸度に大きく劣るポリ
ウレタン弾性繊維となる。たとえばアジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸等と1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサングリコール等の直鎖
ジオールと共重合したポリエステルジオールを使用した
ポリウレタン弾性繊維は、弾性回復性、耐寒性、伸度が
きわめて不良である。この性質を改良するため、ジオー
ル成分にプロピレングリコールやネオペンチルグリコー
ルなどを使用した場合、得られるポリウレタン弾性繊維
の耐熱性、耐加水分解性、耐熱水性が低下する。本発明
の組成のポリウレタンからの弾性繊維は上記の矛盾がこ
とごとく改良され、耐加水分解性、耐かび性、耐熱性、
耐寒性に優れるのみならず、弾性回復性、伸度において
も大きく優れ、かつ130℃90分での熱水処理によつても
弾性繊維の物性保持率が非常に良好である。
復率の比) 伸度(%)≧350 ・・・・・(III) 高分子ジオールの原料として、ジオール、ジカルボン酸
成分を長鎖原料とすると耐加水分解性、耐かび性等が向
上するが、弾性回復性、耐寒性、伸度に大きく劣るポリ
ウレタン弾性繊維となる。たとえばアジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸等と1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサングリコール等の直鎖
ジオールと共重合したポリエステルジオールを使用した
ポリウレタン弾性繊維は、弾性回復性、耐寒性、伸度が
きわめて不良である。この性質を改良するため、ジオー
ル成分にプロピレングリコールやネオペンチルグリコー
ルなどを使用した場合、得られるポリウレタン弾性繊維
の耐熱性、耐加水分解性、耐熱水性が低下する。本発明
の組成のポリウレタンからの弾性繊維は上記の矛盾がこ
とごとく改良され、耐加水分解性、耐かび性、耐熱性、
耐寒性に優れるのみならず、弾性回復性、伸度において
も大きく優れ、かつ130℃90分での熱水処理によつても
弾性繊維の物性保持率が非常に良好である。
本発明に用いられるポリエステルジオールはジオール成
分として、3−メチル−1,5−ペンタンジオールを50モ
ル%以上含有するジオールを使用し、ジカルボン酸成分
としてアジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸などのメ
チレン鎖が4〜10好ましくは7〜10の脂肪族ジカルボン
酸を使用することにより得られる。いずれにしても、ジ
オール、ジカルボン酸の組み合わせについては、6≦全
炭素数/エステル結合数≦9の範囲にある事が必須であ
り、6より小さいと、耐熱水性、耐寒性の低下が大き
く、9より大きいと、弾性回復性の低下が大きく、耐寒
性、伸度が低下する。好ましくは6≦全炭素数/エステ
ル結合数≦8.5の範囲である。
分として、3−メチル−1,5−ペンタンジオールを50モ
ル%以上含有するジオールを使用し、ジカルボン酸成分
としてアジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸などのメ
チレン鎖が4〜10好ましくは7〜10の脂肪族ジカルボン
酸を使用することにより得られる。いずれにしても、ジ
オール、ジカルボン酸の組み合わせについては、6≦全
炭素数/エステル結合数≦9の範囲にある事が必須であ
り、6より小さいと、耐熱水性、耐寒性の低下が大き
く、9より大きいと、弾性回復性の低下が大きく、耐寒
性、伸度が低下する。好ましくは6≦全炭素数/エステ
ル結合数≦8.5の範囲である。
さらに、本発明において、ポリエステルジオールのメチ
ン基数/全炭素数が0.03以上であり、0.1以下であるこ
とが重要である。0.03より小さいと弾性回復性、とくに
低温弾性回復性が劣る。一方0.1より大きいと耐熱性、
強度、弾性回復性が不良となる。
ン基数/全炭素数が0.03以上であり、0.1以下であるこ
とが重要である。0.03より小さいと弾性回復性、とくに
低温弾性回復性が劣る。一方0.1より大きいと耐熱性、
強度、弾性回復性が不良となる。
本発明にいうメチン基とは異なつた3つの炭素と結合し
た である。
た である。
総合性能上、好ましいジカルボン酸は、アゼライン酸、
セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸であり、溶融紡
糸法で製造する場合、特に好ましくは、アゼライン酸、
セバシン酸である。むろん少量ならば前記ジカルボン酸
の一般式において、nが4〜10の範囲を外れるジカルボ
ン酸が添加されてもよい。
セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸であり、溶融紡
糸法で製造する場合、特に好ましくは、アゼライン酸、
セバシン酸である。むろん少量ならば前記ジカルボン酸
の一般式において、nが4〜10の範囲を外れるジカルボ
ン酸が添加されてもよい。
また、ジオール成分中の3−メチル−1,5−ペンタンジ
オールが50モル%未満となると、低温弾性回復性、伸度
とも不良となる。3−メチル−1,5−ペンタンジオール
と共重合して用いる事ができるジオールとしては、1,10
−デカンジオール、1,9−ノナンジオール、1,8−オクタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,4−ブタンジオールなど直鎖のジオールがあ
げられるが、なんらこれらに限定されるものではない。
オールが50モル%未満となると、低温弾性回復性、伸度
とも不良となる。3−メチル−1,5−ペンタンジオール
と共重合して用いる事ができるジオールとしては、1,10
−デカンジオール、1,9−ノナンジオール、1,8−オクタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,4−ブタンジオールなど直鎖のジオールがあ
げられるが、なんらこれらに限定されるものではない。
また、ポリエステルポリオールの分子量の影響も大きく
1000〜3500の範囲が良い。より好ましくは、1500〜2500
である。1000より小さいと、耐熱性、低温弾性回復性、
伸度が低下する。3500より大きいと弾性回復性が低下す
ると共に、溶融紡糸法による場合、紡糸口金の汚れ、フ
イルター詰まりなどが生じやすく、連続紡糸運転時間が
短くなる。本発明に用いる高分子ジオールには必要に応
じて上記以外の高分子ジオールが用いられていても良
い。
1000〜3500の範囲が良い。より好ましくは、1500〜2500
である。1000より小さいと、耐熱性、低温弾性回復性、
伸度が低下する。3500より大きいと弾性回復性が低下す
ると共に、溶融紡糸法による場合、紡糸口金の汚れ、フ
イルター詰まりなどが生じやすく、連続紡糸運転時間が
短くなる。本発明に用いる高分子ジオールには必要に応
じて上記以外の高分子ジオールが用いられていても良
い。
本発明で使用されるポリエステルジオールはいかなる製
造法によつたものでもよい。例えばポリエステルテレフ
タレートまたはポリブチレンテレフタレートの製造にお
いて用いられる公知の方法と同様の方法、すなわちエス
テル交換または直接エステル化とそれに続く溶融重縮合
反応にて製造可能である。
造法によつたものでもよい。例えばポリエステルテレフ
タレートまたはポリブチレンテレフタレートの製造にお
いて用いられる公知の方法と同様の方法、すなわちエス
テル交換または直接エステル化とそれに続く溶融重縮合
反応にて製造可能である。
本発明において使用される適当な有機ジイソシアナート
としては、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアナー
ト、p−フエニレンジイソシアナート、1,5−ナフチレ
ンジイソシアナート、4,4′−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアナートなどの分子量500以下のジイソシアナ
ートがあるが、好ましくは分子量200〜500の有機ジイソ
シアナートであり、とりわけ4,4′−ジフエニルメタン
ジイソシアナートである。
としては、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアナー
ト、p−フエニレンジイソシアナート、1,5−ナフチレ
ンジイソシアナート、4,4′−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアナートなどの分子量500以下のジイソシアナ
ートがあるが、好ましくは分子量200〜500の有機ジイソ
シアナートであり、とりわけ4,4′−ジフエニルメタン
ジイソシアナートである。
なお、有機ジイソシアナートとしては遊離のイソシアナ
ートに変換される封鎖されたイソシアナート基を有する
化合物を使用しても良い。
ートに変換される封鎖されたイソシアナート基を有する
化合物を使用しても良い。
また、鎖伸長剤としてはイソシアナートと反応しうる水
素原子を少なくとも2個有する低分子化合物、例えば、
分子量400以下の1,4−ブタンジオール、1,4−ビス(2
−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,6−ヘキサンジオ
ール、ヒドラジン、プロピレンジアミン等があるが、特
に好ましくは1,4−ブタンジオール、1,4−ビス(2−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼンである。
素原子を少なくとも2個有する低分子化合物、例えば、
分子量400以下の1,4−ブタンジオール、1,4−ビス(2
−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,6−ヘキサンジオ
ール、ヒドラジン、プロピレンジアミン等があるが、特
に好ましくは1,4−ブタンジオール、1,4−ビス(2−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼンである。
特に熱可塑性ポリウレタンから溶融紡糸法により弾性繊
維を製造する場合、熱可塑性ポリウレタンの合成に使用
される有機ジイソシアナートに4,4′−ジフエニルメタ
ンジイソシアナート、鎖伸長剤が1,4−ブタンジオール
および/または1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)
ベンゼンを選択する事により、耐熱性、弾性回復性、伸
度に優れた性能が得られる。
維を製造する場合、熱可塑性ポリウレタンの合成に使用
される有機ジイソシアナートに4,4′−ジフエニルメタ
ンジイソシアナート、鎖伸長剤が1,4−ブタンジオール
および/または1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)
ベンゼンを選択する事により、耐熱性、弾性回復性、伸
度に優れた性能が得られる。
弾性回復性、伸度をさらに向上させるためには、鎖伸長
剤として1,4−ブタンジオール(BD)と1,4−ビス(2−
ヒドロキシエトキシ)ベンゼン(BHEB)を併用するのが
良い。BD/BHEBがモル比で90/10〜10/90、より好ましく
は20/80〜80/20である。
剤として1,4−ブタンジオール(BD)と1,4−ビス(2−
ヒドロキシエトキシ)ベンゼン(BHEB)を併用するのが
良い。BD/BHEBがモル比で90/10〜10/90、より好ましく
は20/80〜80/20である。
本発明に用いるポリウレタンを製造するために使用され
る高分子ジオール、有機ジイソシアナートおよび鎖伸長
剤の量的関係としては、得られるポリウレタンの耐熱性
及び弾性回復性が特に良好となる点から、有機ジイソシ
アナートの使用量が使用する高分子ジオールと鎖伸長剤
との合計モル数に対して0.9〜1.2倍のモル数となる量が
好ましく、0.95〜1.15倍のモル数となる量がより好まし
く、とりわけ、得られるポリウレタンが上記の特徴を有
するのみならず、伸度の大きい弾性繊維を形成しうる点
から1.02〜1.15倍のモル数となる量が特に好ましい。
る高分子ジオール、有機ジイソシアナートおよび鎖伸長
剤の量的関係としては、得られるポリウレタンの耐熱性
及び弾性回復性が特に良好となる点から、有機ジイソシ
アナートの使用量が使用する高分子ジオールと鎖伸長剤
との合計モル数に対して0.9〜1.2倍のモル数となる量が
好ましく、0.95〜1.15倍のモル数となる量がより好まし
く、とりわけ、得られるポリウレタンが上記の特徴を有
するのみならず、伸度の大きい弾性繊維を形成しうる点
から1.02〜1.15倍のモル数となる量が特に好ましい。
高分子ジオール、有機ジイソシアナートおよび鎖伸長剤
を重合してポリウレタンを製造する方法に関しては、公
知のウレタン化反応の技術を採用することができる。本
発明者らの研究によればなかでも実質的に不活性溶媒の
不存在下で溶融重合することが好ましく、特に多軸スク
リユー型押出機を用いる連続溶融重合が好ましいことが
判明した。
を重合してポリウレタンを製造する方法に関しては、公
知のウレタン化反応の技術を採用することができる。本
発明者らの研究によればなかでも実質的に不活性溶媒の
不存在下で溶融重合することが好ましく、特に多軸スク
リユー型押出機を用いる連続溶融重合が好ましいことが
判明した。
溶融重合する温度は特に制限されないが200℃以上260℃
以下が好ましい。260℃以下に保つことにより耐熱性力
学物性が増大し、200℃以上に保つことにより溶融紡糸
性に優れる熱可塑性ポリウレタンを造ることが可能とな
る。
以下が好ましい。260℃以下に保つことにより耐熱性力
学物性が増大し、200℃以上に保つことにより溶融紡糸
性に優れる熱可塑性ポリウレタンを造ることが可能とな
る。
高分子ジオール(A)に対する有機ジイソシアナート
(B)の割合[(B)/(A)]はモル比で1.5〜4.5が
弾性回復性、風合、耐熱性、耐寒性の点より必要とな
り、好ましくは1.6〜3.5である。
(B)の割合[(B)/(A)]はモル比で1.5〜4.5が
弾性回復性、風合、耐熱性、耐寒性の点より必要とな
り、好ましくは1.6〜3.5である。
本発明において用いるポリウレタン弾性体には酸化チタ
ン等の艶消剤、紫外線吸収剤や酸化防止剤などの添加
剤、染顔料等の着色剤を添加することが出来る。
ン等の艶消剤、紫外線吸収剤や酸化防止剤などの添加
剤、染顔料等の着色剤を添加することが出来る。
この様にして得られるポリウレタンは従来公知の乾式紡
糸法、湿式紡糸法、溶融紡糸法等によつて繊維としう
る。なかでも細デニール化出来る点で溶融紡糸法が好ま
しく具体的にはポリウレタンを、一度ペレツト化したの
ち溶融紡糸するか、あるいは溶融重合して得られる熱可
塑性ポリウレタンを直接に紡糸口金を通して紡糸する方
法が採用しうる。紡糸安定性の点からは重合直結紡糸が
好ましい。
糸法、湿式紡糸法、溶融紡糸法等によつて繊維としう
る。なかでも細デニール化出来る点で溶融紡糸法が好ま
しく具体的にはポリウレタンを、一度ペレツト化したの
ち溶融紡糸するか、あるいは溶融重合して得られる熱可
塑性ポリウレタンを直接に紡糸口金を通して紡糸する方
法が採用しうる。紡糸安定性の点からは重合直結紡糸が
好ましい。
本発明のポリウレタン弾性繊維を溶融紡糸により得る場
合、紡糸温度は250℃以下より好ましくは200℃以上235
℃以下で紡糸することが実際的であるが紡糸温度におけ
る溶融粘度が700ポイズ以上のポリウレタンを用いるこ
とにより、より弾性回復性に優れた繊維を得ることが出
来る。
合、紡糸温度は250℃以下より好ましくは200℃以上235
℃以下で紡糸することが実際的であるが紡糸温度におけ
る溶融粘度が700ポイズ以上のポリウレタンを用いるこ
とにより、より弾性回復性に優れた繊維を得ることが出
来る。
本発明のポリウレタン弾性繊維は該繊維を構成するポリ
ウレタンの対数粘度(ηinh)が0.2〜1.6dl/g、特に、
0.3〜1.4dl/gが好ましい。この範囲とすることにより弾
性回復性に優れた繊維となる。対数粘度は試料を0.5g/d
lとなるようにn−ブチルアミンを1重量%含むN,N−ジ
メチルホルムアミドに溶解し、24時間後30℃の恒温槽中
でウツペローデ型粘度計で測定し、次式より求めること
ができる。
ウレタンの対数粘度(ηinh)が0.2〜1.6dl/g、特に、
0.3〜1.4dl/gが好ましい。この範囲とすることにより弾
性回復性に優れた繊維となる。対数粘度は試料を0.5g/d
lとなるようにn−ブチルアミンを1重量%含むN,N−ジ
メチルホルムアミドに溶解し、24時間後30℃の恒温槽中
でウツペローデ型粘度計で測定し、次式より求めること
ができる。
ηrel=t/t0 t :溶液の流下時間(秒) t0:溶媒の流下時間(秒) C :重合体の濃度(g/dl) 本発明のポリウレタン弾性繊維を構成するポリウレタン
は、実質的に (a) 高分子ジオールから分子両末端の水酸基中の2
個の水素原子が除かれた形の2価の構造単位、 (b) 有機ジイソシアナートに由来する一般式 (式中、R3は2価の有機基であり、xおよびyはそれぞ
れ0または1の整数を表す) で示される2〜4価の構造単位、 (c) 低分子化合物(鎖伸長剤)分子のイソシアナー
トと反応しうる2個の水素原子が除かれた形の2価の構
造単位 で示される構造単位よりなり、ここで該(a)の構造単
位は(b)の構造単位とウレタン結合を形成して結合し
ており、また(b)の構造単位の一部は他の(b)の構
造単位とアロハネート結合を形成して結合している場合
があるものと考えられる。
は、実質的に (a) 高分子ジオールから分子両末端の水酸基中の2
個の水素原子が除かれた形の2価の構造単位、 (b) 有機ジイソシアナートに由来する一般式 (式中、R3は2価の有機基であり、xおよびyはそれぞ
れ0または1の整数を表す) で示される2〜4価の構造単位、 (c) 低分子化合物(鎖伸長剤)分子のイソシアナー
トと反応しうる2個の水素原子が除かれた形の2価の構
造単位 で示される構造単位よりなり、ここで該(a)の構造単
位は(b)の構造単位とウレタン結合を形成して結合し
ており、また(b)の構造単位の一部は他の(b)の構
造単位とアロハネート結合を形成して結合している場合
があるものと考えられる。
さらに高分子ジオール(A)、有機ジイソシアナート
(B)、鎖伸長剤(C)を組成比において、(B)/
[(A)+(C)]のモル比が1.02〜1.15のイソシアナ
ート過剰系で重合したポリウレタン、あるいは紡糸時に
溶融したポリウレタンにポリイソシアナート化合物ある
いは封鎖ポリイソシアナート化合物を添加混合し、
(B)/[(A)+(C)]のモル比が1.02〜1.15のイ
ソシアナート過剰のポリウレタンを紡糸することによ
り、前記(b)/[(a)+(c)]のモル比が1.02〜
1.15とした耐熱性、弾性回復性に優れかつ伸度の大きい
ポリウレタン弾性繊維から得られる。
(B)、鎖伸長剤(C)を組成比において、(B)/
[(A)+(C)]のモル比が1.02〜1.15のイソシアナ
ート過剰系で重合したポリウレタン、あるいは紡糸時に
溶融したポリウレタンにポリイソシアナート化合物ある
いは封鎖ポリイソシアナート化合物を添加混合し、
(B)/[(A)+(C)]のモル比が1.02〜1.15のイ
ソシアナート過剰のポリウレタンを紡糸することによ
り、前記(b)/[(a)+(c)]のモル比が1.02〜
1.15とした耐熱性、弾性回復性に優れかつ伸度の大きい
ポリウレタン弾性繊維から得られる。
ポリイソシアナート化合物とは分子内に少なくとも2個
のイソシアナート基を有する化合物で、たとえばポリウ
レタン製造において汎用的に使用されている4,4′−ジ
フエニルメタンジイソシアナートやトリレンジイソシア
ナート、ナフタレンジイソシアナート、さらには分子量
300〜3000のポリオールに2倍当量以上の分子量500以下
の有機ジイソシアナートを反応させて合成したイソシア
ナート末端プレポリマーや有機ジイソシアナートの2量
体、或はカルボジイミド変性ポリイソシアナートも含ま
れる。ポリイソシアナート化合物の一分子中に含まれる
イソシアナート基の数は2〜3が好適であり、特に2の
ジイソシアナート化合物が好ましい。
のイソシアナート基を有する化合物で、たとえばポリウ
レタン製造において汎用的に使用されている4,4′−ジ
フエニルメタンジイソシアナートやトリレンジイソシア
ナート、ナフタレンジイソシアナート、さらには分子量
300〜3000のポリオールに2倍当量以上の分子量500以下
の有機ジイソシアナートを反応させて合成したイソシア
ナート末端プレポリマーや有機ジイソシアナートの2量
体、或はカルボジイミド変性ポリイソシアナートも含ま
れる。ポリイソシアナート化合物の一分子中に含まれる
イソシアナート基の数は2〜3が好適であり、特に2の
ジイソシアナート化合物が好ましい。
また、封鎖ポリイソシアナート化合物とは前記ポリイソ
シアナート化合物のイソシアナート基をフエノール、ε
−カプロラクタム、オキシムアセト酢酸エチル、アセト
アミド等の封鎖剤と反応させた化合物であり、高温にな
ると熱解離をおこし遊離のイソシアナート基を生成する
ものをすべて含む。
シアナート化合物のイソシアナート基をフエノール、ε
−カプロラクタム、オキシムアセト酢酸エチル、アセト
アミド等の封鎖剤と反応させた化合物であり、高温にな
ると熱解離をおこし遊離のイソシアナート基を生成する
ものをすべて含む。
好適なポリイソシアナート化合物の分子量は200〜3000
である。ポリウレタンに対するポリイソシアナート化合
物の添加量が少なすぎると効果が小さく、多すぎると紡
糸性が不安定となることがある。紡糸時にポリイソシア
ナート化合物を添加するポリウレタンには(B)/
[(A)+(C)]のモル比が0.95〜1.08で重合したも
のが好ましい。
である。ポリウレタンに対するポリイソシアナート化合
物の添加量が少なすぎると効果が小さく、多すぎると紡
糸性が不安定となることがある。紡糸時にポリイソシア
ナート化合物を添加するポリウレタンには(B)/
[(A)+(C)]のモル比が0.95〜1.08で重合したも
のが好ましい。
本発明のポリウレタン弾性繊維は、前述のイソシアナー
ト過剰のポリウレタンを紡糸することにより、該繊維
を、n−ブチルアミン0.5NのN,N−ジメチルホルムアミ
ド溶液に溶解し逆滴定により求められるアロハネート結
合量を0.005〜0.05mmol/gとすることにより弾性回復性
に優れた繊維となしうる。
ト過剰のポリウレタンを紡糸することにより、該繊維
を、n−ブチルアミン0.5NのN,N−ジメチルホルムアミ
ド溶液に溶解し逆滴定により求められるアロハネート結
合量を0.005〜0.05mmol/gとすることにより弾性回復性
に優れた繊維となしうる。
溶融紡糸法により前記(I)、(II)、(III)の条件
を満足する本発明のポリウレタン弾性繊維を得るために
は例えば以下に述べる方法を用いる。
を満足する本発明のポリウレタン弾性繊維を得るために
は例えば以下に述べる方法を用いる。
第1に紡糸速度が重要であり、900m/min以下、特に600m
/min以下とする事が好ましい。
/min以下とする事が好ましい。
見掛ドラフト率(ノズル単孔面積/単繊維断面積)は50
以上、好ましくは100以上より好ましくは150以上とす
る。また、紡糸した糸条を捲取機によりボビンに捲取る
際の紡糸テンションは0.1g/d以下、より好ましくは0.05
g/d以下とし、ゴデツトローラーから捲取機への給水速
度差は5%のアンダーフイードを越えない事が好まし
く、特に等速に近づける事が好ましい。
以上、好ましくは100以上より好ましくは150以上とす
る。また、紡糸した糸条を捲取機によりボビンに捲取る
際の紡糸テンションは0.1g/d以下、より好ましくは0.05
g/d以下とし、ゴデツトローラーから捲取機への給水速
度差は5%のアンダーフイードを越えない事が好まし
く、特に等速に近づける事が好ましい。
また、捲取られた糸条を低湿下に於て、ハードセグメン
トのガラス転移点(Tg)に対し、+20℃から−50℃の範
囲において熱処理し、ハード、ソフトのセグメントとの
相分離を十分に実施する事が好ましい。
トのガラス転移点(Tg)に対し、+20℃から−50℃の範
囲において熱処理し、ハード、ソフトのセグメントとの
相分離を十分に実施する事が好ましい。
さらに、前述のごとくイソシアナート過剰の状態のポリ
ウレタンを紡糸する場合、ポリウレタンは経時的に糸質
及び熱的性質が変化していく。これはイソシアナート過
剰で重合されたポリウレタン、あるいは紡糸時に添加さ
れたポリイソシアナート化合物が紡糸直後では反応が完
結されておらず紡糸後にも反応が進行し、イソシアナー
トとアルコール、水やウレタン結合などとの反応による
ウレタン結合、ウレア結合あるいはアロハナート結合が
生成することによる。
ウレタンを紡糸する場合、ポリウレタンは経時的に糸質
及び熱的性質が変化していく。これはイソシアナート過
剰で重合されたポリウレタン、あるいは紡糸時に添加さ
れたポリイソシアナート化合物が紡糸直後では反応が完
結されておらず紡糸後にも反応が進行し、イソシアナー
トとアルコール、水やウレタン結合などとの反応による
ウレタン結合、ウレア結合あるいはアロハナート結合が
生成することによる。
このため、紡糸後70〜120℃程度での熱処理を1〜48時
間実施するのが好ましい。この反応の進行により弾性回
復性の向上、耐熱性の向上、伸度の増大などの改良効果
が特に前述したポリエステルジオールを使用した場合に
顕著に認められる。れらの原因については明確では無い
が、長鎖原料系ポリエステルジオールからの熱可塑性ポ
リウレタンはミクロ相分離が進行していることにより、
前述の効果がより顕著になるものと推定される。
間実施するのが好ましい。この反応の進行により弾性回
復性の向上、耐熱性の向上、伸度の増大などの改良効果
が特に前述したポリエステルジオールを使用した場合に
顕著に認められる。れらの原因については明確では無い
が、長鎖原料系ポリエステルジオールからの熱可塑性ポ
リウレタンはミクロ相分離が進行していることにより、
前述の効果がより顕著になるものと推定される。
本発明のポリウレタン弾性繊維は耐熱水性が良好であ
り、耐熱水性強度保持率は60%以上より好ましくは70%
以上である(120℃の測定においては60%以上となる
が、135℃の測定においては60%未満となる繊維も本発
明の範囲に含まれる)。
り、耐熱水性強度保持率は60%以上より好ましくは70%
以上である(120℃の測定においては60%以上となる
が、135℃の測定においては60%未満となる繊維も本発
明の範囲に含まれる)。
また、低温における弾性回復率が良好であり、瞬間弾性
回復率比は0.8以上、より好ましくは0.9以上である。本
発明のポリウレタン弾性繊維は伸度350%以上好ましく
は450%以上か実際的である。
回復率比は0.8以上、より好ましくは0.9以上である。本
発明のポリウレタン弾性繊維は伸度350%以上好ましく
は450%以上か実際的である。
さらに、本発明にいうポリウレタン弾性繊維とは、実質
的に連続した繊維又は繊維束であり、長さ100mをとつた
時の繊度の斑が±15%以内、より好ましくは±10%以内
のものが好ましい。
的に連続した繊維又は繊維束であり、長さ100mをとつた
時の繊度の斑が±15%以内、より好ましくは±10%以内
のものが好ましい。
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
本発明で採用した測定方法などについて説明する。
〈高分子ジオールの分子量の測定〉 高分子ジオールの水酸基価、酸価を測定し、常法に従つ
て求める。
て求める。
〈耐熱水性強度保持率〉 ポリウレタン弾性繊維を該繊維の2〜5倍のデニールを
有するポリエステル繊維と併せて筒編(丸編)地とし、
95〜98℃の熱水中でリラツクス処理を10分間行い、この
編地を風乾後、プレセツト(180℃×1分、熱風、無緊
張)し、所定の温度(120〜130℃いずれかの温度)の熱
水で、加圧下、60分間分散染料染色条件下で処理後、風
乾し、編地を解除し、ポリウレタン弾性繊維のみを取り
出して、常法により処理前の筒編を解除した糸と処理後
の筒編を解除した糸の強度を測定し、保持率を求めたも
のである。
有するポリエステル繊維と併せて筒編(丸編)地とし、
95〜98℃の熱水中でリラツクス処理を10分間行い、この
編地を風乾後、プレセツト(180℃×1分、熱風、無緊
張)し、所定の温度(120〜130℃いずれかの温度)の熱
水で、加圧下、60分間分散染料染色条件下で処理後、風
乾し、編地を解除し、ポリウレタン弾性繊維のみを取り
出して、常法により処理前の筒編を解除した糸と処理後
の筒編を解除した糸の強度を測定し、保持率を求めたも
のである。
〈強伸度の測定〉 JIS L−1013に従い強伸度を求めた。
〈瞬間弾性回復率比〉 −10℃および20℃における200%伸長の瞬間弾性回復率
をそれぞれ求め、その比を求めた。瞬間弾性回復性と
は、200%伸長後2分保持し、応力を除去した直後のも
どり性を意味する(JIS L−1096を応用した。) 瞬間弾性回復率=100×[nl−(l-−l)]/nl(nは伸
長比。l:初期長さ、(n+1)l:伸長時の長さ、l-:応
力除去後の長さ。伸長、除重速度は500mm/min) 瞬間弾性回復率比=−10℃での瞬間弾性回復率 /20℃での瞬間弾性回復率 用いた化合物は略号を用いて示したが略号と化合物の関
係は以下の通りである。(表1) 参考例1 (ポリエステルジオールの製造) 3−メチル−1,5−ペンタンジオール1534g及びアゼライ
ン酸1880g(MPD/AZのモル比:1.3/1)を常圧下に窒素ガ
スを通じつつ約195℃の温度で縮合水を留去しながらエ
ステル化を行なつた。ポリエステルの酸価が約1以下に
なつたとき真空ポンプにより徐々に真空度を上げ反応を
完結させた。こうして水酸基価56、酸価0.23のポリエス
テルジオール(以下、ポリエステルaと記す)を得た。
このポリエステルは、常温で液状であり、分子量は2000
であつた。
をそれぞれ求め、その比を求めた。瞬間弾性回復性と
は、200%伸長後2分保持し、応力を除去した直後のも
どり性を意味する(JIS L−1096を応用した。) 瞬間弾性回復率=100×[nl−(l-−l)]/nl(nは伸
長比。l:初期長さ、(n+1)l:伸長時の長さ、l-:応
力除去後の長さ。伸長、除重速度は500mm/min) 瞬間弾性回復率比=−10℃での瞬間弾性回復率 /20℃での瞬間弾性回復率 用いた化合物は略号を用いて示したが略号と化合物の関
係は以下の通りである。(表1) 参考例1 (ポリエステルジオールの製造) 3−メチル−1,5−ペンタンジオール1534g及びアゼライ
ン酸1880g(MPD/AZのモル比:1.3/1)を常圧下に窒素ガ
スを通じつつ約195℃の温度で縮合水を留去しながらエ
ステル化を行なつた。ポリエステルの酸価が約1以下に
なつたとき真空ポンプにより徐々に真空度を上げ反応を
完結させた。こうして水酸基価56、酸価0.23のポリエス
テルジオール(以下、ポリエステルaと記す)を得た。
このポリエステルは、常温で液状であり、分子量は2000
であつた。
参考例2〜14 酸成分及びジオール成分とを各々表2に示したものを用
いること以外は参考例1と同様にして、水酸基価が56
で、酸価及び分子量が各々表2に示した値を有するポリ
エステル(ポリエステルb〜n)を得た。
いること以外は参考例1と同様にして、水酸基価が56
で、酸価及び分子量が各々表2に示した値を有するポリ
エステル(ポリエステルb〜n)を得た。
(実施例1,2) 高分子ジオールと鎖伸長剤(低分子ジオール)とからな
る80℃に加熱された混合物と50℃に加熱溶融した4,4′
−ジフエニルメタンジイソシアナート(MDI)とを、表
3に示す組成となるように定量ポンプにより2軸押出機
に連続的に供給し、連続溶融重合を行い、生成したポリ
ウレタンをストランド状に水中に押し出し、カツトし
て、ペレツトとし実施例1および2に用いるポリエチレ
ンペレツト2種を得た。
る80℃に加熱された混合物と50℃に加熱溶融した4,4′
−ジフエニルメタンジイソシアナート(MDI)とを、表
3に示す組成となるように定量ポンプにより2軸押出機
に連続的に供給し、連続溶融重合を行い、生成したポリ
ウレタンをストランド状に水中に押し出し、カツトし
て、ペレツトとし実施例1および2に用いるポリエチレ
ンペレツト2種を得た。
この2種のペレツトをそれぞれ80℃20時間真空乾燥し、
通常の単軸押出機付紡糸機により、紡糸温度235℃、紡
糸速度650m/min、見掛ドラフト率847で紡糸テンシヨン
0.1g/d、給糸速度差25m/minで紡糸し、80デニール/2フ
イラメントのポリウレタン繊維を得た。この繊維を80℃
48時間熱処理し、物性を測定したところ、表3の実施例
1、2欄に示す様に好ましいものであつた。
通常の単軸押出機付紡糸機により、紡糸温度235℃、紡
糸速度650m/min、見掛ドラフト率847で紡糸テンシヨン
0.1g/d、給糸速度差25m/minで紡糸し、80デニール/2フ
イラメントのポリウレタン繊維を得た。この繊維を80℃
48時間熱処理し、物性を測定したところ、表3の実施例
1、2欄に示す様に好ましいものであつた。
(実施例3〜5) 実施例1と同様にして、表3に示す組成のポリウレタン
エラストマー3種を得た。これら3種をそれぞれ80℃20
時間真空乾燥し、ロスインウエイト式フイーダーの付属
した2軸押し出し機により押し出し、ベント部分より、
実施例3〜5においては分子量1000のPMAZ(MPD/AZのポ
リエステルジオール)にMDIを2倍モル反応させたもの
を(B)/[(A)+(C)]のモル比が1.07となるよ
うに添加して、225℃の紡糸頭に供給して押し出し、紡
糸速度700m/minで表3に示す見掛ドラフト率で紡糸テン
シヨン0.1g/d、給糸速度差35m/minで紡糸し、70デニー
ル/2フイラメントのポリウレタン弾性繊維を3種得た。
これらを100℃24時間熱処理して、物性を測定したとこ
ろ、表3に示されるような好ましい結果を得た。
エラストマー3種を得た。これら3種をそれぞれ80℃20
時間真空乾燥し、ロスインウエイト式フイーダーの付属
した2軸押し出し機により押し出し、ベント部分より、
実施例3〜5においては分子量1000のPMAZ(MPD/AZのポ
リエステルジオール)にMDIを2倍モル反応させたもの
を(B)/[(A)+(C)]のモル比が1.07となるよ
うに添加して、225℃の紡糸頭に供給して押し出し、紡
糸速度700m/minで表3に示す見掛ドラフト率で紡糸テン
シヨン0.1g/d、給糸速度差35m/minで紡糸し、70デニー
ル/2フイラメントのポリウレタン弾性繊維を3種得た。
これらを100℃24時間熱処理して、物性を測定したとこ
ろ、表3に示されるような好ましい結果を得た。
(実施例6〜9) 実施例1と同様にして表3に示す組成のポリウレタンを
合成し、ペレツト化せず、そのまま紡糸頭に供給し、24
0℃、紡糸速度600m/minで表3に示す見掛ドラフト率で
紡糸テンシヨン0.1g/d、給糸速度差30m/minで紡糸し、7
0デニール/2フイラメントのポリウレタン繊維を得た。
これを、100℃24時間熱処理し、物性を測定したところ
表3に示される様に好ましい結果を得た。
合成し、ペレツト化せず、そのまま紡糸頭に供給し、24
0℃、紡糸速度600m/minで表3に示す見掛ドラフト率で
紡糸テンシヨン0.1g/d、給糸速度差30m/minで紡糸し、7
0デニール/2フイラメントのポリウレタン繊維を得た。
これを、100℃24時間熱処理し、物性を測定したところ
表3に示される様に好ましい結果を得た。
(比較例1〜2) 実施例1と同様にして表3に示す条件でポリウレタン繊
維を得、80℃48時間熱処理して物性を測定したところ、
表3に示す様に伸度も低く、弾性回復性も劣り、特に熱
水強度保持率は極めて不良な結果となつた。
維を得、80℃48時間熱処理して物性を測定したところ、
表3に示す様に伸度も低く、弾性回復性も劣り、特に熱
水強度保持率は極めて不良な結果となつた。
(比較例3〜5) 実施例1と同様に表3に示す条件で熱処理までを実施
し、表3に示す組成のポリウレタン繊維3種を得、物性
を評価したところ、耐熱水強度保持率は良好であつたが
低伸度で弾性回復率も不良であつた。
し、表3に示す組成のポリウレタン繊維3種を得、物性
を評価したところ、耐熱水強度保持率は良好であつたが
低伸度で弾性回復率も不良であつた。
(比較例6,7) 実施例1と同様に表3に示す条件で熱処理までを実施し
たところ、紡糸性が劣り時々、断糸が発生した。得られ
たポリウレタン繊維の物性を評価したところ表3に示す
様に伸度に劣るものであつた。
たところ、紡糸性が劣り時々、断糸が発生した。得られ
たポリウレタン繊維の物性を評価したところ表3に示す
様に伸度に劣るものであつた。
(比較例8) 実施例1と同様に表3に示す組成のポリウレタンを合成
し、ペレツトを得た。見掛ドラフト率を30とする以外実
施例1と同様に紡糸し、80デニール/2フイラメントのポ
リウレタン繊維を得た。この繊維を80℃48時間熱処理
し、物性を測定したところ表3に示す様に伸度に劣るも
のであつた。
し、ペレツトを得た。見掛ドラフト率を30とする以外実
施例1と同様に紡糸し、80デニール/2フイラメントのポ
リウレタン繊維を得た。この繊維を80℃48時間熱処理
し、物性を測定したところ表3に示す様に伸度に劣るも
のであつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 佳貫 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (56)参考文献 特開 平1−6180(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】高分子ジオール(A)、有機ジイソシアネ
ート(B)および鎖伸長剤(C)を重合して得られるポ
リウレタンよりなるポリウレタンフィラメント又はポリ
ウレタンマルチフィラメントであって、該ポリウレタン
の高分子ジオールとして、一般式 で示される構造単位からなり、R1は2価の有機基で、そ
の50モル%以上は であり、nは4〜10の整数であって、かつ、下記
(1)、(2)の関係式を満足する数平均分子量1000〜
3500のポリエステルジオールを用い、 6≦(全炭素数/エステル結合数)≦9 ・・・・・
(1) 0.03≦(メチン基数/全炭素数)≦0.1 ・・・・・
(2) (ここで、炭素数は高分子ジオール中のエステル結合に
含まれる炭素を除いた残りの炭素の合計数) (B)/(A)のモル比が1.5〜4.5であって、かつ、下
記条件(I)、(II)、(III)を満足することを特徴
とするポリウレタン弾性繊維。 耐熱水性強度保持率(%)≧60 ・・・・・(I) 瞬間弾性回復率比≧0.8 ・・・・・(II) (200%伸長における−10℃および20℃での瞬間弾性回
復率の比) 伸度(%)≧350 ・・・・・(III) - 【請求項2】一般式 の式中nが7〜10である請求項に記載のポリウレタン弾
性繊維。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1-119470 | 1989-05-12 | ||
| JP11947089 | 1989-05-12 | ||
| JP28087189 | 1989-10-26 | ||
| JP1-280871 | 1989-10-26 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03220311A JPH03220311A (ja) | 1991-09-27 |
| JPH0742610B2 true JPH0742610B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=26457207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2121902A Expired - Fee Related JPH0742610B2 (ja) | 1989-05-12 | 1990-05-11 | ポリウレタンの弾性繊維 |
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| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5118780A (ja) |
| EP (1) | EP0397121B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0742610B2 (ja) |
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| CA (1) | CA2015739C (ja) |
| DE (1) | DE69028729T2 (ja) |
Families Citing this family (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2037606C (en) * | 1990-03-13 | 2002-06-04 | Yukiatsu Komiya | Polyurethane, elastic polyurethane fiber and polyesterpolycarbonatediol used for the same |
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